2014.11.03 (Mon)

走るようになってから早くも2年。最初は走るだけで足が痛かったのに、tipsnessに通ったり専属トレーナーに見て貰うようになったりとしているうちに、

とおおよそ半年スパンぐらいで進んできまして、次はフルマラソン!と直近の大会参加から半年後となる来月、いきなり日本を飛び出てフランスに渡る事にしました。11月9日(日)に開催される FRENCH RIVIERA MARATHON 2014 です!

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初フルマラソンが海外って全く想像もしていませんでしたが、お誘い頂いた事もありエントリさせて貰った次第です。フランス南部のニースからカンヌまで、保養地として知られるコートダジュールを走り抜ける感じでのフルマラソンで、ほぼ平坦地の海岸沿い、紺碧の海を見ながらのランになるそうです。

コートダジュール

非常に気持ち良さそうなのですが、制限時間が6時間とフルでの大会参加が初な僕には少し短めでトレーナーにも心配されたぐらい。…ですので、鑑賞してる余裕は無さそうです(苦笑)

愉しんで走ってこようと思います。

気候も違うし、海外だし、初めてのフルだし…の初めてづくし。せめて「初めて」の1つは初めてじゃないように練習しておこうという事で、先月に一度プライベートな練習でフルを走って感触は掴んでます。フルの距離を初めて走った直後の写真がこちら。これが想像以上に大変だったです(笑)

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30km過ぎで痙攣が起こるわ、足をつって道端に倒れ込んで悶えるは、と散々でしたが足ひきづってでも5時間半で完走できたので、本番当日はギリギリ制限時間内にゴール出来るんではないかなと。2年引きずってる右足の痛み復活の疑いもありましたが、今朝の最終調整ランの様子では何となく大丈夫そうです。

そんなこんなで11月6日の深夜から11月14日の夕方まで日本を離れ欧州にいます。半分プライベート半分ビジネスの1週間となります。

大会後はいつもお世話になってる実業家の加藤さんがおられるモナコに少し滞在させて頂き、その後、フランスはニースで1泊明け翌朝始発でロンドンに飛んで1日過ごします。ロンドンでは弊社子会社事業SYNCNELの海外展開に関する現地打ち合わせ。すぐとんぼ返りでニースでまた1泊、翌日ニース発のドバイ経由で帰国予定です。

弾丸的日程なのは自分らしいという事で(笑)

約1週間日本を離れる事になりますが、その間でも基本的にネット環境は常に確保するようにしていますので普段と余り変わりません。お客様、並びに販売パートナーの皆様、当該の期間はネット経由で連絡が取れる状況ですので、何かありましたらメールやfacebook等でいつも通りに御連絡頂けましたら幸いです。

ニースカンヌマラソンの参加レポートは、また改めて書かせて頂こうかと思ってます。


2014.09.16 (Tue)

先日発表された iPhone6, iPhone6Plus, Apple Watch などに目が向いてしまう昨今ですが、そうこう言っているうちに毎年恒例のiOSメジャーバージョンアップのiOS8が登場します。弊社ではこのiOS8リリースのタイミングに合わせて、以下の通り幾つかのアプリの提供を停止またはサービスそのものの停止をさせて頂く事にしましたのでお知らせ致します。

 

そら案内 Classic

現在、そら案内は旧式の そら案内 Classic とは別アプリとして公開済みのそら案内 for iOSをメンテナンス対象としています。今回、そら案内 Classic について、非常に古いOSのしがらみがあり既にメンテナンスが事実上不可能な状態になっていること、またiOS8上では そら案内 Classic が期待通りに動作しないこと、データ配信元の日本気象協会様との取り決めがあること、の3つの理由でAppStoreからの配信を停止させて頂きます。

但し、そら案内 Classic 向けに気象情報を配信しているサーバは運用を継続致しますので、現在そら案内 Classicを御利用頂いているユーザ様には特段影響は御座いません。そのまま御利用頂けます。ただ、iOSを8にアップデートされますと御利用が継続できません。予めご了承下さい。iOS8にアップデートされる場合は是非そら案内 for iOSの御利用を御検討下さいませ。

 

SocialMessage

古いOSのしがらみがありメンテナンスを継続する事が難しいこと、またサーバのランニングコストの関係で赤字事業と化しており利益回復も見込めない時期が2年近く続いていること、の2つの理由でAppStoreからの提供、並びにサービスそのものを停止させて頂きます。

iOS8公開日である9月17日以降はAppStore上からSocialMessageが見えなくなるのと同時に、お手元のSocialMessageを御利用頂けなくなります(厳密にはTwitterやfacebookに大きな修正が入らない限りはメッセージ受信/送信は御利用頂けますが、PUSHは同日より届かなくなります)。御利用頂いているユーザ様、開発に御協力頂いた皆様には申し訳御座いませんがご理解賜れますようお願い致します。

 

GBScanner

古いOSのしがらみがありメンテナンスを継続する事が難しいことを理由にAppStoreでの公開を停止させて頂きます。

 

FastBoard

古いOSのしがらみがありメンテナンスを継続する事が難しいこと、また現在はほとんどユーザ様がいらっしゃらないと思われること、の2つを理由にAppStoreでの公開を停止させて頂きます。

FastBoardは、デスクトップ環境からiPadにファイルをWiFiやBluetoothで転送するアプリなのですが、実はこのFastBoard、弊社子会社で展開するファイル配信インフラサービス「SYNCNEL」の原点にもなったアプリです。

デスクトップから数十台のiPadに同じファイルを配信できないか?

FastBoardを使われた大学様や企業様から、そんな相談を何度か頂きました。そこで「これはビジネスになる」と考えFastBoardのコンセプトをクラウド化したのがSYNCNELなんですね。FastBoardが無ければSYNCNELは生まれなかったし、SYNCNELが弊社の大きな収益源にもなっている事を鑑みれば弊社の存在すら危うかったかも知れません。

そんな訳で愛着たっぷりですが、役割は終えたと判断し公開を停止致します。

 

という事で、上記4アプリをiOS8公開の2014年9月17日をもって公開停止/サービス停止とさせて頂きます。尚、SocialMessageをのぞき現状御利用頂いているユーザ様は現環境のままであれば継続的に御利用頂けますのでご安心下さい。

尚、これら以外の以下のB2C向け弊社公開アプリについてはiOS8でも動作する事を確認(一部微調整が必要なものもありますがアップデートで対応します)しており、今後も公開・サービス提供を継続させて頂きます。ただ、今後もiOSの進化等で停止に至るものもでてくる可能性はありますのでご了承下さい。

…という訳でiOS8に伴って停止となるアプリの御案内でした。一方で、iOS8公開後に提供を開始するアプリも御座いますので順次御紹介させて頂こうと思っております。


2014.09.09 (Tue)

久しぶりに読んでてワクワクした書籍。賛否両論分かれるかも知れませんが、個人的に読んでて凄く響くものがありました。幸せとは何かを論理的に語るという新しい幸福論の先駆けとなる書籍かも知れない…そう思ったのです。一気に読み切ってしまうこの本の愉しさは、テクノロジーと人の幸せについて新しい関わり方を提示する未来を感じさせてくれる事にある気がします。

ウェアラブルセンサを使って計測した人間の活動(具体的には加速度センサによる手の動き)記録から、人間を支配する逃れられない法則がある事を導き出しているのが非常に興味深いです。それが人の幸せや労働生産性を論ずる所まで発展するのには興奮すら覚えました。

もう一度いおう。幸せは加速度センサで測れる。

という著者の断言は決して新興宗教の戯れ言ではなく、マッドサイエンティストが都合良くデータを解釈した無茶な論理的飛躍(狂言)でもなさそうな事がこの本から分かります。

加速度センサをはじめとする様々なセンサのデータから人間の思いや心を読み解けるということ。

例えば、あるプロジェクトのメンバーに体の動きを含む様々な指標をセンサーで計測しながら、ある事を行った時に幸せと感じたかどうかのヒアリングをした実験が紹介されています。人が幸せだなぁと感じる度合いと身体的な活動量(センサから読み取ったその人の活動の多さを指標化したもの)と相関があるというのです。

じゃ、活動量が多いなら幸せと感じるのだから活動量を増やしましょうというアプローチで行動原理を変えましょう、そうすっと幸せになれる筈ですよね…というのが本書の論理。組織も社会も人も、人間の活動そのものの大量のログからどうすべきかを学ぶべきだと。

とあるコールセンターでの実験も紹介されていて、各種の計測値から導かれる値とオペレータの受注率に相関があり、実はオペレータの性格やスキルよりも「休憩時間中の会話の活発度」が大きく寄与していた事が分かったというのですね。だから、スキルを磨く事よりも休憩時間中の会話の活発度が上がるような仕組み・制度を作った方が売上が上がると。

他にも、とある店舗での実験紹介では、四六時中、店員と顧客の店舗内位置情報を大量に記録、そこから、店内の特定の場所に店員が長い時間立っていれば立っているほど店舗売り上げが上がる事が読み取れたという話もあります。で、実際に「この場所に長く立つように心がけて下さい」と呼びかけると売上が上がったという…。

…とまぁこのように、人間の活動を逐一記録した結果得られる大量の観測値から、行動指針をあぶり出し、より幸せを感じるようにしたり、より受注率を高めたり、より売上を上げたりといった事を行えることを本書は示しています。

これって普通に凄く無いですか?

どこぞのコンサルやメンターの言う事を真に受けてあーでもないこーでもないとやってる暇があるのなら、人間の大量の行動ログの中に潜む見えざる導きの手(何らかの傾向や相関)に組織も人も自らの行動を委ねても良いんじゃないかと言っています。

 

いみじくもこのブログエントリを書いているのは2014年9月10日のAM1時、iPhone6と同時にiWatchが発表されるのではないかと世界の期待感がピークに達している時間帯です。もし本当に iWatch が出るのなら、この書籍のテーマ「幸せを測る」「行動を設計する」といったユーザ体験を人類にもたらすプラットフォーム的なデバイスになる事でしょう。

個人的見解ですが、iWatchのようなウェアラブルな端末は、何かを表示するとか、何かを知らせるとか、何かを制御するとか、…っていう事よりも、多種多様なセンサー群を駆使した、言うなれば Lifelog Anytime Anywhere を実現する事にその本質があると考えるからです。iLoggerと言っても良いぐらいと思ってます。

まぁ実際出るかどうかは分かりませんが、もし出るのなら、本書が掲げる幸せを測る、観測値から人間の行動に変化を促すようなアプリケーションや関連サービスを是非とも開発したいと思う次第です。


2014.07.25 (Fri)

突然ですが、新しい事業を始めます。

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名前を「ヨクスル」と言います。「良くする」という言葉をカタカナに変えただけの名称ですが、ちょっとでも世の中を良くする事が出来たらいいなという想いを込めてます。iOSアプリとは全く関係の無いところで始める新事業です。

 

ヨクスルとは、そしてその背景

ヨクスル(YOKUSURU)は、「世の中の製品やサービスに対して感じた問題点改善案を提示して貰い、それをメーカやサービス提供元に弊社が代わりにお届けする」という会員制事業です。

製品やサービスについて「こうだったら良いのに!」と思う事って無いですか?実際に購入したり体験してみて、ふと感じたり、イラっとした体験をきっかけに思いついたり。いわゆる「気づき」ですね。僕は昔からそういう事を結構思いつくほうでした。まぁ人によってはどうでも良かったり、重箱の隅つつかんでも!というネタになるのですけどね。

例えば、(とっても些細な話ですがお付き合い下さい)

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これ。あのFRISKのガムです。2014年2月に発売開始されました。FRISKを常日頃買っていたしCMも結構印象的だったので発売直後に購入した訳ですけど、一度買ったきりで以後買うことはありませんでした。

なぜか。

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原因はコレ。FRISK GUMのケース裏面にはガム捨て用のシートが付属していて便利!なのですが、このシートを一枚はがした後、ケース側の残シート群の上面に粘着剤のネバネバが強く残ってしまうんですよね。

つまり、ケースの片面がずっとネバネバした状態になって気持ち悪い。ポケットに入れたら内側の生地にひっかかるし、鞄の中で紙資料に引っ付いて折り目の原因になるかも知れない…と問題を感じて以後買うことはなくなりました。

問題点 ガム捨て用のシートをはがした後にケース側に粘着剤のネバネバが残ってしまう
改善案 ネバネバが残らないようにするか、粘着式をやめ差し込み式にするのはどうか。回数券の入れ物のような

と明文化できますが、こんなこと誰にも言わないんですよね。ただただ静かに買わなくなる、それだけです。で、実際には今は改善されているようなのですが、それを後から知らせて貰う訳ではないですから、一度気持ちが離れた僕は購入者として再び戻る事もなかった訳です。

例をもうひとつ。

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ご存じセブンカフェのコーヒーです。変な持ち方してますが、何もコップ全体を見え易くする為にしているのではありません。すぐ後述しますが、これも一度買ったきり、二度と買わなくなりました。なぜか。

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原因はココ。写真の為に無理して持っていますが、実は熱すぎて後者の写真のような持ち方が出来ないんですよね。普通この形状のカップで出てきたコーヒーってこういう持ち方しませんか?お持ち帰り前提なのに、直感的な持ち方が出来ないんです、熱すぎて!で、持とうとして「アチチチ!!」ってなる。

これは、

問題点 持ち帰りを前提にしているのに熱すぎて、当たり前の持ち方が出来ない。蓋をつけるのを忘れていたら運び中にやけどの恐れさえある。
改善案 スタバのようにスリーブを用意する。使い回す前提で10円ぐらいで売ってくれても良い。

と明文化できますが、これもまぁ言いません。そもそもどこに言うべきかも分かりませんし、仮に店員さんに言ったところで上には伝わらないと勝手に思い込んでるし、クレーマーだと思われても嫌ですから。

ただただ静かに買わなくなる。それだけです。

まぁこんな事はあげ出すとキリが無いぐらい個人的には沢山あるのです。

日々気が付いては将来ビジネスに使えれば…とメモを取っていた事もありますが、「何か」に対するちょっとした事の改善案って、その「何か」をビジネスにする所までがそもそも大変で、その「何か」を良くする筈の+αなアイディアが活かされる事ってほとんど無かったりします。

で、人と会話をしていたり、Twitter/Facebookを眺めてると、「何か」を「こうしたら良いのに」と思ってるのは皆同じっぽい。沢山あるのですよね。ただ、その+αなアイディアはせいぜい雑談のネタになるぐらいで、すぐに水泡のごとく消えていってしまう。

そんな「何か」を良くするに違いないアイディアをきちんと届けられないか、もしそれが世の中を少しでも良くするのなら、消えゆく声を形にして出来るだけ届けたい。それが「ヨクスル」のコンセプトです。

 

ヨクスルの仕組み

メンバーの皆様に、何か製品やサービスに対する問題点を感じたら、改善案と一緒に弊社へスマフォ等を使ってメールで届けて頂きます。運営側から○○について御意見下さい的なお知らせはしません。それは巷のアンケート・調査事業と一緒で、その効果には個人的に疑問を持っていますので…。

ヨクスルでは何でも良いので製品やサービスについて思い至った時点で好きにメールして頂く感じ。頂いた投稿は弊社がお預かりし、数がまとまれば可能な限りメーカやサービサーにお届けします。お届けした結果どうなるかは分かりませんが、改善される可能性は少しはUPするのではないかと。

で、ご存知の通りウチの会社はアイディアを明文化したスタッフにAmazonギフト券を進呈する制度がありまして、それと同じように改善案を送って頂いた方に1件あたり少額のAmazonギフト券(15円程度。金額は仮ですが)を適度な期間で合算して送らせて頂きます。

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問題提起と改善提示したら収入が得られる仕組みとも言えますが、ただその分、誰もが会員にはなれる訳では無いという制限を設けます。問題を定義しアイディアを明文化できる力を持っている…とウチが(というか僕が)判断できる方のみとさせて頂く予定です。やっぱり建設的な意見を持つ方々と一緒に世の中の何かを変えていけるほうが愉しいですから。

批判やネガティブ意見で憂さ晴らしをするのではなく、ホント小さな事でも良いので世にあるものを変えていこう、そんな想いに共感して貰える方がメンバーになって貰えたら嬉しいなと思ってます。

ちなみに、メンバーになるのにお金は不要。会費のようなものを頂く事も考えていません。でも投稿するとギフト券は貰えるという…凄いですね :-)あ、カラクリが何かあるとかじゃありませんのであしからず。純粋にウチがキャッシュアウトするだけです(後述)

既に専用のサイトを作っていますので、

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ご興味お持ち頂けたり、面白いと思って頂けた方は、こちらからBETAエントリをして頂けたら嬉しいです。準備が整えば追って詳細を御連絡させて頂く予定です。

 

ヨクスルのビジネスモデルと想い

ところで、「ヨクスル」の収益モデルは?

…余り考えていません。

お金儲けよりは、ぶっちゃけ僕の「愉しそうだ」という想いだけで始める事業です。全く考えてないと言うと嘘になるのですが、お金は後からついてくるものですから。(今や上場企業様を含む約200社様に御利用頂いているSYNCNELも最初はキャッシュフローがマイナスでしたしね :-)) とはいえ、ヨクスルのビジネススキームの絵みたいなモノは少し描いてます、一応経営者ですので。ウチのスタッフも「その発想は無かったですわー」と言ってくれたりしますし、全く無計画な訳ではありません。

でもですよ、そんな話はとりあえず抜きにして、世の中の「何か」を良くする声がもっと届くようになれば面白いと思う訳ですよ、単純に。言うあてもなく消えゆく+αなアイディアがちゃんと伝わって何かが変わる可能性が今よりずっと増すならば、それが何十・何百・何千・何万・何十万と集まっていく事で声なき声が形となり、世の中を良くしていくんじゃないかなと思うんです。

ひょっとしたら、アイディアから副次的な収入を得るという副業手段の提供が、また別の「何か」を良くするかも知れません。もしかしたら、些細な+αなアイディアは日本人的なおもてなし精神が源泉で、それを沢山顕在化させる事が国だって良くするかも知れません。

全ての人がきっと「何か」を良くすることができる。

その仮説の実証をしてみたいと思います。製品やサービス(もちろんアプリとかも)に何かを感じた事のある方、日々色んな製品に接する主婦の方、新たな副業手段を手にしたいと思われる方、創業来ウチや僕とご縁を頂いた皆様、色んな方に是非エントリして頂ければと思っています。もちろん僕もヨクスルのメンバーとして、世の中を変えながら副収入を得るつもりです :-)

 


2014.06.21 (Sat)

以前にも紹介した事がありますがウチはアイディアをOUTPUTする事を推奨する制度があります。アイディア1つで500円のamzonギフト券が貰えるという制度。

別にそのアイディアが「良い」と判断されなくちゃいけないとか、プロジェクトとして「採用」されなくちゃいけないという条件は特に無く、

  • アプリやサービス等の新企画
  • 社内で気がついた問題点とその改提案

といった、何かを生み出したり、何かを良くする見込みのあるアイディアであれば、OUTPUTするだけで500円のamazonギフト券が貰えます。宇宙エレベータを作るとか、今の自分たちではどうしようも無い感が超高いと判断できそうなもの以外は何でもok。

「だから、沢山アプリが出てくるんですねぇ」

という声を頂く事もあるんですが、ご褒美的な報酬があるだけでは新しいアイディアが生まれ続ける事は無いと思います。生まれたアイディアを受ける「器」が無いと、アイディア出そうぜ!と発破をかけた瞬間には何かが出てきたとしても、それを継続させるのは難しいと思うんですよね。

  • アイディアを発表する場が定期的にある
  • アイディアを形にする事を後押しする

という仕掛けが「器」として、会社の制度として、機能しているから継続的にアイディアが出てくるのではないかなと何年かやってみて思う訳です。さすがにまぁ毎日何か出てくるって訳じゃないんですけど。

lamp © 2014 freemanphoto, Flickr

アイディアを出したらそれを形にさせて貰えるんだ、放置にはならないんだ、という状態を作り出す事が特に重要で、よくあるのは(自分が前いた会社にもありましたが)、全社的にアイディアを出しましょう〜〜ってな呼びかけがあって集まるは良いけど課長/部長/役員クラスまで議題になっていく過程であーでもないこーでもないと時間がかかる割にnegative意見がぶつけられるだけで結局何も始まらず呼びかけた歴史が残るだけで終わるパターン。

合議制がアイディアを潰すとはよく目にする意見ですが、それよりも、僕はこういう優柔不断さが組織に露呈する事でアイディアを出すモチベーションが下がってしまうことの方が問題だと思ってます。

アイディアが出たら、ポジティブなリアクションを会社としてすぐに返す。例えばアプリのアイディアがあるなら、すぐにプロトを作り始めるようGOサインを出せば良い。是認する事が大事でしょう。

ウチの場合、水曜日の13:00〜14:00が定期的なアイディア会になってます。皆、アイディアを事前に社内システム(Redmine)に登録しておいて、それを水曜日の午後に発表します。皆でそれを聞く。アイディアが何も無く終わる時も結構ありますが、それでも続けます。アイディアが受け入れられる器が存在する事が大事なんですよね。

アイディアを発表して貰い、何かしらリアクションします。否定するのは基本無しで、どっちかっていうと場にいる皆で香辛料を振りつける感じですか。こんな事もできそう?とか、こんなのどう?的な。その時間の僕の役割はいわゆるファシリテーションとGOサインを出すこと。基本否定はせず肯定しかしません。「ふんふん、なるほど、良いんじゃない?」って言って、発案者本人だけで完結するなら「じゃ、やってね、このあとすぐ」って言うだけです。

だから、水曜日の午後はその会のあと終業まで「聖域タイム」として基本的に通常業務をしない時間枠にしていて、その時間を使って作って貰います。以下はエンジニアのタイムテーブル。

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そして、ウチではメールも電話もエンジニアとは直接繋がないし、開発室には突然の来客も含め一切ノイズが無い状態にしていますから、早ければその時間でプロトが出来ちゃう訳ですね。で、プロトを見て、担当案件の進捗度合いを勘案し、「じゃぁ、明日からちょっとリソース割いてみて」って案件化させます。で、気がつけば、受託もやりながら残業無しで、自社アプリ達は5年たってこんな事になってます。人数の割に結構多い。

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アイディア会から出たものは結構あります。まぁこれはアプリという形があるので分かり易いかも知れませんが、別にアプリ開発事業じゃなくても一緒ですね。スタッフからのアイディアにはとにかくポジティブなリアクションをすぐに返す

そして、仮に「じゃ、やってね、すぐ」ってGOサインを出してもその時間が取れなければ形になりませんから、それを会社としてサポートしてあげることも重要です。人間、アイディアを出すって事は、少なくとも課された日々の業務よりも絶対に「やりたい」というモチベーションがあります。これ、普遍の事実。それを組織として後押しする、後押しする以上はそれを遂行できるよう環境を整備するのが重要です。何か言いたいとしてもウダウダ言わない。

  • アイディアを発表する場が定期的にある
  • アイディアを形にする事を支え後押しする(すぐに)

これだけで結構アイディアって出てきます。回り出したらしめたもので、ひたすら続けるのみですね。

 

アイディアを受け付ける仕組み、アイディアを発表/議論する会、アイディアを形にする時間、それを後押しする環境、が全部揃って新しいアイディアって生まれ続けるんじゃないかなという話。

時々、アイディアってどうやって出てくるんですかねーと聞かれる事があるのですが、新しいアイディアがなかなか出てこないという企業さんは、まず四の五の言わずどんなアイディアにもお金でもってリアクションするという仕組みだけでも取り入れたら良いんじゃないかなーと思うんですが、どうでしょうかね。

ウチと同じく1アイディアで500円のamazonギフト券だとしたら、仮に毎月1000個のアイディアが上がってくるとしても高々50万円。下手なコンサル入れるよりよっぽど安いですよ。

んで、まずは、本人だけで完結あるいは試行が出来そうなアイディアについて、週1時間の自由時間を与える。場合によっては予算もつける。支えて後押しする。それだけでアイディアって出続けると思うのです。


2014.06.07 (Sat)

先月の5月18日(日)に弊社エンジニア @kumatch の結婚披露宴が行われました。

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ウチのエンジニアの中では唯一の独身であったのでここ数年気にはなりつつも、遂にキターと報告を受けた時には感慨深く思った次第ですが、同時に披露宴への招待状を受け取った訳ですね。いぁー実に目出度い!。と貰った招待状を開封したところ、見慣れない一つの紙片が。

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「…当日お言葉を賜りますように…」と書いてある。こ、これはまさかスピーチってやつかー。祝辞の経験なんて今までに無いですから!!

新郎側の勤務先社長という立場なので、いわゆる友達代表とか同僚代表とかよりは厳かな感じの位置付けなんだろうなぁと想像しながら詳細を聞いたところ、宴の開始直後、最初の最初だと。いわゆる主賓の挨拶の位置付けではありませんかと。

新郎新婦の人生の節目、御両家の皆さんにとっても家の歴史に残る場での挨拶という責任重大な大役を仰せつかった訳であります。経営者になって人を雇用するとは、こういう事もありうるという事ですね。無論、立場上、人前のプレゼンには慣れてるのですが、意味合いが全然違います。緊張しない訳がないですし、それに、

プレゼンじゃないからスライドも配布資料もない!!

のですよね。スライドまたはテキスト等の有る無しって、話し易さに凄く影響してきます。場も場だから失敗は許されない。結果的には、何とか全う出来たのですが、こういう経験を30代のうちにさせて貰うのは大変貴重な機会なのでせっかくなので記録に残しておこうって事で、僕が話した挨拶の内容や、準備の仕方とかを書いてみます。

自分が経営する会社の従業員が結婚する、しかも参加者の年齢を考えれば自分はまだ若輩者、ってな同じシチュエーションに身を置く事になる若き経営者の一助になれば嬉しいです。

 

原稿を準備

社長であればプレゼンの機会なんて日々の仕事で何度も何度もあると思いますが、主賓の挨拶は基本的に宴の最初に来るものですから、その挨拶の成否によって宴全体の空気が変わってしまいます。その意識で準備が必要であろうと、普段のプレゼンで発表者ノート機能なんて一切使った事ありませんが、さすがに今回は原稿を用意しました。原稿必須。後述しますが、読み上げる為ではなく、練習する為に。

1ヶ月前ぐらいには何を喋るかアウトラインを考えて、2週間前ぐらいから詳細をノートやEvernoteとかにOUTPUTしていきます。社長たるもの忙しいので、万が一直前に時間がとれなくなる可能性を考えて早めの準備。練習の為にも早いにこした事はありません。

 

練習と推敲

時間はどれだけ長くても5分。絶対5分には収まるように、そして気持ちのこもった挨拶になるよう、実際のシーンをイメージしながら、それこそ服装もジャケット羽織ってポケットチーフをさして本番さながらの状態を作って声を出して練習です。これは恥ずかしがらずに絶対やった方が良いかと。僕は10回、20回どころじゃない回数練習しました。経験上、話の時間と練習すべき量は反比例しますね。

言葉が詰まってしまう所、流れるように喋れない所などは、言い回しや言葉の順番を調整し推敲を重ねました。実際に喋ってみないと分からないので敢えて声に出すんですが、重要なのは一言一句正確に言おうとしない事じゃないかなと。「読み上げ」に感情や気持ちを伴わせる事が難しいからです。祝辞は本の朗読って訳でもありませんしね。

自分の言葉って感じを出そうと思ったら、原稿とは筋書きに過ぎず、構成を記憶して喋りを繋げていく糊ぐらいの捉え方の方が良いのだと思います。

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本番、原稿は手に持つが実際には見ない

小さく折りたたんで手に持つ程度(途中1回だけ見た)。主賓の役割は、宴の雰囲気を良いものにする、御両家が当事者の婚姻を誇りに思い、参加者の祝う気持ちをブーストさせることにある筈なので、作られた喋りにならないように気をつけました。読むじゃなくて話す。だからこそ練習の数が重要なんじゃないかと。

 

そんな感じで臨んだ祝辞の原稿は、以下のような感じです。ほぼそのまま転記してみます。名前の部分は伏せてます。ちなみに @kumatch の業務はSYNCNELのサーバサイドの開発・運用です。

〇〇さん(新郎)、〇〇さん(新婦)、そしてご両家の皆様、本日は御結婚お目出度うございます。

心よりお喜び申し上げます。

どうぞお座りになって下さい。

只今御紹介をあずかりました大石と申します。この度はこのような素晴らしい宴にご招待賜りましたこと御礼申し上げます。人生の大先輩が多くいらっしゃる前で大変恐縮では御座いますが、5分ほどお時間頂戴致しまして御祝いのお言葉を申し上げます。

会社では普段「〇〇さん」と呼んでいますので、そのままの呼び方で話させて頂きます。

入社して貰ってもう4年が経とうとしていますが、彼がいなければ弊社の事業は成り立たないと言っても過言ではありません。弊社はいわゆるIT企業で、詳しくは余り申し上げられないのですが、御客様の業務に無くてはならない、これが無かったら困るというものを開発し提供させて貰っています。おかげさまで何年もその事業をやっていますが、ほとんど何のトラブルもなく提供が出来ています。御客様の満足度も非常に高い。それを支えてくれている主要なメンバーのうちの1人が〇〇さんなんですね。

〇〇さんの仕事ぶりはとにかく堅実、適度に石橋を叩きながら1歩1歩確実に歩みを進めてくれるタイプです。時には、自分から「大石さん、これついでにやっときます?」と半歩先の提案をしてくれる事もあります。1言うと普通1返します。時には0.5しか返さない人もいる。でも〇〇さんは違う。1言うと10返ってくる、時に12が返ってくる事もあるんですね。これが出来る人はなかなかいないんですよね。IT業界全ての社長さんが欲しがる逸材、それが僕の〇〇さんに対するイメージです。

さて時に〇〇さん(新郎)、事業をこれまで支えて来てくれた事に本当に感謝しています。有り難う御座います。是非今後もお願いしたいと思いますが、これからは、まず支えるべき最優先は奥さん、そして家庭です。物理的にも精神的にも経済的にも、その持ち前の堅実さと半歩先を見る視点でしっかり支えてあげて下さい。

そして〇〇さん(新婦)、彼は本当に毎日9時〜18時全力で開発をして帰ってくると思います。どうか、優しくその労を労ってあげて下さい。心の支えに、〇〇さん(新郎)の帰るべき安息の場に、なってあげて下さい。

結びとして、円満な夫婦になる為のコツを御紹介します。この3つの言葉を毎日、心を込めてお互いに言うようにしてみて下さい。「ありがとう、ごめんなさい、おいしい」…全て相手の存在や行為を認める気持ちありきの「会話」を始めるきっかけとなる言葉です。会話こそが幸せな家庭を醸成していくと思います。

お二人の未来が幸多くなる事を祈念しまして、また、皆様の永きに渡るご健勝を願いまして御祝いの御挨拶とさせて頂きます。改めて、御結婚、お目出度う御座います。

話の構成を細かく分けるとこんな感じでしょうか。

  1. 祝いの言葉
  2. 着席の促し
  3. 自己紹介
  4. 招待の御礼
  5. 御両家の年配の方々への言葉
  6. 新郎の事業への貢献
  7. 新郎とのエピソードと経営者としての見解
  8. 新郎へのメッセージ
  9. 新婦へのメッセージ
  10. 夫婦へのメッセージ
  11. 結び

練習では丁度5分だったんですが、実際には100%言えていなかったのでもう少し短かった筈です。原稿を見ずにしゃべったので、全体的に「てにをは」や言葉がだいぶ異なっていたり、6,7,8あたりは原稿と少し微妙に違ったのですが、原稿再現度70%ぐらいで話が出来たんじゃないかと。ホントは録画や音声も残せたら良かったのですが、当日、予想以上に初っぱな(宴が始まって1分後w)だったので録音も録画して貰う余裕もなかったです。

でもまぁ後から、良い挨拶でしたよとか、印象に残りましたとか、そんな感想をお聞き出来たので悪く無かったのだと思います。原稿再現度100%を敢えて目指さず、作られた文章ではなく自分の言葉で話をしたからかも知れません。ポイントは、

  • 原稿は作るが筋書きと位置付けて本番では見ない
  • 徹底的に実際に声をだして身振り手振りをいれて練習する

の2点だったかなと。

主賓としてスピーチするのは人生で初めての事でしたが、とっても良い経験をさせて貰いました。多分もうこれが最初で最後かなーと思いますが、万が一2回目以降があっても大丈夫そうです :-)同じ境遇の方に何かの参考になれば幸いです。何はともあれ @kumatch、結婚お目出度う御座います!お幸せに〜。


2014.04.18 (Fri)

またまた新作アプリをリリースしました!名前は「Sunshine(サンシャイン)」と言います。今年に入ってからほぼ月1で新作を発表している気がしないでもないです。多分あと1,2個続きそう。

さて今回リリースしたSunshineというアプリ

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動画を扱う人にはとーっても便利なユーティリティです。

動画ファイルで「音声いらないんだよなぁ」とか「音声だけが欲しいんだよなぁ」とか思った経験は皆さんありませんでしょうか?僕は結構あるんですよね。動画デモを撮影したけれど、空調の音とか消したいんだよね、とか。自分のセミナー撮影して貰ったのは言いんだけど、音声だけにして配布したいのさ。とか。

そんな時に活躍するアプリです。

具体的な使い方は、本日から公開しているfeedtailorスタッフブログにて開発担当@sumihiroによる紹介エントリが上がっていますのでこちらを御覧下さいませ。

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あ、ちなみに何でSunshineという名前なのかという点にも言及されてまして、30代の方でしたら面白く読んで貰えると思いますので是非 :-)

Sunshineはブロガーの方にも、動画系のクリエイターの方にも、あるいはお仕事ででも、活用頂けるアプリに仕上がっているかと思います。使う人が使うとある種の神アプリになる可能性もあると個人的には思ってまして、宜しければ是非お試し下さいませ。10回までの変換なら無償で御利用頂けます!

という事で新作の御紹介でした〜。

 


2014.03.24 (Mon)

天気予報アプリ「そら案内」シリーズの新展開をスタートさせます。

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新作アプリ「SORA」を本日公開致します!読み方はローマ字読みでそのまま「そら」です。iOS7専用の有償アプリです(200円)。

弊社看板アプリである「そら案内」の派生プロジェクトで、デザインやインタラクションにこだわった天気予報アプリとなります。デザインはお馴染みメタ・グラマーさんで、開発担当が @itok_twit。自分らで言うのもなんですが、かーなり素敵なアプリに仕上がりました。

でん。

Screenshot 2014.03.19 20.48.10 のコピーScreenshot 2014.03.19 20.48.21 のコピー

こんな感じです。そして今回は何と!!専用サイトまであります(^^)

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SORAが生まれた経緯と思い

時々紹介されるデザインにこだわりある天気予報アプリたちを見て、国産のデータでそれが出来たら良いのに…と弊社 @itok_twit が考えていたのがそもそもの始まり(デザインこだわり天気アプリは多くが海外製)。そこで、いつも御世話になっているデザイン会社のメタ・グラマーさんに

「『自分はこういう天気アプリが作ってみたい!』というのをデザイナー視点で自由にデザインして貰えませんか。そのまんま開発します!」

と、すっげー無茶ぶりをしたのです(笑)

気象情報を自由に使わせて頂けている開発会社(弊社)の特権かも知れません :-)幸いメタ・グラマーさんには快諾頂けたので、デザイナーのお二人(@kasydmkさんと@mg403さん)に自由に天気予報アプリをデザインして頂きました。お願いしていたのは以下の点。

  • 開発が大変かも…は基本気にしない
  • 複数地域が登録される事を前提とする
  • 横スワイプで地域を切り替えることとする
  • そら案内に連携JUMPするボタンを設ける
  • 使える気象情報は以下の通りとする
    • 今日/明日の最高/最低気温、6時間毎の降水確率
    • 3時間毎の予報と実測値(天気, 降水量, 風速, 風向き, 湿度)
    • 1週間先までの予報(天気, 最高/最低気温, 降水確率)

あとは見た目も動きもインタラクションも全部自由にして下さい!…という事でデザインして頂いたのがこちらになります。

Screenshot 2014.03.20 06.57.06Screenshot 2014.03.20 06.58.02

同じ時間の同じデータが全く異なる2つのデザインで表現されているのが御覧頂けるかと思います。

2つのアプリ??

と思いきや実は1つなんですね。見た目も動きもインタラクションも全て異なりますが、別々のアプリじゃありません。動きも含めて丸ごとゴッソリ切り替わってあたかも別アプリのように振る舞うような仕組みになっています。

Screenshot 2014.03.20 07.01.47

こんな感じでアプリ内で切り替えます。切り替えた先には、「天気予報とはこうあるべき」というデザイナーさんの表現する世界があります。しかも実用性のある国産の天気予報アプリとして。

言うなればSORAは「天気予報アプリ」をお題目にしたデザイナーさんの表現場みたいな感じでしょうか。今後、これを少しずつ増やしていけたら良いなぁなんて思ってます。恐らく、デザイナーさんが10人いれば、10種類の全く異なる「天気予報アプリ」の世界がある筈なんですよね。

Screenshot 2014.03.20 07.09.23

別の視点で書くとSORAというアプリは、

  • 天気情報は自由に使えます(普通は月額〇〇万円ってお金がかかる)
  • 開発はタダでやります(普通は〇〇〇万円ってかかりますがウチの @itok_twit が作りますw)

なので、デザイナーの皆さん、真っ白なキャンバスに御自分の理想の「天気予報アプリ」を「デザイン」してみませんか?という御提案でもあります。メタ・グラマーさんの御両名には天気予報アプリを好きにデザインして頂いて形になっていくのを楽しんで頂けたようです :-)

 

と、SORAへの思いを記したところで、簡単に使い方の説明を。

SORAの使い方

起動後にデザインを選択するように促されます。最初は2つから選べます。

Screenshot 2014.03.15 15.05.45

お好きな方をタップするとデザインのコンセプトやサンプルの絵などが表示されますので、

Screenshot 2014.03.15 15.07.14

気に入ったら「選択」をタップして完了です。2つのデザインを簡単に御紹介。

 

setting_theme-icon-gradient@2x

“gradient” – designed by @kasydmk

メタ・グラマーさんの社長さん @kasydmk さんによるもの。

Screenshot 2014.03.20 07.18.37

その時の天気や時間に応じたグラデーションを背景にしており、滑らかな動きと画面遷移が特徴です。各パーツの動きがとっても気持ち良いので、無意味に地域を沢山登録したくなります(笑)

Screenshot 2014.03.19 20.57.59

雨や雪などの場合は、ちょっとした遊びが入っていますので色んな地域を登録してみて楽しんで頂けるかと :-)雪や雨の日にアプリを見たくなる、ちょっと不思議な感覚ですね。他にも天気情報を更新する時にも演出があって、

Screenshot 2014.03.19 20.59.11

ちょっと可愛いです。地域を追加したり設定を変更する時は画面上の任意箇所を長押しして、以下のような画面が現れますので、

Screenshot 2014.03.19 20.59.30

下のギアボタンをタップして設定画面を表示します。ここは、SORA としての共通部分。地域設定項目からは、登録したい地域を自由に追加/削除/並び替えする事ができます。

Screenshot 2014.03.19 21.02.06Screenshot 2014.03.20 07.23.12

gradient のデザイン的こだわりやメッセージは御本人がブログで語られているので、詳細はそちらにお譲りしたいと思います → こちら

 

setting_theme-icon-graph@2x

“GRAPH” – designed by @mg403

次は同じくメタ・グラマーさんの @mg403 さんによる GRAPH

Screenshot 2014.03.19 20.48.21

気温変化をグラフで表示していて時間軸的に先の気温を想像し易いのが特徴です。この先どうなるかなぁを常に意識されたい方にはピッタリのテーマかと。天気に気温、降水確率。そして下部には1日の温度グラフ。ドットの色でその時刻の天気を表現しています。ある時刻が雨だったりすると、そのドットからホントに雨が降るという遊び心もあって面白いです。(以下の図は雨が降ってる様子)

Screenshot 2014.03.20 07.35.41

画面を上方向にスワイプすると1週間の予報。今度は日ごとの気温変化グラフが表示され、赤が最高気温、青が最低気温となります。今週末にむけて気温がどうなるかなぁってのが視覚的に分かりますね。

Screenshot 2014.03.19 21.07.06

左上のボタンは「そら案内」に連携、右上は設定。ボタンタップ後の動きは前述の gradient と同じです。GRAPHについてもデザイナーの @mg403 さん御本人からアツい思いがブログで語られる筈なのでまた改めて御紹介致します。

(2014.3.26追記) GRAPHを作成された@mg403さんのブログエントリが公開されました → こちら

 

個別アプリのように見せる為のアイコン化

SORAでは気に入ったデザインを、そのまま「アプリ」のように見せてしまう仕組みを搭載しています。こんな感じで。

Screenshot 2014.03.20 08.16.24

あたかもそのデザイナーさんのデザインで開発された1つのアプリであるかのように、上の例ではアイコンタップすると GRAPH のデザインテーマでSORAが起動します。

やり方は至って簡単で、デザインの切り替え時に「当該デザインでアプリを起動するアイコンを置けますよー」ってな表示がありますので、これをクリック。

Screenshot_2014_03_19_21_34_18

画面の指示に従って、HOME画面にアイコン(ショートカット)を作ります。

Screenshot_2014_03_19_21_36_25Screenshot_2014_03_19_21_37_49

結果、こうなります。

Screenshot 2014.03.20 08.26.43

SORAのアイコンは削除してはいけませんが、どこかのフォルダに隠してしまっても大丈夫。後は GRAPH のアイコンをタップするだけで GRAPH の状態でSORAが起動します。参考までにですが下図は2つのデザインどちらもアイコン化して、SORAのアイコンを並べた様子。

Screenshot 2014.03.19 21.39.41

アイコンをタップすると、それぞれのデザインでアプリが起動するようになっています。各アイコンを順番にタップした時のアプリの振る舞いを動画に撮ってみましたので宜しければどうぞ。

SORA本体のアイコンは一切触っていないのを御覧頂けます。こんな風にお気に入りのデザインを擬似的に「アプリ化」して頂く事もできるようになっています。

 

さてさて、随分長くなってしまいましたので、このへんでまとめ^^;

デザイナーさんが天気予報アプリに投影する世界観

今回、デザイナーさんに天気予報というキャンバスで自由に絵を描いて頂いた結果、とっても素敵な天気予報アプリが出来上がりました。弊社の発想では決して生まれなかった見せ方ですし、データ提供元である日本気象協会様にSORAを御覧頂いた時にも同じような感想を貰いました。この発想は我々からは出ないわ、と。

UX/UIが重要視される時代だからこそ、色んな天気予報の表現があって良いと思います。SORAが、デザイナーさんが天気予報アプリという枠内で世界観を表現する土台になれたら面白いなと。

個人的に「この人が天気予報アプリをデザインしたらどうなるんだろう」と興味津々なアプリデザイナーさんもいらっしゃって、そういう方々にもお声がけさせて貰えたら嬉しいな〜と思っています。

また、もし「自分はこんな天気予報アプリにする!!」ってな事を思われるデザイナーさんがいらっしゃいましたら、SORAの専用サイトからお問い合わせ下さい。ウチの @itok_twit が作ります(笑) 円滑な実装と再現性高い開発を行う為、iPhoneアプリのデザインをされた事のあるデザイナーさんで、face to face またはfacetime等を使ったmtgが出来る方に限られてしまうのですが、宜しければ是非御連絡頂ければ幸いです。

ちなみに本アプリは有償アプリとなっておりますが、日本気象協会様に気象情報使用料をお支払いする事もあり契約上どうしても必要で…(汗) 無償にして広告という選択肢もありましたがデザイン重視という観点から有償アプリとさせて頂きました。収益は気象情報使用料と「そら案内」シリーズのサーバ運用維持費に全部あてがわれる予定です。ぶっちゃけ収益性だけを考えればだいぶ厳しい(^^;)企画なのですが、やっぱり面白い事をやりたいなーという事で実行に移しました :-)

以上、新作アプリ SORA の御紹介でした。デザイン重視というまた違った天気アプリの楽しみ方をして頂けて、更に国産の確かなデータなので実用性もあります。是非御利用を御検討下さいませ。

 

SORA
カテゴリ: 天気, ライフスタイル


2014.03.21 (Fri)

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Twitterのタイムラインをキーワード検索して画像を収集するiOSアプリNyatter(ニヤッター)が更に進化しました!!

画像を集めてニヤニヤしよう…がコンセプトのNyatterでは、ニヤニヤする効率を上げたり、新しいニヤニヤ手法を生み出す事をニヤリビリティの向上と言っています。今回のバージョンアップもニヤリビリティ向上に貢献する便利機能。

大きく2つ、御紹介します。

検索キーワードの共有、取り込み

Nyatterでは検索キーワードを設定する事から始まります(詳しくはこちら)。ネコの画像で癒やされたい人は「癒し 猫」とか「ヌコ」とかで検索すると良い感じに画像が集まるんですね、そしてニヤニヤできると。

このニヤニヤを友達と共有したい!

そんな思いにお答えする為に、「Nyatterで自分が今どんなキーワードでニヤニヤしているか」を Twitter で公開出来るようにしました。方法は至って簡単で、共有したいタイムラインを選択して、いつものサムネイル一覧画面に移動します。そして、画面右下のアクションメニューから、

Screenshot 2014.03.21 15.23.00

「タイムラインをツイートでシェア」をタップします。

すると

こんな感じでTiwtterに呟いてくれるんですね。

Nyatterを使っているフォロワーさんがこれを見てリンクをクリックするとこんな感じで Nyatter のページに誘導され、

Screenshot 2014.03.21 15.26.30

「Nyatterに追加する」をタップするとNyatterが起動して、

Screenshot 2014.03.21 15.26.45

当該キーワードを取り込む事が出来ます。まさに、ニヤニヤの共有ですね。素晴らしい!

Nyatterを御利用の皆様、是非、ニヤニヤしているキーワードを呟いてみて下さい! 尚、Nyatter の大きな特徴であるプライベートモード(秘密のキーワードで画像収集するモード)のキーワードはツイート出来ないようになっていますので御安心下さい :-)

画像収集サービスの追加

検索したタイムラインに含まれる forsqure, miil, path の画像も取り込めるようになりました。

…ので、例えば検索キーワードに miil を入力すると miil に Twitter 連携で投稿された美味しそうな食べ物たちを沢山眺める事ができます。

上のように miil と「おいしい」とか、あるいは「焼肉」とかキーワードと組み合わせて使うとまた違った楽しみ方ができますね。

 

という事で、Nyatterバージョンアップのお知らせでした。無償アプリとなっていますので、まだニヤリライフを体験した事の無い人も是非お試し頂ければと思います。皆さんも楽しいニヤリライフを!

Nyatter
カテゴリ: ライフスタイル, ソーシャルネットワーキング


2014.03.12 (Wed)

facebookのタイムラインや何かの打ち合わせのおりに言及していたりしたのですが、2014年3月から営業日の20%を東京で過ごします。(社長の僕だけ)

元々SOHOを兼ねれそうな住居を確保して東京稼働率50%ぐらいにしようと思って、大阪→東京の完全移転をされた経験のある経営者の方に大阪視点の東京事情を教えて貰ったりしてました。(色々教えて下さった皆様、その節は有り難うございました) …が、元来石橋を叩いて渡る派って事もありまして、段階的にいく事にしました。

隔週で週後半の木/金が東京となります。

  1. 木の朝に東京入り、金の晩に帰阪
  2. 木の朝に東京入り、土の朝一に帰阪

の2パターン。基本は前者です。金曜日の晩に予定が入れば土曜に朝帰り。東京滞在日程は、ブログとかfacebookとかで公開しようかなと。尚、20%は徐々に50%まであげていく予定です。

なぜ東京か

この2月で僕はあるものを捨てました。

それは、子会社SYNCNEL設立の前から東京方面を任せていたコンサルの方との契約。

体制変革後の混乱期には色々と助けて貰ったのですが、昨秋から費用対効果に疑問を持ち始めていて、誠実さやお金の価値観が若干異なる事も露見したのもあって退いて貰いました。当初は、自分がいずれ欲しいと考えていたメンターなのかもという期待もあったのですけどね(^^;

で、東京を無人にする訳にもいかないので、自ら東京に赴こうと。

なので今回の20%東京ワークはSYNCNEL事業の為です。

実際、SYNCNELの全てを決めているのも、将来像を描いているのも僕なので、僕がいる事でビジネスのスピードが上がったり関係者から安心される事もあるのですよね。そもそも、SYNCNELはB2Bなサービスなので大型案件も新たなパートナーシップも正直9割以上が東京ってのもあります。代わりの人を捜している間に商機を逸するのもバカバカしいので自分が動こうと。

大阪メインで動いていてただでさえドタバタしているのに、20%は東京になるとどう考えても大変なんですが、まぁそこは乗り切りますし、協力なパートナーの皆さんやウチのエンジニアもついてますから、良いように事が運ぶでしょう。

僕の尊敬する事業家でモナコ在住の加藤氏によると「成功とはより重い責任を取りにいく事である」と仰っていて、その考え方を思考のベースにすると、大変そやなぁ、よりもワクワク感の方が強いんですよね。絶対に面白くなります。

とはいえ、東京で一緒に動いて頂ける人がいる方が合理的な事は確かなので、IT系サービスの販売チャネル開拓や、資本政策などがお得意な方がいらっしゃいましたら是非お声がけ頂ければ幸いです。今相談させて貰ってる方がいるんですが、なかなか表だって動いて頂くのが難しくて。資本政策も事業をスケールさせる為に真剣に考えていますので、銀行系を除くVCさんや、事業提携出来そうな事業会社様ともお会いしてみたいですね。

改めまして宜しくお願いします

今週から東京20%ワークの始まり。

SYNCNELというサービスをひっさげて東京入りする訳ですが、行くからには真剣にSYNCNELの属するカテゴリで国内No.1を目指します。なれるポテンシャルを持っているし、販売代理店様やお客様の反応も良く、企業様がスマートデバイスを活用されるにあたってhappyになって頂く為にもSYNCNELがNo.1にならなくちゃいけないとすら思ってます。

という訳で、東京圏の皆様、改めましてどうぞ宜しくお願い致します。色んな方にお会いして、色んな出来事に身を置いて、大変だけど素敵な東京20%ワークなスタイルを過ごせそうな気がしています。