経営
2025.12.31 (Wed)

気がつけば今年も終わりですね。本年も、弊社に関わって頂いた皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。例年通りですが、記録の意味も込めて1年の振り返りをしてみようと思います。


(今年の忘年会は、珍しいダチョウ肉にしました。美味しかった!)

 

今年は Claude Code で仕事が変わった

今年7月の19周年投稿で、コーディングエージェントAIの活用について

従業員/メンバーとしてAIを育てよう。組織のAI化を進めていこう。

ってなことを書いてまして、AIを業務に組み込む取り組みは継続しています。

自社のプロダクト開発にはもちろん、日々の雑多な作業の自動化や、ブログやプレスリリースやプレゼン資料の作成…等々、コーディングではない領域にも活用の幅は広がり、仕事のやり方が完全に変わった一年でした。Claude Code を中心に、Codex, Gemini CLI, GitHub Copilot など主だったもの一通り契約して使い分けています。

Claude Code
(Claude Code のページ)

振り返ってみると、2024年の「ChatGPTやGemini等のWebから使うAIに指示してコードを書かせてコピペする」スタイルから、2025年は「開発環境に常駐する Claude Code のようなエージェントAIに実装を丸投げする」スタイルに完全に変わりました。もう戻れないなと感じます。

メイン使いしている Claude Code も進化が激しく、データやノウハウもAIに扱いやすい形にするとAIがよろしく処理してくれる…というインセンティブが日々大きくなっています。ルンバのために床にモノを置かなくなるのと同じで、AIが仕事しやすい環境を整える ことにより意識が向くようになっています。

Claude Codeとの作業風景
(このブログ記事も Claude Code と一緒に書いている)

例えば、ブログはCMSやDBを使わず原稿を全てファイルで管理しているので、複雑な作業もAIとの相性が抜群です。「○○のサイトのキャプチャとって、いつものパターンでこの部分に挿入して」と依頼するだけで、ブラウザ自動操作→キャプチャ取得→加工→投稿に埋め込みまで自動で間違うことなくやってくれるようになりました。AIが作業している間、自分は別の作業を並行して進める…みたいな仕事の仕方が可能になっています。

2025年は、エージェントAIが仕事をする前提で、そのクオリティを高めるために、

  • 作業手順やノウハウを定義するSkillが標準化されたり
  • 仕様駆動型開発(SDD:Spec Driven Development)の開発スタイルが主流になってきたり

といった動きもあり、AIにいかにうまく仕事をさせるか…を探求するフェーズに移っています。弊社もその動きを捉え、SpecKit を採用したり、定型作業をSkill化してみたりしています。

原稿中のイラストを Nano Banana Pro のAPIを使って生成させるスキル ccskill-nanobanana も試作して実用に耐えるレベルになったので公開したりもしました。

Nano Banana Pro v1.0.0
(公開した Nano Banana Pro の Skill で作成したv1.0.0リリース画像。プロンプトは書かず、文脈解釈させて描いて貰った)

そんなこんなですが、体験してきた感覚ベースながら エージェントAIディバイド が生まれつつあるし、今後も広がりそうだなぁと実感しています。

最近は、お客様にAI活用をご支援することもあったりします。あるお客様は、未経験の Visual Studio Code を使い始めて Claude Code を使いこなし、あれよあれよと自社内ツールを幾つも作って効率化するところまで到達してしまわれました。同業の方に比して優位に立てておられるなと感じます。

AI関係は活用ご支援のご依頼も頂いているので、お声がけベースでお請けしていく予定です。こんな感じで、エージェントAIが弊社全体に深く深く入り込んだ1年でした。来年はさらに加速しそうです。

 

プレスリリースを打ちまくった

新しい取り組みとして今年の後半、月2回はプレスリリースを打つという取り組みをやってみました。これも、プレスリリースをAIに書かせる体制を作れたからこそ。下はその一覧ですが、打ちすぎですね😅

日付 内容
2025/12/16話題の画像生成AI「Nano Banana Pro」をClaude Codeで使えるスキル「ccskill-nanobanana」を公開
2025/12/12Webサイトアーカイブの espar archive、静的化ファイルをZIP納品する「スナップショットプラン」を新設
2025/11/25業務用iOS専門メディア運営の実績を活かし、中小企業向けにMDM導入支援プログラム提供開始
2025/11/11自社のなりすまし被害の実例を公開、非エンジニア向けDMARC解説コラム「ドメインの未来を守る 〜DMARC超入門〜」連載開始
2025/10/28月額不要!なりすましメール対策に導入急務のDMARC設定を短期集中で p=reject まで完了させるサービス「DMARC導入アドバイザリー」の提供開始
2025/09/30問い合わせフォーム実装ツールの espar form が、kintone・Googleスプレッドシートと連携する「外部データベース連携機能」の提供を開始
2025/09/09「サイトが重い、サイトが落ちる」問題に悩むCMSサイトをシステム開発の視点で高速安定稼働に導く「CMS高速化アドバイザリー」のサービス提供を開始!
2025/08/19WordPressセキュリティ強化の新形態!管理画面への全アクセスを別ドメイン化して攻撃対象面を限りなくゼロに近づける「隠蔽化オプション」の提供開始
2025/07/29フォームの全角強制ストレスをゼロに!フォーム実装ツールの「espar form」でユーザ入力を自動変換処理をノーコードで追加できるコンバーター機能を搭載
2025/07/15サーバ構築や証明書作業が不要!ソースコードをzip化して送付するだけでフォーム付き静的サイトを即公開 - espar form で新オプション「フォームホスティング」提供開始
2025/07/01業界初!静的ページ向けフォームツール「espar form」で独自ドメインDKIM署名を標準機能として無償提供開始
(この表も、AIにプレス一覧ページのURLを渡しただけで全部AIが書いたもの)

数打ちゃ良いというものでもない気がしますが、社内ではPDD(Press-release Driven Development)と呼んでいてw、プレスに合わせて機能を追加していく…というマイルストーン的な意味合いを持たせられたので、良かったなと思っています。

発表時には拡散を狙って、プレスリリースサービスのvaluepressも使っていたのですが、こっちは考えものですね。月額3.5万円で打ち放題というプランがあるのですが、5ヶ月でやめました。

valuepressの料金表

発信者として期待した効果は無く、得られた反応はプレスリリースを打った日に、弊社の問い合わせフォームにどこかの会社から営業連絡が届く という面白い(?)現象ぐらいでした。プレスの内容にもよるのでしょうが、弊社的にはプレスリリースをサービスを使う価値はもうないなぁ、と感じました。

発表記録として自社サイトには一応掲載し、それに言及する形で、ブログや動画で新機能の背景や思いを発信するほうが意味ありますね。記録だけのプレスはAIに書かせれば良いかなと🤖

 

静的Web事業(espar事業)のこと

今年もよく知られた企業様で espar vaultespar form を導入して頂きました。

TANAX
(バイクや自転車用品のTANAX様の公式サイト)

リンナイ
(リンナイ様の新ショールームのサイト)

最近ニュースで話題になったエンタメのサイトさんとか、著名なVCさんのサイトとかとか公にできないものもあるのですが、WordPressやCMSのしんどい事から解放されたいという制作会社さんきっかけで導入頂けるケースが多いように感じます。静的に作るメリットが徐々に認知されてきたかなと。

今年は espar のブランディングを強化できたのも良かったです。パンフレットも作って頂きました。

esparパンフレット
(espar のブランディングとパンフレット制作を行なった)

生成AIがCMSの存在に影響を与える?

実は、静的化という文脈でCMSの存在意義に思うことがあります。

多分、WordPressのようなCMSはもう不要になる気がするんですよね。またどこかで書けたら良いなぁと思うんですが、WordPressに限らず汎用的な(?)CMSがいずれいらなくなるんじゃないかなと。エージェントAIにより、サイトもシステムもAIが作る時代が迫っているからです。

その際、PHPやらDBやらフレームワークやらメールサーバやら、色んな要素が絡み合うCMSのような重厚長大なシステムは、エージェントAIフレンドリーじゃないんですよね。不可能ではなさそうですが、かなり大変。静的である(ファイルとして生成される)ことが、エージェントAIとの相性が高く、その恩恵を受けやすいように思えるのです。

これは、静的ページにフォームを埋め込む espar form を開発していて特に実感するところ。

espar form
(espar form は静的ページのための JS だけで動くフォーム実装ツール。エージェントAIでの自動生成と相性が良い)

エージェントAIを使ってサイト制作する前提で、Figma で絵を描いた上で「○○事業の企業様のLPです。HTML化して、画像は適当に Nano Banana で生成して、フォームは espar form で実装してね、よろしく」と指示を出すだけで、10分もすれば動作するフォーム付きLPが完成して後は設置するだけ…って世界が見えてきています。これが、WordPress等の従来型CMS前提ではそうもいきません。

また、Claude Code のようなエージェントAIの登場で、顧客の要件のためだけの専用CMSが簡単に作れるようになる可能性も見えてきています。

PHPもDBもCMSもいらなくて、専用のWin/Mac用のUIを持ち、コンテンツ編集結果のHTMLを静的生成して、static なサーバにアップロードしてくれる専用ツール。そんなモノが1,2時間で作れてしまうようになるかも知れませんね。こんなイメージですかね。

顧客専用CMSツールのイメージ
(要件に応じたUIを持つ顧客専用CMSツール。HTML生成してアップロード。コンテンツファイルのみクラウドで共有)

汎用性はCMSが持つのではなく、個別CMSを作り出すAI Skillが持つようになり、「このお客様向けのCMSを作って。要件は…」ってAIに投げれば専用ツールができて、それを納品する。そんな世界は遠くない気もします。

結果、静的ページでいかに動的要素を動かすか?が重要になってくる筈で、espar form は幸い問い合わせフォームの分野で相性が良さそうなので、来年はそこに切り込んでいこうかなと思っています。

 

iOS事業のこと

弊社取扱いMDMのBizMobile Go!を導入ご支援する機会が増えてきたこともあり、サービス化して発表しました。

MDM導入伴走サービス
(伴走型 MDM導入支援プログラム のページ)

これまでは、カスタムアプリなど業務用アプリ開発観点でのご支援が多かったのですが、2桁/3桁台数のiPhone/iPad導入で、まだまだ端末管理に悩まれてる企業様が多いことが分かってきました。来年は、そうしたお客様のMDM導入ご支援を強化をしていきたいなと思っている次第です。

先日、この関連でBizMobile Go!のユーザミーティングにご招待頂いたのですが、講演をされた企業の担当者様から「サイトで勉強させて貰ってました」と、懇親会で思いもよらずお話の機会を頂いたりしました。メチャクチャ光栄だなーと。

そのほか身内でもビックリするような展開になるお声がけもあったりして、今年後半は特に、エンタープライズiOS研究所のサイトからご縁を頂くことが続いています。情報発信は本当に大事だなぁと再認識している次第です。

年20個以上投稿してた2020年と違い、今年は投稿1件だけでした😳が「投稿を続けて下さい」という有り難いお声も頂いたりしましたので、来年はもう少し投稿しよかなと思ってます。

2025年は投稿1件だった
(2025年唯一の投稿。色んな方にお話を聞いてまだまだ書けることがあると感じた)

あ、iOSといえば、開発しているブラウザアプリも進めないとですね。いぁ、進んでいるんですけどw

結局、TestFlight 外部テストで沢山の方に使って貰う機会も作れずでした😫 新しいネタを思いついては実装をGOしちゃうので、全然完成しないのは変わらずです😁 いつかお披露目できたら良いですね。

 

そんなこんなで激動ながら楽しい一年でした。来年は、エージェントAI活用をさらに加速、iOS関連も導入ご支援やら自社アプリ開発やら頑張って参ります。2026年もフィードテイラーをどうぞよろしくお願い致します。


2025.08.19 (Tue)

WordPress等のCMSを静的化するサービス espar vault の新オプションについてプレスリリースを出しました。プレス本文はこちら。

WordPressセキュリティ強化の新形態!管理画面への全アクセスを別ドメイン化して攻撃対象面を限りなくゼロに近づける「隠蔽化オプション」の提供開始

20250705_claudecode_dmarc.jpg
(展示会で作成した espar vault のリーフレット)

長らく WordPress のセキュリティ分野でビジネスしておりますが、運用中のWordPressサイトを守る一つの理想形に到達できたと思っています。攻撃ができないとはどういうことか、少し技術的なことを紹介してみたいと思います。

 

閲覧系URLに加え、管理系URLも攻撃されないようにする

WordPress サイトをhttp/https層で見ると攻撃される箇所は2つに大別されます。

  1. 閲覧系URL
  2. 管理系URL

WordPress は1,2の両方でアクセスの度にPHPやDBが動作するため、常に攻撃が成立する可能性が孕んでいます。この状態を「サイト全体が攻撃対象面である」といい、WordPress の構造的な脆弱性です。

そこで、静的化技術を使って、主に1の側、つまり閲覧系URLでは原理的に攻撃が成立しないようにしてセキュリティを強固にするのが espar vault でした。

20250705_claudecode_dmarc.jpg
(静的化したファイルのみを別サーバに設置。PHPもDBも存在せず、攻撃は原則成立しない)

そして今回発表した「隠蔽化オプション」は、主に2の側ですね。管理系で原理的に攻撃を試みさせないようにするものです。「攻撃を成立させない」のではなく「攻撃を試みさせない」という点が、従来の防御手法とは一線を画している部分です。

どういうことか。

 

管理系URLだけを別ドメイン化する

WordPressサイトのURLが https://www.exmple.com/ なら、よく知られる通り管理画面は https://www.example.com/wp-admin/ で、管理系の重要なアクセスは https://www.example.com/wp-admin/〜 以下に集約されています。

ここも狙われるのです。

ですが、もし以下のように、管理画面だけ別ドメインでWordPressを運用できたらどうでしょう?

  • https://www.example.com/wp-admin/〜 は原則全て404で応答する
  • https://admin.sample.jp/wp-admin/〜 でWordPress管理系のアクセスができるようにする

パッと見は謎に見えますが、要は管理系URLを根っこの部分(ドメイン)から別物にしてしまい、誰にも推測できないURLにするということです。で、関係者は https://www.example.com/wp-admin/ ではなく、管理系専用の https://admin.sample.jp/wp-admin/ という別ドメインからアクセスして、今までと全く同じ操作感で WordPress を操作します。

20250705_claudecode_dmarc.jpg
(WordPressに直接アクセスしなくても良い環境に隠蔽することでWordPressを守る、という発想)

全く関係ない別ドメインなのにそんなことができるのか?

はい。

普通のWebサーバではできないんですよね。Apache でも NGiNX でも不可能です。弊社が独自に開発した ホスト名置換型リバースプロキシ技術 で可能になりました。全く別のドメインにアクセスしているのに、WordPress の管理画面にアクセスができるようになります。

ちょっと不思議ですよね。

そんな管理系アクセス仲介専用サーバをお客様ごとに用意します。これなら、その全く別のドメインを知らない限り誰も管理画面にアクセスできないって理屈です。管理系URLには、攻撃者は攻撃を試みることすらできません。だって管理用URLが全く分からないのですから。

espar vault の静的化と合わせると、前述の攻撃されやすい2大ポイントはこうなります。

  1. 閲覧系URL → 静的化した結果が置かれる公開用サーバが応答
  2. 管理系URL → 隠蔽化オプションで用意した管理系専用サーバが応答

元々あった www.example.com のCMSサーバには原則、直接アクセスが一切届かなくなるんですね。なので、CMSサーバには全アクセスに対してIP制限とBasic認証を設定でき、より安全になります。

この構成で、攻撃するのは事実上不可能と言えるほどにWordPress サイトは強固になります。閲覧系への存在しないURLや管理系URLは全て404ですし、別に用意する管理系URLは推測不可能であると。

もちろん例外はあります。これを我々は「動的要素」と呼んでいます。問い合わせフォームから「送信」ボタンを押す瞬間とか、どうしてもその瞬間にPHPが動作しなければいけないURLパスってのがあったりします。ここは、リバースプロキシ技術を使ってWordPress本体にアクセスが届くようにします。

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(本当に必要なURLパスのパターンでのみ通過するように設定するので、簡易の手動設定WAFみたいなもの)

そこが攻撃されないよう、やっぱり全て静的化できたほうがいい。だから静的化したページ上で JavaScript で動作する espar from を開発したという経緯があります。

このようにわずかな例外が生じる場合はあるものの、ほぼほぼ攻撃不可能な WordPress になることがご理解いただけるかと思います。

 

セキュリティで最も大切で有効な考え方

セキュリティに絶対はありません。

だから、何かを守りたい時、最も大切な考え方は、deny all, each allow の原則を貫くことです。まずは全てをいったん拒否(deny)し、個別に許可(allow)する

家の玄関とか、まさにそうですよね。すべてをいったん拒否(鍵付き扉を設置)し、個別に許可(家族にだけ鍵を渡す)します。飛行機や万博のゲートもそうです。いったん拒否(ゲートでせき止め)し、個別に許可(持ち物検査して通す)します。

もちろん絶対はないですが、まず入り口の初手で「現実的に攻撃は不可」と言える状態までセキュリティをいっきに引き上げるのです。細かいことはその後です。このやり方が一番安全であることは、現実世界を見れば自明の理でしょう。

CMSやWebシステムの多くは、残念ながらこれができていません。allow all, each deny なんですよね。メールだってそうです。まず全部受け入れちゃう。そこから守ろうとする。そりゃ漏れますよ。

システムやメールの特性上、どうしても deny all を初手に持ってこれない場合もあるんですけどね。でも、情報発信が主体の CMS サイトならこれが比較的容易です。まず全部拒否(404)することにし、存在するページのURLだけ応答する、以上。というわけです。

まぁ、究極は「使わない」ですけど。ぶっちゃけるとWordPressをはじめCMSを使わないことです😁 SSGを使うか手書きで書いてHTMLファイルを設置するだけが一番安全です。でもそれはまだまだ現実的ではない。だから deny all, each allow で守りを固めてから使うべき、と弊社では考えています。

 

ということで、新たにリリースした espar vault の「隠蔽化オプション」についての解説でした。WordPress の使いやすさはそのままに、セキュリティを高めたいという場合に是非ご検討ください。「静的化」が前提になっているので、理論上の最高速度にスピードUPするというメリットもついてきて、一挙両得です😁


2025.07.07 (Mon)

本日2025年7月7日、弊社フィードテイラーは創業から丸19年を迎えました。

もうすぐ20年です。ここまで続けられているのも、ひとえに日頃からお付き合いを頂いているお客様やパートナーの皆さんや社内メンバー、仲良くして頂いてる経営者仲間の皆さんのおかげです。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

恒例ではありますが、近況のご報告などを。

 

Claude Code の『JOIN』

この1年の間で最も大きな弊社変化の一つが、5月下旬に登場したClaude Codeの導入です。

2024年後半から CursorGitHub CopilotCline など色々使ってきましたが、それらを遥かに凌ぐタスク処理能力で業界が騒然としましたね。弊社でも早々に評価して、6月より社用標準ツールとして位置付けました。

が、正直 Claude Code の採用は、ツールの導入というより 組織に新たなメンバーとして AI が『JOIN』した という感覚が近いです。しかも1人ではなくN人で、使いこなし度合いによってNは2にも5にも10にもなるという…。エンジニアにとっては部下エンジニアがついたと言えますし、雑務担当な僕にとっては総務・企画・広報メンバーとして実務をこなす部下が増えたような感じです。

20250705_claudecode_dmarc.jpg
(ある業務効率化のツールを作らせている様子。機能追加を依頼するとガンガン実装→テスト→修正してくれる)

タスクを投げたら、Claude Code から「これやって良いですか?」と質問されたり、「完了しました」と通知が来るまで基本は放置、その間、自分は他のことをやる…みたいな仕事スタイルが確立しつつあります。

複数の Claude Code インスタンスに別のプロジェクトのタスクを同時並行で走らせたり、同じプロジェクト内で複数の Claude Code に同じことをやらせて一番良いものを選んであとは捨てる…みたいなAIメンバーが複数人いる前提の仕事スタイルも模索しています。

後発のGoogle製 Gemini CLI も併せて評価していて、こちらは開発業務というよりもドキュメント作成系の人員としてのAI。執筆のあと人間の確認と微調整を経たあと、更新作業を勝手にやってくれるみたいな。言っても5月下旬からの動きなので、まだ理想には程遠いですが、体制づくりを進めています。

今後、「チャット型AIのサイトを開いて、プロンプト打って、出力をコピペして」といったことの必要ない、AIが自走できる環境づくりが本当に大事になりそうです。

従業員/メンバーとしてAIを育てよう。組織のAI化を進めていこう。

そう思えるほどに、たった1ヶ月のうちに世界観が変わってしまいました。そんな激動の波に乗りながらにはなるものの、基本的には従来と変わらず静的Web事業とiOS事業を進める1年でした。

 

静的Web事業 espar

発信の強化

色々やった1年でした。リブランディングして発信を強化したり静的サイト向けフォーム実装ツール「espar form」の専用サイトを作ったり展示会に出展したりしました。

どれも過去にはやったことのない取り組みばかりでこの1年は特別だったのですが、特に展示会出展はリアルなもの作りで系統も違ったので、とても面白かったです。


(おおよそITらしくないブースに仕上がった。espar form だけでなく espar vault も知って頂く機会に)

アイテムの制作には、お馴染みメタ・グラマーさんにお手伝いを頂きました。リーフレットだけでなく背面パネルに掛ける高さ3mの垂れ幕やテーブルクロスまでお願いしました。イラストはほんわか系の女の子イラストが特徴のいとうみゆきさん。


(esparのブランドコンセプトにあわせてリーフレット用のイラストを描いて頂いた)

手に取れるモノ作りが本当に久しぶりで3社(者)での共同制作は楽しい経験でした。メタ・グラマーさんには制作過程で Blender を使ったシミュレーション(!!😳)をして頂くなど、かなり最先端な作り方も体験できました。


(今や定番の3DツールBlenderで展示ブースの完成系をレンダリングして頂いた。やはり圧倒的にイメージしやすい)

イベント当日の集客は想像してたより少し控えめだったのですが、色んな方にCMS静的化のメリットや、PHPレスな問い合わせフォームのメリットをご説明できたので良かったです。同じように出展されていた制作会社やクリエイターの方々と新たな繋がりが生まれたのも大きな収穫でした。

機能強化と実績

実はこの1年の間に、実質半年近くかけて espar のインフラを刷新しました。Arm版EC2インスタンスを実戦投入したり、Docker もフル活用。そんなこんなで19年目の1年間は espar にとって「目に見えない部分の強化」の年となりました。

が、そのかいあって、機能追加もし易くなったのです。

直近では espar form を機能強化してプレスリリースを発信。問い合わせフォームから送信されるメールに「独自ドメインDKIM署名する」というWeb関係者でも詳細をご存知ない方が意外に多い技術です。

各社の迷惑メール対策強化もあいまって今後はDMARCというキーワードと共に各社Webサイトは対応が不可避になるだろう…と、先手を打っての発表を行った次第です。


(サイト更新含め6割程度がClaude Code担当。プレスリリースサービスへの登録まで全部丸投げできる体制づくりを目指す)

色々と発信してきた成果なのか、新規導入のお話もちょくちょく頂いており、直近では名古屋の住設メーカーのリンナイ様に、WAFを代替するセキュリティ機構として espar vault を導入頂きました。


(理屈上は第三者がCMSを攻撃不可な構成にできる espar vault を評価頂いた)

やっぱり発信したら何かが動き出すものですね。次の1年も発信を継続してまいります。

 

iOS事業

この1年、ブログで少しずつご紹介しながらですが新しいブラウザアプリの開発を粛々と続けてます。

@hitonomichiさんに協力して貰って、社内の @t0shiya も巻き込んで、デザイン面ではいよいよメタ・グラマーの @kasydmk さんも巻き込んで、開発開始から6年目に突入ですw もはや「サグラダアプリ」と化してますが😁


(コンテンツを邪魔せず、必要な時だけ現れる新しいブラウザUI「バーデッキ」。図らずもiOS26のLiquid Glass に少し似ていた)

まだまだやりたいことの3〜4割しかできていませんが(次々作りたいものを思いつく自分が悪い😅)、普段使いできるかも状態にはなってきたように思います。ので、身近な人からお声がけして、ちょっとしたお披露目会(?)みたいなこともやってみたりして、TestFlightでの配信範囲を広げよかなと思ってます。お声がけさせて頂くみなさま、宜しければお付き合い下さい🙇‍♂️

一方、B2BのエンタープライズiOS事業は投下するリソースを減らしていて、ブログの投稿頻度もフェードアウト。2025年に入ってからは何と1件だけですw

正直なところ、ぼちぼち業務用iOS関連の知見を発信するという役割は終えたかもなぁと感じています。出し尽くしたわけではないのですが、そこそこ基本知識の啓蒙には貢献できたのではないかなぁという妙な達成感と、Apple も以前よりは相当しっかり情報発信してくれるようになっているという事情もあります。(やっぱりAppleから学ぶのが一番です😊)

ただ相変わらずコンサルティングのご相談は継続的に頂いてますので、今後は発信よりも個別企業様にあわせたご支援に軸足を移していこうかと思っています。業務用のiOS端末活用やアプリ開発のガイドライン作り等で悩まれてる企業様がおられましたら是非お声がけください。

 

ということで、長くなりましたが、この1年も各事業で少し歩みを進めることができました。さて20年目はどんな年になるでしょうか。AIを組織や自社サービスにもっと取り込んで、これまで以上に良い意味で変な会社にしていきたいと思います。

今後ともフィードテイラーを、どうぞよろしくお願いいたします。


2024.12.30 (Mon)

今年は12/26(木)に最終営業日を迎えました。(27日以降にご連絡頂いたお客様には少しお待たせしてしまいますがスミマセン🙇‍♂️)

無事に今年も年を越せそうで、弊社に関わって頂いた皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。例年通りですが、1年の振り返りをしてみようと思います。

20241230_dinner.jpg
(今年の忘年会は、しゃぶしゃぶで手配したつもりがすき焼きに…)

 

自社アプリ事業

Webブラウザを作っています。ステルスでやってて5年目です。今年は初めてその概要をブログにポストしました。(結局2つしかpostできず…)

ネイティブ実装を @hitonomichi さんに、サーバサイドは社内の @t0shiya で、PdM(プロダクトマネージャー)は僕ってな3人体制。今年も、あーでもないこーでもないと言いながらスクラップ&ビルドを繰り返しました。

20241230_testflight.jpg
(今年TestFlightで内部テスト配信したビルドは38個。そこそこ飛ばしてますね)

例年と違うのは、TestFlightで遂に!外部テスト配信を開始したことです。いよいよ開発部隊の外へですね。…とは言っても、お馴染のメタ・グラマー@kasydmkさんお一人だけなのですけど。デザイン面のご協力を頂くべく使って頂いてます。

やりたいことがまだまだ山のようにあるので、来年もリリースに至ることはないですが、も少しTestFlight配信の範囲を広げられると良いなと思います😊

 

エンタープライズiOS事業

業務用のiOSアプリ開発のご支援や運用支援の事業です。

春先にとある上場企業様を1年近くご支援してきたプロジェクトが区切りを迎えました。新たに継続コンサルティングをさせて頂く企業様もあったりでボチボチと。相変わらず積極的な営業はしていません。来年もご依頼やご紹介があれば…という完全受け身姿勢の予定です。

20241230_micss.jpg
(業務用iOSアプリで困った時の相談窓口的な感じ)

一方、来年コンテンツの発信では新しい取り組みを始めます。2020年に登壇させて貰った時の記録動画がYouTubeの iOSDC Japan 公式チャンネルで結構な再生数を弾き出してるのですが(歴代4位)、

さすがに4年以上が経って情報も古くなってきてまして。App Store Connect も Xcode も随分変わってきましたし、ここいらで一度、改めて業務用iOSアプリを概観できるコンテンツをアップデートしておきたいと思っています。

20241230_seminar.jpg
(資料の作り直しをしている)

ただ、同じネタのupdate版で再び講演…ってわけにはいきませんので、自社で YouTube から配信するとか、教材コンテンツとして提供するとかとかでしょうか。来年何らかの形で発表致します。

 

静的Web事業

CMSサイトを静的化する espar と、PHP不要のフォーム実装ツール espar form を中心に、静的Web事業を続けています。

こちらの事業もほとんど営業らしい営業をしてないのですが、ありがたいことにネット検索やご紹介でお引き合いを頂くこともあり新規導入がポツりポツり…という感じでした。劇的な成長はしてませんが、静かに広がってると実感します😊

特に変わった出来事といえば、Drupal のサイトで espar を導入して頂いたことですね。普段は WordPress が多いですが、どんなCMSでも静的化できる強みが活かされた格好です。これは類似するサービスに無い特徴ですね。

20241230_sugawara
(光学系のB2B製品を開発販売されている企業様。セキュリティ強化でDrupalの静的化)

あと珍しいところでは学校様です。ある高校様に espar form を新規で導入頂きました。

20241230_seisoku
(かの石川啄木の母校らしい私立高校様の問い合せフォームでご利用頂いている)

ここ数年、esparespar form も機能的には大きな変化なく淡々と…という感じだったのですが、2025年は連携や新規機能も含めて少し面白い動きができるかなと。都度プレスを打ったりして、発表も色々していきたいと思います。

 

そんなわけでアッという間に過ぎた2024年でした。2025年もフィードテイラーをどうぞよろしくお願い致します。


2024.07.09 (Tue)

2024年7月7日、創業から丸っと18年が経ちました🎉

あっという間に1年が過ぎてしまいまして、大きな変化も特になく平穏にまた一つ区切りを迎えることができました。これもひとえに社内メンバーやパートナーの皆様、取引先企業やご担当者様あってこそ。改めて御礼申し上げます。また経営者仲間や友人の皆さん、色々相談に乗ってもらったり楽しい時間を過ごさせて貰ってまして、いつもありがとうございます。

20240709_annivmtg.jpg
(今年も創業記念の食事会)

ある漫才師さんによると19年目は節目の時だそうで、弊社もそんな19年目に突入します。素数ですね。2016年以降の弊社は良いのか悪いのか余り変わり映えもしないのですが、恒例の(?)近況報告を書いてみようと思います。

 

Web事業

Webサイトを高速化・セキュリティUPさせる espar という事業をやってます。静的化という技術をご提供するSaaS型サービスで、もうかれこれ7年になりますね。粛々淡々とご提供を続けており、主担当エンジニア @t0shiya の技術力が最大限に活きていて、お客様からはSLAが高い(サービスとして安定してるということ)とご評価を頂いてます。

20240709_itoen_otani.jpg
(伊藤園様の例。大谷選手の全世界同時キャンペーン発表時の集中アクセスでビクともしなかった)

また espar form という関連サービス(JavaScriptベースの問い合わせフォームツール)も粛々淡々と…ですね。昨今の個人情報漏洩事件もあってか、フォームの入力内容を一切保存しないという特徴を評価頂くケースが増えています。これは想定外だったのですが、SaaS型の問い合わせフォームツールではなかなか無いのだそうで。

20240709_takarazuka.jpg
(新たに宝塚歌劇団様のサブスクサイトのフォームで採用頂いた)

こんな感じで「静的化」をキーワードに、Webサイト運営の不安や課題を払拭する事業を続けてます。 Webは静的化を中心に据えるとホント色々良い事が多いので、静的化をまず中心に据えるWebサイトがもっと広がれば良いのになと思いますね。

そんなこんなで(?)、静的化を中心にWeb技術を深掘りして発信するのも良いかも知れないと思い至りまして、新たな情報発信をやってみようかなーと考えてます。

20240709_tanabata.jpg
(七夕の短冊にも宣言しました)

 

iOS事業

永遠にリリースされない気すらしてきた自社の約10年ぶり新作アプリですが、静かに静かに続けてます。ホントいつになるんでしょうか。ひょっとして、作ってる作ってる詐欺?🤔 20240709_discord.jpg
(関係者だけの Discord サーバを立ち上げてみたり…)

作ってますと書いてからもう5年目に突入してますから、いい加減、何をやっているのか少しずつご紹介していこうかなと思っています。

作ってるのはブラウザ…のようなもの?🤔

20240709_browser.png

…でしょうかね。自分でも表現に苦しむのですが、ブラウザだけどブラウザじゃない、そんな iOS native なアプリです。一応Webのためのアプリではあるので、ブラウザに分類されるとは思います。

今更ブラウザっ!?😳 はい、僕もそう思います(笑)

が、昨今のWeb全般やアプリ全般について思うところが多々ありまして、実際に動くものを世に出して問題提起してみようってな事で作り続けている次第です。

そういえば8年前に事業売却したSYNCELってアプリもそうでした。当時「書類は電子化してクラウドに置いてiPadで見ましょうよ」が自分の問題提起だったのですね。今では普通になりましたけど。プロダクトで未来を語る…的ないっちょまえなこと(?)をやっていました。懐かしい。

閑話休題。

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ま、そんなこんなで、ブラウザだけどブラウザじゃないブラウザを作ってます。

あーでもない、こーでもない、と言いながら4年以上も無茶振りに付き合ってくれているのは開発パートナーの @hitonomichi さん。そして、ブラウザアプリなのに何故かサーバサイドのエンジニア @t0shiya まで巻き込む事態になってきました。これもブラウザらしからぬ仕様によるものです。

これから、アプリに込めた思いとか、どんなことをやっているのかとかをちょいちょいアウトプットしていきたいと思います。

ちなみに、弊社iOS事業の強みであるエンタープライズ分野も続けてます。業務用iOS向け発信をほぼ隔週更新でやっていますが、サイトを見たので…という理由でお引き合い頂くことが多く、上場会社様を中心にADP/ADEPの運用とかカスタムApp化についてのご支援も続けています。

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(紹介資料より。上場企業様を中心に実績が増えてきた)

 

働き方

フルリモートでVR会議ってスタイルは変わっていません。META Quest用のVRワークアプリのWorkroomsは、先日大幅アップデートされまして、めちゃくちゃ使い易くなったんですよ。

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(空間を「繋げる」だけのビデオ会議に対して、VR会議は同じ空間に「集う」感じがとても良い)

VR会議はもう3年ぐらい毎日やってますが、追随して下さる会社様がなかなかなくて少し寂さを感じている今日この頃です🙄 Apple Vision Pro が話題ですが、ゴーグルを仕事に活用…という観点では一日の長というかQuest3Workroomsが実は結構オススメだったりします。安いというのもありますし😊

  

長々と書いてきましたが、総じて余り大きな変化もなく粛々とやっている感じです。19年目も変わらず淡々と事業をしていきたいと思います。今後ともフィードテイラーをどうぞよろしくお願い致します。