経営
2023.12.29 (Fri)

今年も1年があっという間に過ぎてしまいましたね。AIが世間を賑わせていた1年でした。そんな中、相変わらずこれまで通りの仕事を続けられているのは有り難い事です。弊社に関係して下さっている全ての方に御礼申し上げます。

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(generated by Midjojurney v6.0)

こちらのブログには創業と振り返りぐらいで、年3回ぐらいしか投稿しなくなってしまいました😓 iOSの技術的なことは隔週でこちらに、プライベート色が強めな事はこちらに、それぞれ投稿するようになった…というのもあるのですが。

今回は主に会社や事業のことということで、例年通り本ブログに記録として2023年の振り返りを記したいと思います。

 

iOS事業 (業務用アプリ支援)

今年はなんといってもiOS事業、特にB2Bのご支援の増加です。業務用アプリはB2Cのアプリとは少し勝手が違うので、そのあたりのノウハウを伝える研修事業を始めた昨年、少しの手応えを感じつつこんなことを書いてました。

開始直後から問い合わせを頂き、成約に至った企業も上場企業を含め数社様おられます。世の中の課題を捉えていたのか、事業として悪くない初動でした。

今年も同様にお引き合いを頂きました。単なる研修だけにとどまらず、お客様社内向け業務用アプリ開発ガイドラインの策定ご支援でガッツリ入るとこまで関わらせて頂くケースが増えたのは新しい動きです。以前からプチご支援はありましたが、急に数とボリュームが増えた感じです。

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(国内では開発を外部委託する企業が多いため、エンドユーザ企業として開発会社にポリシーを伝えるドキュメントも必要になる)

ガイドラインを作りたいという規模感になると、やはりお客様は皆様ほぼほぼ上場企業様です。鉄道・製薬・証券・食飲料・興行・コンサルと業種は多様。アプリやiOS端末の活用が業界問わず広く浸透しているのを実感しました。

創業来「自分といえば…自社といえば…という何かを持って尖ること」を生存戦略としてきましたが、それが間違っていなかったことを改めて感じます。やっぱり突き抜けてナンボかもですね。

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(研修資料から。開発会社でも余り意識しない証明書やProvisioning Profileの原理や仕組みまで説明)

技術的なことをベースに研修・解説したり、マニュアル作りや運用等のご支援をすることが自社の強みの強化に繋がっています。

MDMからABM、アプリ開発における証明書や秘密鍵の仕組み、App Store Connect に TestFlight でのテスト設計まで広範囲に網羅しており、ベースドキュメントはWordで約200ページ、研修用PowerPoint資料は約700ページと自分でもビックリする量に膨らんできました。

案件数をこなせないため、現在はご支援をお断りしている状況ですが、来年はもう少し整備して幅広くご支援できる体制を作りたいと考えてます。

 

iOS事業 (自社アプリ開発)

もう何年やっているんだ…?ですね(笑) えぇ、早いもので3年経ちました😳

弊社エンジニア @t0shiya とパートナーの @hitonomichi さんに長らく僕のワガママに付き合って貰っていることになります。自分が欲しいなぁと思うiOSアプリを採算や収益を全く考えず、あーでもないこーでもないと、ワイガヤしながら作ってます。

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(ワイガヤするのは相変わらずVR会議で)

お金のことを考慮せず作りたいものを作るのは純粋に楽しいです。こんな無責任な(?)ことをやっていられるのも、他の事業で収益を確保できているからなので、お取引をさせて頂いているお客様には感謝しかありません。もちろん主事業もおろそかにせず続けて参ります。

昨年は、

来年、TestFlightの外部テストを使ってクローズドベータ的なことができれば良いかなと思っています。

ってなことを書いていたのですが、これは実現せずでした。来年は…どうでしょうかね。

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(TestFlightの内部テスト用のビルドがただただ積み上がっていくw)

時が来ればまたご紹介したいと思います。来る…のか?🤔

 

Web静的化事業

espar というブランドでWebサイトの静的化にまつわる事業をしています。WordPressサイトを静的化してセキュリティ強化や高速化する espar、PHP不要な問い合わせフォームツールの espar form が主なサービスです。

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(財団法人様サイトでの導入。傾向は変わらずで上場企業様や公の側面が強いお客様に好んで頂ける印象)

実は、今年は前述のiOS分野に注力していて全く営業らしい営業をしていません。

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(フードロス事業で有名なTABETE。PHP不要な問い合わせフォームを量産できるのを評価頂き espar form を導入頂いた)

新規については、サイトからの問い合わせや過去に採用頂いた会社様から別案件の依頼などでポツポツとという感じです。

問い合わせフォームツールの espar form は、7月の創業日エントリでも書かせて貰った通り生成系AIを活用した機能追加を検証中でして、来年は何かしら発表したいなと思います。

 

経営指標

別に事業でもなんでもないですが例年と違うことが1点。創業してから約17年間で一番自社の財務諸表をちゃんと眺めていた1年でした。

個人で株式投資をやってまして企業の財務諸表を見て分析しては日頃から銘柄物色をしています。ふと、同じ視点で自社をちゃんと見たことなかったなぁと気が付きまして、過去の財務諸表を遡ってちゃんと指標を見るようにしたのです。今更!😳

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流動比率、固定比率、固定長期適合率、自己資本比率、ROE、ROA、等々の色んな指標ですね。自分で指標も作ってみたりとかして。ここは一般的な水準以上だなとか、この指標は少し低めだからアレしよう等と指標ベースで考えられるようになりました。

ホントはちゃんと考えなくちゃいけなかった事です。よくこんなスタンスで17年やってこれたなと。反省しつつ来年以降の経営判断にも活かしていこうと思ってます。

 

ということで、2023年の振り返りでした。2024年はiOS事業をB2B/B2Cともにリソースを最大限に投入して強化していきます。フィードテイラーをこれからも宜しくお願い致します。


2023.08.19 (Sat)

先日の2023年7月7日に、創業してから丸17年となりました🎉

弊社と関わって下さっている、沢山のお取引先や社内メンバーや開発パートナーの皆さん、そして経営者仲間やお友達の皆々様に改めて御礼申し上げます。時間が経つのがアッという間なのは毎年変わらずですが、お陰様でこの1年間も元気にやれています。

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(今年は開発中のサービスに協力して貰っている @hitonomichi さんをお迎えして和懐石)

例によって記録に残すべく近況報告を書いてみようと思います。

 

iOS事業

この1年、業務用iOSアプリ関連のご支援が急増しました。

昨年あたりから業務用iOSアプリの作り方が変わる過渡期に入っていて、今後どうすれば?…と業界全体が若干ざわついてる状況だったりします。それを受けて上場会社様を中心に、研修をさせて貰ったり、社内マニュアル整備の御支援をすることが増えています。

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(紹介資料から。セミナーと個別相談をパッケージ販売)

業務用iOSアプリの開発と運用の両方に精通した企業が国内では弊社以外には見たところ無さそうで、幸いにして参入障壁を高くできていることと、それを裏付けるアウトプットをし続けてきたことが奏功している格好になるでしょうか。

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(今も月2回の情報発信を続けている)

色々とアウトプットしてきた仕込みが実り始めたと言えるかもですが、ぶっちゃけここまで来るのに丸3年かかってますね😅

得意分野でより尖り続けることと発信し続けることは、かねてより自社・自身の生存戦略です。が、それだけではやはりダメで、タイミングとかマーケットの趨勢が自社の向いてる方向に合わないと難しいものだなぁ…ということを改めて実感しています。

今は確実に合ってると断言できる状況なので、これを商機に次の1年も発信を強化していく予定です。その一貫でサイトのリニューアルを進めています。

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ブログ形式以外の発信手法の多様化や、新たに英語圏への発信にも取り組んでみるつもりです。

 

Webサイト静的化事業と生成系AI

Webサイトを静的化するというテーマの事業は変わらず続けてます。以下のようなこと。

  • WordPressサイトを静的化する espar
  • 静的化サイトで問い合わせフォームを実装できる espar form
  • Webサイトを丸っと残す espar archive

マーケットは盛り上がりにかけていますね。前述のiOSの世界のように「神の思し召し」的なうねり(?)がwebでは起こりにくいので、市場を自ら刺激していかなければなりません。が、iOS事業の方にリソースを割いていて余り積極的に発信していないのが正直なところです😅

静的化自身はとても良い技術なので、もう少し発信を頑張って市場に働きかけていきたいと思ってます。

ちなみにこの事業は、ChatGPTを始めとするLLM(Large Language Model)なAIとの相性が良く、AIで既存機能に味付けができないかと研究調査や試験的実装・評価をしている真っ最中。いつも僕の無茶振りに付き合ってくれているエンジニアの @t0shiya にはホント感謝です。

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(Azure経由でOpenAIのAPIを使用。今となっては普通ですね)

1つは既に実装を終えて自社内で評価中というステータスです。いずれ発表したいと思います。

 

働き方

昨年から、1週間程度、大阪から離れた場所でのワーケーションを積極的にやってます。先進的な企業さんに比べると周回遅れな感じが否めませんけど。昨年の淡路島、今年は札幌、そして直近で富山。

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(7,8割は仕事して、残りはオフにして観光というスタイル)

直近の富山については個人ブログにレポートを書きましたので宜しければご覧下さい。

弊社の身近にも、家族巻き込んで沖縄で2週間リモートワークしましたとか、1ヶ月程田舎に移住してしまおうかとか、色々と話を聞くようになってきました。ITの世界で仕事ができる特権をいかして、遅ればせながらですが、場所に縛られない働き方を推し進めていきたいと思います。

あ、最後に。 以前に note に投稿したVR会議 は継続して毎日やってます。アクティブな案件があるパートナーさんとは毎週ですね。

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(とある会社さんにVR会議の実際をセミナーしたり)

仮想空間でミーティングするのがもはや当たり前になってしまいました。僕が出張時やリモートワークの時は例外的に Google Meet を使うこともありますが、リアルな自分が映ってしまうことに違和感を感じる程になっています(笑)

年内にはMETA社から Quest3、来年には Apple の VisionPro など、ゴーグルで見る世界に「入って」仕事をするスタイルが少しずつ広がっていく機運を感じる昨今ですから、この流れも引き続き捉えていきたいと思っています。

 

ということで、丸17年を迎えての近況報告でした。来年はもっと面白い報告ができるように17年目も楽しんでいこうと思います。今後ともフィードテイラーを宜しくお願いいたします。


2022.12.29 (Thu)

2022年も激動の1年でした。世界は本当に大変な事になっていて、普通でいられることがとても恵まれているんだということを改めて感じた年でした。変わらず仕事ができていることには感謝しかなく、弊社に関係して下さっている企業様や個人の方に改めて御礼申し上げます。

さて今年も記録に残す意味で1年を振り返ってみようと思います。

 

VR会議のこと

まずは働き方。

2021年末に評価して、2022年1月より本格利用していたQuest2によるVR会議ですが、途絶えることも休むこともなく、すっかり常用ツールとなりました。身内の会議は一年を通して終始VR会議で、不便や不満もなくもはや当たり前の会議スタイルになりました。

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(詳細な使用レポートをnoteに記した)

業界的には、秋にハイエンドの Quest Pro が出て MRの可能性を示唆したり、Pico4 がリリースされて Quest2 の競合的位置づけが現れたり、SONYの全身トラッキング mocopi が仮想世界の表現を一段上に上げたりと、話題に事欠きませんでした。

が、弊社的には現行のWorkRoomsによるVR会議を横展開するでもなく、新しいツールを導入するでもなく、ツール的には特に変化のない1年でした。

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(1台20万円以上とさすがに高額すぎて数台同時購入は憚られた)

来年も変わらず Quest2 でVR会議を続ける予定です。仕事用/会議用ツールとしてのVR/MRは引き続きwatchし、良さそうなものがあればまた取り入れていくつもりです。

 

ワーケーション

新しい取り組みとして、淡路島で4泊5日、高松で1泊2日のワーケーションを行いました。

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(AirBnBで借りた宿は大自然の中にポツンとある一軒家。快適に仕事ができた)

淡路島ではAirBnBを使ったり、高松では一緒に行ったジールズさんの事務所を使わせて貰ったりと働く場所は違いますが、自社がネット環境さえあればどこからでも滞りなく仕事できる体制になっていることを確認できました。

また自社側だけでなく、沖縄に1週間以上滞在していたパートナーや、1ヶ月海外におられた取引先もいたり(後から知ったという…)で、コロナ禍の2年間を経て仕事に場所は関係ないことに気付いて行動を起こしている方が増えている気がしました。

来年も色んな場所でワーケーションしてみようと思ってます。

 

Webサイト静的化事業

次に事業のこと。実は昨年の振り返りで以下のようなことを書いていました。

ここ5年、esparとエンタープライズiOSの事業2本立てでやってきたのですが、来年からこれをやめて後者のエンタープライズiOS1本に絞ります。

が、蓋を開けてみれば結局のところWeb静的化事業でもしっかり収益を上げることになりました。5年間積み上げてきたのが大きいですね。今は余り積極的に営業はかけていませんが、新規導入も相変わらずありまして、今年も上場会社様で何社か導入して頂きました。有り難いことです。

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(伊藤園(2593)様では企業サイトと商品サイトの両方で採用された)

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(化学系の上場企業ナトコ(4627)様でも採用された)

高速化とセキュリティで最高レベルを目指すと技術的には静的化がコスパ最高なのですが、そのことに気づかれた企業や制作会社様からご指名導入を頂いている感じです。

ただ、Web制作会社様やエンドユーザ企業様に、Web技術の高い知識レベルが求められることがあり、そう簡単にはスケールできない事業課題も抱えています。来年は、それを踏まえて新展開を予定しています。何かを新たに開発するものでもないため、年明けて早いうちに発表できるかと思います。

 

iOS事業 (業務用アプリ支援)

今年は自社として初めてとなる研修事業を始めました。開始直後から問い合わせを頂き、成約に至った企業も上場企業を含め数社様おられます。世の中の課題を捉えていたのか、事業として悪くない初動でした。

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業務用iOSの世界を development(開発) / deployment(配置) の両方で理解しているベンダーはそう多くはなく、国内では弊社だけが提供できるコンテンツとして自負しています。来年はこの研修事業を強化し更に突き詰めていく予定です。

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また、隔週で投稿を続けていたブログは少し遅れがちでした。年末にかけて苦し紛れの数合わせ的投稿をあと2つするつもりですが(笑)、一応、数的には2022年に24投稿を発信したことになります。来年は今年以上に developer 寄りの技術的なディープな情報にも言及しようと思っています。(秘密鍵や証明書の詳細な話とか)

 

iOS事業 (自社アプリ開発)

設立16周年の投稿でも書いたのですが、6年ぶり(?)となる自社ブランドアプリを開発中です。

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(AppStoreのTestFlightを使って関係者でテストを重ねる)

パートナーの @hitonomichi がiOSアプリ担当、弊社エンジニアの @t0shiya がサーバ担当の2名体制になって、さらにアプリが洗練された1年でした。僕のワガママに付き合って貰っている2人には感謝しかありません。

構想ばかりが膨らんで、3年もステルスでやっててやりたいことの2割程度しかできていない(これは発散し過ぎな僕の責任(笑))のですが、少しずつ形にはなってきています。

図らずも創業からやってきた色んな事業(RSSフィード、iOSアプリ開発、業務用iOS支援、Web静的化)で得た知見と経験を総動員するアプリになりつつあるので、自分の集大成と位置づけて楽しみながらやってます。

来年、TestFlightの外部テストを使ってクローズドベータ的なことができれば良いかなと思っています。

 

以上、年の瀬の2023年振り返りでした。

来年はどんな年になるでしょうか。政治も経済も国際情勢も不安ばかりですが、全ての人に今年より良い何かが訪れる1年になると良いなと思います。弊社としては、楽しみながら上記の事業を推し進めてまいります。今後ともフィードテイラーをどうぞよろしくお願い致します。


2022.07.31 (Sun)

去る2022年7月7日、創業してから丸16年となりました。

これまで弊社に関わって下さった全ての皆さんに感謝しております。ありがとうございます。これからも多くの方に弊社が良い影響を与えられる存在となれるよう精進していきたいと思います。

16年というと、16進数で10歳(0x10歳)。

コンピュータに関わる者にとって16は特別な意味を持つので、何か盛大に催しでも…と思ったりもした瞬間もあったのですが、パーリーピーポーな属性は持ちあわせておらず企画力も貧弱なので、身近な方と食事会するぐらいに落ち着きました。キャリアや創業期の話、会社の節目節目の出来事の話とかが色々できて良かったです。

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(創業月にいつも食事会をするお店で)

16年って数字に特別な意味があっても、実は会社として何か特別な事があるわけではなかったりします。主たる事業であるWebサイト静的化事業エンタープライズiOS事業を中心に平常運転をしていますが、例によって今回も近況報告を少しばかり。

 

Webサイト静的化事業

あえてビッグニュースをあげるとすると、静的化サービスの espar と、静的化ページ用の問い合わせフォームツール espar form の両方を、あの伊藤園様に導入して頂いたことでしょうか。公開されたのがつい先日のことですね。

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(弊社静的化ソリューションを主要2サイトで全面採用頂いた)

そういえば、今から10年以上前の2011年に立ち上げたSYNCNELという法人iOS端末向けドキュメント共有サービス(2016年に事業売却)では、大和ハウス工業様に導入されたのを皮切りに広がることになったのでした。

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(当時は Apple Japan の公式サイトにも事例として掲載され、動画中にも登場した)

今回の esparespar form もこれを皮切りに同じように広がっていくのかも知れないなぁ…なんて期待を募らせつつ日々頑張っております。

ちなみにサービス全体でさばいている月間トラフィック量は、既に数十テラバイトの域に達しています。我々も驚くほどコスパの良い(こんなトラフィックをマジでこの構成で?ぐらいの)インフラで捌けていて、Webを静的化するメリットを実感する毎日です。

 

iOS事業 (情報発信や業務用アプリご支援)

この2,3年強化しているメディアのエンタープライズiOS研究所を、今も続けてます。

ニッチオブニッチなコンテンツにも関わらず、毎月万を超えるPVがあって平均エンゲージメント時間も比較的長く、また、初めてビデオ会議する方から「あ、あのブログの…」と言って頂くこともあったりで、お役に立てているかもなぁという実感を持っています。

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昨年は週1投稿のペースでしたが、今年に入ってからは隔週ペースへと少し頻度を落としました。もう少し形式を変えた発信も出来ればと思案してまして、これはまた形になれば発表できるかなと思います。

 

iOS事業 (自社アプリ開発)

開発パートナーの @hitonomichi さんに参画頂いて、今新作のiOSアプリを開発中です。6年前にアプリはやめると言ってたんですけどね、なんやかんやと業務用の受託開発ご支援は続いていて、その流れでまた自社アプリに戻ってきた感じです。

実はプロジェクトが始まったのは3年前。思い描く構想が「実装が1進む度に3膨れ上がる」って感じで収集がつかず、リリースできる気が全くしないという…(笑) 先日は @hitonomichi さんにサグラダ・ファミリアですねぇと冗談交じりに言われてしまいましたw

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(App Store Conenct で TestFlight の内部テストばかりが積み上がっている)

社内の主たる開発戦力の @t0shiya にもサーバ側で関わって貰いながら、ただただ僕が欲しいと思うアプリを少しずつ形にしていって貰ってる昨今です。よく付き合ってくれてるなぁ…と両名には感謝しかありません。

収益化やマーケットフィットは今のところ余り意識しておらず、こんな事業づくりの姿も有りかなぁなんて思いながらゆるりゆるりと。短期スパンで世に出していくMVP(Minimum Viable Product)開発リーン開発といった昨今の開発手法とは真逆ですね。

こんな悠長な(?)やり方ができるのも、前述の事業で収益確保できていてこそ。お取引頂いているお客様に感謝です。アプリについてはいつか発表できると良いなと思います。

 

働き方

フルリモート体制から変化はありません。が、リモート会議の仕方は変化していて、身内の会議ではVR会議がすっかり定着しました。

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VR会議の取り組みについては noteの記事 に書きました。投稿時点ではVR会議をはじめて3ヶ月強でしたが、年始から約7ヶ月経過した今でもやめる理由も特になく継続しています。良いですよVR会議。

 

ざっと近況報告でした。相変わらずマイペースで平常運転という感じですが、これからもフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。

ちなみに情報発信については、今後、業務用iOSアプリ関連をエンタープライズiOS研究所で、働き方については note で、その他の事業や会社に関してはこのブログで、プライベートな事はまた別の場所に、って感じで使い分けていこうと思います。


2021.12.31 (Fri)

昨年に続き2021年も世間はほぼコロナ一色でしたね。何となくコロナにもう飽きたという感じの雰囲気もあって、必要最低限の気を配りながら with コロナの生活が定着した1年だったように思います。

弊社はといえば、2021年も余り大きな影響を受けることなく粛々と平常運転でした。昨年に続きお陰様で今年も増収増益で着地できそうです。弊社に関係して下さった全ての方に御礼申し上げます。

ということで、毎年恒例の振り返りエントリです。

 

リモート + VRワーク

12月から会議を Oculus Quest2 で Workrooms を使ったVR会議に切り替えました。

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(社内は勿論、パートナーにも配布して身内の会議は全てVR。顧客とはもちろん通常のビデオ会議)

Workroomsは、facebook改めMeta社が推進するVR空間で仕事をするためのサービスです。以前からVRで仕事をすることができるかの検証はやっていて、Oculus Go も Oculus Quest も使ってきました。(スタンドアロンが前提と考えているので Rift 等は評価してません)

Workroomsは最新のヘッドマウントデバイス Oculus Quest2 専用です。とりあえず秋に1台買って評価。会議環境としての出来がビックリするぐらいに良く、これはリアル会議やビデオ会議と遜色なく会議できそうと感じたので、追加で3台、さらに追加1台を購入。今年は結局5台買いました(笑)

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まず弊社エンジニア @t0shiya 、パートナーエンジニアの @hitonomichi さんや koron さんにもお渡しして、12月からは Workrooms のみを使って定例のVR会議をしています。

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(ある業務用アプリから呼び出すRestAPIの仕様についてVR会議室内のプロジェクターを使いながら3人で議論中の様子)

リアルに会って会議室でmtgするのと全く同じことができて、加えてVR空間でしかできないメリットもあって自分的に総合点かなり高め。少し気になる点はあるものの、十分仕事できているので来年も続けます。使用感はまた改めてレポート書いてみようかと。

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(VR会議中のリアル世界の様子。左下はVRの様子をストリーミング受診しているiPhone)

半ば押し付ける感じで申し訳ないのですが、弊社と定期的にmtgする形で関わって頂くパートナーさんには Quest2 を配布させて貰ってお仕事ご一緒していきたいなと思ってます。Quest2 で楽しくワイガヤ仕事してみたいって変わった(?)エンジニアの方がもしいらっしゃれば、お声がけ頂けると嬉しいです(笑)

 

事業

弊社は今のところ表向きは2本立ての事業ということにしています。

  • (A) espar : Webサイトの高速化やセキュリティ強化をする静的化技術の提供
  • (B) B2B iOS : エンタープライズiOSアプリ関連の導入・運用・開発の支援

それぞれの事業が成長できた1年でした。

(B) エンタープライズiOS事業

先に(B)のアプリ関連。今年は、自社の知見アウトプットに随分リソースを割きました。エンタープライズiOS研究所ブログでは週1ペースでほぼ休み無く52個の記事を投稿をし、またiOSDC Japan 2021というイベントでは20分のトークセッションもさせて貰って、

まさに発信の一年でしたね。来年は更に発信数を増やしたいと思います。

昨年書いていた通りの1年にすることができました。情報発信を続けることで、業務用iOSアプリで悩んだらフィードテイラーさんというブランディングが出来てきています。

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古くから関わらせて頂いてる複数の業務用iOS案件も続いてますし、新規でスポットで相談役に入るケースも増えました。

(A) espar事業

こちらも実績が増えました。

Webサイトのセキュリティや高速化に悩まれていたり、エンドユーザ企業のFRPに「静的化すべし」という要件が入っている場合にご指名頂くことが増えてきました。大学様、国の研究機関、上場企業様など、この変を気にされるサイトでの事例が増えてます。

今年は一つ面白い事例もできました。CDNからの乗り換え事例です。月コストを5分の1にして高速化要件を満たし現在も運用継続中です。

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(営業資料より。静的化して代行ホスティングするので、アーキテクチャ的にはCDNと似ている)

かねてより「CDNは使いこなせる社内エンジニアがいないと高額な無用の長物になる」という持論があるので、それを実証できたのは良かったです。

 

来年のこと

ここ5年、esparエンタープライズiOSの事業2本立てでやってきたのですが、来年からこれをやめて後者のエンタープライズiOS1本に絞ります

あ、引き合いは普通にあって需要も確かなので普通にesparも継続はするんですが、元々リソースが少ない中でどちらを主軸に置いて見せていくのかという話ですね。実はここ数年、悩んでました。

6年前のエントリでもうアプリやめますと書いてたのがずっと頭にある一方で、フィードテイラーは何の会社かと言われた時にやっぱりアプリの会社として期待頂くことが多い実情もあって。

esparの営業に行ったけど実はアプリの会社だったと知ってアプリ相談される事もあったり、会社全体ではiOS関連売上比も利益率も高いとか、前述のエンタープライズiOSの発信も楽しんでやれてるとかとか。

僕の中で15年会社やってきて得た経験則に「期待される自社になる」というのがあって、そういうわけで来年以降はエンタープライズiOS専業って色づけを少しずつ濃くしていく予定です。

また、冒頭で紹介したVRワークは、創業来追求している新しい働き方の文脈で取り組んでいきたいと思っています。2022年もフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。