2018.01.11 (Thu)

余り進んでいないように見える常時SSL化。もう2018年だというのにどうしたものか。

そんな思いもあり、国内サイトの対応状況を知る指標にできればと、国内上場企業サイトの常時SSL化対応調査を昨年12月に行いました。ScanNetSecurityさんに掲載されるなど少しばかり反響もありました。

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この手の調査は継続しないと意味がありませんので、定点観測として毎月行っていくことにしています。で、本日2018年1月度版のレポートを公表しました。

 

常時SSL化の対応状況 2018年1月

調査条件は前回と変わらず以下の通り。

  • 2017年12月末時点の銘柄リストからpickupした全上場企業3604社(19社増えた)
  • 2018年1月10日時点での常時SSL化対応状況を調査
  • 企業サイトのTOPページがhttps対応していれば常時SSL化済みとみなす

対応サイト数は1729社で国内全上場企業の3604社に対して47.9%です。相変わらず半数にも至ってないのが残念なところですが、前回より36社が対応となりましたので微増ですね。全く増えないよりは良いのでしょう。ただもっと勢い良く増えていくと良いなと思います。

今回のレポートについては、詳細をこちらから御覧頂けますので宜しければどうぞ。

EV証明書対応サイトはプラマイゼロ

常時SSL化に使用する証明書はEV/OV/DVの3種類。上場企業は信頼性が一番高いEV証明書を採用すべきだと個人的には考えてます。

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EV証明書採用企業一覧をレポートに記載しているのはそれが理由。セキュリティ意識が高い企業である(または担当制作会社がセキュリティ意識が高い)のは間違いありません。

今回、EV証明書対応サイトが一社追加された(大同特殊鋼(5471))のですが、EV証明書対応していた別の会社が上場廃止となった為に152社から変わらずです。全体の4.2%で、まだまだ少ないですね。

 

という訳で2018年1月の常時SSL対応レポートでした。このペースでいけば春先には半数越えるぐらいになるのでしょうか。また来月もレポートいたします。


2018.01.07 (Sun)

スマホ見るなら読書しろの精神で隙あらば本を読んでいるスキマ読書

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(Thanks! the photo on flickr by Sebastien Wiertz / CC BY 2.0)

スキマ読書を始めてから読書量は格段に増えていて、当社比10倍です。2015年以前とは桁が違います。スキマ時間の活用重要ですね。

さて今回は、2017年12月分です。でーん。

ビジネス本

小説・体験記

以上の6冊でした。

12月分も出たということでザッと2017年をまとめてみると以下の感じです。

  • 2017年1月 : 9冊
  • 2017年2月 : 2冊
  • 2017年3月 : 7冊
  • 2017年4月 : 3冊 + 1冊(AudioBook)
  • 2017年5月 : 5冊 + 1冊(AudioBook)
  • 2017年6月 : 3冊
  • 2017年7月 : 4冊
  • 2017年8月 : 6冊
  • 2017年9月 : 9冊
  • 2017年10月 : 6冊
  • 2017年11月 : 4冊 + 1冊(AudioBook)
  • 2017年12月 : 6冊

紙の本64冊、オーディオブック3冊の合計67冊でした。うーん、思ってたより少ない。

スキマ読書を始めて読書量が自分比急増してるので2017年は100冊読むぞと意気込んでたのですが…。月平均約3冊足りませんね。まぁ読む本にも依るので冊数多けりゃいいってもんじゃないですが。

 

最後に、2017年に読んできた本を全部振り返って部門ごとにイチオシを選んでみました。

ビジネス書

お金なくして経済は成り立たない訳で、その根幹たる金融が危機に立たされてるってことは知っておいて損はないと思います。開眼させてくれる良書群ですね。

銀行が苦境に立つことになったのは何故かがよく分かるのですが、それはつまり自社の生き残りのヒントにもなるので特に経営者の皆さんにはお勧め。

小説

残業ゼロの声が高まってますが、その極論行き着くところを物語にしたような作品。

働くってなんでしょうか。人を雇うってなんなんでしょう。そんなことを考えさせてくれます。これも経営者にお勧め。

 

という訳で12月のスキマ読書記録と2017年のまとめでした。今年はスキマ時間をもっと有効活用して、数をもう少し増やしたいと思います。今年はどんな本と出会えるのでしょうか。今から楽しみです。


2018.01.04 (Thu)

(所要時間 : 約1〜2分)

新年あけましておめでとうございます。始まりました2018年。

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(正月も変わらず朝のお参り。今年はちょっと遅め)

気がつけば会社として年賀状を出さなくなってから6年たちましたね。

本年も昨年中に新たにご縁頂いた方を含めて沢山頂いているのですが、本エントリをもって新年のご挨拶とさせて頂きたく、御理解賜われましたら幸いです。無礼をご容赦下さい。そしてお送り頂いている皆様、有難うございます。

 

さて。

2017年が新しいことを始めた挑戦の年だとすれば、2018年はその挑戦を実績という形に結実させるため、やるべきことを忍耐強く愚直に継続する年だろうなと思っています。

主にはWebサイトの静的化事業である espar ですね。

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(Webサイトを静的化して高速化とセキュリティ強化を図るサービス)

おかげさまで色んな御客様に御評価頂いてます。

Webサイトのスピードが重要であるという認識の広がり、Webサイトセキュリティへの変わらない関心の高さ、両方とも確実にあって本年その機運は更に高まってくると考えています。

それぞれの課題を解決する技術は色々とありますが、弊社はその中でも静的化という技術を主軸に据えて戦ってまいります。静的化は、理論的にもコストパフォーマンス的にも御客様や制作会社様にとって最善なんですよね、どう考えても。その理由はまたエントリ書きたいと思います。

2018年、Webサイトの高速化やセキュリティ強化の専門家と広く認識して頂けるよう、商品力UPや各種の発信・啓蒙にも力を入れます。

 

あと。

例年書いてるアウトプット。2017年は社長ブログが47エントリ、寄稿が1つの計48件。少な過ぎなので今年はもっと増やしたいと思います。

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(Thanks! the photo on flickr by Fredrik Rubensson / CC BY-SA 2.0)

昨年、技術的なことを時々書いてました。

こんな感じで事業に関係ある技術的なエントリを増やしたいなと。一方で労働や雇用や経営に関するエントリは、結局昨年も更新できてないハフィントンポストに書くとか、カテゴリ毎に媒体を変えるということを一度やってみようかなと思ってます。

 

ということで新年のご挨拶エントリでした。静的化とアウトプットの2018年にしてまいります。本年もどうぞ宜しくお願い致します。


2017.12.30 (Sat)

(所要時間 : 約2〜3分)

2017年も終わりますね。今年も本当に早かった。昨年に比べるとまだ静かな1年だったように思いますが、事業面を3つに分けて振り返りつつ来年のことも書いてみたいと思います。

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1. Webサイトの静的化サービス「espar」始動

WordPressなどのCMSサイトを静的化するesparという事業を立ち上げました。今年の6月ですかね。

Webサイトの静的化に関して弊社の動きは、

  • 2015年 → 静的サイトジェネレータ(SSG)の研究開始
  • 2016年 → SSGには見切りをつけ、サイトの静的化エンジンをGo言語で自作
  • 2017年 → クラウド型のサービス化と本格導入開始

となってまして、もう3年も静的化のことばかり考え続けてます。今年はようやく静的化の価値が評価されてきたのだなと実感できる年でした。

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espar発表後、わずか半年で上場会社様から外資系大手様・行政系・財団法人様・医療系など業種関係なく多様な導入実績を残すことができたのがその根拠。事業として確かな手応えを感じていますので、来年は更に「静的化や静的サイトと言えばフィードテイラーさん」と思って頂けるように発信を強化していきたいと思います。

あと、実はWebサイトの静的化にブロックチェーンに似た技術を絡めると面白くなりそうってことも分かってきていて、そのへんも色々実験してみたいですね。

また、Let’s Encryptスポンサーになって非営利団体を御支援するという初めての経験もさせて頂きました。常時SSL化もまた時代の流れで啓蒙する価値があるので続けていきたいです。先日発表した国内常時SSL化対応状況レポートも続けていきます。

 

2. 技術顧問やコンサルティング事業

創業来、じつは地味に続けている事業でして。毎年何らかの企業様の事業立ち上げご支援をさせて貰ってます。もちろんIT系メインですけども。

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今年大きなところでは、2年強続けさせて頂いたヴァル研究所様の技術顧問が12月をもって一段落となったことが上げられるでしょうか。位置情報系の新たな事業SkyBrainが立ち上がりチームも形成され、ぼちぼち僕の役割は無くなったということで一区切りとさせて頂きました。

他にもデータ分析系のKSKアナリティクスさんのこれまた新規事業立ち上げとか。色々と各社様のお手伝いさせて頂きました。開発が絡むお問い合わせはちょいちょいあります。「作るべきじゃない」ことを前提に話をする開発会社が珍しいからかも知れませんね。

変わりどころでは、今年も「ウチにJOINしませんか?」というお誘いを頂くことがありましたが、自社事業があるのでさすがにお断りしています。お気持ちはホント有り難いのですけどね。

 

3. アプリ開発事業

2016年にアプリ開発を内製することはやめたのですが、やはり過去の経験や、B2Bアプリのノウハウ保有企業が少ないこともあってか、今も御相談を受けることがあります。

今年も2,3個ですがアプリの開発や法人向け導入支援をさせて貰いました。開発の場合は、弊社から独立したエンジニアの協力を貰って僕がマネジメントして…って結局前とやってること一緒じゃん!な形態なんですけど。あ、もちろんそれ以外のパートナーと一緒にやる場合もあります。

関わらせて頂いた今年のアプリの一つは、MacFan様にも取材頂いて掲載もされました。

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(いわゆるガワアプリについて。online版がMacFanのサイトで御覧頂けます)

弊社が手がけるのは、やはりB2BアプリでAppStoreには載らないものばかり。来年も既に御相談頂いているものありますので、アプリのフィードテイラーさんという見え方はもう暫く続きそうです。

 

答え合わせの1年

ザックリと振り返りましたが、(新事業始動というイベントはあったにせよ)落ち着いた1年だったですね。事業譲渡もなかったし(笑)、新たな人が増えることもなかったですし。

総じて自社で発信してきたことが正しかったことを実感できたのかなぁと感じれる良い1年でした。静的化しかり。システム開発は極力避ける論しかり。いまさら副業容認だ残業ゼロだを言ってる働き方改革しかり。確実に世の中はそっちに向かってます。

2018年はどんな年になるでしょうか。今から楽しみです。本年のエントリはこれが最後となります。弊社に関係して下さった皆様、本年も大変お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。


2017.12.27 (Wed)

スマホ見るなら読書しろと自分に言い聞かせてやってるスキマ読書

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(Thanks! the photo on flickr by Sebastien Wiertz CC BY 2.0)

すきあらばスマホでなく本を手に取るようにしてます。細切れ時間だけでも意外と読書が進むもので、積読も減らせます。

さて今回は、暫く読書記録を記せてなかったので8月からの4ヶ月分をまとめて。記録として列挙してるだけなので余り面白みないですが。

  • 2017年1月 : 9冊
  • 2017年2月 : 2冊
  • 2017年3月 : 7冊
  • 2017年4月 : 3冊 + 1冊(AudioBook)
  • 2017年5月 : 5冊 + 1冊(AudioBook)
  • 2017年6月 : 3冊
  • 2017年7月 : 4冊
  • 2017年8月 : 6冊
  • 2017年9月 : 9冊
  • 2017年10月 : 6冊
  • 2017年11月 : 4冊 + 1冊(AudioBook)

仕事のドタバタ感は出張の数と比例しているような気もしますね。出張が多いと新幹線移動が増えて、まとまった読書時間をとれますので冊数が多くなります。9月の9冊はそれが理由。気持ち的には月10冊はいきたいところですが、後もう一歩及ばずでした。

11月までの2017年読書量は61冊。うーん、2017年目標の100冊に届きそうにありません。残念。

8月

9月

10月

11月

最近、テーマを決めて類似本をいっきに読む傾向が強く、この3,4ヶ月は銀行系・金融系の本や、雇用関係の本をまとめて読みました。

乱読も良いのですが、複数冊を横断的に読むと多様な視点で一つのテーマを捉えられるので良いですね。類似書全部でかぶってる内容があれば、それはメチャクチャ重要って指標にもなりますし。繰り返し出てくるので記憶にも残りやすいです。

この4か月26冊のうちベストは2020年 消える金融。銀行がどんどん統廃合したり潰れたりする未来をイメージできますので、経営者なら是非とも読んでおきたい本です。


2017.12.22 (Fri)

常時SSL化はなかなか進みませんね。http なサイトは今でも結構沢山見ます。もう2018年を迎えようというのにどうしたものか。

何ごとも改善するには、また、改善されたことを把握するには、何か指標が必要だろうということで、国内の全上場企業サイトの常時SSL対応状況を調べてみました。半自動+目視です。頑張った(笑)

で、その結果を本日プレス発表した次第です。プレスはこちらで、詳細なレポートページはこちらです。

20171222_report

日本は常時SSL化レベル最下位?

日本のWebサイトにおける常時SSL化対応状況が余り芳しくないことは、Googleが定期的に発表している統計にも現れています。Chromeユーザのhttpsリクエストベースの統計なんですが、

20171222_googlechrome
(米Google HTTPS encryption on the web より)

Chromeユーザが多い主用10カ国でほぼ常に最下位なんですよね。Chromeに偏っているとは言えhttpsリクエスト数が少ないってことは、日本で常時SSL化に対応してないサイトが少ないことを物語っている訳です。

…じゃぁ、実際どの程度少ないのだろう?と思ったのが本調査のきっかけでした。

上場企業のWebサイトの傾向が日本のWebサイト全体の傾向とイコールである筈もないですが、一つの指標にはなると思います。詳細はプレスリリースレポートページを確認して頂けると嬉しいのですが、

20171222_ssltable

こんな感じ。実に47.2%。少ない…。

2015年頃から常時SSL化の声が高まり始めてることを鑑みると、2年が経過した今でも上場会社の半分も未対応というのはちょっと残念ではあります。

上場企業だからこそサイトを常時SSL化することは面倒で大変な筈ですが、でも見方を変えるとサイト閲覧者の通信を守るというセキュリティの優先度がずっと上がってこなかった証拠ですから、CSRという観点でも余り宜しくはないと思う次第です。

 

調査から気がついたこと

やはり業種ごとに傾向が現れます。以下は17業種コードで常時SSL化対応とその証明書種別の割合を並べたものです。

20171222_ssltable_categories17

ある程度の想像はしていましたが、いわゆるIT企業(17業種コードで「情報通信・サービス」)は対応比率が高かったです。高かったと言っても55%なのでまだまだ伸びしろがあるという意味では他業種と余り変わりませんが。他に目についたのは金融系企業のEV証明書採用率。当然っちゃ当然なのですが、他業種を圧倒するEV証明書率が特徴です。

個人的には、CSRの観点から上場企業は全部EV証明書にしましょうよ…と思ってます。

逆の視点では、既にEV証明書を取り入れている企業は、経営者やWeb関係者、あるいは制作担当会社のセキュリティ意識が高いということを表しているといえるでしょう。

 

目指すは上場企業の全サイト常時SSL化

Web全体の常時SSL化が進むかどうかは、一社の努力だけでどうこうなるものではありません。でも今回の調査を通して、自分は常時SSL化をもっと啓蒙していく必要があることを再確認できました。上場企業の半分以上がまだ対応できてないのですから。

20171222_https

今回の指標が多くの人に共有されて、関係者が常時SSL化への一歩を踏み出すきっかけになってれたら嬉しいなと思います。安心・安全なWebの未来の為に。

ちなみにプレスリリースにも書いたのですが、上場企業の常時SSL対応状況調査は、定期的に実施して結果を公表していく予定です。


2017.12.08 (Fri)

(所要時間 : 約2〜3分)

以前にエントリした通り、『デザイナーがおさえておきたい、アプリの未来とwebの関係』というお題でセミナー登壇してきました。(株)トリサンさん主催の、デザイナーさんや制作会社様向けセミナーです。

募集15人のところ定員オーバーで参加頂けたようで盛況でした。アンケートももほぼ全て満足と回答を頂けていたようなので、セミナーの準備に時間をかけたかいがあったというものです。

ご参加頂いた皆様ありがとうございました。トリサンの関係者の皆様、お疲れ様でした。

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今回は、ガワアプリまたはガワネイティブと呼ばれる、nativeアプリだけど中身はwebというアプリを色々と御紹介しました。ブラウザ内蔵型アプリが案外多いですよって話です。

アプリ開発従事者にとっては結構普通なアーキテクチャなんですけどね。

昨今の厳しい要件、

  • 低コスト
  • 短納期
  • iOS/Androdiの両対応
  • メンテナンス労力の軽減

を鑑みれば、webで済ませられる部分はwebで済ませるほうが良くなってます。自分が関わらせて頂いたり身近で見てきたアプリもそうです。

特にweb技術で実装ができるエンジニアが社内や身近にいるのなら、ホントにnativeでなければならないところ以外はnativeである必要はない 場合が実は結構あります。

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しかし、Webデザインや制作業務をメインにされている方には、アプリといえばSwiftやJavaでゴリゴリ全部書くフル実装なイメージが強く、アプリ開発そのものをどこか遠い存在に見ておられるようなのです。

勿体無いなぁ〜と。

そこで幾つか、webの成分が50%とか90%を占めている具体例を弊社の事例も含めてご紹介し、アプリにおいては今やweb側の役割も超重要なんですよ〜という点を説明しました。

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特に、AppBank アプリを紹介した時は驚かれてましたね。

AppBankのアプリは非常にわかり易い例で、WordPressにWebViewをほぼほぼ被せたガワアプリ。記事一覧だけは、先読みの為に RSS feed をパースしてnative実装してるっぽいですが。

バックエンドとフロントの大半が WordPress 側なのですから、アプリ開発の協力者を見つけられれば、デザイナーさんや制作会社さんがこの種のアプリを御客様に提案できる筈なんですよね。

もちろんガワ被せただけでは審査に落ちる可能性があるので、そのへんも御説明しました。Appleのガイドラインも。

その他、instagram などメジャーアプリの一部は「もうwebブラウザで良いやん」といえるほどにwebで出来ることが増えていることを御紹介。

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(https://instagram.com/ をSafariで開くと、写真の撮影から登録、カメラロールの参照から位置情報の参照までできる)

Instagramって別にネイティブアプリじゃなくても十分使えます。(パフォーマンスの差もほとんどない) 右側の Safari 上の Instagram で大概のことができちゃいます。webでできることはどんどん増えてます。

ガワアプリの存在を知れば、提案の幅は広がるし、自然とアプリ開発の仕事も増える筈。なので、提案してみるとか是非アプリに関わってみて下さいと最後を締めくくりました。

 

とはいえ無理矢理アプリを作る必要はありません。そこは一貫して変わらないのが僕の主張。有用性や要望を汲み取ってホントに作るべきかを判断。で、もし作ることになるなら極力webで実装する範囲を広く取るのが良いです。

言い換えると、フルネイティブアプリは最終手段ですよってこと。

webでできることが増えてきて、nativeで書く範囲がどんどん減っていく(しかしゼロには絶対にならない)のが、今後のアプリ開発なのだろうと思う昨今です。


2017.12.06 (Wed)

(所要時間 : 約2〜3分)

この度、弊社フィードテイラーは Let’s Encrypt のシルバースポンサーとなりました。(プレスリリースはこちら)

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誰もが無料で使えるサーバ証明書 Let’s Encrypt

Let’s Encrypt は、サーバ証明書を「無料で」発行することによりWebサイトの常時SSL化を普及させる ことを目的としたプロジェクトで、2015年にβ版開始、2016年に正式サービス化しました。これまで世界で1億枚以上のサーバ証明書が発行されています。

「証明書は有料なのが当たり前では?」「無償では続かないのでは?」「信用できるの?」

そんな心配は無用です。Let’s Encrypt は、米国非営利団体のISRG(Internet Security Research Group)が運営しており、その活動費は賛同する多くのネット企業の継続的な金銭的支援(寄付)でまかなわれています。

支援者には、mozilla財団, facebook, google, CISCO, Akamai, fastly など著名なネット企業が名を連ねていて、認証局も正規の手続きでお墨付きが得られているものです。

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この中にシルバースポンサーとして加わらせて頂くことになりました。

既にスポンサーになられている時雨堂さんやさくらインターネットさんなどに続き日本企業としては4社目になるそうです。(ISRGの担当者によると既存日本法人は3社とのこと。あと1社はどこだろう?) 世界では49社目になります。

 

なぜ Let’s Encrypt のスポンサーになったのか

スポンサーになった理由は幾つかあります。

Let’s Encrypt が掲げる 全てのwebサイトをhttps化する という壮大なミッションに共感しているのは勿論なのですが、弊社事業との関係性も理由の一つです。

弊社では6月から、静的ホスティングサービス espar を始めました。

いわゆるサイトのミラーリングを行うもので、WordPressの全ページを静的化(html化)してホスティングし、全トラフィックの受け口になるという仕組みを提供しています。(WordPressは例。任意のCMSで可)

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どんなサイトでも高速化でき、かつhttp/https層の攻撃をほぼ無効化することができます。応答速度が60倍になったという実績もあります。必要なのは原則DNSの切り替えだけ。(CDNとの違いなど、詳しくはこちらをご覧下さい)

元サイトの代わりに応答しますので、その際に httpsサイトとして 応答すれば、当該のWordPressサイトは常時SSL化したことになります。たとえWordPress側が常時SSL化していなくても

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これを実現する為に、Let’s Encrypt の証明書を標準で使用することにしました。esparを導入頂いたサイトには、証明書の取得・更新を含め常時SSL化の対応を同時にさせて頂きます。(既存サーバは設定変更不要)

サイトの高速化も攻撃対策もそうですが、常時SSL化もまた非常に面倒臭いんですよね。面倒臭さは常時SSL化が進まない最大の理由。ですから、煩わしいことは弊社が全部やりますよ〜と訴求させて頂き、世の中のWebの常時SSL化に貢献したいなと考えている次第です。

弊社の事業が、Webの未来を作る Let’s Encrypt を支える一助に繋がるのなら、弊社の存在価値もあるというものです。貢献し続ける為にも事業を頑張っていこう!という自分のモチベーションにもなります。

 

そんな訳で12月から Let’s Encrypt をご支援させて頂くことになりました。

自社の事業に関連があるという理由だけでなく、Let’s Encrypt そのものを世に広げ常時SSL化を促進する活動にも積極的に取り組んでいければと思っています。


2017.12.04 (Mon)

(所要時間 : 約1〜2分)

久しぶりにセミナーに登壇することになりました。2017年12月7日(木)の晩です。タイトルは「デザイナーがおさえておきたい、アプリの未来とwebの関係」。詳しくはこちらからご覧下さい。

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2016年にアプリの内製を会社としてやめたのですが、どういうご縁か今もアプリ開発のお手伝いをさせて貰ってます。

業務用アプリの開発や、開発済みアプリの導入・運用支援など、エンタープライズアプリの案件限定ですけども。

 

アプリ開発手法の多様化

最近色々話を聞いてますと、スマホアプリ開発マーケットはいよいよ厳しくなっているなぁと感じます。

低コスト・短納期・両OS同時リリース・サーバサイド…などなど求められてる事が非常に多い。もう3,4年前ぐらいからその傾向はあった気がしますが。

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(Thanks! the photo on flickr by slavik_V / CC BY 2.0)

要件が厳しいと、いかに作るものを少なくして実現するかを考えざるを得ませんが、ガワアプリに辿り着くことがあります。いわゆるブラウザ内蔵アプリですね。

ブラウザだけでできることも随分増えてますし、facebookがwebアプリ移行を進めて失敗した頃とは違って、web側にウェイトを寄せて「ネイティブアプリがスマホ最適化されたWebページを見てるだけ」って作りが無茶な選択肢じゃなくなってます。むしろ合理的と言える場合すらある。

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Monacaのようなハイブリット手法に辿り着くこともありますね。MonacaのBaaS的な役割の利便性もあって随分浸透してきている気がします。そして採用実績も多い。

ガワアプリもハイブリットも根っこにあるのは「webの技術でネイティブ作るで良いじゃん」という発想です。フルネイティブな開発手法は、ネイティブでしかできないことに限られる消極的な選択肢になっていくのではないか。

 

今回のセミナーではそのへんの話をする予定です。

Webデザイナーさん向けということもあり全部のTOPICSは扱えませんが、主にWebの進化と、WordPressを使ったガワアプリについて取り上げます。

ウチで手掛けた最近のガワネイティブな業務アプリの事例も詳しくご紹介するつもりです。(MacFanでちょっと紹介されてます)

という訳で、今週の木曜日の晩(12/7)ってちょっと直前ですが、お時間おありの方はぜひお越し下さい。


2017.11.15 (Wed)

(所要時間 : 約2〜3分)

先日のエントリでこんなことを書きました。

新技術を表す言葉やバズワードを使うのは楽です。でも「楽」なだけに、何か新しいことをしようとする時や何かを変えようとする時に陥り易い罠だと思います。でもそれは失敗の入口かも知れません。

RSSという当時のバズワードに執着しすぎて、何一つ事業作りが巧くいかなかったという話。(RSSというのは情報配信技術の一つ。詳しくはこちら)

じゃぁ「RSSのフィードテイラーです!」って言いまくってたのは100%無駄だったのかというとそうでもありません。悪いこともあれば、良いこともあります。

尖ることが仕事やお金を引き寄せる

RSS!RSS!

創業期から2年強、自分でも驚くぐらいRSSを連呼してました。セミナー・イベント・ブログ・展示会・ビジコン応募…

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(RSSのアイコンで作った手製壁紙をはっつけての展示)

RSS関連事業は全て失敗したものの、連呼はしていましたのでRSSの会社というイメージは形成され、結果的に関連する仕事を引き寄せることになりました。

「そういえばフィードテイラーさんって…」

と思い出して貰って、RSSに関連する大きめの開発案件の仕事を頂いたことが2回。まとまったお金が継続的に入ることになりました。これが無ければ多分廃業してたでしょうね。

何でもできます!は誰からも声がかかりませんが、例えバズワードであっても発信して尖っていれば反応してくれる人は必ずいます。

手を変え品を変えバズワード便乗

もう一つ便乗した技術がありました。それが Adobe AIR。今はもう無いといって良い技術ですが。

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(Thanks! the photo on flickr by possan / CC BY 2.0)

ActionScript という言語で Win/Mac の両アプリを同時に作れる仕組みでした。今の Electron みたいなものですね。

発表された当時、次はこれが来ると考えて IRCastPro という株式投資家向けのサービスを作りました。またバズワードに乗っかって自社事業作りをしようとしたのです。

20171115_ircastpromedia
(メディアにも色々掲載はされた。当時の自社紹介スライドから一枚)

懲りてませんね…(笑)

いぁホント、流行りに便乗して流行りに寄り添った事業を作るのって楽なんですよ。例えるなら日経トレンディを見て次の商品を考えるみたいな。

当時の僕は無意識に楽なことに逃げてたと思います。

AdobeAIRという話題の技術を使うことが目的化してました。

結果は失敗。そりゃそうです。流行やトレンドに便乗する新規事業作りで何度失敗したら気が済むのか。

20171115_adobe.jpg
(当時のリハ中の写真。Adobe AIR のセミナーと分かるモノが何もないw)

ただ AdobeAir を担いだことも100%無駄ではありませんでした。ある企業を技術支援する仕事に繋がったり、Adobe さんのセミナーで講演させて貰う貴重な経験にも繋がりました。

 

自分の商品を持つ為に課題にフォーカスする

流行で自分を特徴づけるのは悪いことでは無いと思います。バズワードやトレンドって磁石みたいなもので、仕事やお金やご縁を確実に引き寄せますから。

でもバズワードからオリジナルの価値は生まれません。「あなたにしかできない何か」は生まれない。

僕は創業3年目に気づきました。

バズワード起点の事業は作ったところで長続きしないのです。なぜなら、御客様の課題解決より、流行に寄り添う姿勢が優先されるからです。トレンドが過ぎた時に事業もついえてしまいます。

今、FinTechだIoTだ人工知能だとうたう商品は非常に多いです。でも、3年後にはほとんど無くなってます。そんなバズワードを使わなくても「どんな課題を解決する商品なのか」をきちんと表現できている商品だけが生き残っている筈です。

事業とは常に顧客課題の解決でなければならない。当たり前なのに事業を作ろうとする当事者になると忘れかけるんですよね。自分は今でもそうなので(汗)、肝に銘じています。