Rss
2009.02.16 (Mon)

昨日に続いてのiPhoneネタです。昨年11月の弊社iPhoneアプリ第一弾「BookReview」に続く第二弾、

犯罪情報を閲覧できるiPhoneアプリケーション「防犯マップ」

を本日発表致しました!

iTunes

この「防犯マップ」は、弊社が運営する「防犯マップ大阪」というウェブサイトのiPhone用クライアント。(詳しくは宜しければプレスリリース(PDF)をご覧頂けましたら幸いです)

このアプリ、iPhoneが出た頃から密かに iPhone の専用アプリとして出したいと思っていたモノなのです。実装は弊社itok。入社直後に着手して貰って(他の仕事を平行しながらも)プロトタイプは1週間、2週間でAppStoreにコミットという超速開発だった事は特筆に値すると(自社で言うのもなんですが)思います。(一度 reject された関係で公開が1週間ずれました)

さて、アプリの解説ですが、あらかじめ好みの市区町村を指定しておけば

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アプリ起動直後に当該市区町村内で起こった直近の犯罪が一覧表示されるようになっています。「防犯マップ」なのにあえてリスト表示にしたのは、起動時のお手軽さを重視したから。このリストから任意の犯罪名をタップすると、

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犯罪の詳細画面で犯罪の具体的な内容や日時、犯人の風貌などを確認出来るようになっています。ここで更に、犯罪の発生場所や画面右上の地図アイコンをタップすると

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地図上でだいたいの位置を把握できるようになってます。他にも、GPS機能を活用して現在位置の周囲で最近発生した犯罪情報を閲覧する事も出来るというiPhoneらしさを備えています。

本アプリ、情報の見せ方やインターフェースの在り方、デザインには結構気を遣いました。あーでもないこーでもないと議論しながら。結果的に「手軽に犯罪情報を確認して防犯意識を高める」という目的にかなった作りになったのではないかと思います。もちろん更なる使い勝手の向上を目指す余地はありますけども。

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随分前に弊社itokが(入社前に)ブログに呟いたのをきっかけに、僕が犯罪情報をRSS化して、それを弊社itokが取り込んでGoogleMaps上で実装…という連携で短期間の間にサービスが出来てしまった….という頃から足かけ3年。犯罪情報提供方法の一つの形を提案できたのは感慨深いですね。

今後は大阪府以外の都道府県も対象にしていきたいと思っています。ただ、犯罪情報という性質上、警視庁や各都道府県庁との調整が必須となる事もあって全国対応はとても長い道のりになりますが、気長にお待ち頂けましたら幸いです。(警視庁から直接発注頂けると嬉しいのですけどね….。すぐ全国版作りますよ?)

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ちなみに、次世代スマートフォンと言えば、iPhoneと比較される事もあるGoogleのAndroid端末がありますよね。実は今回の「防犯マップ」は for iPhone 以外に for Android も同時に発表させて頂いております。開発は弊社パートナーである有限会社シーリス様。代表の有山さんとは普段から仲良くさせて頂いていて、GPS連動型アプリの話に盛り上がり「同時リリースしてみましょうか」と勢いがついて今回の同時開発&発表となった次第なのです。(有山さん、有り難うございました!)

という訳で、大阪に何かしら関係されていてiPhoneユーザーの方は「防犯マップ for iPhone」を、Androidユーザーの方は「防犯マップ for Android」を是非インストールしてみて下さいませ。


2008.12.31 (Wed)

弊社の原点でもある大阪産業創造館立志庵(旧:創業準備オフィス)でお世話になっていたコンサルの方に何度も言われていた事があります。

**大石さん、お客様が金を出すモノって2つしかないんですよ。

1つは「売り上げが上がるモノ」もう1つは「コスト削減出来るモノ」です**

これは生活必需品や(楽しいとか気持ち良い等の)嗜好性が高いモノを除けば概ね成り立つ法則じゃないでしょうか。特にBtoBの場合、このいずれでも無いのに売れているとしたら予算消化目的や単にバブリーだったりするだけの理由で購入されているものじゃないかなと。

弊社もBtoBで事業を営むベンダーですので必ず上の事を考えるようにしています。

昔は「便利である」…ただこれだけが開発動機になっている事がありましたが、プロモーション目的ならともかくお金を生み出そうと思ったら「便利」なのは当たり前、加えて「売上向上」か「コスト削減」が訴求ポイントとして存在しているか……という点を意識するようにしてます。

 

来年、弊社はコスト削減出来るモノにも積極的に取り組みたいと思っています。

100年に1度と言われる金融危機が経済を揺るがして、2009年は2008年後半どころでは無い程に厳しくなる…なんて言われていますが、そんな時代には「売上向上」よりも「コスト削減」がより多く求められると思うのです。将来のプラスを生む事より、認識できているマイナスを無くす力がより働くのではないかと。コスト要因が明確になっているなら尚のことです。

補償料を払ってでも内定を取り消したり、一時金を払ってでも早期退職制度を敷くってのも、そんな企業の姿勢の表れでしょう。印刷物の経費削減ビジネスをされているアクトフォーの千本社長は引き合いが多くて大変だそうです。もちろんコストってお金だけではありません。時間もそうですよね。

いずれにしても、無駄を無くそう、対時間生産性を高めよう、コストパフォーマンスが良いモノに変えよう….2009年はそんな掛け声が多くの企業で高まりそうな気がしています。

 

元々弊社が得意としているRSSも言ってみれば時間の無駄を削減する為の技術。人の労力を軽減したり単調作業が自動化出来るなら「人件費」という名のコスト削減が達成できる筈で、そういった仕掛けを既に無駄が見えている所にご提供出来ないかなと思っています。

「売上向上」も「コスト削減」も意識しつつ、でもちょっと経済情勢を考えて後者に力を入れながら、尚かつ今まで通り「便利」や「面白い」ことも研究開発ベースで色々とやる….そんな2009年にしたいと思います。


2008.05.06 (Tue)

Coins

カレンダー通りだと休日が飛び飛びになっていたり、いわゆる5月6日問題があったりで、いつからいつまで GW なのか分からないですが、まぁいずれにしても創業準備時期も含めるとここ3年間は GW=連休 の等式が成り立つ筈もなく GW=仕事 だったりする訳でつまり

GW とは Golden Work の事だったのです!

というのが今日の結論です。全国の休日出勤の起業家の皆さん、サラリーマンの皆様、本当にお疲れ様です。僕もずっと仕事してました。

 

いぁしかし僕は改めて思うのですが。世間が連休であるからこそ、仕事という意味においてこの1週間は文字通り Golden なんじゃないのかなと。お金にも換えがたい貴重な日中の時間にずっと仕事に没頭できるというのは本当に珍しい事です。

普段なら、打ち合わせが入る、電話が入る、メールが大量に届く、宅配便が届く、予期せぬアポ無し営業が来る…等々の割り込みがあるものですが、それが数日に渡って皆無なのですから。長いまとまった時間が完全に自分の制御下にあるという…まさに Golden な数日間だと思うのです。

 

もちろんプライベートとのバランスは大事ですから、そのへん彼女との時間も作りながらの Golden Work となった訳ですが、今年掲げたテーマは2つ。

  1. 昨年7月に図らずも停止に追い込まれたサービスの復活
  2. SEO x RSS というテーマで新しい商品の開発

片方は守り(?)の開発で、もう一つは攻めの開発。攻守混ぜ合わせの Golden Work。

1つ目は無事に完遂しました。既にpublicな場所に置いていますが、諸般事情あってプレス等にはしばらく出さないつもりです。携帯電話、AdobeAIR、API, Wii等々…関連させたいネタが沢山あるので、そのへんが片付いたら発表しようと思っています。

2つ目は起業仲間のSEOコンサルタント板羽さんと共同開発しているもので、弊社のRSS加工フレームワークをベースに新しい仕掛け作りを試みているもの。巧くいけば自動で持続的なSEO効果を(スパムにはならない方法で)提供できるツールになりそうです。GW中に大半を実装して実験段階に移行。これは追ってご紹介出来るかも知れません。

 

とまぁそんな感じで、可処分時間が沢山あったという意味でも、期間中に残せた成果という意味でも、自分的に Golden Work でした。明日からはまた怒濤の毎日です。頑張ります。


2008.04.02 (Wed)

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投資家向けIR情報自動収集ソフトウェア IRCastPRO を一部の方に限定公開させて頂きたいと思います。バージョンは「Technology Preview 2」版(以下、TP2)。

2月末にアドビさんのイベントで紹介させて頂いたのが「Technology Preview 1」版(以下、TP1)。

TP1はコンセプトをお見せする程度のレベルだったのですが、TP2で細かいバグを修正して少し安定して動作するようになりました。まだ不安定なもののお使い頂けるレベルになったかなぁと思い、公開する事にしました。

 

IRCastPROを初めてお聞きになられた方(大半の方はそうだと思いますが…)の為に簡単にご説明させて頂きますと….

IRCastPRO は、上場企業各社から投資家に向けて発信されているIR情報の収集/整理を完全に自動化するフリーソフトウェアです。

 

自分も含め投資家は上場企業のIR情報をチェックする訳ですが、これが結構面倒なんですね。特に東証の適時開示情報(TDNET)金融庁EDINETから集めてくるPDFが本当にやっかい。PDFを右クリックして、保存して、名前を付け直して、銘柄毎に整理…って数銘柄やりだすとホント面倒。

これを何とかしたかったんですね。自動でやりたかったのです。

IRCastPRO はそんな動機で開発したソフトウェア。所望の証券コードを入力すると、その銘柄に関連する情報を自動的に収集/整理する….機能的にはそれだけです。Win/Mac両対応。

以下、IRCastPRO TP2 が持つ機能を列挙させて頂きました。

  • 適時開示情報PDFを自動ダウンロード
  • PDFの内容にマッチしたファイル名で保存
  • PDFをマイドキュメント以下に銘柄ごとに整理
  • ウェブ上のニュースサイトから銘柄に関係あるニュースを自動収集
  • 銘柄は自由に追加/削除する事が可能

…とまぁこんな感じ。画面を見て頂いた方が分かり易いかも知れません。

Microsoft Windows XP 1-3

こんな感じで、銘柄ごとにフォルダを掘って、その中にPDFを意味のある名前で自動保存してくれます。1時間毎に自動更新。

あと、これだけでは技術的に余り面白くないので、収集した履歴を管理した上で収集履歴管理ツールも内蔵しています。

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銘柄毎に閲覧可能。どの企業がどのタイミングでどんなIR情報を発信していたか…時間軸に沿って見る事が出来ます。

ダブルクリックで該当するPDFファイルが開きます。

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ネット上のニュースサイトから関連記事を取得できる場合はそれも集めてきます。

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….というソフトウェアです。

 

自分で言うのもなんですが時間の節約になって結構良い感じです。時間は貴重な資産なので、これ重要です。個人的に、投資家は情報収集の為に時間を費やすのではなく、投資判断の為に時間を費やした方がずっと良いと思うんですよね。

 

という事で、この便利さ(?)を皆さんにも体験して頂きたく、またよりよいツールに進化させる為のアイディア等を宜しければ頂戴致したく、限定的な公開をさせて頂く事にしました。ご利用頂けましたら幸いです。

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尚、現段階では招待制のサービスとさせて頂いております。こちらのページからユーザー登録をして頂けますが、お手数ですが招待コードとして ftb1 を入力して下さいませ。何卒宜しくお願い申し上げます。


2008.02.19 (Tue)

ちょっと技術的な話題が続きますがご了承下さいませ。

3月17日に金融庁のEDINETが大幅リニューアル。これに併せて全面対応ってな事でファイナンスの世界ではここ最近話題になっているXBRL。その世界の方々のブログを読んでるとエントリで言及される頻度が徐々に高まっていて興味深い。

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XBRLは eXtensible Business Reporting Language の略称で、各種財務報告書の再利用を促進すべく規定されるXMLベースの言語です。

ウェブページを記述するXHTMLもXMLベースだし、RSSもXMLベース。その親戚みたいなもんですね。端的に言うと、

企業のお金絡みの情報の書き方を定めるモノ

ちょっと乱暴過ぎるかな?

 

ビジネスの世界でお金に絡まないシーンは皆無ですから、誰もXBRLに背を向ける事は出来ません。企業はもちろん、個人投資家も、アナリストも、税理士も、金融機関も、そして忘れてならない行政も…です。

彼らが手にするドキュメント類がガラリと変わる訳ですから、インパクトは計り知れないモノがある…と言われています。「革命」と言う人もいるし、XMLが半端無く大きなビジネスになり得るって事で期待もされてます。

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それを受けてか、今週の週刊ダイヤモンドの特集「会計力の鍛え方」では、XBRLについて7ページに渡って解説されています。週刊誌にXBRLがこれだけ大きく掲載されたのって初めてじゃないでしょうか。非常に分かり易くまとまっているので、ファイナンス絡みの方には是非手に取って頂きたいと思います。

 

RSS屋がやるXBRL事業

 

で、まぁ何でRSS屋の僕がこんな事を書いているのかって言いますと、当社もXBRL絡みで研究開発を行っているからですね。当社が最も得意とするRSSはXMLベース、そのXMLをファイナンスの世界に持ってきたらXBRL。そして僕はファイナンスには関心がある。

じゃぁXBRLも事業としてやれないかな…みたいな。

安直すぎですがアリかなと考えています。実際面白いし、自分でも必要ですから。それに RSS と XBRL を組み合わせたら出来る面白そうな事もあります。

幸い(?)ウェブシステム系でXBRLは未開の地と言っても過言じゃないぐらいで、今なら何をやっても多分面白い。現時点で面白い事をやってるのは、JUSTSYSTEMやInfoteriaぐらいじゃないでしょうか。

企業規模が小さい当社が出来る事は限られていますから、そこは研究開発を進めながら戦略を練ってる真っ最中。….という訳で、ファイナンスとXMLに興味のあるエンジニアの方がいらっしゃいましたら、是非こちらまでお声掛け下さいませ。一度お話をさせて下さいませ。

例えばXBRLな世界でオープンソースな何かとか。もう関連ビジネスが立ち上がってくる前に、オープンソースなモノを作っちゃう。えっ!?ちょっとまってや!みたいな。とってもエキサイティングで面白そうじゃないですか? :-)

 

ちなみに当該の週刊ダイヤモンドには、「グーグル化」で有名な勝間和代氏によるコラムもあります。XBRLによって個人投資家がプロの証券アナリストと互角の情報を持てるようになる事に触れ、ツールを揃えた先にある「数字を読む力」の必要性を説いておられます。これも必読かと。