2014.02.03 (Mon)

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新作iPhoneアプリQR目覚ましをリリースしました。iOS7専用で無償です。朝起きれないリスクをだいぶ軽減出来る、ちょっと癖のある目覚ましアプリ。弊社にしては珍しく、生活改善系アプリとなります。

 

QR目覚ましとは?

早起きは三文の得。我々人類はもっと眠りたい欲との闘いにずっと晒されてきました。

Stopping Time © 2011 Andrew Price, Flickr

その闘いに勝つ為に目覚まし時計は発明され、紀元前にプラトンが水を使って作ったモノにはじまり、19世紀には機械式のモノが現れ(日本初の機械式はこちら)、20世紀に入るとデジタル式のモノ、21世紀には自律的に動き回るモノまで現れ、テクノロジーの発展と共に進化し続けてきました。

そして今、時代はスマートデバイスとインターネット。そんな時代だからこそ、目覚まし時計もまた進化できるのではないか…と考えて開発を始めたのが今回の新作アプリQR目覚ましです。目覚まし機能の利用にデバイスやインターネットが必須となるような進化(?)です。

名前から容易に想像できるかと思いますが、QR目覚ましは端的に言うと

QRコードをスキャンしないと止まらない目覚ましアプリ

です。…がしかし、「予め印刷したQRコードをスキャンして止めるんだよねー」だと普通過ぎて面白くないので、同じスキャン止めではありますが、止めにくいことにこだわって、

  • 別のiOSデバイス上で表示されるQRコードをスキャンする
  • ブラウザ上で表示されるQRコードをスキャンする

のいずれかの方法でしかアラームを止めれないという仕組みで作り込みました。もう一台iOSデバイスをお持ちか、自宅にネット閲覧出来るPC等が無いと利用できません。止めにくいというか止めれない(笑) …なので利用者を選ぶのですが、そこは敢えて止めにくいにこだわる為の制約としました。

体を動かすなり脳を刺激するなりを強いる事で覚醒を促そうという、そんな目覚ましアプリです。以下に目覚ましのセットから、起床時の目覚まし音の停止のプロセスまで使い方を詳しく御紹介します。

 

QR目覚ましの使い方 〜基本編〜

準備

まずは準備ですね。いつ鳴らすのかとか。これが無いと始まりません。起動すると

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こんな感じで空っぽですので、右上「+」ボタンを押して早速設定を追加していきましょう。以下のような画面があらわれますので、まずはデフォルト 0:00 となっている所をタップして時刻指定から。

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時刻入力専用のテンキーインターフェースを特別に作りました。: (コロン) を入力すると時が確定するとか、分入力が完了したら勝手に閉じるとか、OS設定で24時間表示がONになっていない場合は午前/午後のボタンが現れたりとかとか…、手前味噌ながら入力し易いです。標準のドラムインターフェースが使いにくいので作ってみた次第。

と、話が脱線しかかりましたが、ここでは6時00分を指定。

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時刻以外の細かな設定も必要に応じて行います。繰り返しの設定やスヌーズの設定とか。目覚まし音も決める必要がありますね。デフォルトの3種類以外にミュージックアプリ内の任意の曲を指定する事も可能です。(下図、左がスヌーズ設定、右がサウンド設定)

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バイブとフラッシュの項目は文字通り。ONにするとバイブが震えたり、フラッシュが点滅しまくったりします(かなりウザイw)。ちなみにスヌーズ設定もこだわりポイントでして、かなり自由な設定が可能です。「1分ごとに100回スヌーズする」という指定もできるのですが、もはや意味が分かりませんね、起きる気あるんかと。それは置いといて、オススメはデフォルトの「3分ごとに5回」です。細かな設定終われば「保存」して、設定完了です。

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リストに追加されました。幾つでも登録可能なのですが、スヌーズが結構細かく設定出来ますので、時間変則的な朝を迎えるライフスタイルではない限りは1つ登録してれば事足りるかも知れません。僕は毎日朝AM3:45というルールだけなので、1つだけで間に合ってます。

さぁ、次はお休み前の目覚ましセットです。

 

目覚ましセット

お休み前はナイトモードを忘れずに」です。お休み前には必ずアプリを立ち上げ、

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目覚ましタブの画面左上の「ナイトモード」ボタンをタップしましょう。以下の通り、バッテリの残量がちゃんとあるか or 充電中かとか、iPhone側面のサイレントスイッチがONになってないか等を確認するよう促されますので、

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問題無さそうなら「ナイトモード開始」をタップします。以上で目覚ましセット完了。音量は予め最大にしておくと良いでしょう。ナイトモード開始直後は、

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真っ黒背景に時刻表示されますが、5秒後にフェードアウトして真っ暗になります。まぁナイトモードですからね。そのまま枕元に置いて眠りにつきましょう。間違ってもHOMEボタンを押したり、スリープ状態にしてはいけません。それでは、おやすみなさい。

…zZZ…zZZ…zZZ

尚、もし深夜に目が覚めてしまったら画面タップで先程の時計が表示されますので、真夜中の時刻確認にも使えます。

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ナイトモードを開始する前に「ナイトモード中は明るさを落とす」をONにしておくと、このキャプチャ画像のように夜中でもまぶしくならない程度に暗くしてくれます。お隣で寝ている奥さんや旦那さん、お子さんを起こさずにすみますね。目にも優しいです。しかも、iPhoneを持った角度に合わせて見易いよう時計表示が回転してくれる親切設計。

ささ、それでは朝まで再び眠りましょう。

…zZZ…zZZ…zZZ

…zZZ…zZZ…zZZ

…zZZ…zZZ…zZZ

そして新しい朝が訪れ、まだ眠ってたい欲との闘いの火蓋が切られます。

 

起床

静寂を破る目覚ましサウンド。さぁ、闘いの始まりだ。武器を持って立ち上がれ!!という事で目覚ましサウンドが鳴っているiPhoneを手に持ちましょう。いざ出陣。…ってどこへ?

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画面にはQRコードを読み取る領域が用意され、けたたましく目覚まし音が鳴り続けている筈です。冒頭に紹介した通り、この止めにくい目覚ましを止める為、iPhone片手に以下2種類の方法のどちらかを行います。

「スヌーズ」を押すと一時的に止まりますが、目覚まし設定通りにスヌーズしますので完全には止まりません。HOMEボタンを押すとか、スリープボタンを押すとかしても、何とか鳴り続けようとしますので相当しつこいです。諦めて闘いましょう(笑)

方法1. 別のiOSデバイス上でQRコードを表示してスキャンする

iPadとか古いiPhoneとかをお持ちの方にお勧めの方法。予めもう一台のiOSデバイスにQR目覚ましをインストールしておき、それを止める為のQRコード生成機として使います。

QR目覚ましさえインストールされていれば、寝る前にただ置いておくだけでok。鳴るほうのiPhoneは枕元に、別のiOSデバイスは洗面所とかリビングルームとかってな感じに離して置くのがオススメ。目覚まし音を消す為に立ち上がって歩く必要がある訳ですから、起床成功確率UPに繋がります。例えば、こんな感じ。

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リビングルームのローテーブルの上に置いたりしてると距離がだいぶありますね。鳴り続けるiPhoneを片手にそこまで移動して、QR生成機側のiOSデバイス上でアプリを起動して、

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更にQRタブをタップして、

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目覚ましサウンドが鳴り続けている側のiPhoneにそのQRコードを読み取らせると…

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ここまできて、ようやく止まります。うぜぇぇぇ(笑)

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こんな感じで、別iOSデバイスを使えるかたは、それをQR生成機側として使うこの方法が一番です。なんと言っても、QR生成側を自由な位置に配備でき、起床後の自分の移動距離や読み取る時の姿勢をコントロールできますので。例えば、ベッドの下に潜ませておく…とかすると、それを取り出す行為を強いられますので目を覚めさせる事が出来ますねw

別のiOSデバイスを用意出来ない場合で、でもPCはあるという方は、次に紹介するPC上のブラウザを使う方法でもokです。

方法2. ブラウザ上でQRコードを表示してスキャンする

QR目覚ましの目覚ましサウンドを止める為の専用サイトを用意しています。アドレスは http://alarm.sh/ です。

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けたたましく鳴るiPhoneを片手にPCを起動、またはスリープ状態から復帰。その上でブラウザでURL入力して表示。そしてスキャンですね。それまでずーっと目覚ましサウンドがなってる訳です。PCのある所まで移動、ディスプレイを見る、マウスやキーボードも触る、という行為が必要になるなので、否が応でも覚醒に至ります。

 

という2つの方法を御用意していますのでご自身の環境によって使い分けをして頂く事が出来ます。…が、これは逆に言うと、iPhone1台しか持っていませんとか、PCは家に置いていません、といった方々には「簡単には止められない」どころか「電源を落とさない限りは止まらない」アプリになってしまいますので要注意です(笑) なので、必ず御利用前に本当に止められるかのテストをして頂く必要があります m(__)m

万が一、どうにもこうにも止まらないという状況になれば、「設定」アプリの「QR目覚まし」の項目から全ての目覚ましを無効にする事が出来るようになっていますので、

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この設定をONにしてQR目覚ましを再度起動して下さい。

 

逃げる方法

もっと眠ってたい欲との闘いから逃避する方法も一応御紹介しておきましょう。これをしちゃうとさすがにQR目覚ましも武器として弱体化させられてしまうので、やらない方が良いのですけど、まとめておきます^^;;

  1. HOMEボタンを押す(一時的逃避)
  2. スリープさせる(一時的逃避)
  3. 音量をゼロにする
  4. 電源を落とす
  5. 闇に葬る(アプリを消す、iPhoneを壊す or 家の外に放り投げる)

まぁ5つ目は冗談だとして、1,2 は普通に回避策としてあります。…が、バックグラウンドからも何とか鳴ろうとしてきますので実はホントの意味での逃避にはならず一時的なものです。一方、3,4の手段が取られてしまった場合はご想像の通り本当に打つ手無しです(笑) そこまで意志があるなら起きちゃいましょうw

 

睡眠ログ

QRコードを読み取って止めた時刻を起床時間、ナイトモードにした時間を就寝時間と見なして、睡眠時間記録を閲覧する画面も用意しています。

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起床時間と睡眠時間の一覧。まさに戦歴ですね。これを俯瞰して睡眠計画を立てるのも良いかも知れません。

 

全体設定

QR目覚ましは無償のiOS7専用アプリで広告を付けています。この広告を設定画面のアドオン購入から削除出来るようになっていますので必要に応じてご検討下さい。

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また、簡単な使い方を解説するチュートリアルや目覚ましサウンド停止用のサイト http://alarm.sh/ へのショートカットも用意していますので御利用下さい。「音量を表示」は目覚まし一覧の上部のコレですね。

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音量を手軽に横スライドで変更出来るコントローラの表示/非表示を切り替えます。ちなみに、このコントローラ上で目覚ましサウンドの出力先も制御できますので、Bluetoothなスピーカーとか、AppleTVとかをお使いの方は設定をお忘れ無く。

最後に応用的な使い方を御紹介して終わります。

 

QR目覚ましの使い方 〜ストイック編〜

戦闘から逃避する方法として、

  1. HOMEボタンを押す
  2. スリープさせる
  3. 音量をゼロにする
  4. 電源を落とす
  5. 闇に葬る(アプリを消す、iPhoneを壊す or 外に放り投げる)

がある事を上で書いたのですが、1,2,3,4をiOS標準の機能を使って物理的に行えなくする事もできます。iPhoneを文字通り闇に葬りさるしかなくなるので、最強の方法と言って良いでしょう(笑)

厳密には2種類のやり方があるのですが、手軽に行って頂ける「アクセスガイド」という機能を使った方法を以下に御紹介します。(「アクセスガイド」については少し古い情報ですが当ブログの別エントリ「iOS6が Single App Mode を搭載で超絶進化!! iOS6で最も恩恵を受けるのは実はエンタープライズ!!」を御覧下さい。)

「設定」アプリを起動して、「一般」→「アクセシビリティ」→「アクセスガイド」を開きます。

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これをONにしてやると、右のような画面になります。準備はこれにて完了。

以後、任意のアプリ使用中にHOMEボタンをトリプルクリックする事で、「HOMEボタンを無効化し起動中のアプリから抜け出せないようにする仕組み」を発動できるようになりました。キオスクモード的なモノと考えても良いかも知れません。元々は業務用アプリだったり、親御さんがお子さんにアプリを触らせてあげる時に他のアプリを触らせたくないよな…ってな時に使うものです。

これを利用して、目覚まし音が鳴りはじめた時に、HOMEボタンやスリープボタン、音量ボタンで逃避できないようにしてして自分を追い込もうという魂胆です。QR目覚ましを起動して、HOMEボタンをトリプルクリックしましょう。

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左下の「オプション」をクリックして

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このように、「スリープ/スリープ解除ボタン」と「ボリュームボタン」のスイッチをオフにします。「開始」をタップすると、スリープもきかないし、ボリュームも押しても反応しなくなるようになります。初めてこのモードを使う時は、

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解除の為のパスコード設定画面が出てきますので、入力して設定完了。スリープも電源OFFもボリュームの操作も不可能となります。勿論HOMEボタンも反応しません。

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こんなふうに、HOMEボタンやスリープボタンを押しても怒られます。この状態でナイトモードに突入すると、目覚まし発動時にQRコードを取るしか手段がなくなる訳ですね。更に自分を追い込みたい方は、オプション設定で「タッチ」のスイッチもOFFにしておくと、

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目覚まし発動時の「スヌーズ」ボタンも押せなくなるので、最強の目覚ましデバイスとなります。もしiOSデバイスを幾つもお持ちなら、この方法で余ったiOSデバイスを目覚まし時計専用デバイス化してしまうのもアリかも知れません。

ちなみに「アクセスガイド」が発動した状態から元に戻るには、HOMEボタンをトリプルクリックして、開始時に設定したパスコードを入力して「終了」です。

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この方法で「アクセスガイド」を解除すれば、HOMEボタンもスリープボタンも効きますので、100%不可って訳ではないのですけどね。徹底したい方は誰かにパスコードを設定して貰っておくと良いでしょう(やり過ぎw)

iPhoneに余り使い慣れていない方にはお勧め出来ない方法ですが、ストイックな使い方として御紹介しました。あくまで自己責任でお試し下さい^^; 通常はここまでやる必要はないと思います。冒頭に紹介した「基本編」の使い方で十分かと :-)

 

という事で…

エラい長文化してしまいましたが新作アプリ「QR目覚まし」の御紹介でした。開発担当はお馴染み @itok_twit です。アイコンはこれまたお馴染みのメタ・グラマーさんに御協力頂きました。

今年こそは早起きするぞ!と決意表明されている方や、朝活大好きなライフハック系の方に是非お試し頂きたいアプリとなりました。

ちなみに僕は朝型でAM3:45起床、AM5:30までに出社を基本としているのですが、QR目覚ましを本格利用し始めた2014年初日から1日たりとも寝坊していません。開発担当の @itok_twit もAM3:00起きでアプリが活躍している模様。

効果は実証済みですので、朝どうしても起きれないという方は是非お試し下さいませ。

 

QR目覚まし – 簡単には止められない目覚まし 1.0.1(無料)
カテゴリ: ライフスタイル, ユーティリティ
販売元: feedtailor Inc. – feedtailor Inc.(サイズ: 5.7 MB)
全てのバージョンの評価: 無し(0件の評価)


2014.01.26 (Sun)

Mac誕生30周年だそうです。凄いですね。

Appleの本家サイトも30周年ありがとう!テイストになってます。同時に、Your First Mac なるユーザ参加型企画もあるようなので、Macユーザな方は Anniversary Page に行ってみられると宜しいかと。

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僕が初めてMacに触ったのは iMac G3。初代のiMac ですね。

いきなり個人用に買ったとかそういう事ではなくて、新卒入社したソフトウェアの会社(WinだけでなくMacのソフト開発もやってた会社)で2年目後半ぐらいに Mac でのアプリ開発プロジェクトに配属になって、お下がりの初代iMacを使わせて貰った…みたいな感じだったと思います。

まだOSXが無い時代、C++でCodeWarriorってIDE使って開発してました。あの頃はまだ駆け出しのプログラマで、当時まだMacの世界には無かったソフトウェアDVDプレイヤーの開発プロジェクトでサブピクチャ(字幕)のデコーダ開発をしてましたかね。懐かしい。

そこから職を転々として、縁あって再び同じ会社に戻って(いわゆる出戻り)から暫くして iMac G5 を個人で買いました。2004年のこと。僕の中ではここが自分的なWin→Macのスイッチの瞬間で、それ以降は基本Macユーザで今10年目。その意味で、自分的な My First Mac は、仕事で使ったiMac G3 ではなくやっぱり iMac G5 です。

で、当時コテコテのWindowsユーザでMacを買うとは思いもしてなかった僕がMacを買おうと思った理由は、(1)iPod miniを使っていてApple製品の魅力に惹かれ始めていた頃だった事と、(2)出戻りした会社で同じプロジェクトになった同僚に「何か一緒にMacでフリーソフト作りませんか」的なお誘いを受けたからだったように記憶してます。

2人で Pyxis っていう開発ユニットを結成してですね、そのユニットの最初にして最後の作品であるOSX用RSSリーダ「Ensemble」というフリーソフトを一緒に開発、世界に向けて公開しました。慣れない Objective-C で僕は TinyXML をラップしてRSSのパース部分を担当。アイコンも描きましたね。

…と何気に思ってググったら今もページが残ってました。

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MacFanに掲載されたりもしましたねぇ、懐かしい。で、サイトのAboutを見て貰うと分かるんですが、このユニットを組んでいた相手がお馴染み弊社の @itok_twit なのです。まぁ後半はほぼほぼ僕は転職したり本業忙しくなったりでそれどころじゃなくなって開発から手を引いちゃいましたが。

で、転職市場を彷徨って行き着いた果てで、汚れきった己の履歴書を振り返って求職する気にもなれず、(株)フィードテイラーを創り、ただずっとMac使いではあったのでMacしか使わない会社にしようってよく分からないルールを自分1人会社に課して、iMacを買い換え、iBookも買い、Macと共にどこにでもありそうなWebシステム会社を受託メインでほそぼそやってました。

そして2008年にiPhone登場。その翌年2009年早々に @itok_twit がJOINします。(弊社に新しい仲間が加わりました) ほぼ同時にWebシステム会社の看板を下げ、iOSアプリ専門会社という見せ方を前面に出すようにした大転換期です。

ウチはiOS専門です!

当時は関西でまだそんな事を言ってる会社はどこにもなくて、iPhoneが盛り上がると共に、大阪でiPhoneなら…って切り口でそれなりに目立ってたと思います。だからこそ色んな所からお仕事を頂くことができました。iPhoneがまだ何かよく分からない時代にお声がけを頂いた御客様に本当に感謝感謝です。

ついでながらもう時効だと思うので書いちゃいますが、大阪でiOSなら…で必ず名前のあがるフェンリルさんから Sliepnir のiPhone版開発について相談を受けたりもしたんですよね。まだブラウザアプリがrejectされていた時代です。懐かしい。あの打合せで社長の柏木さんといつか飲みに行きましょうって話をしていたのですが結局実現せず。柏木さん、元気かな。

って何の話かよく分からなくなって来ましたが、お世話になった会社に出戻りして Mac にスイッチしていなければ、(株)フィードテイラーという会社は存在しなかったし、天気予報アプリのそら案内もここまで拡がらなかったし、B2Bのファイル共有サービスSYNCNELも生まれなかった事は確かです。富豪ブックも、8bitter、TwitterニヤリライフサポートのNyatterもまた同じですね。

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創業当初の3坪のオフィス。iMac G5はメインマシンだった。

歴史を語るに欠かせない「モノ」って必ずあると思うんですが、ウチの会社にとって iMac G5 はその一つなんです。これからもきっと僕は、今の自分や会社の原点であるMacをずっと使い続ける事でしょう。Mac30周年、お目出度う御座います。


2014.01.22 (Wed)

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久しぶりの新作iPhoneアプリ。Nyatterと書いて「ニヤッター」と読みます。Twitterでニヤニヤするアプリなのでニヤッター。一体何がどうしてTwitterでニヤニヤなのか。アプリの解説を兼ねて以下に御紹介させて頂こうと思います。きっとこの「ニヤニヤせずにはいられない感」に共感頂けるのではないかと。

Nyatterを使ってできること

ニヤニヤできます…では何の説明にもなりませんので、改めて書きますと

NyatterはTwitterのタイムライン上を流れる画像を収集するアプリ

です。Twitterが珍しいものではなくなった昨今、もはやTwitterの皆さんのタイムラインには相当数の日々の呟きが滝のように流れていると思います。名言もあれば、ニュースのURLだったり、誰かのアツい語りや、オモシロ動画もありますね。そして、画像も相当数あります。Nyatterは、そんな画像付き呟きにfocusをあてたアプリ。

Twitterの画像はご存じの通り、結構面白くてて、例えば「ねこ」と検索すれば

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こんな感じで癒やされ画像を沢山みれますし、中には焼肉画像botである@Yaki29_10のように、

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ただひたすら美味しそうな焼き肉の画像を投稿しているアカウントもあったりします。

これらは、見方によっては物凄い勢いで更新されている画像集と言えなくも無いんです。Twitterを流れる画像の量と速さを鑑みれば画像ストリームって良い方が適切かも知れませんけども、Nyatterはそんな画像ストリーム化しているタイムラインから画像だけを収集する事に特化しています。

Nyatterの画面を実際に見て頂きましょう。例えば「ネコ」でAND検索した結果は

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こんな感じで見えます。にゃんこ好きには良い感じの画像がちらほらと並んでここでニヤリと :-)また例えば、焼き肉bot名のYaki29_10で検索すると壮絶な勢いで更新される焼肉画像集になりますね。

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美味しそうな肉・にく・ニク!食べたくなりますよね〜。ここで思わずニヤリと :-)とまぁこんな感じでTwitterからガンガン画像を収集して、ニヤニヤしましょうよというTwitterニヤリライフの御提案アプリという訳です。

ここで、鋭い方は、数日前からエラく盛り上がっている

こんな事でもニヤニヤ出来るんじゃないかとお気づきになったかも知れません。ハッシュタグで集めるのも検索のうちですから、そうなんです、そういう事にも使えます。

という訳で、何かキーワードで画像が集められたら良いのになぁ〜と思い浮かぶモノがある方にピッタリなNyatterです。あんな画像やこんな画像を集めて、Twitterでニヤニヤしよう!そんなお話。以下、簡単に使い方を御紹介します。

 

Nyatterの使い方(基本編)

機能としては極めてシンプルです。検索条件を設定して、それにマッチする画像が集まってくる…という事ですので。ただTwitterニヤリライフを楽しんで頂けるように設定が非常に豊富に用意されていますので併せて御紹介します。

まずは基本的な使い方。アプリを起動すると一覧画面です。ここにTwitterから収集したいなーと思う画像にマッチしそうな検索条件を追加していきます、最初は何も登録されていませんので、下図の通り画面右上の「+」をタップしましょう

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iPhoneに登録されているTwitterのアカウント一覧が表示されます。

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普段使っているものを選択しましょう。検索条件を設定する画面になりますので、

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赤枠のテキスト入力欄に検索キーワードを入力します。キーワードはかなり自由度が高く、

  • 単一キーワード入力
  • キーワードのAND検索
  • キーワードのOR検索
  • ハッシュタグでの検索
  • 特定アカウント名での検索

などなど、基本的にTwitterで指定出来る検索文字列であれば何でもokです。 どんなキーワードが良いか分からん!という方向けに上図の通りオススメ検索ワードなるものも用意していますので、この中から選んで頂くという方法もあります。他にも、アカウントに紐付いたタイムラインや返信やお気に入り、そしてリストの選択も可能。

これらを含めるとかなり豊富な検索条件がありますが、何らかの指定をして頂きますとその指定が一覧に保存され、画像の収集が始まります。

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上図は単一キーワードで「ぬこ」と入れた場合ですが早速10枚の画像が見つかっていますね。じゃぁどんな画像かなーとタップしてやると、

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こんなふうに見付かった画像のサムネイル一覧が表示されます。既に全部ダウンロード済み。更にタップして

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画像をじっくり鑑賞できます。左右スワイプで次/前の画像に移動可能で、次々と集まった画像を閲覧していく事も可能です。

気になった画像があれば、画面下のActionメニューからカメラロールに保存したり、他アプリにOpenInしたり、AirDropしても良いでしょう。また、EvernoteやTumblrにアーカイブ的に連携投稿もできますし、Retweetしたり普通に呟いたりもできます。

削除ボタンもありますので、自分がニヤニヤするには不要だな〜と思える画像を取り除く事もできます。ドンドン勝手に溜まってくる写真集を洗練させて後からまた眺めるんだ〜ってな感じで使えますし、もうこれで収集は十分だ…と思ったら

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キーワード毎の設定画面から「読み込む」をOFFにすれば更新を止める事も可能です。(ONにすると再び収集が始まります) この他キーワード毎に、公式リツイートを含むかどうかとか、最大保存数の設定や、顔認識機能を使ったフィルタリングも行えるようになっています(顔認識系は環境によっては高負荷になるので要注意)。

更に一度起動しておけばバックグラウンドで更新を探しにいってくれます。見付け次第、バッジにその数を表示してくれます。

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これは、お目当てのニヤリ画像が追加で53個見付かっちゃいましたよ〜的な図です。設定画面で通知の設定もON/OFFできて、

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「新着を通知する」の項目でバッジを抑制する事も出来ますし、確実に更新を捉えたい方は「新着を通知する」をONにすると通知センターに表示されるようにもできます。

以上がNyatterの基本的な使い方。

検索条件を指定して、後は勝手に収集してくれますのでそれを眺める…と。「ぬこ」であれば癒やされるなぁとニヤリとして頂いて、「焼肉」であれば旨そうだなぁとニヤリとして頂けるという訳ですね :-)

Nyatterは基本無償の広告表示付きアプリでiOS7専用となっております。

初期は画像収集するタイムラインの設定(検索条件の登録)が3つまでしかできない制約がありますが、エキスパートモードというアドオンを御購入頂く事で15個まで登録する事ができます(パフォーマンスの関係で15が最大値)。EvernoteやTumblrへの連携回数制限や広告表示についても、制限解除したり広告除去したりするアドオンが別に用意されていますので、必要におうじて御購入をお考え頂けたら幸いです m(__)m

 

Nyatterの使い方(応用編)

さて。

画像でニヤニヤと言えば忘れてならないのは男性諸氏の為の機能でしょう。いわゆるプライベート機能というモノですね。これもバッチリ搭載していますので応用編ではその御紹介。

このブログのテイストに合うか合わないかという話はあるのですが、用途からして絶対必要になるだろうという事で、僕自ら機能搭載をGOと言いましたので御紹介もしっかりさせて頂こうかと。

冒頭で言及したハッシュタグ #グラドル自画撮り部 ですが、Nyatterで登録してみますと

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こんなふうに表示されるんですね。だいぶ肌色な感じ。普通に、ヤンマガ系とか週刊現代とかの週刊誌を見ているようです(講談社繋がり。関係ないけど)。

しかし、これは誰かに見られたくないなーとか、隠しておきたいなーとか、仮に思うとしましょう。グラビアでは思わなかったとしても、まぁまぁ隠した方が良いでしょう的なキーワードや検索の切り口があるかも知れない…。そんなケースで使えるのがプライベートモードです。一覧の画面下から設定を開き、

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プライベートモードをONにして、

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完了をタップすると、画面全体がプライベートモードに変わります。タイトルバー上でもなにげに「ニヤリ」としておりますね(笑)

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この状態で先に紹介した方法でキーワード等を登録します。

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ニヤリマーク付きで登録されました。このニヤリマーク付きの項目は、プライベートモードでしか一覧上には表示されないようになっています。プライベートモードを先程の設定画面からOFFにしてみると

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このように元通り。自分だけでニヤニヤする時はプライベートモードONにして使い、誰かに見せる時はプライベートモードをOFFにして使うという使い分けが出来るという訳です。更に、設定画面を開いてのON/OFF切り替えが面倒臭いという事もありますので、

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Nyatterと書いている部分を3秒ほど長押しする事でプライベートモードのON/OFFを切り替えられるようにもなってます。

加えて、万が一プライベートモードで閲覧した状態のまま忘れてしまった時の事を考えて(再度アプリを立ち上げて「わわわ」となってしまわないように)、アプリを終了すると同時にプライベートモードを自動OFFにしてくれるよう設定付き(自動解除の設定。デフォルトはON)。

更に、HOMEボタンダブルクリックの切り替え時、

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直前までNyatterに何を表示していたのかは分からないようになっています。ここまで徹底してると、随分と安心ですね。何が?(笑)

 

と、随分と長々書いてしまいました。プライベートモードはあくまでオプション的扱いで、本来の目的は冒頭に上げました通りTwitterの画像を収集する事で、美味しそうなモノをみてニヤリとしたり、可愛い写真を見て癒やされたり、アートな画像を集めて刺激を受けてみたり、はたまた何かの調査目的でTwitterから画像を収集してみたり…を簡単にできるツールとして開発した次第です。

本アイディアの発案も開発もお馴染み @sumihiro が担当しています。昨年の8bitterに続いて、ウチは年始はネタ的アプリの投入時期なのか…と思わせるような展開ですが、作るからには徹底的に作り込む、そんな姿勢が現れたアプリだなぁと思います。

という事で新作アプリ Nyatter の御紹介でした。無償アプリでお試し頂けますので、是非Twitterから画像をかき集めてニヤニヤしてみて下さい :-)


2014.01.13 (Mon)

リブセンスさんが運営されているビジョナリーというサイトに、昨年末受けたインタビュー時の内容が掲載されました。

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リブセンスさんはアルバイト情報サイト ジョブセンス を収益基盤とされる上場企業様です。上の画面キャプチャで大きく写真が載ってるリブセンス村上社長は、2012年10月(当時25歳)に史上最年少で東証一部上場を果たされたという話題性もあり、各種メディアには会社や社長の事が頻繁に出てきますので御存じの方も多いでしょう。

「靴下もシャツも着替えの時間を節約する為に1種類をnセット持つだけ」

という極端なまでの超合理主義的な考え方に共感するところがあり個人的に好きな経営者の一人です。常に笑顔で爽やかに立ち振る舞ってる所とか、見習わないとなと感じる点が多々あります。

 

さて、この度そんなリブセンスさんが運営されるサイト ビジョナリーに掲載して頂きました。この種の掲載は久しぶりです。前回は、大阪産業創造感のb-platzへの掲載でしたでしょうかね。今回の件は、とある方との御縁がきっかけで取材して頂いての掲載となったものです。関係者の皆様、有り難う御座いました。リンク先はこちらとなります。

タイトルに「優秀な人材を最高の環境に置くと、会社が育てなくても自然に伸びる」とつけて頂いてます。僕の持論ですね。(「人材」の「材」の次は僕の中では「財」です) 匠の技を背中を見て盗むとかそういうのとはちょっと違いますけど。

それはさておき写真もでかでかと載せて頂いて、こんな感じで。

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話の中で一番伝えたかったのは、働く環境や制度が凄く大事で、それを左右するのが経営者の労働感で、過去の慣習やいわゆる「そういう事になってる」的な暗黙のルールが、幸せな就労環境実現を阻害しうるってこと。僕は論拠無き過去踏襲的な風習や制度が大嫌いだという事を具体例で沢山お話したからか、そのあたりを中心に書いて頂いているようです。iOSアプリ開発事業の事はほとんど触れてませんね(笑)

昨年11月のDevLOVE関西 〜Decision〜でもそうでしたが、最近は働き方とか会社の就労環境等のテーマで依頼を受ける事が多くなってきました。昨年から発信したいと思い続けていたテーマなので嬉しい限りです。2014年はこのへんOUTPUTをもっと増やしていきたいなぁと思います。

ところで、ビジョナリー(visonary)って言葉は辞書をひくと「洞察力のある人、先見の明がある人」という事だそうです。同サイトに掲載されている他のもっと聡明そうな経営者の方々に混じって自分が掲載されているのは何とも有り難い話ですね。掲載されている経営者として恥ずかしくないよう引き続き邁進したいと思います。


2014.01.12 (Sun)

弊社は iOS アプリ開発専門という事で看板を上げさせて頂いているのですが、時々ITコンサルティング的な事をさせて頂く事もあります。これまで、

  • 企業内のiOSデバイス運用御支援
  • エンタープライズ向けiOSアプリ開発プロジェクト御支援

など、iOS切り口で行うコンサルティングもあれば、

  • 上場会社様のウェブサイトリニューアルコンペの審査やその後の構築支援
  • システム開発における要件定義のお手伝い

などiOSが出てこない案件でお手伝いさせて頂いた事もあります。かつて自分がエンジニアとして広く浅く色々経験してきた事が奏功していると言いますか、何にせよどこかの瞬間で誰かのお役に立てているのは大変有り難い事ですね :-)

さて。

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中でも2012,2013年とおおよそ2年に渡って関わらせて頂いたプロジェクト e-casebook.com は医療の世界に新たな一石を投じる挑戦的なプロジェクトです。医療の世界は技術進化はめざましく、高度化した医療のノウハウを医師の間で共有あるいは承継する必要に迫られていると聞きます。特に手術に関するノウハウはそう。

「これこれこういう理由でこんな風に施術したんですよ」

「あの〇〇はこんなケースで役にたつんですね」

「あと、ここも結構難しかったかな、ここが△△な状態になってるので危険なのが分かる」

「なるほど、そういう見方ですか」

的な。この種の小さな知見の共有と蓄積がライトに素早くなされると確実に技術って進化するのですが、これが医療事情ゆえかなかなか難しく、必要なんだけど進まないらしい。

IMG_2002 © 2014 Amine GHRABI, Flickr

ソフトウェア開発の世界でいうと、優秀なエンジニアの知見は「ソースコード」というOUTPUTがネットを通して共有される事で、ノウハウが集積しブラッシュアップされ英知が集まり、より良いプロダクトになっていく仕組みがあって、オープンソースなんてのはその典型例です。

知見が形になったOUTPUTと、ネットを介した「共有」があってこそ成り立つもので、更に昨今ではGitHubのような仕組みが介在する事で、開発者間の「ソースコード」を介したコミュニケーションも実現し、ソフトウェア開発の知見は10年前には考えられないスピードで世界に共有されています。

GitHub © 2013 Irish Typepad, Flickr

ところが医療の世界はそうはいかない。

手術のOUTPUTって、そもそも究極の個人情報(患者本人の身体、写真・動画等を含む医療データ)です。データは、DICOMという医療用に特化した亜種がごまんとあるコンテナフォーマットで保存されるんですが、データを「見る」ぶんにはスタンドアロン型のアプリケーションで行う事が前提になっているという歴史があって、「共有」という概念にそぐわないんですね。そもそもデータが巨大だし(動画の世界で言えば巨大なコンテナフォーマットと化したAViみたいなもんです)、氏名/性別/年齢などを含めて個人情報天こ盛りだし。

 

患者の情報を共有しようという取り組みは昔からありました。XMLを使った地域医療連携ってやつですね。でもそれは患者情報を病院間で共有しようって話でそもそも医療技術・ノウハウの共有じゃない。しかも、大概はSIerの意向に縛られて拡がらない訳ですよ。標準だけど標準じゃないみたいな。

中には、億単位の国の予算前提で構築するのは良いけど、次年度以降予算がつかなければ運営不可っていう事態に陥って、結局大手SIerさんが予算を吸い込むだけのプロジェクトでしたぁ〜的なネタでしかない状態になり下がったりもする。全然、医療の進化や患者のことって度外視されてる訳です。

でも、ネット世代のいわゆる若手医師には、施術の知見を共有出来れば医学の向上に繋がるし、結果患者様の為にもなるんだ〜って強く思っている方々が沢山いるらしくて、草の根的に、施術のOUTPUTたるデータを、個人情報の問題に抵触しない程度に加工してクローズドなネット空間で共有・議論する事を既に始めてるのだそう。Google画像検索で DICOM って検索すると沢山出てきますが、こういう医療画像の断片をネット経由で共有して、それに基づいて議論するだけで知見って拡散できると。

そんな草の根のトレンドを嗅ぎ付けて、OUTPUTの共有を通して医療技術の共有と議論のプラットフォームを法的問題無く作りたいと考えられたのが(株)ハートオーガナイゼーションさんという会社様で、僕は2012年から「じゃぁそんなプラットフォームをどう実現するのか」の議論に技術的視点で参画させて頂いています。

  • プロプライエタリ(特定ベンダー固有)な技術の排除
  • 「標準」のみで実現する為の仕組み
  • 法的に問題無い「共有」の実現

等について考察して要件も定義して、結局ウチが開発を担当させて頂きまして、紆余曲折ありながら初期バージョンを完成させたのが昨年秋。DICOMから個人情報を除去して、クローズドな仮想会議室上に配備、限られた医師がそれを元に議論する器を Web 標準な技術のみでAWS上に構築したものです。

実際に、医療系のよく知られた国際的イベント CCT2013 という展示会にも出展され、上述の若手医師等からの反応は上々だったようです。また、海外から来ていた医療関連企業の役員も面白いと仰っていたとか。

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この写真は実際に展示されていた時の様子ですが、画面左半分が、いわゆる循環器系のカテーテル治療のDICOMデータ(個人情報は除去して問題無い状態になったもの)です。造影剤が血管の動きを表してドクンドクン動いてるような画像ってTV等でも見られた事があると思います。右半分がそれについて議論するタイムラインですね。ここで「この瞬間、ステントが拡がってますよね」的なdiscussionをすると。

iOSとは全然かけ離れているのですが、こういう事もさせて頂いてます。

 

さて、今回御紹介した e-casebook.com ですが、この度、今後の事業拡大を画して開発体制強化をお考えです。日本政策投資銀行のビジネスプランコンテストで最終選考にも残った実績もお持ちで、目の付け所が素晴らしく、なるはやで理想形に近づけるべく開発スピードUPという事のようです。開発においてスピードは常に正義ですから。

今改めて、内部で開発体制を組み、アジャイルな開発で現場の声をほぼリアルタイムにすくい上げ反映させ進化させていくサイクルを高頻度に回していく、事業的性質を考えてもそうなった方が絶対に良いとアドバイスさせて頂いた事もあり、現在 Find Job! にて求人されてます。

新しいサービスを世界に発信する新規事業開発チームのスタートアップメンバー募集!

医師の知見を共有し医療技術の世界的向上を目指すという非常に革新的なプロジェクト。そもそも画面は全部英語だし、最初から World Wide な展開を視野に入れられてます。今回、ひとまずWindowsエンジニアとサーバサイドのエンジニアの2人をお考えの様子。医療の世界ってまだまだITの活用可能性が多くて面白い分野だと思いますし、給与も悪くない筈ですので、ご興味ある方は是非エントリしてみて下さいませ。上述のように僕は技術コンサルという立ち位置で関わっていますので一部面談もさせて頂く事になると思います^^

 

と、IT関連プロジェクトの技術的な御支援もやってますよー…という御紹介でした。ITを使った何かシステムを作りたい、でもどこからどう交通整理をして進めたら良いか分からないという方がおられましたら宜しければお声がけ下さい。


2014.01.02 (Thu)

会社経営してると苦楽共にあって、まぁ比率的には9:1でしょうか。それを如何に苦→楽と捉え直してやり抜けるかという事が大事、いわゆる「楽」は「楽しい」の「楽」ですね。僕はaggressiveさを感じる「愉しい」の表現の方が好きですけど。苦→楽と変換する事をひょっとしたら「愉しむ」って表現するのかも知れない。

って、前書き書いているウチにタイトルとは全然違う方向に進んでしまうのは悪い癖ですね。2014年は、OUTPUTの量を増やすと共にこれを改めたいと思います。さて、仕切り直し。

 

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昨年、会社経営(というか事業マネジメント?)において「これぞ!」という抜きんでて嬉しかった事があるのです。子会社設立でもなく、子会社が第一期黒字って事でもなく、親会社たる弊社が第8期を増収増益で終われそうって事でもなく、….まま、それらはそれらで勿論嬉しいのですけども、抜きんでて嬉しかったのが、エンジニアに僕の思いが伝わってきたかもな〜と思える反応が見られるようになってきたって事です。

1年少し前に書いたエントリに、こういうのがありまして。

仕事人として生き残る為に絶対に必要な事 〜ホップ数とノードを意識する〜

ビジネスにおける人的繋がりの数を「ホップ」と呼んで、その「ホップ」数を上げた所まで見て(想像して)仕事するのが絶対良いんですよ…という僕の経験則です。この発想が無かったら多分ウチは今の状態に至れていない。2012年末や2013年半ばに全体のmtgで伝えていました。

目の前の御客様だけではなく、御客様の御客様、御客様の上司、御客様の上司のまた上司、御客様の上司のまた上司の取引先経営者…、そうやって先の先の先の人(ホップ数が大きい所の人)の事まで考えて仕事すると信頼も醸成され効率よくお金が入ってくるんだって話。それもあってか、2013年は「ホップ」を上げる感覚を持ってきて貰えてるかなーと思しきやりとりが結構ありました。

「この機能を次のバージョンに入れときましょっか、その方がパートナーさん商売し易いですよね」

「なるほど、その対応をすれば御客様の上司が納得するって事っすね」

「予めこの仕様を埋め込んでおけば御客様が将来〇〇したいと思った時に対応してあげ易いかも」

こんな感じです。ウチは今のところ僕が全案件のゲートウェイになっているので、エンジニアから見れば、自分→大石→御客様→… ってことで2ホップ以上は先を見てる事になりますね。mtgでの発言やチケットのコメントにもそういう所が見られるようになったので、各案件のマネージャのポジションとなる僕は凄く動き易かった訳です。

結果、御客様の満足度も上がって、売上げも上がって、利益も上がって、決算賞与で還元。

全ては繋がってる、それを体感して貰えたのが良かったなと。スタッフの事を他のどんな企業も欲しがる人財に昇華させることは、個人と企業の関係性が改めて問われる中で企業側に求められている事だと思うので、その達成に必要不可欠な「視座を高く持つ」ことがウチ内部に浸透してきたのかもなーと思えたのが、実は2013年で一番嬉しかった事でした。

でも完璧ってなかなかありませんから、2014年も同じように言ってる事でしょう。その結果、更なる信頼とお金が生み出せるに違いないと思ってます。ホップを上げる、視座を上げる、は何かを成功させるとか実績を残すコツじゃないかなと改めて思った2013年でしたので、本年も継続します。

 


2013.12.31 (Tue)

2014年になりました。

2014

例年以上に年末感なく新年を迎えました。

TVを見るでもなく、カウントダウンするでもなく、いつも通りに寝て、いつも通りにAM4:00に起床、いつも通りに朝食を食べて、いつも通りに家近くの神社で通算2000回目ぐらいのお参りをしました。まったく変わりませんね(笑)

年始だからというより、本日より弊社の第9期スタートという意味で、気持ち新たに全力で1年駆け抜けたいと思います。相変わらず会社やビジネスの事ばっかりな1年になりそう。昨年末のエントリ通り既存事業を強化しつつですが、仲間は多分1人は増えてますかね、新しいビジネスにも挑戦します。

一方、プライベートでは余り変わりなく、僕のビジネスに巻き込む形で、奥さんにはまた色々と付き合って貰う事になりそうです。いつもありがとう。

2014年、皆さんにとっても素敵な1年となりますように。今年もどうぞ宜しくお願い致します。


2013.12.30 (Mon)

忘れないうちにエントリしておこうかと。

2013年11月16日に開催された DevLOVE関西 Decision にて講演をさせて頂きましたが、その時に使ったスライドを公開します。あと、どんな思いをもって資料を作ってあの講演をさせて貰っていたかという事も。ほぼ殴り書きですが。書き始めると止まらなくなったので長いです(w

 

DevLOVE関西は(僕の所感ですが)開発者がより幸せに開発するには…という視点をお持ちの勉強会。中の人である中村さんからお声掛けを頂き、登壇の運びとなりました。当日、そのまま晩に関空からEU圏に発つ事が決まっていたので講演終了後に速攻で帰っちゃいましたが、すいません。(新原さんや染田さんの話、聞きたかった)

今回の講演で伝えたかったのは、実はどんなソフトウェア開発会社でも「専念」させる環境を作り出す事ができれば、勝手に「Productivity(生産性)」は上がるし、結果、売り上げもビジネス拡大も出来る素地が会社の中に出来る筈だっていう僕の持論。

 

僕はソフトウェア開発会社をベンチャーから上場企業まで5社経験してますが、どの会社でもホント「無駄」が多かったです。他に色々開発会社の話を聞いててもほぼ同じ。優秀な開発者に「専念」をさせていないんですよね。開発会社である以上は、開発する事が価値創造であり、価値こそがお金を生み出し、売り上げや利益という数字になって、会社を存続させ従業員の生活を守るのにも関わらず、です。

営業が大好きな「売り上げ」も、企画が大好きな「スペックシートを埋める新機能」も、「開発」なくしては、生み出される筈が無い。なのに、「開発」させない方向に組織が動いちゃうんですよ。「開発」が全ての源泉ですのにね。ホントいったい何考えてんの?…と僕はずっと不思議でなりませんでした。

開発者は開発をする為にその会社にいるのだから開発を担当する。ただそれだけなんです。報告が目的の会議とか、要件が明らかでないTELとか、マニュアル作りだのテンプレート作りだの、会社のルールだからとかいう理由だけのドキュメント作成とか、それで「開発」が進むのか?と。

優秀な開発者を管理職にするとか愚の骨頂で、開発リソースを自ら奪って何がしたいの?と思う訳です。それで新しい製品が出来ないとか、意味分からん。そりゃ、過去に成功した製品を作った担当者を管理職にしたら生まれるもんも生まれませんわ。だって開発できないんだから。本人がもう開発したくないってなら別ですけど。

XPだアジャイルだスクラムだ〜と開発プロセス・手法の議論も勿論必要なのですが、まず、開発者は開発業務に本当に「専念」出来ている環境なのか?仮に8時間が就労時間として 28800 秒のうち平均何%を開発行為にあてられているのか?って事を計測すると良いんじゃないだろうかと思う訳です。もし開発行為にあてられていない割合が多いのだとしたら、その時間にやってるそのタスクは本当にその開発者がやらなくちゃいけないのか?と問うてみる。

会議の為の資料作りは必要か。そもそもその会議は必要か。電話は必要なのか。PowerPointやExcelを開発者が使う必要が本当にあるのか。使うべきはEmacsじゃないのか、Xcodeじゃないのか。未だにexcelで課題管理する手間で数秒を喪失している無駄は本当に「開発」行為として有意か。全てを疑ってみる。非開発行為というノイズをなくし、当人の役回りに集中させてみる。役割が知的生産であればあるほどクリエイティブな仕事であればあるほど、その効果は顕著です。徹底的に「専念」して貰う事を意識するのです。

仮に毎日その9割を開発行為にあてられていたら開発力はいやがおうでも上がります。生産性も確実にUPします。生産高じゃないです、生産性。1年経ったらより難しい事が出来るように、同じ難易度なら速くできるようになっているという傾向(具合)です。

体感ですが、ウチにjoinしてくれたエンジニアは皆、生産性が劇的に上がってます。本人達はまだまだと言いますけど(そして僕も現状で良いとは全く言いませんけどw)。速過ぎで、マネジメント側が御客様へのoutputタイミングをコントールする時もあるぐらい。joinして貰った直後より成長の勢いは年々増していて、結果、新しいスキルや知見をドンドンものに出来ていて、開発するものに成果が現れ、売上げに繋がってく。どんな開発者も、ただ開発する事が好きというその一点を持っていれば、専念出来る環境で絶対に生産性は上がり、売上げに貢献します。生産性命。スピード命。

開発の世界で速さは常に正義です。自社製品ならその進化が訴求力を高めて売上げに繋がるし、残業圧力がかかりにくいので時間外手当という余計なコストもかからないし、受託開発なら万が一の時のバッファを常に確保出来るし(限界はありますけど)、try & error を何度も繰り返せるという意味で品質を担保する事もできますね、イテレーションまたはスプリントを何度も回せる感じでしょうか。

ソフトウェア産業における生産性UPって本質的には開発者の成長にしかありません。一方、生産高UPは工場で言うところのライン増。でも残念ながらソフトウェアの世界では人間を増やせば生産性は下がる訳です、疎結合なドメインに分離できない限りは。「1人で半年かかります、じゃぁ2人にすれば3か月で終わりますよね」….アホか。銀の弾丸は無いのはもう誰もが何度も言及してるのに、まだ言ってるんかと。

スケールアウトしても生産性向上を最大化できないのが分かってるんだから、スケールアップに頼る方が得策です。エンジニアをEC2インスタンスに例えるのはどうかと思うけど、そういう事です。microからsmallへ、smallからmediumへ。人間の成長力って本当に凄くて、成長志向のエンジニアを成長の糧たりうるプロジェクトで集中して事に当たらせると気が付けば high CPU instance ぐらいに平気でなってる訳ですよ。

絶対に必要なのは「専念」する時間。しかも単なる時間じゃなくて、専念すべき事に専念できる「連続時間」です。とにかく僕が見てきた組織はtotalの時間が長いだけで、その時間に「連続性」が無い。意味ない訳です。

シューティングゲームでいう「溜め」ってありますよね、まさにアレ。ノーマル弾をなんぼ打っても「堅い」ものは「堅い」。溜めれば瞬殺できるなら溜める方が良いんですよ。我慢が足りない、我慢が。開発者を御客様との打合せに巻き込めばそりゃ営業は「楽」でしょうよ。でもその結果、開発者の時間連続性を破壊してノーマル弾しか打てないようにする。そりゃ打てる弾数増やす為に残業させるしか無いでしょうよ。コストが気になるならサービス残業させるしか無いですよね。何がサービスだ。

知的生産系労働の特徴は、時間ではなく連続時間の確保がOUTPUTの質/量を左右する。皆、分かってる筈なのにエンジニアの時間を「分断」するようにしか組織って動かないように思うんですよ。本当に勿体ない。

開発者を開発に専念させて連続時間を確保する事を徹底的にやる

1年続ければソフトウェアな会社の生産性って絶対に上がります、論理的に考えても。ただ、成長志向のあるエンジニアと、非開発行為をやれるエンジニア上がりのマネージャーという「人」が揃わないといけないですけどね。ウチの場合、後者の役割は僕が今やってますが、この役をしたいって人がなかなかいない。開発は出来るけど、プロジェクトの中で開発以外の全てをやる人。優秀な開発者ほどそういう役回りは一番避けたいですよね、そこが難しいところ。

でも改めて Joel on Software 読んでみると、第7章でちゃんとそういうポジションが必要で、それをプログラムマネージャーって呼ぶんだって書いてあります。Joel も必要だって言ってる。

価値創造エンジンたるエンジニアと、それがフルスロットルで8時間動けるように調整する人、が揃えば「専念」が「生産性」を上げるサイクルの出来上がり。後は「専念」の結果生み出されるものをちゃんとお金に換える「マネタイズ」の部分(Monetizability)がしっかりしていれば、誰も搾取する事なく会社は超合理的に成長し続けられるんじゃないかと思うのです。

僕は今、自分の会社でその試行錯誤中です。開発者がフルスロットルで一日8時間動いたら何が起こるかは実証できた。あと足りないのは、joelの言うプログラムマネージャー的立ち位置の人、そしてマネタイズ、その2つが揃ったとき凄まじい富を生み出せるんじゃないかと思ってます。売上げじゃなくて1人あたりの利益。同じ売上げ1億でも、利益率が高くて人が少ない方が凄い訳ですよね。凄まじいというのはそっちの方向性です。

出来る出来ないはやってみないと分からないですけどね。だから僕は自分の会社を社会実験だと思ってやってます。上述の仮説を実証する実験場。もしお金という意味でも一定の成果が残せたらソフトウェア会社における理想的な組織像を提示出来るんじゃないか、もっと幸せな開発者が増えるんじゃないか。…と、まぁそんな思いで DevLOVE関西 では45分喋らせて貰いました。

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DevLOVE関西 〜Decision〜 (CC BY-NC-SA)

共感して頂ける方もいらっしゃったようで凄く嬉しかったです。2014年は、働き方についてOUTPUT強化する事を決めていて、今回のような話をどこかでまた出来ればと思ってます。ソフトウェア産業に限らずですが、個人のそれぞれ尖った能力の発揮機会を最大化するように組織は変わらないといけなくて、それを達成する為の新しいポジションも求められているという時代なのだと思います。

 


2013.12.29 (Sun)

毎年定番なので今年も書きます。

過去は過去、未来は未来。もう全力で突っ走ってる訳なので未来だけ見りゃ良いって話もあるんですが、経営者として過去をまとめる事はポートフォリオを作るという事でもあり、ビジネス的・会社運営的には有意なので僕は書く事にしています。

さて、「今年は転換期でした」と毎年書いてるのでもう良いでしょう。無論、今年も転換期でした。「転換」を「変わる」こととするならば、目指すモノがあって、それに向かって邁進している以上は毎年転換期で当たり前なのかも知れません。全力疾走してる限り、変わって当然、変わらない方がむしろ不自然。最近そう思うようにしました。

さて、そんな2013年。実はアプリをリリースした数が一番少ない一年だったりするのですが、事業体としての変化は一番大きな年だったと言えるでしょう。

 

1. SYNCNEL事業

何と言ってもコレ。出来事として普通に大きい。

100%出資の子会社「SYNCNEL株式会社」設立のお知らせ

まさか自分が事業分社化なるものを経験するとは。

当時のSYNCNELはフィードテイラーという会社の主力事業で、例えばそのままChatworkさんよろしく社名をSYNCNELに変更するって方法もあったのですが、分社化を選びました。(理由は上記リンクをご参照下さい)

SYNCNELというブランドを立てるには良い効果がありましたね。体制変更に伴う小回り感も功奏してお客様との距離感が縮まったのも良かったです。実はこれが何より嬉しくて…。ユーザ様訪問を積極的にしているのですが、SYNCNELを「好き」でいて下さる方が沢山おられるんですよね。

「社内都合で環境に○○な制約がつく。SYNCNELを使い続けたいので何とか対応して貰えないか」

とか

「今後もウチの基幹を成すシステムとして使い続けたいと思っている」

とかそういうコメント。B2B市場新参者がその評価を得るのは凄く難しいので、現場で感極まりそうになった事もしばしば。ユーザ様、ご担当者様、販売代理店様、開発陣に本当に感謝です。おかげさまでSYNCNEL(株)として、第1期は黒字で終える事ができました。

2014年のSYNCNEL

劇的に進化します。ビジネスとしても、サービスとしても。

競合各社をビックリさせたいなと。「えっ!?まさかのそんな展開なん?」みたいな。僕らにとってもまさかの展開な事もありますしね。年明けから春先まで怒濤のプレスリリースが続く予定です。

年末にはSYNCNELがどういう将来を目指しているのかも明文化できました。1,2年先に到達しているステージが具体化できたので後は進めるのみです。スマートデバイス向けのコンテンツ配信インフラの地位を築きます。

 

2. そら案内

Mac版、iOS版リニューアル、サーバ側リニューアル、更に関連アプリを2つリリースしました。商標もとりましたし、まさに2013年はB2C視点では、そら案内YEAR!!。

御利用頂いている皆様には本当に感謝しております。アプリとして一段落している感はあったりしますが、実はまだまだ進化する予定です。

2014年のそら案内

主に考えているのは2つ。

1つ目はデータの拡充。「あと、これがあればそら案内で完結するのに」の声にお応えしていきます。天気の情報について「○○のデータってありますか?」「あ、ありますよ。来週から配信しときますね」という理想的な関係が日本気象協会様と構築できているのはやっぱり大きいです。

2つ目に天気アプリについての新たな提案。日本気象協会様の了承さえ得られれば(ほとんどの場合はokを頂ける)、どんなアプリでも企画・開発できるという恵まれた立ち位置を利活用した新たなアプリ開発を行ってみたいと思います。ちょっとした企画ものなので、またエントリ致します。

 

3. 働き方を発信する会社としての認知

残業禁止・副業推奨など、僕(弊社)の労働観をOUTPUTする事を増やした1年でもありました。

結果、ハフィントンポストジャパン様でエントリさせて頂いたり(と言ってもまだ2回だけだけど…(汗))、DevLove関西での講演が好評だったらしいとか、取材を受ける事が増えて日経新聞様をはじめメディア掲載も増えたり…とか、新しい働き方を実践する経営者・会社としての認知が高まりました。

2014年の問題提起

年初にまた1つ、あるサイトに取材記事が掲載される事になってます。2014年は、世間的にもこのテーマが旬であり続ける筈なのでOUTPUT量を増やしたいですね。ブログや、ハフィントンポストジャパン様への寄稿、あと講演や書籍執筆も考えています。

 

という事で2013年のトピックス3つでした。2014年はそれぞれの軸をまた太くしていきます。

…と同時に、新たに2本程度の事業軸を作る予定。1つは既にプロトタイプが形になり、関係者との調整も済んでいるので来年前半のうちには。もう1つも含めていずれもB2Bです。

とにかく今は人手が欲しいというのが本音、あとお金もですが(笑) そろそろまたオープン求人的な事も始めようかと思ってます。2013年、あと実質2日ですが、全力で駆け抜けます。皆様、良い年をお迎え下さい。


2013.12.06 (Fri)

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弊社のB2Cな看板アプリと言えばそら案内。僕らも一つのブランドとして意識していて今後も大事に育てていきたいなぁ〜と思っている次第なのですが、「守る」こともちゃんとやっておかなくてはという事で、今年に入ってから「そら案内」という呼称・表記について商標登録の申請をしていました。そして先日。

ででーん!

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無事に取得致しました!!!

商標登録の申請手続き前、弁護士さんと相談して頭をかかえました。どうやら、「そら」という言葉が既に某社さんの商標として登録されていて、突っ込みが入るかも知れないと。

…がしかし、実際のところは運良くさしたるハードルも無く拍子抜け的に通ってしまって何とも無かったのですが、複数の言葉が繋がったキーワードを商標登録しようとする時には色々気を使わなくちゃいけないのだなぁと勉強になりました(特に複数単語のうちの1つが既に商標登録されている場合)。

僕ら素人からすると単なる事務手続きなのですが、ちゃんと商標登録申請にも「戦略」があって面白いものですね。お世話になった北摂国際特許事務所さん、有り難う御座いました。

今後、

そら案内は(株)フィードテイラーの登録商標です

が言えるようになります。商標登録は「SYNCNEL」に続いて2回目なのですが(SYNCNELの商標権は子会社のSYNCNEL Inc.に移譲)、やっぱり自分らでつけた名前が法的に自分たちのものである事になるのは嬉しいですね。

という訳で今後もそら案内をどうぞ宜しくお願い致します。