そら案内
2015.10.16 (Fri)

「そら案内」をはじめとする弊社の天気予報関連アプリを御利用頂いていた皆様に大切なお知らせがございます。

タイトルの通りなのですが、開発を担当していた@itok_twitが新たに設立した株式会社そらかぜに天気予報アプリ事業を全て無償で譲渡致しました。プレスリリースに詳細を記載しておりますので宜しければこちらをご覧下さいませ。

「そら案内」「そらレーダー」はApple社のAppStore仕様により、改めてそらかぜさんから同名の新アプリがリリースされる予定となっています。課金情報については移行できる仕組みが搭載されることになっており、新アプリで再課金になるようなことは御座いませんのでご安心下さい。

リリースはまだもう少し先のようですが、新アプリを追加でインストール頂くと、これまでのユーザ体験のまま御利用を継続頂けるような流れになる筈です。そらかぜさんから正式にアナウンスがいずれある筈ですので、少々ご面倒をお掛け致しますが、何卒ご了承下さいませ。

尚、商標も移管しますので、今後「そら案内」は弊社フィードテイラーのブランドではなくなりますが、「そら案内」は良いアプリですので現ユーザの皆様におかれましてはこれまでと変わらず御利用頂ければと思います。僕も一ユーザとして使い続ける予定です。

 


2014.03.24 (Mon)

天気予報アプリ「そら案内」シリーズの新展開をスタートさせます。

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新作アプリ「SORA」を本日公開致します!読み方はローマ字読みでそのまま「そら」です。iOS7専用の有償アプリです(200円)。

弊社看板アプリである「そら案内」の派生プロジェクトで、デザインやインタラクションにこだわった天気予報アプリとなります。デザインはお馴染みメタ・グラマーさんで、開発担当が @itok_twit。自分らで言うのもなんですが、かーなり素敵なアプリに仕上がりました。

でん。

Screenshot 2014.03.19 20.48.10 のコピーScreenshot 2014.03.19 20.48.21 のコピー

こんな感じです。そして今回は何と!!専用サイトまであります(^^)

screenshot_227

 

SORAが生まれた経緯と思い

時々紹介されるデザインにこだわりある天気予報アプリたちを見て、国産のデータでそれが出来たら良いのに…と弊社 @itok_twit が考えていたのがそもそもの始まり(デザインこだわり天気アプリは多くが海外製)。そこで、いつも御世話になっているデザイン会社のメタ・グラマーさんに

「『自分はこういう天気アプリが作ってみたい!』というのをデザイナー視点で自由にデザインして貰えませんか。そのまんま開発します!」

と、すっげー無茶ぶりをしたのです(笑)

気象情報を自由に使わせて頂けている開発会社(弊社)の特権かも知れません :-)幸いメタ・グラマーさんには快諾頂けたので、デザイナーのお二人(@kasydmkさんと@mg403さん)に自由に天気予報アプリをデザインして頂きました。お願いしていたのは以下の点。

  • 開発が大変かも…は基本気にしない
  • 複数地域が登録される事を前提とする
  • 横スワイプで地域を切り替えることとする
  • そら案内に連携JUMPするボタンを設ける
  • 使える気象情報は以下の通りとする
    • 今日/明日の最高/最低気温、6時間毎の降水確率
    • 3時間毎の予報と実測値(天気, 降水量, 風速, 風向き, 湿度)
    • 1週間先までの予報(天気, 最高/最低気温, 降水確率)

あとは見た目も動きもインタラクションも全部自由にして下さい!…という事でデザインして頂いたのがこちらになります。

Screenshot 2014.03.20 06.57.06Screenshot 2014.03.20 06.58.02

同じ時間の同じデータが全く異なる2つのデザインで表現されているのが御覧頂けるかと思います。

2つのアプリ??

と思いきや実は1つなんですね。見た目も動きもインタラクションも全て異なりますが、別々のアプリじゃありません。動きも含めて丸ごとゴッソリ切り替わってあたかも別アプリのように振る舞うような仕組みになっています。

Screenshot 2014.03.20 07.01.47

こんな感じでアプリ内で切り替えます。切り替えた先には、「天気予報とはこうあるべき」というデザイナーさんの表現する世界があります。しかも実用性のある国産の天気予報アプリとして。

言うなればSORAは「天気予報アプリ」をお題目にしたデザイナーさんの表現場みたいな感じでしょうか。今後、これを少しずつ増やしていけたら良いなぁなんて思ってます。恐らく、デザイナーさんが10人いれば、10種類の全く異なる「天気予報アプリ」の世界がある筈なんですよね。

Screenshot 2014.03.20 07.09.23

別の視点で書くとSORAというアプリは、

  • 天気情報は自由に使えます(普通は月額〇〇万円ってお金がかかる)
  • 開発はタダでやります(普通は〇〇〇万円ってかかりますがウチの @itok_twit が作りますw)

なので、デザイナーの皆さん、真っ白なキャンバスに御自分の理想の「天気予報アプリ」を「デザイン」してみませんか?という御提案でもあります。メタ・グラマーさんの御両名には天気予報アプリを好きにデザインして頂いて形になっていくのを楽しんで頂けたようです :-)

 

と、SORAへの思いを記したところで、簡単に使い方の説明を。

SORAの使い方

起動後にデザインを選択するように促されます。最初は2つから選べます。

Screenshot 2014.03.15 15.05.45

お好きな方をタップするとデザインのコンセプトやサンプルの絵などが表示されますので、

Screenshot 2014.03.15 15.07.14

気に入ったら「選択」をタップして完了です。2つのデザインを簡単に御紹介。

 

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“gradient” – designed by @kasydmk

メタ・グラマーさんの社長さん @kasydmk さんによるもの。

Screenshot 2014.03.20 07.18.37

その時の天気や時間に応じたグラデーションを背景にしており、滑らかな動きと画面遷移が特徴です。各パーツの動きがとっても気持ち良いので、無意味に地域を沢山登録したくなります(笑)

Screenshot 2014.03.19 20.57.59

雨や雪などの場合は、ちょっとした遊びが入っていますので色んな地域を登録してみて楽しんで頂けるかと :-)雪や雨の日にアプリを見たくなる、ちょっと不思議な感覚ですね。他にも天気情報を更新する時にも演出があって、

Screenshot 2014.03.19 20.59.11

ちょっと可愛いです。地域を追加したり設定を変更する時は画面上の任意箇所を長押しして、以下のような画面が現れますので、

Screenshot 2014.03.19 20.59.30

下のギアボタンをタップして設定画面を表示します。ここは、SORA としての共通部分。地域設定項目からは、登録したい地域を自由に追加/削除/並び替えする事ができます。

Screenshot 2014.03.19 21.02.06Screenshot 2014.03.20 07.23.12

gradient のデザイン的こだわりやメッセージは御本人がブログで語られているので、詳細はそちらにお譲りしたいと思います → こちら

 

setting_theme-icon-graph@2x

“GRAPH” – designed by @mg403

次は同じくメタ・グラマーさんの @mg403 さんによる GRAPH

Screenshot 2014.03.19 20.48.21

気温変化をグラフで表示していて時間軸的に先の気温を想像し易いのが特徴です。この先どうなるかなぁを常に意識されたい方にはピッタリのテーマかと。天気に気温、降水確率。そして下部には1日の温度グラフ。ドットの色でその時刻の天気を表現しています。ある時刻が雨だったりすると、そのドットからホントに雨が降るという遊び心もあって面白いです。(以下の図は雨が降ってる様子)

Screenshot 2014.03.20 07.35.41

画面を上方向にスワイプすると1週間の予報。今度は日ごとの気温変化グラフが表示され、赤が最高気温、青が最低気温となります。今週末にむけて気温がどうなるかなぁってのが視覚的に分かりますね。

Screenshot 2014.03.19 21.07.06

左上のボタンは「そら案内」に連携、右上は設定。ボタンタップ後の動きは前述の gradient と同じです。GRAPHについてもデザイナーの @mg403 さん御本人からアツい思いがブログで語られる筈なのでまた改めて御紹介致します。

(2014.3.26追記) GRAPHを作成された@mg403さんのブログエントリが公開されました → こちら

 

個別アプリのように見せる為のアイコン化

SORAでは気に入ったデザインを、そのまま「アプリ」のように見せてしまう仕組みを搭載しています。こんな感じで。

Screenshot 2014.03.20 08.16.24

あたかもそのデザイナーさんのデザインで開発された1つのアプリであるかのように、上の例ではアイコンタップすると GRAPH のデザインテーマでSORAが起動します。

やり方は至って簡単で、デザインの切り替え時に「当該デザインでアプリを起動するアイコンを置けますよー」ってな表示がありますので、これをクリック。

Screenshot_2014_03_19_21_34_18

画面の指示に従って、HOME画面にアイコン(ショートカット)を作ります。

Screenshot_2014_03_19_21_36_25Screenshot_2014_03_19_21_37_49

結果、こうなります。

Screenshot 2014.03.20 08.26.43

SORAのアイコンは削除してはいけませんが、どこかのフォルダに隠してしまっても大丈夫。後は GRAPH のアイコンをタップするだけで GRAPH の状態でSORAが起動します。参考までにですが下図は2つのデザインどちらもアイコン化して、SORAのアイコンを並べた様子。

Screenshot 2014.03.19 21.39.41

アイコンをタップすると、それぞれのデザインでアプリが起動するようになっています。各アイコンを順番にタップした時のアプリの振る舞いを動画に撮ってみましたので宜しければどうぞ。

SORA本体のアイコンは一切触っていないのを御覧頂けます。こんな風にお気に入りのデザインを擬似的に「アプリ化」して頂く事もできるようになっています。

 

さてさて、随分長くなってしまいましたので、このへんでまとめ^^;

デザイナーさんが天気予報アプリに投影する世界観

今回、デザイナーさんに天気予報というキャンバスで自由に絵を描いて頂いた結果、とっても素敵な天気予報アプリが出来上がりました。弊社の発想では決して生まれなかった見せ方ですし、データ提供元である日本気象協会様にSORAを御覧頂いた時にも同じような感想を貰いました。この発想は我々からは出ないわ、と。

UX/UIが重要視される時代だからこそ、色んな天気予報の表現があって良いと思います。SORAが、デザイナーさんが天気予報アプリという枠内で世界観を表現する土台になれたら面白いなと。

個人的に「この人が天気予報アプリをデザインしたらどうなるんだろう」と興味津々なアプリデザイナーさんもいらっしゃって、そういう方々にもお声がけさせて貰えたら嬉しいな〜と思っています。

また、もし「自分はこんな天気予報アプリにする!!」ってな事を思われるデザイナーさんがいらっしゃいましたら、SORAの専用サイトからお問い合わせ下さい。ウチの @itok_twit が作ります(笑) 円滑な実装と再現性高い開発を行う為、iPhoneアプリのデザインをされた事のあるデザイナーさんで、face to face またはfacetime等を使ったmtgが出来る方に限られてしまうのですが、宜しければ是非御連絡頂ければ幸いです。

ちなみに本アプリは有償アプリとなっておりますが、日本気象協会様に気象情報使用料をお支払いする事もあり契約上どうしても必要で…(汗) 無償にして広告という選択肢もありましたがデザイン重視という観点から有償アプリとさせて頂きました。収益は気象情報使用料と「そら案内」シリーズのサーバ運用維持費に全部あてがわれる予定です。ぶっちゃけ収益性だけを考えればだいぶ厳しい(^^;)企画なのですが、やっぱり面白い事をやりたいなーという事で実行に移しました :-)

以上、新作アプリ SORA の御紹介でした。デザイン重視というまた違った天気アプリの楽しみ方をして頂けて、更に国産の確かなデータなので実用性もあります。是非御利用を御検討下さいませ。

 

SORA
カテゴリ: 天気, ライフスタイル


2013.12.29 (Sun)

毎年定番なので今年も書きます。

過去は過去、未来は未来。もう全力で突っ走ってる訳なので未来だけ見りゃ良いって話もあるんですが、経営者として過去をまとめる事はポートフォリオを作るという事でもあり、ビジネス的・会社運営的には有意なので僕は書く事にしています。

さて、「今年は転換期でした」と毎年書いてるのでもう良いでしょう。無論、今年も転換期でした。「転換」を「変わる」こととするならば、目指すモノがあって、それに向かって邁進している以上は毎年転換期で当たり前なのかも知れません。全力疾走してる限り、変わって当然、変わらない方がむしろ不自然。最近そう思うようにしました。

さて、そんな2013年。実はアプリをリリースした数が一番少ない一年だったりするのですが、事業体としての変化は一番大きな年だったと言えるでしょう。

 

1. SYNCNEL事業

何と言ってもコレ。出来事として普通に大きい。

100%出資の子会社「SYNCNEL株式会社」設立のお知らせ

まさか自分が事業分社化なるものを経験するとは。

当時のSYNCNELはフィードテイラーという会社の主力事業で、例えばそのままChatworkさんよろしく社名をSYNCNELに変更するって方法もあったのですが、分社化を選びました。(理由は上記リンクをご参照下さい)

SYNCNELというブランドを立てるには良い効果がありましたね。体制変更に伴う小回り感も功奏してお客様との距離感が縮まったのも良かったです。実はこれが何より嬉しくて…。ユーザ様訪問を積極的にしているのですが、SYNCNELを「好き」でいて下さる方が沢山おられるんですよね。

「社内都合で環境に○○な制約がつく。SYNCNELを使い続けたいので何とか対応して貰えないか」

とか

「今後もウチの基幹を成すシステムとして使い続けたいと思っている」

とかそういうコメント。B2B市場新参者がその評価を得るのは凄く難しいので、現場で感極まりそうになった事もしばしば。ユーザ様、ご担当者様、販売代理店様、開発陣に本当に感謝です。おかげさまでSYNCNEL(株)として、第1期は黒字で終える事ができました。

2014年のSYNCNEL

劇的に進化します。ビジネスとしても、サービスとしても。

競合各社をビックリさせたいなと。「えっ!?まさかのそんな展開なん?」みたいな。僕らにとってもまさかの展開な事もありますしね。年明けから春先まで怒濤のプレスリリースが続く予定です。

年末にはSYNCNELがどういう将来を目指しているのかも明文化できました。1,2年先に到達しているステージが具体化できたので後は進めるのみです。スマートデバイス向けのコンテンツ配信インフラの地位を築きます。

 

2. そら案内

Mac版、iOS版リニューアル、サーバ側リニューアル、更に関連アプリを2つリリースしました。商標もとりましたし、まさに2013年はB2C視点では、そら案内YEAR!!。

御利用頂いている皆様には本当に感謝しております。アプリとして一段落している感はあったりしますが、実はまだまだ進化する予定です。

2014年のそら案内

主に考えているのは2つ。

1つ目はデータの拡充。「あと、これがあればそら案内で完結するのに」の声にお応えしていきます。天気の情報について「○○のデータってありますか?」「あ、ありますよ。来週から配信しときますね」という理想的な関係が日本気象協会様と構築できているのはやっぱり大きいです。

2つ目に天気アプリについての新たな提案。日本気象協会様の了承さえ得られれば(ほとんどの場合はokを頂ける)、どんなアプリでも企画・開発できるという恵まれた立ち位置を利活用した新たなアプリ開発を行ってみたいと思います。ちょっとした企画ものなので、またエントリ致します。

 

3. 働き方を発信する会社としての認知

残業禁止・副業推奨など、僕(弊社)の労働観をOUTPUTする事を増やした1年でもありました。

結果、ハフィントンポストジャパン様でエントリさせて頂いたり(と言ってもまだ2回だけだけど…(汗))、DevLove関西での講演が好評だったらしいとか、取材を受ける事が増えて日経新聞様をはじめメディア掲載も増えたり…とか、新しい働き方を実践する経営者・会社としての認知が高まりました。

2014年の問題提起

年初にまた1つ、あるサイトに取材記事が掲載される事になってます。2014年は、世間的にもこのテーマが旬であり続ける筈なのでOUTPUT量を増やしたいですね。ブログや、ハフィントンポストジャパン様への寄稿、あと講演や書籍執筆も考えています。

 

という事で2013年のトピックス3つでした。2014年はそれぞれの軸をまた太くしていきます。

…と同時に、新たに2本程度の事業軸を作る予定。1つは既にプロトタイプが形になり、関係者との調整も済んでいるので来年前半のうちには。もう1つも含めていずれもB2Bです。

とにかく今は人手が欲しいというのが本音、あとお金もですが(笑) そろそろまたオープン求人的な事も始めようかと思ってます。2013年、あと実質2日ですが、全力で駆け抜けます。皆様、良い年をお迎え下さい。


2013.12.06 (Fri)

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弊社のB2Cな看板アプリと言えばそら案内。僕らも一つのブランドとして意識していて今後も大事に育てていきたいなぁ〜と思っている次第なのですが、「守る」こともちゃんとやっておかなくてはという事で、今年に入ってから「そら案内」という呼称・表記について商標登録の申請をしていました。そして先日。

ででーん!

2o13

無事に取得致しました!!!

商標登録の申請手続き前、弁護士さんと相談して頭をかかえました。どうやら、「そら」という言葉が既に某社さんの商標として登録されていて、突っ込みが入るかも知れないと。

…がしかし、実際のところは運良くさしたるハードルも無く拍子抜け的に通ってしまって何とも無かったのですが、複数の言葉が繋がったキーワードを商標登録しようとする時には色々気を使わなくちゃいけないのだなぁと勉強になりました(特に複数単語のうちの1つが既に商標登録されている場合)。

僕ら素人からすると単なる事務手続きなのですが、ちゃんと商標登録申請にも「戦略」があって面白いものですね。お世話になった北摂国際特許事務所さん、有り難う御座いました。

今後、

そら案内は(株)フィードテイラーの登録商標です

が言えるようになります。商標登録は「SYNCNEL」に続いて2回目なのですが(SYNCNELの商標権は子会社のSYNCNEL Inc.に移譲)、やっぱり自分らでつけた名前が法的に自分たちのものである事になるのは嬉しいですね。

という訳で今後もそら案内をどうぞ宜しくお願い致します。

 


2013.11.27 (Wed)

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先日、珍しくも、このブログでの言及無くリリースされたそら案内ver3.0 ですが、リリース後も沢山の方にダウンロードして頂けているようで大変嬉しい限りです。またブロガーの皆様やお世話になってるメタ・グラマーさんには、新バージョンで何が変わったかを画面キャプチャ入りで紹介して頂いたりもしていて感謝しております。

忙しさにかまけて、会社オフィシャルのこちらのブログで言及できていなかったのが正直な所…なんですが、さすがオフィシャルに沈黙しっぱなしはダメだろうという事で、v3.0シリーズの改めての御紹介と開発的背景、今後について簡単に書いてみたいと思います。

 

そら案内 v3.0シリーズ

目に見えて大きく変わったのは天気画像周りiOS7対応です。データ・サーバの理想型に到達という意味で節目となるバージョンでした。だから v3.0。

天気画像周り

以前から、「天気図をもっと大きく見たい」とか「気象衛星の画像は拡大できないのか」などのコメントは頂いていました。これに対応する為には、目に見えない部分でサーバ側を根こそぎ手を入れないといけないのが分かっていて、なかなか一歩が踏み出せなかった上に、それはそれで結構な開発期間を要したので長らくお待ち頂く事になっていたという経緯があります。

従来、さくらインターネットさんのサーバを使用していたのを、思い切って根幹の部分を AWS に全面移行。Dynamoを使ってみたり、SQSを使ってみたり、と結構色々組み合わせて構築しています。構築は大変だったものの、結果として以下に見られるように天気画像を高解像度版に差し替えたり、データに基づく計算で標準マップ上にプログラム的に描画するといった事が出来るようになりました。

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画像系はホントに充実していて、これだけで単体アプリに出来るんじゃないかってぐらいの量があります。そもそも、全国の気象データは超膨大なので今流行のビッグデータって言えなくもありません。ウチもビッグデータ企業ですよね(笑)、それもハンパ無いぐらいの。buzz word 楽しいすね。

更に余談ながら、実のところサーバの運用コストは数倍になっていますが費用感をユーザ様に押しつけるような事はしたくなかったのでそのへんは現状維持にさせて貰っています。(v2.0系へのupdateで別アプリにした事に批判を頂く事も多々あるのですが、それはまた別の理由でして…)

iOS7対応

そしてv3.0でもう一つ大きいのはiOS7対応ですね。

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上図の通りアプリアイコンはもちろん、アプリ内の天気アイコンもフラットデザインに対応しています。…が、賛否が分かれる所ではあったので、

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こんなふうに従前のiOS6までのデザインも残して切り替えるようにしたのは、ちょっと他のアプリとは異なる実装方法だったかも知れません。

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左が従前、右がフラット化したもの。設定画面から選択可能

 

そら案内の今後

テンプレートの拡充

先日、v3.1 がリリースされました。これにあわせて追加されたのが、「ナチュラル」と「コンパクト」という新しいフレームで、そら案内の投稿機能をまた違ったテイスト感で楽しんで頂く事ができるようになりました。

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左がナチュラルで、右がコンパクトの例です。それぞれ4種類のフレームが内蔵されていますので是非お試し下さい。かなり可愛いフレームが揃っていて普段使いしたいな〜と思えるものばかりです。

と、こんな感じで今後はテンプレートを増やしていく事を積極的に行っていきたいと思っています。そら案内を使った気象情報付き投稿をより楽しんで頂けるようになれば良いなと。

ちなみに、今のフレームは全てデザインパートナーであるメタ・グラマーさんにご協力頂いているのですが、今後はもし「やっても良いよ!」というデザイナーさんがいらっしゃれば御協力頂いてフレーム追加していくような展開が出来ないかなと思っています。そら案内の気象データを使って写真投稿フレームをデザインしてみませんか的な感じですね。

関連アプリの開発

前述の通り、そら案内 v3.0 ではサーバ側を一新しAWS(Amazon Web Service)に全面移行しました。これに伴い、全ての気象情報は「そら案内データクラウド」とでも言いましょうか、AWS 上に膨大な気象情報が蓄積されるようになってます。

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概念図。実際はもう少し複雑です

で、上図の通り、クライアントアプリケーションに必要なデータのみを生成・配信する専用サーバを用意する仕組みにしています。(必要に応じてスケールアウト・アップ)。そら気温は、この仕組みを使った初めての関連アプリケーションでした。

同様のサーバを作る事は比較的容易で、もう気象情報の取扱いならお手の物ですから、「これとこれの気象情報が欲しいんです〜〜」と言われれば「じゃぁその情報を配信する専用のサーバを立ち上げますよ〜、料金は〜」という御提供が出来ちゃうんですね。

気象庁や気象協会様、その他各社の気象情報データをparseするよりも、そら案内で使っているデータの方がずっとスマフォ・タブレット向けには使い易くなってます。全てJSONなのは当然として(気象庁や気象協会様のデータがXML)、数年に及ぶスマフォ特化したデータ配信をしてきたそら案内の実績がありますし、うちの @itok_twit が綺麗なデータ構造を設計していますので。

これってビジネス的には実は凄いこと。スマフォ向けの気象情報配信サーバを専用にお作り出来ますよ〜、という事ですから。天気情報をスマフォで扱いたいならフィードテイラーさんが楽で良いですよって言って貰えるような展開に、日本気象協会さんと一緒に進められればと思ってます。もし自社アプリや御客様のアプリで天気情報を使いたいってな開発案件がある場合は、info + sora [at] feedtailor.jp までお気軽に御連絡下さい。

 

とまぁそんな感じで、そら案内はシリーズも含めてもっともっと進化していく所存です。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。