2017年2月15日〜17日の三日間、「Japan IT Week 関西 2017」に出展致しました。
Japan IT Week はリードエグジビションジャパンが主催する国内大型IT系見本市の1つです。それが関西初上陸。約300社が集結する関西圏のIT系展示会としてはかなり大規模なものとなりました。
展示したもの
来月リリースを予定している新サービスを展示しました。
Webサイトの静的化とホスティングを行うサービスです。既存CMSを使用し続けながらサイトを静的化できる という、CMSと静的サイトの良いとこ取りをする仕組みを作りました。
昨年発表した WP Guard を洗練させて、WPだけに限らずどんなCMSにでも使えて、静的化するだけでなく静的ファイルのホスティングにまで踏み込んでます。https化まで(証明書の取得/更新を込みで)やっちゃうので、静的化の為のオールインワンなサービスですね。
名を espar(エスパー) と言います。E lastic S tatic PA ge R enderer の太文字部分をくっつけた造語。柔軟な静的化エンジンで、Go言語を使って自社開発しました。静的化を追求したノウハウが凝縮されています。
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既存CMSを静的化するのが主なので厳密には違いますが、一部Netlify とコンセプトが近いと思います。会期中は、こんなものをまさに求めていた!という声を頂いたり、弊社展示を目的に来場された人がいらっしゃったりと、反応は想像していた以上に良いものでした。
かかった費用
ブースはこんな感じになりました。専有面積は 3m x 3m の9㎡の最小サイズです。
何といっても場所代が半端なかったです。複数社で負担しあって共同出展するならともかく、従業員数人規模の小さな企業が負担する額としてはかなり高額です。明細はこちら。
項目
代金
小間代(0.5小間)
約50万円
調度品レンタル
約20万円
キャッチコピー看板
約1万円
搬入搬出費
約1万円
お弁当
約5000円
小間とはブースのことで、3m x 6m の18㎡の1小間が基本サイズ。その半分の9㎡が最小単位。基本1小間単位で申し込みますが、0.5小間というのは規模の小さい企業向けの特別プランで、これにざっと50万。
ホント陣取りだけで壁も机も電気も含まれていませんから、何から何まで全部自分で用意する必要があります。初めての出展なら要領もよくわかりませんので、運営側が用意しているレンタルセットを契約するのが良いんじゃないでしょうか。ちょっとお高いですけど、ウチはそうしました。
机やイス、カタログスタンドなどはもちろん、壁や社名版、カーペットに電気工事など、展示をしている様を出すのに最低限必要な物々を揃えてくれます。ダサくなるので標準レンタルセットは避けたほうが良い という意見もありますが、標準セットを卒業できるのは2,3回経験してからかなぁ。
これらに、後述するモノを色々と作った費用を加えると全部で費用は100万円そこそこ。名の通った展示会はおおよそこんな感じになるんじゃないでしょうか。
作ったもの
3m x 3m のブースは案外広いので何も無いと本当に惨めなブースになってしまいます。この種の展示会には僕も見る側として何度も行ったことがありますが、貧相なブースの残念さといったらもう…。机にパンフレットだけとか哀愁感ただよいまくりですから。
そうなるのは避けたかったので、とにかく賑やかになるようにと色々作ったものの一覧が以下。
大型パネル(A1サイズ)
地面に立てかけるバナー(50cm x 160cm)
リーフレット(2種類)
机上パネル(A4サイズ)
プロモーション動画(40インチの液晶で再生)
これだけあると、3m x 3m 程度なら貧相な感じにはなりません。
ブース全体が何となくちゃんとやってる雰囲気に見えたことに初出展の自分らがまず驚きましたが、反省点が幾つか。もちろん、良かったなという点もあります。
壁面にぶら下げるパネルはA0サイズでもよかった(A1だと小さく見える)
壁の背丈が結構あった(2.7m)ので、ぶら下げるチェーンは長めのものを用意すればよかった
机上パネルはスマートに机を彩ってくれるので効果あり
立てかけバナーの存在感と賑やかし効果が思った以上にあった
液晶TVで動画再生するには40インチ以上が必須(27インチのiMacは小さ過ぎる)
テーブルの白布の代わりにロゴ入りのオリジナルのものを用意すればよかった
全てやってみて初めて分かる気づきですね。特に良かったのは立てかけのバナー。
(ひとことブログのikuneeと、遊びに来てくれたジールズさん)
ほぼ人間一人分の大きさなので、やはり存在感があってブースの最前面ギリギリに斜め方向に置いておけば確実に視界に入ります。これがあるだけで随分と雰囲気が違いました。スタンドとバナー部分は取り外しが可能で、別のバナーを作れば差し替えが可能なものです。
当面、こんな感じで実物を社内の会議スペースに飾るつもりですので興味お有りの方は是非お越し下さい。
かけなかった費用
出展者用には運営側が気を使って(?)本当に色々とオプションを用意してくれています。最も高額な場所代(前述)は最初に支払ってしまうのですが、その後は出展者用の管理画面のようなものがWeb上に用意される他、メールで色々と案内が届きます。
オプション類は「せっかく出展するのだから」とあれもこれも付けてしまいがちになりますが、そこはあえて手持ちのもので代替したり、そもそも使わないという判断をしました。
液晶TV(自社会議スペースにある40インチを持ち込み)
有線ネットワーク(現場ではテザリングを使用)
バーコードリーダ
セミナー枠や広告枠
ネットワークは「当日現場でデモができなかったらどうしよう」という心配もありましたが、敷設すると10万円もかかるという話だったので却下。心配も杞憂に終わりました。期間中はテザリングで十分でしたし、有線があっても全く使わなかったと思います。
バーコードリーダはこの主のイベントでキレイなお姉さんが持ってるやつですね。来客者の入場証をスキャンしておけば後から個人情報をCSVダウンロードできるという代物。システム利用料が10万円超えするビックリ価格だったのでやめました。まぁ、そもそも効率性を重視して獲得しただけのリストはお金になる効率が極めて低い ので利用する価値は疑問です。ここはお金をかけなくて正解。
あと動画制作もお金をかけずでした。冒頭に載せましたが、KeynoteやPowerPonintのアニメーションやトランジションを使えば何とかなるもんです。
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動画の有効性ですが、正直、展示会場ではゆっくり最初から最後まで見て貰うという方は皆無に近いです。そもそも、途中で「ご説明させて頂きます」と声をかけますしね。ブースの賑やかし役です。控えめながらBGMも流しました。
なお動画を流す液晶TVはレンタルするとバカ高いので、会社のミーティングルームのものを持ち込みました。以下は40inchの液晶TVを梱包している様子。
購入時の箱を事務所引越し時に捨ててしまっていたので、楽天のこちらのショップ から購入した法人向け専用の梱包セットが役に立ちました。展示会が終わった今、この大きな箱は 展示会用品セット として一式を入れておく箱になってます。
とまぁそんな訳で、ドドドっとかかった費用とかモノとか紹介してきました。これを読んで下さった方が出展される時に参考になれば幸いです。展示会に出てみて実際何が良かったのかとか、そのへんのお話はまた改めて書きたいと思います。