Ipad
2014.09.16 (Tue)

先日発表された iPhone6, iPhone6Plus, Apple Watch などに目が向いてしまう昨今ですが、そうこう言っているうちに毎年恒例のiOSメジャーバージョンアップのiOS8が登場します。弊社ではこのiOS8リリースのタイミングに合わせて、以下の通り幾つかのアプリの提供を停止またはサービスそのものの停止をさせて頂く事にしましたのでお知らせ致します。

 

そら案内 Classic

現在、そら案内は旧式の そら案内 Classic とは別アプリとして公開済みのそら案内 for iOSをメンテナンス対象としています。今回、そら案内 Classic について、非常に古いOSのしがらみがあり既にメンテナンスが事実上不可能な状態になっていること、またiOS8上では そら案内 Classic が期待通りに動作しないこと、データ配信元の日本気象協会様との取り決めがあること、の3つの理由でAppStoreからの配信を停止させて頂きます。

但し、そら案内 Classic 向けに気象情報を配信しているサーバは運用を継続致しますので、現在そら案内 Classicを御利用頂いているユーザ様には特段影響は御座いません。そのまま御利用頂けます。ただ、iOSを8にアップデートされますと御利用が継続できません。予めご了承下さい。iOS8にアップデートされる場合は是非そら案内 for iOSの御利用を御検討下さいませ。

 

SocialMessage

古いOSのしがらみがありメンテナンスを継続する事が難しいこと、またサーバのランニングコストの関係で赤字事業と化しており利益回復も見込めない時期が2年近く続いていること、の2つの理由でAppStoreからの提供、並びにサービスそのものを停止させて頂きます。

iOS8公開日である9月17日以降はAppStore上からSocialMessageが見えなくなるのと同時に、お手元のSocialMessageを御利用頂けなくなります(厳密にはTwitterやfacebookに大きな修正が入らない限りはメッセージ受信/送信は御利用頂けますが、PUSHは同日より届かなくなります)。御利用頂いているユーザ様、開発に御協力頂いた皆様には申し訳御座いませんがご理解賜れますようお願い致します。

 

GBScanner

古いOSのしがらみがありメンテナンスを継続する事が難しいことを理由にAppStoreでの公開を停止させて頂きます。

 

FastBoard

古いOSのしがらみがありメンテナンスを継続する事が難しいこと、また現在はほとんどユーザ様がいらっしゃらないと思われること、の2つを理由にAppStoreでの公開を停止させて頂きます。

FastBoardは、デスクトップ環境からiPadにファイルをWiFiやBluetoothで転送するアプリなのですが、実はこのFastBoard、弊社子会社で展開するファイル配信インフラサービス「SYNCNEL」の原点にもなったアプリです。

デスクトップから数十台のiPadに同じファイルを配信できないか?

FastBoardを使われた大学様や企業様から、そんな相談を何度か頂きました。そこで「これはビジネスになる」と考えFastBoardのコンセプトをクラウド化したのがSYNCNELなんですね。FastBoardが無ければSYNCNELは生まれなかったし、SYNCNELが弊社の大きな収益源にもなっている事を鑑みれば弊社の存在すら危うかったかも知れません。

そんな訳で愛着たっぷりですが、役割は終えたと判断し公開を停止致します。

 

という事で、上記4アプリをiOS8公開の2014年9月17日をもって公開停止/サービス停止とさせて頂きます。尚、SocialMessageをのぞき現状御利用頂いているユーザ様は現環境のままであれば継続的に御利用頂けますのでご安心下さい。

尚、これら以外の以下のB2C向け弊社公開アプリについてはiOS8でも動作する事を確認(一部微調整が必要なものもありますがアップデートで対応します)しており、今後も公開・サービス提供を継続させて頂きます。ただ、今後もiOSの進化等で停止に至るものもでてくる可能性はありますのでご了承下さい。

…という訳でiOS8に伴って停止となるアプリの御案内でした。一方で、iOS8公開後に提供を開始するアプリも御座いますので順次御紹介させて頂こうと思っております。


2014.09.09 (Tue)

久しぶりに読んでてワクワクした書籍。賛否両論分かれるかも知れませんが、個人的に読んでて凄く響くものがありました。幸せとは何かを論理的に語るという新しい幸福論の先駆けとなる書籍かも知れない…そう思ったのです。一気に読み切ってしまうこの本の愉しさは、テクノロジーと人の幸せについて新しい関わり方を提示する未来を感じさせてくれる事にある気がします。

ウェアラブルセンサを使って計測した人間の活動(具体的には加速度センサによる手の動き)記録から、人間を支配する逃れられない法則がある事を導き出しているのが非常に興味深いです。それが人の幸せや労働生産性を論ずる所まで発展するのには興奮すら覚えました。

もう一度いおう。幸せは加速度センサで測れる。

という著者の断言は決して新興宗教の戯れ言ではなく、マッドサイエンティストが都合良くデータを解釈した無茶な論理的飛躍(狂言)でもなさそうな事がこの本から分かります。

加速度センサをはじめとする様々なセンサのデータから人間の思いや心を読み解けるということ。

例えば、あるプロジェクトのメンバーに体の動きを含む様々な指標をセンサーで計測しながら、ある事を行った時に幸せと感じたかどうかのヒアリングをした実験が紹介されています。人が幸せだなぁと感じる度合いと身体的な活動量(センサから読み取ったその人の活動の多さを指標化したもの)と相関があるというのです。

じゃ、活動量が多いなら幸せと感じるのだから活動量を増やしましょうというアプローチで行動原理を変えましょう、そうすっと幸せになれる筈ですよね…というのが本書の論理。組織も社会も人も、人間の活動そのものの大量のログからどうすべきかを学ぶべきだと。

とあるコールセンターでの実験も紹介されていて、各種の計測値から導かれる値とオペレータの受注率に相関があり、実はオペレータの性格やスキルよりも「休憩時間中の会話の活発度」が大きく寄与していた事が分かったというのですね。だから、スキルを磨く事よりも休憩時間中の会話の活発度が上がるような仕組み・制度を作った方が売上が上がると。

他にも、とある店舗での実験紹介では、四六時中、店員と顧客の店舗内位置情報を大量に記録、そこから、店内の特定の場所に店員が長い時間立っていれば立っているほど店舗売り上げが上がる事が読み取れたという話もあります。で、実際に「この場所に長く立つように心がけて下さい」と呼びかけると売上が上がったという…。

…とまぁこのように、人間の活動を逐一記録した結果得られる大量の観測値から、行動指針をあぶり出し、より幸せを感じるようにしたり、より受注率を高めたり、より売上を上げたりといった事を行えることを本書は示しています。

これって普通に凄く無いですか?

どこぞのコンサルやメンターの言う事を真に受けてあーでもないこーでもないとやってる暇があるのなら、人間の大量の行動ログの中に潜む見えざる導きの手(何らかの傾向や相関)に組織も人も自らの行動を委ねても良いんじゃないかと言っています。

 

いみじくもこのブログエントリを書いているのは2014年9月10日のAM1時、iPhone6と同時にiWatchが発表されるのではないかと世界の期待感がピークに達している時間帯です。もし本当に iWatch が出るのなら、この書籍のテーマ「幸せを測る」「行動を設計する」といったユーザ体験を人類にもたらすプラットフォーム的なデバイスになる事でしょう。

個人的見解ですが、iWatchのようなウェアラブルな端末は、何かを表示するとか、何かを知らせるとか、何かを制御するとか、…っていう事よりも、多種多様なセンサー群を駆使した、言うなれば Lifelog Anytime Anywhere を実現する事にその本質があると考えるからです。iLoggerと言っても良いぐらいと思ってます。

まぁ実際出るかどうかは分かりませんが、もし出るのなら、本書が掲げる幸せを測る、観測値から人間の行動に変化を促すようなアプリケーションや関連サービスを是非とも開発したいと思う次第です。


2013.12.29 (Sun)

毎年定番なので今年も書きます。

過去は過去、未来は未来。もう全力で突っ走ってる訳なので未来だけ見りゃ良いって話もあるんですが、経営者として過去をまとめる事はポートフォリオを作るという事でもあり、ビジネス的・会社運営的には有意なので僕は書く事にしています。

さて、「今年は転換期でした」と毎年書いてるのでもう良いでしょう。無論、今年も転換期でした。「転換」を「変わる」こととするならば、目指すモノがあって、それに向かって邁進している以上は毎年転換期で当たり前なのかも知れません。全力疾走してる限り、変わって当然、変わらない方がむしろ不自然。最近そう思うようにしました。

さて、そんな2013年。実はアプリをリリースした数が一番少ない一年だったりするのですが、事業体としての変化は一番大きな年だったと言えるでしょう。

 

1. SYNCNEL事業

何と言ってもコレ。出来事として普通に大きい。

100%出資の子会社「SYNCNEL株式会社」設立のお知らせ

まさか自分が事業分社化なるものを経験するとは。

当時のSYNCNELはフィードテイラーという会社の主力事業で、例えばそのままChatworkさんよろしく社名をSYNCNELに変更するって方法もあったのですが、分社化を選びました。(理由は上記リンクをご参照下さい)

SYNCNELというブランドを立てるには良い効果がありましたね。体制変更に伴う小回り感も功奏してお客様との距離感が縮まったのも良かったです。実はこれが何より嬉しくて…。ユーザ様訪問を積極的にしているのですが、SYNCNELを「好き」でいて下さる方が沢山おられるんですよね。

「社内都合で環境に○○な制約がつく。SYNCNELを使い続けたいので何とか対応して貰えないか」

とか

「今後もウチの基幹を成すシステムとして使い続けたいと思っている」

とかそういうコメント。B2B市場新参者がその評価を得るのは凄く難しいので、現場で感極まりそうになった事もしばしば。ユーザ様、ご担当者様、販売代理店様、開発陣に本当に感謝です。おかげさまでSYNCNEL(株)として、第1期は黒字で終える事ができました。

2014年のSYNCNEL

劇的に進化します。ビジネスとしても、サービスとしても。

競合各社をビックリさせたいなと。「えっ!?まさかのそんな展開なん?」みたいな。僕らにとってもまさかの展開な事もありますしね。年明けから春先まで怒濤のプレスリリースが続く予定です。

年末にはSYNCNELがどういう将来を目指しているのかも明文化できました。1,2年先に到達しているステージが具体化できたので後は進めるのみです。スマートデバイス向けのコンテンツ配信インフラの地位を築きます。

 

2. そら案内

Mac版、iOS版リニューアル、サーバ側リニューアル、更に関連アプリを2つリリースしました。商標もとりましたし、まさに2013年はB2C視点では、そら案内YEAR!!。

御利用頂いている皆様には本当に感謝しております。アプリとして一段落している感はあったりしますが、実はまだまだ進化する予定です。

2014年のそら案内

主に考えているのは2つ。

1つ目はデータの拡充。「あと、これがあればそら案内で完結するのに」の声にお応えしていきます。天気の情報について「○○のデータってありますか?」「あ、ありますよ。来週から配信しときますね」という理想的な関係が日本気象協会様と構築できているのはやっぱり大きいです。

2つ目に天気アプリについての新たな提案。日本気象協会様の了承さえ得られれば(ほとんどの場合はokを頂ける)、どんなアプリでも企画・開発できるという恵まれた立ち位置を利活用した新たなアプリ開発を行ってみたいと思います。ちょっとした企画ものなので、またエントリ致します。

 

3. 働き方を発信する会社としての認知

残業禁止・副業推奨など、僕(弊社)の労働観をOUTPUTする事を増やした1年でもありました。

結果、ハフィントンポストジャパン様でエントリさせて頂いたり(と言ってもまだ2回だけだけど…(汗))、DevLove関西での講演が好評だったらしいとか、取材を受ける事が増えて日経新聞様をはじめメディア掲載も増えたり…とか、新しい働き方を実践する経営者・会社としての認知が高まりました。

2014年の問題提起

年初にまた1つ、あるサイトに取材記事が掲載される事になってます。2014年は、世間的にもこのテーマが旬であり続ける筈なのでOUTPUT量を増やしたいですね。ブログや、ハフィントンポストジャパン様への寄稿、あと講演や書籍執筆も考えています。

 

という事で2013年のトピックス3つでした。2014年はそれぞれの軸をまた太くしていきます。

…と同時に、新たに2本程度の事業軸を作る予定。1つは既にプロトタイプが形になり、関係者との調整も済んでいるので来年前半のうちには。もう1つも含めていずれもB2Bです。

とにかく今は人手が欲しいというのが本音、あとお金もですが(笑) そろそろまたオープン求人的な事も始めようかと思ってます。2013年、あと実質2日ですが、全力で駆け抜けます。皆様、良い年をお迎え下さい。


2013.12.06 (Fri)

Icon-76@2x

弊社のB2Cな看板アプリと言えばそら案内。僕らも一つのブランドとして意識していて今後も大事に育てていきたいなぁ〜と思っている次第なのですが、「守る」こともちゃんとやっておかなくてはという事で、今年に入ってから「そら案内」という呼称・表記について商標登録の申請をしていました。そして先日。

ででーん!

2o13

無事に取得致しました!!!

商標登録の申請手続き前、弁護士さんと相談して頭をかかえました。どうやら、「そら」という言葉が既に某社さんの商標として登録されていて、突っ込みが入るかも知れないと。

…がしかし、実際のところは運良くさしたるハードルも無く拍子抜け的に通ってしまって何とも無かったのですが、複数の言葉が繋がったキーワードを商標登録しようとする時には色々気を使わなくちゃいけないのだなぁと勉強になりました(特に複数単語のうちの1つが既に商標登録されている場合)。

僕ら素人からすると単なる事務手続きなのですが、ちゃんと商標登録申請にも「戦略」があって面白いものですね。お世話になった北摂国際特許事務所さん、有り難う御座いました。

今後、

そら案内は(株)フィードテイラーの登録商標です

が言えるようになります。商標登録は「SYNCNEL」に続いて2回目なのですが(SYNCNELの商標権は子会社のSYNCNEL Inc.に移譲)、やっぱり自分らでつけた名前が法的に自分たちのものである事になるのは嬉しいですね。

という訳で今後もそら案内をどうぞ宜しくお願い致します。

 


2013.08.28 (Wed)

{.external}

ご愛顧頂いております天気予報アプリのそら案内。皆様いつも御利用頂き有り難う御座います。見た目フルリニューアルとなった ver2.0 をリリースしたのが本年の春なのですが、今また新しいバージョンを開発中です。

内部的には ver3.0 という位置づけ。…なのですが、実のところ表向きはほぼ何も変わりません。別アプリって訳でもありません。

201308280812

新バージョンの画面。パッと見では何も変わらない…

 

無論、アドオン周りもそのままです。普段使いで変わった所を探すのが難しいぐらい。…なのですが、参照する天気情報の配信側サーバをフルリニューアルしています。

気象データの提供元である、日本気象協会さん、元を辿れば気象庁の方針変更がありまして、近い将来気象情報のデータ構造が根底から変わる事になってます。開発側からすると泣くしかないぐらいの有り得ないデータ構造変更で大変極まりないのですが、気象庁の方針は絶対ですからね。

そんな理由でサーバをゼロから作り直して、更にこれを機にインフラもAWSに引っ越しちゃえ!という大工事を行いました。

201308280815

あくまでサーバ側なのでアプリとしての見た目は基本的に変わりません。…が、気象情報が色々整理されたので、写真投稿時の温度の精度が上がっているとか、気象情報的な改善というか質向上を幾つか御提供出来る予定です。見た目的な一部機能向上も実現してます。

例えば、こんなのとか

201308280813

天気画像系がいっさいがっさい理想形に近づけられた

天気画像周りは超充実しました。今までサーバ側の理由で提供できてなかった情報が多々あるのですが、これらを盛り込む事が出来るようになりました。

 

新バージョンのそら案内βテストにご協力頂ける方を募集致します

という訳で、本題なのですが、新サーバに接続する新しいそら案内のβテストにご協力頂ける方を40名を上限に募集させて頂きたいと思います。(配布の仕組みの関係で40が上限となります)

アプリとしての見た目はほとんど何も変わりません(上に紹介した気象情報ぐらいです)。機能が落ちるという事はもちろんありません。今まで通り御利用頂けます。ただ上述の通りサーバが全く変わりますので、

お使いの地域で不自然無くこれまで通り気象情報を閲覧出来るかどうか

の確認を沢山の方にご協力頂けないかなと。物凄い数の地域情報と、物凄い数のデータを扱っている上にサーバ側はゼロから構築し直したものなので、ご協力頂ける方が多ければ多いほど嬉しいです。

協力してやるぜーという方がいらっしゃいましたら info+sorabeta [at] feedtailor.jp 宛にメールで御連絡下さいませ([at] の部分を @ に読み替えて下さい)。その際、タイトルに「そら案内βテスト希望」と書いて頂けましたら幸いです。折り返し、弊社からβテストの為のご案内をさせて頂きます。テストにはTestFlightの仕組みを使用する予定です。

 

という事で、そら案内の新バージョンβテストについてのご案内でした〜。