前からずっとやりたいな〜と思っていた新たな取り組みを、先日社内のミーティングで発表しました。その名も超聖域。今年の7月1日〜7日の1週間に渡って行います。超聖域って何やねんという話ですが(笑)
副業推奨とかメール禁止とか開発室分離とか、弊社の変な(?)取り組みや制度をこのブログで過去に紹介させて頂いてきたのですが、そういえば「聖域タイム」という仕組みについてはちゃんと書いた事がありませんでした。今回の「超聖域」とは「聖域タイム」という弊社の取り組みの拡大版になります。併せて御紹介。
聖域タイムとは
聖域タイムとは、Googleの20%ルールに近い取り組みで、毎週水曜日の午後の時間(ざっと4時間程度。上図参照)を、エンジニアめいめいが普段の業務を離れて、
- 業務無関係に作ってみたいものを作る
- アイディア会議で出たネタを実際に開発
- 新しい技術の調査や実証実験
- 社内の業務フローや環境改善
等々、普段の業務に終われてるとなかなか出来ない事や新しい事をやるのに時間を使いましょうっていう取り組みです(勿論、火急の案件やトラブル対応等をする場合は別)。2009年からやっているのでもう6年間続いてますね。
毎週水曜日には何か新しいモノが生まれてきました。富豪ブックや8bitter、そら用心はこの時間でプロトタイプが出来て製品化されたものです。製品ではなくとも例えば、弊社製ライブラリをFTFoundationというオープンソースなものとして整理して公開したりとか、社内のビルドシステムの自作やら、業務用システムのチューニングだったり、最近だとチャットシステムをSlackに移行した直後に便利なbotが早速投入されたりとか。
エンジニアも毎週水曜日の午後がそういう時間枠としてある…という事を前提にアイディアを考えたり、「あー、これ面倒だよなぁ。次の聖域でやってもっと楽にしよう」とかって発想で準備をしたりします。言うなれば、日々思い浮かぶアイディアや課題に取り組める「器」です。仕組みとしてこういう時間があると、組織って今月よりは来月、今年よりは来年、確実に進化するんですよね。ウチの開発スピード感やネタアプリを沢山出せている秘密の一つです。
で。
最近、1泊2日で泊まり込みで新しいサービスをワーッと勢いで作っちゃうみたいな事が流行ってるじゃないですか。いわゆるハッカソン。大阪市は結構盛んで、Moffとかは超成功例の一つなんですけど、あぁいう企画を社内でやれたら面白いのになぁとずっと思ってました。
社内でハッカソンを1週間やるとどうなるだろう
ある意味、実験なのですけどね。普段の聖域タイムを丸1日に伸ばすぐらいから…とかも考えたんですが。
ラズパイなどハードが絡んだネタにエンジニアが興味を持ってそうな雰囲気とか、通常業務でやる事が多すぎてアイディア出しても作れなさそうなんですよねぇ〜という声があったりとか、そういう事を見聞きして、じゃぁGoogleのDemoDayやfacebookでもやってるように丸1日って小さいことを言わず、
1週間まるごと使ったら良いんじゃないかな?
と思いまして、それで社内1週間ハッカソンにしようと。で、7月1日(水)〜7月7日(火)までを期間として最終日のPMに大発表会。その後、創業日パーティを兼ねた飲み会(7月7日が創業日)って感じだと年1回のイベントっぽくて面白いなぁと。通常の聖域タイムの拡大版なので名前は 超聖域。
通常業務の緊急対応事案があれば勿論普通にやることを前提に、基本は通常業務を離れて「何か」を作ります。ルールは以下の通り。
- IT分野ならジャンル不問
- DEMOが出来るものであれば何でも良い
- 7月1日からフルスロットルで動き出せるように準備しておく
- 必要なモノがあればハードでもソフトでも会社が原則用意
- チーム制を組んでやるのもok
既存の自社サービスの中で、いつか追加したいと思っていた機能を実装してみるのもありだし、全く新しく別のネタを作ってみても良し。カジュアルゲーム作りにトライするのも良いし、Arduino使って何か面白げなブツを作るのもokだし、AppleWatch向け新サービスのプロトタイプでも良いし、ELECTRONで node によるMac/Win/Linuxのネイティブアプリ作ってみたり、Surface Pen 使ったWindows8.1向けの何かでも良いし、Androidアプリだって構わない、もちろん社内の業務システム改善ネタでも全然ok。
手前味噌で恐縮ながらウチのエンジニアの開発力&スピード感は折り紙付きですから、40時間あれば結構なものが出来上がる筈です。
何が生まれるか分からない面白さ
facebookの「いいね!」の仕組みは、こういう取り組みから生まれたと聞きますし、ひょっとしたらウチでも何か凄いモノが出来るかも知れませんね。そうなったら面白いなぁ。新たな商品誕生の契機になるかも知れませんし、新たな技術の獲得となって今後の案件で御客様に喜んで貰える力になるかも知れません。さて何が出てくるでしょうか。
7月7日の大発表会を誰でもお越し頂けるようにして、経営者である僕ですら何が生まれたか分からない中での発表会を一緒に楽しむって展開も考えたんですが、今回は第一回目という事でとりあえずやめとく事にしました。でも成果物の中から公表可能なものは発表会後にスタッフブログ等で御紹介させて頂こうと思います。
という事で、社内1週間ハッカソン「超聖域」まで2ヶ月足らず。どんな事になるやら、楽しみです。