2016.03.26 (Sat)

先日、ヴァル研究所様でお話しました〜ということをブログに書いたところ、大阪の勉強会として有名なWSx2(ウズウズ 〜知恵の共有ワークショップ)の板羽さんから御依頼頂戴しまして、4月19日(火) に登壇させて頂くことになりました。→ 詳細

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画面キャプチャ画像の通りウズウズさんのウェブサイトに掲載されていますのでご覧下さい。

ウズウズさんは2007年からず〜っと一度も欠かさず毎月勉強会を開催されているという凄い勉強会です。過去にはあのイケダハヤトさんや、IT系では有名な湯川鶴章さん、Evernoteエヴァンジェリストの @goryugo さんとか、結構尖った方や変わった方が登壇されてます。

 

今回、開催9周年(108回目)という貴重な記念の回でお話させて貰うことになりました。タイトルは「選ばれる個人や会社になる方法」というもので、以前にヴァル研究所様でお話した時と同じ。中身は少し再構成して、あと当時話ができなかった内容を若干プラスαして、以下のようなアジェンダでお話する予定です。

■ 因縁果の大原則

  • 求める前に高めること

■ 生き残る戦略1 : 先鋭化とアウトプット

  • 天国と評された開発会社が生まれた理由
  • 尖れば尖るほど人は引き寄せられる
  • アウトプットが新たな知恵を生む

■ 生き残る戦略2 : 信頼のバランスシートに資産を積む

  • 手塩にかけた開発部門を解散した理由
  • ビジネスは「人」、仕事も「人」
  • 課題解決 → 信頼 → お金

■ 生き残る戦略3 : 好きなことを仕事にしない

  • 開発会社の強さが開発力ではない理由
  • 期待されていることを読み取る力
  • 面倒なことを避ける人は成長しない
  • 好きになるべきたった一つのこと

無い無いづくしではじめたフィードテイラーという会社が10年間生き残ってこれたのは、御客様やパートナー様、joinしてくれた元弊社エンジニアなど色んな縁があってこそでした。振り返ってみると、そんな色んな方々との縁を頂くに至る行動指針があったなぁと思うんですね。それを3つのポイントにまとめてお話しようと思ってます。

アジェンダだけ見ると何だかふんわり自己啓発系コンテンツのような香りがしないでもないですが、論理的かつ具体的で可能な限り生々しい体験談を盛り込んだ内容にするつもりです。

今回の勉強会でお話させて頂く内容が、経営者の方や個人事業主の方にとって事業運営の何らかのヒントになったり、サラリーマンの方であればキャリアを考えるきっかけにして頂けたりしたら嬉しいなと思ってます。こちらのページからお申し込み可能ですので、宜しければ是非お申し込み下さいませ。


2016.03.23 (Wed)

2006年の創業時にカレントの北村さんにデザインして貰ったのが、

こちらのロゴです。

10年間、弊社のシンボルとして使用してきました。デザインして下さったカレントさんには感謝しております。創業当初は右も左も分からず、はじめてクリエイターさんに発注するということを体験した時でしたね。

昨年末、ちょうど第10期を終える節目だし、事業も体制も大きく変わるし、事務所の所在地も変わるし、それならロゴも変えてしまおうと。そこでデザイナーさんの中では今一番弊社のことを分かって頂いているメタ・グラマーさんにロゴリニューアルの御依頼をさせて貰いました。

できあがったのがこちら。

シンボル的なアイコンは敢えて無くして、ロゴタイプだけにしました。色味は踏襲しつつ、特徴的なフォントを使ってます。というか作って貰いました。よくよく見ないと分からないのですが、丸みを帯びつつ底辺はしっかりと水平に切れているんですね。一方が丸く、一方は角ばってると。

片方の丸さは対御客様やパートナー企業様への姿勢を表してます。誠実に寄り添う気持ちで日々接すること、刺々しくならないこと。底辺側が角ばっているのは自社のスタンスを表現してます。地に足つけてしっかりと仕事に勤しむこと、時には確たる信念で伝えるべきことを言うのも厭わないこと。

これは創業来ずっと持ち続けてきた僕の基本スタンスです。決して傲慢にならず、かといって御客様やパートナー様に迎合する訳でもなく、丸みと堅さをバランスよく併せ持った企業でありたいと考え続けてきました。その考え通りに言動できていないこともあるので自戒の意味を込めて、また今後再び増員するようなことがあった場合にjoinして貰う方にも価値観を共有して貰う為に、その想いを日頃から目にする(して頂く)ロゴに形として折り込んでみた次第です。

安定感、信頼感、誠実さを一度に表現したいという無茶な注文に対応して下さったメタ・グラマーさんに感謝しております。有難うございました!

フォントに込めた想いは名刺の形でも表現しています。名刺の上辺だけ丸く角を取りました。

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また、封筒もこれをいい機会にと一緒に作って貰いました。

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実は、年始にお取引先様に郵送させて頂いた移転案内ハガキも新ロゴを使ったアイテムでした。

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創業来、この手の紙モノって作ったことが皆無でしたので、10年過ぎてようやくまともに名刺やら封筒やらを作ったということになります。これまで全従業員の名刺は、僕がIllustratorを使ってデータ入稿してたんです。

今更ですが、こういうアイテムをプロフェッショナルな方にちゃんと作って貰うのって楽しいですね。コンセプトを実際に手に持てるモノとして表現できるクリエイターの皆さんはやっぱり凄いと思います。


2016.03.21 (Mon)

随分と前にCMSにもうずっと疑問を持ってますという話というエントリで「Wordpressから早く引っ越したい!」と書いていたのですが、ようやくこの社長ブログを別システムへ引越し完了しました。思い始めて約5年、長かった…。

別システムというか、静的サイトジェネレータ「Hugo」を使って全てを静的ファイルとして生成、それをサーバに置いているだけの状態です。DBもなければPHPのプログラムもありません。セキュリティ的な心配はほぼ皆無で随分気持ちが楽になりました〜。

このブログの他、フィードテイラーとして運用しているサイト

も全て「Hugo」で構築済み。やはり、テキストファイルを手元のPC/Macで更新するだけでサイトの全htmlファイルが生成されるのは、楽なうえに安心です。せっかくなので、編集の様子を動画にしてみました。

 

Hugoを使ったブログ執筆 from feedtailor on Vimeo.

 

こんな感じで手元のMacでブラウザとテキストエディタを使って更新したい内容を書いていきます。テキストファイル保存のショートカットを押すと([command] + S)、即時にブラウザで確認可能。この瞬間、サイトに必要な全ファイル、トップページから500以上のブログエントリ、アーカイブページ等々が全部htmlで自動生成されています。これだけのページ数でも生成時間1秒ちょいです。

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あとはこの一式をサーバにアップロードするだけでok。CMSのようなシステムに接続することなく、お気に入りのテキストエディタで原稿を書いて保存し手元で確認、アップロード、以上!…という理想のワークフローができあがりました。

構築を頑張ってくれた @t0shiya に感謝です。

今回ブログを完全静的サイトに移行して感じたメリット/デメリットを整理すると、

メリット

  • セキュリティの心配が(ほぼ)ゼロになった
  • サーバメンテナンスの手間がゼロになった
  • バックアップを取る作業がゼロになった
  • 万が一トラフィック激増した時の心配がゼロになった

デメリット

  • 動的な要素を排除することになった

という感じでしょうか。

デメリットにあげた動的な要素とは、Wordpressではプラグインを使って「一番見られているページ」をサイドバーに掲載していた箇所です。それが無くなりました。あとサイト内検索も Google 先生にお任せする形にしたので、検索結果の表示については妥協しています。…ですが、全体としてはメリットは大です。一番見られてるページの仕組みはjavascriptで実装しようと思えばできるので、時間あればやりたいところ。

快適なブログ執筆環境が手に入ったということで今後、今年のOUTPUT量の増やすという方針に沿って書いていきたいと思います。

という訳で更新系サイトの静的化に興味がお有りの方はお気軽にお声掛け下さい。静的サイトジェネレータを使って安全かつ更新可能なサイトを如何に作るか、情報の御提供はできると思います。あと、来週3/28(月)に 第2回静的Webサイト勉強会 も開催されますので是非お越し下さい。本ブログのことにも言及する予定です。


2016.03.14 (Mon)

西海岸に渡る直前週の2月26日。いつも御世話になっているヴァル研究所様にて講演を致しました。

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(写真はプロジェクトでご一緒している内田さんのfacebookから拝借)

ヴァル研究所様には顧問という大役を昨年末から頂戴しているのですが、その初期に「フィードテイラーという会社を作って経験してきたことを話して欲しい」と講演の御依頼を頂いてました。

当日は70人ぐらいの方が参加されていたでしょうか。社員さんのほぼ半分の方に聞いて頂いたということですから大変なことです。事前に社内アナウンス用にということで担当の新井さんにお送りしてたサマリーとアジェンダが以下のような感じ。

[概要]

私の10年間の会社経営は、いかに人から選ばれるかを模索してきた歴史でした。人・物・金・経験・実績の何もかもが無い無い尽くしの状態から創業して事業売却に至るまでの経験で学んだことをお話させて頂きます。個人のキャリア形成や会社の事業戦略を考えるヒントにして頂くことができたら幸いです。

[アジェンダ]

-「天国」と評された開発会社は、いかに生まれ、失われたか

-「信頼」のバランスシート

-「激変」の時代を個人/会社として生き残る

誇れるものがホントに何一つ無かった自分が、10年前に創業して、開発部隊を組織して、オリジナルのサービスを作って、事業売却にまで至ったのは、色んな方々に自分や自社を選んで頂くという有り難いことが続いてくれたからです。

開発者にどうやったら(就職先として)選んで貰えるか、御客様にどうやったら(委託先)として選んでもらえるか。その思考の先にあったことやモノ、そこから得た気づきを実体験ベースで色々お話させて貰いました。

いぁしかし、自分でもビックリするぐらいさらけ出しましたね…。

ジョブホッパーだったサラリーマン時分の暗黒時代、創業直後の反省、なぜ開発者の理想郷を作ろうと思ったか、変わった制度や施策を作ってきた理由、その効果や是非、給与の計算公式とその論拠、経営者・管理者・従業員のそれぞれの観点で得た学び、どうせならってことで創業以降の銀行口座残高推移も見て貰いました。

当時の社員の一人が「天国のよう」と表現した環境で何が起こり、僕がなぜ開発部門を解散するに至ったのか、理想的な就労環境を作るという社会実験はなぜ失敗したのか。経営者として僕はどこがダメだったか。どうすべきだったのか。端的に言えば失敗談ですね。

さらけだし過ぎたのか講演の後半で何となく場が「シーン」という感じになってしまってですね(苦笑)、話の組み立て方を間違ったかなぁ…と気になって後半が若干しどろもどろになってしまったのは反省点だったですけども、結果的には、最後の質疑応答で沢山質問を頂けたとか、後から頂いたアンケートを拝見した内容から、赤裸々にお話させて貰ってやっぱり良かったなと。

頂いた感想の中に、本を書くと良いのではと御提案も頂いたり、「ぜひまたこの講演は聴いてない人にやっていただきたいですし、聞いた人は続編や改版を聞きたいです。」と有り難いコメントも頂いたりしました。

本かどうかはともかく(昨年宣言した電子書籍もまだ終わってないw)、就労環境や生産性を徹底的に追求してきた10年間の記録をちゃんと残すのが、やっぱり自分の新たな役割なのかも知れませんね。改めてそう感じました。

昨年夏からやってる電子書籍執筆はボチボチ進んでます(?)ので、それと平行してやれればと思います。講演で話したtopicsをこのブログでも書いていこうかなと。

アウトプットしてたら自分の役割が見えてくる、というのは持論なのですが、それをまた実感できました。だから更に更にアウトプットしてまいります。貴重な機会を頂いたヴァル研究所さんに感謝しております。

 


2016.03.12 (Sat)

先のエントリの通り1週間ほどUSに行ってまして、無事に帰国いたしました。

3/11(金)の晩に帰国して、一眠りのあと翌日いつも通り早朝出社。1週間ぶりのオフィスに「安心感」のようなもの感じたのは、生粋の仕事好きである証拠でしょう。デスクを離れるのは1週間が限度かも知れません。

弟夫婦が住むロングビーチや宿泊してたハンティントンビーチを拠点に、北米で奥さんが一番行きたいと言っていたグランドキャニオンをはじめ色んな所を訪ね回りました。雑記的になりますが記録の意味で少しばかり綴ってみようと思います。

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今回の旅行で、唯一ツアー的なものにお世話になったのがグランドキャニオン。よくあるのはラスベガスからバスツアーだったりするそうですが、ロスから飛行機1時間半で直行するツアーもあるってことを直前に知りまして、それを利用しました。

グランドキャニオンに行くと普段の悩みなんてチッポケに感じるなんて言うそうですが、そんな感じは余りなく、普通に仕事のこと考えてましたね。相変わらずというか何というか。

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それにしても超大自然、凄過ぎました。2日程かけて徒歩で谷へ下って行ったところには宿泊施設があるんだとか。谷底からみるグランドキャニオンもまた格別らしく、予約しても2年後になるのだそうです。色々とスケール感が違いました。

 

グランドキャニオン以外は、現地在住の弟夫婦が運転してくれる車での移動か、レンタカーで自分で運転のどちらか。さすがの車社会って感じで、国際免許とレンタカーがあってガソリンの入れ方と駐車場の止め方さえ分かればどこでも行けそうな気がしましたね。フリーウェイも原則タダだし。

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長距離ドライブして行ったのが SAN DIEGO ZOO SAFARI PARK。初の海外運転で2時間かけてサンディエゴまで結構頑張りました。案の定、道に迷ったりもしましたが、そのぶんサヴァイブ力はついた気がします。

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現地ではキリンやサイやヤギと戯れるなど。動物園は何年ぶりでしょう?SAFRI PARK はお子さんとかいらっしゃると最強に楽しめるでしょうね。familyで是非行って貰いたい場所です。もちろん、僕らのような夫婦だけでも十分に大自然と動物を満喫できました。

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グランドキャニオンでも感じたことですが、とにかく壮大感が半端ないのは米国ならではですね。

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とにかく広い。飼われてる動物を鑑賞するという感じがなく、動物が住む世界にお邪魔する感じです。日本だと北海道の旭川動物園の取り組みとか有名だと思うんですが、あのコンセプトの原点はココだろうなぁと。動物園は動物の見世物小屋じゃなく、動物の生き様を体感する教育の場という存在意義の定義をきちんとしてるようでした。

 

あと、ロングビーチからもほど近くということで本場ディズニーでも丸一日。奥さんとはお付き合い初めて10年・結婚7年目になりますがディズニーは初めてという。2001年にできたというカリフォルニア・アドベンチャーのほうへ行きました。丸1日かけても回りきれませんでしたが、ディズニー60周年を記念した閉園間際のショーが本当に素晴らしかったです。

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幅114m x 高さ15m のウォータースクリーンとか、大きな観覧車よりも高く上がる噴水とかもう訳分からないし。大きさに物を言わせたエンターテインメントですね。クオリティも高く、とにかく凄かった。

壮大さゆえかショーの最中の歓声と拍手が半端なく、クリエイティブに対するリスペクトというか、良いものは良いと全力で表現する米国らしさも改めて実感した次第です。アナ雪のテーマソングとか大合唱でしたね。

 

行く先行く先でビジネス的なヒントも沢山得られました。奥さんにも喜んでもらえたし、総じて訪ねてよかった所ばかりでした。他にも、博物館とかも色々回ったのですがまたエントリ分けて書いてみようかと思います。

 


2016.03.10 (Thu)

おかげ様で先のエントリのとおり、第1回静的Webサイト勉強会は無事に終わったところなのですが、ここで間髪いれず今度は東京で第2回Webサイト勉強会を開催したいと思います。

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実は既に Connpass で第2回勉強会専用のページが用意されておりまして、80名募集枠のところに既に64名の方が応募をして下さっています。少し前に公開したところなのですが、東京圏での反応の速さゆえ…というところでしょうか。主催者としては大変、有り難い限りです。

開催日時は 3/28(月) 19:00 から。会場はいつもお世話になっているヴァル研究所様です。

 

勉強会の内容

弊社からは静的サイトジェネレータを使った静的Webサイトの概要と具体例をご紹介する予定。

具体例として、静的サイトジェネレータ Hugo を使ってWordpressから移行した弊社の「スタッフブログ」についてとか、事務担当(というかウチの奥さん)が始めた「ひとことブログ」についてもご紹介できるかと。

実際にどんな感じで更新できるか、また、静的サイトジェネレータが抱える「リテラシーがそれほど高くない人にはハードルがある」という課題(の一部)をどうやって解決しているか、独自ツールの紹介も兼ねて解説できればと思ってます。

また、第1回は弊社の取り組み紹介のみになってしまいましたが、今回登壇して頂く方々のお話も必聴です。

企業サイトの企画制作の専門家、セキュリティの専門家、の観点から静的化の意味についてお聞きできる貴重な機会となっております。

 

ライトニングトーク(LT)と懇親会

前記のM2Mテクノロジーズ内山さんのお話はLTの1つ目。他にもまだ枠がありますので、静的Webサイトに関する事でしたら何でも結構ですのでお声がけ頂ければと思います。

また会場のヴァル研究所様の協力も頂いて勉強会後には懇親会も開催予定です。1000円を頂戴することにはなりますが勉強会は懇親会が本番とも言いますので是非併せてご参加をご検討頂けたら幸いです。

 

ということで第2回静的Webサイト勉強会のご案内でした!第3回以降も順次企画してまいります。

 


2016.03.03 (Thu)

毎年、結婚記念日(2/1)の近辺で奥さんと旅行に出ることにしています。普段から土日祝、GWにお盆正月と世間の暦とはほぼ無関係に仕事しているので、まとまって一緒に過ごす時間がやっぱり必要だよなーということで。

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昨年末には会社も創業10期の節目を迎えたし、先のエントリの通り事業も売却/譲渡してiOSアプリ開発事業もやめてしまいましたし、ちょっと色々ゆっくり思い巡らす機会を作っても良いかなぁってこともありまして、奥さんと一緒にロサンゼルスです。写真は自分一人ですが。

機中泊を含めて7泊9日の、3/11(金)夕方に帰国予定。そんな渡米直前の関空から書いてます。仕事のこと、ビジネスのこと、これからのこと、色々考えながらまったり過ごしてみよかなと。ビジネス忘れてリフレッシュとか、そういうのができない性格なのでしょうね。

実は、弟がロスのロングビーチというところにいます。現地で結婚&家購入&第一子誕生というライフイベントを迎えてすっかり落ち着いているので、お祝いかたがたお邪魔するのも今回の目的。米国で持ち家を持つってどんな感じか聞いてみたり、料理してみたり、甥っ子や、飼ってるらしいニャンコと戯れたりしてみようと思ってます。

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あと初めて国際免許を取りました。海岸線を走ってみたり、一日隣町に車で出てみたりしてみようかと思っています。

今回も例によってiPhone, iPad, MacBook等々持ってきていますので、場所が米国になるってだけで時間の隙間に仕事は普通にしてると思います。時差はありますが、恐らくメールも24時間以内ぐらいには返信できると思いますので普段通りお気軽に御連絡頂ければ幸いです。

できれば現地からもエントリしてみようと思います。

 


2016.03.02 (Wed)

去る2月19日、無事に第一回静的Webサイト勉強会を開催することができました。

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当初はこじんまりと15名で募集を開始しましたがアレよアレよと枠は埋まり、会場をお借りしたTAMさんに無理言って座席を確保して貰って35名枠に40名以上に申し込んで頂けました。参加が叶わなかった方、すみませんでした。

当日までにライトニングトークの申し込みもなく結局フィードテイラーとして静的サイトジェネレータを使って何をやっているかという事をご紹介する会となってしまった感があります。…が、アンケートを見る限りは皆様に満足して頂けた様子でホッと一安心した次第です。

静から動、動から静と、今、静的なWebサイトのメリットが見直され始めていることを説明させて貰いました。Webを支えるシステムが高度に発達できた一方で、動的なシステムであるがゆえの問題はあり、2010年代に入ってから静的化を支える技術やサービスも次々と現れているという歴史的なことにも少し触れました。

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その文脈で、ただただ更新したいという理由だけで静的サイトの持つ膨大なメリットを捨て過ぎてるよね〜ということで、弊社が静的サイトジェネレータ Hugo を使うに至った過程をお話しました。静的サイトジェネレータの仕組みについても。

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もちろん課題もあって、万人がすぐに使えるというものでもありません。静的サイトジェネレータはハードルが非常に高いということもお伝えしました。全体的に静的Webサイト「序論」という感じでしたでしょうか。

久しくiOSアプリの大石として話をすることが大半だったので、人前でWebの話をするのはとても新鮮でした :-)

第2回静的Webサイト勉強会は東京で開催します。改めて詳細をエントリしようと思います。


2016.01.27 (Wed)

(超々長文です)

本日、日経新聞に「富士ソフト、シンクネルを買収」という記事が掲載されました。

この度、子会社のSYNCNEL株式会社が提供していたクラウド型ファイル共有サービス「SYNCNEL(シンクネル)」を、富士ソフト株式会社(東証一部:9749)さんに事業売却することとなりました。

新聞記事の内容が若干事実と異なってまして、子会社のSYNCNEL株式会社を売却したのではなく、事業のみの売却となります。富士ソフトさんのプレスリリースが詳しいですので宜しければこちらをご覧下さい。子会社側でも一応プレスリリースを出しています。ネット媒体の Impress Watch などでも取り上げて頂いているようです。

SYNCNELをご利用頂いている御客様や、販売パートナー様におかれましては、事前に御説明・御案内をさせて頂いております通り、契約や条件が変わるとかサービスの名前やデザインが変わるとか、不利益になるような大きな変化はありませんので御安心下さい。サービスもそのまま継続してご利用頂けますし、後述しますが僕は引き続き現場に出続けてSYNCNELの窓口担当であり続けます。

 

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事業売却の所感

振り返ってみますと、SYNCNELは2011年2月に事業開始したので丸っと5年が経ちました。事業を起こした当初は想像もしなかった事業売却という形で一つの節目を迎えることになります。立ち上げ期から紆余曲折ありましたが、本当に沢山のことを学ばせて貰いました。新しいビジネスの作り方、B2Bビジネスの展開手法、クラウドサービスの作り方、販売代理店制度のあるべき姿、日本のクラウド型B2Bが抱える大きな課題、事業を子会社化する意味…などなど。

学びの源は、次々とぶち当たっては挫けそうになる数々の困難であった訳ですが、B2Bビジネスを作って拡大する面白さを沢山味わえたという意味では、総じて貴重な経験で、「楽しかった」と胸を張って言えます。

上場企業やバックに大資本を持った中堅企業がひしめくMCM業界で、SYNCNELは市場シェア3位につけてたこともありました。そんな戦場で、約200社の御客様にご利用頂くまでに拡大できたのは、ひとえに、販売パートナーの皆様、御利用頂いているユーザ様など数えきれない沢山の方々に支えて頂いてきたからこそです。SYNCNELに関係して下さった皆様に改めて深く御礼申し上げます。本当に有難うございました。

また、細かく且つ無茶な条件を色々と付けさせて頂いたにも関わらず、事業譲渡の提案を快諾頂いた富士ソフトさんにも改めて御礼申し上げます。担当頂いている皆さんとは引き継ぎにあたり頻繁にコミュニケーションを取らせて頂き、一つのチームのように感じています。

併せて、富士ソフトさんとのご縁を頂くきっかけとなった、B2Bチャットサービス direct を提供されてさいる LisB さんにも御礼申し上げます。ビジネスはやはり人で繋がっていくのだな…と強く強く感じました。

 

発表の通り、SYNCNELという事業は2月1日以降、富士ソフトさんの事業として継続されることになります。富士ソフトさんは既に「moreNOTE」という同じカテゴリの商品をお持ちになっているので、合算するとMCM業界のNo.1企業になられます。

自分が作った事業をお譲りすることで、競合関係にある別会社様が業界No.1になるってのは何だか感慨深いものがありますね。ウチはお譲りする側ですけども、業界再編の当事者になったということですから。

実は別の競合会社である上場会社さんなど他の企業さんからも事業譲渡についてオファーを貰っていましたが、タイミングですとか、御客様や販売代理店様のメリットを僕なりに考えて富士ソフトさん一択で進めました。(わざわざ大阪まで来社いただいたH社長、すいません…)

今後は、ペーパレス会議に強い「moreNOTE」と、営業支援を強みとする「SYNCNEL」のシナジーも見込まれています。僕はというと、事業譲渡してハイさよならって訳にはさすがにいきませんし、そんな無責任なことはしたくないですので、フィードテイラーの大石としてSYNCNELに関わり続けます。moreNOTEにも関わらせて頂いて、恐らく、別エントリでご紹介したヴァル研究所様のお名刺を持たせて頂くような形で動くことになると思います。

 

冒頭に記事について言及した通りですが、今回の譲渡は会社の売却ではないので、厳密にはM&Aでもバイアウト(売却側からするとセルアウトですね)でもありません。ちょっと不思議な感じですが、SYNCNEL株式会社は残ります。ただ、商標もお譲りする関係でSYNCNEL社を名乗り続けることはできないので、追って社名変更する予定。いずれ親会社のフィードテイラーが吸収合併することも考えられます。いずれにしても、フィードテイラーは存続しますし、僕が代表であることは変わりません。

…が、フィードテイラーに在籍のエンジニアはどうなるか、その話も少し書いておかなくてはならないと思います。

 

開発部門の解散

結論を先に書くと、フィードテイラーの開発部門は解散します。というか、しました。

事業譲渡って人がゴッソリ一緒に移籍することが多いと思いますが今回はそうではありません。弊社サイドから見ると、「事業」は売る、「会社」は残る、「ヒト」は別れる、そんな感じです。業界の流れや内部事情、外的要因等々を考慮して経営判断しました。

随分前に天気予報アプリのそら案内事業を、@itok_twit が独立創業したそらかぜ社に無償譲渡したことを書きましたが、今回の事業売却の文脈にある出来事の一つで、フィードテイラーの開発者は同時期に全員退職しています。

譲渡するから解散するのか、解散するから譲渡するのか。語りだすと10万文字は軽く超えてしまいそうなので割愛させて頂きますが、「人に優しい働きやすい会社」を標榜し実践してきた開発会社が、「人」にまつわる事で大胆な決断を行わざるを得なかったのは皮肉な話かも知れません。

以下は弊社で実践してきたことの全て。2年ほど前の資料ですね。

 

真剣に開発者のパラダイスを作りたいと身を粉にして頑張ってきたつもりだったのですが、実現できませんでした。というか、それが経営として妥当でないという判断を下すに至りました。僕が経営者として未熟な面があったということです。結果的には事業売却と解散という大工事にはなってしまったものの、御客様や販売パートナー様への影響は最小限にできたので良かったと思っています。

 

かつての仲間とは余り連絡を取っていませんが、各所で活躍していると伝え聞いています。

@itok_twit(株)そらかぜを設立。そら案内と関連アプリをフィードテイラーから全て無償譲渡済みです(そら用心除く)。元々そら案内は個人のアプリだったものを持ち込んで貰ったものだったので、それを返した感じですかね。何か拘束条件があるとか上納金(?)を求めるような関係性も全くありません。縛りがあると本人も事業が好きに出来ませんし。商標権も含めて一切合切譲渡しました。そら案内シリーズ以外で本人が弊社で担当してくれていたアプリ資産も全て同様に無償譲渡してます。主だった取引先も繋がせて貰いました。新版そら案内もリリースされてとても順調なようです。

@kumatch は新たな挑戦をしているそうです。とても稀有なエンジニアだと思いますので次でも頑張って欲しいですね。

@sumihiro は技術顧問として他の会社に参画しながら個人で開発も続けてるとか。弊社で担当して貰っていたアプリは全て無償譲渡しました。Nyatterとかそら用心とか。他にも昨年夏にフィードテイラーとしてリリース予定だった新事業も丸っと無償譲渡していますので、いずれ本人から発表があるかもです。ハード寄りのことを会社でして貰う機会を提供できなかったのは残念だったかもですね。将来IoT絡みで何か面白いこと仕掛けてくれるんじゃないかなぁと期待しています。

@nakiwo@ankou1060 は大阪でiOS開発会社と言えばこの会社というフェンリルさんに行きました。あ、そうそう。何とフェンリルさんの会社説明会を弊社内で開催して貰ったんですよ、去年の9月だったでしょうか。

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これはその時の写真。同業種でガチで競合している企業の会議室で「ウチに転職しません?」っていう説明会が開催されるって普通なかなかありません。当時、フェンリルの役員さんと話をさせて貰って実現しました。役員さん自らが「フィードテイラーさんで仕事されていた方ならどなたでも弊社に来て頂きたい。いつまでも待ちますよ。待遇はそのままでお約束します。」と仰っていたのが印象的でした。

ちょっと横道に逸れましたね。結局2人がフェンリルさんに行きました。尚、@nakiwo には @itok_twit や @sumihiro と同様に担当アプリの全てを無償譲渡してます。(譲渡処理は近々完了)

@fuku518 は少し早めで2015年の3月には退職してました。他の職場で活躍しているようです。

@t0shiya はフェンリルさんからも熱いオファーがあったようですが、唯一僕の次の挑戦に付き合ってくれることになりました。前述のSYNCNELに絡む業務も継続して貰いながら(富士ソフトさんのSYNCNEL事業/moreNOTE事業を僕と二人で御支援させて頂く事になります)、あと新しい事業作りにも一緒に取り組んで貰うことになってます。

とこんな感じです。色んな意味で尖ったエンジニアのみんなと一緒に仕事できて良かったです。お疲れ様でした。

既存の御客様のアプリ開発案件については、既に先行して一部御案内差し上げてましたが御迷惑が大きくかからないように調整済みです。御客様に於かれましては御安心頂きたく、万が一ご不明な点はお気軽にお問い合わせ を頂けましたら幸いです。

 

フィードテイラーのこれから

2015年12月で第10期が終わりました。おかげさまで、増収/増益かつ過去最高の売上と利益を、親子会社両社ともに記録することになりそうです。譲渡や解散とは無関係に過去最高になるのは2015年夏頃には見えていました。利益については想定外ですけども。

フィードテイラーでは歴史上一番現金に余裕がある時期でもあったので、なんでこの時期にその判断なん?もったいないわ!…それが最終判断を報告させて貰った方のリアクションでした。

でも、色んなパラメタを見て中長期的に吟味した際に、御客様や販売パートナー、譲渡先企業や業界全体、従業員やその家族、自分の家族…あらゆる利害関係者の幸せの総合計を最大化するには今しかないと判断して行動した次第です。

悩んで眠れないってのはこういう時なのかと感じました。

自分の判断は正しかったのか。その問いに自信を持ってYES!と今言えますが、僕以外の全ての人にそう言って貰えるようにするのが今後の僕の責任かなと思ってます。ですので、僕はこれからもSYNCNELに関わり続けます。そうさせて貰えるようにお願いをしました。SYNCNELやmoreNOTEを通して、MCM業界の活性化に引き続き貢献できればと思っています。

 

一方、内部に目を向けると、開発部門は解散して2人(パートの奥さん入れて3人)になったし、アプリや事業も全部譲渡/売却した(する)ので、文字通りスッカラカンです。何にも残ってません。もはやiPhoneアプリ開発のフィードテイラーも、理想の就労環境追求のフィードテイラーも過去のモノです。iOS開発専業をうたうとか、同じことを繰り返すつもりはありません。

幸いにして多様な経験を評価頂けているのか、アドバイザー的な立ち位置を期待して頂くことが増えてきていますので、それを新たなビジネスの一つにしようとは思っています。IT全般をおさえていて、モバイル系やB2Bビジネスの経験もあり、実際に開発もできる経営者・マネージャという掛け算のところにいるのが珍しいのかも知れません。

IoTしかり、FinTechしかり、トレンドを自社内でやるのもとても面白いのですが、他社様のリソースに自分も加わって一緒にやる方が面白く合理的である場合もあります。開発/営業/企画/マネジメントの経験を活かして他社様の事業をブーストする一助となる、そんな御支援スペシャリストの集団になれたら良いなと考えています。

また、これまで僕が経験してきたことや、ウチの知見をシェアすることにも注力していきます。ブログとか執筆とか講演とか勉強会とか、OUTPUTをもっと増やしていきたいなと。(書籍は昨年7月に宣言したのにまだ出せてませんけども…) 先日エントリした静的Webサイト勉強会 はOUTPUTの一例です。他にも、創業から開発体制づくりに事業売却まで経験してきたことをOUTPUTして、これからの起業家の皆さんが少しでも僕と同じ失敗にはまらないように出来たら良いなと思ったりもしています。そんなOUTPUTの過程で生まれる事業もあったりするかも知れません。

 

インサイダーのこともあり話せないモヤモヤ感の半年間でした。新聞記事やプレスを軽く引用してサラッと御報告しようと思っていましたが、やはり事業や会社に思い入れも多くあったので、かつてない長文になってしまいました。すみません。読んで頂き有難うございます。

そんなこんなで、またスタート地点です。初心に返り謙虚に誠意を持ちながら邁進したいと思います。今後ともフィードテイラーを宜しくお願い致します。

 


2016.01.18 (Mon)

タイトルの通りなのですが、移転いたしました。今回が2回目の引っ越し。3箇所目のオフィスです。

1回目は弊社の原点でもあるインキュベーションオフィスのメビック扇町を卒業した時。メビック扇町から自転車で5分ぐらいの距離にある築年数が随分長いビルに引越しました。そこで約7年。iPhoneアプリ開発事業を初めて、自社ブランドのアプリ・サービスも沢山作って、気がつけば10期が終わってました。

2回目が今回。10期の区切り目という良いタイミングなので引っ越しました…って訳ではなく、色々と理由がありまして決めました。一つ大きいのは、管理会社の理不尽な対応に僕が珍しくブチ切れるぐらいに全く信用が出来なくなったということ。その他にも…と書き出すとまた長いエントリになりそうなのでこのへんにしておきましょう。

何はともあれ移転で御座います。新オフィス!やっぱ良いですね〜。前よりも駅近になって、ビルも綺麗になって、設備もいいし、万々歳です。

で、今回、紙モノを基本的に作らない弊社にしては珍しく、ちゃんとPOST CARDを作りました(前回の引越しでは作らなかった)。いわゆる転居のご案内状というやつですね。

20160118_transfer_office

いつもお世話になってるメタ・グラマーさんに非常にシンプルな可愛らしいデザインをして頂き、更に葉書の肌触りにもこだわって頂いて、素敵な案内状に仕上がりました。

この10年間でお名刺交換したかたの大半にと思ったのですが、そうすると3000枚とかエラいことになってしまいそうだったので、300枚に絞り込みをさせて頂きました。お取引をさせて頂いた方、お世話になっている方、また久しぶりにお会いしたい方等にお送りしております。昨日、投函しましたので、本日か明日ぐらいには届くのではないかと思います。

…って、まぁ普通にありがちなご案内状で、別に特別な秘密がある訳ではないのですけどね^^;; POST CARDそのものが弊社的にはとても珍しい事だったので、せっかくなのでブログとして書いてみた次第です。あ、肝心の移転先ですが、会社概要ページに既に記載の通り

〒530-0054
大阪市北区南森町2-2-9南森町八千代ビル7階F号室

となっております。南森町駅から徒歩2分とだいぶ駅に近くなりました。お近くに来られる用事などありましたら宜しければお越し下さいませ〜。最後にワンショットだけ御紹介させて下さい。新しい会議スペースです。

20160118_1917_transfer_office

以前とは違って、本棚を晒す感じにしてみました。椅子は全部 OKAMURA の Baron で座り心地も良い感じ。会議スペースがお気に入りの空間になりました。ランチタイムにも大活躍です :-)