3/3(木)〜11(金)に米国カリフォルニア州に行った時の記録、2つ目。

現地では、ちょいと博物館系にも足を運びました。初日は時差ボケなんてそっちのけでカリフォルニア・サイエンスセンターに。

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名称の通り科学館で、最近だと引退したスペースシャトル・エンデバーを展示しているということで知られています。男性なら誰しも宇宙に憧れたことがあると思いますが、僕もご多分に漏れずで、スペースシャトルを生で見れるなら是非と早々に足を運んだ次第。

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ででーん。エンデバーです。でかい。とにかくデカい。建屋は体育館の比ではなく、面積もあれば天井もばか高い。ビルの何階建て分なんでしょうかね。圧巻!としか表現しようがありませんでした。

壁一面にはスペースシャトルが飛んできた歴史。こんなに飛んでたんかと。

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どんな実験をやってきたのか、誰が乗ってたのかとか。毛利さんとか若田さんとか、エンデバーにのった日本人の名前もきちんと掲げられてました。すげーなー。宇宙好きにはたまらない展示物じゃないでしょうか。スペースシャトルというと、どうしてもチャレンジャー号やコロンビア号の事故が思い出されてしまう訳ですが、これからの宇宙産業の発展を願うばかりでした。

 

4日目にはゲティセンターに。ゲティ美術館とも言われるみたいですが、石油王ジャン・ポール・ゲティ氏のコレクションが公開されているものです。

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こちらもサイエンスセンター同様、巨大でした。山の中腹というか高い位置にあるので、博物館まではふもとの駐車場で車を降りて専用トラムで結構上がっていきます。なので眺めがとっても良くて、アートに浸る為の隔離された空間という感じがしました。時間がゆっくり流れてた気がします。

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かの有名なゴッホやモネの絵も展示されている一方で、無名な人の絵もあったり、彫刻や調度品の展示もあったりとホント色々で、建造物としてもそもそも綺麗だし、庭園まであって何でもあり。バリアフリーが徹底されてるのは印象的でした。

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あと、フラッシュOFF状態なら写真とっても良いとか、ほぼ全て手で触れる距離感だとか、絵を模写している絵かきさんがいたとか、なかなか日本の美術館では味わえない雰囲気がそこにはありました。どっちが良い悪いではないですけど、個人的にはこのスタイルが好きかなぁ。僕は絵について全く詳しくないし、好きな画家がいるとかは特にないのですけど、ぼけーっと絵を見るのは好きです。展示数が多いぶん油断すると1日が終わってしまいそうでした。

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売店でジャン・ポール・ゲティ氏の本を見つけました。目次を見ると最初の章が「How I Made My First Billion」と書いてあって、最初がそこからかい!と思わずツッコミを入れながら買ってしまいました。帰国して早くも2週間、目次と最初の章を読んだぐらいで全然読めてませんけども…w

 

という訳で米国での博物館めぐりでした。何より驚いたのは基本的に無料だったことです。サイエンスセンターは寄付で、ゲティ・センターは富豪が作った財団により運営されていました。特にサイエンスセンターでは寄付者の名前が掲示されていて、100万〜500万ドル(数億円規模)の寄付者が何人もいたりとかもはや意味不明でしたね。寄付に支えられる米国社会は話には見聞きしていたものの、どこかしら「とはいっても寄付ベースではなかなかね…」という勝手な想像があったのですが完全に間違ってました。寄付の力すごい。

個人の圧倒的な財と寄付による節税効果によって、とってもクオリティの高い科学や芸術に触れられるようになっている様はとても良いなぁと思った次第です。