2016.10.06 (Thu)

昨日発表した WP Guard ですが、Web担当者Forumさんに掲載頂いたりIT系のメディアサイトに掲載頂いたりしたからか、お陰様で早速お問い合わせを頂くなどしております。取り上げて頂いたメディア様、有難うございます。

20161006_0848.png
(via Wikimedia Commons. Thanks Renee French. CC BY 3.0)

さて WP Guard ですが、コア部分はGo言語で開発してます。上はお馴染みGo言語の象徴Gopherくん。可愛いなぁ…って話はさておきGo言語も2009年登場らしいですからもう7年ですね。早いです。

誰得か分からない話ですが、今回ウチがなぜGo言語を選択したのか備忘録を兼ねて書いてみようと思います。何かの参考になれば幸いです。

昨日のエントリで WP Guard に内包される的化エンジン espar は

いわゆるクローラーに近いものなので

と書いたのですが、実のところクローラーです。ただWebサイトの静的化を目的にしてるので従来のクローラーとは若干違うんですね。元々は、既存のモノを駆使する方法も検討してたのですが、要件を満たせず結局ゼロベースで作ることにした次第なのです。

作るぞ!となった時、顧客満足とビジネス推進という観点で考えたのは5つのことでした。

1. デプロイがし易いこと

今回、静的化エンジンを御客様環境に入れて頂き、稼働させる為のライセンスを発行するという形態を前提にしてました。実行は御客様サーバ。WordPressをはじめCMSが稼働している環境それぞれで簡単に動くのが良い。フレームワークはこれ、ライブラリはこれ、そのインストールはこう、設定はこう…という環境構築の手間を極力無くしたかったのです。

2. クロスプラットフォームに対応すること

前述の通りエンジン配布を考えてましたので、御客様の環境によって使えないとかは極力避けたいなと。動作環境の制約はビジネス拡大シーンで制約になる、ということを以前のビジネス(SYNCNEL)で学んでいたので、過度な労力なくLinuxでもFreeBSDでも、WinでもMacでも動かせるようにしたいと考えました。

3. 並列処理の実装が容易であること

全ページを漏れ無く静的化する際に、1ページずつ順番に処理をしてたら時間がかかります。高速な処理の為に、同時並行で処理しながら「もうそのページは静的化終わったよ」と協調して無駄なく動けることも必要でした。並列処理は往々にしてカオスな世界になりがちですが、それをシンプルに実現できることも重視しました。

4. コンパイル型言語であること

これはビジネス要件の色合いが強いですね。ソースコードをそのままばらまく事になってしまうのは避けたかったという思いがあります。ウチが困る…というよりも販売頂くパートナーさんを困らせる事になるからですね。

5. 未経験なら学習コストが低いこと

既存言語なら別にokですが、新しい言語を学ぶなら学習コストは低いに越したことはありません。ネット界隈や書籍を含め、先人の知恵の量が結構重要。情報が多ければ学習コストは下がります。将来の人財戦略にも影響出るだろうし、マイナー過ぎる言語も避けたいと思いました。

 

いわゆるLL言語系はまっさきに除外され、javaやscalaも考えなくは無かったのですが、全体を良い感じに満たすのがGo言語だったと。というか正直、まさにGo言語で何か作るならこういうものを…というお手本的なカテゴリのものだったこともあり、Go言語以外に選択肢は無いなぁという感じでした。

今はやりのGo言語で作ったらネタ的に面白いだろうなぁとか、エンジニアが新たに体得するスキル的にも良いだろうなぁ..って気持ちありましたけどね(笑)

あ、一つ加えるなら誕生から9年を経て、ある程度成熟してきたように思えたってのもありますかね。これが5,6年前とかだとちょっと悩んでたかも知れません。

20161006_0939
(Thanks! the photo on flickr by Yuko Honda CC BY-SA 2.0)

そんなこんなでGo言語に決めて @t0shiya に開発担当して貰いました。手前味噌ながら、良いものができたのではないかと思います。営業や他の事業のサポート業務で忙しいなか頑張ってくれました。

何度もスクラップ&ビルドをしながら…だったですが、ここまで半年かからなかったですね。Go言語による開発のスピードが早いのは噂通りでした。最初のバージョンでは、実現できたことに対するソースコードの少なさにビックリしたものです。

商品構想を練ってステルスで紹介などもして、Go言語で書いた espar を PHP による WordPress プラグインで包んで WP Guard は形になりました。実際作ってみて、エンジンやライブラリ系はGo言語で、インターフェースやフロントは従来の軽量言語でという組み合わせは、一つの理想系だなと思いましたね。

ウチで今後何かを作る時はGo言語の採用をまず考えると思います。実際に使ってるのを傍らで見ていて、開発効率がUPする仕組み、クオリティが上がりやすい仕組み、が言語仕様として散りばめられているのが本当に素晴らしいと思ったんですよね。そういう意味でも良いなと。Go言語、バンザイ。


2016.10.04 (Tue)

およそ一ヶ月ぶりの更新。

このカテゴリでのサービスは初めてとなりますが、この度WP Guardというサービスを始めました。今年の頭からWebサイトの「静的化」というキーワードで勉強会を開いたり色々技術調査もしてきて、行き着いた先がこうなりました的な感じです。プレスリリースをこちらに掲載しておりますので御覧下さい。

以下、開発の経緯などを簡単に書いてみます。

静的サイトジェネレータは難しい

随分前に、CMSにもうずっと疑問を持ってますという話というエントリで問題提起をしてからというもの、静的サイトジェネレータを色々触ってきました。

20160408_1058
(2016年3月に開催した第二回静的Webサイト勉強会の様子)

しかし、やっぱり開発者以外の方には難し過ぎるなと。勉強会の発表でもデメリットとして強調していたので、分かってはいたのですけどね。

ツールとしての難しさが解消する見込みはどうも無さそうなこと、制作現場・運用現場での要求に見合う程の成熟にまで時間がかかりそうということから、一般的な浸透は難しいという結論に至ってしまいました。黒い画面が分かる人には手軽でとっても良いツールなのですけどね。

じゃぁ静的化は現実的ではないのか。

…という訳ではなく、依然として CMSによるサイト運営は利便の割に余計な面倒やリスクを抱えている という問題意識は持っていたので、もう少し追求してみようと考えたのです。自分もCMSでさんざん辛い思いをしてきましたから。

CMSの利便はそのままに、セキュリティの心配を限りなくゼロに近づけられないか。

自社開発のWebサイト静的化エンジン

そこで、現存するCMSサイトを、無理やり静的化して別立ての公開用サーバに静的化済みファイルを転送。更に「問い合わせフォーム」もちゃんと機能させる仕組みもセットにするという方向で作り込んでみた次第です。全く違うアプローチですね。

これが形になってみたら結構良い感じだったと。図を書くとこんな感じになります。

20161004_1625

CMSは変えません。まず、既存のCMSを完全に封印します(右側の茶色の囲い)。Basic認証とかクライアント証明書とか、要するに第三者のアクセスを一切受け付けないようにします。更新担当者が編集/確認をできるだけ。安全を優先確保です。

でもこれだと一般の閲覧者も見れなくなるので、CMS側のサーバでWebサイトを更新の度に静的化、公開用サーバへ安全に差分転送。閲覧者には公開サーバ側を見て貰います。公開用サーバ内は、静的ファイルしかありませんので、幾ら攻撃されても漏洩や改ざんのしようがありません。事実上の攻撃無効化ですね。

更に、一般的には静的化すると問い合わせフォーム等が動作しなくなる(phpやperlを期待しているから)ので、それも機能させる仕組みも織り込んで静的化してしまう。いわゆるサーバレスアーキテクチャです。

こんな一連の連携を実現するエンジンを開発しました。名を espar と言います。elastic static page renderer の頭文字とって espar。目指しているのは、Webサイトの完全静的化。CMSを使いながらも静的化によって安全を担保すると。PowerCMSNORENなどの企業向けの高額CMSには標準で備わっているのですけどね、汎用的という意味でちょっと違います。

実はこの種のエンジンって作る必要ありません。勘の良い方は気付かれると思うのですが、いわゆるクローラーに近いものなので、それこそ GNU wget とか既存のモノを使ったらいいんです。ただ、パフォーマンスの問題、サイトごとの特性に応じた柔軟さ、セキュリティの為の静的化という観点の相違、などなどからベストマッチには至らず、自前で実装することにしました。目的が違うと手段であるツールは別に必要ってことなのでしょうね。

やりたいことが上述の通りなので、言語はもちろんGo言語を使ってます。エンジニアの間で流行ってるからということではなく、要件が見事にマッチしたのでGo言語を選択しました。期待通りのパフォーマンスを出してくれています。Go言語、素晴らしいですね。

espar の提供第一弾として「WP Guard」

espar は、原理的にはWebサイトとして存在していれば良いのでCMSに全く依存しません。

が、まずは自分がよく使っていたし、世界中で一番使われているCMSだし、問題も色々とあることがよく知られているし…ということで、WordPress 向けに espar をラップして使い易くしたプラグインを提供することにしました。それが今回発表した WP Guard です。(前置きが長くなりました)

実際にはプラグインをインストールしてはい完了!というシンプルなものではなく、サイト毎の要件に従って色々設定が必要にはなります。それを弊社やパートナー企業様が実施する(インテグレーションする)ということなんですが、一度 WP Guard を導入すると、

  • コンテンツ管理をするWordPressには、原則的に一切の攻撃が不可
  • コンテンツ配信をする公開サーバにも、原理的に一切の攻撃が不可

という鉄壁を作れると同時に、

  1. 今まで通りにWordPressの管理画面から編集/更新
  2. プレビューして保存
  3. WP Plugin の画面から「START」をクリックして、転送完了を待つ

ってな感じで、最後の1クリックだけ追加になる以外は、これまでの編集/更新操作を基本的に踏襲することができます。

プラグインの画面はこんな感じです。

20161004_1552

ボタン1つで超シンプル。いつも通りサイト更新して頂いて、最後にここのボタンを押すだけです。ボタン1つで、サイトが静的化され安全が確保されるのですから、安心してWordPressサイトを運用できます。

結局これは、コンテンツの管理機能と配信機能の完全分離 なんですよね。閲覧が主体のWebサイトの場合、サイトの脆弱性の根本原因はコンテンツの管理機能と配信機能を同じサーバ内に共存させていることにあります。それを分離する。

ぶっちゃけ、WordPress本体やプラグインのアップデートが全然追いつかなくても、不正アクセスを受ける心配はほぼありません(とはいえ、マメなアップデートやはり実施頂いた方が良い訳ですが)。WordPress側はIPや証明書で制限されますし、公開側はそもそもプログラムやデータベースが存在しないからです。悪意ある第三者には、どこでCMS(WordPress)が稼働してるかすら分かりません。

これが静的化によってコンテンツ管理と配信を分離するメリットです。ちなみにその仕組み上、リアルタイムな即時反映が必要な会員サイトやECサイトには向いていません。どちらかというと、企業サイトやサービスサイトやオウンドメディア等の情報発信系サイトを想定しています。

勿論、WP Guard のオフィシャルサイトも WP Guard が導入されていて、オフィシャルサイトの www.wpguard.biz には、html/css/js/画像などの静的なファイル以外存在していません。perlやphpなどのサーバサイドプログラムも、データベースも存在せず、問い合わせフォームも普通に動作します。

当然、競合もおられます。WordPress に限って言えば StaticPress というプラグインがありますしね。でも目指すものが違った(ウチは、CMSを選ばず高速なこと、フォームも含め完全静的化を目指すこと)ので開発した次第です。

Webサイトセキュリティ市場へ

espar はその目的からしてセキュリティ市場と相性が良く、開発途中からステルスで営業をしていく中で色んな方から興味関心をお寄せ頂きました。

既に、複数の地方自治体様(都道府県単位)のWebサイトでセキュリティを担保する仕組みとして espar を導入して頂くことが決まっているほか、プレスリリースにエンドースを寄せて頂いたM2Mテクノロジーズ様には、同社が手がけられるサイト改ざん検知サービスの仕組みと WP Guard を連携して頂くことにもなっています。

当社は元々、SYNCNELというiOSデバイス向けクラウドサービスでセキュリティをウリにしてビジネスしていましたが、今度はWebサイトのセキュリティに 静的化 という視点で関わっていきたいと思います。

サーバの価格は一昔前に比べると随分と下がりました。AWS S3のウェブホスティングのように安価な仕組みもある時代です。ファイアーウォールや侵入検知システムやWAFなどの高度なセキュリティ製品をいれなくても、コンテンツの管理と公開の機能を完全分離 することで守るスタイルもアリではないか。そんな問題提起をしていければと思います。

このたび、発表しました WP Guard と高速静的化エンジン espar ともども、これからもフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。興味関心お持ち頂けましたら、こちらからお問い合わせ頂けたら幸いです。


2016.09.04 (Sun)

6月頃から始めているすきま読書

普段なにげにスマフォを見ている時間を読書の時間に当てたらどうなるか…と、すきま時間を見つけては本を開くようにしています。気が付けば月で平均10冊ぐらい読めていて、積ん読を減らせるという効果もあって良い感じです。

20160904_2130.jpg
(Thanks! the photo on flickr by Christopher CC BY 2.0)

ここ数年積ん読が当たり前、買うだけで満足(?)状態でした。が、3ヶ月前に始めたすきま読書で読書量が増えて自然と積読も減り始めてます。読む量が増えるので当たり前なんですけど。僕と同じく積ん読に悩まれている方は すきま読書 お勧めです。積ん読を活かそう。積ん読こそ読書家の証! というポジティブ思考(笑)もありますが、やっぱり積ん読は減っていくに越したことはありません。

読書量を増やすコツは、まずは、どんな鞄にも入り易い新書とか文庫本を必ず1冊は持ち歩くこと。そして出先でのすきま時間にスマフォを手にしそうになったら、意識的に本を手に取ること…かなと思います。ちりも積もれば山となるでしょうか、これだけでビックリするぐらい読めるんですよね。それだけスマフォに時間を割いているということなのでしょう。積ん読を課題に感じている方は是非お試しあれ。

という訳で(?)8月に読んだ本です。

 

ビジネス書

小説

 

列挙した本からお勧めをご紹介します。

お勧め

ビジネス書では、最初にあげた 儲かる会社の財務諸表。経営者は漏れなく読むと新しい発見があると思います。あと、株式投資家の皆さんも。PLとBSの見方について新しい視点を得られるかと。PLはPL、BSはBSでと別々に僕は見ることが多かったですが、金額尺度を合わせて2つ並べると、事業が効率的なのか無理してるのかってのが分かって面白いです。

小説は 本日はお日柄もよく。スピーチライターの物語。人前で話をすることが多い方には勉強にもなる小説だと思います。僕は、言葉が如何に力をもっているか再確認できました。ビジネス書ばりに「スピーチの極意10箇条」なるものが出てくるんですが、そのまま仕事に使えるなぁと思いました。

 

あと今月から更に Audible も始めてます(契約は随分前にしてたけど暫く活用できてなかった)。いわゆるオーディオブックってやつですね。移動中に音楽を聞く代わりに聴いてます。幾ら読書が好きと言っても、歩きスマフォならぬ歩き読書はさすがにまずいだろうということで。

Audible

池上彰の知らないと恥をかくシリーズ。今年7冊目が出てますが、1冊目から読んでおきたいと前々から思ってまして。今年の6月から1冊ずつ Audible に上がってきてます。今月はシリーズ初刊を読了(聴了?) 2008年のリーマン・ショックが何故起こったのか復習できました。池上さん、やっぱり分かり易い。

 

とまぁこんな感じで2016年8月は14冊でした。先月が10冊だったのでまた増えましたね。すきま読書 、9月も続けてみようと思います。


2016.08.16 (Tue)

如何に働き易い環境を作るか を徹底的に追求している最中にある会社のことを知りました。

「あ、同じ考え方の経営者がいる。完成形はここなのか」

2011年頭に放送されたカンブリア宮殿で未来工業の山田昭男さんのお話を聞き、そんなふうに感じました。企業の有り様や働き方について持論をもつ経営者であれば恐らく誰でも知っている筈の企業。

ネットでは 楽園企業 とか ホワイト企業 とかって形容されていたりしますね。創業者のコメントは有名すぎて(衝撃的すぎて)Naverまとめになってたり、色々とネット媒体でも記事があって、あげれば多分キリがありません。それぐらい有名な会社さん。

2011年当時、ウチは創業5年目。iOSアプリ開発のフィードテイラーとして知られつつあった時期。エンジニアにとっての理想郷を本気で作ろうと思って早3年、有給休暇は多くて取り易く、給料も高めで残業禁止に副業推奨、と他に類をみない環境と制度を作って継続できていることを自負していた折、先人がいたんだ!!と大変感銘を受けました。

先のURLにも山田昭男さんの発言が沢山掲載されていますが、無駄がとても嫌いとか、徹底的な性善説思考だとか、評価についてとか、社長の役割とか、とっても考え方が似ていてビックリしたものです。

あー、やっぱり自分のやり方は間違ってないんだ、スタッフのことを信じて、良い環境を作ることに専念すれば会社は成功するんだな、やっぱり。そう感じて、絶対にやりきってやるぞーとエネルギーを貰ってたんですね。

だから、2011年以降はずっと頭の中に未来工業さんの存在がありました。いいところは真似をしようってんで、例えば4年前、アイディアを出すとAmazonギフト券を貰える会社 〜アイディア集約システム〜 というエントリで

この制度は、日本一幸せな会社と言われている岐阜の未来工業という企業の制度を元にしています。

なんて書いてる通り、新しく作る制度も一部真似させて貰ったりもしました。もちろん、有給を1時間単位で取得できるとか、副業推奨とか、真似ではなくウチオリジナルな制度も色々ありましたけど。

ま、結果的にウチは、楽園にもホワイトにもなりきれなかったんですが(一部のスタッフには楽園だと言われましたが)、色々と経営者として思い当たるところはありまして、この度、ずっと行きたかった未来工業さんの見学会に参加して改めて勉強してみようと思った次第です。

やっぱり働き方とか就労環境とか、そういうテーマは自分の頭から離れないようで、何かしら思い巡らしちゃうんですよね。自分が会社作ったのもそういう文脈でのことですし。

今、また新しいことを色々やり始めていますが、今後万が一なんてことになった時の為にも、一見根本思想的には同じに見えていた自社と未来工業さんの違いは何であったのか学んでこようと思います。だいたい答えは出ているのですけどね、百聞は一見にしかずといいますし、その確認という意味もあるでしょうか。

ということで、来週の8月24日に未来工業さんに見学に行ってきますという話でした。宜しければどなたか御一緒しませんか〜?お申込みはこちらから。まだ申込は間に合うそうです。


2016.07.31 (Sun)

先日こんなエントリを書きました。

facebookを見る頻度を下げたら読書量がだいぶ増えた話

facebookに限らず結局スマフォをすきま時間に見ていることが多いんですよね。ニュースアプリとか。最近だとポケモンGOもですかね。僕もちょっとやってますけども、でも隙間時間にスマフォへ伸びる手を本に切り替えるようにしてから、最近はスマフォより本を見てるほうが多くなりました。

20160719_1934.jpg
(Thanks! the photo on flickr by Sebastien Wiertz CC BY 2.0)

スキマ時間にする読書なので すきま読書。スマフォ持つより本を持つ。とは言っても余り無理してる感じはなくて、手を伸ばす先を本にしてるだけです。塵も積もればなんとやらで、7月は更に読書量が増えました。行動習慣の変化が分かり易く読書数に繋がってます。

一方、facebook等から得ている情報は減ってる気がしますね。情報源の一つではあるので、これはこれで見過ごせない事態ではあるのですけど。まぁ対策は別途考えるとして、7月の読書です。

10冊!月に10冊はこれまでの自分を振り返ってみても初めてかも知れません。

どれも面白かったですが、今月の中だと特にお勧めしたいのは池井戸潤の7つの会議。企業を舞台にしたビジネス小説は経営者として学ぶことや気付きが多いです。有事の時ってこうなっちゃうのだなやっぱり…って思ったりしました。前半が単調で読み疲れるとか、盛り上がりにかけるとか、そういうのが全く無く最初から最後まで楽しめました。

記憶屋シリーズは、ライトノベル的なものも良いかも…と手にとった本。I巻の前半でちょっと間延びした退屈感が募り、途中で止めそうになりましたが止めなくて正解。後半の盛り上がりと予想外の終盤に読んでてマジか!と声を出したぐらい。II巻もIII巻も同じ。総じてやるせなくせつない物語です。

SOFT SKILLS はソフトウェア業界の関係者は全員問答無用で読むべし!!と言っても言い過ぎではない名著でした。思うところ沢山あるので、この本についてはレビューを改めて書きたいと思ってます。

という訳で2016年7月の読書でした。スキマ読書良いですね。これは何気に広めていきたいかも。勿論、読むばっかりじゃなくてアウトプットもしっかりやってまいります。


2016.07.28 (Thu)

ウチは創業期に、大阪産業創造館(産創館)メビック扇町をはじめとする大阪のベンチャー育成/支援機関にかなり支えて頂きました。

20160728_0852.png
(メビック扇町のfacebookページ)

何度かこのブログでも言及したことがありますが、両機関はもちろん、関係者の皆様、またそこでご縁頂いた企業様や個人の方々の存在なく、ウチの創業から10年の歴史を語ることはできません。本当に感謝しています。

この度ですね、なんと、そのメビック扇町の名刺を持たせて頂くことになりました。ででん!

20160728_0819.jpg

自分が創業期にお世話になったところの名前を冠としてかぶらせて頂くことになるのは、何とも感慨深いものがありますね。光栄なことです。メンターという肩書がついている通り、恐れ多くもアドバイスをさせて頂くような立場になりまして、詳細については既にこちらでプレスリリースも出ています。

今年度は新た に、若手クリエイター支援強化に向け、 経験豊富な法務、知財、会計、労務等の専門家や経営、営業、産学連携、クリ エイティブなど様々な分野で専門性を有する、 府内の外部人材26人が「クリエイティブメンター」に就任。専門的 知見に基づき、大阪のクリエイターにアドバイスを行います。

ということで、メビック扇町やその取組についてのPR活動はもちろんですが、主には大阪府内の若手クリエイター(これには起業家の皆さんも含まれる筈ですが)を御支援させて頂くような格好になりそうです。

社長経験を何年も積むと「次代の起業家にアドバイスとか色々してあげたくなる」って先輩経営者が仰っていたのを思い出しますが、これは最近とても同感なのですよね。僕も色んな失敗をして、時間もお金も散々ドブに捨ててきたし、悩まなくてもいいことを沢山悩んできたので、そんな苦労は新しい起業家にはしてほしくないよなぁなんて思っちゃう訳です。

自分もまだまだなので、先輩風吹かせるようなつもりは毛頭ないんですけども。ってか逆に教わることも多いし。ともかく、IT系については知見はあるつもりなのと、事業づくりや事業譲渡や売却、組織作りとか経営側面でも色々経験をしているので伝えられることは、そこそこあるかなと思います。規模は小さいですけど。

そんな自分が少しでもお役に立てるのであれば…とこの度、御世話になったメビック扇町への感謝の気持ちもあって頂いた御指名を拝受した次第です。

そう言えば半年ほど前にこんなことを書いてました

創業から開発体制づくりに事業売却まで経験してきたことをOUTPUTして、 これからの起業家の皆さんが少しでも僕と同じ失敗にはまらないように出来たら良いなと思ったりもしています。 そんなOUTPUTの過程で生まれる事業もあったりするかも知れません。

アウトプットしてると思いもよらぬところからお声がかかる、世の中そんなふうにできているのかも知れませんね。

で、今晩、上述のプレスに記載の通りキックオフパーティが開催されるとのことで行ってまいります。尖った人が勢揃いする筈。懐かしい人達や、まだお会いしたことない方とのご縁ができるのが楽しみです。


2016.07.19 (Tue)

当たり前なんですけどね、ちょっと実験してる今日この頃であります。

20160719_1934.jpg
(Thanks! the photo on flickr by yosshi CC BY-SA 2.0)

見始めるとなかなか止まらないfacebook。スキマ時間に思わず見てしまうfacebook。ふと、facebookにどれだけ時間を取られてるか定量化してみよう…ということで最近、「ここはfacebookを見てるところだな」という時間を「読書」という行動にスイッチする実験をしております。

移動中の隙間時間とか、家に帰ってから寝る前にとか、移動の伴う先々で5分/10分と隙間に見ることが結構多い。ので、なるべく文庫本や新書を持ち歩くことにしました。思わずスマフォ見ようとしちゃう手を心のなかで叩(はた)いてなるべく本を手に取ると。

そんな1ヶ月を送ってみた6月の読書量は…。

ってな感じに、もう何年も1ヶ月に1,2冊読めれば御の字だったところから当社比約3倍。まぁ読む人はもっと読んではると思いますけども、兎に角いつも以上に読んだ本の冊数が増えました。自分にとっちゃ結構すごいこと。7月も似たようなペースで進んでます。

自分がどれぐらいfacebookを見ているか時間計測して月◯◯時間っていう定量化もあるんですが、読書好きな自分にとっては、おぉこれだけの冊数を(ページを)読めていたのか…という定量化が思いのほか心に刺さりましたという話。

もちろん facebook は貴重な情報源なので今の僕には絶対必要なものなんですが、やっぱりバランスは何事も重要だなぁとか、facebookをはじめSNSをする時間をルール化して決めなくちゃなぁ、なんてことを改めて思った次第です。


2016.07.07 (Thu)

おかげさまで7月7日をもって、フィードテイラーは設立10周年を迎えました。日頃お付き合い頂いている皆様、本当に有難うございます。

創業当時、10年後の自分なんて想像もできませんでしたが、何とかなるものですね。資金調達して上場!みたいな派手な成功劇を残せた訳ではありませんが、会社作り・組織作り・事業作りと一通りの多様な経験をさせて頂いた10年間となりました。

20160707_2000
身内でシミジミと10周年の祝賀会…の様子。激ウマで超お気に入りの、とうもろこしの掻き揚げ。

良いことも悪いことも全部ひっくるめて良かったなと。あらゆる経験は自分の骨肉となり、サラリーマン続けてたらできなかった経験をビックリするほどさせて貰ってきました。有り難くも今でも色々とお声掛け頂けるのは、自分ならではの、また自社ならではの価値を提供してこれたからなんじゃないかなと思います。

 

次はどんな10年になるんだろうと思い巡らした時、やはり自分/自社ならでは…というのは重要なポイントで。ふと7周年の時のエントリを読み返してみたら、こんなことが書いてありました。

あての無いガムシャラなだけの努力はダメらしく、 (1)アレもコレもという何でも屋になる誘惑と闘って敢えて特定分野に尖り続ける事だけに努力すること、 (2)時にはドラスティックに変わる事を恐れず拘りを捨てる勇気、の両方が必要なのだろうなと振り返ってみて思います。

字ヅラ通りに今も一緒かというと少し違いますが、基本的には同じことを思ってまして、これからは10年の経験あってこその自分らしさで尖っていきたいなと思ってます。既に動き始めてはおりますが。

例えば、先日紹介した MICSS のような、iOSの世界をずっと見てきたからこそできるモバイルインテグレーション事業とかですね。あとは、最近講演の機会が多かったりもしますが、こんな失敗しない方が良いですよ〜的な話も10年の気づきを体系的にまとめたものなので、自分ならではのコンテンツになるでしょうか。

201307071412
理想の就労環境作りに執着した結果得たものは多い

他にも、昨年の今頃に宣言してから(お恥ずかしながら)書いては消し書いては消しを繰り返してばかりの執筆の件も、いい加減そろそろ形にせねばと今頑張ってます。自分にしか書けないものはなにかと考えた時、「就労環境を限りなくホワイトにしたら何が起こるか」という社会実験レポートのようなものは自分にしか書けない提案や警鐘になるよな…なんて結論に至って今進めていたりします。

 

サービスなのか、ブログなのか、講演なのか、執筆なのか、姿・形は異なれど兎にも角にもアウトプットですね。そこから自分や自社がどこに最も尖っていくべきかが導き出されるのだと思います。これまでと同じように。

10年間、弊社とお付き合いを頂いてきた皆々様に改めて御礼申し上げます。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。


2016.06.30 (Thu)

自分とこで開発・運営していたSYNCNELという事業を、上場会社の富士ソフト様に事業売却させて頂いたのが本年の2月1日。有り難いことに、それ以降もずっとお付き合いさせて頂いております。

その富士ソフト様で明日7月1日に開催されるという社内イベントにて、少しばかり講演させて頂くことになりました。特定企業様に向けての講演は年始のヴァル研究所様でお話させて貰って以来でしょうか。

20160603_2000
(Thanks! the photo on flickr by Stephen Dann CC BY-SA 2.0)

タイトルは『無い無いづくしのベンチャーが10年間生き残ってこれた理由』というもの。4月にWSx2勉強会でお話したことを4分の1ぐらいの量にまとめ直したもので、自分が事業作りでこだわってきたことをお話する予定です。

従業員数が4桁規模の会社様にもなられますと、社内のイベントということでも平気で100名を超える方が集まるのだそうで、凄いことですね。100名規模は先日(6月9日)の摂南大学様の講演に続いて連チャン。毎回結構がっつり準備するほうなので、沢山の方に聞いて頂けるのは嬉しいです。

僕を含め何人か先方社内以外の方も登壇されるそうで、大手企業の役員さんとか大学教授さんとか、ホント凄い肩書の方ばかりで、しかも自分が順番的に最後というなかなかのプレッシャーです :-) 20分の所要時間でスライド30枚という自分らしさ(?)でいつものようにお話をしたいなと思います。

ところで、この種のイベントでお呼ばれする講演って他の凄い方々の講演を自分も聞かせて頂ける機会でもあったりするんですよね。招待講演者の特権といいますか、実は今回それも楽しみだったりします。

2016年は過去最大の講演数

最近は登壇することが続いています。7月下旬にもう一つお呼ばれをしてまして、気がつけば2016年上半期は平均して1ヶ月に1回以上は講演させて貰ってることになります。8月以降は今のところ予定ありませんが、年内あと数回はお話させて貰うかも知れません。

講演活動も今後の弊社事業の1つとして位置づけていきたいですね。講演そのものというか講演を含む周辺全部ひっくるめて。時間なんぼあっても足りませんが頑張ってまいります。こちらのページに少し紹介がありますので興味おありの方はご覧頂ければ幸いです。


2016.06.03 (Fri)

既報の通りiOSアプリ開発を内製でやることは無くなりましたが、iOS関連事業はしっかりと続けさせて頂こうと思ってます。ということで、新しいサービスを始めます、というか始めていますというのが正しいのですが、平たく言えば iPhone/iPadなどのiOSデバイス業務活用をご支援するコンサルティング・サポートサービス です。

以下、背景とか経緯とかを書かせて頂こうかなと。

20160603_0930
(Thanks! the photo on flickr by Maurizio Pesce CC BY 2.0)

 

作らなくても、素晴らしい業務用サービスが沢山ある

8年間iOSアプリ開発業界に身をおいてきたからこそ思いますけど、業務用アプリはホント作るべきじゃないんですよ。B2Cはまた別ですけどね。今は本当に驚くほどの既成品やクラウドサービスがありますから、それらを使うに越した事はありません。

GMBAの連載でも書かせて頂いたことがあります。遡ると古くはもう2011年頃からセミナー等で言い続けている気がします。この主張をもっと強くしていこうと。作らない方が良いですよ〜という話ですね。

業務用アプリでは、それぞれ用途に特化した数多のサービスがあって、下手すりゃ明日から使えます!月1万円です!てなことが普通にあります。膨大な時間とお金を投ずるのは余り賢明じゃありません。例えば、

などなど、一般的な業務利用の場合は必要なものはほとんど揃うので、作るだけ時間の無駄な場合が結構あります。車輪の再発明はよくない。用途毎に既存サービスを使いこなして本業の収益改善や経費削減するのが、本来あるべきiOSデバイスの使い方だと思うんですよね。

どうしても…ってなったら作る。

どう考えても用途特化し過ぎてて、既成品が無いんだ…って場合にのみ作る。

やっぱり業務用の専用アプリ開発は最終手段です。しょっぱなに出すカードではないんですよね。それを理解してる企業様がやっぱりiOSデバイス活用に成功されてる気がします。

20160603_0931

例えば大和ハウス工業さんは、既成品と独自開発とを組み合わせた本当に素晴らしい活用事例です。Appleのサイトに事例として動画付きでよくまとまっているので宜しければ是非。

 

クラウド型のiOS向け業務支援サービスが抱える課題

しかし、多くの現場では、サービス導入してみたけど使いこなせないとか。なんか違うとか。そういったことが往々にして起こります。IT全般やシステム開発、iOSなど色んな知識を持ってる人が社内におられる場合は別なのですが、現場ではそうでない場合が結構多いんですよね。

そうすると、せっかく入れたiOSデバイスが無駄になってしまう。何万円もするのに引き出しの肥やしになってるiPadって冗談じゃなくホントにありますから。2桁、3桁台数規模で。

デバイス入れたら終了、じゃないんですよね。買って入れたら勝手に業務改善するほど甘くありません。PCでも同じですね。

課題整理と要件定義と設計と運用とサポートが必要ですし、細かい話になると、社内サーバとの連携をどうするとか、端末の調達はどうしようとか、アプリの配布はどうしようとか、500台の設定どうしようとか、どんな設定がいるのか、アプリ開発が必要になるのか、その場合はどうするのか、iDEPって何とか、更新にクレジットカードのみって困るんだけどとか、VPPとかCustomB2Bって聞くけどとか、AppleID取るの面倒なんだけどとか…。考えるべきことはビックリするほど多いです。そこがB2Cなアプリとは決定的に違うところ。

でも実は、サービスの開発会社さん(メーカ)は一件一件全て対応することができない事情があります。本社が東京で関西に御客様がおられて…ってな場合は尚更ですね。理由は簡単で、クラウドサービスの単価が安い から。1000万円の売上がスポットで立つ訳ではない案件に懇切丁寧に張り付くって実際問題なかなか難しいのです。サービスとして競争力を高める為にどちらかというと開発部門にお金を投じますから、営業サイドに専任をあてがうのはなかなか難しい。

じゃ、営業機能を委任している販売代理店さんに任せるか。

これがまた一筋縄ではいきません。単価が安いという同じ理由で、やはり精緻なヒアリングから提案、サポートまで入るとなかなか元が取れなかったりします。販売代理店さんも難しいなか頑張って下さってる。だって1ライセンス月額500円とかそういう世界ですからね。仮に500ユーザ分の契約を獲得しても売上は月に25万円。2,3割を販売代理店取り分にしてるケースが多いので月75,000円、そこから営業経費を引くと利益は残りません。

(ウチがかつてやってたSYNCNELというサービスでは、初期の頃は特に販売店の住友セメントシステム開発さんが採算度外視でかなり動いて頂いたのが大きくて軌道に乗り始めました。本当に感謝してます。)

お金の面を度外視するとしても、エンタープライズiOSの知識は必要ですし、IT全般の知識も相当に必要な訳です。モノを売るだけの販社活動ってクラウドの場合は特に段々難しくなってきてるんですよね。既存システムの理解やネットワークの知識、iOSに限らない各種OS(Win/Mac/Linux)の知識、他のクラウドサービスの知識、他システムと連携をさせるならAPIの知識や開発のスキルも全部必要です。

でも販売代理店さんが全てをカバーできるのは稀で、どうしても弱いところが出てしまいます。その弱いところを埋められたら、御客様の環境やワークフローに最適&最強なシステムをデザインできそうなのに、経済的側面と知識的側面で機会損失をしているということです。

20160603_0919
(Thanks! the photo on flickr by Susanne Nilsson CC BY-SA 2.0)

クラウドサービスの低価格は当たり前という風潮は Google Apps の功罪の罪の部分だと僕は思ってます。クラウドなら1カウアンと月500円でしょ、Google Apps に合わせてよ、みたいなことになっちゃった。確かに安いのは良いことだけど、マーケット特性が違う市場に価格論だけを持ち込めば色々おかしくなります。付いて行ってない日本が悪いと批判するのは簡単ですけどね。でも実際問題、ここ4,5年の間に生まれた国内B2Bクラウドサービスで単価3桁クラスで他人資本も無く成功してるベンチャーがどこにいるというのか。

ウチもSYNCNELでは随分と悩まされました。上述の通り、安い相場観は結果的に皆を幸せにしてないです。これはメーカとして経験してきたからこそ断言できます。

 

MICSSでやろうとしてること

長々と述べてきた上記の課題を解決することです。

幸い、iOSの知識をはじめ過去の経験で知見だけは幅広く持っていますので、御客様のiOSデバイス導入を成功に導く課題整理・要件定義・運用サポートが可能です。開発もできるので運用サポートの部分を自動化できたりとかもしますね。これを御客様に価値として認めて頂かないといけないですが。そこは当社の努力ポイントですね。

重要なのはやはり、作ることを前提にしない こと。作らない Mobile Integration です。万が一作るのなら、必要最低限にする。その為のコンサルティングやサポートを御客様の本当の成功/満足の為にさせて頂きたいという訳です。それで、

Mobile Integration with Consulting and Support for Success(Satisfaction)

という英文の単語頭を繋げて MICSS と名づけ、サービスとして展開していくことにしました。専用のページを設けていますので宜しければご覧下さい。冒頭の通りですが、実は既に始めさせて頂いていて、春前とかは某大手自動車会社様などで既に実績もあったりします。

まだまだ悩み事を抱えておられる企業様もいらっしゃると思いますので、先日はプレスリリースを出しまして、MICSS無料相談室というものを開設したことを発表しました。毎週月曜日の午前に予約制でオープンし、iOSデバイスの導入に伴う相談ごとに無償でお応えするというもので、何らかの御提案もさせて頂きます。

今後は、エンタープライズiOSや各種クラウドサービス紹介をテーマにしたセミナーや個別相談会の開催や、関連する情報発信を積極的に行えればと考えています。様々なクラウドサービスについて、メーカさん並みに詳しくなっていくつもりです。

ちなみに、MICSS は既存販売店さんの領分を犯すつもりは毛頭ありません。どちらかというと、補完しあうパートナーという形で組ませて頂くような感じで考えています。エンタープライズiOSに関する知見はやはり多く持っている自負がありますし、開発が分かる(実際にできる)からこそ既存システムとの連携を前提にした導入プロジェクトのマネジメントも可能だったりするので、補完しながら御一緒に御客様のhappyを追求できたら良いかなと。既にウチの考えに共感頂ける企業様に少しずつお声掛けさせて頂いていて、パートナーネットワークを広げていければと思ってます。

 

という訳で長くなりましたが、MICSSという御支援サービスの御紹介でした。iOSデバイスの業務活用にお悩みの方がいらっしゃいましたらお気軽に御相談下さいませ。今後ともフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。