西海岸に渡る直前週の2月26日。いつも御世話になっているヴァル研究所様にて講演を致しました。

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(写真はプロジェクトでご一緒している内田さんのfacebookから拝借)

ヴァル研究所様には顧問という大役を昨年末から頂戴しているのですが、その初期に「フィードテイラーという会社を作って経験してきたことを話して欲しい」と講演の御依頼を頂いてました。

当日は70人ぐらいの方が参加されていたでしょうか。社員さんのほぼ半分の方に聞いて頂いたということですから大変なことです。事前に社内アナウンス用にということで担当の新井さんにお送りしてたサマリーとアジェンダが以下のような感じ。

[概要]

私の10年間の会社経営は、いかに人から選ばれるかを模索してきた歴史でした。人・物・金・経験・実績の何もかもが無い無い尽くしの状態から創業して事業売却に至るまでの経験で学んだことをお話させて頂きます。個人のキャリア形成や会社の事業戦略を考えるヒントにして頂くことができたら幸いです。

[アジェンダ]

-「天国」と評された開発会社は、いかに生まれ、失われたか

-「信頼」のバランスシート

-「激変」の時代を個人/会社として生き残る

誇れるものがホントに何一つ無かった自分が、10年前に創業して、開発部隊を組織して、オリジナルのサービスを作って、事業売却にまで至ったのは、色んな方々に自分や自社を選んで頂くという有り難いことが続いてくれたからです。

開発者にどうやったら(就職先として)選んで貰えるか、御客様にどうやったら(委託先)として選んでもらえるか。その思考の先にあったことやモノ、そこから得た気づきを実体験ベースで色々お話させて貰いました。

いぁしかし、自分でもビックリするぐらいさらけ出しましたね…。

ジョブホッパーだったサラリーマン時分の暗黒時代、創業直後の反省、なぜ開発者の理想郷を作ろうと思ったか、変わった制度や施策を作ってきた理由、その効果や是非、給与の計算公式とその論拠、経営者・管理者・従業員のそれぞれの観点で得た学び、どうせならってことで創業以降の銀行口座残高推移も見て貰いました。

当時の社員の一人が「天国のよう」と表現した環境で何が起こり、僕がなぜ開発部門を解散するに至ったのか、理想的な就労環境を作るという社会実験はなぜ失敗したのか。経営者として僕はどこがダメだったか。どうすべきだったのか。端的に言えば失敗談ですね。

さらけだし過ぎたのか講演の後半で何となく場が「シーン」という感じになってしまってですね(苦笑)、話の組み立て方を間違ったかなぁ…と気になって後半が若干しどろもどろになってしまったのは反省点だったですけども、結果的には、最後の質疑応答で沢山質問を頂けたとか、後から頂いたアンケートを拝見した内容から、赤裸々にお話させて貰ってやっぱり良かったなと。

頂いた感想の中に、本を書くと良いのではと御提案も頂いたり、「ぜひまたこの講演は聴いてない人にやっていただきたいですし、聞いた人は続編や改版を聞きたいです。」と有り難いコメントも頂いたりしました。

本かどうかはともかく(昨年宣言した電子書籍もまだ終わってないw)、就労環境や生産性を徹底的に追求してきた10年間の記録をちゃんと残すのが、やっぱり自分の新たな役割なのかも知れませんね。改めてそう感じました。

昨年夏からやってる電子書籍執筆はボチボチ進んでます(?)ので、それと平行してやれればと思います。講演で話したtopicsをこのブログでも書いていこうかなと。

アウトプットしてたら自分の役割が見えてくる、というのは持論なのですが、それをまた実感できました。だから更に更にアウトプットしてまいります。貴重な機会を頂いたヴァル研究所さんに感謝しております。