先日エントリしていた通り4月19日(火)に大阪の勉強会 WSx2 の第108回目で講演をさせて貰いました。主催の(株)ベビログ板羽さんからお聞きしてビックリしたのですが、WSx2 の勉強会で僕は6回目の登壇だったそうです。

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これまでは、IT寄りの話(かつてはGoogleのことやiPhoneなど)ばかりでしたが、今回はITというよりも僕の会社経営体験談をお話する120分となりました。リアリティを出す為におなじみ(?)の通帳残高グラフをはじめ具体的にお話したので、何やらフィードテイラー史みたいな内容になってしまいましたけども。

アジェンダはこんな感じ。

■ 生き残る行動指針1 : 先鋭化とアウトプット

■ 生き残る行動指針2 : 好きなことを仕事にしない

■ 生き残る行動指針3 : 繋がりの意識と信頼の積み立て

最初にウチの激動10年間をざーっと年表使ってご紹介しました。

選ばれてこそ生き残れる

中小企業庁のデータに基づく計算では、100社会社があったら10年経つと6社しか残らないんだそうです。一方で帝国データバンクのデータによると10年後でも70%は残るって数字になるんだとか。とまぁ10年後の存続率がナンボかというのは正しい数値が分からないのですが、いずれにしても会社が生き残っているということは、どんな会社であっても 何かしら「選ばれる」という機会の積み上げ があったということだと僕は思ってます。むしろ、その積み上げでしかないでしょう。

仕事を委託して貰う、自社商品を買って貰う、自社サービスを利用して貰う、就職先としてチョイスして貰う。そうやって選ばれ続けたからこそお金を頂くことができて、今こうやって飯を食わせて頂いている訳です。

会社の中で被雇用者として身をおいてる場合もそうでしょうね。チームリーダーに抜擢される、重要な仕事の担当者に選ばれる、新事業のメンバーにして貰う、提案を受け入れて貰う。キャリアもしょせんは「選ばれた」実績の積み上げでしかありません。仕事やビジネスに限らずプライベートでも同様でしょうね。恋愛とかも。人生の大半は、選択と被選択で織りなされています。

誰かによる「選ぶ」という主体的行為の被選択側に多く立てれば、良い感じに生き残っていける筈。その確率を高める為にはどうすれば良いのか。それを「運」と言うならば、その運を引き寄せる生き方・指針みたいなものがあるんじゃないか。

僕は、ヒト・モノ・カネ・コネ・経験・実力も何もない無い無い尽くしの状態からそれ以外の選択肢がなくて起業をした人生の負け組起業家なので、6%しか生存確率が無いのに10年生き残ってこれたのは本当に運が良かったと思っています。この度の講演では、自らの経営者人生を振り返ってみて「これが運の源泉だったんじゃないかなぁ」という自分が常に心がけてる3つの行動指針をお話させて貰ったという次第です。

生き残る指針となった書籍たち

講演の中では、最近出会った良書も含めて創業前後の頃から参考にしてきた色んな書籍を御紹介をしました。僕は(主に)本に学び、良かれと感じたことをただただ実践して経営してきたに過ぎないからです。事業作りも組織作りも、行動指針についてはオリジナルなんてほとんどありません。

これからも発信し続けていこう

今回の講演は以前にヴァル研究所様で講演した内容を再構成したものです。2回目ということもあってブラッシュアップできてきたのか、参加頂いた約40人の方にから色々と有り難い感想を頂戴いたしました。幾つか御紹介をば。

  • お話、開発にかぎらず全てに通ずることだと思います

  • 経営上の課題に直面した時の対処方法など、行動と感情が手に取るように聞けました

  • 今までふんわりと何となくやってきたことが明文化するとこういうことだったんだと思うことができました

  • 自分の失敗もすべてお話して頂き参考になりました

  • 2時間あっという間でした

  • 仕事の姿勢を見直すとても心地よい2時間でした。話を聴きながら自身とも対話できたような気がします

  • 単なる知識ではなくご経験にもとづいての話だったので重みがありました

  • 目先のお金に必至になりすぎていて本日の話にハッとしました

自分の経験が何かしらお役に立てるのであれば光栄なことだなと改めて感じます。今回お願いしたアンケートには質問も幾つか書いて頂いてました。ブログ等で回答致しますとお約束してましたので、今後のエントリで1つずつ書いてみるつもりです。

この度はご参加頂いた皆様、有難うございました!今後も継続的に発信をしていきたいと思います。