会社経営
2014.01.13 (Mon)

リブセンスさんが運営されているビジョナリーというサイトに、昨年末受けたインタビュー時の内容が掲載されました。

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リブセンスさんはアルバイト情報サイト ジョブセンス を収益基盤とされる上場企業様です。上の画面キャプチャで大きく写真が載ってるリブセンス村上社長は、2012年10月(当時25歳)に史上最年少で東証一部上場を果たされたという話題性もあり、各種メディアには会社や社長の事が頻繁に出てきますので御存じの方も多いでしょう。

「靴下もシャツも着替えの時間を節約する為に1種類をnセット持つだけ」

という極端なまでの超合理主義的な考え方に共感するところがあり個人的に好きな経営者の一人です。常に笑顔で爽やかに立ち振る舞ってる所とか、見習わないとなと感じる点が多々あります。

 

さて、この度そんなリブセンスさんが運営されるサイト ビジョナリーに掲載して頂きました。この種の掲載は久しぶりです。前回は、大阪産業創造感のb-platzへの掲載でしたでしょうかね。今回の件は、とある方との御縁がきっかけで取材して頂いての掲載となったものです。関係者の皆様、有り難う御座いました。リンク先はこちらとなります。

タイトルに「優秀な人材を最高の環境に置くと、会社が育てなくても自然に伸びる」とつけて頂いてます。僕の持論ですね。(「人材」の「材」の次は僕の中では「財」です) 匠の技を背中を見て盗むとかそういうのとはちょっと違いますけど。

それはさておき写真もでかでかと載せて頂いて、こんな感じで。

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話の中で一番伝えたかったのは、働く環境や制度が凄く大事で、それを左右するのが経営者の労働感で、過去の慣習やいわゆる「そういう事になってる」的な暗黙のルールが、幸せな就労環境実現を阻害しうるってこと。僕は論拠無き過去踏襲的な風習や制度が大嫌いだという事を具体例で沢山お話したからか、そのあたりを中心に書いて頂いているようです。iOSアプリ開発事業の事はほとんど触れてませんね(笑)

昨年11月のDevLOVE関西 〜Decision〜でもそうでしたが、最近は働き方とか会社の就労環境等のテーマで依頼を受ける事が多くなってきました。昨年から発信したいと思い続けていたテーマなので嬉しい限りです。2014年はこのへんOUTPUTをもっと増やしていきたいなぁと思います。

ところで、ビジョナリー(visonary)って言葉は辞書をひくと「洞察力のある人、先見の明がある人」という事だそうです。同サイトに掲載されている他のもっと聡明そうな経営者の方々に混じって自分が掲載されているのは何とも有り難い話ですね。掲載されている経営者として恥ずかしくないよう引き続き邁進したいと思います。


2014.01.02 (Thu)

会社経営してると苦楽共にあって、まぁ比率的には9:1でしょうか。それを如何に苦→楽と捉え直してやり抜けるかという事が大事、いわゆる「楽」は「楽しい」の「楽」ですね。僕はaggressiveさを感じる「愉しい」の表現の方が好きですけど。苦→楽と変換する事をひょっとしたら「愉しむ」って表現するのかも知れない。

って、前書き書いているウチにタイトルとは全然違う方向に進んでしまうのは悪い癖ですね。2014年は、OUTPUTの量を増やすと共にこれを改めたいと思います。さて、仕切り直し。

 

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昨年、会社経営(というか事業マネジメント?)において「これぞ!」という抜きんでて嬉しかった事があるのです。子会社設立でもなく、子会社が第一期黒字って事でもなく、親会社たる弊社が第8期を増収増益で終われそうって事でもなく、….まま、それらはそれらで勿論嬉しいのですけども、抜きんでて嬉しかったのが、エンジニアに僕の思いが伝わってきたかもな〜と思える反応が見られるようになってきたって事です。

1年少し前に書いたエントリに、こういうのがありまして。

仕事人として生き残る為に絶対に必要な事 〜ホップ数とノードを意識する〜

ビジネスにおける人的繋がりの数を「ホップ」と呼んで、その「ホップ」数を上げた所まで見て(想像して)仕事するのが絶対良いんですよ…という僕の経験則です。この発想が無かったら多分ウチは今の状態に至れていない。2012年末や2013年半ばに全体のmtgで伝えていました。

目の前の御客様だけではなく、御客様の御客様、御客様の上司、御客様の上司のまた上司、御客様の上司のまた上司の取引先経営者…、そうやって先の先の先の人(ホップ数が大きい所の人)の事まで考えて仕事すると信頼も醸成され効率よくお金が入ってくるんだって話。それもあってか、2013年は「ホップ」を上げる感覚を持ってきて貰えてるかなーと思しきやりとりが結構ありました。

「この機能を次のバージョンに入れときましょっか、その方がパートナーさん商売し易いですよね」

「なるほど、その対応をすれば御客様の上司が納得するって事っすね」

「予めこの仕様を埋め込んでおけば御客様が将来〇〇したいと思った時に対応してあげ易いかも」

こんな感じです。ウチは今のところ僕が全案件のゲートウェイになっているので、エンジニアから見れば、自分→大石→御客様→… ってことで2ホップ以上は先を見てる事になりますね。mtgでの発言やチケットのコメントにもそういう所が見られるようになったので、各案件のマネージャのポジションとなる僕は凄く動き易かった訳です。

結果、御客様の満足度も上がって、売上げも上がって、利益も上がって、決算賞与で還元。

全ては繋がってる、それを体感して貰えたのが良かったなと。スタッフの事を他のどんな企業も欲しがる人財に昇華させることは、個人と企業の関係性が改めて問われる中で企業側に求められている事だと思うので、その達成に必要不可欠な「視座を高く持つ」ことがウチ内部に浸透してきたのかもなーと思えたのが、実は2013年で一番嬉しかった事でした。

でも完璧ってなかなかありませんから、2014年も同じように言ってる事でしょう。その結果、更なる信頼とお金が生み出せるに違いないと思ってます。ホップを上げる、視座を上げる、は何かを成功させるとか実績を残すコツじゃないかなと改めて思った2013年でしたので、本年も継続します。

 


2013.12.30 (Mon)

忘れないうちにエントリしておこうかと。

2013年11月16日に開催された DevLOVE関西 Decision にて講演をさせて頂きましたが、その時に使ったスライドを公開します。あと、どんな思いをもって資料を作ってあの講演をさせて貰っていたかという事も。ほぼ殴り書きですが。書き始めると止まらなくなったので長いです(w

 

DevLOVE関西は(僕の所感ですが)開発者がより幸せに開発するには…という視点をお持ちの勉強会。中の人である中村さんからお声掛けを頂き、登壇の運びとなりました。当日、そのまま晩に関空からEU圏に発つ事が決まっていたので講演終了後に速攻で帰っちゃいましたが、すいません。(新原さんや染田さんの話、聞きたかった)

今回の講演で伝えたかったのは、実はどんなソフトウェア開発会社でも「専念」させる環境を作り出す事ができれば、勝手に「Productivity(生産性)」は上がるし、結果、売り上げもビジネス拡大も出来る素地が会社の中に出来る筈だっていう僕の持論。

 

僕はソフトウェア開発会社をベンチャーから上場企業まで5社経験してますが、どの会社でもホント「無駄」が多かったです。他に色々開発会社の話を聞いててもほぼ同じ。優秀な開発者に「専念」をさせていないんですよね。開発会社である以上は、開発する事が価値創造であり、価値こそがお金を生み出し、売り上げや利益という数字になって、会社を存続させ従業員の生活を守るのにも関わらず、です。

営業が大好きな「売り上げ」も、企画が大好きな「スペックシートを埋める新機能」も、「開発」なくしては、生み出される筈が無い。なのに、「開発」させない方向に組織が動いちゃうんですよ。「開発」が全ての源泉ですのにね。ホントいったい何考えてんの?…と僕はずっと不思議でなりませんでした。

開発者は開発をする為にその会社にいるのだから開発を担当する。ただそれだけなんです。報告が目的の会議とか、要件が明らかでないTELとか、マニュアル作りだのテンプレート作りだの、会社のルールだからとかいう理由だけのドキュメント作成とか、それで「開発」が進むのか?と。

優秀な開発者を管理職にするとか愚の骨頂で、開発リソースを自ら奪って何がしたいの?と思う訳です。それで新しい製品が出来ないとか、意味分からん。そりゃ、過去に成功した製品を作った担当者を管理職にしたら生まれるもんも生まれませんわ。だって開発できないんだから。本人がもう開発したくないってなら別ですけど。

XPだアジャイルだスクラムだ〜と開発プロセス・手法の議論も勿論必要なのですが、まず、開発者は開発業務に本当に「専念」出来ている環境なのか?仮に8時間が就労時間として 28800 秒のうち平均何%を開発行為にあてられているのか?って事を計測すると良いんじゃないだろうかと思う訳です。もし開発行為にあてられていない割合が多いのだとしたら、その時間にやってるそのタスクは本当にその開発者がやらなくちゃいけないのか?と問うてみる。

会議の為の資料作りは必要か。そもそもその会議は必要か。電話は必要なのか。PowerPointやExcelを開発者が使う必要が本当にあるのか。使うべきはEmacsじゃないのか、Xcodeじゃないのか。未だにexcelで課題管理する手間で数秒を喪失している無駄は本当に「開発」行為として有意か。全てを疑ってみる。非開発行為というノイズをなくし、当人の役回りに集中させてみる。役割が知的生産であればあるほどクリエイティブな仕事であればあるほど、その効果は顕著です。徹底的に「専念」して貰う事を意識するのです。

仮に毎日その9割を開発行為にあてられていたら開発力はいやがおうでも上がります。生産性も確実にUPします。生産高じゃないです、生産性。1年経ったらより難しい事が出来るように、同じ難易度なら速くできるようになっているという傾向(具合)です。

体感ですが、ウチにjoinしてくれたエンジニアは皆、生産性が劇的に上がってます。本人達はまだまだと言いますけど(そして僕も現状で良いとは全く言いませんけどw)。速過ぎで、マネジメント側が御客様へのoutputタイミングをコントールする時もあるぐらい。joinして貰った直後より成長の勢いは年々増していて、結果、新しいスキルや知見をドンドンものに出来ていて、開発するものに成果が現れ、売上げに繋がってく。どんな開発者も、ただ開発する事が好きというその一点を持っていれば、専念出来る環境で絶対に生産性は上がり、売上げに貢献します。生産性命。スピード命。

開発の世界で速さは常に正義です。自社製品ならその進化が訴求力を高めて売上げに繋がるし、残業圧力がかかりにくいので時間外手当という余計なコストもかからないし、受託開発なら万が一の時のバッファを常に確保出来るし(限界はありますけど)、try & error を何度も繰り返せるという意味で品質を担保する事もできますね、イテレーションまたはスプリントを何度も回せる感じでしょうか。

ソフトウェア産業における生産性UPって本質的には開発者の成長にしかありません。一方、生産高UPは工場で言うところのライン増。でも残念ながらソフトウェアの世界では人間を増やせば生産性は下がる訳です、疎結合なドメインに分離できない限りは。「1人で半年かかります、じゃぁ2人にすれば3か月で終わりますよね」….アホか。銀の弾丸は無いのはもう誰もが何度も言及してるのに、まだ言ってるんかと。

スケールアウトしても生産性向上を最大化できないのが分かってるんだから、スケールアップに頼る方が得策です。エンジニアをEC2インスタンスに例えるのはどうかと思うけど、そういう事です。microからsmallへ、smallからmediumへ。人間の成長力って本当に凄くて、成長志向のエンジニアを成長の糧たりうるプロジェクトで集中して事に当たらせると気が付けば high CPU instance ぐらいに平気でなってる訳ですよ。

絶対に必要なのは「専念」する時間。しかも単なる時間じゃなくて、専念すべき事に専念できる「連続時間」です。とにかく僕が見てきた組織はtotalの時間が長いだけで、その時間に「連続性」が無い。意味ない訳です。

シューティングゲームでいう「溜め」ってありますよね、まさにアレ。ノーマル弾をなんぼ打っても「堅い」ものは「堅い」。溜めれば瞬殺できるなら溜める方が良いんですよ。我慢が足りない、我慢が。開発者を御客様との打合せに巻き込めばそりゃ営業は「楽」でしょうよ。でもその結果、開発者の時間連続性を破壊してノーマル弾しか打てないようにする。そりゃ打てる弾数増やす為に残業させるしか無いでしょうよ。コストが気になるならサービス残業させるしか無いですよね。何がサービスだ。

知的生産系労働の特徴は、時間ではなく連続時間の確保がOUTPUTの質/量を左右する。皆、分かってる筈なのにエンジニアの時間を「分断」するようにしか組織って動かないように思うんですよ。本当に勿体ない。

開発者を開発に専念させて連続時間を確保する事を徹底的にやる

1年続ければソフトウェアな会社の生産性って絶対に上がります、論理的に考えても。ただ、成長志向のあるエンジニアと、非開発行為をやれるエンジニア上がりのマネージャーという「人」が揃わないといけないですけどね。ウチの場合、後者の役割は僕が今やってますが、この役をしたいって人がなかなかいない。開発は出来るけど、プロジェクトの中で開発以外の全てをやる人。優秀な開発者ほどそういう役回りは一番避けたいですよね、そこが難しいところ。

でも改めて Joel on Software 読んでみると、第7章でちゃんとそういうポジションが必要で、それをプログラムマネージャーって呼ぶんだって書いてあります。Joel も必要だって言ってる。

価値創造エンジンたるエンジニアと、それがフルスロットルで8時間動けるように調整する人、が揃えば「専念」が「生産性」を上げるサイクルの出来上がり。後は「専念」の結果生み出されるものをちゃんとお金に換える「マネタイズ」の部分(Monetizability)がしっかりしていれば、誰も搾取する事なく会社は超合理的に成長し続けられるんじゃないかと思うのです。

僕は今、自分の会社でその試行錯誤中です。開発者がフルスロットルで一日8時間動いたら何が起こるかは実証できた。あと足りないのは、joelの言うプログラムマネージャー的立ち位置の人、そしてマネタイズ、その2つが揃ったとき凄まじい富を生み出せるんじゃないかと思ってます。売上げじゃなくて1人あたりの利益。同じ売上げ1億でも、利益率が高くて人が少ない方が凄い訳ですよね。凄まじいというのはそっちの方向性です。

出来る出来ないはやってみないと分からないですけどね。だから僕は自分の会社を社会実験だと思ってやってます。上述の仮説を実証する実験場。もしお金という意味でも一定の成果が残せたらソフトウェア会社における理想的な組織像を提示出来るんじゃないか、もっと幸せな開発者が増えるんじゃないか。…と、まぁそんな思いで DevLOVE関西 では45分喋らせて貰いました。

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DevLOVE関西 〜Decision〜 (CC BY-NC-SA)

共感して頂ける方もいらっしゃったようで凄く嬉しかったです。2014年は、働き方についてOUTPUT強化する事を決めていて、今回のような話をどこかでまた出来ればと思ってます。ソフトウェア産業に限らずですが、個人のそれぞれ尖った能力の発揮機会を最大化するように組織は変わらないといけなくて、それを達成する為の新しいポジションも求められているという時代なのだと思います。

 


2013.12.29 (Sun)

毎年定番なので今年も書きます。

過去は過去、未来は未来。もう全力で突っ走ってる訳なので未来だけ見りゃ良いって話もあるんですが、経営者として過去をまとめる事はポートフォリオを作るという事でもあり、ビジネス的・会社運営的には有意なので僕は書く事にしています。

さて、「今年は転換期でした」と毎年書いてるのでもう良いでしょう。無論、今年も転換期でした。「転換」を「変わる」こととするならば、目指すモノがあって、それに向かって邁進している以上は毎年転換期で当たり前なのかも知れません。全力疾走してる限り、変わって当然、変わらない方がむしろ不自然。最近そう思うようにしました。

さて、そんな2013年。実はアプリをリリースした数が一番少ない一年だったりするのですが、事業体としての変化は一番大きな年だったと言えるでしょう。

 

1. SYNCNEL事業

何と言ってもコレ。出来事として普通に大きい。

100%出資の子会社「SYNCNEL株式会社」設立のお知らせ

まさか自分が事業分社化なるものを経験するとは。

当時のSYNCNELはフィードテイラーという会社の主力事業で、例えばそのままChatworkさんよろしく社名をSYNCNELに変更するって方法もあったのですが、分社化を選びました。(理由は上記リンクをご参照下さい)

SYNCNELというブランドを立てるには良い効果がありましたね。体制変更に伴う小回り感も功奏してお客様との距離感が縮まったのも良かったです。実はこれが何より嬉しくて…。ユーザ様訪問を積極的にしているのですが、SYNCNELを「好き」でいて下さる方が沢山おられるんですよね。

「社内都合で環境に○○な制約がつく。SYNCNELを使い続けたいので何とか対応して貰えないか」

とか

「今後もウチの基幹を成すシステムとして使い続けたいと思っている」

とかそういうコメント。B2B市場新参者がその評価を得るのは凄く難しいので、現場で感極まりそうになった事もしばしば。ユーザ様、ご担当者様、販売代理店様、開発陣に本当に感謝です。おかげさまでSYNCNEL(株)として、第1期は黒字で終える事ができました。

2014年のSYNCNEL

劇的に進化します。ビジネスとしても、サービスとしても。

競合各社をビックリさせたいなと。「えっ!?まさかのそんな展開なん?」みたいな。僕らにとってもまさかの展開な事もありますしね。年明けから春先まで怒濤のプレスリリースが続く予定です。

年末にはSYNCNELがどういう将来を目指しているのかも明文化できました。1,2年先に到達しているステージが具体化できたので後は進めるのみです。スマートデバイス向けのコンテンツ配信インフラの地位を築きます。

 

2. そら案内

Mac版、iOS版リニューアル、サーバ側リニューアル、更に関連アプリを2つリリースしました。商標もとりましたし、まさに2013年はB2C視点では、そら案内YEAR!!。

御利用頂いている皆様には本当に感謝しております。アプリとして一段落している感はあったりしますが、実はまだまだ進化する予定です。

2014年のそら案内

主に考えているのは2つ。

1つ目はデータの拡充。「あと、これがあればそら案内で完結するのに」の声にお応えしていきます。天気の情報について「○○のデータってありますか?」「あ、ありますよ。来週から配信しときますね」という理想的な関係が日本気象協会様と構築できているのはやっぱり大きいです。

2つ目に天気アプリについての新たな提案。日本気象協会様の了承さえ得られれば(ほとんどの場合はokを頂ける)、どんなアプリでも企画・開発できるという恵まれた立ち位置を利活用した新たなアプリ開発を行ってみたいと思います。ちょっとした企画ものなので、またエントリ致します。

 

3. 働き方を発信する会社としての認知

残業禁止・副業推奨など、僕(弊社)の労働観をOUTPUTする事を増やした1年でもありました。

結果、ハフィントンポストジャパン様でエントリさせて頂いたり(と言ってもまだ2回だけだけど…(汗))、DevLove関西での講演が好評だったらしいとか、取材を受ける事が増えて日経新聞様をはじめメディア掲載も増えたり…とか、新しい働き方を実践する経営者・会社としての認知が高まりました。

2014年の問題提起

年初にまた1つ、あるサイトに取材記事が掲載される事になってます。2014年は、世間的にもこのテーマが旬であり続ける筈なのでOUTPUT量を増やしたいですね。ブログや、ハフィントンポストジャパン様への寄稿、あと講演や書籍執筆も考えています。

 

という事で2013年のトピックス3つでした。2014年はそれぞれの軸をまた太くしていきます。

…と同時に、新たに2本程度の事業軸を作る予定。1つは既にプロトタイプが形になり、関係者との調整も済んでいるので来年前半のうちには。もう1つも含めていずれもB2Bです。

とにかく今は人手が欲しいというのが本音、あとお金もですが(笑) そろそろまたオープン求人的な事も始めようかと思ってます。2013年、あと実質2日ですが、全力で駆け抜けます。皆様、良い年をお迎え下さい。


2013.08.15 (Thu)

創業の準備は大阪産業創造館、創業はインキュベーション施設のメビック扇町、創業来7年間ずっと事務所は大阪市北区…と、大阪市と弊社は切っても切れない関係にありますが、この8月、ますます大阪市との関わりが密なものに。

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この度、大阪市が推し進める企業支援策である「大阪トップランナー育成事業」に弊社の SYNCNEL 事業が認定されました!!

事業の内容はこちらに詳しいのですが、引用させて頂くと

本事業では、ライフ(健康・医療・介護等)・グリーン(環境・エネルギー等)分野を中心とした成長産業分野において、高い市場性等が認められる新たな製品・サービスの事業化プロジェクトを、市場投入まで一気通貫でコーディネータが伴走支援し、大阪を代表するトップランナー企業を育てます。

という事だそうで、医療系・環境系・エネルギー系の企業を市として応援して育てていこうよという事なのだそうです。その取り組みに弊社を対象として頂いたと。平たくいうと大阪市にオフィシャルに応援して貰える事になったという感じでしょうか。

何はともあれ行政の繋がりで、自分がやってきた事業を公式に認めて貰えるというのは本当に有り難いお話です。しかもそれを更に加速させるのを手伝うよ〜というお話なのですから大変名誉な事でもあります。支援事業をご担当される Collabo’S316 をはじめ関係者の皆様、本当に有り難う御座いました。

本件は、仲良くさせて頂いている営業創造株式会社の伊藤社長の御紹介を受けて応募させて頂いたのが事の始まり。何度かの書類審査や面談やプレゼンを経て認定されるに至りました。認定された事業の名前は

ファイル共有クラウドサービス「SYNCNEL(シンクネル)」の医療向け事業展開

そう、先日、事業分社化して子会社を設立したSYNCNELです。SYNCNELは上場会社様を始め多数の企業様に導入頂いておりますが、その中に医療関係の組織も含まれていたりします。医療現場で情報共有を促進するに際して、そのインフラにSYNCNELを使って頂いてるんですよね。

かなり初期の御客様である浪速区医師会様におかれては、救急医療にSYNCNELが貢献していて、医師会の先生繋がりで日本医師会からもリーズナブルに医療情報共有が出来た実績として興味を持って頂いてたりするそうです(医師会の理事の先生談)。

その他、医療機器メーカーさんだったり、介護事業者様だったり、製薬会社様にもお使い頂いていたりして、SYNCNELと医療は切っても切れない関係になりつつあります。

ただ、医療の世界における情報共有は本当に難しくて、非常にsensitiveな情報を扱うだけあって厚労省のガイドラインですとか、医療情報は個人情報でもあるので経産省のガイドラインですとか、まぁ色んな法律や行政に対する意識も重要になってくるんですよね。

だから、「情報の共有ですか?あー、簡単っすよ。」とは、なかなかいきません。「できる」のと「適合する」のとは全然違うようなのですね。だからこそ業界に通じている方からのアドバイスや法的な支援の有無が効率の良い事業展開を大きく左右するものだったりすると。これが今回、大阪市の育成事業に応募した動機です。

既に6社が認定されていますが弊社が一番規模は小さいんじゃないかと思います。ただ逆の見方をすると認定前後のギャップを一番outputできる可能性があるとも言える訳で、これから大阪市という伴走者を得て更にSYNCNEL事業を推し進めて参る所存です。

 

何やら最近、SYNCNELとは全く別に技術面で関わらせて頂いている他社様の事業もあったり、医療関連での繋がりを色々と持たせて頂いてます。大学病院の中にお邪魔する事もしばしば。破壊的イノベーションになりそう(関係者談)な面白い事も起こってきていますので、また折を見て御紹介させて頂ければと思ってます。