会社経営
2013.07.07 (Sun)

本日7月7日をもってフィードテイラーは設立から丸7年を迎える事が出来ました。これまでお世話になってきた皆々様、今まさにお世話になってる方々に改めて御礼申し上げます。

7月7日7周年。なんともまぁ見事な7繋がり :-)…とは言っても何か会社として特別な事をする訳でもなく、日曜日の今日は朝5時台から淡々といつも通りに仕事しております。さすがにブログに何も書かないのはね…と思ったので、気分転換がてら過去の写真も挟みながら振り返ってみようかと。

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(創業前。産創館の創業準備オフィス。当時はまだ開発者らしい事をしていた)

それにしても7年は早いもので。アッという間でした。

設立の経緯が経緯だっただけに7年ももつとは当初これっぽっちも思っておらず、目先の事に必死で7年先はおろか5年先も3年先のイメージも何も無かったと、いや、考える事すら無かったと思います。あったのは、エンジニアとして退路を完全に断たれていたという事実と、だからこそ唯々目下の事に必死で取り組んだという事だけ。

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(右も左も分からなかった時代。起業家・社長という肩書きが凄く空虚だった)

3坪弱の狭い事務所に閉じこもって一人黙々と仕事して、風呂は近くの銭湯で済ませて、寝袋で寝て事務所で朝を迎える…を繰り返していたのが懐かしいですね。今の自分の置かれた状況を考えると、能力も実績もお金も人脈も本当に何もなくても死ぬ気で努力して継続すれば否が応でも形になるってことなのだとコメントせざるを得ません。努力を継続する人に社会は報いるようになってるんですよね、きっと。そして応援して下さる方々が必ず現れる。本当にありがたいお話です。

ただ、あての無いガムシャラなだけの努力はダメらしく、(1)アレもコレもという何でも屋になる誘惑と闘って敢えて特定分野に尖り続ける事だけに努力すること、(2)時にはドラスティックに変わる事を恐れず拘りを捨てる勇気、の両方が必要なのだろうなと振り返ってみて思います。

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(当時はひたすらセミナーをしていた。左は僕。右は大成功を収め今はモナコ在住の元ヒューゴ社長の加藤さん)

僕は常に「○○のフィードテイラーさん」と言って貰えるように無理矢理にでもする一方で、情勢が変われば躊躇無く考えを変えたり拘りを捨てたりを繰り返してきた気がします。徹底移り気のバランスなのか、そこが良かったのかも知れないなーと思ったり。移り気にアレもコレもと見境無く拡げて目移りしてばかりでもダメだし、徹底し続けるばかりに間違った努力の先の成果をいつまでも信じるのもちょっと違う。

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(AdobeAIRで尖っていたらAdobeさんから講演依頼を受けた事もあった。尖る事は正義。でもAIRはすぐ捨てた)

最初の経営危機は、RSSを徹底してたから頂いた仕事や助成金で乗り越えたけど執拗に拘らず早々に捨てたし(1年目)、次にAdobeAIRを徹底してやったけど大阪商工会議所から賞を貰ったのをキッカケにやめました(3年目)。その後iPhoneアプリで尖って徹底してやってきましたが2011年に基本B2Cという姿勢は捨ててB2Bに舵を切りましたし(5年目)、B2Bを徹底してやる過程で今年に入ってから社内Win禁止という拘りを捨て(7年目)、それをキッカケに今新たなモノを手にしようとしています。

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(3年目の引っ越し。まさか北区に事務所を構えるとは思ってもいなかった)

2年毎に何かに拘っては何かを捨ててきてますが(笑)、次に捨てるのは何でしょうね。そろそろ意識していますが次は「僕」自身かなと思ってます。あ、無論、社長やめますという意味ではなくて、コーディネーターとしての自分をそろそろ捨てないとねぇ…と。ようは僕がいなくても回る会社にしなくちゃいかんと思うのですよ。

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(仲間に恵まれたからこそ今があるとも言える。今後は僕がいなくても回る会社にしなくちゃいけない)

まぁ今のウチには、オリジナルプロダクトの収益により厚みを持たせる事と、数が少なくなりつつある受託については僕の代わりをして貰える人を登用するという2軸を同時に進める以外に選択肢は無いのですけどね(苦笑)。何はともあれ経営に専念できるようにならないと。

ぼちぼちそれを進めようか。そんなふうに思って、8年目/9年目、そしてその先に目を向けてみた7回目の創業日でした。今後とも宜しくお願い致します。


2013.06.11 (Tue)

大阪府下のベンチャー・中小企業さんであればご存じの大阪産業創造館。市の外郭団体(?)で市内のベンチャー・中小支援施策の象徴ですね。僕は創業直前に半年間お世話になった(入居していた)ので、個人的には経営者としての原点って捉えてます。懐かしいですねぇ。略称の産創館(サンソウカン)と発音する事が多いですが、そのキーワードを耳にする度に郷愁にかられます。

この施設がなければフィードテイラーという会社も無かったでしょう。SYNCNELという子会社も、Book+もAirLibも8bitterも生まれなかったですね。関係者の皆様に本当に感謝感謝です m(__)m

さて、そんな産創館が月次発行している情報誌「B-platz press」の2013年6月号(vol.149)にインタビュー記事を掲載して頂きました。産創館はもちろんの事、確か市営地下鉄の主要駅にも置いていた筈ですので、この表紙を見かけられましたら是非お手にとってみて下さいませ。


(似顔絵的な表紙。これは結構恥ずかしい…。6人がインタビューされたらしい)

1ヶ月程前に取材頂いた内容がほぼそのまま載ってます。いわゆるバブルを知らない世代の新しいリーダ像みたいな切り口で、取材時は製品やサービスの話とかはほとんどせず、それ以外を色々語り過ぎて予定時間オーバーしちゃいました。で、こんな感じに。

どんっと。1ページ丸ごとですよ。すげー。紙媒体でページ丸ごとは初体験すね。写真でかっ(笑)

取材時の僕の話が長過ぎたのか、1部/2部という2部構成になっていて B-platz press vol.149 に掲載されている内容はその1部のみとなっているようです。そして続きはwebで的な。…ただ、一応1部/2部ともに B-platz press のウェブサイトに掲載されているようですので、宜しければサイトも御覧下さいませ。(社員数が何故か13人になってたりするけど7人の間違いです。)

内容は御覧頂けると嬉しいのですが、ザックリ言いますと、アプリどうこうという話は皆無に近く、理想的な就労環境構築に向ける執念とその動機となった過去、みたいなお話になってます。今年の年始に、労働観とかそういう持論をOUTPUT出来れば良いなぁ〜と思っていたので丁度良い機会になりました。関係者の皆様、有り難う御座いました。

 

副業ネタを書かせて頂いているハフィントンポストの続きも書かなくちゃですね(汗) 最近また色々と考えてる事が沢山ありますので、このブログ含めてきちんとOUTPUTしていきたいと思います。


2013.06.10 (Mon)

ビジネスの話も良いけれど、たまにはちょっとライトな事も書いてみようかと。

最近、色んなジャンルのビジネスオーナーな方と御縁を頂く事が増えてきた訳ですが、松本市で「お酒が飲める洋食屋さん けんすけ」というお店を構えておられる栖原さんもその一人。「和キーマカレー」なるカレーが人気とのこと。単なるキーマカレーじゃなくてキーマカレーですよ。「和」なんです。和。

とある場所でお会いして「カレー好きなんです!最近毎週食べてますよ〜」的なお話をしたところ、お店で人気の「和キーマカレー」を送って頂ける事になりました。リアルにお会いするカレー職人による手作りカレーを直接送って貰えるって何か凄くないすか。

せっかくですので明日の朝作成するカレーをご送付させて頂きます。

愉しみにお待ちください。渾身のキーマカレーをご送付します。

嬉しすぎる!このfacebookメッセージを頂いてから翌日に受け取ったのがこちら。

でん!早速、開梱の儀であります。

姿を現したキーマカレー。自分の為に作って貰えたキーマカレーと思うと何とも感慨深く、職人たる栖原さんの気持ちのこもってる感が更に嬉しさを+αしてくれます。食でも人が繋がるっていいなー、最近会食が多いので特にそう思いますね。

「コレはすげー」「良い香りやなぁ」なんて良いながら奥さんと一緒に暖めて

どーん。

香りが素晴らしく、そして美味です、超美味。辛すぎず味わい深く、あっという間に完食。余りの速さに隣で奥さんはあっけにとられてましたが(この日は晩遅い時間だったので奥さんは食べるのを控えた)、ホントに美味しいモノを前にした時の僕の反応を一番知ってるので「ほんま美味しいんやねぇ」と言ってました。

ガツガツいけちゃうのはスパイスに秘密があるのでしょうねぇ。僕は普段、食べる量が少なめでオカワリする事はまず無いのですが、珍しく即オカワリですよ。チーズを乗せてもメチャウマとお聞きしていたのでこんな感じで。

(゚д゚)ウマー!

こんがり感+まろやか感がまた違った味わいになってイイ!!キーマカレーだからこそなのかなぁ。トッピングでどうこうするんじゃなくて、味全体が雰囲気変わる感じ。リアルなお店では温泉卵をのっけたりするそうですよ。それもまた気になる!

週末には奥さんと一緒にまた食させて頂きました。奥さんも満足。松本市に観光とかで行ったら確実にお店行くっと思いました。ネットでの評判も素晴らしいし。「和キーマカレー」のけんすけさんのお店のwebはこちら。松本市の方は一度は行っておきましょう。カレーマニアな人は是非遠征するぐらいの意気込みで!!

 

って訳で食レポートでした。

こういうエントリも良いかも。近所のお気に入りの店の一品とか頂き物の一品を紹介するとか、そういうの。また気が向いたら書いてみたいと思います :-)


2013.06.03 (Mon)

どこもかしこもクラウドクラウドと言葉遊びのように言ってますが、こと「インフラ」の分野で「クラウド」と言っている場合それは「クラウドコンピューティング」を指します。

…が、そのほとんど全てが似非です。昔ながらのレンタルサーバの貸し出しを「クラウドサーバ」と言ってみたり、酷い業者だと1TBのハードディスクを2TBに増やすのに1営業日かかるにも関わらず「クラウド」だと言い張ってる詐欺業者もあります(上場企業なのにね)。

クラウドコンピューティングの定義に従えば、真のクラウドとは Amazon Web Service (AWS) のみだと僕は考えています。最近だとMicrosoftも頑張っているので Azure もそう言えるようになってくるでしょうし、Googleだってそうでしょう。

とまぁ何のエントリか分からなくなってきましたが(笑)、その真のクラウドコンピューティングの名を冠するに唯一相応しい Amazon Web Service のサミットが明日から2日間、東京で開催されます。これに弊社のサーバエンジニアの @kumatch が参加します。

例によって僕はお留守番。定番ですけど :-)

で、今や弊社にとって AWS は欠かす事の出来ないものになってます。使った分だけしか払わなくて良いというコストメリットはもちろんの事、ものの10分でサーバが立ち上がるスピード感、大量の処理を高速に終わらす為に超高性能コンピュータを1日だけ10台利用といった使い方が可能とか、高負荷時の負荷分散に瞬時に対応するとか、もうAWSを使わない理由が無いぐらいに便利なので今は全ての案件でAWSを絡ませています。

先日分社化したSYNCNEL事業のインフラもいずれそうする事になるでしょう。万単位の端末がアクセスするサービスで、今後の拡張も考えるのであれば、お客様のメリットの事を考えると、既存のレンタルサーバを選択する理由は皆無ですし、返ってお客様に対する不義理です。100%ありえない。

だからこそ AWS の「今」を捉えておきたいんですよね。

気がつけば AWS を大規模に扱った技術経験が転職市場で重宝されるようになり(もうなってるという噂も)、そのうち AWS を使えないと(特にサーバサイドの)エンジニアとして価値訴求すら出来ない時代がくるんじゃないですかね。「AWS 使った事ないのにサーバ出来るって言ってんの?やばくね?」みたいな。

@kumatchには、もはや流向ってのではなく当たり前になっている AWS を使ったサーバ構築/運用の分野で突き抜けて貰いたいので、2日間まるっと参加してきて貰う事にしました。

今回の summit は世界各地で開かれるそうですが、2日間もやるのは TOKYO だけなのだそうです。それだけ Amazon も日本に力を入れているという事でしょうね。「クラウドの『今』」と副題の付いてる今回の summit で弊社の AWS ノウハウがまた1ステップ上がるキッカケを得られればと思ってます。


2013.05.28 (Tue)

まさか子会社を持つ事になるとは思いもしませんでしたが、本日付で「SYNCNEL株式会社」を設立します。今僕1人がオーナーである(株)フィードテイラーが100%出資し、同じく僕が代表取締役になります。(資本金は512万円。Twitterアカウントは @syncnel、facebookはこちら)

これに伴い、SYNCNELに絡む著作権や商標権等を含む全ての権利は(株)フィードテイラーからSYNCNEL(株)に原則移管します。…が、その開発/運用は(株)フィードテイラーがSYNCNEL(株)より委託を請けて行う事になります。

何でそんなややこしい事を…。

と言われる事もあります。そこで、今回のオペレーションについて幾つかある理由をここに記しておきたいと思います。

ちなみに SYNCNEL をご存じない方の為に補足致しますと、SYNCNELは企業がiPadを活用する為のいわゆるクラウドサービスで、Dropboxの企業版みたいなモノと思って頂くと分かり易いかと思います。詳しくはこちらを御覧下さいませ。

 

SYNCNELの今を踏まえた決断

2011年2月から始めている「SYNCNEL」は、早くからiPadにおけるセキュリティの重要さを謳った事が功を奏し、今や100社様以上1万端末以上の、国内iPad業務活用現場を支えさせて頂くに至りました。代表的な導入実績でよく御紹介させて頂くのは大和ハウス工業様の事例です。

ユーザ様の評価も高く、また関係各社様全てにとって少しずつお金を生む木に育ちつつもあり、昨今のiPadを初めとするタブレット市場の盛り上がりは、その木を森へと変えていく追い風となってます。実際、契約数は伸びていますし、クライアント企業様がファンとなって下さってるのを見聞きする事も増えて来ました。中には何度も台数追加契約を繰り返して下さる企業様もいらっしゃいます。

これは販売店様のストック収益にも繋がっていて「継続収益になるので嬉しいです」とコメントを頂く事もあります。お客様も経費削減や業務効率の改善が図られ、その結果としてもたらされる弊社収益は新たな商品価値の送出へと繋がっています。そう、言わばSYNCNELのエコシステムが出来つつあるのです。

この事業の現状と時代の趨勢を鑑みれば、

今こそ事業をブーストさせるタイミングじゃないか…

昨年末あたりに、そんな事をふと思いました。

今を逃すと業界3位という現状に甘んじたままジリ貧になるだけじゃないだろうか。僕らがSYNCNELを進化させる事が販売店様やクライアント様の幸せに繋がる自信はあるし、iOSデバイスのビジネス活用現場においても最善であるという絶対的な自信もある。業界1位を取るポテンシャルはあると思ってるし、やらない理由は無いし、やれない理由があるなら一つずつ解決していけば良い。

だから。動くなら…今でしょ!

そう決意し、SYNCNELの事業主体をもっと明確にしつつ、僕の真剣度合いをメッセージとして発信する為に、事業分社化という手段をとりました。SYNCNEL株式会社は名前の通りSYNCNELで成長していくしかありません。それがサービス名を冠とする会社の宿命です。それ以外の道は無い…という道を敢えて選びました。ある意味、僕の覚悟なのですが、自信はあります。

一方で、B2Bなビジネス領域をベンチャー1社単独で切り開くのには限界があるのをこの2年間で痛いほど感じているので、ここは一つ資本関係を前提とした大手企業様との提携をブースターとして活用させて頂きたいと考えている次第です。

事業分社化はそれをやり易くする為という意図もあります。これが二つ目の理由。

 

資本政策とワンマン経営共存の試み

フィードテイラーという会社はワンマン経営の典型です。僕が本当に好き勝手やってます。開発者が生産性を最大化出来るように、富の分配が論理的に正しくされるように、理想的な就労環境を社会に示す為に、色んな制度や仕組みを作って7年弱経営してきました。

まぁ過去にこのブログで書いた事を列挙するだけでも相当変なのです。(宜しければ上記各エントリを御覧下さい)

こんな変てこな(?)組織から生まれた「SYNCNEL」という事業をブーストさせる為に、仮にフィードテイラーという会社に対してお金を出して貰ったとしましょう。そうすると多くの場合は僕の経営のやり方に(言い方が悪いですが)口を出されます。何でそんな制度があるんだ。そこに金はいらないでしょ。この手続きは逆に必要だろ…と。お金の使途や社内の仕組みに常に短期的視野での合理性/論理性のみが要求される。

僕はこれに納得がいかない訳です。

開発経験のある僕だからこそ分かる開発者心理を活かした経営をしているのに、資本関係を理由に開発経験の無い素人の「一般論」で口出しされると、事業を加速しましょうという事業提携の目的が果たされず、結果、誰も幸せにならないのですよね。

だから、今のフィードテイラーの開発体制は1ミリたりとも変える気は無い。実にワガママですね(笑) スタイルは変えたくないけどお金は欲しいし事業提携しましょうって言う訳ですから。

このワガママを、ステークホルダー全員が不快感/不自然感を感じる事無く実現出来る手段として、事業分社化は理想的と思えました。事業拡大も重要だしブーストする為の資本も重要、だけど資本関係を理由に内部の「あり方」までは侵されたくない。そこは法的境界面をきちんと定め、開発部隊は聖域として守りたいのです。

SYNCNEL(株)では既に積極的な事業連携前提の資本政策を進めようと動き始めていて、信頼できる担当者(これまた年上)を東京に置き全てを任せています。もちろん経営者として僕も僕なりに動いていて、例えば日本を代表する大手SIer経営者の方に「社外取締役として関われませんか」というお話を直接頂いたりもしています。

繰り返しになりますが、SYNCNELのブースターとして外部資本と事業提携の力をお借りしたい。でも、一方で、SYNCNELの開発には親会社たるフィードテイラーの技術力を最大限に今のまま使いたい。

このように、フィードテイラーグループ内での役割をこれ以上ないぐらいに明確にし、形になり始めたSYNCNEL事業を分離して超加速させ、お客様はもちろん、販売代理店様も、事業提携会社様も、そして間接的にウチのスタッフもその家族も含めて、僕に関わってくれた全ての方々のhappyの量を効率的に最大化したいのです。

外部資本という意味ではもっと言えば、IPOやBuyOutを目指したVCからの資金調達という手段も無しではないのでしょう。ただ、日本のVCは冒険を恐れる単なる金貸し業者としか僕は見てないので、VCという名を冠するに本当に相応しい方と御縁あるまでは積極的に動く事は絶対ありません。とはいえフィードテイラーでは全力拒否でしたので、そういう意味ではスタンスが少し異なりますね。どっちの社長として話をするかによって人格を変えるというか。

 

フィードテイラーが目指すところ

今回の分社化は一種の試みでどうなるかそれこそ分かりませんが、もしこのスタイルが巧く行くのなら、フィードテイラーという会社は新しい事業を生み出して世に放つ収益事業創出機になりたいと思っています。

僕を育ててくれた大阪産業創造館メビック扇町を新たな事業や会社を孵化させるインキュベーション施設と呼ぶならば、フィードテイラーは事業の原石を自ら具現化させていくインキュベーションカンパニーを目指したい。

SYNCNELを生み出したように、時代の半歩先を見た実験的な事業を立ち上げ、資金増強で事業加速が見込めそうなら同じように分社化していく。出資元はフィードテイラーで良いし、外部資本が見込めるならそんなスキームを考える。一方で、僕が掲げる理想的な就労環境の実験場でもあるフィードテイラーは開発拠点としてそのままであり続ける。

僕がいなくても勝手に事業が周る体制を作り、解放された時間で僕は新たな世界を見て、新たな人脈を作り、新たな事業作りに専念し、新たな原石を得続ける。

分社化された事業はファイナンスの力でレバレッジをかけて、その事業を使って収益を成す沢山のパートナー企業様がその先にいて、中心を成すフィードテイラーは技術という分野で深く深く進化/深化していき他の追随を許さず、数多の収益事業を支えるエンジンとなる事で社会に間接的に経済的貢献や納税的貢献、雇用創出的な貢献をしていく。

僕が未来に描いているのはそんな世界です。SYNCNELの事業分社化はその第一歩となります。

 

これから僕の肩書きは何になるんだろう…。最適な言葉が見つかりませんが、事業家って事なのかも知れないなと最近は思います。これからまたドタバタしそうですが、今後ともフィードテイラー改め、フィードテイラーグループをどうぞ宜しくお願い致します。