その他
2016.03.27 (Sun)

3/3(木)〜11(金)に米国カリフォルニア州に行った時の記録、2つ目。

現地では、ちょいと博物館系にも足を運びました。初日は時差ボケなんてそっちのけでカリフォルニア・サイエンスセンターに。

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名称の通り科学館で、最近だと引退したスペースシャトル・エンデバーを展示しているということで知られています。男性なら誰しも宇宙に憧れたことがあると思いますが、僕もご多分に漏れずで、スペースシャトルを生で見れるなら是非と早々に足を運んだ次第。

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ででーん。エンデバーです。でかい。とにかくデカい。建屋は体育館の比ではなく、面積もあれば天井もばか高い。ビルの何階建て分なんでしょうかね。圧巻!としか表現しようがありませんでした。

壁一面にはスペースシャトルが飛んできた歴史。こんなに飛んでたんかと。

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どんな実験をやってきたのか、誰が乗ってたのかとか。毛利さんとか若田さんとか、エンデバーにのった日本人の名前もきちんと掲げられてました。すげーなー。宇宙好きにはたまらない展示物じゃないでしょうか。スペースシャトルというと、どうしてもチャレンジャー号やコロンビア号の事故が思い出されてしまう訳ですが、これからの宇宙産業の発展を願うばかりでした。

 

4日目にはゲティセンターに。ゲティ美術館とも言われるみたいですが、石油王ジャン・ポール・ゲティ氏のコレクションが公開されているものです。

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こちらもサイエンスセンター同様、巨大でした。山の中腹というか高い位置にあるので、博物館まではふもとの駐車場で車を降りて専用トラムで結構上がっていきます。なので眺めがとっても良くて、アートに浸る為の隔離された空間という感じがしました。時間がゆっくり流れてた気がします。

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かの有名なゴッホやモネの絵も展示されている一方で、無名な人の絵もあったり、彫刻や調度品の展示もあったりとホント色々で、建造物としてもそもそも綺麗だし、庭園まであって何でもあり。バリアフリーが徹底されてるのは印象的でした。

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あと、フラッシュOFF状態なら写真とっても良いとか、ほぼ全て手で触れる距離感だとか、絵を模写している絵かきさんがいたとか、なかなか日本の美術館では味わえない雰囲気がそこにはありました。どっちが良い悪いではないですけど、個人的にはこのスタイルが好きかなぁ。僕は絵について全く詳しくないし、好きな画家がいるとかは特にないのですけど、ぼけーっと絵を見るのは好きです。展示数が多いぶん油断すると1日が終わってしまいそうでした。

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売店でジャン・ポール・ゲティ氏の本を見つけました。目次を見ると最初の章が「How I Made My First Billion」と書いてあって、最初がそこからかい!と思わずツッコミを入れながら買ってしまいました。帰国して早くも2週間、目次と最初の章を読んだぐらいで全然読めてませんけども…w

 

という訳で米国での博物館めぐりでした。何より驚いたのは基本的に無料だったことです。サイエンスセンターは寄付で、ゲティ・センターは富豪が作った財団により運営されていました。特にサイエンスセンターでは寄付者の名前が掲示されていて、100万〜500万ドル(数億円規模)の寄付者が何人もいたりとかもはや意味不明でしたね。寄付に支えられる米国社会は話には見聞きしていたものの、どこかしら「とはいっても寄付ベースではなかなかね…」という勝手な想像があったのですが完全に間違ってました。寄付の力すごい。

個人の圧倒的な財と寄付による節税効果によって、とってもクオリティの高い科学や芸術に触れられるようになっている様はとても良いなぁと思った次第です。


2016.03.14 (Mon)

西海岸に渡る直前週の2月26日。いつも御世話になっているヴァル研究所様にて講演を致しました。

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(写真はプロジェクトでご一緒している内田さんのfacebookから拝借)

ヴァル研究所様には顧問という大役を昨年末から頂戴しているのですが、その初期に「フィードテイラーという会社を作って経験してきたことを話して欲しい」と講演の御依頼を頂いてました。

当日は70人ぐらいの方が参加されていたでしょうか。社員さんのほぼ半分の方に聞いて頂いたということですから大変なことです。事前に社内アナウンス用にということで担当の新井さんにお送りしてたサマリーとアジェンダが以下のような感じ。

[概要]

私の10年間の会社経営は、いかに人から選ばれるかを模索してきた歴史でした。人・物・金・経験・実績の何もかもが無い無い尽くしの状態から創業して事業売却に至るまでの経験で学んだことをお話させて頂きます。個人のキャリア形成や会社の事業戦略を考えるヒントにして頂くことができたら幸いです。

[アジェンダ]

-「天国」と評された開発会社は、いかに生まれ、失われたか

-「信頼」のバランスシート

-「激変」の時代を個人/会社として生き残る

誇れるものがホントに何一つ無かった自分が、10年前に創業して、開発部隊を組織して、オリジナルのサービスを作って、事業売却にまで至ったのは、色んな方々に自分や自社を選んで頂くという有り難いことが続いてくれたからです。

開発者にどうやったら(就職先として)選んで貰えるか、御客様にどうやったら(委託先)として選んでもらえるか。その思考の先にあったことやモノ、そこから得た気づきを実体験ベースで色々お話させて貰いました。

いぁしかし、自分でもビックリするぐらいさらけ出しましたね…。

ジョブホッパーだったサラリーマン時分の暗黒時代、創業直後の反省、なぜ開発者の理想郷を作ろうと思ったか、変わった制度や施策を作ってきた理由、その効果や是非、給与の計算公式とその論拠、経営者・管理者・従業員のそれぞれの観点で得た学び、どうせならってことで創業以降の銀行口座残高推移も見て貰いました。

当時の社員の一人が「天国のよう」と表現した環境で何が起こり、僕がなぜ開発部門を解散するに至ったのか、理想的な就労環境を作るという社会実験はなぜ失敗したのか。経営者として僕はどこがダメだったか。どうすべきだったのか。端的に言えば失敗談ですね。

さらけだし過ぎたのか講演の後半で何となく場が「シーン」という感じになってしまってですね(苦笑)、話の組み立て方を間違ったかなぁ…と気になって後半が若干しどろもどろになってしまったのは反省点だったですけども、結果的には、最後の質疑応答で沢山質問を頂けたとか、後から頂いたアンケートを拝見した内容から、赤裸々にお話させて貰ってやっぱり良かったなと。

頂いた感想の中に、本を書くと良いのではと御提案も頂いたり、「ぜひまたこの講演は聴いてない人にやっていただきたいですし、聞いた人は続編や改版を聞きたいです。」と有り難いコメントも頂いたりしました。

本かどうかはともかく(昨年宣言した電子書籍もまだ終わってないw)、就労環境や生産性を徹底的に追求してきた10年間の記録をちゃんと残すのが、やっぱり自分の新たな役割なのかも知れませんね。改めてそう感じました。

昨年夏からやってる電子書籍執筆はボチボチ進んでます(?)ので、それと平行してやれればと思います。講演で話したtopicsをこのブログでも書いていこうかなと。

アウトプットしてたら自分の役割が見えてくる、というのは持論なのですが、それをまた実感できました。だから更に更にアウトプットしてまいります。貴重な機会を頂いたヴァル研究所さんに感謝しております。

 


2016.03.03 (Thu)

毎年、結婚記念日(2/1)の近辺で奥さんと旅行に出ることにしています。普段から土日祝、GWにお盆正月と世間の暦とはほぼ無関係に仕事しているので、まとまって一緒に過ごす時間がやっぱり必要だよなーということで。

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昨年末には会社も創業10期の節目を迎えたし、先のエントリの通り事業も売却/譲渡してiOSアプリ開発事業もやめてしまいましたし、ちょっと色々ゆっくり思い巡らす機会を作っても良いかなぁってこともありまして、奥さんと一緒にロサンゼルスです。写真は自分一人ですが。

機中泊を含めて7泊9日の、3/11(金)夕方に帰国予定。そんな渡米直前の関空から書いてます。仕事のこと、ビジネスのこと、これからのこと、色々考えながらまったり過ごしてみよかなと。ビジネス忘れてリフレッシュとか、そういうのができない性格なのでしょうね。

実は、弟がロスのロングビーチというところにいます。現地で結婚&家購入&第一子誕生というライフイベントを迎えてすっかり落ち着いているので、お祝いかたがたお邪魔するのも今回の目的。米国で持ち家を持つってどんな感じか聞いてみたり、料理してみたり、甥っ子や、飼ってるらしいニャンコと戯れたりしてみようと思ってます。

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あと初めて国際免許を取りました。海岸線を走ってみたり、一日隣町に車で出てみたりしてみようかと思っています。

今回も例によってiPhone, iPad, MacBook等々持ってきていますので、場所が米国になるってだけで時間の隙間に仕事は普通にしてると思います。時差はありますが、恐らくメールも24時間以内ぐらいには返信できると思いますので普段通りお気軽に御連絡頂ければ幸いです。

できれば現地からもエントリしてみようと思います。

 


2016.01.18 (Mon)

タイトルの通りなのですが、移転いたしました。今回が2回目の引っ越し。3箇所目のオフィスです。

1回目は弊社の原点でもあるインキュベーションオフィスのメビック扇町を卒業した時。メビック扇町から自転車で5分ぐらいの距離にある築年数が随分長いビルに引越しました。そこで約7年。iPhoneアプリ開発事業を初めて、自社ブランドのアプリ・サービスも沢山作って、気がつけば10期が終わってました。

2回目が今回。10期の区切り目という良いタイミングなので引っ越しました…って訳ではなく、色々と理由がありまして決めました。一つ大きいのは、管理会社の理不尽な対応に僕が珍しくブチ切れるぐらいに全く信用が出来なくなったということ。その他にも…と書き出すとまた長いエントリになりそうなのでこのへんにしておきましょう。

何はともあれ移転で御座います。新オフィス!やっぱ良いですね〜。前よりも駅近になって、ビルも綺麗になって、設備もいいし、万々歳です。

で、今回、紙モノを基本的に作らない弊社にしては珍しく、ちゃんとPOST CARDを作りました(前回の引越しでは作らなかった)。いわゆる転居のご案内状というやつですね。

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いつもお世話になってるメタ・グラマーさんに非常にシンプルな可愛らしいデザインをして頂き、更に葉書の肌触りにもこだわって頂いて、素敵な案内状に仕上がりました。

この10年間でお名刺交換したかたの大半にと思ったのですが、そうすると3000枚とかエラいことになってしまいそうだったので、300枚に絞り込みをさせて頂きました。お取引をさせて頂いた方、お世話になっている方、また久しぶりにお会いしたい方等にお送りしております。昨日、投函しましたので、本日か明日ぐらいには届くのではないかと思います。

…って、まぁ普通にありがちなご案内状で、別に特別な秘密がある訳ではないのですけどね^^;; POST CARDそのものが弊社的にはとても珍しい事だったので、せっかくなのでブログとして書いてみた次第です。あ、肝心の移転先ですが、会社概要ページに既に記載の通り

〒530-0054
大阪市北区南森町2-2-9南森町八千代ビル7階F号室

となっております。南森町駅から徒歩2分とだいぶ駅に近くなりました。お近くに来られる用事などありましたら宜しければお越し下さいませ〜。最後にワンショットだけ御紹介させて下さい。新しい会議スペースです。

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以前とは違って、本棚を晒す感じにしてみました。椅子は全部 OKAMURA の Baron で座り心地も良い感じ。会議スペースがお気に入りの空間になりました。ランチタイムにも大活躍です :-)

 


2015.12.21 (Mon)

ヴァル研究所様は、皆さんご存知の乗換案内ソフト「駅すぱあと」でとっても有名な会社様です。

路線検索のパイオニアでいらっしゃって、古くはMS-DOS版に始まり、Windows版、Mac版、今では iOS版 や Android版など、あらゆるプラットフォームで国内の乗換案内需要に応えて来られました。近年は Ruby 界隈や AWS 界隈、マッシュアップ界隈でも存在感を増しておられるので、比較的若めのエンジニアの方でもご存知の方は多いでしょう。

そんなヴァル研究所様と弊社とのお付き合いは、もう5年前になります。iOSアプリが盛り上がり始めた頃に、ある方の御紹介で当時役員の方とお会いしたのがきっかけ。それから5年の間にアプリ開発を4件、バージョンアップは数知れず、他にもオンサイトのUXセミナーなど、気がつけば通年で何かしらお仕事を頂いている関係になりました。

単発のアプリ開発でお付き合いが終わってしまう事はよくあるので、5年続いているのは弊社的にはとても稀有なケースです。で、この度タイトル通りなのですが、そのヴァル研究所様で顧問という肩書を頂いて密に関わらせて頂く事になりました。

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ででん!

名刺まで作って頂いてます。メールアドレスに加え、ヴァルさんの自社ビル内には僕専用の机…まで。あ、でも、よくある常駐とか派遣とか契約社員とかそういう訳ではありませんのであしからず。僕も自分の会社ありますしね。

多岐に渡ってヴァルさんの事業をお手伝いさせて頂くという関係性で、具体的には新規事業の推進、営業、開発、プロジェクトマネジメント、とかとか結構現場レベルで関与させて頂く感じになってます。

元々、ウチでは他社様の事業御支援をさせて頂く事が結構ありました。余り公にはしていませんが、有り難くもご指名頂ければさせて頂くという感じで。現場の開発チームの方に技術知見を提供したり、プリセールス的な事で同行したり、新規事業のお手伝いしたり、開発部門で面接官をしたりと、いわゆるコンサルとは違って経営/開発/営業/マネジメントが分かる人間として現場レベルに深く関わらせて貰うってのが特徴です。

年始には @t0shiya も入ってくれたし、来年以降はコレをもうちょっと強化してみようかなぁと思っていました。そこに、9月にヴァルさんの社長さん部長さんから打診を頂きまして。これはエキサイティングな事だ!と即決させて頂いた次第です。早速、10月から月2回に伺うようにしてまして、今後の事業計画や現状課題をお聞きしたり、現場の開発の方とお話したり、具体的に新規事業に関わらせて頂いたりと色々と始まってます。

 

その中の関連する一つがコチラですね。

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SORACOM Air が発表された時、3GPI という3G通信+GPSモジュール搭載基盤を組み合わせたら簡易バスロケができるし、アプリも作るとバス会社様も利用者もhappyになる事は丸の内シャトルバスの件で既に実証済みだし、経路検索にも活かすとヴァルさんの付加価値が更に上るんじゃないかなと、サクッとクライントとサーバを試作して持ち込んだりしてました。Python綺麗だなぁとか言いながら。

本日のSORACOMさんのプレスにもヴァルさんのお名前が出ていますが、これが今お手伝いさせて頂いていることの一つです。

 

フィードテイラーとしてIoTをやるつもりはありません。いわゆるITの新技術ってアプリと一緒で、既存事業の価値を増幅させる為、価値提供効率を上げる為、に使うべきだと思うんですよね。ITを使う事が目的になっちゃいかんなと。何の課題解決をするのかが分からず取り敢えずネットに繋げりゃ良いって感じの、今の猫も杓子もIoTって気運は若干残念なんですが、ヴァルさんの場合はちょっと違う。

乗換案内における課題があってその解決で更なる価値向上が見込まれる、その解決手段としてタマタマIoTと呼ばれてる分野があったという構図。公共交通機関との接し方を変える可能性すらあると思ってまして、そこがまた面白いんですよね。技術的な意味でもビジネス的な意味でも、これからメチャクチャ楽しくなっていく分野じゃないかなぁ。

あと、乗換案内アプリ以外にも、社内の精算業務支援サービスとか、経路検索ASPやAPIなど、バスや列車が関わる部分では多数ソリューションお持ちですので、この分野で課題をお持ちの方は是非お声がけ下さい。ご説明させて頂いたり、各種調整させて頂きます。どんな会社でもほぼ確実に社員通勤費を削減できる素晴らしいツールもお持ちなのですべての会社様に興味お持ち頂けるかと思います。

 

ということで、顧問になりましたというお話でした。他にも似たようなお話がありまして、来年は肩書を複数持ってるような気がします :-)