その他
2018.02.01 (Thu)

弊社の日常をお知らせするひとことブログってのを初めて2年になりました。

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(毎日写真1つとテキストで会社の日常をご紹介)

1年目は営業日に欠かさず毎日1回、2年目は週1,2回の更新、これをず〜っと続けてきて丸2年で投稿数は356。普段こちらのブログでは余りアウトプットしないことをゆるゆると発信してきました。

ま、書いてたのは僕じゃなくて @ikunee ですけどね。仕事としてお願いしていた事ではありますが、よくここまで続いているなぁと関心してます。ありがとう。

さて、そんなひとことブログ。本日より Instagram に移行することにしました。

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理由は色々ありまして

  1. 写真+短いテキストという内容が Instagram 向きと思われる
  2. 会社で Instagram アカウントを運営する実験をしたい
  3. 開発会社がオフィシャルでやっている事例が余りない(知らないだけかも)

とかとかです。あと @ikunee が何気に写真撮るの上手ってのもあります。数日前から試験的に投稿して貰ってるんですが、何となくサマになってきました。モバイルで見るとこんな感じ。

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(オフィシャルアカウントっぽい)

宜しければこちらからフォローして頂ければ嬉しいです。週に数回更新予定です。

feedtailor

内容はこれまで同様、社内の様子をゆるゆると写真とコメントでお伝えします。併せて、せっかくのInstagramですので事務所のある南森町界隈のランチの紹介などもしてみようかなと思ってます。

 

これに伴いひとことブログブログはお休みしまして、Instagramとこの社長ブログ、そしてスタッフブログの3つで発信していきます。今後とも宜しくお願いします。


2017.06.22 (Thu)

タイトルのまんまなんですが、情報処理安全確保支援士試験という試験に合格しました。名称が長いですね。(もうちょっと格好いい名前にならんかったのか…)

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でーん。

試験運営母体のIPA(情報処理推進機構)からプレスリリースも出ているのですが、合格率は16.3%だったそうです。だいたい6人に1人なので、そこそこの難易度ということでしょうね。

以前は、情報セキュリティスペシャリスト試験(SCと略します)と呼ばれていた試験です。情報処理技術者試験の1つで、言葉の通り情報セキュリティに関する専門知識を問う国家試験ですが、今年からその名称が変わってました。

その背景が経産省のこちらのページ。

サイバーセキュリティ分野において初の国家資格となる「情報処理安全確保支援士」制度を開始しました

単なる国家試験ではなく、国家資格に扱いが上がって試験の名前も変えましたよ〜と。関連して法律もできてます。年金機構の情報漏えい事件以降、国として情報セキュリティが重要であると認識し始めている現れの一つでしょう。情報処理技術者試験の中でも一つだけ特別扱いになりました。

 

初の情報セキュリティ系の士業

例えば、中小企業診断士も税理士も弁護士も栄養士も、試験を受けて、合格してはじめて◯◯士として登録できて、ようやく◯◯士と名乗れて、◯◯に関連する仕事をするようになります。情報処理安全確保支援士試験はその情報セキュリティ版。この分野で士業をうたえる国家資格は初めてなんだそうです。

その国家資格の入り口になる初めての試験が4月に行われまして、それを受験してました。

初めてなことが好きなのと、やっぱセキュリティ関連のサービスを会社として展開するなら資格を持っておくにこした事はない…というのがその動機。

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(試験会場は天満研修センターだった)

やっぱり栄養士の資格をもった人が社長をやってるダイエット支援事業会社は信頼感があるし、弁護士資格をもった人が社長の法律相談マッチングサービスの会社は信頼感があると思うんですよね。それと同じことが言えるので、この国家資格ができるとニュースを知った直後に社長として資格保有しようと受験を決めました。

まぁ細かいことをいうと、3年間で15万円の資格維持費がかかる点にIPAのビジネス臭を感じるとか、弁護士のように独占業務がある訳ではないので価値ないのでは…という批判もあるのですが、僕にとっては自社ビジネスに1つの箔をつけるのが目的なので余り関係ありません。

セキュリティは国を挙げての取り組みになってきてます。

近い将来、CISO(最高情報セキュリティ責任者)という役割はCFOやCCOと同レベルで必要になりますし、ひょっとしたら、IPAが生き残りの為にロビー活動を頑張って「情報処理安全確保支援士を持つ人物をCISOや顧問として置くこと」を上場会社の条件に含めさせるなんてことも100%無いとは言えないでしょう。日本という国は「国産」で固めたがりますから、海外の類似資格(例えばCISSP)のほうがブランドがあるとか関係ありません。

そんな将来を見据えて、「情報処理安全確保支援士かつソフトウェア開発者」である人財ばかりを集めて組織していたら…と想像すると新たなビジネスの匂いもしてきますね。資格保有者は固定給◯万円UP、合格一時金◯十万円、資格維持費も会社が全額負担みたいな社内制度を作ってまた組織作りのネタにしてみたりもできるかも…とか色々考えてしまいます(^^)

 

何はともあれ興味ある分野の試験は楽しい

資格としての価値はともかく。試験って勉強してナンボで、その為の勉強が知識の体系化と網羅性の向上に繋がりますから、やっぱり面白いです。

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いわゆるビジネスプランコンテストの類とは異なる学びの楽しさと達成感がありますね。今回もセキュリティについて改めて考えるきっかけになりましたし、知らないことも学ぶことができましたし、理解が不十分だったところも補完できましたし。社長業やりながらは結構ヘビーですが、凄く楽しめました。

でも肝心なのは、試験や資格が仕事をする訳じゃないってこと。独占業務でない以上は、資格を持ってるから凄いんじゃなくて、資格に裏付けられた仕事をちゃんとしてるから凄いんだということを忘れないようにしないとだめですね。

実際、ウチの社内でセキュリティに絡む細かな実装の議論をしだすとエンジニアの @t0shiya のほうが詳しかったりしますから。資格はしょせん資格。その点は常に意識しつつ、でも資格を持つ効果は最大限に活用しつつビジネスしていこうと思います。

 

そんなこんなでご報告でした。あ、上で資格資格と書いてますが、まだ「士として登録できる権利を得た」だけで、これから情報処理安全確保支援士としての登録手続きになります。(書くかどうかはともかく)正式に名刺とかに書けるのは今年の10月1日からです。


2016.04.23 (Sat)

摂南大学の先生と御縁頂きまして就活中の学生向けに講演をさせて頂いたのが昨年6月のこと。

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(会社から貰う給料がどこから来ているのか考えましょうという話をした)

本年もまたお声掛け頂きまして6月9日に登壇させて頂くことになりました。個人的に大学で講義するってことには一種の憧れのようなものを昔から持っておりまして、昨年に続いて御依頼頂けたことを光栄に思ってます。10年経営やってきた自分の人生経験を、次代を担う若い方々に伝えらるのはとても嬉しいことですね。

摂南大学経営学部さんの「ベンチャービジネス論」という科目で一コマだけ講演させて貰います。題目は「ベンチャービジネス展開に関する手法 - 携帯アプリ開発事業の現状と今後の方向性 -」というもの。

伝えたいことは沢山ある

ウチは本年初頭にアプリ開発事業から撤退して事業を違う方向にグッと舵取りしたところだったので、その理由が自社内の人の問題にあっただけではなく、業界全体に対する見通しというか予想のようなものも頭の中にあったことをお話をしてみようかなと。キャリア設計的視点ではアプリ開発の世界を憧れで見るのはやめた方がいいとかですね。その他、法人活用の話とか。

シラバスを見る限り、ベンチャーがどうビジネスを展開していったのかを伝えるという主旨もあるそうなので、自分がどんな事業で失敗して、どんなふうにしたら巧くいったのかも話をしようと思ってます。

話しだしたらキリ無いですね多分。若者に語りたい中年病に僕も罹患しちゃってるってことなのか。

B2B市場というものが存在することや、日本ならではの商流の作り方があることや、クラウドビジネスというものがそもそもチャリんチャリんビジネスとは名ばかりの厳しさがあること、事業売却がどういうふうにまとまっていくのか、ベンチャーにおける組織づくりの難しさとか、経営者が従業員に期待していることとか、何はともあれ実体験をもとに沢山シェアできたら良いですね。

時間は90分なので全部盛り込むのはどう考えても無理そうですが…(笑)

いつか母校で話をしたい

大学での講義はご縁もあってこれまでにも何度かさせて頂いているんですが、大学に限らず色んな若い世代にお話してみたいなと日頃から思ってます。僕も学生の頃に人生の先輩が話す経験談を将来を考える判断材料にさせて貰った過去があるし。今度は自分の番…的な。

大学に限らず、高校や中学校とかもですね。自分が卒業した母校は中高大のいずれも残っているみたいなので、いつか母校で話をしてみたいなぁと思ったりしてます。

 

今回の貴重な機会を頂けた安久先生に感謝です。GWは講演準備に時間をさくつもり。今から楽しみです。


2016.04.22 (Fri)

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(Thanks! the photo on flickr by 鈴木 宏一 / CC BY-NC 2.0)

今年のGWは有給休暇を2日取ると10連休になるという、並びの良いGWだそうです。

ということで弊社では、5月2日(月)と5月6日(金)を有給取得推奨日とすることにしました。これに伴いまして 4月29日(金)から5月8日(日)までの10日間をGW休暇 とさせて頂きますので何卒ご了承下さい。

期間中はメール返信等にお時間頂くことになりますが、GW休暇が明ける5/9(月)には御返信差し上げるように致します。尚、緊急対応等が必要な場合には(主に僕ですが)担当の携帯電話に御連絡下さいませ。可能な範囲で御対応させて頂きます。

GWのWはWORK

ということで公式には4月末から5/8までGW期間とさせて頂くのですが、僕は普通に仕事してると思います(笑) まぁ社長ってそんなもんですね。いつもと変わらず4時前に起きて6時半までには出社して晩まで会社にいるでしょう。GWとは Golden Week ではなく、Golden Work だからです ( ー`дー´)キリッ

長期休暇は集中できるという意味でGolden。土日や早朝に仕事がはかどるのと同じ理屈です。例年、GW中は普段はなかなかできないまとまったタスクをこなすことが多いのですが、今年のGWは執筆をメインに、6月も講演があるのでその準備とかに時間を割いてみようかなと。

気が向けばLINEやらfacebookでBOT作って遊んだりとか、xamarinと戯れたりするとかも良いですね。あ、もちろん奥さんと1日ぐらいはどこか出かけるかもです。ということで GW の御案内でした。


2016.04.11 (Mon)

ここ数日、LINE BOT の話題でネット界隈が大変盛り上がっています(LINE社のプレスリリース)。“line bot”でググると山のようにブログ等々が出てきますね。

ネット界隈にこれだけの熱量が溢れるのは結構久しぶりかも知れません。

2016年はbot元年だと捉えるむきもあったり、その一方でこの盛り上がりを冷ややかに見る眼もあるようですが、とりあえず体験してみなくちゃ何も分からないだろうということで作ってみました。ででん。

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書籍の13桁ISBN番号を送ると書籍情報とレビュー掲載URLが送り返されてくる というBOTです。送られてきたメッセージが13桁ISBNでなければ、そのままオウム返しをする機能つき。

iPhoneアプリ市場に参入した2008年に初アプリとしてリリースしたBookReviewの LINE BOT 版です。当時も今もそうですが、僕はよく、本屋で手にとった書籍のレビューをすぐ見たい!となる場合があるので、それを LINE 上でやってみた次第です。LINE 起動して ISBN 打つ、返事の URL をタップする

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…と内蔵ブラウザでレビューが見れると。普段使い慣れたLINEで完結するってのは便利っちゃ便利かも知れませんが、Amazonアプリで同じことができますし、ISBNバーコードリーダもついてるのでアプリのほうが便利だなと思いました(笑)

 

作ってみての感想

このBOTを作るのにサーバの構築から完成まで数時間しかかかってません。開発現場から離れて久しい僕みたいなのでもこんなもんですから、開発を普段からガッツリやってるエンジニアなら作るモノによっては1時間とかで試作できちゃうでしょう。LINE BOT の仕様は非常に分かり易くシンプル且つ自由度が高いので、無限の可能性が広がってますね。

2016年はBOTが来る! ってのも分からなくはないです。…が、手放しに盛り上がれない自分もいます。以下に感じたことを4つほど。

感想1 : LINE BOT が氾濫しそう

自由度が高いってのはプラットフォームにとっては両刃の剣で、今回僕が作ったようなものも含めてbotが量産されまくる事態に陥るのは時間の問題だと思います。作るのが簡単なだけに。また「これからは line BOT ですよ!」と広告代理店の皆さんや企画屋さんが企業を煽るのも必至でしょうから、企業BOTも溢れるでしょうね。

LINE BOT キュレータ的なサイトが現れるのかも知れません。新作 LINE BOT をひたすら教えてくれる LINE BOT も出てくるでしょう。そこに載っけてもらうのに BOT ベンダーはお金を払うのでしょうね。

感想2 : LINE BOT にすべきかどうかは考えたほうが良さそう

GUIとして テキスト入力を前提 という制約があるので(動画/画像/位置情報も送れるけど)、使い勝手を考えると LINE BOT にするべかはきちんと考えた方が良さそうです。UXとして常にベスト…とは言い切れないと思います。

UXという観点からは、ECを変えるという見解にもちょっと疑問を感じてます。

「検索キーワードにマッチする商品は(1)◯◯◯(2)□□□(3)△△△です。どれを購入されますか?1-3の数字で返信して下さい」

「◯◯◯が2つで宜しいですか?合計で1800円になります。問題なければ “はい”、変更する場合は “いいえ” と返信して下さい」

とかやるのですかね。UX的に明らかに使いにくいです。はいといいえの2択なんて、何でボタンちゃうねん、と突っ込みたくなります。自然言語の解析を組み合わせれば多少の入力ミスとかゆらぎは解釈してくれるのでしょうけど、そもそも不適切なUXを他の技術で何とか回避するのはモノの作り方として間違ってますから。

感想3 : LINE BOT は既存の自動応答システムが存在する若年層ターゲットのものに良いかも

企業やサービス・商品のサポートセンター業務の新たな入り口としての LINE BOT は大いにアリだと思います。コミュニケーションに余り電話を使わない若年層をターゲットとしてる場合は特に。「◯の場合は1を、△の場合は2を、□の場合は3を…」なんて電話で喋らせてインタラクションさせるより、BOT のほうがずっと便利ですから。

既存の自動応答システムもプログラムという意味では BOT なので、そのシステムの口をLINE上にも持ってくることで顧客利便性UPになると思います。まさにヤマトさんが年始に発表した「これからはLINEで宅急便」が好例ですね。

感想4 : LINE BOT との会話は1往復、あとはWebに逃がすべきかも

今回作ってみて思ったことですが、ユーザには簡単な入力を1回して貰う程度(あるいはヤマトさんの例のように入力もさせない)で、後はWebに誘導して内蔵ブラウザのWebアプリとして処理するのが良さそうな気はします。Webアプリにユーザを誘導するツールとして割り切るという考え方でも良いかも知れません。

Webアプリはインストール(登録)して貰うのがとにかく難しいのです(最近はアプリすらも同様ですが)。LINE BOT はインストールが楽なWebアプリへの誘導線とすることができるかも知れません。LINEでQRコード読むだけですしね。PUSHを切られてしまう恐れも無いですし(友達単位で切られるとOUTだけど)。

 

BOT市場はまだ道半ばではないか

既に知られている通り、今回の発表の前から企業の公式BOTは存在していて、お金を払った法人なら LINE BUSINESS CONNECT という仕掛けで実現できていたことです。

だから今回のAPI公開の意味は、誰もが自由に作れるようになったことで、色んな LINE BOT が世にあふれることにより「BOTを使えばLINEが色々便利になる」という体験をユーザにより多くさせることにあると思います。

触ってみると分かりますがトライアルでは、LINEアカウント1つにつき1BOTしか作れず、しかも友達50人しか持てないってのもあるし、LINE BUSINESS CONNECT と比べると余りにも機能が貧弱なんですよね。

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(LINE Developers より)

ここは LINE のビジネス戦略上、どこまで盛り込むのか悩ましい所なのでしょうけども、正式リリースされた時には様子がちょっと変わってくるのかも知れません。

チャットというものが当たり前になった今、それが、人とサービスまたは人と企業/組織のコミュニケーションインフラになっていくのは時代の必然でしょうね。メールがそうであったように。だから facebook 側でも動きが噂されてるのだと思います。多分、この動きは止まらないでしょう。FinTechやIoT等のバズワードに比べるとお金も沢山動くでしょうし。

ただ入力インターフェースはもうちょっと工夫が必要じゃないかなと思ったりはします。facebook 側が一枚上手なものを用意してくるんじゃないかと近々予定されている発表を密かに楽しみにしている次第です。ってもう明後日ですね。