Iphone
2011.12.06 (Tue)

教育とiPadが組み合わさる事例は枚挙に暇がないですが、大学でも高校でも中学でも小学でも予備校でも塾でもなく、いよいよ幼児教室にも登場とのこと。小学館の取り組みですね。

1歳児からの教室でiPad活用がスタート!幼児教室では初の試み (2011.12.5 / MAMA pics)
同社ではiPadのおもな使用活動として、iPad上のお話の中のキャラクターに触ることで、音が出たり動いたりする「しかけ絵本」や、アプリを使って実際に指を動かして絵を描くことができる「お絵かき活動」などを予定している。

iPadが本当に小さい子供でも自由に扱える事は、発売当初のYouTube動画等で話題になりましたね(真逆のお年寄りにも優しいって話も然り)。

幼児向けのアプリも非常に多くあってガジェット好きでiPad持ちの親御さんが自分の子供に使わせてみたって話はよく聞きますが、親の嗜好とは別の意志が働く幼児教室でも採用された意味は大きいと思います。感性豊かな時期の教育ツールとして「良い」と教育のプロが判断したって事でしょうから。恐らく渡しっ放しってのではなく、補助ツールとして時間を決めて使うのでしょう。

Kobe drawing © 2010 Marcus Kwan, Flickr

所感ながら、小さい頃からiPadに触れるのは本当に良い事じゃないかなと思ったりしています。何故かデジタルは悪という風潮があって賛否はあるでしょうけど、世の中が touch panel なインターフェースで満たされるのは間違いないですから。

感受性豊かな時にiPadの洗練されたマンマシンインターフェースに触れる事で、インターフェースとはどう有るべきか…の明文化しにくいフィーリングを体得出来る効果は大きいんじゃないかなと思ったりするのです。

Sepia piano © 2011 martinak15, Flickr

直感的であるものを直感で幼少期から触ってきた彼らが大人になって創り出すモノは、きっと直感的で分かり易いモノになるに違いありません。絶対音感じゃないですが、絶対インターフェース感みたいなモノがあるんじゃないかなとか思ってみたり。

ありません?「良い」「分かり易い」インターフェースってのが全然考慮されてないよね的な企画。その種の企画はどう説明しても「良い」ものにはならないんですよね。感性が違うというか、向いてるベクトルがおかしいというか。そういうのが淘汰されていくのではと期待も込めて思ってる次第。

小学館の取り組み、注目すべき活用事例だと思います。


2011.12.05 (Mon)

「スプレンダー・オブ・ザ・シーズ」というクルーズ船の大規模改装に併せてiPadが導入されるそうです。移動し続ける常設iPadという変わった事例。

RCI、スプレンダーの改装完了、来年2月にはiPad導入も(2011.12.5 / TravelVision)
2012年2月中旬をめどに全客室にiPadを導入。英語とポルトガル語のみに対応したものであるものの、船内新聞や寄港地観光を含む日程の閲覧、ルームサービスの注文、レストランメニューの閲覧、映画鑑賞などのサービスを利用できるようになる。また、別料金でインターネットにも接続可能だ。

台数が明記されていないのですが、Wikipediaのスプレンダー・オブ・ザ・シーズのページによると客室数が1000室とありますので、大改装で客室数に増減が無かったとすれば文字通り1000台なのでしょう。別料金でネット接続というぐらいですから恐らくWiFiモデル。

ホテルにiPad導入とか、富裕層向けビジネスでiPadってのは良く聞く話ですが、クルーズ船での活用は意外でした。御客様への情報提供をしなければならないシーンではどこでもiPadが使える可能性があるのでしょうね。面白いと思います。

The Magic in Port © 2011 Anthony, Flickr

が。

個人的には常設で「勝手に使ってね」というよりも基本コンシェルジュ的な方に持たせて顧客サービスの質向上ツールとして使い、必要な人にはレンタルしてあげるという組み合わせの方が良いように思いますね。加えて既にiPadをお持ちである御客様にはAppStoreからダウンロードできるようにもなってると最強かも知れません。


2011.12.04 (Sun)

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弊社サービスのiPadビジネス活用支援ソリューション「SYNCNEL」。おかげ様で様々なお客様にご利用頂いておりますが、その事例を紹介するページがオフィシャルサイトに登場です。サービスを開始してから10ヶ月ですが実績も結構出てきました。

上場会社さんやそのグループ会社様にも普通にお使い頂いていて、iPadやiPhone等のスマートデバイス時代の企業インフラとして根づきつつあります。名前を公開できない企業様もいらっしゃってそれはそれで非常にもどかしい所もあったりするのですが(汗)、名前公表を良しとして頂けた企業様、インタビューに応じて下さった担当者様に感謝感謝です。有難う御座います。

iPadが「見る/見せる」シーンのワークスタイルを変えていく事を鑑みれば、iPadの法人活用ソリューションの「セキュリティ」と「軽快なビュワー」は最重要項目であり、導入する企業にとっても超超超重要です。資料に書き込みができたとしても、会議支援の機能があったとしても、壁紙を変えれたとしても、安全で且つ軽快に閲覧できなくちゃ企業用ツールとしてそもそも意味がありません。

その基礎部分のクオリティに徹底的にこだわっているのがSYNCNELです。

ちょっと強気の解説図(笑)

iPadを単なる流行デバイスとみなすのではなく、今後企業の重要な業務端末になると確信しているからこそ、まず礎(いしずえ)作りを徹底してきました。見た目受けが良い表層機能は、基礎がしっかりしていてこそ力を持つものだからです。

それを評価頂いて御利用頂いている皆々様の声を多くの方と共有できるようになったのが今回の嬉しいポイントです。無限の可能性を持っていると評して下さった大阪国際会議場様、節電やエコで威力を発揮したと評して下さったビジネスラボラトリー様など。

今後も事例が増える度に追加させて頂きたいと思っています。おぉ!こんな所にも!という事例も色々ありながら名前公表が難しかったりする事も多くもどかしい日々ですが…(汗)

という訳でiPadのビジネス活用支援ソリューション「SYNCNEL」の導入事例についての御紹介でした。宜しければウェブサイトをご覧下さいませ。


2011.12.04 (Sun)

ご好評を頂いております天気予報アプリ「そら案内 for iOS」ですが、お陰様で2月中旬に公開してから9ヶ月強で90万ダウンロードを越えました。日頃からお使い頂いているユーザ様、ブログ等で御紹介頂いている皆様、本当に有難う御座います!

iPhone4Sが出た事、そしてauさんからも提供されているという事、更に相変わらずiPadは売れ続けている事が影響してか1日だけでも結構な数がダウンロードされています。iPhoneでは Weather News Touch などのライバルアプリがありますが、iPadでは天気カテゴリのランキング1位がほぼ定位置になってます。

とっても有難い事で感謝感謝です。iPadにはそもそも天気アプリが有りませんので、これからiPad2を購入される方は是非「そら案内 for iOS」をご利用下さい。

余談ですが今、ちょっと実験的なまとめをしてまして。

90万もダウンロードされているアプリがサーバと連携している場合、サーバのApacheログを解析すれば、iOSのバージョン分布とか、デバイスの分布がある程度見えてきます。ほぼ毎日何度か起動して頂けるアプリですし、天気ってジャンルのアプリは使って頂いている方に余り偏りが無い可能性も高く、精度の高い各種の分布が出るんじゃないかなと。グラフを作っていますので改めてまた発表させて頂きたいなと思ってます。

そら案内については、今や落ち着いた感はあるものの、色々と仕掛けも考えていて今後もまだ展開はありますので御期待下さいませ。引き続き「そら案内 for iOS」をよろしくお願いします。


2011.12.03 (Sat)

年の瀬に振り返るとその年の忘れられない一日リストっての出来るものですが、僕の2011年忘れられない一日リストに間違いなく加わったのは2011年11月17日。少し前に「企業の器、社長の器」というエントリで紹介したセミナーに参加した日です。ちょっと長いですが、その件を書いてみたいと思います。

7時間に及ぶセミナーをのべ30分程度の休憩だけで最後まで(ほとんどスライドも無しに!)講演されたのが冒険家の加藤氏。(株)ヒューゴの前社長である加藤さんと言えば、大阪ではピンと来る方が多いかも知れませんね。今は社長を辞し、モナコに籍を移して、不動産事業を初めとする投資事業やビジネスコンサルティング/プロデュース事業などで御活躍、社交界でも名が轟くジェットセッターって表現がふさわしいかも知れません。とにかく普通に考えると「モノ凄い」方です。

久しぶりの帰国を最後の機会にもう話すのを止めると聞いて今回のセミナーに参加した次第。通常ならこの手の「成功」というキーワードで訴求するセミナーは疑いの目で見てしまうので参加しないのが僕の行動原理ですが、ただ今回は「最後だから」という希少性以外の動機が非常に強くて参加させて頂きました。

一つは再会、もう一つは謎解き。

僕にとって加藤さんは、かつてのビジネスパートナーです。RSSのプロを謳っていた僕のセミナーに参加して頂いて、逆に僕はSEOのプロであった加藤さんのセミナーに参加させて貰って。そうやってお互いのセミナーに参加し合うのがきっかけでお付き合いが始まりました。

4年程前の写真。一緒にセミナーをしたり、サービスを作ったりしていた

同じWeb業界であった事もあり折に触れて打合せをして、AppleStoreで共催セミナーを何度かさせて貰ったり(上の写真)、とあるクライアント様の総額で億を越える案件を一緒にしたり、その企画の為になか卯の牛丼を深夜に食べながら共に徹夜したり、共同サービスを立ち上げて記者クラブで一緒に話をした事もあったり…。

とまぁこんな感じで楽しく仕事をご一緒させて頂いてましたが、(言葉を選ばずに敢えて言いますと)ビジネスセンスを持つ普通の社長仲間としてお付き合いさせて貰っていたのです。

ところが突如として、躍進、飛躍、跳躍、飛翔、雄飛、そのどんな言葉も相応しくないぐらいの急成長を遂げられて、ブログには気が付けば「薔薇の舞踏会」とか「古城」とか「モナコのロイヤルウェディング」とか、よく分からない言葉が並ぶようになり、東京への進出を経て、社長の座を次代に譲り、日本を出られて、ますます分からない遠い世界に行っちゃったんですね。まさに異次元的。

外から見たイメージをグラフにするとこんな感じでしょう。

マーケティング用語で言う所のティッピングポイントの前後を僕は幸いな事に知っていて、通常は成功者のそれを身近で見る事はできないものですが、一体それは何なのか。その謎解きのため再会を果たすべく参加させて貰ったという感じでした。

結果、謎解きは出来ました、文字通り氷解ですね。あー、やっぱりそういう事だったのか!と。

ティッピングポイントは突如としてやってくる。その機会を捉え、効果を最大化する。y=f(x)の式でyの最大化の為にfを最強の関数にする事に全力を傾ける。それを徹底的にやり続ける。そうしてポイントを迎えた時に、得られるモノが最大化する。成功者とはその関数fを持ち続けられる人で、だから再帰的に富を再生産できるのだと。

想いの伴う正しい努力は報われるという言葉にしてしまうと余りに暴力的ですが、結局、社長自らの器を広げられるかって事にかかっているのです。小手先の技術じゃない。器って言っても思考であったり人間性であったり視野の広さであったり色々あるでしょうが、いわゆる成功には自らを全てにおいて高める必要がある、いぁ高めておく必要がある。その時の為に。

単なる精神論や理想論に終始せず具体的なビジネス原則にも言及し、実は全てを「合理」の名の元に並べている論調が加藤さんらしく、同じく全てを「合理」で考えるようになった今の僕には大変有意義な7時間でした。

成功とは選択肢の多さでありそれを担保するのが金である」と、僕は最近になって強くそう思うようになっていますが、これが間違いであると言われたり批判されがちである理由、そして実は間違いではないという事が分かったのも大きな収穫でした。金は全てでは無いですが、全ての大切な事に関係してくるのです。

 

根は合ってる、後はその上に乗せるもの。乗せる物を新しい思考で選んでいく、謎も解けた、器を大きくするヒントを得た、だから2011年で忘れられない日になったという訳です。2012年、更に更にやってみせますよ。