開発
2008.07.25 (Fri)

今日はIRの話題。

昨日のCNETニュース「IRサイトは、テクノロジーが評価の優劣を決める」から。IRに関する表彰がデンマークで行われたらしく、デンマークの地方銀行「ダンスケ・バンク」が注目されたとのこと。

ここで忘れてならないのは「IR北欧賞」の「IRベスト・テクノロジー賞」を受賞したことだ。….(中略)….それは企業のブランドばかりか、ベストの商品開発や市場への発信に直結し、IRの分野では、聴衆の属性を強く意識したユーザビリティの高いプレゼンテーションをもたらし、決算発表では同時性を意識する。

海外での話なのでそのまま国内にも当てはまるかというとそうでもない気はするのですが、会社の景況が良くない時のアウトプット姿勢だけでなく、新しいテクノロジを積極的に取り組む姿勢も評価されての受賞である事は注目に値するでしょう。

 

旧態依然感は恐らく高いであろうIRの世界でも時代の変化に機敏に反応する「即応力」が求められているんだと思います。ウェブIRをしないのは有り得ない時代になりました。これからは、ウェブIR上での色んな取り組みで上場企業に対する評価が分かれてくる時代になっていくんじゃないでしょうか。

個人投資家からの評価は特にそうでしょう。IR系のイベントでもひたすら「個人投資家の皆様に…」という姿勢を各社とも出していますが、そもそも企業と個人とが対峙する頻度が高いのって圧倒的に上場企業のIR情報ページになってきてますから。個人投資家がウェブに接していないのはちょっと考えにくい。だから投資家への姿勢を見せようとするならウェブIRの充実は今後避けて通る事の出来ないテーマだと思います。

 

で。

ここからは広報的エントリになりますが、何かしらウェブIRで使える新しい仕組みや技術をお探しの関係者様がおられましたら、是非、弊社 IR Cast Pro サービスをご検討下さいませ…という事を書いてみたいと思います。

 

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IR Cast Pro はまだ実験段階ながら、弊社が得意とするRSSやWebクローリングの技術と、Adobe AIR という技術を組み合わせた次世代IR情報配信プラットフォームとして弊社が開発・運営を行っているものです。

  • IR情報収集専用の常駐型アプリケーションを投資家の方に無償提供
  • 銘柄コードを指定するだけで、当該企業の最新の適時開示PDF、関連ニュースを自動収集
  • 適時開示のXBRL、EDINETの各種報告書PDFの自動収集にも対応予定(今夏)
  • 上場企業様のご参画により独自のIR情報も自動収集(IRカレンダー、プレスリリース等)

という機能を持つものです。PCの電源を入れたら、自分の気になる銘柄のIR情報は全て手元にある…、ファンダメンタルな投資判断を行うために重要な最新情報が常に手元にある…、そんな世界を目指したIR情報配信プラットフォームです。

このプラットフォームによって、法的義務に基づく開示情報が投資家の手元に届く「パイプ」が(実験的運営ながら)既に敷かれている感覚でしょうか。その「パイプ」に上場企業様独自のIR情報を流して頂く事が出来ます。プレスリリース、CSR報告書、メールマガジンのようなテキストコンテンツ、社長の音声メッセージ、動画、ゲーム…等々、TDnetやEDINETに載るのとは次元が違うけれども、投資家に届けるべき、届くべき情報はきっとまだ沢山あると思うのです。そういった情報を「パイプ」に流して頂ければ…と。

 

ネット上のIR配信の敷居がもっと低くなって欲しい、投資家の手元にまできちんと情報の届くインフラを作りたい…そんな思いで開発/運営しているプラットフォームです。ご興味をお持ち頂けました関係者の方がおられましたら、弊社担当まで是非ご連絡下さいませ。詳しいご説明やデモンストレーションをさせて頂くべく、個人投資家でもある弊社代表自らがお伺いさせて頂きます。


2008.06.30 (Mon)

Summer '08 Logo: Ice Cream - Salesforce IdeaExchange

7月の出張予定は7/21のPHPカンファレンス2008だけと思っていたのですが、とある事をきっかけに大崎の某大手プロバイダ様と、品川の某ベンチャー企業様とお打ち合わせする事なりましたので、ついでと言っては何ですが 7/3(木) に目黒で開催される Salesforce イベント「Tour de Force Tokyo」に行ってこようと思います。

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Salesforce のイベント参加は今回で多分2回目。

 

顧客管理や営業支援、代理店管理やマーケティング支援、業務上必要と思われる拡張性高いシステムが安価に容易に使えるサービスが Salesforce なのですが、開発者として面白いのは、Salesforce というサービスそのものが業務用アプリケーションのプラットフォームにもなっているという点。(最近はこれを PaaS : Platform as a Service と言ったりしますね)

Salesforce 上で動作するアプリケーション(全く新規でも良いし既存の自社サービスと連携させても良い)を開発し、それを有償、場合によっては月額課金で提供する事が出来ます。国内ではそれほど事例が無いようですが、これも時代の流れですから追随していかなくてはいけないでしょう。ユーザとしてもベンダーとしても。(開発する場合は、分かり易く言うとサイボウズの拡張機能をサイボウズ以外の会社が有償で提供できる…そんな感じでしょうか)

 

新しい「場」があり、その「場」でビジネス出来るインフラ(流通や販売管理、決済)があり、世界中をターゲットに出来る…という意味では先のエントリで言及した iPhone のモデルと似ていなくもありません。iPhoneとの関係については既に連携している事例があり、注目しておきたい所でもあります。(iPhoneのビジネスユースはこんな所からも広がっていくのかもと予想してみたり)

…という訳でメインは打合せなのですが、SaaS や PaaS の最先端も眺めてきます。Salesforceをユーザとして使う事はあっても何か開発する予定は今の所ありませんが、これも何らかの形で将来繋がってくるかも知れません。


2008.05.12 (Mon)

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今年は開発者向けイベントに積極的に参加したいと思ってましたので、イベントが発表された直後に申し込み完了してます。場所はパシフィコ横浜。横浜に行くのって久しぶりじゃないだろうか。

iGoogleのGadget, GoogleMaps, Google Mapplets, Google GEAR, Google AJAX API, Android, OpenSocial に Google App Engine…等々、

テーマには事欠きませんね、これは。しかもGoogleのエンジニアから直接聞ける訳ですから期待も高まるというものです。個人的には地図系(Maps, Mapplets, KML)が特に。Mapplets あたりに広告を絡めた新しい動きがあると嬉しいんですが…。(Google Mapplets は位置情報を持った情報群のブラックホール, Google Mapplets と Google AdSense の統合が開発者にとって新たな収益源となる)

Web系のエンジニアで、ご都合の合う方は参加を検討して見られては如何でしょう?コミュニティ立ち上げの発表もありますし、何か新しい事の始まりになるかも知れませんよ :-)

 

今回、純然たる技術的好奇心が動機で参加します。経営者としてではなく、どちらかというと一人のエンジニア(プログラマ)として楽しみたいなぁと。こんなイベントにワクワク出来る開発者感性を持った経営者であり続けたいですね。


2008.05.06 (Tue)

Coins

カレンダー通りだと休日が飛び飛びになっていたり、いわゆる5月6日問題があったりで、いつからいつまで GW なのか分からないですが、まぁいずれにしても創業準備時期も含めるとここ3年間は GW=連休 の等式が成り立つ筈もなく GW=仕事 だったりする訳でつまり

GW とは Golden Work の事だったのです!

というのが今日の結論です。全国の休日出勤の起業家の皆さん、サラリーマンの皆様、本当にお疲れ様です。僕もずっと仕事してました。

 

いぁしかし僕は改めて思うのですが。世間が連休であるからこそ、仕事という意味においてこの1週間は文字通り Golden なんじゃないのかなと。お金にも換えがたい貴重な日中の時間にずっと仕事に没頭できるというのは本当に珍しい事です。

普段なら、打ち合わせが入る、電話が入る、メールが大量に届く、宅配便が届く、予期せぬアポ無し営業が来る…等々の割り込みがあるものですが、それが数日に渡って皆無なのですから。長いまとまった時間が完全に自分の制御下にあるという…まさに Golden な数日間だと思うのです。

 

もちろんプライベートとのバランスは大事ですから、そのへん彼女との時間も作りながらの Golden Work となった訳ですが、今年掲げたテーマは2つ。

  1. 昨年7月に図らずも停止に追い込まれたサービスの復活
  2. SEO x RSS というテーマで新しい商品の開発

片方は守り(?)の開発で、もう一つは攻めの開発。攻守混ぜ合わせの Golden Work。

1つ目は無事に完遂しました。既にpublicな場所に置いていますが、諸般事情あってプレス等にはしばらく出さないつもりです。携帯電話、AdobeAIR、API, Wii等々…関連させたいネタが沢山あるので、そのへんが片付いたら発表しようと思っています。

2つ目は起業仲間のSEOコンサルタント板羽さんと共同開発しているもので、弊社のRSS加工フレームワークをベースに新しい仕掛け作りを試みているもの。巧くいけば自動で持続的なSEO効果を(スパムにはならない方法で)提供できるツールになりそうです。GW中に大半を実装して実験段階に移行。これは追ってご紹介出来るかも知れません。

 

とまぁそんな感じで、可処分時間が沢山あったという意味でも、期間中に残せた成果という意味でも、自分的に Golden Work でした。明日からはまた怒濤の毎日です。頑張ります。


2008.04.02 (Wed)

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投資家向けIR情報自動収集ソフトウェア IRCastPRO を一部の方に限定公開させて頂きたいと思います。バージョンは「Technology Preview 2」版(以下、TP2)。

2月末にアドビさんのイベントで紹介させて頂いたのが「Technology Preview 1」版(以下、TP1)。

TP1はコンセプトをお見せする程度のレベルだったのですが、TP2で細かいバグを修正して少し安定して動作するようになりました。まだ不安定なもののお使い頂けるレベルになったかなぁと思い、公開する事にしました。

 

IRCastPROを初めてお聞きになられた方(大半の方はそうだと思いますが…)の為に簡単にご説明させて頂きますと….

IRCastPRO は、上場企業各社から投資家に向けて発信されているIR情報の収集/整理を完全に自動化するフリーソフトウェアです。

 

自分も含め投資家は上場企業のIR情報をチェックする訳ですが、これが結構面倒なんですね。特に東証の適時開示情報(TDNET)金融庁EDINETから集めてくるPDFが本当にやっかい。PDFを右クリックして、保存して、名前を付け直して、銘柄毎に整理…って数銘柄やりだすとホント面倒。

これを何とかしたかったんですね。自動でやりたかったのです。

IRCastPRO はそんな動機で開発したソフトウェア。所望の証券コードを入力すると、その銘柄に関連する情報を自動的に収集/整理する….機能的にはそれだけです。Win/Mac両対応。

以下、IRCastPRO TP2 が持つ機能を列挙させて頂きました。

  • 適時開示情報PDFを自動ダウンロード
  • PDFの内容にマッチしたファイル名で保存
  • PDFをマイドキュメント以下に銘柄ごとに整理
  • ウェブ上のニュースサイトから銘柄に関係あるニュースを自動収集
  • 銘柄は自由に追加/削除する事が可能

…とまぁこんな感じ。画面を見て頂いた方が分かり易いかも知れません。

Microsoft Windows XP 1-3

こんな感じで、銘柄ごとにフォルダを掘って、その中にPDFを意味のある名前で自動保存してくれます。1時間毎に自動更新。

あと、これだけでは技術的に余り面白くないので、収集した履歴を管理した上で収集履歴管理ツールも内蔵しています。

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銘柄毎に閲覧可能。どの企業がどのタイミングでどんなIR情報を発信していたか…時間軸に沿って見る事が出来ます。

ダブルクリックで該当するPDFファイルが開きます。

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ネット上のニュースサイトから関連記事を取得できる場合はそれも集めてきます。

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….というソフトウェアです。

 

自分で言うのもなんですが時間の節約になって結構良い感じです。時間は貴重な資産なので、これ重要です。個人的に、投資家は情報収集の為に時間を費やすのではなく、投資判断の為に時間を費やした方がずっと良いと思うんですよね。

 

という事で、この便利さ(?)を皆さんにも体験して頂きたく、またよりよいツールに進化させる為のアイディア等を宜しければ頂戴致したく、限定的な公開をさせて頂く事にしました。ご利用頂けましたら幸いです。

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尚、現段階では招待制のサービスとさせて頂いております。こちらのページからユーザー登録をして頂けますが、お手数ですが招待コードとして ftb1 を入力して下さいませ。何卒宜しくお願い申し上げます。