何だか今更感があって申し訳ないのですが、iPhone 3Gが発表されてソフトバンクからプランの発表があり、後は予約ですとか発売当日を待つのみな状況で iPhone 3G 熱も一時の落ち着きを見せようかとしている今日この頃。

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さて昨日、とあるパートナー企業の社長様と打ち合わせを行いまして、共に次世代モバイル端末のアプリケーション開発事業を進める事が決定致しました。当社は iPhone アプリケーションの開発、そしてパートナー企業様では Android アプリケーションの開発。当社はまだ output 出来る状態のものがありませんが、既にパートナー企業様では Android アプリケーションの開発実績と Google のコンテストへのエントリ実績もお持ちです。

 

ここで iPhone 3G について思う事を少しばかり。

iPhone / iPod touch 用アプリケーションで個人的に面白い!(あるいは巧い!!)と思っているのは、開発環境が Mac でしか存在しないという事。これは普段から MacOSX で開発しているベンダー、そしてこれまでに MacOSX 上のアプリケーション開発をした事のある開発者にとって、市場の立ち上がり時期においてはアドバンテージとなるという点です。

国産初のMacOSX用3ペイン型RSSリーダー「Ensemble」で僕自身開発に関わっていた事は、当社が少なからずアドバンテージを持っている事を意味しているとも言えなくもないと思ってます。(そして、世界的にユーザを抱える色んなOSX用アプリ開発実績を持つ Ensemble の共同開発者 itok さんに弊社が度々開発支援を頂いている点も大きなポイント)

だから、参入。

という単純な話ではないのですけどね。

Macやってたかどうかはともかく、これはもう新しい時代の流れだと思っていますので、その流れに乗っていこうという事です。そして、どうせなら同じタイミングで立ち上がりつつある(少し遅れるという噂もありますが) Google Android アプリケーションの開発をされているベンダー様と共に、次世代のモバイル端末向けアプリケーション開発をしていこう(あるサービスの両クライアントアプリを共に開発とか、場合によっては受託も)と…まぁそういう展開ですね。

iPhoneは独自のケータイ文化が既に確立されている日本では普及しないという見解も多数ありますが、僕的にはiPhoneをケータイという世界の延長線上に見据えている時点でダメなんじゃないかなと考えています。ひとたびアプリケーションを開発すれば、全世界70数カ国に販売網を持てて、かつ複雑な決済処理も必要ない、そして洗練された開発環境が用意されているというインフラ(国内で携帯開発に関わっていた事がありますがそりゃもう本当に酷かった(汗))は、世界中のエネルギーを引き寄せる筈です。長くなりそうなので多くは書きませんけども…。

 

そんな感じで、iPhoneやります….と言いますかやってますというご報告エントリでした。実験的なアプリはまた追ってご紹介出来ればと思う次第です。

 

[余談]

開発者の間では有名なブログ Life is beautiful で 「iPhone 開発者支援プログラム」なる企画が立ち上がりそうになっており、にわかに盛り上がりを見せています。

コメント欄を見てみると、「新しい事をしたいんだけど今の会社じゃ出来ないんだよ!」という方が予想以上に多くビックリした次第。当社は将来、そんなエンジニアの方にとっての関西/大阪における一つの器になれたら…と傲慢ながらも勝手に思ってます。頑張ります。