会社経営
2007.12.31 (Mon)

2期目の上半期を終え折り返し地点となる当社の年末。12月31日が仕事納めで翌年1月1日が仕事始めである事は言うまでもありません。

こういう時こそ開発に没頭する事が出来る訳ですが、良い節目でもありますので開発の手を少し休めて2007年を振り返ってみた次第。

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最高にエキサイティングな1年でした

一言で言うとホントそうなります。経営者という視点でフィードテイラーの2007年を以下に綴ってみたいと思います。

 

1. 仕事が大幅に増えた

以前にも書かせて頂きましたが、ご相談やお引き合いを含めて随分と増えました。

創業期に蒔き続けたタネの幾つかが芽を出す時期になっていたであろう事、当社事業コアに関係の深い案件を積極的にお請けするようにした事がその理由。

結果として、昨年の売上と同額以上をこの半期の間に計上する事が出来ました。

また本年末には規模の大きなお仕事も決まり、2008年は当社事業コアであるRSSをはじめとするXML関連システム開発を筆頭に今年以上の多忙な1年となりそうな勢いです。

これもひとえに日頃からお付き合いをさせて頂いている皆々様のおかげだと思っております。本当に有り難うございます。

 

2. 新サービス発表

今年は3つのサービスを発表させて頂きました。

  1. IRCast (IR情報PDFファイルの全自動配信システム)
  2. 検索結果数見比べくん (検索結果数を比較できる無償サービス)
  3. 動画RSSSEO (動画・RSS・SEOを使ったウェブプロモーション)

無償・有償を問わず小さいモノから大きいモノまで、新しい価値を世に提供し続けようという思いが色んな人を巻き込んで(巻き込ませて頂いて)結実するに至りました。

もちろん形になったからと言ってそれっきりにするのではなく、それぞれ

  1. 来年に更に奇想天外な展開をさせるべく着々と準備進行中
  2. SEO対策ツール開発へと事業拡大
  3. とある化粧品会社様の案件で鋭意展開中

と先の展開も見据えながら進めています。

 

3. 開発基盤作り

創業時に

  • 1年目は創業期
  • 2年目は基盤作り
  • 3年目は飛躍の年

と各年を思い描いてきましたので、2007年は基盤作りに注力しました。

開発体制を小回りがきくように最適化して、プロトタイプ型開発を実現しつつスピードと品質をUP出来た事は一つの成果です。

一度言及させて頂いた親ケアニュースの森というRSS関連サイトも、1日でひな形を作り、実質数日で完成させたという所にも基盤作りの成果が出ています。

来年は基盤を強化しつつ、その活用をもって飛躍の礎にしたいと思っています。

 

…と、何やら良いことづくしのような気がしますが、そんな事は全然ありません。会社経営って良い事ばかりだと逆におかしいですから。

ご多分に漏れず当社にも非常に苦しい事が毎月のように起こっていました。資金繰りが相当厳しくなった事もありましたし、大きな仕事を失注した事もあります。事業プランコンテスト関係はことごとく落選したし、営業も巧くいかず疲弊もしました。体調も崩しました。沢山、失敗してきました。

 

それでもやっぱり最高にエキサイティングだったと思います。そしてその楽しさは必ず人との出会いから来るんですよね、不思議な事に全て。

人との出会いは本当に重要だなと改めて感じた1年でもありました。(そんな、人との繋がりが生む素晴らしさを僕という存在は他の人に示せただろうか…)

 

 

何が起こるか分からない、まさに冒険の最中にいたような2007年。良い事も悪い事も含めて、次々に押し寄せる出来事を総じて楽しんでいたように思います。

2007年の1年間、共に喜びを分かち合って下さった方々、辛い時に励みを下さった皆様、フィードテイラーに関わりを持って下さった全ての方々に御礼申し上げます。

2008年はもっとエキサイティングな年に。色んな事を楽しみつつ、皆様への気持ちや想いを一つずつ形にしていきたいと思います。


2007.12.16 (Sun)

先日、久しぶりの資格試験に挑んだ結果XMLマスターベーシックで合格した事を書かせて頂きました。この手の(合格という)ゴールがある勉強って、自分の場合ご褒美をぶら下げてやると結構やる気がでるんですね。

実は今回の受験にあたってご褒美に設定していたのが、今後社内の公式(?)ディスプレイにしたいと考えていた Apple Cinema Display 23inch だったのです。

Apple Cinema HD Display (23インチフラットパネルモデル) [M9178J/A]

もちろん設備投資という扱いになりますので「生産性を上げるため」という理由を付ければ買えるのですが(実際あがります)、ここはちょっとゲーム性を持たせてみよう…という事で、とりあえずは自分用だしご褒美扱いにしてたんですね。仕事の中でも遊びの要素を取り入れるのがウチの(そして僕の)基本方針。

で。

目的達成してから、モタモタして買えていなかった所で表題の噂を目にしたという訳です。Apple Cinema Display が新しくなるかも知れない!?と。

 

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来年1月中旬のMacWorld EXPOで新型ノートが出るという噂の中に、ディスプレイがLEDバックライトになって薄くなるらしい事が含まれていたので、それならば純正ディスプレイのラインナップも入れ替わるんじゃないか?と僕も思っていました。そこに今回のAppleの動き…となると期待が高まるというモノです。

 

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そもそもは、メインとしてこんな風に使っているMITSUBISHIのディスプレイの調子が悪くなってきていてる事もあったのです。

だから、何がどうあれディスプレイを新調するのはするのですが、より良いモノを手にしたいので少し待つ事にしました。

 

開発の世界でディスプレイは、機械(Mac)と人(エンジニア)が最も長時間接する事になるマンマシンインターフェース。ここにはお金を投ずるべきという考え方を持っていますので多少値がはっても投資する考えです。

来年以降、新たにウチに加わって頂けるエンジニアの方には新Macと新Cinema Displayをセットにした開発環境を用意出来るように進めていきたいですね。

最高の環境から最高のoutputが生まれるのです、きっと。そんな訳で、Macを開発環境とする面白げなウェブ系サービス/製品の企画や開発に興味のある方がおられましたら是非ご連絡下さいませ :-)


2007.12.10 (Mon)

創業期にお世話になった大阪産業創造館(通称:産創館)から月に一回発行されているフリーペーパーに「b-platz press」というものがあります。

想定読者層は大阪府下の中小企業社長や起業を目指す方々、またその関係者。市営地下鉄の駅や大阪市関連施設に普通に置いている事も多いのでご存じの方もいらっしゃると思います。

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そんな「b-platz」の2007年12月号の年末企画「2007年総振り返り御社の今年の一大事!」に掲載して頂きました!大阪府下の社長さんが一大事を画用紙に書いて撮った写真を丸々4ページに渡ってコラージュしたもの。

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4ページ目の上の方、逆さまになって載せて頂いております。見やすいようにひっくり返したのがこちら。

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僕が画用紙に書いた当社の「2007年一大事」は仕事が10倍に!」です。

売り上げや利益が10倍に!と書けたら最高なのですが、正直に申し上げるとそういう訳ではありません。お仕事の「相談」も含めてトータル10倍になってるという事です。

 

創業期(1年目)はとにかく自社ブランドの展開を至上命題にしていた事もあり、躍起になっていたんでしょうね、いわゆるITベンダーにお声のかかる請負開発案件は大半お断りしてきました。

ところが、1年を通じて相談のお声掛けを沢山頂けているし、事の経緯でお請けしたお仕事もリピート要望があるし、コンサルもお願いします、マネジメントもお願いしますという声があるし…という訳で、事業の根幹がぶれない程度に、お役に立てる部分では積極的に前に出ようという姿勢を見せるようにしたんですね。

その結果、売り上げに繋がる仕事になったもの、ならなかったもの、将来の仕事になったもの、全部ひっくるめて数が膨張したという訳です。

 

創業期1年間の経験を通して得た学びは、自分がお客様の役に立ちたいと思っている分野から少し離れた所でお客様から役に立って欲しいと思われている事が多々あるという事です。

「○○で事業をするんだ!」という強い意志ももちろん重要ですが、その周囲にも少し視野を広げてみる、そこで期待される自分像を受けて入れてみる、そんな姿勢でのお付き合いが結果として、○○でお役に立てる事に繋がっていくみたいな。(もちろん何でも屋になってはいけないのでバランスが重要ですが)

事業コアから拡大していく発想だけでなく、周囲からコアへ歩み寄って頂けるようにする発想も重要なのかも知れません。b-platz12月号企画の撮影の場で画用紙を書きながらそんな事を思った次第です。

 

掲載頂きました大阪産業創造館様、またこの手の話ではお世話になっている産創館スタッフのSさん、Oさん、いつも有り難うございます!


2007.12.10 (Mon)

大阪産業創造館が発行するb-platzの2007年12月号に掲載された事を以前書かせて頂きましたが、当該の号のまた別の箇所にも実は掲載して頂いておりました。10月に発表させて頂いていたウェブの動画プロモーションサービス「動画RSSSEO」についてです。

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別エントリでご紹介した2007年一大事の企画の撮影で大阪産業創造館に行った時に、産創館スタッフのOさんに興味をお持ち頂いて「動画RSSSEO」についてご紹介をさせて頂いたのです。

大阪の3社(株式会社ヒューゴ株式会社ファイブスター、当社)が集まってこそ出来たサービスである事、3社の社長の出会いに大阪産業創造館が介在してくれていた事、1+1+1が3ではなく3以上の力になっている事…等々のお話。それならばと、

協業ビジネスをテーマに取材しているので今度行かせて下さい

という事になり数週間後に取材、そして掲載となった次第です。内容についてはこちらのリンクから宜しければご覧下さいませ。

 

今思えば、産創館スタッフのOさんにひょんな事でお話した事がきっかけだったと思います。何かをアウトプットする事が貴重な機会に巡り会う起点になるものなんだと改めて感じた出来事でした。


2007.11.30 (Fri)

以前にエントリした通り母校の同窓会に行ってきました。

集まっていた人数は恐らく100人を越えていたでしょう。33年間の学科の歴史に学生として教員として関わった多数の人間が一同に介した訳ですから、まぁ1期あたりの参加率が悪くても結構な数になるのも当然です。

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微分方程式の専門家である幹事の先生から挨拶。独立行政法人化によってスタッフや教授の皆さんにとっても色々と悩ましい事情があるんだという話は印象的でした。

 

始まってから1時間程度、かつての学友と現状の報告をし合ったり昔を懐かしんだりして過ごした後、大きな目的でもあったゼミでお世話になった先生へのご挨拶。実験計画法という統計学のK教授です(余りオフィシャルに書く事は無いのですが僕は統計学を専攻してました)。

 

社長をやっている事を報告して驚かれつつも、現状の報告や将来像をお話しし、合わせて学生時代にご迷惑をかけた事をお詫びしました、もちろん、今回の同窓会参加の目的でもある

懐かしい&新しい出会いに期待 〜大学の同窓会に〜
僕は将来、もう一度、学びの場である大学で研究するというアカデミックな世界に身を置く時間を作りたいという熱烈な思いを持っているのですが、そのへんを軽く相談させて頂くきっかけを貰えたら嬉しいなとか。

あと、今後の当社の経営方針の一つとしてインターン制度の積極的な活用を真剣に考えておりまして、経営者としてこのへんを大学と相談出来るようなきっかけが頂けたら嬉しいなとかって考えています。

こんな話もしてみた次第。結果、収穫は大きかったと思います。

 

(1)インターン先候補リストに当社を加えて頂ける事になりました

これによって「ウェブ系の開発やってるITベンチャーが良い」という話になれば学生さんに来て頂く事にもなり得るという事です。企業側のこの手の申し出は、大学からすると願ったり叶ったりであったりするらしく、やはり以前RSSセミナーをさせて貰った大学の方も同様の反応をして下さっていたのを思い出しました(インターンの件、また相談に行ってみよう)

(2)社会人入学で大学に戻って研究する事が出来そうな事が分かりました

okだそうです。週に1回とか、月に1回とか大学で研究して論文を書くみたいな。母校の別学科にはネット関係を対象にした研究室もあるらしく、そこへ打診するのも不可能ではないとの事。「Amazonと書籍」に関連した、とある研究をしたいとずっと思ってましたので、これで一歩進めるかもと思った次第。

(3)起業家として学生向けの講演

当社や僕の存在をネタとしてストックして頂ける事になりました。無論、誇れるような成功を収める必要がありますので、実現するとしたら何年も先の話ですが、万が一学生向けのお話をさせて貰えるなら、これほど嬉しい事はありません。

 

という感じ。K教授、本当に有り難う御座いました!!

これ以外にも仕事の面での話も出来ましたし、他にも沢山の教授とお話も出来(もちろん名刺もお渡しして)、学友とも再会出来て、僕にとっては費用対効果が非常に高いイベントでした。行って良かった同窓会。開催してくださった幹事の先生にも感謝感謝です。

 

最後に余談ですが、K教授に「しっかり勉強できてたのに、何であんな小さい会社に行っちゃったんかなって思ってたんよ」と言われた時は何だか微妙な心境でした。

大学から大手企業に推薦を受けて就職する人間がそれなりにいた中でのベンチャー就職(今は東証一部上場企業)だったので、そう思われても仕方無かったのかも。

ま、でもあの会社に行ったからこその今の僕なのですよ。

あの会社にいってなかったらRSSのフィードテイラーは存在しなかったと思うし、itokさんと一緒に作ったEnsembleも無かったかも知れないし、アップルストアでトークセッションってのも有り得なかっただろうし、今の彼女とも巡り会えていなかった筈だし…、いやはや人生ホントに分かりませんね。