会社経営
2008.02.19 (Tue)

先週東京には行ってきたばかりなのですが、明日も出張する事になりました。場所はゲートシティ大崎のアドビ日本拠点。先日の Developers Summit 2008 でお会いしたアドビの方からご招待を頂いたセミナーに参加すべく急遽上京致します。

タイトルは「経営に直結する企業ガバナンスとドキュメントプロセス」というもの。AdobeのPDFソリューションである Live Cycle に関連したセミナーですね。

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Adobe PDF はお馴染みだと思いますが、Live Cycle は余り知られていません。PDFの機能拡張を目的としていて、企業内の紙を電子化した上でビジネスプロセスを完結させる為のエンタープライズソリューションですね。

面白どころで例をあげると、一度配布したPDFを特定日付以降に閲覧出来なくする…といった紙媒体では実現不可能なセキュリティをPDFに付与出来る事とかでしょうか。

 

そんなエンタープライズなPDFという世界のセミナーに何故僕が参加するのか。最近当社で注力している Adobe AIR に答えがあります。

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Adobe AIR のテクノロジが PDFも扱える事は意外に注目されていないポイント。業務用途のPDFを扱えるデスクトップアプリケーションを既存のウェブ技術でもって開発できる訳ですよ。当然ながら LiveCycle にも密接に関係してきます。

 

Adobe AIR + PDF を組み合わせてこそ
ビジネスで Adobe AIR が活きてくるんじゃないか

 

そんな話を先日アドビの担当者に話したところ反応が大変良かったのです。そこを見ている人は余りいてないんです…的な反応。それで是非お越し頂きたいという感じで招待を受けるに至りました。

当社の規模からしても何かすぐにビジネスが生まれる訳ではありませんけどね。でも、将来アドビとパートナー組んでる…みたいな展開があれば面白いなぁと思ってみたりする訳です。

 

今回もドタバタしてる中での東京出張なので、予定が終わればすぐに帰ります。


2008.02.15 (Fri)

バレンタインデーの朝(と言ってもAM3:30)にちょっとしたイベントがあって、出勤&雑用後に向かった東京。今回の出張の目的の一つはDevelopers Summit 2008に参加する事でしたが、それ以上に重要な約束が午前中にありました。

自分が元々いた会社の関係でお付き合いのあるJASDAQ上場企業ウェブ担当者の方々とお打ち合わせ。

以前よりコンサルティングでウェブシステム系のお手伝いをさせて頂いたりしていたのですが、このたび当社の新サービスについて知りたいとの嬉しいお声掛けにより御紹介させて頂く運びとなった次第です。

 

新サービスと言いましても、全く新しいという訳ではなく、昨年度発表したIR情報配信支援ソリューションIRCastをグレードアップしたモノです(IRCastPROと言います)。

詳しくはまた改めてエントリしたいと思いますが、昨年発表したIRCastが抱えていたビジネスモデル的な課題、技術的な課題を解決すべく約1年間に渡って取り組んできました。技術的な課題の解決には、最近このブログでも話題として取り上げたAdobe AIRという技術が活かされてます。

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右側はAdobe AIRの正式なアイコン

 

総時間にして30分ぐらいでしょうか。このサービスの御紹介をさせて頂きました。上場企業様のIRがどう変わるのか、投資家の皆さんにどんなメリットがあるのか、お客様視点にたって細かなご説明をさせて頂いた後に出たのが、

 

どうしてこんな事が出来るんですか。
これは是非入れたい。将来的な可能性を感じますね。

 

先方のこんな感じのお言葉。個人投資家だからこそ分かるウェブを使ったIRが抱えている問題を徹底的に考え抜いたからこそ、そして常に最新技術を追いかけてきたからこそ作れた仕組みに共感頂けた事が本当に嬉しくて、自分にしては珍しく笑顔が出てしまっていたんじゃなかろうかと思います。

特に意味深いと感じたのは、当社にとって想定顧客の立ち位置である方々に「可能性を感じます」と言って頂けた事。モノ作りをする人間にとって、これ以上嬉しい事があるでしょうか。純然たるお客様にそう言って貰うのって結構難しいものです。

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新しいモノを作って見て頂くと「可能性を感じます」…そう言って貰える事は度々あります。これまで実際にそうでしたし、もちろん嬉しかったのは嬉しかった(有り難うございます!!)のですが、お客様から言って頂けるのとはビジネス的な意味というか重みが相当異なると僕は考えています。

 

同業の方の「可能性を感じます」は、技術的なバックグラウンドが共有出来ている上での話なので、ちょっとしたアイディアがあれば比較的得やすいと思うのです。またベンチャーキャピタルから貰う「可能性を感じます」は、社交辞令っぽいので正直余り嬉しくありません。各種のビジネスプランコンテスト関係者から言われる場合も同様ですね。

でも、お客様からはなかなか貰えないだけに貴重。

現存する問題に気付きを得て頂き、それを解決する事をお伝えして、やっとこさ「良いですね、買いますよ」な訳です。そこから先を想像して頂いた上で「可能性を感じます」と言って貰おうと思うと、その革新性までもしっかり伝わっていなければなりません。実際に現場レベルの方に言って頂くとなると尚のことそうです。

商品やサービスの現時点の魅力に加え、その先々までをもユーザーから評価して貰えるという事。物作りをする者にとって「可能性を感じます」と言って貰えて一番嬉しいのは、その方が想定顧客である場合だと僕は思うのです。伝わりきっているという意味で。

 

今回、自分にもこんな機会がやってきた事に本当に感謝したい打ち合わせでした。もちろん、この上場企業様には導入させて頂く事が決まっています。

ここまでこれたのも、色んな形で当社を支えて下さっている皆々様や、こんな僕に気をかけて下さっている皆々様のおかげだと思っています。いつも有り難うございます。

でもまだまだ立ちはだかる壁は無数にあります。それにめげず、自分の想いを注いだビジネスで業界に貢献する事によって、皆さんへの感謝の気持ちを表現出来ればこれ以上嬉しい事はありません。これからも頑張ります。


2008.02.06 (Wed)

昨年末に購入しようとしていた Cinema Display 23inch 。

B0002J4B9A Apple Cinema HD Display (23インチフラットパネルモデル) [M9178J/A]
アップルコンピュータ 2004-07-16

by G-Tools

    <p>
      <a href="/wp/?p=51">1月の MacWorld で新ディスプレイが発表になるという噂を聞いて購入を保留していた</a>モノです。新型の発表も無かった訳だし、いつまでも待っている訳にもいかない事情がありましたので購入しました。
    </p>

    <p>
      <img src="http://img.skitch.com/20080206-cy41ae3gdbewb83x8ngkhty4et.png" alt="skitched-20080206-155646.png" />
    </p>

    <p>
      店頭で見るとそれほど大きく感じないのに、届いてみたら実は大き過ぎたというのはテレビでもよくある話。
    </p>

    <p>
      箱の置き場所に悩むぐらい結構大きいので、30inchの上位モデルでしたら(MacBookには繋がらないけど)エラい事になるなぁと想像しながら設置してみました。
    </p>

    <p>
      <img src="http://img.skitch.com/20080206-mbtd3td38qx7bk7sx48md1die2.png" alt="skitched-20080206-155837.png" />
    </p>

    <p>
      ブラウザ開いたり、メール書いたり、開発してみたりしましたが、やっぱり広い!
    </p>

    <p>
      フルサイズのキーボードの横幅を超える幅、解像度 1920 x 1200 の広さは半端じゃありません。感覚としては、これまでの17inchのディスプレイから約2倍に作業領域が広がったって感じでしょうか。
    </p>

    <p>
      コントラストも前のディスプレイに比べて非常に高く、目に優しい見易さに感動すら覚えた次第。(前のディスプレイが最悪な状態になってたという話も&#8230;。)
    </p>

    <p>
      ちなみに、これまではこんな感じでした。<br /> <img src="http://img.skitch.com/20080206-d57cyqi4hpprx9xcn5ih8u7nkh.png" alt="skitched-20080206-162639.png" /><br /> 明らかに大きさが違います^^;
    </p>

    <p>
       
    </p>

    <p>
      ディスプレイは、キーボードとマウスに並んで、いぁ場合によっては最も(?)開発者の生産性に影響を与えるマンマシンインターフェース。最高のスペックでは無いにしても、出来る限りの良い環境を整えるのは当社の基本的な考え方です。
    </p>

    <p>
      <strong>最高の環境から最高のアウトプットが生まれる</strong>と信じていますから、環境への投資に金を惜しむ事はほとんどありません。その金を回収できるだけの良い仕事が結果として出来ると思うのです。
    </p>

    <p>
      今回の買い物が、その方針に適った最高の環境を提供してくれるモノでありますように。しばらく使い続けてから使用感を報告してみたいと思います。
    </p>

2008.01.29 (Tue)

2008年、技術的に面白そうな事は何ですか?

と聞かれたら、もちろん当社の専門であるRSSはもちろん、XML関係ですとXBRLとか、ウェブマーケティングな視点も加味すると動画ですとか、まぁ色々と上げられる訳ですが、開発者という視点から上げるとすれば文句なしに Adobe AIR なのです。個人的に、あるいは当社的にも。

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Adobe AIR は、PhotoShopやPDF等で皆さんよくご存じの Adobe Systems が開発を進めている、マルチプラットフォーム対応のアプリケーション実行環境。

という定義だけを見てると、どうしてもIT系の人間以外にはピンと来なかったりするのですが、簡単に説明すると

HTMLやCSS、JavascriptやFlash…等々のウェブ上を基本としていた技術でもってデスクトップ用のアプリケーションを開発/提供できる環境

のことです。(厳密にはもうちょっと書かないといけませんが、ここでは省略)

デスクトップ用のアプリケーションというと、例えばPhotoShopやOutlookとか、Windowsで言うところのスタートメニューから起動するものですね。

従来、この手のアプリケーションを開発しようとすると特別な言語の習得が必要でした。細かい話をあえて無視して言うと、WindowsだったらC#とか(他にもありますけど)、MacならObjective-Cとか(これもOSX以前だとちょっと違う)ですね。

ようは、世界が全く違った訳です。だから、

  1. ウェブシステム/ウェブページを制作しますよーっていう事業
  2. デスクトップ用のアプリケーションを作りますよーっていう事業

を両方やってる会社は余りありませんでした。

(1)だけとか、(2)だけとか、両方必要な場合は片方を外注するとか、そういう形態が多いんですね。身近な開発会社(特に中小)を想像して頂くと、だいたいそうだと思います。(ちなみに、弊社は(1)も(2)もやるという会社です)

 

ところが!!

 

(1)だけの技術しか持っていない企業でも、既に持ってる技術(HTMLやCSS, JavascriptやFlash)で、(2)も提供できるようになってしまうのが Adobe AIR なのです。

身近な例だと、Windowsのノートパッド。

これを (1) を専業にする企業が開発するって事は想像しにくいですよね?どっちかっていうと(2)でしょう。でも、Adobe AIR によって (1) の企業でもノートパッドが作れます。自分とこのソリューションをスタートメニューから使って頂ける。

もう一つ例を挙げましょうか。

あるブログサービス提供事業者がいるとします。ブログを書くインターフェースはブラウザからではどうも使いにくい。じゃぁ Adobe AIR で専用のブログエディタを提供しよう!そうすりゃ、デスクトップ上の画像ファイルのドラッグ&ドロップで画像をアップロード出来るし、ブログシステムへ記事を保存すると同時にブロガーのパソコン内にもバックアップファイルも作ってしまえる

…まぁ誤解を恐れずに極端な例をあげると、こんな感じでしょうか。

今日のニュースに上がっていた、

ペパボとAsk.jp、Adobe AIRに対応した動画アップロードツール「JUGEM Desktop」を提供
JUGEM Desktopは、ウェブカメラで撮影した動画を直接アップロードできるデスクトップツール。アドビシステムズが開発した、OSやウェブブラウザに依存せず利用できるデスクトップアプリケーション実行環境であるAdobe AIRに対応

なんかは典型的な例ですね。

このように、巧く使えばサービスの質を上げられる訳です。これって凄い事だと思いませんか?ウェブ系の事業者の可能性がグンと広がるのは想像に難くないでしょう。

従来通りウェブサービスを作り、それを補完するツールをAdobe AIR のアプリケーションとして提供する。あるいはウェブに繋がっていること前提のサービスなんだけど、Adobe AIR アプリケーションのみで提供…という形態もあるでしょう

 

唯一の課題は、Adobe AIR という環境が既にインストールされているパソコンでないと、Adobe AIR 用に作ったアプリケーションは動作しないという事。

要は、Adobe AIR という環境が普及しない事には幾らAdobe AIR上で動作するアプリケーションを作っても意味が無い訳ですね。

でもPDFを世界中で当たり前の存在にしてしまったAdobeです。そして、ウェブブラウザ上でインタラクティブなコンテンツを提供するFlashを世界標準にしたMacromediaを買収した企業でもある訳です。

僕は、Adobe AIR が標準になるのも時間の問題だと思っています。Adobe Reader が多くのパソコンに最初からインストールされているように、Adobe AIR も最初からインストールされているという時代もやってくるでしょう。

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(Adobe が AIR 認知度向上の為に米国内を走らせたバス。注目すべきは、まだ正式発表されていないにも関わらずこんな事をしているという事。本気度をうかがい知れる一つの出来事です)

 

そんな訳で、2008年の注目技術の一つ、Adobe AIR のお話でした。無論、当社でも昨年の早い段階から Adobe AIR には取り組みは始めており、遅くとも今年の春までにはAdobe AIR 向けのRSS関連アプリケーションの提供を開始する予定です。

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リリース予定のAIRアプリケーションのアイコン

詳細はまた改めて書きたいと思います。


2008.01.01 (Tue)

年が明けて2008年。今年はどんな年に出来るでしょうか。2007年以上に最高にエキサイティングでしたと言える事を目指して邁進したいと思います。

先のエントリにも書かせて頂いた

  • 1年目は創業期
  • 2年目は基盤作り
  • 3年目は飛躍の年

の通り2008年は当社の2年目と3年目にあたります。2007年の比ではない激動の1年間になりそうだという予感がするのですが、種々の出来事に翻弄されず基盤作り(2年目)と飛躍(3年目)を達成する為に、以下の目標達成をミッションにしたいと思います。

[人] : 新しい出会い

  • 仲間を1名増員し開発ベンダーとして生産性100%増を達成する
  • 新しく50人の開発者と会い交流を深める

[RSS] : 基盤強化と積極的アウトプット

  • RSSビジネスの基盤を強化し関連案件5件の達成を目指す
  • RSS関連新サービスを最低3つ企画・開発・リリースする
  • RSSの基礎や活用法をブログ上で最低月1回計12回はアウトプットする

[新事業] : 新しい事への挑戦

  • XBRLビジネスに本格参入し、関連サービス1つを企画・開発・リリースする
  • RSSを活用したSEO支援ツール1つを企画・開発・リリースする

人とRSSと新事業という切り口で整理してみました。いずれも年末に達成/未達の判断が出来るよう、また目標をイメージし易いように定量的なものにしています。

1つとか3つとかの数値目標を掲げているからには既にアイディアがある訳ですが、それらは全て「不便を便利にする」「世にないものを作る」という当社の基本方針に基づいて出てきたモノです。

 

こんな当社の2008年に、興味を持って頂けた方、ちょっと話を聞いてみたい…という方がもしいらっしゃいましたら是非一度お声がけ下さいませ