会社経営
2010.01.26 (Tue)

弊社iPhoneアプリ GNReader / GNReader Z について詳しくご説明させて頂きたいと思います(かなり長文です)。

このエントリの目的は、(1)改めてお詫びと停止理由を公式に表明すること、そして多くのユーザー様に御迷惑をおかけしてしまった事実を鑑み、(2)弊社が今出来る現実的な御対応と(3)今後の計画についてご説明させて頂くことです。

 

(1) お詫びと停止理由のご説明

2010年1月19日、GNReaderとGNReader Z は全ての機能を停止させて頂きました。その理由については、以下の画像に示す通り GNReader / GNReader Z の最新記事として書かせて頂きました。

iphone_photo

繰り返しにはなりますが上図の文言の通り、GNReader / GNReader Z を支えるサーバーの物理的な維持、ソフトウェア的なメンテナンスなど運営を継続する為のコストが肥大化し、単一事業として継続する事が困難であると経営判断した事が主たる理由です。

GNReader 及び GNReader Z を併せると約17万人のユーザーがいらっしゃいましたので、アクセス数が決して少なくない事はご想像頂けるのではないかと思います。(そして、特定の時間帯にアクセスが極度に集中するというシステムとしての扱い辛さを持っていました)

確かにもっと資金を投下すれば維持する事は不可能ではなかったと思います。サーバーを増強したり担当者を増やすといった選択です。ただ、そうすべきかどうかを冷静に考えた結果、経営者でもある自分の判断はNGでした。自分も常用するユーザーでしたから長らく悩みに悩んで最終決断を遅らせながら運営を続けていましたが、絶えきれず停止と相成りました。やはり事業としては歴然とした赤字であった上に、残念ながら継続的に会社の状況を悪化させる要素になりつつあったからです。

とはいえ、突然の停止であった為に多くのユーザー様にご迷惑をお掛けした事は確かです。この点は反省すべき事であり、唐突なサービス停止という結果にユーザーの皆様にはただただお詫び申し上げる他ありません。ここに改めてお詫び致します。申し訳御座いませんでした。

 

(2) 直近の御対応

GNReader Z をご購入頂いたお客様には、購入金額115円を返金させて頂きたいと思います。

全機能を停止した後で「無償のGNReaderはともかく有償のGNReaderZが突然の停止は有り得ない」といったコメントを頂きました。ごもっともなご意見だと思います。弊社側に上項の理由があったとは言え、GNReaderZのアプリ解説文には有期限的サービスである旨を明記していなかった訳ですし、115円で永続的な使用権が獲得出来ると期待されて当然のアプリでしたので、突如停止という弊社の対応が下策であった事は確かに否めません。この点は申し訳無く思っています。中には1ヶ月程度しかお使い頂けず、結果として GNReaderZ が販売価格(115円)相応の価値があったとは言えないアプリになってしまったケースも御座いました。

そこで paypal を介してという形になりますが「返金」という御対応をさせて頂く事に致しました。

GNReaderZに115円の価値は無い(無かった)という御判断を頂いた場合には、その旨をメールで info [at] feedtailor.jp にお送り頂けますでしょうか([at]の部分をアットマーク@に変えて下さい)。

恐縮ながらその際のメールは、Apple から GNReaderZ の御購入後に送られてきているレシートメールの転送として頂きまして、併せて paypal の御支払用アカウント情報(メールアドレス)も記載して頂きたく思います。GNReader Z の購入者様である事を証する方法が他に無く、誠に恐縮ながらレシートの転送メールによる御連絡のみの御対応とさせて頂きます事をご了承下さいませ。また、レシートの内容や paypal アカウントの情報との整合性が取れない場合はご確認メールを返信させて頂くかも知れませんが併せてご了承下さいませ。

(*) paypal をご存じでない方や、またアカウントをお持ちでない場合は、詳細な説明や取得方法について初心者のためのPayPal(ペイパル)の基礎知識(nanapi様)に分かり易くまとめられていますのでご参照頂けましたら幸いです。

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ご参考までにですが、本件に関しては予めAppleに「希望されるお客様に販売元から返金する仕組みがあるか」を問い合わせていたのですが、本日返ってきたのが「ユーザー各自がiTunesサポートに問い合わせて下さい」といったかなり残念な回答でしたので、弊社が独自に個別対応させて頂くものとした次第です。

手数料等を含めると相当な金額になるのは間違い有りませんがそれは承知の上です。

ユーザー様のブログ等を拝見する限り、独自に iTunes サポートに問い合わせをされた上で Apple からの返金や iTunes 用のチャージを得ておられる方もいらっしゃるようなのですが、既にそのような形でキャッシュバックされている場合でもご連絡下さいませ。弊社から paypal を通して直接ご返金させて頂きます。

 

(3) 今後の計画

全機能の停止直後に頂いたメッセージの中には「愛用していたのに残念です」「復活を大望します」といった非常に有り難いお言葉もあったのですが、前述の通り GNReader / GNReaderZ を事業として継続困難と判断したぐらいですから、残念ながらそのまま復活する事は出来そうにありません。また同じことの繰り返しとなってしまいますので….。

ただ GNReader / GNReader Z で弊社が実現した、閲覧の快適さや軽快さによるトータルな使い勝手は他のアプリにない特徴だったと自負しており、両アプリで培ったノウハウを「真っ当に事業継続可能であり且つ全ての方に御理解頂ける別の新たなアプリ」として具現化する手段やビジネスモデルの模索を早速始めております。どのような形になるかまだ分かりませんが、そう遠くない将来に何か発表が出来るよう引き続き頑張らせて頂く所存です。

 

以上、かなりの長文となりましたが GNReader / GNReader Z の件で弊社が改めて表明させて頂きたい事を列挙させて頂きました。このオフィシャルな表明を約17万人に及ぶ GNReader / GNReaderZ のユーザー様にお届けすべく、宜しければこれをお読み頂いた皆様のブログでの言及や Twitter での呟き等でご協力を賜れましたら幸いで御座います。

最後に、今まで GNReader / GNReader Z を御利用頂き本当に有り難う御座いました。重ねて御礼申し上げると共に、突然の終了によりご迷惑をお掛けするばかりかユーザーの皆様に不快な思いを強いてしまった事、そしてオフィシャルな見解の発表が遅れてしまった事にお詫び申し上げます。

 

株式会社フィードテイラー
代表取締役社長 大石裕一

2010.01.04 (Mon)

2010年どうなるか…を書く前に2009年の会社的な目標とその達成具合を振り返ってみたいと思います。昨年の頭に2009年の目標と題するエントリで以下のような目標を掲げていました。

  1. **生産性の向上

    増員による生産力100%以上増の達成**

  2. **先鋭化

    価値創出力の源としてRSSとiPhoneを追求**

  3. **新しい事への挑戦

    新しいビジネスモデル(新しい商品の売り方)を実践**

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概ね達成できたという感じでしょうか。

生産性の向上は2009年早々のitokのjoinにより、そして先鋭化は(ほぼ)iPhone専業になる事により達成。iPhoneアプリ開発実績数31個と比較的多いのは、その両方の証左であると思っています。達成度100%と言っても良いでしょう。

新しいビジネスモデルについては、弊社では従来した事のなかった OEM を実現出来た(画像ビュワーiPhoneアプリを簡単に作れるライブラリのOEM。使われたアプリ数は10を越えます)という意味で達成と言えるかも知れないのですが、自分的には余り納得がいってないポイントだったりします。だから50%。

というのも、

今年取り組んでみたいのは新しい売り方です。直販でも販売代理でも、OEMでもASPでもない、弊社的に新しいマネタイズ(お金にする)手段作りに挑戦してみたい。

書いてた通り、元々は OEM ではなく全く新しいビジネスモデルを確立出来ないか…という事を考えていたからです。残念ながら実現には至らなかったというのが正直なところですね。

これは2010年も継続して取り組んで行きたいと思っています。

丁度、昨年から暖めていたアイディアについて、年明け早々の社内会議で「この形態なら結構面白いんじゃぁ?」という落ち着き所が見えてきたところです。iPhoneアプリをベースとしているので Apple の審査如何に依存する為どうなるか分かりませんが、実現すれば弊社的に手がけた事のないモデルとなるだけでなく、iPhone 市場的にも面白い一石を投じれるのではないかと思っています。

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という訳で2009年は概ね目標達成できたものの、納得いかない事項もありましたという感じ。納得いかなかった所は2010年も引き続き頑張るポイントにしたいと思います。

2009.12.31 (Thu)

漢検によると2009年の「今年の漢字」は「」だそうです。

2008年が「変」でしたのでここ2年は「色んなものが変わって新しくなろうとした」….という事なんでしょうね、きっと。でも個人的には、変わる事も新しい事も大歓迎なんですけど、日本という国に長期的なビジョンが全く見えず心底心配になってる今日この頃です。

さて、年末恒例の振り返り。

弊社の2008年は「変」の年だった事を昨年末に書かせて頂きましたが、今年も漢検に連動したのか2009年は弊社にとってもまさに「新」の年であったと言えます。(ちなみに2007年は「偽」ですが、もちろんこれは連動してません)

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1. 体制

年始に書いたのですが年明け早々に元同僚でありMacOSX用某フリーソフト共同開発者でもあったitokが新しい仲間として加わりました。

企業は人が織りなすもの。…であるからして、必然的に新しくなり新しいものが生まれます。増員により理想としていた開発と営業・企画の完全分離が実現し、新しい体制は多くの新しい価値を生み出しました。

それは、創業以来一番仕事が多かった一年であったこと、仕事の規模感も大きくなったこと、お取引先様が増えたこと、増収を果たせたことに表れています。この勢いを伸ばし続けることが、弊社を支えて下さっている関係者全ての方への感謝の表現だと信じ、来年も邁進する所存です。

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2. 事業

全く新しくなりました。

従来はRSS関連のシステム開発事業を行うITベンダーだった訳ですが、今はすっかりiPhoneアプリ開発が主たる事業となっていますし、それを標榜しています。

前項にも関係していますが、やはり体制が変わったのが大きな理由ですね。時代はiPhoneというスマートフォンに向いていたし、Objective-C(iPhoneアプリ開発に必要な言語)暦8年のitokがjoinしてくれましたし、その開発力を最大限に世の趨勢にあった社会的価値へ変換しようとすれば当然の転換だったとも言えます。

結果は良かったと思います。まさにiPhoneの年となりました。年を跨いで進行する案件も幾つかあり、来年も引き続き主たる事業として取り組んでいきたいと思っています。

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3. 繋がり

儲かる/儲からないという視点も経営上必要ですが、今年何より嬉しくて「新」であったのはiPhone事業をきっかけにかつて無い程に沢山の方々との人脈が出来たという事です。個人の方、企業の方を通して自分の/自社の世界がまた大きく広がった気がします。

新しいことが新しい人との繋がりを生む事を改めて実感できました。僕が創業以来常に新しい事に取り組もうとする理由はコレなんですよね。

新しい出会いをきっかけに弊社とお付き合い頂いている皆々様、また従前よりお付き合いさせて頂いており本年それを深める事が出来た皆様に心より感謝しております。

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という訳で、何もかもが新しくなった事で、ミッションとして掲げている「まだ世に無いものを作ること」「自分たちが存在しなかったら世に生まれなかったであろうものを作ること」そして「作ったもので世界を少しだけでも変えること」を昨年以上に実践できたと思います。

特に、iPhoneアプリの GNReaderGNReaderZ ではニュース収集スタイルを、FollowYou では Twitter のフォロー方法を新しく提案出来たことを大変嬉しく思っています。

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来年は何を新しくして何を作ろうか。そんな事を考えながら、更なる激変が予想される2010年も引き続き「飛躍」の年にするべく突き進みたいと思います。2009年本当にお世話になりました。今後ともフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。


2009.11.27 (Fri)

命名センスはさておき、今日は弊社福利厚生の一つである「Happy My Mac」制度を紹介させて頂きたいと思います。別名を「プライベートMacintosh購入資金支給制度」と言いまして、まさに言葉通りの制度であります。

個人用のMac購入資金を10万円支給します

というモノ(制度の詳しい記述については宜しければプレスをご覧下さい)。

会社のマシンがそもそも全部Macで、且つ公私ともにMac使いであって欲しい採用ページで唄うぐらいですから「私」に口を出すならお金も出そうぜっていう発想ですね。就労環境において何かを強制/推奨する訳なので、そんなにおかしくない取り組みだと思います。顧問税理士さんにも相談して問題なしとのコメントを貰ってまして、弊社ではこのちょっと珍しい(?)制度である Happy My Mac 制度を今夏から運営しています。

この手の支給制度は、

  • 所有権の一部は会社にありますよ
  • だから会社やめた時は現物かお金で返してね
  • (支給とは名ばかりで実は)総額を○ヶ月で割って毎月給与から天引きします
  • 会社から支給するんだから家で仕事もしてよね

的なルールや制限が付随するものですが、そんなものは全くありません。マイナス方向のルールや制限はたいてい社員を信用していないから作るもので、信頼関係が成長を助ける大きな要素となっているベンチャーにおいては全く不要だと考えるからです。まぁ更に書くとすれば、ありきたりな制度を作っても面白くないですからね。前代未聞度合いが高い方が会社としても面白いという動機もあったりします。

内容は至ってsimple

ただただ単純に完全なプライベートマシンを「価格 ー 10万円」の予算で購入できるという分かり易い制度。現行のラインナップだと、一番安いモデルのMac Book Pro 13inch (¥118,800) を ¥18,800 の自己負担のみでゲット出来る計算になります。

この制度を適用するのに条件がただ一つだけありまして、それは「個人ブランドの iPhone アプリを開発/公開し続ける」ということ。会社じゃなくて個人の。その条件さえクリアして貰えれば、会社は一切関与しません。極端な話、この制度を利用して新型Mac購入して翌日に辞めてしまったとしても当該Macは自分のものって訳です。

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なんでこんな制度を作ったのか。

顧問税理士さんにも「?」という反応をされたのですが、答えは非常に簡単で、売上を上げる為そして組織としての技術力を高める為です。

弊社はiPhoneアプリ開発事業を営んでいますが、その開発力はエンジニア個人に大きく依存する訳ですね。担当するエンジニアが優秀なら会社の成果物の質は上がりスピードも速くなるでしょう。僕が言うまでもなく知識労働集約型企業における技術力とは、突き詰めていけばエンジニアのノウハウの足し算/かけ算/べき乗算である筈です。

たし算になるのか、かけ算になるのか、はたまた最強のべき乗算になるのかを決めるのは就労環境や体制であったりすると考えていますがその話はさておき、ある組織に属する個人が持つ技術力、その技術を洗練する機会が会社の業務内だけではなく、プライベートな生活にまで及べばどうなるか。答えは明らかですよね。個人の能力の向上は、(ほぼ)イコール会社の技術力の向上な訳ですから、これに営業力・企画力がきちんと伴えば売り上げは自然と伸びます。

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実例を一つ。

Twitterに今自分が聞いている楽曲を「Playingなう」として呟けるデザイン事務所メタグラマーさんのiPhoneアプリ TwitMusic がありますが、この実装には弊社itokが(HappyMyMac制度で購入して貰ったMacを使って)プライベートで開発しているTweetMapHummings(こっちはOSX用アプリ)のノウハウが活かされてる訳ですね。こんな例が幾つもあります。

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もちろん会社が個人にプライベートな開発を強要するのはNGですが、本人に趣味としての開発の意向があり、且つ会社の利へと繋がる可能性が高いのなら、それをアシストする意味は相当にあると思うのです。

就労環境そのものにお金を掛ける事も重要ですが、実は知的生産物を糧とする企業においては投資対象を社外にまで積極的に広げるのもアリじゃないかと考える今日この頃です。まぁ限度はありますからバランスが重要ですけど。

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という訳で弊社のちょっと変わった制度のご紹介でした。


2009.11.22 (Sun)

習慣について書くのはかなり久しぶりな気がします。2年頃まえから新しい習慣を身につける事に目覚めて、

こんな感じで色々やってきて今も続いている訳ですが、この秋(?)からまた新しい事を始めました。タイトル通りなのですがランニング。昼でも夜でも早朝でもなく明朝です。ここ重要。

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毎朝AM3:30に起きているという事を随分前に書きましたが、最近は夜の帰りが遅い事もあって20分程ずれて起床はAM3:50。んで、スタンバってAM4:00から準備体操して2,3km走ります。毎日2,3km程度なので月間100kmにもなりませんから全然大した事ないんですけどね。

別にランニングが流行ってるからという訳ではなく、尊敬する経営者に走ってるという共通点がある事にふと気が付いたのと、運動始めたら仕事の集中力が高まったと身近な友達経営者(彼は自転車)の体験談を聞いたのがきっかけです。じゃぁ自分も真似してやってみようと。

で、モチベーションを維持すべく Nike+。

更に、iPod nano 5世代

を併せてゲット(3GSならNike+にも対応してますが僕の個人用iPhoneは3Gなので)。ちなみにいきなり買ったのではなくて、半月程続けてみてこれは習慣付きそうだと分かってからなのですけどね。この3点セットで走行距離や時間を管理しながら走ってます。

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始めてから1ヶ月。掃除や参拝とは違って、体調(特に足の調子)に左右されるので走りたいのに走れない事もあったりするのですが普通に続いています。その昔、無理をして足を痛めた経験があるため様子を見ながらのランニングになりますが、今は普通に走る事を楽しんでます。そう、自分でもビックリしてますが

走るのが楽しいんですよ

走るようになってからランニングが流行ってるという事を(今さら)知ったのですが、それが凄く分かる気がしました。何でもっと早く始めておかなかったんだろう…って今は思います。

走るという習慣によって何が変わったかと言えば、細切れ作業を切替ながら次々処理していく系の仕事効率が上がった気がするのと、ビジネスや経営について考える時間が増えた(走りながらだと何故かよく考えられる)事ぐらいでしょうかね、今のところ。

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来春ぐらいには10kmを1時間で普通に走れるようになって、ゆくゆくはハーフ、フルと完走出来るようにトレーニングしていくつもりです。先は凄く長いですけど。という訳で、ランニングが習慣であると同時に趣味になりそうな気配が漂ってる今日この頃なお話でした。