その他
2015.07.17 (Fri)

大阪イノベーションハブをきっけでご縁を頂いた(株)Warranteeの庄野社長からご紹介を頂きまして、この度ラジオ関西に生で出させて頂く事になりました。

日時 7月21日(火) 13:20から10分程度
番組 桂春蝶のバタフライエフェクト
コーナー アプリを訪ねて三千里

だそうです。創業直後に地域FMに出させて頂いたことはあったので、ラジオはこれで2回目になりますが、生放送は多分初めだと思います。当日、アプリの紹介とか何故作ったのかとかそういう会話になると担当の方には事前にお聞きしているのですが、

大概トークが脱線することがありますが、それは生放送の醍醐味ということでよろしくお願いいたします。

という事だそうで。お相手が落語家とあらば絶対に脱線するやろなぁと容易に想像できて、それがまた楽しみだなと。

ラジオと言えば大学受験時代の旺文社ラジオ講座ぐらいなもんで普段はラジオとは縁遠い人間なものですから若干恐縮なところはあるのですが、なかなか頂けない貴重なご縁。関係者の方や聞かれる方に喜んで頂けるような10分になるよう頑張ります。あ、ちなみにアプリは「そら用心」を紹介させて貰おうかなーと思ってます。

今は radiko ってな大変便利サービス(Webもアプリも)がありますので(地域外だとやっぱり聞けないという事だったかとは思いますが)、リアルタイムに聞けそうな方がおられたら宜しければ是非お聞き下さい。


2015.05.06 (Wed)

前からずっとやりたいな〜と思っていた新たな取り組みを、先日社内のミーティングで発表しました。その名も超聖域。今年の7月1日〜7日の1週間に渡って行います。超聖域って何やねんという話ですが(笑)

副業推奨とかメール禁止とか開発室分離とか、弊社の変な(?)取り組みや制度をこのブログで過去に紹介させて頂いてきたのですが、そういえば「聖域タイム」という仕組みについてはちゃんと書いた事がありませんでした。今回の「超聖域」とは「聖域タイム」という弊社の取り組みの拡大版になります。併せて御紹介。

聖域タイムとは

聖域タイムとは、Googleの20%ルールに近い取り組みで、毎週水曜日の午後の時間(ざっと4時間程度。上図参照)を、エンジニアめいめいが普段の業務を離れて、

  • 業務無関係に作ってみたいものを作る
  • アイディア会議で出たネタを実際に開発
  • 新しい技術の調査や実証実験
  • 社内の業務フローや環境改善

等々、普段の業務に終われてるとなかなか出来ない事や新しい事をやるのに時間を使いましょうっていう取り組みです(勿論、火急の案件やトラブル対応等をする場合は別)。2009年からやっているのでもう6年間続いてますね。

毎週水曜日には何か新しいモノが生まれてきました。富豪ブック8bitterそら用心はこの時間でプロトタイプが出来て製品化されたものです。製品ではなくとも例えば、弊社製ライブラリをFTFoundationというオープンソースなものとして整理して公開したりとか、社内のビルドシステムの自作やら、業務用システムのチューニングだったり、最近だとチャットシステムをSlackに移行した直後に便利なbotが早速投入されたりとか。

エンジニアも毎週水曜日の午後がそういう時間枠としてある…という事を前提にアイディアを考えたり、「あー、これ面倒だよなぁ。次の聖域でやってもっと楽にしよう」とかって発想で準備をしたりします。言うなれば、日々思い浮かぶアイディアや課題に取り組める「器」です。仕組みとしてこういう時間があると、組織って今月よりは来月、今年よりは来年、確実に進化するんですよね。ウチの開発スピード感やネタアプリを沢山出せている秘密の一つです。

で。

最近、1泊2日で泊まり込みで新しいサービスをワーッと勢いで作っちゃうみたいな事が流行ってるじゃないですか。いわゆるハッカソン。大阪市は結構盛んで、Moffとかは超成功例の一つなんですけど、あぁいう企画を社内でやれたら面白いのになぁとずっと思ってました。

 

社内でハッカソンを1週間やるとどうなるだろう

ある意味、実験なのですけどね。普段の聖域タイムを丸1日に伸ばすぐらいから…とかも考えたんですが。

ラズパイなどハードが絡んだネタにエンジニアが興味を持ってそうな雰囲気とか、通常業務でやる事が多すぎてアイディア出しても作れなさそうなんですよねぇ〜という声があったりとか、そういう事を見聞きして、じゃぁGoogleのDemoDayやfacebookでもやってるように丸1日って小さいことを言わず、

1週間まるごと使ったら良いんじゃないかな?

と思いまして、それで社内1週間ハッカソンにしようと。で、7月1日(水)〜7月7日(火)までを期間として最終日のPMに大発表会。その後、創業日パーティを兼ねた飲み会(7月7日が創業日)って感じだと年1回のイベントっぽくて面白いなぁと。通常の聖域タイムの拡大版なので名前は 超聖域

通常業務の緊急対応事案があれば勿論普通にやることを前提に、基本は通常業務を離れて「何か」を作ります。ルールは以下の通り。

  • IT分野ならジャンル不問
  • DEMOが出来るものであれば何でも良い
  • 7月1日からフルスロットルで動き出せるように準備しておく
  • 必要なモノがあればハードでもソフトでも会社が原則用意
  • チーム制を組んでやるのもok

既存の自社サービスの中で、いつか追加したいと思っていた機能を実装してみるのもありだし、全く新しく別のネタを作ってみても良し。カジュアルゲーム作りにトライするのも良いし、Arduino使って何か面白げなブツを作るのもokだし、AppleWatch向け新サービスのプロトタイプでも良いし、ELECTRONで node によるMac/Win/Linuxのネイティブアプリ作ってみたり、Surface Pen 使ったWindows8.1向けの何かでも良いし、Androidアプリだって構わない、もちろん社内の業務システム改善ネタでも全然ok。

手前味噌で恐縮ながらウチのエンジニアの開発力&スピード感は折り紙付きですから、40時間あれば結構なものが出来上がる筈です。

 

何が生まれるか分からない面白さ

facebookの「いいね!」の仕組みは、こういう取り組みから生まれたと聞きますし、ひょっとしたらウチでも何か凄いモノが出来るかも知れませんね。そうなったら面白いなぁ。新たな商品誕生の契機になるかも知れませんし、新たな技術の獲得となって今後の案件で御客様に喜んで貰える力になるかも知れません。さて何が出てくるでしょうか。

7月7日の大発表会を誰でもお越し頂けるようにして、経営者である僕ですら何が生まれたか分からない中での発表会を一緒に楽しむって展開も考えたんですが、今回は第一回目という事でとりあえずやめとく事にしました。でも成果物の中から公表可能なものは発表会後にスタッフブログ等で御紹介させて頂こうと思います。

という事で、社内1週間ハッカソン「超聖域」まで2ヶ月足らず。どんな事になるやら、楽しみです。


2014.01.12 (Sun)

弊社は iOS アプリ開発専門という事で看板を上げさせて頂いているのですが、時々ITコンサルティング的な事をさせて頂く事もあります。これまで、

  • 企業内のiOSデバイス運用御支援
  • エンタープライズ向けiOSアプリ開発プロジェクト御支援

など、iOS切り口で行うコンサルティングもあれば、

  • 上場会社様のウェブサイトリニューアルコンペの審査やその後の構築支援
  • システム開発における要件定義のお手伝い

などiOSが出てこない案件でお手伝いさせて頂いた事もあります。かつて自分がエンジニアとして広く浅く色々経験してきた事が奏功していると言いますか、何にせよどこかの瞬間で誰かのお役に立てているのは大変有り難い事ですね :-)

さて。

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中でも2012,2013年とおおよそ2年に渡って関わらせて頂いたプロジェクト e-casebook.com は医療の世界に新たな一石を投じる挑戦的なプロジェクトです。医療の世界は技術進化はめざましく、高度化した医療のノウハウを医師の間で共有あるいは承継する必要に迫られていると聞きます。特に手術に関するノウハウはそう。

「これこれこういう理由でこんな風に施術したんですよ」

「あの〇〇はこんなケースで役にたつんですね」

「あと、ここも結構難しかったかな、ここが△△な状態になってるので危険なのが分かる」

「なるほど、そういう見方ですか」

的な。この種の小さな知見の共有と蓄積がライトに素早くなされると確実に技術って進化するのですが、これが医療事情ゆえかなかなか難しく、必要なんだけど進まないらしい。

IMG_2002 © 2014 Amine GHRABI, Flickr

ソフトウェア開発の世界でいうと、優秀なエンジニアの知見は「ソースコード」というOUTPUTがネットを通して共有される事で、ノウハウが集積しブラッシュアップされ英知が集まり、より良いプロダクトになっていく仕組みがあって、オープンソースなんてのはその典型例です。

知見が形になったOUTPUTと、ネットを介した「共有」があってこそ成り立つもので、更に昨今ではGitHubのような仕組みが介在する事で、開発者間の「ソースコード」を介したコミュニケーションも実現し、ソフトウェア開発の知見は10年前には考えられないスピードで世界に共有されています。

GitHub © 2013 Irish Typepad, Flickr

ところが医療の世界はそうはいかない。

手術のOUTPUTって、そもそも究極の個人情報(患者本人の身体、写真・動画等を含む医療データ)です。データは、DICOMという医療用に特化した亜種がごまんとあるコンテナフォーマットで保存されるんですが、データを「見る」ぶんにはスタンドアロン型のアプリケーションで行う事が前提になっているという歴史があって、「共有」という概念にそぐわないんですね。そもそもデータが巨大だし(動画の世界で言えば巨大なコンテナフォーマットと化したAViみたいなもんです)、氏名/性別/年齢などを含めて個人情報天こ盛りだし。

 

患者の情報を共有しようという取り組みは昔からありました。XMLを使った地域医療連携ってやつですね。でもそれは患者情報を病院間で共有しようって話でそもそも医療技術・ノウハウの共有じゃない。しかも、大概はSIerの意向に縛られて拡がらない訳ですよ。標準だけど標準じゃないみたいな。

中には、億単位の国の予算前提で構築するのは良いけど、次年度以降予算がつかなければ運営不可っていう事態に陥って、結局大手SIerさんが予算を吸い込むだけのプロジェクトでしたぁ〜的なネタでしかない状態になり下がったりもする。全然、医療の進化や患者のことって度外視されてる訳です。

でも、ネット世代のいわゆる若手医師には、施術の知見を共有出来れば医学の向上に繋がるし、結果患者様の為にもなるんだ〜って強く思っている方々が沢山いるらしくて、草の根的に、施術のOUTPUTたるデータを、個人情報の問題に抵触しない程度に加工してクローズドなネット空間で共有・議論する事を既に始めてるのだそう。Google画像検索で DICOM って検索すると沢山出てきますが、こういう医療画像の断片をネット経由で共有して、それに基づいて議論するだけで知見って拡散できると。

そんな草の根のトレンドを嗅ぎ付けて、OUTPUTの共有を通して医療技術の共有と議論のプラットフォームを法的問題無く作りたいと考えられたのが(株)ハートオーガナイゼーションさんという会社様で、僕は2012年から「じゃぁそんなプラットフォームをどう実現するのか」の議論に技術的視点で参画させて頂いています。

  • プロプライエタリ(特定ベンダー固有)な技術の排除
  • 「標準」のみで実現する為の仕組み
  • 法的に問題無い「共有」の実現

等について考察して要件も定義して、結局ウチが開発を担当させて頂きまして、紆余曲折ありながら初期バージョンを完成させたのが昨年秋。DICOMから個人情報を除去して、クローズドな仮想会議室上に配備、限られた医師がそれを元に議論する器を Web 標準な技術のみでAWS上に構築したものです。

実際に、医療系のよく知られた国際的イベント CCT2013 という展示会にも出展され、上述の若手医師等からの反応は上々だったようです。また、海外から来ていた医療関連企業の役員も面白いと仰っていたとか。

ecasebook_on_cct2013

この写真は実際に展示されていた時の様子ですが、画面左半分が、いわゆる循環器系のカテーテル治療のDICOMデータ(個人情報は除去して問題無い状態になったもの)です。造影剤が血管の動きを表してドクンドクン動いてるような画像ってTV等でも見られた事があると思います。右半分がそれについて議論するタイムラインですね。ここで「この瞬間、ステントが拡がってますよね」的なdiscussionをすると。

iOSとは全然かけ離れているのですが、こういう事もさせて頂いてます。

 

さて、今回御紹介した e-casebook.com ですが、この度、今後の事業拡大を画して開発体制強化をお考えです。日本政策投資銀行のビジネスプランコンテストで最終選考にも残った実績もお持ちで、目の付け所が素晴らしく、なるはやで理想形に近づけるべく開発スピードUPという事のようです。開発においてスピードは常に正義ですから。

今改めて、内部で開発体制を組み、アジャイルな開発で現場の声をほぼリアルタイムにすくい上げ反映させ進化させていくサイクルを高頻度に回していく、事業的性質を考えてもそうなった方が絶対に良いとアドバイスさせて頂いた事もあり、現在 Find Job! にて求人されてます。

新しいサービスを世界に発信する新規事業開発チームのスタートアップメンバー募集!

医師の知見を共有し医療技術の世界的向上を目指すという非常に革新的なプロジェクト。そもそも画面は全部英語だし、最初から World Wide な展開を視野に入れられてます。今回、ひとまずWindowsエンジニアとサーバサイドのエンジニアの2人をお考えの様子。医療の世界ってまだまだITの活用可能性が多くて面白い分野だと思いますし、給与も悪くない筈ですので、ご興味ある方は是非エントリしてみて下さいませ。上述のように僕は技術コンサルという立ち位置で関わっていますので一部面談もさせて頂く事になると思います^^

 

と、IT関連プロジェクトの技術的な御支援もやってますよー…という御紹介でした。ITを使った何かシステムを作りたい、でもどこからどう交通整理をして進めたら良いか分からないという方がおられましたら宜しければお声がけ下さい。


2013.12.31 (Tue)

2014年になりました。

2014

例年以上に年末感なく新年を迎えました。

TVを見るでもなく、カウントダウンするでもなく、いつも通りに寝て、いつも通りにAM4:00に起床、いつも通りに朝食を食べて、いつも通りに家近くの神社で通算2000回目ぐらいのお参りをしました。まったく変わりませんね(笑)

年始だからというより、本日より弊社の第9期スタートという意味で、気持ち新たに全力で1年駆け抜けたいと思います。相変わらず会社やビジネスの事ばっかりな1年になりそう。昨年末のエントリ通り既存事業を強化しつつですが、仲間は多分1人は増えてますかね、新しいビジネスにも挑戦します。

一方、プライベートでは余り変わりなく、僕のビジネスに巻き込む形で、奥さんにはまた色々と付き合って貰う事になりそうです。いつもありがとう。

2014年、皆さんにとっても素敵な1年となりますように。今年もどうぞ宜しくお願い致します。


2011.12.31 (Sat)

2012年です。いわゆる年賀状の画像。

合理化の一環で昨年まで200枚以上作っていた年賀状を9割以上削減致しました(コスト削減というより時間の節約)。本年より facebook や twitter 等で連絡が取れそうに無い方にのみ送らせて頂く事にしました。

今日から弊社は第7期(決算期の関係で創業からは丁度6年半)に入りますが、経営者の自分が思い描く「企業とは」の1つの解を示せる年だと考えています。

元開発者による開発者の為の会社と銘打つ理想郷が、決してはかない夢ではなく、有期限的なモノでもなく、サスティナブル(持続可能)な組織として構築可能であるという事を証明してみたいと思います。

重要な節目の年になります。2012年、どうぞ宜しくお願い致します。