経営
2020.06.13 (Sat)

前回のエントリでEnjoyStayHome企画について書きましたが、あれから3週間強が経ちましたので予定通りに発表会を開催しました。

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企画参画者は弊社エンジニアの @t0shiya と総務担当 @ikunee のほか、弊社のサービスや製品に週1や月3で関わって貰っている blue吉永さんに、GoodTiming の @hitonomichi さん、そして僕の合計5名。

1時間ほどで全員の買ったモノの発表会をしました。現金書留で手にした¥5,000。普段自分では買わなさそうなものとか、前から気になってたけど買わずにいたもの…の購入資金に充ててくれたようです。

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(5月中旬に現金書留で¥5,000を送った)

在宅を楽しむをコンセプトに色んなものが集まりました。

1個700円する金の玉子(!)とか、可愛い自宅ワンコ・ニャンコの為のハウスとか、生ハムの原木(!)とか、バーベキューグッズとかとか。何にお金を使うかでその人の趣味嗜好って結構出るものですね。知らないプライベートな一面が見れて企画として面白いと思いました。

 

さて、僕はというと、最近(といってもこの2年程)DIYにハマっていて関連道具を一つ買いました。BOSCHのレーザー距離計ZAMO3。購入当時で¥4,500です。

レーザで距離を測るアイテムですね。長い距離を図るのって一人でメジャー使うと意外に大変で、床から天井の高さを測る時は特にそう。コレを使うとその作業がだいぶ楽になります。

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(レーザーが当たった箇所までの直線距離を表示してくれる)

自宅もオフィスも天井が高いので、高さのあるものを作るDIYで早速活躍してます。先日、会社のベランダに片開き扉構造の網戸を自作したんですが、高さを測るのに役立ってくれました。

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(プロ用機器ではないがDIYのレベルでは十分な精度。2辺連続計測して面積を出すこともできる)

 

ということで EnjoyStayHome 企画でした。やって良かったなーと思います。参加者の皆さん楽しんで頂けたようですし。コロナの第二波が来てまた自粛…みたいなことにもなれば、第二回をやっても良いかも知れませんね。


2020.05.16 (Sat)

GW明けの5/6に創業来仲良くさせて貰ってるジールズさんがMBSのミント!に出ておられました。お付き合いさせて貰っている会社さんがメディアに出ると、自分のことのように嬉しいもんですね。

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(出演の後にzoom飲み会で裏事情をお聞きしてTV出演も大変だなと思いました)

番組では、ジールズさんの「Enjoy Stay Home企画」なるものが紹介されてました。外出自粛で家にこもりがちな今ならではの企画。社長の大谷さんのコメントを引用するとこんな感じのものです。

平日の夜や週末、自宅時間が増えた今、改めて「何をしようか」と思っている人も少なからずいると思います。 弊社ではメンバー、パートナーさん全員対象に「何か」する費用を会社負担し「EnjoyStayHome」をプッシュ。

金額は封筒入りの3,000円か5,000円。ルールはシンプル。

・金額内でおさめる

・家でできることに限る

・3週間後、みんなにおすすめポイントや経験を簡単にシェアする

お金の使い道はなんでもOK。また購入したものは会社に返す必要もなし。

(中略)

このような状況の中、少しでも気持ちが前向きになれたらと思っています。

番組を見て、これは面白いなぁと思いました。

やっぱり外に出れないって少なからずストレスな筈ですし、気分転換なりクスっと笑える何かを自分のお金ではないお金で手にできるなら楽しいかもなと思ったんですね。で、真似してみようと弊社でもやってみることにした次第です。

今弊社はフルタイムメンバーが3名と規模が小さ過ぎるので、弊社の自社プロダクト(静的化サービスesparや B2B iOS の新アプリ)の開発・営業に定期的に協力して貰っているパートナーを巻き込んでの5名としました。そこそこ楽しめそうで最小の規模感ですね。(次回があれば少し規模広げても良いかも)

金額は一律の¥5,000。フルリモートで現金手渡しの術がないので、現金書留にして送付しました。企画趣旨を説明したレターを添えて。それにしても現金書留の専用封筒って何か特別感ありますね。

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(現金書留以外の普通郵便やレターパックで現金を送ると郵便法第17条違反になるのだそう。宅急便は各社約款により不可)

自宅にこもりっきりになりがちな昨今だからこそ、ちょっとクスっとできたり、happy になれたり、あるいはご家族で一緒に楽しめる何かを買って貰えたらなぁと思ってます。

そういえば現金支給系では、その昔以下のような企画をやったことがありました。

MacやiPadやApple Watchを購入する資金を10万円とか9割とか全額とか支給するもので、そこそこ評判は良かったのでは(?)ないかと思っているのですが、果たして今回はどうでしょうかね。

何に使うかの選択肢が沢山あるので、どんなものが揃うか楽しみです。3週間後の6月上旬にプチzoom発表会をやる予定。

もちろん僕も参加するので、今¥5,000で何を買おうかなぁと色々思い巡らしているところです(笑) 何を買うか考える時間もなにげに楽しいですよね。


2020.04.28 (Tue)

(所要時間 : 約1分)

フルリモートワークにしてから3ヶ月。幸いにして生産性の低下はなく、フルリモートに完全移行できたと言って良い状態になりました。

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コロナ禍が過ぎても元に戻るつもりはなく、今後もフルリモートな会社でいく予定。ソフトウェア業界は今後もう「え?リアルに会うの?」と、リアルに会うことの心理的ハードルがグッと上がっていくと思うのです。それならもう振り切った方が良い、フルリモートを前提に全て考えるという判断です。

フルリモート完全移行にあたり幾つかの心がけが根付いたのが良かったなぁと感じるのですが、そのうちの2つをご紹介してみたいと思います。

  • チケットの時間粒度を高くする
  • ビデオ会議のハードルを下げ、チケットベースの議論をする

の2つです。なお、2018年からのリモート率を上げていく取り組み過程で書いた『チケット管理がリモートワークの不安を無くすという話』の内容が多分に前提となっておりますので、宜しければ併せてご覧下さい。

 

1. チケットの時間粒度を高くする

「時間粒度が高い」とは、チケット更新頻度が上がるということ。弊社ではRedmineを使っていて、以下チケットの例で少し長いキャプチャですが縮小して貼りますね。

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(全部が全部こうではないが、ものによっては1つのタスクでも結構長くなる)

結構細かく作業の記録を書いてます。弊社はもともとチケットの時間粒度は高いほうなんですが、フルリモートにしてから粒度が少し上がりました。僕も意識して上げるようにしてます。

これが意外に良いのです。

仕事の見える化は推進され、フルリモート化で見えない不安が増すばかりか、逆に安心感が増していると感じます。仕事の動きがよく見えるからでしょうね。


(RSSリーダにチケット更新情報が集約され、誰が何をしているか把握できる)

会社にスナップショットがあるとしたら、解像度が上がった感じでしょうか。フルリモートになったからと報告を今まで以上に求める必要は別になく、ちゃんと進んでるかなという心配もありません。

またチケットだけでなく、Gitでソース管理もしていますのでリポジトリにコミット履歴が頻繁に残ることも安心材料になりますね。

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フルリモートワークにおける見えない不安は、監視システムを入れるとかじゃなくて、スタッフの作業記録の時間粒度が上がるような体制作りをすることで解消するんじゃないかなと思います。

 

2. ビデオ会議のハードルを下げ、チケットベースの議論をする

オフィスで「○○さん、ちょっと5分だけいいすか?」ってよくあるじゃないですか。そこで少し会話・議論して仕事が先に進む的な。

これリモートだとチャットでやりがちなんですが、弊社では1,2回の会話往復で終わらず議論に発展しそうなら、ビデオ会議をすぐ繋げるようにしています。あるいは、最初からチケットを書いて、それを議題としてビデオ会議を呼びかけるようにしてます。

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(チケットに予め要点を書いてからビデオ会議。議題の整理と提示ありきのビデオ会議は議論が収束し易い)

チャットやチケット上で議論をやらないってことですね。議論向きでないツールでの議論は生産性を落とすのでツールを使い分けています。

  • チャット : 通知・報告・確認・合意形成
  • チケット : 作業記録
  • Wiki : 情報整理
  • ビデオ会議 : 議論・相談

って感じ。

チャットがあるから、チャットには記録が残るからと、チャットに頼るのではなく、すぐにビデオに切り替える。ビデオのハードルをぐっと下げて、2,3分話をして決まったことをチケットに書く。

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(チケットにmtgでのメモを書いて議事録代わり)

フルリモートワークではこのやり方が生産的であることを実感しています。

 

以上2つ、心がけることでフルリモート化前と変わらず仕事できてるなと感じたことを書いてみました。今後もリモートワーク時代の最適な働き方・仕事の進め方をこれからも追求していきたいと思います。

 

リモートワーク関係の他のエントリ


2020.01.31 (Fri)

(所要時間 : 約1分)

リモートワークメインにしてから、月4回出社したら多いかなーぐらいになってましたが、昨日(1/30)をもって当面の出社を控えリモートオンリーとしました。

20200131_newvirus

例の新型肺炎の状況を受けての対応です。

報道の通りですが各社動き出していますね。普段からリモート体制が構築されている会社かどうか、また経営層の即断力が試されているような気がします。リモートの向き不向きもありますから、やれば良いってもんでもないでしょうけど。

弊社では、直近の出社が1/21と10日前でした。リモート状態を続けながら各種情報をwatchしてましたが、奈良県のツアーバス運転手男性の発症報道直後、1/29(水)晩の速報で大阪市でも感染例が報じられたの受けて判断し、翌1/30(木)朝のmtgで当面出社なしとしました。

1/30(木)時点の厚労省の見解では

○ 新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。

国民の皆様におかれては、風邪や季節性インフルエンザ対策と同様にお一人お一人の咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

ということですので、いまいまは 普段のインフルエンザ対策と同じで十分 の筈です。が、個人的には 対策の行動コストが低いなら やったほうが良いという考えです。弊社では幸いリモートメインに切り替えていたことが奏功し、朝のmtgで

「大阪でも出たし、しばらく出社控えましょう」

「そうっすね」

と一言二言会話するだけで、身構えることも生産性が落ちる心配もなく平常運転のまま切り替えることができました。(会社の規模が小さいってのはありますが)

冒頭の各社も、リモートへの切り替えコストが低かったからこそできたのでしょうね。野村HDさんのように非IT企業も即応してるのには時代を感じました。(JTさんとかも一部リモート切り替えたんだとか)

2018年の大阪府北部地震や台風21号の時も思いましたが、リモートワークは従業員の健康と会社の生産性を両立する有力な方法だと思います。有事の対応を最小コストで実行できるメリットは大きいです。リモートワークがもっと広がると良いなと改めて思いました。

今回の騒動、被害がこれ以上は広がることなく一刻も早く収束するのを祈るばかりです。


2019.12.28 (Sat)

(所要時間 : 約3分)

2019年も残すところあと4日となりました。毎年恒例の振り返りと来年の展望などを自分用メモとして記したいと思います。今年は4テーマ。

  1. iOS事業
  2. Web静的化事業
  3. 働き方
  4. お金

 

iOS事業

エンタープライズiOS案件で今年も色々お手伝いさせて頂きました。長期で関わらせて頂いているアプリは、ネットメディアに取り上げられたりしました。

ホテルにチェックインするとキー&リモコンとしてiPod touchが渡されるホテルなのですが、このアプリ部分で関わらせて頂いてます。MacFanの再編集ムック本 iOSビジネス年鑑 にも掲載されました。

ADEP / DEP / MDM / ABM / CustomApp などなど、おおよそAppStore向け一般公開アプリとは異なるエンタープライズ分野の技術はまだまだ知られていないなぁと今年も感じました。直接開発には関与せずアドバイスのみさせて頂くケースもありましたね。

エンタープライズiOSの発信は継続していて、今年も幾つかアウトプットしました。

来年は投稿記事数をもう少し増やしていきたいです。あと、MDMやDEPを前提とした自社アプリの開発も検討中です。(自社アプリ復活?)

 

Web静的化事業 espar

iOS事業以上に注力してる事業。今年一番大きかったのは、阪急OASISさんのサイトで espar を導入頂いたことです。

阪急OASIS

元々、静的化前提で作られたサイトだったようですが、サイト拡張で正しく静的化できないページが出てきて困った…とお声がけ頂いた案件。espar の静的化エンジンの品質と高速性をご評価頂きました。

この手のケースが増えてきてる気がします。今年は他に何件かありました。他のツール(StaticPressとか)で静的化したけど無理だった…とか、静的化が要件に入ってる自治体/大学/メディアサイトの案件とかとか。

3月には問い合わせフォーム用のツール espar formも発表しました。静的化を促進するためにも、関連の周辺サービスは増やしていく予定です。

espar form
(静的化したページ上で問い合わせフォームが動作するツール)

また弊社は、espar 事業で AWS Technology Partner (AWSのパートナー) にならせて貰ってるのですが、今年も更新することができました。AWSとのお付き合いも深めていきたいところです。

AWS Partner

ちなみに、今年からパートナー要件に「AWS認定資格を取得したエンジニアが在籍していること」が加わったので、これに併せて弊社エンジニアの @t0shiya にAWS認定資格を取得して貰いました。

来年も静的化の恩恵を色んなサイトにお届けしたいと思います。

 

働き方

リモートワークをメインにするようになって1年9ヶ月。今月は遂に、20営業日中の出社日が4日とリモート率8割を達成です。それでいて何ら生産性に影響がないので来年も続けます。

リモートワークで良いな〜と思うことや、ウチでやってる工夫とかも発信していきたいですね。

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(Thanks! the photo on flickr by Ryan Morse / CC BY 2.0)

働き方でいうと、espar 事業で新たに 営業の方にジョインして頂いた のも今年のトピックでした。ジョインと言っても月に◯日はウチの仕事して下さい的に委託する形式です。個人で一人会社をやっていて複数社の営業マンとして「複業」をされてる方に。

営業の世界では昔から結構あるスタイルですが、今後はエンジニア等の技術職でもこういう働き方が広がっていくでしょう。一社に属するのではなく、複数の契約を掛け持つような感じ。副業(複業)を促進するマッチングプラットフォームも増えてますから。

「副業系サービスカオスマップ2019年版」が公開 (TechCrunch)

雇う・雇われるっていずれ古い働き方になるのかも知れません。完全に無くなることはないでしょうけど。ただ、終身雇用が崩壊した今、「自動更新する業務委託契約」と「期間を定めない雇用契約」と、その違いってどこにあるんでしょうね?

前述の営業の方が、月の数日はフィードテイラー営業マンとして外向きには見えているのと同じように、例えば名刺を持って貰って、週1フィードテイラーエンジニア…ってな形式があっても良いんじゃないでしょうか。来年はそんな新しい働き方にも取り組んでみたいです。

 

お金

今年は今までで一番お金の勉強をしました。税金、財務、社会保障、資産形成、保険…etc。

books
(今年読んだ(聞いた)44冊の本のうち24冊がお金関係。)

2000万円問題が話題となり資産形成に誰もが無縁でいられなくなった以上、経営者も資産形成や法律や税金のことなどお金の知識を持ってないと自社の働き方改革もへったくれもないかもなーと思うに至ったのです。

例えば社内制度一つとっても、雇用保険のことを考えたら給与はボーナス制じゃないほうが良いとか、従業員の資産形成の為に良質な投資信託を扱ってる金融機関で企業型DCをやろうとか、知識があるとそういう判断ができるわけです。社員のお金の課題によりプラスになる雇用形態を作れると。

お金にからんで特に今年影響を受けた本をあげるとすればこの2冊。

実践した効果あってか会社として利益率が向上し、エンジニア給与に還元で来期もベースアップ(昇給)します。会社の為に働いてくれる以上はインフレ率より高い昇給は死守し続けたい、そんな捉え方ができるようになりました。

働き方を突き詰めればお金に繋がり、お金を勉強すれば働き方・雇い方に繋がる。

経営者こそお金の勉強をすると良いなぁと実感しています。従業員に給与明細や源泉徴収票の見方をきちんと説明できるでしょうか?お金の知識があるからできる経営判断が沢山ある気がするんですよね。僕はまだまだ知識が足りないので、来年も今年同様にお金の勉強をしていきたいと思います。

 

ということで2019年、せわしなく過ぎていきました。色々ありましたが総じて楽しい一年でした。来年もどうぞ宜しくお願いします。