最近、仕事の進め方が変わってきていて、ふと気が付きました。

案外リモートでもokじゃね?と。事務所に常にいる必要ある?と。

20180406_remotework

創業からリモートという選択肢は用意してましたが、あくまでオプションだったんです。エンジニア自身や家族の体調がすぐれない時とか、外出控えた方が良さげなインフルエンザ流行時とか自然災害とかの時ですね。

あくまでもメインは出勤、リモートはオプション

ずっとこの考えでした。でも今後、これを段階的に逆転させていこうと思います。メインはリモート、出社はオプションという就労体制に切替えていきたいなと。

リモートの適不適は人にもよるし仕事の内容やプロジェクトのフェーズにもよるので、集まることを完全に否定する訳ではありません。ただ改めてこの1,2年の自社を見てみると、集まることを前提にする意味が無いと思ったのです。小さい会社だからってのが大きいですけど。

 

図らずもリモートが増えたが困ってない

最近、取引先やパートナーさんとリアルに会わず仕事を進めることが増えました。出張も増えてるんですが、出先での社内とのやりとりは実質オフィスなしでリモートワークしているのと変わりません。

20180406_remotework_notebook

SlackやChatworkでチャット&ビデオ会話、RedmineやBacklogのチケット管理、gitでソース管理、VPNでセキュアな接続環境…。

仕事の進め方や就労環境の考え方が、元々リモート最適化されていたんだと思います。生産性を高めるにはどうしたら良いかという追求の結果たまたま…なんですけどね。例えばこの本、

フルリモート体制の37signalsのCEOの著書ですが、これを読んだ時も共感できたし自社でやってたことも幾つかありましたから、考え方もリモート主体を元々是とするところがあったのかも知れません。

ならば37signalsのように、あるいは国内先駆けのソニックガーデンさんや近年だとIncrementsさんのように、思い切って自社をリモートを主体とする会社に衣替えしてみようと思った次第です。

でも既に当たり前の企業さんにとっては当たり前のことだし、リモートワークという言葉はもう何年も前から言われているので、何も目新しさはないのですけどね。

まぁ世間的に目新しいかどうかはともかく、どうせやるならスピードが常に正義なので、3月中旬頃にリモート主体にしようと思い至ってすぐに行動しました。

 

20180406_pollen.jpg
(Thanks! the photo on flickr by ★Kumiko★ / CC BY-SA 2.0)

1. 花粉が酷い日でもリモートワーク

一つ目は出社しない日の設定。出張の日や外出メインで僕がオフィスにいない日(最近は結構多い)と、エンジニア本人の体調が悪い日を原則リモートワークとしました。

後者は7,8年前からそうだったのですが、リモートワークの特別感がなくなるよう僕から「リモートにする?」と提案するようにしました。その効果もあり「今日ちょっと花粉が大変なのでリモートでいいすか」「了解です」ってやりとりもあったりでハードル下げるのに成功してます。

3月中旬から2週間の間に既に4日(営業日ベースで3,4割)ほど実践してますが、生産性は落ちてないという印象。経営者の僕的にも、早速リモートワークを実践したエンジニアの @t0shiya 的にも同じ感覚です。まぁこれは労使相互の信頼感あってこそですけどね。

 

2. リモート前提で自社プロジェクトをおまかせ

もう一つは、自社プロジェクトで新しい取り組み。3月下旬から岩手県に在住の @mtane0412 さん (ブログ:ニートが東京に行った話) に平日、完全リモートでお仕事して頂いてます。

20180406_tanenobu.png
(週1回の頻度のビデオmtg。ご本人の許可を取ったうえでキャプチャ/掲載しています)

弊社では、常時SSL化上場企業対応状況レポートをやってるんですが、随分前から常時SSL化促進のためにもっとWebから情報発信をしたいと思っていたのですよね。esparという自社プロダクトの一環として。

自社のものは自社内で…が僕のポリシーなので、「Webデザイナーさん雇うしかないかなぁ、社内に席は1つ空いてるけど今雇うならエンジニアだよなぁ…」ってずっと悩んでたのです。で、たまたま@mtane0412リモート前提で仕事を探しておられることを知り、速連絡。お仕事をご依頼するに至ったという訳です。

@mtane0412 さんは、Geek Office Ebisu やベビログの板羽さんとの繋がりで知り合った方。ライティングの力やWebの知見、制作力、技術的センスなど、惹かれるものがあったのですよね。実績もお持ちでした。(サルでもわかる葬儀の新常識)

20180406_sougi.png
(制作されたサイトの例。クオリティも高く1年でPVも収益も稼ぐサイトに育ったそうです)

少しお話して、僕の「あらゆるサイトの常時SSL化を促進したい」という考えにも共感して貰えたので、今、特に期限を定めることなくアルバイト的な感じでお仕事をお願いしてます。

これは会社に出勤することを主としていたらできなかったことですね。リモートワークを主とすることで仲間を増やせるということなんだろうなと実感した例でもあります。

 

とまぁそんな訳で、リモートワークを主体に切り替えていこうと思います。冒頭でも書いた通り集まることを完全否定する訳ではなく、あくまで出社かリモートかの主副の入れ替えに過ぎません。適度なバランスが探れると良いなぁと思います。

弊社は、創業来10年以上エンジニアにとって幸せな働き方とは何かを追求してきました。そうやって生まれた変な制度や変な取り組みが沢山あります。

でも、集まる前提という思考の拘束が解けた今、制度や取り組みについてアイディアが色々出てきてます。労基法を改めて読み直したり、社労士にアレはokかコレはダメかと確認しまくってるのは自分らしいかもですね。リモートを主としたらできること。遅れ馳せながらですが、追求してみたいと思います。