会社経営
2011.09.24 (Sat)

著名なライフハック系サイト「lifehacker」に面白い記事が載っていました。

たとえば、朝に運動をして夜は日記を書くといったように、朝晩をルーチン化して一日の始まりと終わりを「ブックエンド」することで、重要なことに集中しやすくなると指摘。

(朝晩の活動をルーチン化して一日の始めと終わりにケジメをつける「ブックエンド式」とは?)

そうそう、そうなんですよ。ウチの取り組みを御紹介した先日のエントリ、

は会社でそれをミーティングという形で実践している例だと思います。やっぱりSTARTとENDがハッキリしている事は重要で、それがルーチン化しうる儀式めいたモノあるいは定型的な処理(だけど内容のあるモノ)になっていると lifehacker が言うように集中し易くなるんですよね。個人でも会社でも。

STARTとENDがハッキリしないダラダラが一番良くない。

そう肝に銘じて会社としてだけではなく僕も一個人としてSTARTとENDをハッキリさせるようにしています。STARTは朝の参拝、ENDは経営日誌を書くことです。

経験上ですが、特にENDのほうは単なる儀式ではなく、何かしら振り返れる活動になっているとっても良いと思います。


2011.09.22 (Thu)

昨日は夕方ミーティングの話を書きました。マジお勧めですから。是非!んで、今日のエントリは夕方の話ではなく朝ミーティングの話です。…は?朝も!?

そうです。朝会議は普通に多くの会社で行われている事だと思うんですが、弊社も朝ミーティングをやります。ただ時間は極力短めにするようにして短ければ5分程度、長い場合もありますが最長30分ぐらいで終わらせるようにしています。

内容は、

  1. 諸々の連絡事項

  2. 昨晩からのプロジェクトの動きの共有と今日やる事の確認

ってな感じ。普通ですね。

ちなみに、立ちミーティングとか、昔は良いかもなーと思った事は敢えてやっていません。「ミーティングはなるべく時間をかけないものである」「ミーティングするより開発しよう」という共通認識があれば、「立ち続けるのが辛くなるので会議は自然と短くなる」といったような予防措置的工夫をしなくても良い事に気が付いたからです。(ディスカッションはまた異なります)

連絡事項の後は今日やって貰いたい事・やろうとしてる事の認識合わせをして業務スタートとなります。

Day 36 of 365 © 2011 Hada del lago, Flickr

弊社ではRedmineという課題管理システムを常用していて、これさえ見れば、昨日の定時以降にプロジェクトにどんな動きがあって、誰が何をすべきかのタスクが分かるようになっています。…ので、ぶっちゃけ朝ミーティングが無くても進められるかも知れないのですが、やはり物事はスタートが肝心なので必ずやってます。

儀式的意味合いというと語弊がありますが、昨日エントリの夕方ミーティングと組み合わせると、一日の始まりと終りがハッキリするんですよね。その効果が結構高い。

朝「じゃ、はじめましょか」….(朝ミーティング)….「今日もよろしくです!」

〜日中は最高のパフォーマンスで開発〜

晩「じゃ、しめましょうか」….(夕方ミーティング)….「お疲れ様でした!」

というメリハリが付きます。

毎日短距離走を全力でやってる感じでしょうか。どこに向かう?→ここまで来た!→じゃ、また明日!みたいな。気持ち良いですよね。それに夕方ミーティングと合わせると「朝なにやる&晩なにした」の共有を毎日繰り返す事になるので、日々のパフォーマンスも皆で共有できている事にもなってるのかなと思っています。

Finishing Strong © 2011 Tricia J, Flickr

僕は物理的に走るのは得意ではありませんが、競技の多くがStartとEndがハッキリしているからこそ全力を出せるんじゃないかなって思っていて、実は仕事も一緒だろうと考えてます。

もちろん、目標を持とう、キャリアプランを意識しようという中長期的設計も必要ですが、1日という短いスパンでも Start & End を意識した方がパフォーマンスは上がる筈で、その方がStart〜Endの間を全力疾走出来ると思うんですよね。….なので、その区切りをハッキリさせるべく、ゴールとなる夕方ミーティングがあり、スタートとなる朝ミーティングがあります。

とにかく枠を定めること。一昨日の弁当二食法の話ではありませんが、意図的に枠を定める事って案外プラスになる事が多いです。制約はパフォーマンスや効率を生む。最近、そんな風に思います。


2011.09.21 (Wed)

弊社の就業時間は 9:00〜18:00。間に休憩1時間が入った8時間勤務です。まぁ普通なんですが、18:00までガーっと仕事してハイ終了というのではなく、必ず17:30〜18:00の30分をミーティングの時間にあてています。夕方mtgですね。僕が出張中でない限りは絶対に毎日やります。

内容は

  1. 今日やったことの発表&披露
  2. 今日の就業中に新発見した情報やTipsの共有

の二点。一人◯分って時間を決めてストップウォッチで時間計測しながら一日のOUTPUTをします。実装内容についての説明と、そして何かしら動きが見れるモノが新たに実装出来た場合はその披露。おぉ、ここまで進みましたか的な事が毎日全員で共有出来るようになってます。

僕が現場エンジニアだった時代に、

  • チーム内で誰が何をしているか分からない不安
  • 自分が何をやっているか知って貰えない寂しさや虚しさ
  • 知見を共有できていればより先に前進できたかも知れない機会損失

等々がもどかしかったので自分の会社では2人以上になってから毎日欠かさず続けています。

定例ミーティングは普通に有りそうですが、弊社がちょっと変わってるのは「2. 今日の就業中に新発見した情報やTipsの共有」のほうですね。ちょっと珍しいかも(…と勝手に思ってます)。

人間、1日8時間ぶっ通しで仕事してると何かしら成長してる筈なんですよね、絶対。新しい知見を得たり、新しい情報をGETして気づきを得たり、出来ないと思っていた事が出来てしまったり…とかとか。そういう小さな積み重ねが「経験」や「ノウハウ」となりゆくゆくは「キャリア」を成す訳ですが、その小さな小さな成長を皆で共有しましょうという取り組みです。

僕らはこれを「今日の新発見」と呼んでいます。

「じゃ、今日は何か新発見ありましたか?」

「えーっと、今日の新発見は…」

という感じで進みます。内容は新しい知見であれば何でも良くて、実装よりの話でも業界ニュースよりの話でも、たまたま見つけたHack的なものでも何でもok。

My workstation © 2009 aaditya sood, Flickr

例えば、Objective-CのBlocksの話も出てくるし、Keychainの仕様についての話とか、はたまたnode.jsの話も出てきます。実践しているドメイン駆動設計(DDD : Domain Driven Design)の話もあれば、gitクライアントのTowerで発見した便利な機能とか、OSXのショートカットを新たに見つけたらそれでも良いし、MySQLのpartisiont使ってみましたとか、ports からinstall 出来る便利なコマンドでも、それこそ grep の –color オプションで色付け出来るですよとか、ImageMagick の convert コマンドで transparent オプション使うと透明色指定が出来るんですとか、Twitter社が公開してるbootstrapで実験して見ましたとか、さくらのクラウドが始まりそうだとか、Yahoo!ボックスが10月からスタートですとか….

もう何でも有り。

確実に言えるのは、8時間もあれば何かしら小さいけども新しい知見を獲得している筈って事なんですよね。それを毎日共有すると中長期的に見ればチーム全体の開発力強化や生産性向上、効率改善に役立つはず。

コマンド一つやショートカット一つが生産性を上げたり、他の人が獲得した知見が将来の自分の問題解決に役立ったりもする訳です。知見の共有を大事にしたいなと。それが僕のマネジメントの根底。皆が咀嚼した上で共有しているので敢えて言うなら知恵の共有かもですが。

My desk © 2011 Simon Collison, Flickr

これがですね、結構面白いんですよ。

「えー!?仕様上、無名関数使えないのに無理やり書けちゃうの?」とか「divのclass名をjsが解釈して幅を動的に切り替えるようなcss+js連携なんですか?」「ちゃいますちゃいます」とか「IBActionで紐付けした箇所がそんな所から便利に飛べるんですか!知らんかったー」とか、盛り上がる時は結構盛り上がります。みんなで「へー」とか「すげー」とか言う事も多くて普通に楽しい。

 

という訳で弊社の夕方mtgを御紹介しましたが、数人単位の開発チームをマネージされてる方は是非やってみて下さい。エンジニアの話にある程度はついていける必要はありますけども、結構楽しい上に効果は絶対あります。超お勧め。


2011.08.20 (Sat)

Mac好きな方なら知らない方はいらっしゃらないと思います。Apple製品が好きな方や興味のある方の為のユーザグループミーティングの本家、AUGM東京が2011年も開催されます。開催日は9月3日。

プログラム内容を見てもかなり凄いイベントなのが伝わってきますね。さすが本家。噂によると300名の定員も一瞬で満席らしいです。

参加企業名一覧にある通りScanSnapPFUさんも参加されるのですが、なんとそのPFUさんのセッションで弊社が少しばかりお時間頂いてお話をさせて頂く事になりました。

7月でしたか、この話を頂いた時は、えぇそれはもうビックリしましたとも。AUGM東京ですよ!しかもPFUさんとご一緒に!これはもう驚く他ありません。関係者の皆様、改めて御礼申し上げます m(__)m 精一杯プレゼンテーションさせて頂きたいと思います。

当日は10分程のお時間を頂戴して、

  • 擬似的にScanSnapをiPadのスキャナにしてしまうFastBoardというiPadアプリのご紹介
  • ScanSnapで取り込んだPDFを閲覧する為のビュワーとしてBook+をご紹介

の2つを5分/5分ぐらいで出来ればと考えております。交流の場も設けられているそうですので、色んな方とまたお知り合いにならせて頂けたら嬉しいなと思っています。早くも2週間前と期日が迫っておりますがプレゼン準備頑張ります。

という訳でちょっとしたご案内でした。もしAUGM東京2011にお越しになられる方がいらっしゃいましたら、会場でお会い致しましょう :-)


2011.08.13 (Sat)

ラジオ日経さんで放送されているFXスクウェアという外国為替取引に興味のある方に向けた番組があります。ラジオ日経さんは短波を使った放送事業をされている訳ですが、主要な番組についてはポッドキャスト化されていて、iTunes経由で定期的に番組音声を取得・視聴出来るように随分前からなっています。

そのポッドキャストを視聴する専用のアプリケーション FX SQUARE が2011年8月12日にリリースされました(プレスはこちら)。これでもうiTunesにRSS登録して都度更新してiPhoneやiPod touchと同期して…という煩わしい作業は不要になります。AppStoreから一度アプリをダウンロードしておけば、アプリの中で番組をダウンロード・視聴していけるというわけです。

今回大変有難い事に、このアプリケーションの開発に関わらせて頂くことが出来ました。企画からリリースまで(震災を挟むなど)諸般の理由があり少し時間がかかってしまったのですが、満を持してのリリースです。

ポッドキャストを聴けるだけではなく、Twitterを使ったオフィシャルハッシュタグ(#fxs)のストリームが見れたり、関連するつぶやきが出来たり、その他口座申込みも直接出来たり…という至れり尽くせりな感じになってます。

無償のiPhone専用アプリとなってますので、FXスクウェアを短波やポッドキャストでお聞きになられている方や、聞いてはいないけど外国為替取引に興味のあるという方も是非お試し下さい。外国為替取引という切り口ではあれど、経済を起点に語られるという意味ではビジネスマンにとっても有用だと思います。

 

ブランディング目的で開発される専用無償アプリは、iOSアプリ界では一つの大きなジャンルになってますね。

ちなみに弊社は元々RSSに特化した開発をやっていた歴史もありますので、このあたりのポッドキャスティング絡みは技術的に得意です。ニュース系もそうですね。ポッドキャストやニュース系で何かアプリ開発をお考えの方は宜しければご連絡下さい :-)