会社経営
2011.08.12 (Fri)

ブログ自社サイトを設置させて貰っていたレンタルサーバが余りに重くなってしまったので、思い切って引越ししました。行き先はさくらインターネットさんのVPS。これまでの経験から安心して利用できると判断しました。コストパフォーマンスも凄く良いですしね。

ブログはもちろんWordPressのままなのですが、これを機に最新バージョンに update して、テーマも変えました。シンプル且つ無彩色系という選択で、余り主張しない感じにしたつもり。目に優しい見た目ながら主張する事は主張する、そんなブログにしていきたいと思います(どんなや)

今や定番となった Facebook のいいね!ボタンや Twitter 連携する機能も搭載して、更にはてブとも連携していますので宜しければお使い下さいませ。WP Social Bookmarking Liteというプラグインを使わせて頂いています。素晴らしい作品を公開されている作者様に感謝。

多くの会社様が夏季休業中でメールもほとんど来ないのを良い事に珍しくブログをガツガツ書いてる今日この頃ですが、サイト更新を機に更にがっつりエントリしていきたいと思います。サーバも体感速度が上がったのでエントリもし易くなりましたし。

新作アプリの事とか、会社の事とか、色々書きたい事が沢山あるんです。最近。


2011.08.07 (Sun)

何故そんなにAppleに偏ってるんですか…と、最近よく聞かれるので書いてみようと思います。

弊社フィードテイラーは、社内Win禁止Macのみ、事業は関西/大阪では珍しくiOSアプリ開発専門という Apple に偏った体制を取っています。Winもやりませんし、Androidもやりません。先日KDDIから発表されて話題になりましたが WindowsPhone が市場に溢れてたとしてもやりません。

徹底して Apple 一色です。

全員 iMac 27 inch ですし、ディスプレイは Apple製 LCD Cinema Display ですし、キーボードも Apple 製。社内のサーバは Mac mini ですし、ルータは AirMacExtreme で、AppleTVも置いてます。一番外回りが多い僕のノート型コンピュータは MacBookAir(上の写真ではちょっと古くてMacBook)で、 iPhone / iPod touch / iPad は社内に無論全シリーズ揃ってます。

入社して貰う人はプライベートもMacである事が条件で、必要とあらば買い換えて貰う為の資金も出します。@kumatch に入社してもらった時はその典型ですね。(Happy My Mac 制度)

ここまで来ると、単に社長が Apple 製品好きなだけというのが在りがちな理由なんですが弊社の場合は少し違います。何故 Apple なのか。

 

Appleがコンピューティングの未来を作っているから

 

これが大きな理由です。ジョブズがAppleに復帰してからの製品の数々は様々な物に影響を与え、未来を創りだしてきました。iPod もそうだし、iPhone もそう、iPad もそう、OS もそうでしょう。ヨドバシに足を運んで物色しても、多くの物のそのどこかに Apple 製品の模倣を感じてしまうのは何故でしょう。

ありとあらゆるスマートフォンは iPhone 的だし、全てのタブレット型端末は iPad 的であるし、様々なデスクトップOSの新しい機能はすべからく MacOSX 的。ここ数年のコンピューティング史の多くの場面で常にAppleが先駆者であり未来の形成者である事の証左と僕は考えてます。

弊社は「世に無いモノを作り出し世界を変える」をコンセプトにしていますが、それは未来を見据えるからこそ出来る事だと思っています。だから敢えて、未来を作ってきた Apple の世界観に身を浸しています。これでもかというぐらいに。そこには気持ちの良い理想的なマン/マシンコミュニケーションと、未来を感じさせる何かがあると信じて。

 

そんな風に Apple どっぷりな年月を過ごして感じた未来の一つが、エンタープライズにおけるドキュメント共有のあり方。そこにSYNCNELというソリューションを自社商品として投下したのが2011年2月の事で、早くも半年。もの凄い反響と数々の導入実績と数多の競合製品の登場は、感じた未来が正しかったからこそと思っています。

 

そして今、また別の分野で新たに感じている未来があります。アラン・ケイは「未来を予測する最善の方法は、自ら未来を創る事だ」と言いましたが、感じた未来をもし自らの手で作り出す事が出来ればこれに勝る喜びは無いでしょう。

Apple が指し示す世界観に便乗するというと聞こえが悪いですが、世界を変えたいと思うなら世界を変えているモノの近くにいる事が一番です。だから弊社は Apple に執拗なまでに偏った体制を組んでいます。

これが「なぜ Apple なのか」という質問に対する僕なりの答え。この選択が正しいのかどうか、それは弊社の今後をもって実証していけるのかなと思っています。


2011.08.06 (Sat)

先のエントリでご紹介したイベントですが、参加者200人越えという事で盛会と相成りました。

平日昼間にも関わらずこれだけ多くの方が集まられたという事は、やはりビジネスにおける iOS や Android というテーマに多くの人が関心をお持ちであるという証左だと思います。お越し頂けた皆様、有難う御座いました。

僕は途中15分の時間をもらって「エンタープライズでも勢いづくiOS」という題目でお話させて頂きました。珍しく時間オーバーしてしまいました、すいません。15分のところが17分45秒ぐらい。15分しかないのにスライドを50枚は多過ぎましたね(笑)

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お話したのは

  • エンタープライズ観点で要注目のiOS5情報
    • iMessage
    • PC Free
    • AirPlay Mirroring
  • OSX Server Lion の MDM 機能
  • VPP(Volume Purchasing Program)
  • iOSデバイス導入事例(法人/教育機関)
  • 続出するエンタープライズソリューション

という感じ。

後の懇親会では「あんな事になってたんですね!」「サプライズが沢山でした」というコメントを頂く事が出来ましたので、お越し頂いた方にとっては新情報比率が高めで結構楽しんで頂けたんじゃないだろうかと思っています。

 

ちなみに予定していた弊社ソリューション「SYNCNEL」の紹介は一切せず。冒頭の40分程度のソフトバンクテレコムさんの講演で大阪の協業事例として紹介頂けたことと、時間も限られていたこともあってバッサリと省略しました。

つくづくこれだけ自社商品に言及せず、Appleでもソフトバンクでも無いのに最新情報ばかり共有している無料講演も珍しいだろうと思いつつも、これは自分の方針なので惜しみなく情報シェアさせて頂きました。

情報って勝手に広がるものだから、囲い込むことには余り意味が無いんですよね。それよりかはドンドン発信して「◯◯の事ならあの会社に聞いたら分かる」というイメージを持って頂く方がずっと良いんじゃないかって思ってます。

 

8月は人前で話するのは今回が最初で最後だと思います。次は9月中旬を予定してまして、iOSの開発現場だからこそ分かる「エンタープライズにおけるiOSとの付き合い方」的な話をさせて頂こうと思っています。iOSのバージョンやデバイスに対する考え方が従前のWinベースなシステムとは全く異なる事をご紹介する予定。


2011.06.05 (Sun)

iPadのセキュリティ3回目です。ちょっと間が空きましたが。今回もパスコードロック周り。iPadをフォトフレームにしてしまう「ピクチャーフレーム」機能の制限についてです。

iPadを家のリビングルームに置いていたり、店舗に置いたりする場合に使われている方もおられると思いますが、こちらのボタン。

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これをタップするとiPadがフォトフレームに早変わり。予め指定していたアルバムの写真がスライドショーされていく訳ですが…。

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業務でiPadを使っていて、且つ標準の「写真」アプリを使って作品や資料等々をプレゼンテーションしている企業様は要注意です。パスコードロックを掛けているから情報漏洩しません….という安心は禁物。

なぜなら、パスワード入力をせずとも「ピクチャフレーム」ボタンを押せば、「写真」アプリの情報はダダ漏れになるからです。重要な情報が画像として入っていれば、機密情報のスライドショーという有り得ない事態の勃発です。笑うに笑えないですね。

という訳で、スライドショー的用途以外の目的でiPadを業務利用している場合は、必ずピクチャフレームをオフにしておきましょう。

例によって「設定」アプリのパスコードロックに設定項目が用意されています。

「ピクチャフレーム」の項目がありますのでこれをオフにしてやると…

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ロック画面のピクチャフレームアイコンが見事になくなりました。これで不用意にタップしてしまう事もありませんね。

iOSにはプロファイルというセキュリティポリシーを社内統一させる為の「同じ設定を一斉に流し込む」仕掛けが用意されているのですが、このプロファイルではピクチャフレームのON/OFFを指定出来ないんですよね。

ピクチャフレームに限らず他にもプロファイルでは設定出来ない項目が幾つもあり、今流行り(?)のMDMを使ってるから安心だぜ…とはいきませんのでご注意を。(MDMについては回を改めて御紹介します)

 

という訳で「ピクチャフレーム」の機能をオフにする方法の御紹介でした。


2011.03.29 (Tue)

2年程前に弊社のアプリ第2弾としてリリースした「防犯マップ」を完全リニューアル。バージョン2.0としてリリースしました! (プレスリリースはこちら)

防犯マップ

プログラムを全部フルスクラッチで書き直しです。iPhone/iPadの両方で動くユニバーサルバイナリとし、見た目も大きく変更しました。以前の犯罪リスト主体のインターフェースから、アプリ名の通りに「マップ」を主体にした犯罪情報閲覧アプリへと進化させました。

iPhone版はこんな感じ

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最初は大阪の中心部の犯罪情報が現れますが、画面右上のGPSボタンで現在位置周辺の最近の犯罪を閲覧する事も出来ます。

地図上の犯罪一をタップすると詳細を表示。

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リストにするとこんな風に一覧できます

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赤色はお子様が被害にあわれている「子供被害」、青色は「ひったくり」です。そして緑色は「強盗」なんですが、これは余り起こりません。

ご覧頂くとすぐ分かりますが、もうビックリするぐらい「子供被害」と「ひったくり」が多い。更に、iPad版では地図を大きな視点で俯瞰する事ができますので、大阪がいかに犯罪が多いか分かって怖くなります。

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初期バージョンでは地図上にピンを立てていたのですが、厳密にその位置でピンポイントに犯罪が起こっている訳ではありません(大阪府警さんの公開情報は○丁目△番地の精度)ので、発生箇所をアバウトな表現に変えています。そして、色が薄い程、古い犯罪です。逆に、濃いほど最近の犯罪になっています。

 

ちなみに、本アプリは不安を煽る意図は全くありませんので、念の為。

元々大阪府警さんが公開されている犯罪情報がテキストベースで位置関係を把握しにくいものを、スマートフォンやタブレット端末上で視覚的に分かり易く表現して防犯意識を高めようというのがそもそもの動機です。

理想的な犯罪情報の公開とは、恐らくこういう形を言うのだと思います。システムとしては全国の犯罪情報を表現する事が可能です。しかし情報が公開されていませんし、整理もされていないように見えるのが現状。そういう意味で、大阪府警さんの情報公開は本当に全国トップクラスの質だと僕は常々感じています。

 

防犯マップ は今はまだ、大阪府下にお住まいの方や、ご親族が大阪府下にいらっしゃる方、仕事・出張で大阪に来られる方…等、大阪に関係のある方向けのアプリになってしまってますが、大阪府外の方も、犯罪情報が昨今のスマートフォン・タブレット端末で表現されるとどうなるか…という視点でもご覧頂けましたらと思います。プレスにも書きましたが、ゆくゆくは、やはり対応都道府県の数を増やしていきたいですね。

尚、今回のリニューアルでは、毎回お世話になっているデザイン事務所メタ・グラマーさんにデザイン全般で御協力を頂きました。いつも有り難う御座います!今回も非常に見やすい見た目に仕上げて頂きました。感謝感謝です。

 

…という訳で 防犯マップ アップデートのお知らせでした。