恒例の常時SSL化レポートをお送りします。詳細は、2018年11月版の上場企業の常時SSL化レポート でご覧下さい。今月は上場企業が大幅増、3640社分を調べました。

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(先月と変わらず1.8ポイントの増加)

10月はChrome70がリリースされましたが特に大きなは変化は見られませんでした。先月と同様に今月も対応サイトが 1.8ポイント 増加して全体で 64.9% となりました。

昨今は1%後半から2%台ぐらいの増加になってるでしょうか。このままのペースでいくと年が明けて2019年2月のレポートで70%を突破するぐらいですね。

100%になるのは一体いつになるのやら…。来年末で90%ぐらいいけば御の字かも知れません。

 

未だに新規上場企業が常時SSL対応していないケースがある

未だに新規上場なのに非対応という企業があります。非対応企業をDISることが主旨ではありませんので、具体的な企業名はあげませんけども。

10月中に新たに上場した19社(実質名前変えただけの再上場みたいな企業も含むので new commers はもう少し少ない)のうち3,4社のオフィシャルサイトは常時SSL化ができておらず、これには本当に首を傾げざるを得ません。

身元を誰にも確認して貰ってない誰かが上場企業を装って発信しているのに近い のですから。

ドメインが 上場会社名っぽい ので当該の上場企業の公式な情報 だろう という憶測が働くのを、上場企業として回避努力をしていないということです。それを誰も助言できてない可能性が高く、投資家にそう思われることに気づいてもいないかも知れません。

  • 上場しようという企業のWebに対する低意識
  • 上場に関係する主幹事証券会社・監査役・証券取引所の低意識
  • 当該企業の情報発信を支援する制作会社・コンサルの低意識

は否めないと思います。市場で株式が取引されることの意味を考えれば正直情けない…。大臣がPC触ったことない問題に通じるものがあります。

(まぁDV証明書だけで「装ってる」という疑いは論理的に払拭できないので、投資家のことを考えている姿勢を見せるなら全上場企業はEV証明書での常時SSL化を行うべきです)

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(四季報にも乗せるべき情報ではないかなと思ったりもします。情報発信の姿勢を表す指標なので)

ちなみ僕は常時SSL化非対応サイトを平然と公開している企業の株は買おうとすら思いません。今の御時世、Webへの意識が低い企業にまっとうな情報発信ができるとは到底思えないからです。

とはいってもじゃあEV証明書対応してる企業の株が買いなのかというと違うのですけどね(笑) スクリーニング指標として使えると個人的には思ってます。

 

ということで11月のレポートでした。来月もまたレポートします。