去る2017年5月11日(木)、CMS静的化サービスのesparのリリースと同じ日の夕方、摂南大学さんで講演してきました。最近毎年お呼ばれしておりまして、何とも恐縮な次第です。

講義中写真

今回で3回目。毎回「ベンチャー経営論」という類の授業で1コマだけ担当させて貰ってます。

アジェンダ

こんなアジェンダで。

アプリ開発事業がメインだった時のことを例に出して、とかく世間はB2Cのビジネスに目が行きがちなので、もっともっとお金の動く別の次元があるんですよ〜、と学生さんにお話する時に必ず出すのがこの図。

4象限

ビジネスやる時はどこの象限を攻めれそうか考えたほうが良い、情勢を見ながらどこに軸足を置くかは考えた方が良いですよと。

ウチの場合でいうと、iPhoneアプリ開発を黎明期に始めた頃の売り上げ比率はこんな感じで、

1:9

2010年にiPadが出た時にB2B需要が増すとふんでB2Bに軸足を移すことにしてこんな感じ

1:4:4:1

って変遷をたどりつつ、自社商品の売り上げ比率を徐々に上げて

1:1:1:7

こんな感じになってきたところで事業売却しました〜という話をしました。

その他、いつもよくやる話の繰り返し「尖る」「発信する」ってのが大事だよ〜という話とか、事業は結局のところ運と縁だとかとか…のお話。

1,2割の学生さんは起業も考えているらしく、やはり経験談は説得力が増すモノなのか真剣にノート取りながら聞いてくれました。学生の数は170名余りだったそうで、担当の先生によるといつもの授業に比べて寝てしまってる学生さんは少なかったとか。嬉しいですね。

僕は堂々と語れるようなバックグラウンドも持ってないし、色んなご縁と運で何とか生き残ってきた類の経営者なのでの「資金調達して上場して超凄いでしょ〜」的な壮大なネタは持ち合わせてないですが、自分の経験が次代を担う若い方々の何かしらヒントになると良いなと思います。

講演は使い回すことは基本的にやらなくて、資料も話も毎回作り直します。これ、結構大変なんですけど良いんですよね。今回も自分がやってきて良かったことや失敗談を改めて整理して、タイミング的にも新事業をどう攻めて行けそうかを考えるきっかけになりました。

例年通り170名分の講義レポート&感想が届くそうなのでちょっとドキドキしてます。毎年お声がけ頂いている摂南大学さんに感謝です。