先のエントリで御紹介しましたが昨日は大阪国際会議場でタイトルの通りのセミナーが開催されまして、その中で20分程のお話をさせて頂きました。会場はこんな感じでした。
以前にもこの国際会議場で別件でお話をさせて頂いた事があったり、聴講者として参加すべく足を運んだ事も度々あったりするのですが、いつ来ても雰囲気は良いですね。何より天井が高いってのがポイント大きいのかも。んで、電光掲示板には案内も。
さて、僕は「ビジネスにおけるiOSとの付き合い方」と題しまして、iOSデバイスを業務利用する際にアプリをどう捉えるのか?そもそも作るべきなのか?作るならどういう選択肢があるのか?という切り口でお話させて頂きました。
- 作らない。既製品を使う
- Webアプリとして開発
- Nativeアプリを開発
- Titanium等のMultiPlatformなFrameworkを使った開発
ってのが最近の僕のオススメなので1つ1つ御紹介。特に安易に(3)を選ばないで下さいと強調しました。まぁアプリ開発で飯を食わせて頂いている会社が言う事ではありませんけどね(苦笑) でも真実なので伝えました。
業務システムをNativeアプリで展開するとなると、ほぼ1年毎に更新されるiOS、古いデバイスの調達のし難さ、古いOSへのダウングレードが実質不可…等々、デバイスとOSの進化に追随する覚悟が無いと結構大変です。
従来の業務システムのように「ウチのシステムはXPでしか動かないのでダウングレードしなくちゃ」って発想がそもそも有り得ません。
iPhone4 + iOS4 前提にシステムを作っても、iPhone5 が出た後は、iPhone4 は中古市場からじゃないとほぼ調達出来ませんし、iOS4 を iPhone5 で使う事も出来ない訳です。何年も使い続ける必要がある業務システムでは、ここが超重要。案外見落とされがちなんですよね。
従来は進化に追随しない事が「安定」をもたらしていましたが、iOSでは追随しない事は逆にリスクとコスト高でしかないということ。これを踏まえてNativeアプリを本当に作るべきか判断し、MUSTで無いなら他の選択肢を取る…のが、ビジネスにおけるiOSとの巧い付き合い方だという事です。
なので、基本、運用/維持費が実質ゼロになる既存アプリ(UPDATEは無償)を購入して使うか、デバイスやバージョンに追随するリスクに対応してくれている業務用のパッケージやクラウドサービス等を使う方が絶対に「楽」だし中長期的には「得」だったりします。
という文脈で、SYNCNELとBook+の紹介もさせて頂きました 社内でドキュメント共有が必要ならSYNCNEL、PDFを大量に閲覧する必要があるならBook+をどうぞ的な感じで。
今回のセミナーで特に印象深かったのは、シーリスの有山さんの「ビジネスにおけるAndroidとの付き合い方」という講演で、事前の打合せがほぼ無かったにも関わらず、全く同じ内容であったという事です。
AndroidでもOSやデバイスを固定するって不可能なんですよね。覚悟がいりますよっていう意味ではiOSと一緒。これはOSどうこうではなく、スマートデバイスのビジネス利活用を考えるなら共通して言える事なのかも知れません。
その他、最初の基調講演、ソフトバンクモバイルの中山氏による事例紹介も興味深かったですし、色々と僕自身も勉強になったセミナーでした。9月はもう登壇する機会は無かった筈ですが10月以降もまたお話させて頂く事もあるかと思います。今後共よろしくお願いします。