2009.05.16 (Sat)

発表時にiPhone界隈で反響を沢山頂いた「防犯マップ for iPhone」。犯罪情報を公開されている大阪府警の方にも興味を持って頂けたらしく、是非見てみたい&話を聞いてみたいと御連絡を頂いた事がきっかけで打ち合わせに行って参りました。

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行き先は大阪城の西側、大阪府警本部です。橋本知事の予算削減というナタが振り下ろされる中でも予算増を勝ち取って竣工に至ったという、いわくつきの建物。あまりの立派な佇まいに個人&法人の納税者として微妙な心境で入館しました….という事はさておき、府民安全課の警部/警部補の方と非常に面白い打ち合わせが出来ました。

結果、弊社の「防犯マップ for iPhone」を、犯罪情報を活用したサービス例として大阪府警にプロモーション目的でお使い頂く方向で調整頂く事になりました。いずれ府警のウェブサイトや発行文書等々で言及されたりするかも知れません。

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ご存じの方もおられるかも知れませんが、実は大阪府警のウェブに対する取り組みは先進的です。お話した警部の方曰く「犯罪情報発信の取り組みは東京に負けてなるものかと国内一を目指してる」という通り、最近では犯罪情報を取得する為のAPIを用意していたりしますし(大阪府警に申し込み後、受理された法人が非商用に限り利用可)、発信する犯罪情報の粒度の細かさや情報量の多さは大阪府警のものが(弊社の知る限り)一番優れています。

…が、なかなか有用に使って貰える例が少ないようで利用を促進できるPRネタを探していたそうなんですね。そこに弊社のiPhoneアプリと犯罪情報クローラー(web上のプログラム)に目を留めて頂いたという感じです。防犯マップ for iPhone の開発に着手した時期と大阪府警のAPI利用申し込み開始時期はほぼ同じだったりして、世の中なにがどうなるか本当に分かりません。

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府警の方には幸いな事に弊社に興味を持って頂けたようで、防犯マップ for iPhone 絡みでまたお伺いする事になっています。全国展開を目指す取り組みを進める一歩にしたいと思います。


2009.05.14 (Thu)

今年3月に発表してからこれまで約8万人の方にダウンロードして頂いているiPhoneアプリ「GNReader」が、なななんと!日経トレンディネット様の「定番アプリ&サービス」厳選16本に選ばれました!

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全世界で4万はあろうかと目されるiPhoneアプリの中で16本の一つに選ばれた事を嬉しく思います。お使い頂いているユーザーの皆様、AppStore上やブログ等でレビューを書いて頂いている皆様あってこその栄冠だと思っています。改めて御礼申し上げます。有り難うございます!!

自分たちが「欲しいよね。これは便利ちゃうかな」と思って開発したモノが評価される…これこそが物作りの醍醐味、開発者冥利に尽きる瞬間です。

常々、弊社が存在している事で世の中が少しでも変われば良いな…と思っている訳ですが、「GNReader」というアプリを通して万単位の方のニュース閲覧を便利にさせて頂けているとしたら(評価して頂いているのでそう信じています)、これに勝る喜びはありません。

今後も便利さや楽しさ、面白さを追求しながら物作りに励んで参りたいと思います。今開発中のiPhoneアプリケーションも、これまでに無い体験(一つは便利さ、一つは面白さ)を御提供できるのではないかと公開に向けて鋭意開発中です。ご期待下さいませ。


2009.05.13 (Wed)

好きになれない言葉が幾つかあります。今日はとある打合せでその一つを聞いて久しぶりに深い深い溜め息が…。

前例がないから出来ません

今、とある企業様と一緒に某上場企業様のウェブシステム構築をお手伝いさせて頂いてまして(もうかれこれ2年以上続いてる)、更なるサイトの進化をほぼ完動品のデモをもって御提案というタイミングでの一言。現場の企画マンや責任者はメチャクチャやる気なのに、法務とか知財とかプロジェクト管理室とか、大企業ならではの肩書きの方々から出た言葉です。やったことないし…と。

えーっと…

今時そんな言葉をビジネスで発する人がいるのかと返す言葉もなく驚きを隠せなかった訳ですが…。

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人も会社もやった事がない事をやるから成長するし、前例が無い事をやるから成功があると僕なんかは思うんですが、お気楽過ぎますかね。「前例がありません」と言われちゃうと何だか悲しくなってしまいます。自分の/自社の可能性やポテンシャルとか置かれている状況をもっと評価しても良いのになぁと。

謙遜が美徳なお国柄も良いのですけど、それが挑戦の芽を摘み取ってしまうのはどうなんでしょう。出来ないと言うのはやらない事の言い訳だって言ったら怒られるでしょうか。

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僕はある社長さんに言われてハッと気付きを得させてくれたこの言葉が凄く好きです。

「出来るか、やるか」

出来ないとかやらないとかって選択肢が無い世界。それは成長という結果しか生まれ得ない世界。新しい仕事や新しいビジネスに触れる機会がある度に僕はその言葉を呟くようにしています。無謀と挑戦とは違うけどその分別をわきまえて、新しいものに取り組める仕事はホントに exciting な筈なんです。

願わくば冒頭で紹介した案件の関係者もそんな思いで満たされる日が来ますように…。


2009.05.03 (Sun)

昨年・一昨年とは違って、今年は既に事務所を移していたので賑やかさ(?)は少しマシだった今年のメーデー。自分が被雇用者という立場から経営者という立場になってからというもの、メーデーの度に「雇用」や「仕事」という事について思いを巡らす事が多いです。

…が、今年は違和感を感じまくり。昨年の派遣切り問題あたりからそうなのですが、やっぱり「雇用」に関する今のメッセージには大きな違和感を感じるのです。例えばこんな記事。

メーデー:雇用問題一色に 東京で中央集会

全労連は、東京都渋谷区の代々木公園で中央メーデーを開催、3万6000人(主催者発表)が参加した。会場には「なくせ失業と貧困」「大企業は内部留保を使って雇用を守れ」などのスローガンが並んだ。大黒議長は「メーデーを契機に貧困と失業をなくし、暮らしの向上と平和を求める闘いをいっそう発展させよう」と呼びかけた。

こういう記事で「そうだそうだ、企業は雇用を守るべきだ、終身雇用だ!」という賛同の声が集まりそうですが、ちょっと待てと。僕も被雇用者の立場でしたから気持ちは分からないでもないのですけど、本当に自分から半径1mしか見えていない視野狭窄しまくってる考えだという事に気付いた方が良いんでは…思う訳ですね。

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内部留保を崩せば一時的な雇用維持は確かに達成できるでしょう。…ですが、その一方で原資を削る訳ですから将来への布石を打てずに成長機会を逸して企業の「継続性」は危ぶまれます。いわゆるジリ貧状態。じゃぁその時はもっと延命する為に銀行から金を借りれば良い…なんて都合の良いようにはいきません。成長戦略を描けない企業に、人件費名目だけでお金を貸してくれる程銀行は甘くありません。

時間的視野狭窄。目下を支える事を「義務」を盾に要求してその義務が果たされたとしても、結局同じ状況がもっと悪い形(どう考えても会社は潰れるといったような被雇用者にもっと分かり易い形)で訪れるだけだと思うのです。その時、まだ「雇用を守れ」と言い続けるのでしょうか。

そしてもう一つ。

雇用維持に原資を回したとしますよね。でもどこかでしわ寄せを吸収しようとする力学が経済的に必ず働きますから、外注先への値下げ強要が始まったり、仕入れ先への支払いサイトが長期化したり、他の同僚が職を失ったりする訳です。その結果、ひょっとしたら外注先が潰れるかも知れないし、仕入れ先は雇用を縮小するかも知れません。同じ境遇を別の人が経験する事になるだけです。

空間的視野狭窄。短期間で権益を無理から維持しようと思えばどこかに絶対しわ寄せが来るものです。結局、ゼロサムゲームなんですよね。投資の世界と一緒。デイトレードで良い思いをしている人の裏には必ず損害を被ってる人がいる訳ですから。平たく言えば「自分さえ良ければ良い」論理でしょうか。それで良いんでしょうか。

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確かに企業には「雇用」を維持する責任・義務があります。でも、その責任や義務の完全なる遂行と永続的な達成を期待&要求するだけ….という受け身の生き方が維持できなくなっている事に早く気が付くべきだと思います。(もちろん、その完遂と達成を企業は絶対に怠るべきではない)

100年に一度の危機が訪れたと言われる「今」を一時的に又は他の何かを犠牲にして生き延びたとして、同じ危機が100年間来ないと誰が保証出来るでしょう?10年後にまた同じ事、いやもっと酷い事が起こらないと誰が保証出来るのでしょうか。その時は今よりももっと強く、義務や責任を盾に誰かに何かを要求したり犠牲を強いたりするのでしょうか?

あのトヨタが赤字計上する時代です。世界に名だたる大企業をもってしても守ろうとしていたものが突如として守れなくなるような経済力学が働く時代です。それはつまり、義務や責任が生活の安全を完全保証する訳ではない時代になってるという事だと思うんですよね。

これからの時代、被雇用者にはリスクヘッジが、雇用者には被雇用者のリスクヘッジをアシストするという仕組み作りが、それぞれに新たな義務/責任としてが発生しようとしているんじゃないでしょうか。

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だから。

僕は、一人一人がその人でしか産み出せない代替困難な経済価値を産み出す力を身につけていくしかないんじゃないかと思ってます。勉強して学習して、今日の自分が産み出せなかった経済価値を明日の自分が生み出せるようになってる…、時間軸と共に成長するそんな毎日を繰り返す事こそが経済的価値を確実に得る為の生きる知恵だろうし、唯一リスク軽減出来る手段なんじゃないかと思います。要求するばかりではなく…ですね。成長が産み出す経済価値は絶対的存在ですし、経済価値を生み出す人を世の中は放っておきませんから。

その一方で雇用者である企業は、被雇用者が成長できる場を、もっと大げさに言えば万が一会社が潰れてたとしても雇用者が他の企業で又は自力でやっていけるようになれるような成長機会の場を提供することを最大の関心事にすべきだと思います。採用にあたっては、自社の成長はもちろんの事、新たな従業員となる方の成長も考えなくちゃならないでしょうし、結果的にそれが一番双方にとって幸せだと思います。

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これからの時代、魅力のある企業と評される為の指標は、「給料」でも「福利厚生」でも「(かりそめの)安定」でもなく、被雇用者が成長する器として相応しいかどうかという点が最重要視されるのではないかと思います。今、楽に魚を食べられる事よりも、将来楽しく魚を取り続けられる事の方が価値があるからです。

「雇用」ってもう一度両者ともに色々考え直すべき時代に来てるんじゃないでしょうか。「成長」の付随しない「雇用」こそが雇用者にとっても被雇用者にとっても最大のリスクでしょう。 義務や責任ばかりを要求するメッセージに、こんな事を考えてみたりしている今日この頃です。


2009.04.21 (Tue)

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多くの企業が購読している日経ビジネス(弊社も創業前から購読しています)。発行元の日経BP社が日経ビジネスのオンライン版として運営している「日経ビジネスオンライン」に、4月始めから順次公開されている興味深い企画があります。

今こそイノベーション

まぁ、イノベーションっていつの時代も必要だし起こってきたものなので「今こそ」という形容が相応しいかどうかはともかく。

日経BP社が厳選したイノベーティブな技術が紹介される特集記事ですね。自分の専門分野以外の最先端も知る事が出来て結構面白く且つ刺激を受けられましたので、ご紹介したいなと。既に18の実現済みな最新技術が紹介されていますが、5月に入ってからは3年後・5年後に実現しそうな技術が紹介される予定だそうです。

「技術」という観点から、今を知り明日を読む。

その為の一つの材料にはなるんじゃないかと思います。仕事の合間の気分転換に一読されてみるのは如何でしょう(あ、別にアフィリエイトとかそういうの全然ありませんのでご心配なく)。

5月以降に掲載される記事にどんな技術が紹介されるか予想するのも面白いかも知れませんね。環境系で言えば確実に入りそうなのが「スマートグリッド」、お約束で「NGN」とか「デジタルサイネージ」とかでしょうかね。

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この手の記事を読むといつも思いますが、やっぱり「世界を変えるのは技術」なんですよね。「技術」だけで達成出来るものではありませんが、そもそも「技術」無き変革って絶対に有り得ないですから。

なので技術者としてこの世界に身を置けている事を誇りに思ってます。特集記事を読みながらそんな事も改めて感じてみたりしました。

記事に載っている技術程ではないにしても、ほんの少しでも良いから世界を変えられる、フィードテイラーの製品があったからある人の何かが変わった….そんな product を生み出し続けていきたいと思います。


2009.04.04 (Sat)

昼ご飯はカロリーメイトだったり、晩ご飯をガリガリ君にしてみたりと、人らしからぬ食生活を送っていた頃からは想像もつかないであろう今の自分。起業してからというもの、誰かと美味しいモノを食べに行くというのが一つの楽しみになっていたりします。

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彼女や社長仲間や御取引先の方など、一緒に食事をしていて楽しい人が周りに沢山増えたから…なのかも知れませんが、楽しくお話出来る方と美味しさを共感できる事が実は素晴らしい体験なんだという事に気が付いてから、誰かに店を紹介して貰ったり、自らアンテナを立てて店開拓するのを楽しんでる自分がいます。

だからなのかどうか分かりませんが、最近は毎週どなたかとランチしてたり晩に会食させて頂いたりしています。

「ランチ行きませんか?」とお誘いを頂く事も多々ありまして大変有り難い限り。ランチタイムで互いの考えをぶつけ合って知的楽しみを得るばかりか、場合によってはそこでビジネスが生まれたりもします。

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自分的な重要なポイントは食の楽しみを共有しているということ。

「食」って人間が生きていく上での基本的な活動だからでしょうか、そこでの良い体験(料理が美味しいとか)の共有は、何だかその人との繋がりを相当に深くするモノのような気がするのです。その深まりの質は、美味加減や食事の環境が左右し得るんじゃないかなぁなんて事まで思ってみたり。

考え過ぎかも知れませんけどね。経験則的に何となくそんな気がしないでもない訳です。

まぁそんなこんなで、誰かと美味しく食を楽しむ事が普通に嬉しかったり、そんな機会に繋がるであろう美味しい店探しが普通に面白かったりする今日この頃です。という訳で、皆様宜しければランチとか晩ご飯とかご一緒にいかがですか? :-)


2009.04.02 (Thu)

先日書かせて頂いたお勧めネコ動画を自動で選んでくれる「NEKO Engine」。4/1ネタ的な書き方をしていたのですが、実は iPhone アプリと連携させる形態で実際に作っていて&動いていたりします。

NekoTube

NekoEngine(正確な記述はこちら)」によって選ばれたネコ動画を iPhone で再生可能な形でダウンロード出来る iPhoneアプリ、それが今回リリースさせて頂いた「ネコTube」です。NekoEngine が選定した人気がありそうな最新ネコ動画を毎日1つずつ取得する事ができるというものです。(プレスリリースのPDFはこちら)

わざわざYouTubeに探しに行かなくても、常時持ち歩くiPhoneに毎日ネコ動画が配信されてくる…というのが最大の特徴です。朝の出勤時や昼休憩の時、仕事で疲れて帰宅する最中に「さぁ今日もネコ動画を見てみるかな」と2,3分視聴して癒されてみる。そんな使い方を想定しています。

使い方はマニュアルが必要ないぐらいに簡単でして、リストから動画を選んで画面右側のコントローラーからダウンロードしたり視聴したり、必要のない動画があれば削除したりといった操作になっています。

僕は、毎日朝の出勤直後(6:00頃)に起動してダウンロード、その場で見て朝から癒されたり、打合せで外出する日はその移動中に視聴したり、そして「コレは!」というものはその日の晩に「今日のネコやけどさ」と彼女に見せてあげる…という使い方をしてます。iPhoneを立ち上げてる間も無い程にドタバタしている日はさすがに見れないのですが、既にGNReaderと同じレベルで常用アプリとして使っています。

弊社のiPhoneアプリの特徴ですが「防犯マップ」にしても「GNReader」にしても、今回の「ネコTube」にしても、わざわざ毎日見に行く手間はかけたくない(面倒くさい)が、自動的に手元に届いてくれると嬉しい or 届いていて欲しい系の情報を扱ってるんですね。RSS屋さんですので、やっぱりそこは得意だったりします。

そのRSSを扱う技術とiPhoneアプリ開発技術に加えて、今回のネコTubeでは、人気があるネコを判断するレコメンデーション技術、YouTube動画をiPhoneで視聴可能にする動画変換技術…といった他の技術も合わせ込んでいます。これは弊社エンジニアが動画系の仕事をしていた経験があったからこその合わせ技という感じでしょうか。

という訳で前作のGNReaderに比較するとかなり用途特化させた新アプリ「ネコTube」のご紹介エントリでした。弊社初の有償アプリとなっておりますが、ネコ好きの方がいらっしゃいましたらお試し頂けたら幸いです。


2009.04.02 (Thu)

モバイル端末で何がしたいか?という問いに対する応えに「ニュース閲覧」があると思います。ドコモやauにも待ち受け画面にRSSっぽくニュースを表示してくれる機能があったりしますよね。もちろん僕も愛用しておりまして「モバイルでニュース」は普通になってたのです….が、困った事にauを1stにしていた僕が2ndケータイとして購入したiPhoneにはデフォルトでニュース収集する仕組みが無かったんですよね(iPod touchも)。

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まぁYahooニュースを閲覧できるiPhone用Webページへのショートカットは最初からあるのですけど、ブラウザ経由という時点でそもそも論外ですし…というか最初に削除するアイコンだったりするんですね。

そこで巷にあるニュース収集アプリを試して見るも、どうも使いにくいと。定番のあらたにす産経新聞というアプリを使ってみても、最初は「お!?」と思うんですが常用には至らないんですよね。不満を並べればキリがないですが、ニュースを羅的に且つ手軽に見るにはどうにも適していないんです。

そんな思いで、モヤモヤっとニュース閲覧に特化した軽快iPhoneアプリアイディアが形になりつつある時に、社内で議論になったのです。

「良いニュースアプリ無いよね」

「そうですね」

「ニュースってそもそも新聞社単位で見たいもんじゃないよね」

「じゃぁやっぱりGoogle Newsちゃいますか?あ、でも既にありましたっけ?」

「いぁ、アプリとしては無かった筈じゃぁ」

「…」

「…」

じゃぁ無いのなら作ろう!

GNReader

と、その時、Google News の閲覧に特化したiPhoneアプリ「GNReader 」の開発プロジェクトは動き出しました。無いものは作るという弊社らしい発想ですが、元々は全く予定されていなかった突如として始まったプロジェクトだったのです。規模感的にはサーバーサイドとiPhoneアプリとが連携する必要があったのでそれなりのモノ。

…ですが、RSSもiPhoneも両方とも弊社が得意とする分野ですから、他のプロジェクトと平行させたとしてもスピード感をもって実現できるはず…..といざ進めてみた結果、

**翌日朝にサーバーサイド完成

その日の夕方にiPhoneアプリのプロトタイプ完成**

という勢いで出来上がってしまいました。技術やノウハウの積み重ねが活きる瞬間ってこういう事を言うのでしょう(弊社のiPhoneアプリ開発はモノによってはホントに凄い勢いで完成します。これは特に弊社itokの尋常ならざる開発スピードによります)。前者のサーバーサイドはこれまでのRSS関連のノウハウが、後者のiPhoneアプリはObjective-C経験7年という弊社の特徴が活きています。

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かなり使えそうだよねと、早速その日の晩から自分達で使いながらブラッシュアップを重ねること1週間。ポイントは

  • とにかく大量のニュースを高速に閲覧可
  • メディアに依存しないニュース閲覧可
  • オフラインでも閲覧可
  • iPhoneらしいインターフェース(ここ重要)

というあたりでしょうか。これらのポイントを志向したのが功を奏したのか、一切のPRを行わなかったにも関わらず(珍しくプレスリリースも打ちませんでしたし、ブログにも書きませんでしたし、誰にもお話しなかったのです)、口コミだけで広がって数日のウチにアレよアレよと AppStore 無料アプリランキングのTOP1 に躍り出て、ダウンロード数はアッという間に5万を超え、サーバーのトラフィックは文字通りログ出力の止まる間も無いぐらいの量となるに至りました。(このへんの AppStore ランキングの威力はどこかでプレゼン等で可能な範囲でご紹介出来る機会があればとは思います)

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それぐらいニュースっていう分野は求められていたモノだったのかも知れません。AppStoreのレビューでも

  • 間違いなく常駐決定です!(iScreemさん)
  • 一番のキラーアプリ。一番使っているソフトです。(愛用しているのでさん)
  • 常用確定です!(yarchさん)
  • 無料アプリなのを忘れる完成度の高さと細部の丁寧さにはいつも感激しています(Aceriさん)
  • 同等のアプリが多数有りますが、間違いなくこのアプリが一番でしょう。(かzさん)

などなどのコメントを頂いておりましてホントに嬉しい限りです。ユーザーの皆様にはGNReaderを選んで頂いた事、そして常用して頂いている事にただただ感謝するばかり。本当に有り難うございます m(__)m

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GNReaderは弊社にとって非常に大きな実績となっただけでなく、開発から公開及び現在に至るまでの運営過程で本当に色んな勉強をさせて頂きました。この経験で得たノウハウをまた次のiPhoneアプリ開発に、また他社様のiPhoneアプリ開発をお手伝いさせて頂くお仕事で活かして参りたいと思います。

既に1回のアップデートをしていますが、近々また機能追加やバグ修正を含めたアップデートを予定しております。その他、GNReader絡みでiPhone市場ならではの壮大な計画も進行中だったりしてまして、つい本日その取り組みを加速させるべくあるアクションも起こしたところです。

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弊社ではこれからも多くの方に快適に使って頂ける No.1 のニュース閲覧iPhoneアプリ であり続けるべくGNReaderを洗練させて参りたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


2009.04.01 (Wed)

人が増えた途端に余計に忙しくなるのは良い傾向だそうですが、嬉しい事に弊社もそんな状況にあります。まさにネコの手も借りたいという表現が相応しい程にドタバタしている事を理由に、ブログを長らく更新出来ていなかった訳ですがやっぱり4月1日ぐらいは書かなくちゃならんでしょう。

さて、何やらあのインプレスさんが猫Watchなる新しいニュースサイトを立ち上げられたようですが、ネコの手も借りたい弊社もこれに負けじと掲題のようなシステムを本日4月1日付けでリリースさせて頂く運びとなりました。

NekoTube

さて。

注目を集めるようになって久しいYouTubeを初めとする動画共有サイト。個人の動画のほうが場合によってはよっぽど面白いという事で、TVよりYouTubeを見る人も増えているのだとか。

そんな動画共有サイトで老若男女が楽しめて且つ癒しの効果まで持っているのが数多とある「ネコ」の動画ですよね。そう、ニャンコ。これは一度でもYouTubeを見たことのある方でしたら多くの方が同意して頂けると思います。

実は僕の彼女は大のネコ好きで僕もその影響を結構受けておりまして、更に先日入社した凄腕エンジニアの弊社itokはイヌ好きながら「動画を見るならネコの方が面白い」という考えの持ち主である事が先日判明したんですね。

それじゃぁという事で先月社内で立ち上がったのが、YouTubeで人気があって癒し効果の高いネコ動画を自動で見付けてくれるシステム

NEKO Engine

の開発プロジェクトでした。1ヶ月に及ぶ研究と実験でようやく実用に耐えうるレベルに来たと経営判断を下したのが昨日のこと。そして本日、その発表をさせて頂ける事となったという訳です。

「NEKO Engine」は、動画共有サイトYouTubeのネコ動画そのものやそれに付随する様々な情報(コメント数や星の数、被視聴回数や投稿日時等々)を弊社独自のアルゴリズムで計算し、人気のある癒し系ネコ動画を完全自動で探し出す画期的なエンジンです。

基本的にASPで本日より御提供させて頂きます。基本はASP形態なのですが、既存環境に柔軟に対応する形で御提供させて頂く事ももちろん可能ですので、詳しくはこちらまで「NEKO Engine について」という subject でご連絡頂けましたら幸いです。

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NEKO Engineのアルゴリズムを議論した時のホワイトボード

弊社が昨年リリースしたiPhoneアプリに「本好きによる本好きの為のBookReview」という書籍レビューアプリがあるのですが、同じように「ネコ好きによるネコ好きの為のネコ検索エンジン」があっても良いと僕は思うのです。

「NEKO Engine」によってネコ好きの方のネコlifeが少しでも happy なものになればこれに勝る喜びはありません。今後「NEKO Engine」を各種ネコ関係企業様に御提供させて頂くと同時に、弊社自身もネコ関連ソリューションのビジネスを進めて参る所存です。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。


2009.03.02 (Mon)

たまにはプライベートな事も書きましょうか。

既に遅すぎな感は否めませんが、バレンタインデーのお話。今年も有り難い事に彼女からチョコレートをはじめ沢山頂いてしまいました。貰ったのは朝の5時。自分達らしい時間帯です(笑) いつも、珍しい or 食べたことが無いチョコレートだったり、ビックリするプレゼントだったりするのですが、やはり今年も例年通り嬉しさ&驚きって感じになりました。

一つ目はこちら。

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鉄道好きな人にはたまらないんじゃないかなぁと思います。阪急の運行標識板を模したチョコレート。限定品でとっても珍しいという事でゲットしてくれたそうです。そう、僕はジャンルに関わらず限定品に結構弱いのです(笑)

中身はホワイトチョコレート+標識。純粋に美味しかったです。鉄道の中では阪急が一番好きと言っていた高校時代の友達ナベちゃんが見たらどういう反応するんだろうとか、そんな事を考えながら戴いちゃいました。

そして二つ目はこちら。

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結構有名なので皆さんもご存じかと思います。ROYCEポテトチップチョコレート

二人とも食べるのは初めてだったんですが、噂通りに本当に美味しいですね、凄い。くせになりそうです。甘いモノに塩分が少し加わると幾つも食べれる味になるっつーのが分かるような気がする一品です。

勿体ないので一気に食べるという事はせずに少しずつ楽しませて貰いました。箱のデザインも良いですよね。ROYCEの定番、生チョコレートも含めて他のも手に取ってみたいと思った次第。

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さてさて、実はまだもう一品あるんですよ。

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光の関係でちょっと見えにくいですが au 携帯の右隣にあるのが、彼女の手作りによる弊社ロゴのケータイストラップ!世界に一つしかない超レアなアイテムですよ。ノベルティとして作ったのかと思われてしまいそうなクオリティ。手にした時は「おー、すげー、マジすげー」と朝の5時だというのに驚きの声を出さずにはいられませんでした。

実は昨年も似たようなストラップを貰っていたのですが、残念ながら一部破損してしまっていたのです。今回は頑丈なプラスチックケースで保護されているので安心。自分の会社ロゴにはやっぱり愛着もありますので、これはホントに嬉しかったです。大切にします。ありがとう。

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という訳で沢山のプレゼントを貰った2月14日。土曜日なので彼女と一緒に過ごしました….とならなかったのが唯一残念な点。打合せ等々があって普通に出勤日だったのです。そう言えば昨年も東京出張していて一緒に過ごせませんでした。うーん、いけませんね。来年こそは…と思った今年のバレンタインデーのお話でした。

ちなみに、もうこれを書いてる時点で3月に入っますから、今度は僕がホワイトデーのお返しを選ぶ番です。これがですね、実は結構楽しくて、好きだったりするんですよ :-)