2011.06.13 (Mon)

今、iPhone/iPadは法人様向けがアツい!

という事で、またまたAppleStore心斎橋店様でセミナー開催となりました。

今回は全く同じ内容を2日にわたって行います。しかも朝の出勤前の何と8:30〜10:30!更に更に今回から定期開催(毎月 or 隔月)ですよ。新しい取り組みの初回となります。AppleStoreさんも今まで以上に法人向けに力を入れていかれるらしく、今回の件は「一緒にやりませんか?」とお声掛けを頂きました。

スピーカーは AppleStore心斎橋さん、弊社、そしてアイキューブドシステムズさんの3社。アイキューブドシステムズさんは法人向けに興味のある方は知らない人はいないかも知れませんね。MDMサービスのCLOMOを展開されていたり、yubizo Engine というフレームワークを提供されている会社様です。以下、プログラムです。

iPadビジネスセミナーの御案内

プログラムの通りですが、弊社からは僕が登壇させて頂いて、昨今のエンタープライズなiOS市場の傾向についてや、毎度お馴染みの法人様向けソリューション「SyncBoard」についてお話をさせて頂きたいと思います。

あとWWDC2011で発表された OSX Lion Server について、企業に於けるiOS導入では決して無視できない情報をNDAに抵触しない範囲で共有させて頂きたいと思います。(iOS5で標準に取り込まれサヨナラのお知らせを宣告されたアプリがあると話題になりましたが、実は Lion Server でも似たような事が起きています)

 

2011年も半分が終わろうとしていますが、下半期は更にエンタープライズ用途でのお話が盛り上がってくるに違いありません。エンタープライズなiOSにターゲットを合わせた書籍も出そうな気もしますし、弊社にも相変わらず各種のお問い合せが絶えません。大型の導入事例は全国各地で次から次へと出てくる事と思います(ワールドワイドではもうiPhoneが出た当初から当たり前)。

そんな将来像を見据えて AppleStore 心斎橋さんと一緒に今後、月次(または隔月で)定期的に法人様向けセミナーを開催させて頂きます。8:30スタートという朝早い時間ですが、法人におけるiOSデバイスの「今」を知る事のできる貴重な機会だと思いますので是非是非お越し下さいませ。

参加のお申し込みはAppleStore心斎橋店様にて受け付けをされていますので、shinsaibashibusiness [at] apple.com にその旨お知らせ下さいませ。


2011.06.05 (Sun)

iPadのセキュリティ3回目です。ちょっと間が空きましたが。今回もパスコードロック周り。iPadをフォトフレームにしてしまう「ピクチャーフレーム」機能の制限についてです。

iPadを家のリビングルームに置いていたり、店舗に置いたりする場合に使われている方もおられると思いますが、こちらのボタン。

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これをタップするとiPadがフォトフレームに早変わり。予め指定していたアルバムの写真がスライドショーされていく訳ですが…。

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業務でiPadを使っていて、且つ標準の「写真」アプリを使って作品や資料等々をプレゼンテーションしている企業様は要注意です。パスコードロックを掛けているから情報漏洩しません….という安心は禁物。

なぜなら、パスワード入力をせずとも「ピクチャフレーム」ボタンを押せば、「写真」アプリの情報はダダ漏れになるからです。重要な情報が画像として入っていれば、機密情報のスライドショーという有り得ない事態の勃発です。笑うに笑えないですね。

という訳で、スライドショー的用途以外の目的でiPadを業務利用している場合は、必ずピクチャフレームをオフにしておきましょう。

例によって「設定」アプリのパスコードロックに設定項目が用意されています。

「ピクチャフレーム」の項目がありますのでこれをオフにしてやると…

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ロック画面のピクチャフレームアイコンが見事になくなりました。これで不用意にタップしてしまう事もありませんね。

iOSにはプロファイルというセキュリティポリシーを社内統一させる為の「同じ設定を一斉に流し込む」仕掛けが用意されているのですが、このプロファイルではピクチャフレームのON/OFFを指定出来ないんですよね。

ピクチャフレームに限らず他にもプロファイルでは設定出来ない項目が幾つもあり、今流行り(?)のMDMを使ってるから安心だぜ…とはいきませんのでご注意を。(MDMについては回を改めて御紹介します)

 

という訳で「ピクチャフレーム」の機能をオフにする方法の御紹介でした。


2011.06.05 (Sun)

遂にやってきました!Apple社の年に一度の祭典、もとい開発者向けカンファレンス。今年弊社からは2名のエンジニアが現地に飛んでいます。

発表される新しいモノが具体的に提示されているのが、今回のWWDC2011の興味深いポイントでしょう。新しいMacOSXである Lion と、新しい iOS5、そして iCloud なるクラウドサービス(?)。

 

■ Lion

まだまだ進化する MacOSX。Windowsが、XPからVistaに進化のつもりが退化して大失敗を犯したような事が、OSXの世界ではこれまでの経験上絶対に無いと言い切れるので安心です。基本、ウチは全社的になるはやでLionへ移行する予定。

 

■ iOS5

iOSはiOS5で、Push 通知が改善されるんではないか とか、Dashboard 的な機能が追加されるんではないか、と言われています。いずれも使い勝手向上に繋がるので嬉しい限りなのですが、個人的にはエンタープライズ的な強化を予想…というか期待。

特にiPadの法人需要がすさまじい事はAppleも認識している筈なので、iPhone構成ユーティリティも version up されて、色々制御出来ると嬉しいナーとか。例えば、HOMEボタンを無効に出来るとかね。現行のプロファイルでは設定出来ない各種の設定が出来れば更に業務用端末OSとしても受け入れられるのになーと思ってます。

 

■ iCloud

っていうか!!

今回、一番大きな発表は Lion でも、iOS5 でもなく、実は iCloud じゃないかと個人的に思う理由が、冒頭にも引用させて貰った AppleInsider による以下の現地写真。

巷では Google が先日発表した Music Beta by Google のような、音楽をクラウド上に up 出来てどこでも聞けるとか、音楽だけじゃなくて色々置けるってな話がありますが、何となく違和感ありませんか。だって、

MacOS XのLion + iOSのiOS5 + iCloud

ですよ。OS + OS + サービス ….って何か変じゃないかなと。TechCrunch の iCloud についての考察記事を読んで、あーそういう事かもな思ったんですよね。

但しそれはあくまでも「第一段階」としてのものだ。iCloudがディベロッパー向けカンファレンスで発表されるということの意味を考えて欲しい。つまり、開発者がiCloudを利用してサービスを構築できるようになっているのだろう。

iOS 5の組み込み機能としてiCloudが提供されるのであれば、単純なサービスというものを超えて利用可能となっている可能性が高い。

これはあくまでも想像に過ぎない。しかしiPhoneおよびiPadアプリケーションを、デバイス固有のプログラムやストレージから離れ、クラウドサービスと統合した形で開発できるようになるのではなかろうか。アプリケーションで提供する機能を、クラウド上で実現できるようになるのだ。(太字は本ブログ)

 

iOSアプリから簡単に使えるオンラインストレージにもなりiCloudを叩くようなAPIが用意されるってな話もありますが、もしそうだとすると、それは開発者向けには iOS5 のテーマの一つとして扱う程度の内容である筈で、Lion や iOS5 と並べられるものじゃない気がする訳です。iAd とか GameCenter とかですかね、そういうポジションと同等の扱いになるんじゃね?と。

Lion + iOS + iCloud

って開発者向けのカンファレンスで並べるからには、TechCrunch が言うように iCloud も何かしらの「開発」を行えるプラットフォームじゃないかと想像する方がしっくりくるなと。

W3C widget よろしく、HTML5 + CSS3 + JS でパッケージングされたアプリケーションの開発・流通環境…にオンラインストレージの機能も備えたモノの総称として iCloud。そして Lion の Dashboard や、iOS5 で搭載が予想されている Dashboard と連携したりしてね。iCloud上にDashboardが移ってそれを見る感じ。

ハードウェアを最大限に引き出すならネイティブで、ウェブで閉じる事が出来るならiCloud向けにWebアプリとして…みたいな棲み分けがなされていく。開発者もドンっと増えて、アプリも増えて、デバイスも売れて…という iOS 市場成功の力学であったプラスのスパイラルをもう一度起こそうとしているんじゃないか。

FlashでドンっとなるのはAppleじゃないプロプライエタリな技術だから拒否したけど、Apple自身が積極的に取り組んでいるHTML5ならokみたいな。オープンな技術を使ってるんだけどユーザ体験としてはクローズド…っていかにもAppleらしいじゃないですか。どうだろ。

iOS Dev Center - Apple Developer

iAdで js を使ってアプリっぽい事が出来る事をAppleは既に見せていますしね。iAd Producer なんてツールもあって、webアプリのRADな開発環境が既にあると言っても過言じゃないし、iAD js なる、一部 Cocoa touch とビックリするぐらい酷似したフレームワークも用意されていたりします。

ここいらでドンっと web アプリの開発環境と流通網を世に見せて、一昔前に言われたウェブのOS化という考え方のApple的な解を示すってな展開にならんかなと。それぐらいの可能性を

Lion + iOS + iCloud

というに感じました。深読みしすぎかな。

更に更に、Apple の流通網にのらない Web アプリも「入れるなら自己責任でね」的に許容して、昨年頭のAdultyなアプリ総rejectショックに対する excuse にして、ポルノやりたいならウェブアプリかAndroidね。とか。それはさすがに無いかw

 

とまぁ妄想が止まりませんのでこのへんにしておきましょう。明日になれば全て見えている事ですし…。ではでは、6/7の午前2時にお会い致しましょう(やっぱり起きるのかw)


2011.05.02 (Mon)

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多方面でお引き合いを頂いておりますiOSデバイス向けドキュメント共有ソリューション「SyncBoard」ですが、法人様での御利用はもとより医療系での導入実績を残す事が出来たり、各社ソリューションとの連携話が進んでいたりと、お陰様でドキュメントソリューション業界ではある程度知られつつある感が出てきた昨今です。

さてこの度、SyncBoardの総販売店を御担当頂いている住友セメントシステム開発株式会社様主催で「販売代理店様向け営業支援セミナー」が開催される事となりました。

5月10日の15:00から、大阪は本町にて

最近は、SyncBoardのセミナーでも僕が参加しないケースも結構出てきた(お任せしていて巧く回して頂いている感じなのです。有り難う御座います)のですが、今回は開発的観点で、またiOSに古くから関わってきたベンダーとしての業務に於けるiPad雑感や未来像的な話について…という事で当方からの情報発信をコンテンツの一つに据えて頂いています。

以下、その御案内です。

SyncBoard販売代理店様向け営業支援セミナー御案内

SyncBoardは、「共有する為の情報をまたゼロから作るのではなく、既にあるファイルをセキュア且つ確実にそのまま共有する」ことに特化したソリューションですが、この「セキュアに」という部分にかなりの気を遣っています。

見えてはならない人に見えない仕組み、有期限的な情報共有、万が一の盗難/紛失対策、ファイルの暗号化、意図的な時計操作による不正アクセス、悪意ある第三者からのアクセスに対するガード、アプリ連携の可否制御…等々

ここまで神経質になっているソリューションはなかなかありません。これらの、企業用途で使うには必須の機能がどういう仕掛けで動作しているか、また利便性とセキュリティというトレードオフな両者についてバランスをどのように取っているのか…そんなお話をさせて頂きます。

また、具体的な活用例や、弊社でも実際に実践していること、iPadを初めとするタブレット型端末が当たり前となるオフィスワークの(僕が考える)未来像についてや、AndroidとiOSの比較など、営業トークにプラスして頂けそうな情報をシェアさせて貰うつもりです。

既に販売代理店様として御協力を頂戴している企業様はもちろん、企業でのiPadを使ったドキュメント共有に関心がお有りのSIer様、企画会社様なども是非、SyncBoardの販売代理のご検討を頂くべく御参加頂けましたらと思います。もちろん、セミナーは無料です。

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業界関係者の間では、今年はiPad2が爆発的に売れるだろう、そしてAndroid端末を含め業務や教育・医療の世界でタブレット型端末が急速に普及するであろうと言われています。

時代の流行りをさもそれらしく「これからは○○だ!」と言う怪しいコンサルタント達の大げさな見解ではなく、法人様や教育機関様からの生の声に触れる関係者の声を集めた上での観測です。現場に身を置く僕もこれはもう間違い無いと確信しています。ワークスタイルが変わろうとしているのです。

そんな時に避けられないのが、既存の社内コンテンツ(ファイル群)を如何に iPad(やAndroid) で閲覧するか、持ち出すか、という命題。この問題を解決する一つの選択肢として我々は SyncBoard を位置付けようとしています。セミナーでは改めてそのコンセプトや哲学も共有出来ればと思います。ご興味をお持ち頂けたかたはこちらのフォームからお申し込み下さいませ。


2011.04.24 (Sun)

遅ればせながら弊社にも iPad2 が届きました。今回もUSにいる弟に調達を依頼してWiFi/16GBの白モデルをゲット。

ブログやニュースサイトでレビューを読んだりしてましたが、実際に自分の好きなようにベタベタと触って自由に扱えることで凄さをようやく実感した次第。Appleはまた未来を見せてくれたと思います。

2010年がiPadの年であったように、2011年がiPad2の年になる事は間違い無いでしょう。

初代iPadとiPad2の比較写真は今更感ありありなので省略しますが、やっぱり薄い!軽い!速い!の3拍子。だから凄い!です。初代iPadの比較になりません。持った時のフィット感、手に馴染む自然な感じ、そしてiPadと比較した場合の「持ち続けるしんどさ」の軽減。体感の変化は受け入れる敷居をぐっと下げるものです。

 

そう言えば、およそ1年前にiPadについてこんなエントリを書きました。

iPadについて思うこと「大きくしたのではなく小さくした」

僕らがこれまでパソコンを介してネットを使うのに必要だったものを並べてみると、スクリーン(ディスプレイ)とマウスとキーボード、ネット接続環境、電源….ってな感じに色々ありますが、この中で何があっても絶対に絶対に外せないのはスクリーンです。そこに全てを集約させたのが iPad じゃないでしょうか。マウスはタッチパネル機能として、キーボードはソフトウェアで実現する事によって、ネット接続環境は極小のWiFiチップとしてスクリーンの裏へ、同じく電源は充電可能な巨大バッテリーパックとして裏面へ。

ネットと接する際に、絶対に絶対に外せないものに全てを集約させた完成形、それがiPadなんだと思います。ネットと繋がるスクリーン、壮大なインターネットの大海と人間とを結ぶ理想のディスプレイ。今後iPadは、より薄く、より軽く、ネットに繋がるパネルとして進化していくと思います。

薄さと軽さの実現は誰しもが予想した進化ではありますが、今回のiPad2は期待を裏切らない出来じゃないでしょうか。やっぱり薄さの進化が半端無いです。衝撃的。

机に置いた初代iPadは、

やっぱりコンピュータを小さくしてみました感が拭えなかったのですが、同じように机に置いたiPad2は

何やら厚めの板がディスプレイ化したようにも見えるのです。見る/見せる為のコンテンツを持ち運ぶのには本当にピッタリ。当たり前ですが初代iPad以上に最適解です。

その結果、面白くなるのはきっとの B2B や B2E のiPad2需要(ビジネスや教育での需要)だと僕は思ってます。

 

コンテンツを見たり見せたりする事がメインの職/業界においては「タブレット型端末で良いじゃん」「タブレット型端末便利やん」という声が昨年夏以降実際に大きくなってきていて、iPad2はタブレット型端末の優位性/利便性が認知され始めてきた頃合いでの登場な訳です。

国内的にはタイミング良すぎ。既にiPadが欲しいという全国の声を集めてみたら100万台を越えているという関係者の話も最近は耳にします。業務に使いたいから。急速に、本当に急激に iPad2 は業務用デバイスとして世に浸透していくでしょう。

ノートパソコンに比べたら単価も安い、薄いし軽いし持ち運び易いし、起動は速いし、そして業務用に専用アプリを開発するのも容易になってきて、ポリシー統一も容易な仕掛けが充実してきて、コンピュータと通信カードが一体化した構造によるメリットも見えてきました。iOSも業務用を意識して進化してて、心配されるセキュリティを担保するようなサードベンダー製MDMシステムや、ドキュメント共有システムも沢山出てきてます。(弊社もSyncBoardというソリューションを出しており引き合いは多数あります)

もうタブレット型端末への移行が業務において避けれない、または期は熟した事を皆感じてます。具体的には言えませんが、当初は考えられない業界・産業の方までiPadを仕事で使おうとしている時代なのです。

 

2010年はConsumerにタブレット型端末で新しいコンテンツ消費スタイルを認知させた年。2011年はBusinessの現場でタブレット型端末で新しいワークスタイルが生まれる年です。

業務系に限って言えば、2010年はタブレット型端末の活用を模索した年、2011年は見る/見せる/簡単な情報入力が主たる用途である現場で当たり前のようにタブレット型端末が導入される年。

恐らく、100台/1000台単位の導入がiPad2の販売開始以降に続出するでしょう。iPad2はコンシューマ市場よりエンタープライズ市場が俄然面白くなりそうな気がする今日この頃です。受入体制が整ってきた頃にデバイスが進化したことが拍車を掛けるに違いありません。


2011.04.03 (Sun)

久しぶりの勉強会参加。関西では初となる PHP Conference に行ってきました。

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仕事の関係で午前中は参加出来ず午後のセッションからで、題目は Windows Azure の話とか、WebページのiPhone最適化の話とかとか全然PHPの話じゃないという不思議な空気に。

ちなみに今回は、開催前に実行委員長の @shin1x1 さんから「何かネタ無いっすかー」とDMを頂いたのがきっかけで弊社での PHP x スマートフォンの取り組みについて話をさせて頂く事となってました。プレゼンターは開発者向けイベントですから無論エンジニア…という事で弊社 @kumatch に40分間のセッションを担当して貰いました。

朝からPHPの話題が全然出てこなくて、会場が「えー、PHPじゃないのかよー」的な空気になっている所を察してか急遽スライドの内容が当初予定から変わって話が展開したのは身内ながらさすがでした。前日の社内ミーティングで共有した時の資料と半分ぐらい内容変わってるし!みたいな(w

前半の「そら案内」のサーバ構成や「SyncBoard」が採用するアーキテクチャであるREST話の後の後半20分は、その後PHPネタばかりで盛り上がりを見せたLTの橋渡しになったのではないかなと思います。お疲れ様でした。

 

その後のLightningTalkと懇親会の異様な盛り上がりっぷりは、開発者イベントらしくて笑いの絶えないアッという間の時間。個人的に興味深かったのは Symfony2Behat。触ってみたいとは思うものの時間的に多分難しいだろうな…。ジャンケン大会ではウチも採用しているフレームワーク CakePHP の書籍をゲット。

総じてホントに楽しいイベントでした。運営委員の皆様、プレゼンターの皆さん、有り難う御座いました!&お疲れ様でした!

 

それにしても。開発者視点で参加したイベントは本当に久しぶりで刺激受けまくり。

Web開発の現場で新しい気運が高まっている事を肌で感じて、自分が開発現場から身を引いているとは言え大きな流れに乗り遅れないよう経営者として開発者視点でモノを見続ける事もやっぱり重要ちゃうんかと再認識した次第。

ちゃっかり社内ではAmazonEC2やS3を実運用していて、将来サービスインフラとして使おうとしていたり、iOS側もiOS側なりに相変わらず新しいモノには取り組んでるんですけどね。でも、自分自身はまだまだかも。経営者として会社の開発方針や向くべき方向の考察・議論が出来るようにもっと勉強しないと。

機会あればこの手のイベントにも参加したいと思います。また、自分らで開催出来ても良さげですね。関西のiOS開発関係者全員集合的な何か…とかとか。


2011.04.03 (Sun)

iPadのセキュリティを書いていく連載2回目。今回は前回に続きパスコードロックの話題をもう少し。そしてパスコードロックと自動ロックとの関係について。

パスコードロックは前回も書いた通り

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こんな風にスリープから復帰する時にパスワードを求めるようにする事。これを設定しておくだけで結構安全な筈ですが(任意文字列で長いパスワードなら)、スリープの度に聞かれてしまっては結構面倒臭い事もある訳ですね。

ちょ、ちょっと、今さっきまで使ってたんですよ

みたいな。セキュリティを考えると必ずぶち当たるセキュリティと利便性のトレードオフです。セキュリティは重要だけど、パスコード要求を毎回しなくても良いじゃんか…と場合によっては言いたくなるでしょう。ガチガチにするんじゃなくて猶予が欲しいと。

それを見越してか、Appleはちゃんと便利な設定項目を用意してくれています。それがこちら。

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設定アプリの[一般]→[パスコードロック]に入ったところにパスコード要求という項目があります。これがパスコードを要求する間隔、つまり iPadがスリープ状態になってからパスコードを要求するまでの猶予時間 という事になります。

例えば15分後に設定した場合、iPad がスリープ状態になった時を基準点に、15分経過していなければパスワード要求なし、15分以上経過していたらパスワード要求あり、という振る舞いをします。

ipad_security.graffle

[パスコードの要求]の画面に説明がある通り短い方が安全なのは確かですね。

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ですのでセキュリティが心配で心配でしょうがない場合は最強の 即時 にするのがベストって事になります。猶予期間をそもそも与えず、スリープ状態になったら絶対にパスコードを要求します。有無を言わさない感じ。

 

そして、このパスコードの要求にも関係してくる自動ロック。

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これはiPadを操作せずに放置してたら自動的にスリープするまでの時間 です。簡単ですね。スリープまでの時間を定めます。

例えば15分に設定すると、iPadを最後に操作した瞬間から何もしない状態が15分経過すると勝手にスリープします。通常は「節電」の為の設定として見られてますが、上述の通りパスコード要求の設定も併用する場合は「セキュリティ」という観点からも見る必要があります。

まぁ端的に言うとセキュリティが気になる場合は短い方が良いわけです。最強はやはり2分でしょう。逆に「しない」ってのは無しですね。個人利用ならともかく企業利用では絶対にやってはいけない設定です。

スリープまでの時間が決まる訳ですので、これが短いほど結果的にパスコード要求をするまでの時間は短くなります。iPadを最後に操作した瞬間からパスコード要求されるまでの時間(情報漏洩可能性のある時間と言っても良いでしょう)は、

自動ロックの時間 + パスコード要求の時間

になります。なので、最強の組み合わせは、2分 + 即時 です。ただ、めっちゃ利便性落ちますけど。セキュリティが何より重要、利便性よりもセキュリティって場合はこの選択肢しかありません。

 

ちなみに、iPhoneやiPod touchの自動ロックは設定出来る時間が違うんですよ。

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こんな風に。

なんでだろ?と考えるとすぐ気が付くのですが、iPhoneやiPod touchの方が iPad に比べて紛失/盗難リスクが高いからですね。持ち運べる反面、高いリスクを抱えるが故に5分まで。一方、iPad は最低2分、最長15分でちょっと猶予を持たせている感じ。

iPad を iPhone 程持ち運ぶとは思えませんし、そもそも歩きながら使う事もほとんどありませんしね。使われるシーンを想定して、こんな設定値まで変えてくる。Appleの細かさというか配慮ということなのでしょう。

 

という訳で、パスコードロックと自動ロックの話でした。次回ももう少しパスコードロックネタでいきます。


2011.03.29 (Tue)

2年程前に弊社のアプリ第2弾としてリリースした「防犯マップ」を完全リニューアル。バージョン2.0としてリリースしました! (プレスリリースはこちら)

防犯マップ

プログラムを全部フルスクラッチで書き直しです。iPhone/iPadの両方で動くユニバーサルバイナリとし、見た目も大きく変更しました。以前の犯罪リスト主体のインターフェースから、アプリ名の通りに「マップ」を主体にした犯罪情報閲覧アプリへと進化させました。

iPhone版はこんな感じ

1

最初は大阪の中心部の犯罪情報が現れますが、画面右上のGPSボタンで現在位置周辺の最近の犯罪を閲覧する事も出来ます。

地図上の犯罪一をタップすると詳細を表示。

2

リストにするとこんな風に一覧できます

3

赤色はお子様が被害にあわれている「子供被害」、青色は「ひったくり」です。そして緑色は「強盗」なんですが、これは余り起こりません。

ご覧頂くとすぐ分かりますが、もうビックリするぐらい「子供被害」と「ひったくり」が多い。更に、iPad版では地図を大きな視点で俯瞰する事ができますので、大阪がいかに犯罪が多いか分かって怖くなります。

1

初期バージョンでは地図上にピンを立てていたのですが、厳密にその位置でピンポイントに犯罪が起こっている訳ではありません(大阪府警さんの公開情報は○丁目△番地の精度)ので、発生箇所をアバウトな表現に変えています。そして、色が薄い程、古い犯罪です。逆に、濃いほど最近の犯罪になっています。

 

ちなみに、本アプリは不安を煽る意図は全くありませんので、念の為。

元々大阪府警さんが公開されている犯罪情報がテキストベースで位置関係を把握しにくいものを、スマートフォンやタブレット端末上で視覚的に分かり易く表現して防犯意識を高めようというのがそもそもの動機です。

理想的な犯罪情報の公開とは、恐らくこういう形を言うのだと思います。システムとしては全国の犯罪情報を表現する事が可能です。しかし情報が公開されていませんし、整理もされていないように見えるのが現状。そういう意味で、大阪府警さんの情報公開は本当に全国トップクラスの質だと僕は常々感じています。

 

防犯マップ は今はまだ、大阪府下にお住まいの方や、ご親族が大阪府下にいらっしゃる方、仕事・出張で大阪に来られる方…等、大阪に関係のある方向けのアプリになってしまってますが、大阪府外の方も、犯罪情報が昨今のスマートフォン・タブレット端末で表現されるとどうなるか…という視点でもご覧頂けましたらと思います。プレスにも書きましたが、ゆくゆくは、やはり対応都道府県の数を増やしていきたいですね。

尚、今回のリニューアルでは、毎回お世話になっているデザイン事務所メタ・グラマーさんにデザイン全般で御協力を頂きました。いつも有り難う御座います!今回も非常に見やすい見た目に仕上げて頂きました。感謝感謝です。

 

…という訳で 防犯マップ アップデートのお知らせでした。


2011.03.27 (Sun)

iPad Perspective Mountain

相変わらずiPadの企業導入のお問い合せが絶えません。

「現行のノートPCに比べたら便利だから」という理由もあれば、「現行のノートPCと比べても何が良いのかさっぱり分からないものの検討対象デバイスとして無視出来なくなってきた…」というpassiveな理由もあったりで色々なんですが、いずれにしても業務利用という観点でiPadが見られているのは確かです。

動機はどうあれそこで問題となるのがセキュリティ。

そりゃ、企業で導入するんだからセキュリティは必要ですね。でも、ビックリするぐらいiPadのセキュリティについて知られていない。Appleがちゃんと説明していないのか、はたまたiPad相談が多すぎてソフトバンクさんが全部を網羅的に伝えられていないのか…。

とにもかくにもサードベンダーに過ぎない弊社に、セキュリティ面でも小さな事から深く突っ込んだ話まで質問される事が多いんですね。今、企業の情シス担当の方が知りたい情報は、いや、知るべき情報はiPadセキュリティとでも言いましょうか、iOSが備えるセキュリティについてなのかも知れないなーと思います。

「iOSにおけるセキュリティ」を一つのキーワードとして自社ソリューション「SyncBoard for Enterprise」を展開する弊社として出来る事は何だろうと考えた時に、とにかく知っている全ての iPad セキュリティ情報を output する事じゃないかなと。

そう思ったので、iPadのセキュリティ についてつらつらと書いてみる企画を始めます。

最近、情報発信が疎かになってましたしね。どれぐらいの頻度で書けるか分かりませんが、1つずつ iPad のセキュリティネタをoutputしていこうと思います。数はあるので、どれだけ続けられるか…ですか。思いつくだけで、基礎中の基礎から応用的な事まで10個以上はネタがあります。いぁ、もっとあるか。

1つのエントリが長くなると続きませんので、短く要点を1つのみ…というスタンスでいきたいと思います。って訳でご興味有る方は今後のエントリに御期待下さいませ。熱いエールを送って頂けると筆も進むかも知れません(笑)

 

って訳なんですが、先に弊社見解を書いておくと、

きちんと理解して運用すれば安心して使えます

ってことなんです。それを多くの情シスの方に御理解頂いて、iPadの業務導入が促進されればなーと思います。


2011.03.27 (Sun)

全国の情シスの皆さんに是非知って頂きたいiPadのセキュリティ。基礎の基礎からいきたいと思います。

まずはデバイスそのものの「ロック」ですね。パスワードをかけないと情報ダダ漏れですから。一応、iPadでは4桁の数字パスワードがかけられるようになっています。スリープから復帰すると、

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こうなります。ロックを解除しようとすると、

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こうなる。

ここで予め設定している4文字のパスワードを入力。4文字が設定通りの文字列であれば無事にロック解除でスリープ前の状態に復帰します。盗難にあっても紛失しても、第三者がこの4文字数字を当てない限り、不正に使用される事はありません。

設定がされていないようであれば、[設定]アプリから [一般]→[パスコードロック] で、「パスコードをオンにする」をしておきましょう。

数字を入力して設定完了。個人利用でも最低ここまではやっておきたいところ。

 

が。しかし、これ、人前でiPadを出して使う時、もろに机の上において入力する訳ですから、何度も頻繁に顔を合わせるような人の前でやってるといつか覚えられかねません。数字だけの4文字というのは余りに心配。しかししかし

数字のみに限定せず桁数も制限の無いパスワード

を設定する事が可能ですので心配無用。

「簡単なパスコード」を「オフ」にしておいてやると、パスコードの設定時に

フリー入力が出来るようになります。これで、数字に限らず英文字、記号も含める事が出来ます。長さも4文字なんて事はありません。個人でもここまでやってるとかなり安心と言えるでしょう。ちなみに僕は10文字程度の英数字にしています。

スリープから復帰すると

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こうなります。安心ですね。後は何文字以上のパスワードにするか、英数字を混ぜるか…が決めてです。そこは企業様ごとにポリシーがあると思うのですが運用ルールとして強制させる事も可能。その方法はまた別の機会に。

 

という訳で、パスワードは4桁数字だけじゃないという iPad セキュリティのお話でした。