経営
2016.06.03 (Fri)

既報の通りiOSアプリ開発を内製でやることは無くなりましたが、iOS関連事業はしっかりと続けさせて頂こうと思ってます。ということで、新しいサービスを始めます、というか始めていますというのが正しいのですが、平たく言えば iPhone/iPadなどのiOSデバイス業務活用をご支援するコンサルティング・サポートサービス です。

以下、背景とか経緯とかを書かせて頂こうかなと。

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(Thanks! the photo on flickr by Maurizio Pesce CC BY 2.0)

 

作らなくても、素晴らしい業務用サービスが沢山ある

8年間iOSアプリ開発業界に身をおいてきたからこそ思いますけど、業務用アプリはホント作るべきじゃないんですよ。B2Cはまた別ですけどね。今は本当に驚くほどの既成品やクラウドサービスがありますから、それらを使うに越した事はありません。

GMBAの連載でも書かせて頂いたことがあります。遡ると古くはもう2011年頃からセミナー等で言い続けている気がします。この主張をもっと強くしていこうと。作らない方が良いですよ〜という話ですね。

業務用アプリでは、それぞれ用途に特化した数多のサービスがあって、下手すりゃ明日から使えます!月1万円です!てなことが普通にあります。膨大な時間とお金を投ずるのは余り賢明じゃありません。例えば、

などなど、一般的な業務利用の場合は必要なものはほとんど揃うので、作るだけ時間の無駄な場合が結構あります。車輪の再発明はよくない。用途毎に既存サービスを使いこなして本業の収益改善や経費削減するのが、本来あるべきiOSデバイスの使い方だと思うんですよね。

どうしても…ってなったら作る。

どう考えても用途特化し過ぎてて、既成品が無いんだ…って場合にのみ作る。

やっぱり業務用の専用アプリ開発は最終手段です。しょっぱなに出すカードではないんですよね。それを理解してる企業様がやっぱりiOSデバイス活用に成功されてる気がします。

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例えば大和ハウス工業さんは、既成品と独自開発とを組み合わせた本当に素晴らしい活用事例です。Appleのサイトに事例として動画付きでよくまとまっているので宜しければ是非。

 

クラウド型のiOS向け業務支援サービスが抱える課題

しかし、多くの現場では、サービス導入してみたけど使いこなせないとか。なんか違うとか。そういったことが往々にして起こります。IT全般やシステム開発、iOSなど色んな知識を持ってる人が社内におられる場合は別なのですが、現場ではそうでない場合が結構多いんですよね。

そうすると、せっかく入れたiOSデバイスが無駄になってしまう。何万円もするのに引き出しの肥やしになってるiPadって冗談じゃなくホントにありますから。2桁、3桁台数規模で。

デバイス入れたら終了、じゃないんですよね。買って入れたら勝手に業務改善するほど甘くありません。PCでも同じですね。

課題整理と要件定義と設計と運用とサポートが必要ですし、細かい話になると、社内サーバとの連携をどうするとか、端末の調達はどうしようとか、アプリの配布はどうしようとか、500台の設定どうしようとか、どんな設定がいるのか、アプリ開発が必要になるのか、その場合はどうするのか、iDEPって何とか、更新にクレジットカードのみって困るんだけどとか、VPPとかCustomB2Bって聞くけどとか、AppleID取るの面倒なんだけどとか…。考えるべきことはビックリするほど多いです。そこがB2Cなアプリとは決定的に違うところ。

でも実は、サービスの開発会社さん(メーカ)は一件一件全て対応することができない事情があります。本社が東京で関西に御客様がおられて…ってな場合は尚更ですね。理由は簡単で、クラウドサービスの単価が安い から。1000万円の売上がスポットで立つ訳ではない案件に懇切丁寧に張り付くって実際問題なかなか難しいのです。サービスとして競争力を高める為にどちらかというと開発部門にお金を投じますから、営業サイドに専任をあてがうのはなかなか難しい。

じゃ、営業機能を委任している販売代理店さんに任せるか。

これがまた一筋縄ではいきません。単価が安いという同じ理由で、やはり精緻なヒアリングから提案、サポートまで入るとなかなか元が取れなかったりします。販売代理店さんも難しいなか頑張って下さってる。だって1ライセンス月額500円とかそういう世界ですからね。仮に500ユーザ分の契約を獲得しても売上は月に25万円。2,3割を販売代理店取り分にしてるケースが多いので月75,000円、そこから営業経費を引くと利益は残りません。

(ウチがかつてやってたSYNCNELというサービスでは、初期の頃は特に販売店の住友セメントシステム開発さんが採算度外視でかなり動いて頂いたのが大きくて軌道に乗り始めました。本当に感謝してます。)

お金の面を度外視するとしても、エンタープライズiOSの知識は必要ですし、IT全般の知識も相当に必要な訳です。モノを売るだけの販社活動ってクラウドの場合は特に段々難しくなってきてるんですよね。既存システムの理解やネットワークの知識、iOSに限らない各種OS(Win/Mac/Linux)の知識、他のクラウドサービスの知識、他システムと連携をさせるならAPIの知識や開発のスキルも全部必要です。

でも販売代理店さんが全てをカバーできるのは稀で、どうしても弱いところが出てしまいます。その弱いところを埋められたら、御客様の環境やワークフローに最適&最強なシステムをデザインできそうなのに、経済的側面と知識的側面で機会損失をしているということです。

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(Thanks! the photo on flickr by Susanne Nilsson CC BY-SA 2.0)

クラウドサービスの低価格は当たり前という風潮は Google Apps の功罪の罪の部分だと僕は思ってます。クラウドなら1カウアンと月500円でしょ、Google Apps に合わせてよ、みたいなことになっちゃった。確かに安いのは良いことだけど、マーケット特性が違う市場に価格論だけを持ち込めば色々おかしくなります。付いて行ってない日本が悪いと批判するのは簡単ですけどね。でも実際問題、ここ4,5年の間に生まれた国内B2Bクラウドサービスで単価3桁クラスで他人資本も無く成功してるベンチャーがどこにいるというのか。

ウチもSYNCNELでは随分と悩まされました。上述の通り、安い相場観は結果的に皆を幸せにしてないです。これはメーカとして経験してきたからこそ断言できます。

 

MICSSでやろうとしてること

長々と述べてきた上記の課題を解決することです。

幸い、iOSの知識をはじめ過去の経験で知見だけは幅広く持っていますので、御客様のiOSデバイス導入を成功に導く課題整理・要件定義・運用サポートが可能です。開発もできるので運用サポートの部分を自動化できたりとかもしますね。これを御客様に価値として認めて頂かないといけないですが。そこは当社の努力ポイントですね。

重要なのはやはり、作ることを前提にしない こと。作らない Mobile Integration です。万が一作るのなら、必要最低限にする。その為のコンサルティングやサポートを御客様の本当の成功/満足の為にさせて頂きたいという訳です。それで、

Mobile Integration with Consulting and Support for Success(Satisfaction)

という英文の単語頭を繋げて MICSS と名づけ、サービスとして展開していくことにしました。専用のページを設けていますので宜しければご覧下さい。冒頭の通りですが、実は既に始めさせて頂いていて、春前とかは某大手自動車会社様などで既に実績もあったりします。

まだまだ悩み事を抱えておられる企業様もいらっしゃると思いますので、先日はプレスリリースを出しまして、MICSS無料相談室というものを開設したことを発表しました。毎週月曜日の午前に予約制でオープンし、iOSデバイスの導入に伴う相談ごとに無償でお応えするというもので、何らかの御提案もさせて頂きます。

今後は、エンタープライズiOSや各種クラウドサービス紹介をテーマにしたセミナーや個別相談会の開催や、関連する情報発信を積極的に行えればと考えています。様々なクラウドサービスについて、メーカさん並みに詳しくなっていくつもりです。

ちなみに、MICSS は既存販売店さんの領分を犯すつもりは毛頭ありません。どちらかというと、補完しあうパートナーという形で組ませて頂くような感じで考えています。エンタープライズiOSに関する知見はやはり多く持っている自負がありますし、開発が分かる(実際にできる)からこそ既存システムとの連携を前提にした導入プロジェクトのマネジメントも可能だったりするので、補完しながら御一緒に御客様のhappyを追求できたら良いかなと。既にウチの考えに共感頂ける企業様に少しずつお声掛けさせて頂いていて、パートナーネットワークを広げていければと思ってます。

 

という訳で長くなりましたが、MICSSという御支援サービスの御紹介でした。iOSデバイスの業務活用にお悩みの方がいらっしゃいましたらお気軽に御相談下さいませ。今後ともフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。


2015.07.24 (Fri)

ヨクスル(YOKUSURU)は、「世の中の製品やサービスに対して感じた問題点と改善案を提示して貰い、それをメーカやサービス提供元に代わってお届けする」という会員制事業です。実は1年程前に新事業「ヨクスル」を始めますというエントリで新サービスやります宣言をしてました。随分間が空いてしまったんですが、始めようと思います。

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消失するアイディア

既存の商品やサービスで「こうしたらいいのに」とか「ここ改善したらもっとよくなるのに」と思うことってありませんか?

僕は結構ありまして、コンビニの製品からアウトドアアイテムまで、いっつもアイディアが湧いてしまいます。例えば、セブンイレブンのホットコーヒーにスリーブ用意したら持ったときに熱くなくて良いのにとかですね(これは1年前の発表エントリで書いたネタですが)。そんなちょっとした思いつき。でもせいぜいメモにするぐらいか、奥さんとの雑談の中でボソっと言う程度なんです。

これをずっと勿体無いなぁと思っていました。小さなアイディアなんですけど、客としての声なのは変わりない。企業としたらそれが貴重な筈なのに、現場で消えて無くなってる。誰にも届かない。

どんな企業も必死にお客の声を聞きたいと思ってます。だからコールセンターを用意したり、アンケートハガキを用意したり、web上に問い合わせフォームを用意するんですけど、まぁ電話しないし、ハガキ出さないし、サイトも開かない訳です。ちょっとしたアイディアであればあるほどそうですね。電話にしろハガキにしろフォームにしろ、どちらかというとクレームを言う時に使います。ひどいケースではどこに言ったら良いか分からない場合すらあります。商品売りっぱなしかよみたいな。

アイディアが届かない原因と機会損失

ちょっとしたアイディアが届かない理由って、大きく3つあると僕は考えてます。

  • (A)伝えるのが面倒くさい
  • (B)伝えるモチベーションが起こらない
  • ©伝えるルートがない or 分からない

別に伝えたところで今すぐ何か変わる訳でもないし、クレームと思われたら嫌だし、誰得って話です。

でも、お客様のちょっとした「ひとこと」が商品改善や新商品開発に繋がることは色んなアイディア商品の成功譚を聞けば分かりきったことです。それが企業に届いていないんだとしたら、この世の中は実は色んな機会損失をしてしまってるんじゃないかと思うんですよ。

作り手がなんぼ考えてもやっぱ気がつく範囲には限界あります。これはホント、政治の世界においても会社の中でもそうですね。政治家は国民のこと分からないし、経営者は従業員のこと分からんのです。

政治や会社はややこしいので置いといて、とりあえずは一般消費者向けの商品やサービスにフォーカス当てますが、もし上の三大問題が改善されたら、誰もがもってる筈のアイディア(マイクロアイディアとでも言いましょうか)が会話のネタぐらいで役目を終えてしまうのではなくて、きちんと然るべきところに届いて、結果的に世の中の商品やサービスはもっと良くなるんじゃないのかなと思う訳です。

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ヨクスルがやること

上記のような思いで始めてみるのがヨクスルです。ヨクスルがやるのは以下の3点。

  • 改善アイディアを投稿できるサイト(受け口)を用意します
  • 改善アイディアの投稿1つ毎に報酬金をお支払いします
  • 改善アイディアをメーカやサービス提供者へ代わりに届けます

アイディア収集&お届け代行みたいなものかも知れませんね。上に掲げた(A),(B),©の三大問題をそれぞれに対して、(A)ヨクスルが用意した投稿サイトをブックマークしておいて貰えればスマフォからいつでも投稿が可能、(B)Amazonギフト券で月次でお支払い、©声を届けるのを代行、…ってことでそれぞれ解決を図ったつもり。

アイディアを投稿して頂けたら、最低10円最高で20円もらえます、Amazonギフト券で。毎月集計後にメールで届く感じです。20円で1日1アイディアを続けると月に600円なので、それなりのものが買えますね。今はAmazonは買えないモノがないぐらい商品が充実してますから、本やCDとか買わないから無駄なポイントでしょってこともなく、生活用品の足しに使えると思います。水とか。トイレットペーパーとか。

詳しくはヨクスル会員制度のサイトをご覧下さい。

[ヨクスル(YOKUSURU)は、「世の中の製品やサービスに対して感じた問題点と改善案を提示して貰い、それをメーカやサービス提供元に代わってお届けする」という会員制事業です。実は1年程前に新事業「ヨクスル」を始めますというエントリで新サービスやります宣言をしてました。随分間が空いてしまったんですが、始めようと思います。

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消失するアイディア

既存の商品やサービスで「こうしたらいいのに」とか「ここ改善したらもっとよくなるのに」と思うことってありませんか?

僕は結構ありまして、コンビニの製品からアウトドアアイテムまで、いっつもアイディアが湧いてしまいます。例えば、セブンイレブンのホットコーヒーにスリーブ用意したら持ったときに熱くなくて良いのにとかですね(これは1年前の発表エントリで書いたネタですが)。そんなちょっとした思いつき。でもせいぜいメモにするぐらいか、奥さんとの雑談の中でボソっと言う程度なんです。

これをずっと勿体無いなぁと思っていました。小さなアイディアなんですけど、客としての声なのは変わりない。企業としたらそれが貴重な筈なのに、現場で消えて無くなってる。誰にも届かない。

どんな企業も必死にお客の声を聞きたいと思ってます。だからコールセンターを用意したり、アンケートハガキを用意したり、web上に問い合わせフォームを用意するんですけど、まぁ電話しないし、ハガキ出さないし、サイトも開かない訳です。ちょっとしたアイディアであればあるほどそうですね。電話にしろハガキにしろフォームにしろ、どちらかというとクレームを言う時に使います。ひどいケースではどこに言ったら良いか分からない場合すらあります。商品売りっぱなしかよみたいな。

アイディアが届かない原因と機会損失

ちょっとしたアイディアが届かない理由って、大きく3つあると僕は考えてます。

  • (A)伝えるのが面倒くさい
  • (B)伝えるモチベーションが起こらない
  • ©伝えるルートがない or 分からない

別に伝えたところで今すぐ何か変わる訳でもないし、クレームと思われたら嫌だし、誰得って話です。

でも、お客様のちょっとした「ひとこと」が商品改善や新商品開発に繋がることは色んなアイディア商品の成功譚を聞けば分かりきったことです。それが企業に届いていないんだとしたら、この世の中は実は色んな機会損失をしてしまってるんじゃないかと思うんですよ。

作り手がなんぼ考えてもやっぱ気がつく範囲には限界あります。これはホント、政治の世界においても会社の中でもそうですね。政治家は国民のこと分からないし、経営者は従業員のこと分からんのです。

政治や会社はややこしいので置いといて、とりあえずは一般消費者向けの商品やサービスにフォーカス当てますが、もし上の三大問題が改善されたら、誰もがもってる筈のアイディア(マイクロアイディアとでも言いましょうか)が会話のネタぐらいで役目を終えてしまうのではなくて、きちんと然るべきところに届いて、結果的に世の中の商品やサービスはもっと良くなるんじゃないのかなと思う訳です。

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ヨクスルがやること

上記のような思いで始めてみるのがヨクスルです。ヨクスルがやるのは以下の3点。

  • 改善アイディアを投稿できるサイト(受け口)を用意します
  • 改善アイディアの投稿1つ毎に報酬金をお支払いします
  • 改善アイディアをメーカやサービス提供者へ代わりに届けます

アイディア収集&お届け代行みたいなものかも知れませんね。上に掲げた(A),(B),©の三大問題をそれぞれに対して、(A)ヨクスルが用意した投稿サイトをブックマークしておいて貰えればスマフォからいつでも投稿が可能、(B)Amazonギフト券で月次でお支払い、©声を届けるのを代行、…ってことでそれぞれ解決を図ったつもり。

アイディアを投稿して頂けたら、最低10円最高で20円もらえます、Amazonギフト券で。毎月集計後にメールで届く感じです。20円で1日1アイディアを続けると月に600円なので、それなりのものが買えますね。今はAmazonは買えないモノがないぐらい商品が充実してますから、本やCDとか買わないから無駄なポイントでしょってこともなく、生活用品の足しに使えると思います。水とか。トイレットペーパーとか。

詳しくはヨクスル会員制度のサイトをご覧下さい。

](http://www.yokusuru.tips/member.html)

ウチは皆さんに報酬金を支払うのみで、集約した声を届けるのはウチが企業に頼まれる訳でもなく勝手にやるので、ビジネスとしては最初からして赤字モデル(笑)です。企業からお金もらって…とかってなると単なるマーケティングサービスで他になんぼでもありますから、それはやりません。

収益モデルは追々考えていこうかなと。アイディアをまとめて企業に販売するとかそれは何だか安易な感じがするし面白くないので今のところは考えていません。不満買取センターさんとかありますしね。とはいえお金が無いと続かないので、ホントにお金をかけてられなくなったら辞めちゃうかもですが(笑)

この事業はほぼ僕の個人プロジェクトみたいなもんなので、リソースは限られていて最初はアプリありません。リソースの問題以上にまずは運用を回してみてどんなものが必要そうか検討していきたいと考えているのが大きいのですが。「仕組み」が重要なのであって「アプリ」は本質ではないですから、まず小さくwebのみから始めます。

ということで、新しい取り組み「ヨクスル」のご紹介でした。何かアイディアを思いついたときにご利用頂ければと思います。本当にAmazonギフト券貰えますんで(^^) 僕は日々の小遣い稼ぎに使うつもりです。


2015.03.10 (Tue)

久しぶりの更新です。書きたいこと沢山あるんですけどね、自分の役割を担ってくれる人は増えたのにタスクが多すぎて結局仕事が減ってないという(笑) まぁそんな状態に拍車がかかりそうな、業界で今年一番の注目アイテム Apple Watch の価格&発売時期が本日明朝に発表となりました。

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いぁー、ビックリです。

何がっていうと発売日。噂によると最初は日本が含まれない事になってて、「米国から並行輸入だなー、USにいる弟に開発用に買って貰わなくちゃいけないかなぁ」なんて事を考えていたのですが、米英仏独などと並んでまさかの一次販売国入りですから。4月24日、想像してたより早い!

iPhoneがiPadがライフ/ワークスタイルを変えたようにまた新しいユーザ体験をもたらすであろう Apple Watch を、いよいよ現実感もってヒシヒシと感じる事ができるようになってきた訳です。あと1ヶ月半ほど。楽しみですね。

ということで?

フィードテイラーでは全スタッフに Apple Watch を支給する事にしました。価格はおおよそ想定内だったので発表をみて即決。隣にいた奥さんはマジか!とエラいビックリしてましたがホントです。元々、Happy My Mac 制度や Happy My iPad 制度など、スタッフが個人用Mac/iPadを購入する事を支援する制度はありましたので似たようなものですね。名付けて Happy My Apple Watch 制度。

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支給すると言っても厳密にはApple Watchを購入した事が分かる領収書があれば、最も安いモデル(Apple Watch SPORT 38mm モデル。約42,000円)の金額相当を給与に特別加算する(支給額に対する源泉は引かれる)形になります。特別ボーナスみたいな感じでしょうかね。もちろん所有権は個人です。

実質タダで Apple Watch を手に入れるのもよし、ちょっと上乗せして、普通には手が届きにくいレギュラーエディションの Apple Watch を買うもよし(EDITIONでも良いけどw)。何にせよ時代の変革は常に肌身で感じて貰いたいのです。自社の事業にも関係ありますしね、何よりウチのスタッフの大半には「買いたいなー」「使えるなら使いたいなー」という思いがあります。

アイディアって新しい刺激で創発されるじゃないですか。じゃあやっぱり刺激は沢山受けて貰った方が良い訳です。イベント然り、人との出会い然り、新しい製品との触れ合い然りですね。本人に前向き感・前のめり感があるなら、その体験のハードルを下げてあげるのも会社の役割だと思うんですよ。

だから、その気になればリスクゼロでApple Watch持てますよ、時代の変わり目感じれますよ…という状態にしてみようと。ひょっとしたら Apple Watch 所有率が一番高い会社になるかも知れませんね(笑)。まぁ強制ではないので別に欲しくない場合は買う必要もないのですが。でもみんな買うだろうなぁ。自分なら買うかなぁ。っていうか買って体験して欲しいかな、経営者としては。

…と、相変わらず変な会社ですが、iOSアプリ開発のスペシャリストを謳う以上は Apple Watchのアプリ開発も積極的に行ってまいりますので、お気軽に御相談下さいませ。開発に従事するほぼ全員が実際にブツを使っている会社の方が御安心頂けるんじゃないかなーってのもありますよね、きっと(^^) 今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 


2014.07.25 (Fri)

突然ですが、新しい事業を始めます。

yokusuru_logo

名前を「ヨクスル」と言います。「良くする」という言葉をカタカナに変えただけの名称ですが、ちょっとでも世の中を良くする事が出来たらいいなという想いを込めてます。iOSアプリとは全く関係の無いところで始める新事業です。

 

ヨクスルとは、そしてその背景

ヨクスル(YOKUSURU)は、「世の中の製品やサービスに対して感じた問題点改善案を提示して貰い、それをメーカやサービス提供元に弊社が代わりにお届けする」という会員制事業です。

製品やサービスについて「こうだったら良いのに!」と思う事って無いですか?実際に購入したり体験してみて、ふと感じたり、イラっとした体験をきっかけに思いついたり。いわゆる「気づき」ですね。僕は昔からそういう事を結構思いつくほうでした。まぁ人によってはどうでも良かったり、重箱の隅つつかんでも!というネタになるのですけどね。

例えば、(とっても些細な話ですがお付き合い下さい)

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これ。あのFRISKのガムです。2014年2月に発売開始されました。FRISKを常日頃買っていたしCMも結構印象的だったので発売直後に購入した訳ですけど、一度買ったきりで以後買うことはありませんでした。

なぜか。

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原因はコレ。FRISK GUMのケース裏面にはガム捨て用のシートが付属していて便利!なのですが、このシートを一枚はがした後、ケース側の残シート群の上面に粘着剤のネバネバが強く残ってしまうんですよね。

つまり、ケースの片面がずっとネバネバした状態になって気持ち悪い。ポケットに入れたら内側の生地にひっかかるし、鞄の中で紙資料に引っ付いて折り目の原因になるかも知れない…と問題を感じて以後買うことはなくなりました。

問題点 ガム捨て用のシートをはがした後にケース側に粘着剤のネバネバが残ってしまう
改善案 ネバネバが残らないようにするか、粘着式をやめ差し込み式にするのはどうか。回数券の入れ物のような

と明文化できますが、こんなこと誰にも言わないんですよね。ただただ静かに買わなくなる、それだけです。で、実際には今は改善されているようなのですが、それを後から知らせて貰う訳ではないですから、一度気持ちが離れた僕は購入者として再び戻る事もなかった訳です。

例をもうひとつ。

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ご存じセブンカフェのコーヒーです。変な持ち方してますが、何もコップ全体を見え易くする為にしているのではありません。すぐ後述しますが、これも一度買ったきり、二度と買わなくなりました。なぜか。

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原因はココ。写真の為に無理して持っていますが、実は熱すぎて後者の写真のような持ち方が出来ないんですよね。普通この形状のカップで出てきたコーヒーってこういう持ち方しませんか?お持ち帰り前提なのに、直感的な持ち方が出来ないんです、熱すぎて!で、持とうとして「アチチチ!!」ってなる。

これは、

問題点 持ち帰りを前提にしているのに熱すぎて、当たり前の持ち方が出来ない。蓋をつけるのを忘れていたら運び中にやけどの恐れさえある。
改善案 スタバのようにスリーブを用意する。使い回す前提で10円ぐらいで売ってくれても良い。

と明文化できますが、これもまぁ言いません。そもそもどこに言うべきかも分かりませんし、仮に店員さんに言ったところで上には伝わらないと勝手に思い込んでるし、クレーマーだと思われても嫌ですから。

ただただ静かに買わなくなる。それだけです。

まぁこんな事はあげ出すとキリが無いぐらい個人的には沢山あるのです。

日々気が付いては将来ビジネスに使えれば…とメモを取っていた事もありますが、「何か」に対するちょっとした事の改善案って、その「何か」をビジネスにする所までがそもそも大変で、その「何か」を良くする筈の+αなアイディアが活かされる事ってほとんど無かったりします。

で、人と会話をしていたり、Twitter/Facebookを眺めてると、「何か」を「こうしたら良いのに」と思ってるのは皆同じっぽい。沢山あるのですよね。ただ、その+αなアイディアはせいぜい雑談のネタになるぐらいで、すぐに水泡のごとく消えていってしまう。

そんな「何か」を良くするに違いないアイディアをきちんと届けられないか、もしそれが世の中を少しでも良くするのなら、消えゆく声を形にして出来るだけ届けたい。それが「ヨクスル」のコンセプトです。

 

ヨクスルの仕組み

メンバーの皆様に、何か製品やサービスに対する問題点を感じたら、改善案と一緒に弊社へスマフォ等を使ってメールで届けて頂きます。運営側から○○について御意見下さい的なお知らせはしません。それは巷のアンケート・調査事業と一緒で、その効果には個人的に疑問を持っていますので…。

ヨクスルでは何でも良いので製品やサービスについて思い至った時点で好きにメールして頂く感じ。頂いた投稿は弊社がお預かりし、数がまとまれば可能な限りメーカやサービサーにお届けします。お届けした結果どうなるかは分かりませんが、改善される可能性は少しはUPするのではないかと。

で、ご存知の通りウチの会社はアイディアを明文化したスタッフにAmazonギフト券を進呈する制度がありまして、それと同じように改善案を送って頂いた方に1件あたり少額のAmazonギフト券(15円程度。金額は仮ですが)を適度な期間で合算して送らせて頂きます。

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問題提起と改善提示したら収入が得られる仕組みとも言えますが、ただその分、誰もが会員にはなれる訳では無いという制限を設けます。問題を定義しアイディアを明文化できる力を持っている…とウチが(というか僕が)判断できる方のみとさせて頂く予定です。やっぱり建設的な意見を持つ方々と一緒に世の中の何かを変えていけるほうが愉しいですから。

批判やネガティブ意見で憂さ晴らしをするのではなく、ホント小さな事でも良いので世にあるものを変えていこう、そんな想いに共感して貰える方がメンバーになって貰えたら嬉しいなと思ってます。

ちなみに、メンバーになるのにお金は不要。会費のようなものを頂く事も考えていません。でも投稿するとギフト券は貰えるという…凄いですね :-)あ、カラクリが何かあるとかじゃありませんのであしからず。純粋にウチがキャッシュアウトするだけです(後述)

既に専用のサイトを作っていますので、

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ご興味お持ち頂けたり、面白いと思って頂けた方は、こちらからBETAエントリをして頂けたら嬉しいです。準備が整えば追って詳細を御連絡させて頂く予定です。

 

ヨクスルのビジネスモデルと想い

ところで、「ヨクスル」の収益モデルは?

…余り考えていません。

お金儲けよりは、ぶっちゃけ僕の「愉しそうだ」という想いだけで始める事業です。全く考えてないと言うと嘘になるのですが、お金は後からついてくるものですから。(今や上場企業様を含む約200社様に御利用頂いているSYNCNELも最初はキャッシュフローがマイナスでしたしね :-)) とはいえ、ヨクスルのビジネススキームの絵みたいなモノは少し描いてます、一応経営者ですので。ウチのスタッフも「その発想は無かったですわー」と言ってくれたりしますし、全く無計画な訳ではありません。

でもですよ、そんな話はとりあえず抜きにして、世の中の「何か」を良くする声がもっと届くようになれば面白いと思う訳ですよ、単純に。言うあてもなく消えゆく+αなアイディアがちゃんと伝わって何かが変わる可能性が今よりずっと増すならば、それが何十・何百・何千・何万・何十万と集まっていく事で声なき声が形となり、世の中を良くしていくんじゃないかなと思うんです。

ひょっとしたら、アイディアから副次的な収入を得るという副業手段の提供が、また別の「何か」を良くするかも知れません。もしかしたら、些細な+αなアイディアは日本人的なおもてなし精神が源泉で、それを沢山顕在化させる事が国だって良くするかも知れません。

全ての人がきっと「何か」を良くすることができる。

その仮説の実証をしてみたいと思います。製品やサービス(もちろんアプリとかも)に何かを感じた事のある方、日々色んな製品に接する主婦の方、新たな副業手段を手にしたいと思われる方、創業来ウチや僕とご縁を頂いた皆様、色んな方に是非エントリして頂ければと思っています。もちろん僕もヨクスルのメンバーとして、世の中を変えながら副収入を得るつもりです :-)