会社経営
2007.10.16 (Tue)

遂に来ました!

MacOSXの最新バージョンであるLeopard(10.5)。当初は今年の春という話でしたので、もうすっかりMacユーザーである自分的には半年間待たされた感がありました。ホント待ちに待った…という訳です。同じ感覚のMacユーザーは多いんじゃないでしょうか。

Macにスイッチしてから早くも3年(ぐらいです、多分)。当初はPanther(10.3)を使っていて、Tiger(10.4)が出て、そして今回のLeopard(10.5)という訳で、僕にとってのOSXはこれで3つ目になります。

10.3でOSXを初めて普段使いするようになった時の感動、Tiger(10.4)をインストールした時の感動と全く同じ感動を今回も体験させてくれる事でしょう。今からワクワクしています。

Windowsを3.1時代、いやMicrosoft製品をMS-DOS3.3時代から使っていた人間だからこそ分かるのですが、バージョンアップに感動や楽しさを感じさせないMicrosoftのOSとは、ユーザーとしての感覚は全然違います。WindowsVistaがめっちゃ使いたいっ!!とは思いませんし…XPの時も使いたくて使っていた訳ではないのが正直なところです。

早く使ってみたい、体験したい。単なるオペレーションシステムなのに新しいOSに半端じゃない期待感があるんですよね(まぁ言葉で定義する範疇を既に越えているという話はありますが)。そして使ってみての感動もまた大きい。

更に、ただただ感動するだけではなく、普段のオペレーションの効率を明らかに向上させてくれるメリットも大きかったりします。機能に必然性があり、美しさと楽しさを備えている…それが僕にとってのMacOSXです。

今回、Leopard(10.5)で業務効率向上を図れると期待出来る機能が幾つも搭載されていて、時間のロスを無くすという意味での費用対効果は非常に高そうです。

例えば、個人的に一番期待しているTimeMachine

OSが持つ自動バックアップ機能とでも言うんでしょうかね。

ファイルを消したり編集したりをしながら仕事して、随分経ってから「あーーあの時の状態に戻せないかな…」と思っても普通は戻せません。だからこそ大量のファイルを扱う開発プロジェクトではSubversionのようなソース管理システムを使うのですが、それに類する機能をLeopardが標準搭載してきます。

うーん、あれどこいったっけなぁ、1日前…2日前…3日前…あ、4日前にちょうどこの時点でファイル消してしまってたのか。なるほどね、じゃぁこれを今に持ってきて…再編集したら元に戻せるな

そんな事が出来ちゃう訳ですね。定期的なバックアップ作業やその管理やその活用に要する時間的コストを大幅に削減出来る事間違いないと思っています

そして、QuickLook

30A230C330D730EB - Mac OS X Leopard - 65B06A5F80FD - Quick Look

Windowsでいう所のExplorerに相当するFinderが、劇的に進化してファイルプレビュー機能を強化。iTunesみたいなFinder。中身を確認する為にファイルを開いて閉じる、開いて閉じる、…そんな時間も節約出来る筈です。これも効率を重視する考え方にピッタリはまる嬉しい機能。

その他300に及ぶ新機能の数々、眺めてると、時間が節約できそうだし楽しくなりそうだし…思い巡らすだけでワクワクします。

もちろん、これまでMacOSXを使う事で時間の節約をさせて貰っている感は結構あるのですが、Leopardへの移行で更に節約出来ると思っています。節約した時間を業務の前倒しや将来の開発に当てられれば利益率向上を図れて当社の企業価値も上げられるという訳ですね。

その他色んな事情もありLeopardによる投下資本利益の見込みは当社にとって明確なので、即予約は物欲由来の行動ではなく将来の収益を期待する投資という経営判断です。

あ、あと。時間以外に重要なのが「楽しさ」ですね。OSXを触る楽しさや気持ちよさが仕事に与える好影響って無視出来ないと思っています。触ってて楽しいOS上で仕事していたら、ただでさえ楽しい仕事がもっと楽しくなると思いませんか?

どんな環境で仕事をするのか、したいのかは、会社の姿を現す一つの指標だと思います。当社にとってOSXの採用は、当社の「時間こそが最大のリソース」「不便を便利に、もっと楽しく」という考え方を具現化させる為の意思表示です。…なので、「Windowsは原則禁止、仕事は効率よく楽しくMacOSXで」な訳です。

そんな社長と開発話がしてみたいっという変わった方がいらっしゃいましたら、是非是非ご連絡下さいませ。


2007.10.14 (Sun)

本日は、先のエントリでも書いた通り Blog Action Day です。世界中の14,000以上のブログが参加するエラい大きなイベントになってしまっているようです。そんな訳で僕もエントリ。

10/12(日本時間で10/13の未明)、元米副大統領のアル・ゴア氏とIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の両者がノーベル平和賞を受賞する事が発表されました。

10/14、環境問題を訴えるドキュメンタリー映画「不都合な真実」が全国のTOHOシネマズで500円で見れる「エコサンデー500円キャンペーン」というものが開催されました。(日本テトラパック株式会社とTOHOシネマズ株式会社による協同企画)

そして本日10/15は、世界中で同じ日に同じテーマについてブログを書こうというイベント「Blog Action Day」の当日で、今年のテーマは「環境」という事になっています。

ひとたび「環境」というモノに目を向けたら色んな事が起こっているのだなぁと思ってみたり。

7月に(僕は全然詳しくないですが)某ブランドのエコバック販売に伴う大混乱がニュースになったり、9月にはマクドがエコ宣言でビックマック割引を受けられるようにしたってのはもっと(?)身近な例でしょうか。何だかいよいよ「環境」や「エコ」という視点抜きには過ごせなくなってきている気がします。

自分には何が出来るだろう?

最近そんな事をよく考えるようになりました。そして、ただ考えるだけでなく行動する事を強く意識するようになっています。後者は多分、自分の(ホントに小さな)行動でも、自分の周囲が劇的に変わっていく経験を色々としてきたからでしょうね。会社員を辞めて自身が経営するようになってからは、特にそう。

環境というテーマにくくれそうな事で最近やっているのは、

  • 必要以上に電気を付けないとか
  • 冷房は付けるなら温度を1度上げてみるとか
  • リサイクルに取り組んでみるとか
  • 過剰包装を拒否するとか
  • 買い物で「ハシはいりません」と言うようにするとか

…そんな感じでしょうか。ホントに些細な事ですがすっかり習慣化しています。

「そんなチマい事やっても何も変わらねぇ」という考え方もありますが、何だかそうとも思えないんですよね。最近。北京でチョウが羽ばたけばニューヨークで嵐が起こる…みたいなバタフライ効果ほど極端な話ではなくとも、自分の意志決定の足跡を残し続ける事やその意志を持ち続ける事が、同じように考えるヒトや組織とシナジーを起こして大きなうねりになるんじゃないかという感覚です。

 

でも実は、「環境」というよりも「MOTTAINAI」という感覚で、出来る事をやっているという側面の方が強かったりするんですよね。地球に内在するリソースを過度に消費する無駄を避けたいという思いは、時間やお金というリソースを少したりとも無駄にしたくはない経営感覚と何となく似ている気もします。

「環境」っていうと何だかスケールが凄く大きな気がして、個人的には新エネルギーの開発だとか、カーボンニュートラルだとか、そんなイメージがつきまとうんですけど、「MOTTAINAI」と言われるとそれがグッと身近な事に思えてくる、目指すところは同じ筈なんですけどね。言葉の不思議。

「MOTTAINAI」のワンガリ・マータイ氏が2004年にノーベル平和賞を受賞し、(色々と賛否両論はあるものの)「環境」問題の活動家の代名詞(?)的なアル・ゴア氏が今年ノーベル平和賞を受賞する事は、ノルウェーの政治的意図を勘ぐりたくなるものの、非常に意義ある事なんじゃないでしょうかね。この問題に対して行動を起こす事が「世界平和に必要不可欠である」と一国やその関係者が判断しているという事でしょうから。

「MOTTAINAI」で個人が動き「環境」で政治が動く事で、世界平和に繋がるのならそれは素晴らしい事だと思います。自分たちが身を置く地球の事を考えないで平和も何もあったもんじゃぁないでしょうし。

僕は一個人として一法人の代表として、この世界に生きていられる事に感謝しつつ、身近に出来る事を継続していきたいと思っています。


2007.09.29 (Sat)

時は9月26日。待ちに待った(株)ヒューゴ加藤社長とのトークセッション。RSSとSEOと動画という、今のウェブを語るなら絶対に避けて通れない3要素を「売上を上げる為に…」という視点で激論を交わすこの企画。

準備期間1ヶ月を経たセッションは加藤社長も僕も楽しませて頂いたばかりか、ご覧頂いていた皆様(70名以上はいらっしゃったかと!!)からも大変高い評価を頂けたという、本当に素晴らしいイベントとなりました。

貴重な場所を提供して頂けたAppleStore心斎橋店のUさん、立ち見が半分以上を占める中ご覧頂けた皆々様、アツいトークを見せて下さった加藤社長、準備や当日の運営に奔走して下さった(株)ヒューゴの皆様、動画撮影のファイブスター吉富社長、Annoiiの石山社長、またスタッフの皆様、僕専用に撮影カメラを回して下さったHOMEVIDEO編集室のかっきーさん、xactiで写真を撮って頂いた板倉セミナー仲間であるLifehack with Chineseの原田さん、そしていつも支えてくれている彼女…本当に素晴らしかったです。有り難う御座いました!!

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60分という限られた時間だったので、話したい事を話し尽くせたとは言い難いのですが、「ウェブの技術は売上の為にある」という考え方はお伝え出来たのでは無いかなと思います。

人間、どうしても一つのことに集中したくなるもので(僕もその思考に随分ハマっていました)、RSSならRSS!!!、SEOならSEO!!!、動画なら動画!!!というように技術という手段が目的化してしまいがちですが、「売上を上げる」という目的を明確にすれば、少し俯瞰して「RSSとSEO」「SEOと動画」「RSSと動画」そしてもちろん「RSSとSEOと動画」という組み合わせがシナジーを起こす事を難なく腹に落とせると思うのです。

そのあたりが今回、お伝えしたかった点です。

「とにかくSEOで1位にあげたら良いんです!」と、まるで検索結果上位になったら全てが解決するかのような考え方や、「RSSがこれから標準になるから導入しないと知らんで?」と議論の本質を欠いた強迫観念に訴える論理や、「YouTubeもあるしニコニコもあるし今は動画でしょ!」と、手段の目的化の大手広告代理店的典型例などなど….

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そういった「何故?」という問いかけをスッ飛ばした「煽り」に否定的で、何はともあれ目的達成の為に手段を考察・検証する2人の社長が熱論を交わしあえたからこそ、オールインワンの基礎化粧品Annoiiのサイトへの手段活用(RSSの採用、SEOの採用、動画の採用)をサンプルとして、技術が手段として目的達成を支えうるのかを一緒に検証していく「有り得ない」継続的なレポートイベントの開催をも企画出来たのだと思います。(今後のイベントにもご期待下さい)

今回のイベントを通して、当社の立ち位置やポジショニングを再確認する事も出来、本当に良い機会になりました。このような機会を頂けるに至った、これまで僕に接してきて下さった全ての方々に感謝したいです。恩を返さなくちゃいけない人が沢山いると改めて思った次第です。有り難う御座いました。


2007.09.27 (Thu)

業務連絡的な書き込みになってしまいますが、とある出来事がきっかけでこれまで使っていたMovable Typeをやめて、WordPressをベースに新たな社長ブログを構築する事にしました。

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デザインがデフォルトのテンプレートであったり、過去のエントリ群を全然移行出来ていなかったり、ブログの移行の仕方としてもSEO的にも極めてナンセンスではあるのですが、色々と事情がありまして致し方ないという感じで…こんな感じになってしまいました。

現時点で書きたい事は山ほど有るし、これからも書きたい事は溢れるぐらいに出てくる筈なので、時間を見付けてこれまでと同様に更新していこうと思っています。経営者としての自分を前面に出しっつアツい思いを綴る場として、この社長ブログを今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。


2007.09.24 (Mon)

2日前の自分とは違う自分がいます。一個人として経営者として。今まで見えていなかったモノが見えるとっても不思議な感じ。

先のエントリの通り二日間に渡る合宿セミナーに参加。DCF(ディスカウント・キャッシュフロー)法なる価値算定手法の基礎を学習し、国債や不動産の価値、企業の価値を測る原理原則を理解しました。セミナー内容が休む暇もない程に高密度であった為に全然消化しきれていませんが、必用最低限の基礎が築けたのは間違いありません。

今まで一度もちゃんと読んだ事のなかった(読む気すらおきなかった)有価証券報告書。それが苦痛なく楽しんで読める自分がいます。今年財務キャッシュフローが増えてるなぁ、ふむふむ、そういう事をしたかったのね、だから社債発行して金を作ったのか、なるほどー。みたいな事をつぶやきながら企業像をイメージできるようになってます。

そこから企業価値を算定し、理論株価をはじき出し、現行株価と比較して、投資対象にすべきかどうかを判断し、「BUY」と出れば自分の期待する利回りを得る為の金融商品として投資する…テクニカルにはそういう事です。そのスキルの基礎を知る事が出来ました。

が。

心底「参加して良かった!」と思えるのは多分そういう事じゃないなぁと思ってます。「企業の価値を算出し現在価格と比較する為のDCF(ディスカウント・キャッシュフロー)法を学ぶ…筈だったのに、生き方を学んでしまった」というのは過去のセミナー受講生の感想だそうですが、僕自身もホントに同じ思い。

まだ勉強した事を消化し切れていなくて咀嚼にそもそも多大な時間を要しそうなのですが、受講直後の今言えるのは、

知識や知恵が人生や経営の武器/防具になるという持論に更なる自信を持てた

個人として企業として今まで以上に何らかの形で価値創造を行い続けたいと強く感じた

という事です。

なんでそんな自信や思いに至るんでしょうかね。自分でも不思議でなりませんが、そうなっちゃったんだから仕方ない。DCF法を使って企業価値を算定する過程で、当該企業がホントに価値を生み出して社会に提供しているかどうかという視点で見るからなのでしょうか、理由は分かりませんけど。

それはこれからじっくりと考えていこうと思います。何はともあれ、今回の企業価値評価シリーズ大阪セミナーをきっかけに、理論をベースにした企業価値や価値創造の視点を持つコミュニティに身を置くことになりそうです。

「知」を得る事でまた一つ成長するきっかけを得られました。この機会を得られた事に本当に感謝感謝です。