会社経営
2012.12.26 (Wed)

昨年は大晦日の日に総括しました。今年は数日まだ気が早いですが総括してみようと思います。ビジネスだけを見てみても、それはまぁ今年も色んな事がありました。毎年のように「今年は転換期」と書いているような気もしますが、今年もまた転換期だと思います。(そしてきっと来年も転換期w)

2012年、フィードテイラーの三大トピックです。(全部書くと数が多いので主要な3つをば)

 

SYNCNEL

やっぱ最初にコレが欠かせない。2011年2月に発表してから今も続いている自社サービス。

月額課金のクラウドサービスで、言ってみればDropboxの企業版。春先に大和ハウス工業様において4000人の営業担当者にお使い頂いている事の発表がされてから契約が順調に増えまして、弊社収益の根幹をなす事業に成長致しました。

自社サービスを持っていますと胸をはって言えるレベルに達し、もはやウチにとっても欠かせない事業となりました。そして、既存のお客様にとっても無くなっては困るモノと位置づけて頂いている様子を窺い知る機会も増えた1年だったと思います。(一方で「ウチには合わないなぁ」と感想を頂いた例もゼロではない)

2011年の総括で、SYNCNELについてこんな事を書いていました。

iPadが出た瞬間に「ビジネス現場が変わる」と直感を得て、同時に「ストック型のビジネスが展開できる」という勘でもって増資・増員をして始めた事業。2012年はIT業界における僕の「感」と「勘」の正誤判定が出る1年になると思ってます。

正誤判定は「正」と出たと言っても過言ではないでしょう。

SYNCNELの名は広く知られるに至り、後から出てきた競合はホント沢山ありますし、明らかにSYNCNELを意識した新サービスが登場したり、と面白い状態になりつつあります。もちろん、勝ち組にはまだなりきれていないし、油断は大敵です。来年も僕らの圧倒的な技術力で更に強化していきたいと思ってます。住友セメントシステム開発様を含め、いつも御協力を頂いているパートナーの皆様、有難う御座います。

 

新たな仲間(@sumihiro)

これまた大きな出来事。

2010年以来の増員になった訳ですので社内の雰囲気もだいぶ変わりました。元々エンジニア全員が@sumihiroを知っているという事もあって(お仕事をお願いしていた関係でiOS技術者界隈で交流もあったし、@kumatchはPHP勉強会とかで個人的に繋がりがあった)、もう何年も前から在籍して貰っているかのような感覚に数ヶ月でなってしまいました。

こういう人の増え方、良いですよね。ウチの人財戦略の特徴かも。

時にサーバ側、時にWindows絡み、時にiOSアプリ、…というように、例えるならレベル上限の無い赤魔道士的に色んなスキルセットを持ったエンジニアって事で、この一年で色んな箇所で形を残して貰いました。最近だと SocialMessage のPUSHサーバ周りを担当して貰っています。それと並行して某上場企業様の大型アプリをお願いしていたり、CountTimer というプチアプリを作って貰ったり、HTTP Live Streaming というiOS向けストリーミング技術周りでもエンジンを作ったりと分野は多岐に渡ります。

欠かせない戦力になって貰ってますから、2012年初頭に「joinして貰えませんか」とofferをしたのは大正解だったなと思う次第です。

来年以降の人的戦略はどうでしょね。まだ具体的にアクションを起こす訳ではないですが、ぼちぼち増やさなくちゃ…って何となく思ったりもしていたりします。今の部屋に机がもう一つ入るかなぁ〜なんて想像しながら、@kumatch的なWeb専門の人、@sumihiro的なハイブリッドな人、あるいは僕の代わりにマネジメントもしてくれるエンジニアとかも(これはいない確率一番高い(笑))…。

そもそも、やりたい事、やらなくちゃいけない事が多過ぎるって話もあるんですが、これを乗り越えてこその成功なので、独特の就労環境は維持しつつ生産効率を更に上げる為に、年末年始、色々と思い巡らしてみるのも良いなと思ってます。

 

怒涛の新アプリ/新サービスリリース

怒涛と言えるのは11,12月にフォーカスを絞った場合ですけども。一年を通すと怒涛とまではいかなくても結構色々と新作アプリや新サービスをリリースさせて頂きました。

一番反響があったのはやはり富豪ブック。ネタにガチで挑んだ甲斐があったというぐらいに口コミで拡がりました。実は技術的に得るモノも大きかったし、ウチのPRにもなってくれましたので、直接的なお金にするつもりは元々無かった事もあり、目的は達成したアプリと言えるかなぁと思ってます。

他には直近の SocialMessage ですね。1年の長い歳月をかけてしまったアプリでしたが、時代に即した不便解消アプリとして各方面で御評価を頂いてまして、SNSを使ったメッセージングが続く限り長く提供していきたいなと思っています。

そして新サービスSlidrsも実は地味に財産を残してます。SYNCNELの商品力を更に高める技術もフィードバックされる予定でこれもやって良かったサービス。某セミナーで恒常的に活用したいかも的なお話や、法人向けの提供は無いのですか的なお話もあったりしますので、来年はSlidrsももう少し強化したいなぁと。

そのほか各アプリにかけた思いについてはリンク先に詳細を譲るとしまして、総括して今年も沢山出したな〜という1年でした。来年もこの調子で行きます。

 

三大トピックはこんな感じ。いぁ〜、ホント色々動いた1年でした。

これで数字が伴ってないと何の為の会社やねんという事になりますが、一応数字面でもそれなりの結果は残せそうでして、増収増益で今期を終われそうな事にホッとしている自分がいます。自分の読みが決して間違っていなかった事、そして色んな人から羨ましがられる理想的な就労環境を維持した上でこれを達成出来た訳ですから、少しぐらい自分を褒めても罰は当たらないかなと。

2012年、お客様やパートナー様、お仕事以外で関わって頂いた皆々様、ブログやfacebookやTwitterを経由で弊社を見て頂いているまだお会いした事もない皆様、そしてウチのスタッフに、そしてもちろん奥さんにも。皆さん、怒涛の1年間に付き合って貰って有難う御座いました。

ただ、スピードの早いITの世界、立ち止まっている暇はありません。2013年は2012年に築き上げた財産を基盤に更に攻めの姿勢で行きたいと思っています。既存アプリの強化はもちろんの事、挑戦的な新アプリや新サービスもリリースしていく予定です。2013年もフィードテイラーをどうぞ宜しくお願い致します。


2012.12.24 (Mon)
Sunrise 122012 © 2012 Flickred!, Flickr

例年3桁の年賀状を会社として出していましたが、2012年は大幅に削減(9割減)させて頂きました。そして2013年、ついにゼロにさせて頂こうと思っております。「年始の挨拶もしないのか、何という無礼な会社だ」と人によっては思われてしまうかも知れないのですが、それでもゼロに致します。

合理性を追求した為です。

個人的に「紙」に対するOUTPUTをお仕事とされている方から頂く年賀状は、やっぱりその方のアイデンティティでもあるので気合の入り方が半端無く毎年楽しみにしていたりします。自分は年賀状やめますとか言っておきながら勝手な話なのですけどね(^^;

folding pamphlets © 2012 sanickels, Flickr

印刷というプロセスが避けて通れない年賀状は、どうしても時間がかかります。その時間について、「紙」に対するOUTPUTが生業ではない僕にとっては余り生産的な時間とは言えないよなーと、お出しする年賀状が200枚を越えたあたりから思っていたのです。それよりは、何か別のアウトプットをしたりセミナーを準備したり新しいアプリを企画したりする事に時間を費やした方が、弊社に関わって頂いている皆様にとってプラスなんじゃないかなと。

年始の挨拶に生産性もなにも無いだろうというツッコミも無い訳ではないのですが、単位時間あたりの経済的価値生産高を最大化したいと考えている僕的には、やはり避けて通れない所だなと。だから今年から完全に年賀状をゼロとさせて頂きます。

時間どうこうもありますが、このブログで年末年始に考えた事を綴る方が、年賀状には物理的に到底書けない量の文章も書けますしね。何かと長いエントリを書いてる僕らしいようにも思いますので、ご挨拶はこのブログやTwitter/facebookでの書き込みに代えさせて頂こうと思っています。

2011年以降に御縁を頂いた皆様には弊社からの年賀状は無しという事になってしまいますがご了承下さいませ。あ、もちろん頂戴できる分には大変嬉しいのですが(年毎に分けて保管させて頂いてます)、大変かと思いますので弊社宛は省略頂いても結構ですので〜〜 :-)

2012年も残す所あと1週間となりました。僕は今年のまとめと来年の計画に思いを巡らす1週間になりそうです。寒い日が続きますが皆様、ご自愛下さいませ。


2012.12.02 (Sun)

何度かこのブログにも書いた事がありますがウチはdeveloperにはdevelopment…を徹底していて、驚くほど外界との接触を無くしています。お仕事を頂いた企業様の数はこの6年半で数知れずありますが、ウチのエンジニアと直接会って頂いたケースは3%にもなりません。

僕が全ての案件のゲートウェイになっていて、全てを把握して、全てのタスクを割り振って、全てのフィードバックをお客様に返しています。ネットワーク的には僕の役割はルータ。内部はプライベートネットワークで外からは一切見えませんしアクセス出来ません…みたいな感じですか。

エンジニアは4人(上の図はちょっと古いので3人だけど)。そしてエンジニア1人が複数案件を同時並行で回しますので必然的にゲートウェイが捌く案件(といっても全部)は結構な数に。これらを全部俯瞰する必要があるので、その為にプロジェクト管理ツールを普通とはちょっと違う方法で使ってます。

通常は1つのプロジェクトをWBS(Work Breakdown Structure)してタスク分解の上でガントチャートを作成しますが、僕は会社全体を見る立場から視点を一層上に持ってきて、ガントチャートにおけるタスクを一つのプロジェクトに見立て、プロジェクト全体を会社の1年ってな単位にして俯瞰するようにしています。

こんな感じですね。

これは実際に使っているリアルな2012年ガントチャートを1枚の画像として出力してみたものです。縦方向がタスクではなくプロジェクトってのが特徴で、これ1つを見ればおおよその会社全体の動きが分かるようになっています。これだけの数のプロジェクトをhandlingしてるのかと思うと爽快だったり :-)

プロジェクトの進捗率は僕が自ら入力。よくあるプロジェクト管理システムでは担当者が自分のタスクの進捗率を入力すると合算されてプロジェクト全体の進捗率が自動計算されるってなモノがありますが、iOSアプリ開発程度のプロジェクトの場合は余り意味が無いと思っていますのでやってません。

issue管理システムであるRedmineには全てのプロジェクトが登録されています。各プロジェクト単位で色んなタスクがチケットとして毎日目まぐるしく発行され回され消化されていく様子がRSSフィードとして出力されますので、これを元におおよその進捗率を僕が自分で判断します。

こんな風に一日の終りに誰が何をやったのか全て分かるんですよね。チケット残数はどの程度か、チケットはどの程度消化されたのか、この情報からプロジェクトの進み具合を掴みます。そして毎日のミーティングで各エンジニアが担当案件の何をやったのか共有する情報を補完的に使っています。

そもそも進捗率という数字そのものが曖昧なもの。スーツな人の為の便宜上の道具に過ぎません。曖昧な感覚値をエンジニアに入力させてそれを足し算/掛け算してコネクリ回したプロジェクト進捗率はどうせ曖昧なのです。そんな無駄な数値化にエンジニアの時間を費やすぐらいなら、次々とチケットを消化していける環境の方が全体効率は上がります。

エンジニアの動きをチケットという単位で日々デジタルに捉えながら、一方で毎日の夕方mtgでアナログにも情報共有して、マネージャ自らの感覚で進捗率は幾らと判断した方がマネジメントにも自信が持てるってもんです。

 

まぁこんな感じなんですが、ゲートウェイの役回りは結構それなりに大変で(笑)。エンジニアも4人になるとそろそろ1人でマネジメント出来る限界が見えてきています。開発の知見があって、対外交渉が出来て、チケット管理システムを使ってタスクの采配と把握が出来るような人がもう一人いれば経営に専念出来るのになぁ、なんて思う今日この頃だったりします :-)


2012.12.02 (Sun)

創業して7年目です。来年の7月7日が来たら7周年記念です。あと7ヶ月強。7ばっかりで縁起が良いスね。さて、7年目は節目の時だからなのか分かりませんが、今期は例年以上に色んな事を考えてます。そんな中でふと思う事に

『お金も人脈も経験も本当に文字通り全く何も無かった自分(と会社)が、何故7年も生き残れているのか』

って問いがあります。最近ようやく自分なりにその解を言語化できてきたので、今日はそれを書いてみようと思います。ザックリ言っちゃうと人の繋がりを意識するって事なのですけども、もう少し論理的に。

尚、弊社は株式の100%を僕が保有しているので、法人格としての振る舞いは代表経営者である僕の振る舞いとほぼ同じ。つまり、会社としてどうしたか…は、つまるところ経営者として僕が何を意識していたか、何を思っていたかに全て依拠しますので、僕の考え方をそのまま書くって感じになります。ここ数年の僕の生き方と言っても良いかもしれません。

 

ホップ数とノードを意識する

 

多分、これがあったから無し無しだらけでも弊社は(僕は)生き残ってこれたと思います。時を同じくして起業したけど残念な結果になった人や会社は、これが意識出来なくなったからじゃないかなと、7年近く色んな人や会社とお付き合いさせて頂いたからこそ、そう感じます。

さて、ホップやノードという言葉はネットワーク用語から拝借していますが、ようは何段先(ホップ数)まで先の人(ノード)のことを考えられるかというお話です。お金の動きを伴う商流にしても、人的ネットワーク構築つまり人脈にしてもそう。対外的な関係構築においてはこの1点だけ意識すれば物事が巧く回るのだと思います。

ビジネスは人と人との繋がりで生まれるもの。「商流」とはまさにその繋がり。ある会社に売り物があってそれを買うお客様が居らっしゃるとしましょう。その場合、ノードは2つ。

こんな図になりますね。ホップ数は1です。対面販売はしない商品を開発/販売委託しているなら、

こんな図になりますね。ノードは3つでホップ数は2。細かくあげていけばもっと増えます。何か商品やサービスがあって、それがお客様の手元に届くまでには沢山の人や会社(ノード)が絡むのは想像に難くありません。ノードの数もホップ数も3,4,5…と際限なく増えていく。

気持ちの良い接客や心地良い商流の裏には、必ず高いホップ数先のノードへの意識があります。

彼女に指輪を買おうとウィンドウを眺める男性に対して喋りかける時、販売員のお姉さんは男性の彼女さんに意識を向けてる訳です(ホップ数2)。「彼女さんはどんなタイプの方ですか?じゃぁこれがお似合いだと思いますよ」的な。

もっと凄い販売員さんは、女性がその指輪を着けてるのをその女性のお友達が見た時に….ともう一段その先に意識を向けてトークをします(ホップ数3)。「これ、彼女さんに良くお似合いじゃないかと思います。この指輪のデザインにはちょっとした小話があってですね。….(中略)…彼女さんはお友達からも『素敵だなぁ、良いなぁ』って言って貰えたりもしますよ、きっと」的な。(僕が結婚指輪を買ったお店も似たような感じで素晴らしい接客だった)

ホップ数が上がってる事が知覚できると良い印象を持ちます。そして商品もそのお店も店員さんも記憶に残ってしまうもの。そんな経験ありませんか?

違う例ですが、クリスマスプレゼントを買うお父さんに対応する店員だってそう。お父さんの先にいるお子さんに意識が向くと感動的な対応になったりもするのです。以下のリンクは超有名なエピソードですが、ホップ数とノードへの意識が何を生むかをよく表している話です。

あるクリスマスの日の出来事

この物語前半の店の人の対応は、自分にしか意識が向いてないホップ数0の状態で腹立たしくもあります。

でもお父さんの言葉を聞いてお子さんに意識を向けて(ホップ数2)、サンタの格好までして行動を起こした訳ですね。すまないことをした、お子さんはこれならビックリして嬉しがってくれるだろう、お父さんだって喜んでくれる筈だ….(そして許してくれる筈だ)。

その結果、父子共に満足して感動を呼ぶ逸話となった。実話かどうかはともかくこのページのtweet数や良いね!数は、ホップ数を上げた所にあるノードに意識を向けた行動で人は感動し顧客満足度は上がる 事の証左と言えるでしょう。

商品の販売だけじゃなくて受託開発案件のような関係でも同様ですね。良好な関係の裏ではやっぱり高いホップ数の先にあるノードに意識が向いています。

こんな商流がある案件で、自分がマネージャだとして、納品後に広告代理店さんから「クライアントさんがですね、『クオリティに感心した!担当の方にもお礼伝えておいて貰えますか』って仰ってましたよ」って言われりゃそりゃ好印象ですよ。そこまで意識を向けて貰っている(クライアントから担当者へのホップ数は3)…そういう感想が感情的なプラスを生むのです。マネージャーは嬉しいし、担当者だって悪い気はしません。次にまたあのお客さんの仕事が来たらもっとビックリさせるぞ!って思いも募る訳です。

商流で、その繋がりの全ノード(人や会社)に意識を向ける、各ノードの気持ちになって考えてみる、ホップ数をもっともっと上げた先のノードにまで視野を広げてみる…その意識の積み重ねが信頼やお金、時には感動を生み出すものなのだとこの7年近くを通して実感してきた次第です。

#TtW12 © 2012 davidsancar, Flickr

10年程前、僕は5年付き合った1人目の彼女と結婚を間近にして相手方の親御さんと揉めて破談となりました。その頃の僕は当時の彼女(ホップ数1)には意識を向けきれていなかったと思うし、ましてや相手方の親御さん(ホップ数2)が「自分の娘が連れてきたこの男と娘が契りを交わすのか…」という状況で何を思い何を感じて何を期待しているかに全く意識が向かず、自分の事ばかり考えてた気がします。そんな状態だったから、今となってはその時結婚しなくて良かったと思いますけどね。

一方で、今は奥さん(ホップ数1)にかなりの意識を向けているつもりです(仕事し過ぎやろという話はありますが^^;)。その先の義父さんや義母さん(ホップ数2)も意識するし、勉強頑張ってるかなぁ?って義理の甥っ子(ホップ数3)に意識が向く事だってあります。

人というのは、本当にワガママで面倒くさがりで自己中心的で、つまり、0ホップで考えがちです。面倒臭ぇって思う、自分がオレは…ってなる。これはもう人間の弱さなんでしょうね。確かにホップ数を上げて意識を遠くに向ける事は楽ではない大変な事だけど、上げれば上げる程、感謝の言葉や満足感はホップの数だけ大きくなって自分に戻ってくるのです。ビジネスであれば、それは信頼であり、お金であったりします。経験上、これは確実。どう理屈をこねても反証は出来ません。

返って来るモノをXとして、敢えて数式で表現するとこんな感じですかね。

∑の中の xn は自分が何かアクションを起こした事によるn番目のノード(人や会社)の反応(ありがとうの言葉や信頼感やお金)。それがホップ数の遠い所であればあるほど増幅(べき乗)されて、それらを足しあわせたモノが自分に返ってくる。考えが及ぶ先は3ホップまで…とかじゃなくて無限大(∞)にまで広がって良い。「ウチの子供がこんなに喜んだんだよ、ありがとう」って気持ちは、お子さんの有難うがお父さんの有難うに加わって返ってきてるってこと。お父さんの有難うはお子さんの有難うを増幅して内包してる。

沢山の人に思いを馳せる事を「愛」という方もいます。もしその定義が正しいとすれば、上の式はその人の愛の量を数式化したものかも知れないですね。宗教家やそれに近い方に多いですが本当に愛を説いて体現している人は、nが際限なく大きいんだろうなと思います。

ちょっと横道にそれました。軌道修正しましょう。

ホップ数を上げて意識した行動の積み重ねが、ビジネス上は信頼やお金という形で返ってくるという事でした。…と同時に実はネットワークの形成・強化にも繋がるのですよね。先日書評を書いた書籍の WOSKSHIFT には、

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉 ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
リンダ・グラットン 池村 千秋

by G-Tools

    <p>
      これから生き残っていく為の「シフト」の一つとして、<strong>人的ネットワークの構築</strong>が上げられていました。それが無いと貧困層に身を置く事になるよと。
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      ネットワークを構築/維持する為には、もちろん自分の技術や能力も必要ですが、人的な繋がりも必要なのです。頼られる存在として存在感を出すということ、誰かが自分の事を思い出してくれるということ。前述のクリスマスの店員(前半)のようにホップ数0な考え方をする個人や法人がネットワークを構築出来るでしょうか?答えは否。またあの店で商品を買おうって思いませんよね、あの人にまた仕事をお願いしようって考える筈も無い。友達に勧めるなんて事は有り得ない訳です。
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      技術や能力で尖っていて、尚且つ、ホップ数の高い意識の向け方をしている事を感じて貰えた時、人はその人の存在を強く感じ、その人はネットワークを強化出来るのです。これがネットワーク形成のメカニズム。自分が嫌だからやらない、自分がしんどくなるからやめとこう、自分が大事、オレすげー、そんな発想をする人は有意なネットワークからは孤立していくのみです。そして、将来誰にも頼られず評価も収入も得られず、幸せからは程遠い新たな貧困層に仲間入りするしかありません。
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      視野を広げ、視座を高め、商流のより遠くにいる人々に思いを馳せる。いつの頃からか強烈に意識するようになりました。その積み重ねが信頼とお金に変わってきたからこそ、何にも無かった僕が今の今まで生き残れているのだと思うのです。自社(僕)の周りに広がるネットワークに感謝せずにはいられません。いつも有難う御座います。
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      でもまだまだ足りてなくて未だにホップ数0な発想になってしまう弱さが自分にはあります。どうしても自分が弊社が&#8230;ってなってしまう。そんな時、努めて1,2,3&#8230;とノードの繋がりを意識しながらホップ数を上げて考えるようにしています。
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2012.11.11 (Sun)

以前のエントリ(体力と筋力増強のため体を鍛える事にしました)の通りティップネスでトレーニングを続けています。週1回、土曜日の午前中に2時間程。ただ週1回だと余り効果が無かろうという事でインストラクターの方に勧められて毎日の簡単な筋トレも平行してやってまして、すっかりトレーニングが習慣化しました。というか、何気に毎週土曜日AMが愉しみだったり、毎日のトレーニングも全然苦痛じゃなかったりで、結構愉しんでいます。

前回のエントリで

身体に関する知識がほぼ皆無なので正しい増強法を得て合理的にといういつもの効率重視スタンスで進めてみる事にした次第です。

と書いた通り、とにかくプロに教えて貰う正しいトレーニングで合理的/効率的に増強する事を意図していたので、きちんと教わったままその通りに続けてます。んで、正しいやり方での継続は効率的に力なり…なのかどうなのか、確かめるべく先日計測して貰いました。その結果、

筋肉量が0.7kg増加。体重はほぼ変わらず、脂肪量が減って体脂肪率は減少。効率的ちゃいますかっ。

確かに最近、腕の筋肉とか何となく付いてきたんじゃね?的な雰囲気はあったので、数値化されたものを目にして改めてやっぱり正しいやり方を知るのが一番効率的やねと感じました。家でやる腕立て・腹筋にしても指導を受けてたので積み重ねが形になったという事でしょう。

PS DSC_0979 © 2012 Cynthia Phillips, Flickr

で、インストラクターの方に「もうちょっと目標があると良いですね」と言われ。お誘いを受けるまま、随分前に我流でトライしようとして膝を痛めて挫折した『10kmランへのエントリ&完走』を目標に据える事にしました。正しいトレーニングが合理的/効率的って事が実体験で理解できたので、インストラクターの方の指導に全部お任せしてやってみよかなと思った次第です。まずは脚の強化と正しい走り方の勉強から始めましょうと。

ターゲットにした大会はこちら。

ちょっと変わってますよね(笑) 東京や名古屋でも同じ名称でやるみたいです。僕はもちろん大阪で。場所は万博記念公園で来年の2月24日とのこと。そもそも脚を痛めた過去があるので、指導を受けた暁に「やっぱ体の作り的にやめた方が良いかも知れないですね〜」ってな事になる可能性もあるとの事なので、まずはエントリするに足る状態になる事が目標です。んで、次に実際に走って完走するのが目標と。

決してダメ元で挑戦という訳ではなく、もちろんエントリもする気だし、完走もする気で挑みます。我流でやった結果痛めた脚でこれが限界と定めた過去から脱却して、(10kmなんて経験者からすると大した事ないのかも知れませんが)自分の限界を越えてみたいと思ってます。