Rss
2007.12.27 (Thu)

先日、勝間和代氏の最新著書評 : 効率が10倍アップする新・知的生産術ー自分をグーグル化する方法ーの書評をエントリさせて頂きました。

4478002037 効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法
勝間 和代
ダイヤモンド社 2007-12-14

by G-Tools

    <p>
      嬉しい事に<a href="http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/private/2007/12/1224_1c58.html">ご本人のブログ</a>に<strong>書評リンク</strong>として掲載して頂いております。勝間様、有り難うございます!! m(__)m
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      さて、その<a href="ttp://feedtailor.jp/wp/?p=53">先日のエントリ</a>の最後に
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    <div style="border:1px solid gray;background-color:#eee;padding:5px;font-size:90%;">
      この本についてはちょっとまだ思う所(特に情報のインプットについて)がありますので、近々エントリさせて貰おうと思っています。
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    <p>
      と書かせて貰っていました。そこで今回は、RSSの専門家としての立場でのちょっとした所感と決意宣言(?)を書いてみようと思います。
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      先のエントリにも書いたとおりこの書籍では知的生産性を高める為の重要な要素として情報のインプットをあげています。ネットを使い、読書をし、人脈を通して情報を得る事が重要であると。最初の章でも
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    <div style="border:1px solid gray;background-color:#eee;padding:5px;font-size:90%;">
      情報こそが現代の通貨である
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    <p>
      とその価値を強調しており、それを前提に情報のシャワーから99%の無駄なモノをそぎ落として1%の価値ある情報を見いだす術が必要であると説いています。
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    <p>
      でもまずはやっぱり input 。吟味する事にも出力する事にも input が先にある。
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      &#8230;が。
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      <img src="http://myskitch.com/oishi/20-20071215-102804.jpg" />
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      ネットにおける情報シャワーとも言うべき<strong>RSS</strong>の活用については、記述がほとんど見られないんですね。
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      ブログを読むツールとして書籍内で2,3箇所の言及があるものの、RSSというキーワードが出てきているのみでして、「ここ!ここ!ここで書いちゃって下さいよっ!」という突っ込みを入れながら読了したのです(汗)
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      最初の原稿から相当なページ数を削られたという話なのでその中に含まれていたのかも知れませんが、是非とも入れて欲しかったと思います。
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    <p>
      非常に反響の大きな書籍ですし、もし言及されていたらRSSを活用する人がもっと増えて、ネットを使った情報収集効率を飛躍的に高める事になった人が沢山現れたかもしれない。
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    <p>
      昨年から今年前半にかけて、<a href="http://feedtailor.jp/blog/2007/03/_77_rssrssweb_10.html">「RSSが起こすWeb革命 〜誰でも情報収集能力が10倍になる理由〜」と題するセミナーを開催し</a>、のべ300人以上の方にお伝えしてきた身としては、なぜ本書で取り上げられていないのか不思議でならなかったのです。
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      それならば。
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    <p>
      勝間さんの本を読んで情報収集効率の向上に興味を持たれた方が今後現れるとして、そんな方に自分こそが提供できるノウハウがあるんじゃないか。
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    <p>
      RSSの活用で情報収集効率を上げてハッピーになって欲しいという純然たる思いで続けていたRSSスピリッツ(?)を今ここでもう一度燃え滾らせてみようじゃないか。
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    <p>
      そんな思いがフツフツと沸き上がってしまったので、情報収集術としてのRSS活用法をその基本からシリーズ化して書いていきたいと思います。
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    <p>
      RSSとは何か、メールやウェブとどう違うのか、ありがちなビジネス視点に終始するのでなく、RSSを腹に落として理解して頂く事を目標とします。
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      読んで頂けたら嬉しいなぁと想定させて頂く方は、ネットを使った情報の収集効率UPに興味がある方、RSSは知ってるけどまだよく分からないという方々です。
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    <p>
      合計4時間300枚に迫るスライドを使ってセミナーでお伝えしてきた事と重複する所もある為、有償でご参加頂けた方には申し訳ない面もあるのですが、全てでは無いという事でご容赦頂けましたら幸いです。
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    <p>
      また、エンジニアの方をはじめとして、既にRSSを活用されている方には既知の内容になる可能性もありますが、お付き合い頂けましたら幸いです。
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      2008年、一つのプロジェクトとして取り組んでいきたいと思います。
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2007.12.08 (Sat)

オンラインでグリーティングカードを作るってのは普通にありますよね。大手ならやはりYahooグリーティング楽天グリーティング等でしょうか。皆さんも友人・知人から貰った事ってあるかも知れません(僕も結構貰ってます)。

…でも、近頃は代わり映えしない感が無いでしょうか?ネットグリーティングカードの登場当初の面白みって無くなったよなぁ…とか。

そんな風に感じておられる方に朗報です。

これからは動画でグリーティングカードを送る時代になるのかも知れませんね。YouTubeが非常に面白い機能を追加していますのでご紹介します。

YouTube Video Holiday Cards と言うんだそうで。

YouTube - Broadcast Yourself.

YouTubeを日本語表示で使っていると気が付かないのですが、言語を以下のようにYouTubeのサイトの右上の国旗アイコンをクリックして表示されるメニューで世界を選択するとすぐに分かります。

screenshot_01-1

全部英語表記になってしまいますが、全然難解ではありませんので大丈夫です。画面右側に YouTube Video Holiday Card なるバナーが表示されますので、

YouTube - Broadcast Yourself.

そちらをクリックすると以下のような動画選択画面に。

YouTube - Broadcast Yourself.-2

クリスマスの季節に合わせた動画が12個、最初から並んでいますので好きなモノを選択。サムネイルをクリックすれば動画そのものを確認する事も出来るので好みのモノを選びましょう。

どれも気に入らなければ自分で好きな動画を指定する事も出来ます。その場合は、テキストボックスに所望の動画のURLを入力すればokです(YouTubeのURL限定)。そして「Next」をクリック。

 

YouTube - Broadcast Yourself.-1

今度は、動画を貼り付ける台紙に相当するテーマを予め用意された6つの中から選択します。(自分で好みのモノを指定する事は出来ないようです)。そしてまた「Next」をクリック。

 

YouTube - Broadcast Yourself.

最後に、メッセージを記入して、送りたい宛先のメールアドレスを好きなだけ並べてから「SendIt」をクリック…で、以上!これで、指定したメールアドレスにYouTube内の動画を素材とするクリスマスカードを送る事が出来ます。

届いたメールに書かれたURLにアクセスすると、以下のような感じで動画グリーティングカードが表示されるという訳。

YouTube - Broadcast Yourself.-3

ま、言うなればビデオレターのネット版って感じなのではないでしょうか。

テキストや静止画よりは格段に伝わる力の強い動画ですから、クリスマスカードだけではなくネットを介したグリーティングカードは次第に動画埋め込み対応になっていくのかも知れません。

恐らく色んな動画共有サイトが追随すると思われます。あるいは、同様の機能を提供するYouTubeのAPIを使ったマッシュアップサイトも登場するかも知れませんね。

 

自分の子供の動画をYouTubeにアップロードして、グリーティングカードとしてメッセージ付きで親族に送付…なんて使い方をする人が出てくるかも。旅先からのビデオレターって感じに使うのも良いかも知れませんし、懇意にして頂いているお客様へのメッセージを動画付きで送る…なんて事にも使えるのかも知れません。

 

…あれ。何かビジネスがうまれそうな予感?…という訳でYouTubeのAPIを読みながら色々と妄想している土曜日の午後でした :-)

YouTubeのAPIって今はGDataになっているので基本的にRSSがベースです。RSSや動画に興味のあるエンジニアの方、一緒に楽しみませんか?宜しければこちらからご連絡下さいませ。


2007.11.28 (Wed)

RSSリーダーにRSSフィードを登録しておくとホントに便利。

skitched-20071128-175906.jpg

ウェブサイトやブログをいちいち見に行かなくても、サイトの方からどんどん情報が降ってくるイメージです。…が、RSSリーダーの中に毎日毎日、目につくRSSフィードありませんか?未読欄に常に鎮座している、大量の更新をかけてくるRSSフィード。

 

英語のサイトですがStringFooに、RSSの更新頻度についての見解が掲載されていたのでご紹介します。

In the case of CNet, there have been days when they’ve published over 100 stories. My thesis is that this information overload results in an unused feed, making users drift away from your site.

CNetが引き合いに出されていますが、RSSフィードが物凄い頻度で更新されてしまうと、お客様がサイトから離れてしまうばかりか購読すら停止されかねないと警告しています。1日に100個もアイテム(RSSの中身に相当する情報の単位)が配信されてくると、読む側も追いつかなくなりますよね。そんなに見られません!みたいな。

国内で顕著な例として真っ先に思い浮かぶのが asahi.com のRSSフィード。1日の配信量は平気で50を越えます。当初は僕も購読していましたが、StringFooに書かれている通り、未読件数が溜まるばかりなのに嫌気がさして結局購読するのをやめました。

今はasahi.comのサイトも見ないし、asahi.comからRSS配信も受け取っていません。僕とasahi.comの関係は更新頻度の高すぎるRSSフィードによって絶たれてしまったと言えなくも無い訳ですね。

 

そこで、StringFooは、幾つかのサイトを例に出して情報のジャンルや著者ごとにRSSを分けるように勧めています。

情報量が多いのは褒められるべき事なのでしょうが、1つのRSSフィードに全部の情報を詰め込んで購読者をパンクさせるのも考え物だという訳ですね。

RSS Feeds

上の画像はWiredというニュースサイトのRSSフィード一覧です。凄い数ですが、ジャンルが細かく分かれていて購読者に選択する余地を与えています。

Content Syndication

続いてこちらはCisco。StringFooには紹介されていない事例ですが、僕はこれもRSSフィードの配信の在り方だと思っています。カテゴリやCiscoとの関係を選択させる事でRSSフィードの中身を絞り込むインターフェースを提供している所が親切ですね。

 

そんな訳で、大量の情報を一次配信されるメディアはもちろん、色んな情報を収集してRSSで二次配信するサイトも是非RSS更新頻度について再考をお勧めします。

StringFooでは多くても1日に10更新程度が勧められていますが、個人的にはもっと少なくても良いんじゃないかなと思ったりしています。もちろんコンテンツそのものの量にも依存するのですが…


2007.11.27 (Tue)

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お待たせ致しました。9月26日にアップルストア心斎橋で開催された「RSS x SEO x 動画 〜売れるWebマーケティング〜」の続編イベントのご案内です。もう開催まで10日余りとなってしまいましたが、参加して頂ける皆様の募集を開始させて頂きました。

開催日時は 12月6日(木) 19:00。場所はアップルストア心斎橋2Fシアタールームです。

好評を博しました前回のイベントから早くも2ヶ月余り。時が経つのは早いもので、RSSの世界にも、SEOの世界にも、そして動画の世界にも、色んな変化がありました。

前回のイベントで御紹介させて頂いたゲル状基礎化粧品 annoii に関する取り組みも進んでいますし、RSS/SEO/動画を掛け合わせた動画RSSSEOという新サービスの発表もありました。それをきっかけに引き合いを頂いている例も御座います。

 

前回同様に今回もトークセッションというスタイル。

先日、目出度くMacユーザーとなられたヒューゴの加藤社長と僕とで、RSSとSEOと動画について激論を交わします。尚、今回の撮影にもファイブスターの吉富社長が入って下さいます。

前回はどのように活用すると良いのかというテーマを据えていたのですが、今回は各技術要素の最新情報についてもお話させて頂く予定です。どうぞご期待下さいませ。

平日晩の時間帯となりますが、お時間おありの方は是非是非お越し下さいませ。当日、皆様とお会いできる事を楽しみにしております。(こちらのリンクからお申し込み可能です。)


2007.11.17 (Sat)

RSS(フィード)に関心のある人なら読んでない人はいないであろう The RSS Blog から知った情報です。面白いネタなのでご紹介。

 

RSSを導入するオンラインショップを最近よく見かけるようになりました。継続的に新製品が入荷したり、お買い得企画が定期的に発生するようなショップは特にそうでしょう。用途は色々ですが、メールやウェブページというネット媒体以外に、RSSにも商品情報が載っかるようになってきているのは多くの人が知る所です。

そこでエラい人は考えました。Product RSS ってのはどう?と。

Romani Arunachaiam という人が考案したもので Creative Commons ライセンスで公開しています。ざっと読んでみたところ非常に興味深いモノでした。

ザクっと言っちゃうと、商品の詳細な情報をRSSのアイテム内に入れましょうよという話。ひょっとしたらひょっとすると RSS の新たな動きになるかも知れません。そんな訳で日本語に訳してみました(ってか滅茶苦茶意訳していますけど)

Product RSS (日本語訳)

[Motivation]
標準的なシンジゲーションフォーマットの仕様を定める事でRSSはウェブの閲覧方法に革命を引き起こした。そのおかげで僕らは一つのRSSリーダーで幾つものウェブサイトやブログを読む事が出来るようになってる。

今、ホントに沢山のショッピングサイトがあってRSS(フィード)を配信しているのは皆が知ってる通りなんだけど、RSSの基本的な要素(title, link, description等)はサイトで販売する商品の情報を全て表現するのに十分じゃない。

Buy.comは既に “product module for RSS2.0” なるRSSの拡張を試験的に導入してるんだけど、もっと一般的にそして完全な仕様にしていく必要があるよね(The RSS Blogは、Buy.comの拡張をproprietaryでlicenseの問題もあると指摘)、沢山のオンラインショップサイトで導入できるようにさ。

ひとたび巨大な物販サイト(amazonのような)がこの考え方を取り込んだら、RSSリーダー内で価格の上限下限を設定して商品検索とか、ブランド名で検索とか、その他の商品属性の組み合わせで絞り込みってな事が出来るようになる。

これって、次世代のショッピング体験へと繋がる第一歩。セマンティックなウェブが想定する “web of data” を体現するものでもあるんじゃないかな。

[Draft Specification]
RSS2.0の title, link, description, pubDate といった要素は今までと同じように使うことにしよう。僕が Product RSS として提案したい追加要素をあげてみる。


これは item のサブ要素で、商品のブランドや製造業者について書く。略語で書くんじゃなくて正式表記で書くのが良い。


これはプロダクトファミリーを表現する。例えば HP のラップトップの Pavilion とかね。


これはモデル名や品番を表現する要素だ。



これは商品が属するカテゴリやサブカテゴリ。ほとんどのショップが勝手なカテゴライズをしているけれど、この要素を使う事にすればショップサイト横断的なカテゴリ分けが出来るようになる。

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商品の最終的な提示価格を書く。この要素内容には$等のような通貨記号を入れるべきじゃない。数値はセントじゃなくドル単位にすること。

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商品のカタログ記載価格を書く。提示価格と異なる時は必ず書くこと。


商品の状態を書く。”New” か “Used” か “Refurbinished” でなければならない。


UPCコードを書く(米国やカナダで使用されている商品コード)

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商品の重さ。属性で単位を指定すること。

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商品の長さ、幅、高さ。属性で単位を指定すること。


商品が本の場合に ISBM を書く為の要素


商品の色

[What next?]
AmazonやBuy.comやShop.comのようなショッピングサイトにコンタクトを取ってみようと思う。あと、 Dave Winer, Danny Ayers のようなRSSのスペシャリストにもフィードバックを貰うつもりだよ。

…とまぁこんな感じです。冒頭にも書いたとおり相当に意訳している僕的日本語なので気になる方は原文を見て下さい。(訳がおかしい所があれば指摘して頂けると嬉しいです)

Draftという事もあって足りないモノが沢山あります。これだけの要素で十分かという話もありますし、そもそも product という接頭辞が割り当てられている名前空間のURIについて記述がありませんし、Product RSSの具体的な例もありません。理想を言えば XML Schema もきちんと定義して欲しい気もします。

 

Dave Winer, Danny Ayersらがどんなフィードバックを返すのが気になる所ではありますが、アイディアとしては良いんじゃないでしょうか。The RSS Blogも、Romani Arunachaiam 氏を褒めています。

もしこれが一般的になれば、オンラインショッピングの世界は更に更に面白くなりそうな気がします。Product RSS ばかりを集約したポータルサイトを作るだけでも楽しそうですよね(価格.comとかヤバイ?)。RSSの世界の新たな動きとして注目かも知れません。

僕なりの感想をRomani Arunachaiam氏に後でメールしてみようと思います。