弊社の原点でもある大阪産業創造館立志庵(旧:創業準備オフィス)でお世話になっていたコンサルの方に何度も言われていた事があります。

**大石さん、お客様が金を出すモノって2つしかないんですよ。

1つは「売り上げが上がるモノ」もう1つは「コスト削減出来るモノ」です**

これは生活必需品や(楽しいとか気持ち良い等の)嗜好性が高いモノを除けば概ね成り立つ法則じゃないでしょうか。特にBtoBの場合、このいずれでも無いのに売れているとしたら予算消化目的や単にバブリーだったりするだけの理由で購入されているものじゃないかなと。

弊社もBtoBで事業を営むベンダーですので必ず上の事を考えるようにしています。

昔は「便利である」…ただこれだけが開発動機になっている事がありましたが、プロモーション目的ならともかくお金を生み出そうと思ったら「便利」なのは当たり前、加えて「売上向上」か「コスト削減」が訴求ポイントとして存在しているか……という点を意識するようにしてます。

 

来年、弊社はコスト削減出来るモノにも積極的に取り組みたいと思っています。

100年に1度と言われる金融危機が経済を揺るがして、2009年は2008年後半どころでは無い程に厳しくなる…なんて言われていますが、そんな時代には「売上向上」よりも「コスト削減」がより多く求められると思うのです。将来のプラスを生む事より、認識できているマイナスを無くす力がより働くのではないかと。コスト要因が明確になっているなら尚のことです。

補償料を払ってでも内定を取り消したり、一時金を払ってでも早期退職制度を敷くってのも、そんな企業の姿勢の表れでしょう。印刷物の経費削減ビジネスをされているアクトフォーの千本社長は引き合いが多くて大変だそうです。もちろんコストってお金だけではありません。時間もそうですよね。

いずれにしても、無駄を無くそう、対時間生産性を高めよう、コストパフォーマンスが良いモノに変えよう….2009年はそんな掛け声が多くの企業で高まりそうな気がしています。

 

元々弊社が得意としているRSSも言ってみれば時間の無駄を削減する為の技術。人の労力を軽減したり単調作業が自動化出来るなら「人件費」という名のコスト削減が達成できる筈で、そういった仕掛けを既に無駄が見えている所にご提供出来ないかなと思っています。

「売上向上」も「コスト削減」も意識しつつ、でもちょっと経済情勢を考えて後者に力を入れながら、尚かつ今まで通り「便利」や「面白い」ことも研究開発ベースで色々とやる….そんな2009年にしたいと思います。