Iphone
2011.09.23 (Fri)

業務用のソリューション「SYNCNEL」を開発している事もあり、法人様がスマートデバイスをどう考えているかという話を耳にする事が多くなりました。上場企業の情シス担当者とお話する機会もあれば、大手SIerの役員さんと話をさせて貰う事もあります。

そこで分かってきたのは、どうも全社的に機種統一するケースと同じぐらいに機種統一しないポリシーの企業様もありそうだということ。

業務用に支給するのだから統一でしょ…と思っていたのですが、そういう訳でもなさそうです。スマートフォンもタブレット型端末も個人が先行して独自に業務活用している例もある為、

  • 従業員に端末は自由に選ばせる
  • その上でセキュリティを担保出来る仕組みを導入する

という方針で検討を進めている大手企業も結構あるのだとか。これってつまり業務用アプリを自社開発する大変さのハードルが更に上がってる訳で、ますます自分とこで作るよりも既製品を導入した方が良いという気運を高める事になりそうなんですよね。

1000000382.JPG © 2011 takuhitosotome, Flickr

SYNCNELも御多分にもれずiOS対応だけではなく Android や WindowsPhone も視野に入れなくては…という状況になりつつあります。今後の法人向けソリューションは iOS / Android / WindowsPhone の全てで専用アプリが提供できる事が大きなアドバンテージに、いぁ、むしろ必須条件になるかも知れません。

ちなみにウチはiOSアプリ以外を内製する予定はなくてパートナー企業様の御協力を頂く感じになりますね。SYNCNELは、様々な企業様におけるスマートデバイス活用のインフラ(つまり導入すると以後は企業にとって必要不可欠なシステム)になる事を目指しいてるので、揃えるものは揃えていかなくちゃなと思っています。

いやはや、それにしても。

「全ブラウザ対応ソリューション」よりも、「全キャリア対応携帯アプリ」よりも、「全OS対応専用アプリ」を求められるスマートデバイス時代。これって開発会社にとっても頭を抱える問題であると同時に、企業に提案するSIerさんにとっても悩ましい問題ですよね。


2011.09.19 (Mon)

弊社の法人様向けドキュメント共有ソリューション SYNCNEL for Enterprise は IIJ さんの IIJ GIO というクラウドサービスを使用させて頂いています。

ソリューションの発表当初は共同リリース(当時は商品名は SyncBoard だった)も出したぐらいですので結構ガッチリと組ませて頂いており、IIJ さんと打ち合わせた回数も数知れず。IIJさんを介してSYNCNELを販売頂いた大型案件の実績もあったりします。

その、言わずと知れたインターネット業界の老舗 IIJ さんが、この度、IIJ GIO を使った事業のパートナーを募集すべく開催される当イベントで、弊社とSYNCNEL for Enterprise が紹介される事になりました。いつもお世話になっている営業創造の伊藤社長とのご縁をきっかけに今回の御紹介の運びとなった次第。伊藤社長、有難う御座います m(__)m

有難い事に僕が少し登壇させて頂く…という話もあったのですが、以前のエントリで御紹介した東京で開催される中小企業総合展の日と重なってしまった為お受けする事が出来ませんでした。

…が!IIJ GIO を活用した事例として紹介して頂けるとのことで感謝感謝であります。こうやって自社の商品の認知度が徐々に上がっていく事が素直に嬉しいです。まだまだ頑張ってまいります。

 

という訳でクラウドサービスの IIJ GIO に興味のある方、IIJ さんと協業のチャンスを掴んでみたいとお考えのベンダー様は、宜しければ是非本イベントへのご参加をご検討下さい。申込はこちらから行う事ができます。


2011.09.14 (Wed)

9/1にリリースさせて頂いたBook+ですが、昨日付けで v1.0.2 にバージョンアップ致しました。先週 v1.0.1 になっていましたので(ブログは書けませんでしたが)、2週連続のアップデートとなります。

v1.0.1ではリリース直前に発覚した不具合の改修、今回のv1.0.2では

  • 回転処理したPDFがずれて表示される問題を修正
  • OCRした文字列が検索できないことがある問題を修正
  • パスワード保護されたPDFを一覧表示すると重くなる問題の修正
  • 濁音・半濁音を含むファイルを検索できないことがある問題を修正
  • 検索結果のマーカが表示されないことがある問題を修正
  • その他、細かいバグ修正とGUI調整

がアップデート内容となってまして、主にリリース後にユーザ様からご報告を頂戴した不具合について改修を行いました。

Book+をお使いのユーザ様で過去に表示がおかしかった…等の事例が御座いましたら、今回の v1.0.2 にて今一度お試し頂けましたらと思います。暫くご迷惑おかけしておりましたことお詫び申し上げます。

Picaboo Photobooks © 2011 iris, Flickr

さて。

今回のv1.0.2を申請中に平行致しまして新機能搭載も既に進めております。なるべく早くお届け出来ればと頑張っておりますので今暫くお待ち下さいませ。Book+での読書体験に幅ができ、更に楽しんで頂けるようになるのではないかと思っています。

以上、簡単なアップデートのご報告でした。今後ともBook+をどうぞ宜しくお願い致します。

 

■ 追伸

昨日、あのマイコミジャーナルさんに掲載して頂いたようです。有難う御座います!

電子書籍等のPDF管理・閲覧を快適に行えるiPhone/iPadアプリ「Book+」発売


2011.09.13 (Tue)

先のエントリで御紹介しましたが昨日は大阪国際会議場でタイトルの通りのセミナーが開催されまして、その中で20分程のお話をさせて頂きました。会場はこんな感じでした。

以前にもこの国際会議場で別件でお話をさせて頂いた事があったり、聴講者として参加すべく足を運んだ事も度々あったりするのですが、いつ来ても雰囲気は良いですね。何より天井が高いってのがポイント大きいのかも。んで、電光掲示板には案内も。

さて、僕は「ビジネスにおけるiOSとの付き合い方」と題しまして、iOSデバイスを業務利用する際にアプリをどう捉えるのか?そもそも作るべきなのか?作るならどういう選択肢があるのか?という切り口でお話させて頂きました。

  1. 作らない。既製品を使う
  2. Webアプリとして開発
  3. Nativeアプリを開発
  4. Titanium等のMultiPlatformなFrameworkを使った開発

ってのが最近の僕のオススメなので1つ1つ御紹介。特に安易に(3)を選ばないで下さいと強調しました。まぁアプリ開発で飯を食わせて頂いている会社が言う事ではありませんけどね(苦笑) でも真実なので伝えました。

業務システムをNativeアプリで展開するとなると、ほぼ1年毎に更新されるiOS、古いデバイスの調達のし難さ、古いOSへのダウングレードが実質不可…等々、デバイスとOSの進化に追随する覚悟が無いと結構大変です。

従来の業務システムのように「ウチのシステムはXPでしか動かないのでダウングレードしなくちゃ」って発想がそもそも有り得ません。

iPhone4 + iOS4 前提にシステムを作っても、iPhone5 が出た後は、iPhone4 は中古市場からじゃないとほぼ調達出来ませんし、iOS4 を iPhone5 で使う事も出来ない訳です。何年も使い続ける必要がある業務システムでは、ここが超重要。案外見落とされがちなんですよね。

従来は進化に追随しない事が「安定」をもたらしていましたが、iOSでは追随しない事は逆にリスクとコスト高でしかないということ。これを踏まえてNativeアプリを本当に作るべきか判断し、MUSTで無いなら他の選択肢を取る…のが、ビジネスにおけるiOSとの巧い付き合い方だという事です。

なので、基本、運用/維持費が実質ゼロになる既存アプリ(UPDATEは無償)を購入して使うか、デバイスやバージョンに追随するリスクに対応してくれている業務用のパッケージやクラウドサービス等を使う方が絶対に「楽」だし中長期的には「得」だったりします。

という文脈で、SYNCNELBook+の紹介もさせて頂きました :-)社内でドキュメント共有が必要ならSYNCNEL、PDFを大量に閲覧する必要があるならBook+をどうぞ的な感じで。

 

今回のセミナーで特に印象深かったのは、シーリスの有山さんの「ビジネスにおけるAndroidとの付き合い方」という講演で、事前の打合せがほぼ無かったにも関わらず、全く同じ内容であったという事です。

AndroidでもOSやデバイスを固定するって不可能なんですよね。覚悟がいりますよっていう意味ではiOSと一緒。これはOSどうこうではなく、スマートデバイスのビジネス利活用を考えるなら共通して言える事なのかも知れません。

その他、最初の基調講演、ソフトバンクモバイルの中山氏による事例紹介も興味深かったですし、色々と僕自身も勉強になったセミナーでした。9月はもう登壇する機会は無かった筈ですが10月以降もまたお話させて頂く事もあるかと思います。今後共よろしくお願いします。


2011.09.12 (Mon)

沢山の方にご利用頂いている天気予報アプリ「そら案内 for iOS」が久しぶりにアップデートしました。共同企画・開発という事でご一緒させて頂いている日本気象協会様からはプレスリリースも出ていますので宜しければこちらもご覧下さい。

今回の新バージョン v1.2 では以下の2点が改善/機能追加されました。

  • 起動速度の改善
  • 生物季節情報の追加

以下に、それぞれご説明させて頂きます。

 

■ 起動速度の改善

待望の…という感じですね。かねてより「起動速度をもっと早くして下さい」というお声が多く頂いていましたので起動処理の見直しを図りました。地域の登録数が多ければ多い程に体感頂けると思いますが、結構早く起動するようになったのではないかと思います。是非お試し下さい。

 

■ 生物季節情報の追加

日本気象協会さんが運営されるている天気予報サイト tenki.jp に以下のようなヘッドラインが流れているのをご存知でしょうか。数十種類の生物/植物について地域ごとに初観測した日を前年度比と共にアナウンスしているものです。

さくらの開花がどこそこで昨年より何日早く観測された…ってな事はよく見聞きすると思うのですが、それが数十種類に広がったモノと考えて頂ければ良いかと。生物季節情報というのですが、この表示に対応しました。

自分の登録している地域で何か新しい生物/植物の初観測が報告された時は以下の画像のようにアイコンが付きます。

このアイコンが「今日は新しい生物/植物が観測されましたよ」って意味ですね。新着植物!みたいな。これをタップすると以下の画像のように詳細画面に遷移します。過去分も一緒に出てきますよ。

青色太文字で表示されている生物/植物名(上図ではすすきとかさるすべりとか)をタップすると

ウィキペディアで詳細な情報を知る事が出来ます。アイコンは初観測された「その日」にしか出てきませんが、万が一見逃した場合でもメニュー画面から過去の生物季節情報を閲覧できるようにもしていますのでご安心下さい。

ちなみにここまで御紹介した画面は全てiPhoneの画像ですが、もちろんiPadでも表示されます。ウィキペディアの表示はやはりiPadの方が閲覧し易いですね。

という訳で、そら案内 for iOS のアップデートのお知らせでした。

季語の多くは生物や植物である事が示すように、それらの初見は去りゆく季節や新たな季節の訪れを意味する事が多いです。普段のお天気情報と共に、そんな季節の変わり目をウィキペディア連携も活用して頂きながら楽しんで頂ければと思います。