Hack
2011.09.08 (Thu)

OSXを10.3のPantherの頃から使っている僕ですが、バージョンが上がる度にAppleの細かなプラスαな心遣いに感心しています。大々的にデデーンと喧伝する機能がある一方で、小さな小さな、でも超便利な機能を追加していたりするのです。

昨日発見した機能が余りに便利過ぎて書きたくてしょうがなくなっての御紹介エントリです。

OSXを見たことある方はおなじみのFinder。画面はカラム表示で僕は通常この形式で普段使っています。そんなFinderに見慣れぬアイコンが並んでいる事に気がついたのが昨日のこと。こちら。

クリックすると

こんな感じになって何やらソートが出来るようではありませんか。以前はこんなボタン無かったんですけどね。じゃぁ何か意味があるんだろうと、例えば「最後に開いた日」を選んでみて衝撃を受けた訳です。こりゃすげぇ。

上から順に「今日」「昨日」「過去7日間」「過去30日間」「1ヶ月以上前」とiOSのセクションヘッダらしきモノが現れて見事に分類されるんです。

何とまぁ見易いこと、見易いこと。

これで、混雑しがちなダウンロードフォルダや書類フォルダの見通しが良くなります。特にダウンロードフォルダは確実に直近のダウンロードファイルが上に来ます。また、普通のフォルダであっても、一般的に直近に使ったファイルは再度使う傾向がありますから、目的のファイルに辿り着き易くなります。

元々 SnowLeopard の時から並び替えの機能は有りましたが、セクション単位で分ける機能は無かったですし、「最後に開いた日」のような気の利いたソート条件が無かったので余り使っていませんでした。…が!

左がSnowLeopard、右がLion

この充実ぶりですよ。使わない訳にはいきません。「最後に開いた日」以外にも以下のようなものがありまして。ちょっとまとめてみました。

名前 いつもの見慣れた表示
種類 「アプリケーション」「フォルダ」「イメージ」「PDF書類」「ミュージック」「ムービー」「プレゼンテーション」「スプレッドシート」「デベロッパ」…など、Spotlightでの分類に似ている
アプリケーション 「iTunes」「Microsoft PowerPoint」「Safari」「プレビュー」…
関連づいたアプリ毎に分類
最後に開いた日 「今日」「昨日」「過去7日間」「過去30日間」「1ヶ月以上前」…
最近開いた順に分類
追加日 「今日」「昨日」「過去7日間」「過去30日間」「1ヶ月以上前」…
ファイルが置かれた順に分類
変更日 「今日」「昨日」「過去7日間」「過去30日間」「1ヶ月以上前」…
変更された順に分類
作成日 「今日」「昨日」「過去7日間」「過去30日間」「1ヶ月以上前」…
作成された順に分類
サイズ 「1MBから100MB」「10KB〜1MB」「100バイトから10KB」…
容量毎に分類
ラベル 「レッド」「ブルー」…
ラベル毎に分類

こんな感じでそれぞれ分かりやすく分類してくれる模様。更にそれぞれショートカットが割り当てられていて、例えば「最後に開いた日」は [cmd]+[control]+3。僕は昨日からずっと頻繁に切り替えるようになりました。あー、あともちろん

ファイルを開くダイアログでも使えるという…。便利過ぎ。

 

という訳で「並び替え」機能の御紹介でした。これを知ってる・知らないで随分作業効率が変わる気がします。…ってか、ひょっとしたら普通に皆さん使ってますかね(僕が知らなかっただけ?)。Lionユーザでご存じなかった方は是非お試しあれ!

OSXが良いのはこういう所なんですよね。ユーザの事をほんとに考えてくれてる感が随所に見られるというか。

「こうなってくれたら良いよなー」と期待して行う操作には期待通りの挙動で応えてくれる事が多いし、今回のように密やかに(?)凄く便利な機能を搭載してきて効率UPをアシストしてくれたりもします。だからOSXは使えば使うほどWinには戻れなくなるんです :)


2011.08.21 (Sun)

普段から何個も開発案件が並行している事が多くタスク管理には常に悩まされていました。開発以外の事(例えば労務/財務/法務/税務など)も含めたりするとプロジェクトの数は凄い事になります。

そんな中、自分なりに色々と試してきて行き着いた終着点についてご紹介します。万人受けするものではないかも知れませんが、TODOアプリやGTD(ワークフローの管理手法。詳しくはこちら)に興味があって、複数案件を同時にこなしているような方に何かのヒントになればイイなぁと。

inbox © 2011 kevin rawlings, Flickr

 

肝心かなめはメールの捉え方にあると気がついたのは、初めて増員した時だったでしょうか。

良くも悪くも今のご時世はメールが全て…は言い過ぎかも知れませんが、skype/Twitter/Facebook など色々仕事に使えると言われながらもやはり大半はメールに落ち着きます。逆にメールを使わずに完結する仕事は皆無に近い。

…なので、そのメールの使い方を最適化せずに幾らTODOツールやGTD系アプリに頼っても続けられる事が出来ない筈と思い至りました。

色々と試行錯誤して仕事の流れを分析する中で気づきを得、メールに対する接し方を変えてみてからでしょうか。ようやくGTDツールを使いながら気持よく自分のタスク管理が回せている感じがします。といっても、タグ付けの工夫とか、メール検索テクニックとか、そういう話ではなくもっと簡単。

受信箱は常にゼロにする

ただこれを徹底するように考え方を変えただけ。

Inbox Art © 2009 Beck Tench, Flickr

 

メールは何らかのタスク発生を伴っている事が多いです。スケジュールの調整だったり、書類の確認だったり、誰かに電話する事だったり。多くのタスク発生ポイントがメールの受信箱にある。何を今更…ですけどね。

プロジェクトの大半でメールのやりとりが必ずあって、そのメールが何らかのタスクを伴っている事が多いのなら…という事で、受信箱をとにかく残タスクの塊&新たなアクションの源泉だと考えるようにしました。GTDツール使ってINBOXだ何だと言うよりも前に、まずメールの受信箱。

とにかくゼロにしよう、受信箱に残メールがあるのは誰かを待たせている事の証だと考えよう、何か反応を起こして受信箱を空にしようと、その上で使えるツールは支援ツールとして使うようにしようと。

あくまで基点はメールです。これは世の中がそうなので仕方ない(少なくとも僕の今の仕事では)。多分、10年や20年の単位で変わらないでしょう。そんなメールの入ってくる口である受信箱をゼロにしようと意識し始めた途端、GTDツールと自然と付き合えるようになってきたという感じですかね。

 

まずはメール。その次、GTD。

…というか、GTDを回す為にメール受信箱を巧く使うって感じのような気もしているのですが、ちょっと長くなってきたので、分けて書きたいと思います。次回はメール受信箱をどんなふうに捉えるようにしたかについて書いてみます。