Book+
2012.05.29 (Tue)

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iPad/iPhone用のPDF/コミックデータビュワー「Book+」の最新版をリリースしました。

外部ストレージ機能でファイル一覧を正しく取得できない場合がある…という不具合改修を行ったものとなります。ご不便をお掛けしてしまった皆様、申し訳ありませんでした。SugarSyncやPogoplugなど、いわゆるクラウドサービスの連携で何かおかしいなぁと感じておられた方は是非アップデートをお願い致します。

また、今回、不具合修正と併せてプチ機能を幾つか追加していますのでご紹介させて頂きます。

  • 選択したテキストからのテキスト検索
  • URLスキーム対応
  • iCloudへのファイルバックアップの制御

 

■ 選択したテキストからのテキスト検索

今回のバージョンから、長押しでテキスト選択した時のpopupが以下のようになります。

これまでのバージョンではこの中の「検索」という項目が無かったのですよね。…ですので、文書内のあるキーワードに対して、他のページでも言及されているかなぁ?的な検索に手間がかかっていました。この手間を省くためのプチ機能追加です。

テキスト選択後、popupの「検索」をタップすると検索した結果一覧までワンアクションで進みます。

 

■ URLスキーム対応

とある英語圏の方からリクエスト頂いた機能です。SafariのURLやLaunch等のアプリに

jp.feedtailor.BookPlus://

を指定して頂くとBook+が起動するようになっています。毎日定時に何かを見るってな時に使えると思います。Book+が起動するだけではあるのですが…。

 

■ iCloudへのファイルバックアップの制御

従来のバージョンですと、Book+内に取り込まれたPDF(FTPやiTunes経由でBook+に入れたPDF等)は自動的にiCloud上にバックアップされていたのですが、これをデフォルトではOFFとなるようにしました。iCloudのディスク容量を圧迫しない為…というのがその目的です。

ファイルブラウザ上の右上、ギヤ状の設定ボタンから [設定] をタップして確認可能です。(デフォルトではOFFになっています)

 

という訳で、不具合修正とプチ機能拡張を行った Book+{.external} v1.7.2 の御紹介でした。既に次のバージョン v1.8 の開発も並行して進めておりまして、更にまた読書に便利な機能を追加する予定です。これからもBook+をどうぞ宜しくお願い致します。


2012.04.19 (Thu)

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先日 v1.7 のリリースと共に始めたキャンペーン。おかげ様で大変好評で iPad総合有料3位iPhone総合有料10位と、80%オフ効果とは言えiPad/iPhoneの両方で有料総合TOP10入りが出来、結果として多くの方にBook の存在を知って頂き&使って頂く事が出来ました。有難う御座います。

色々考えたのですが、Book+をもっと多くの方に知って貰いたいという思いと感謝の気持で、キャンペーンを4/22(日曜日中)まで継続させて頂く事にしましたのでここにお知らせ致します。もしまだPDFビュワーの選択に悩まれているという方がおられましたら是非改めて御検討頂けましたら幸いです。

ところで、最新版の v1.7 では iCloud 連携(ページ番号やブックマーク等の複数デバイス同期)が動作しない事があるという現象報告を多数頂いております。御迷惑おかけしており申し訳ないです… m(__)m 不具合として急ぎ修正を行った v1.7.1 を既に申請済みでありまして、来週には皆様に御提供出来るのではないかと思っております。今しばらくお待ち下さいませ。

という訳で、簡単ですが、キャンペーン継続のお知らせとiCloud連携についてのお詫びのエントリでした。

v1.7.1の申請を終えて、開発現場では既に v1.8 の開発にも着手しておりまして、自炊読書が更に愉しくなる新しい機能の搭載を予定しています。また詳しくはエントリさせて頂きたいと思います。今後共 Book+{.external} をどうぞ宜しくお願い致します。


2012.04.16 (Mon)

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PDFビュワーBook+の最新バージョン v1.7 を公開致します。先のエントリでも少し紹介させて頂いた機能を含め今回の更新内容は以下の通りとなります。

  1. iPad retina display 対応
  2. テキスト選択機能
  3. 外部ストレージ対応

他のアプリと同様に新iPad発表に併せて 1. のみでの update が期待される所ではあったのですが、既に他の機能を実装していた事もありまして、それならまとめて…という事で結果的に時間を要してしまいました。

 

■ iPad retina display 対応

新しい iPad をお使いの皆様、お待たせ致しました!です。

新iPadをお使いのユーザ様には、これまで各ページで初回表示が低解像度画像200%表示的な見え方になっていた為に都度都度拡大縮小のオペレーションをして頂く必要がありましたが、今回のバージョンアップから不要になります。最初から最後まで、新しいiPadとBook+でハッキリくっきりサクサクな自炊ライフを!

 

■ テキスト選択機能

これは先のエントリで書かせて頂いた通りですね。

テキスト情報込みのPDFで御活用頂けると思います。詳しくは先のエントリ[Book+のテキスト選択機能]()を御覧下さいませ。

 

■ 外部ストレージ対応

地道に拡張してまして、今回で3つ増えました。

の3つです。既に対応済みの4つも含めると合計7つになりましたね。以下、対応外部ストレージの一覧。

オンラインストレージをお持ちの方は何かしら対応しているものがある…という状態にほぼなったのではないかと思います。

 

そして。最後に重要なお知らせです!今回の v1.7 のバージョンアップを記念致しまして(?)

ちょいと遅い 新iPad retina 対応記念 85円キャンペーン

をさせて頂きたいと思います。Book+は一度御利用頂くとその便利さを実感して頂ける場合が大変多くてですね、やはりもっと多くの方に知って頂きたいな…と、そんな思いを込めての3日間限定の85円セールとさせて頂きます。

実はそろそろBook+も開発を開始して1年になりそうなんですよね。ちょっと変な anniversary ですが(笑)、これを機会に是非是非PDFビュワーBook+をお試し頂けましたら幸いです。どうぞ宜しくお願いします。


2012.02.13 (Mon)

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Book+の次バージョン v1.6 の機能を御紹介するシリーズ最終回です。v1.6は追加機能満載なのですが、今回御紹介する iCloud 対応は一番の目玉と言えるかも知れません。

iCloud対応…ふむ、なるほど

PDFやコミックデータが同期されるのですね、分かります

というのが普通の落とし所なのですが、実は違いまして。

iCloudは容量が結構少ない上に標準アプリや他のアプリでも使用されるストレージである為、Book+が扱うような数十MBytesを超える大量のファイル(自炊PDFなら1つ100MBytes越えは普通)を流し込むのは明らかな「圧迫」です。だからアイディアとしてはあったものの即却下。

じゃぁ iCloud 連携って何を同期するんですか?

(v1.6で追加されるiCloud設定)

という話ですが、「iCloudを介して各PDF/コミックデータに付随するメタデータを同期」する事にしました。メタデータの同期と言うと難しいですが、要するにコンテンツ本体に紐づいた

  • 閲覧情報
  • 各種の表示設定
  • ブックマークをはじめとする書き込み情報

が、iOSデバイス間で同期されるという事です。御存知の通り iBooks のストアから買った書籍の場合、「iPadで読んでいたページがiPhoneに移っても引き継がれる」というユーザ体験が提供されますよね。

これとほぼ同じ事をBook+でも実現できるようになります。しかも読んでいたページやブックマークだけでなく、表示設定や、フリーハンドや図形等々の書き込みも同期しますので、iPadとiPhoneを2台持ちされている方にはとっても便利です。

IMG_7264 © 2012 Hayden Petrie, Flickr

例えば、こんな読書体験。

  1. 朝、朝食を食べながら自炊した日経ビジネスをiPadのBook+で線を引きながら読む
  2. 出勤時間になったのでiPadをスリープさせて鞄に入れて、諸々済ませて家を出る
  3. 通勤電車で吊革を掴みながらiPhoneのBook+で同じPDFを開く…と続きから読める。PDFの中で引いていた線も反映されてる
  4. 会社について再びiPadのBook+で同じPDFを開くと電車の中で読んでた続きから読める。PDFに対する書き込みも引き継がれてる

といったような感じ。Book+がiPad/iPhoneのどちらでも動作するユニバーサルバイナリにしていた最大の理由はここにあります。

デバイスに依存せず、同じデータをiPhoneかiPadかによらず続きが読めて、読み方に相当する表示設定も引き継ぎ、書いたノートも同期する。これぞ、デジタルだからこそ出来る読書体験ですね。書き込みまで同期するとデジタルなありがたみをかなり感じます。

こんな感じでiPad側に書きんでから、iPhone側で同じファイルを開くと

開いた直後はこうですが、しばらく待つと

こうなります。きたこれ!!!

仕組みとしては「自炊したPDFを一人の人がiPad/iPhoneの両方に入れる時、各デバイスのPDFがデータ的に異なっている事は少ない筈」という仮定で実装していますが、概ね正しい挙動をしています(iCloudとの同期はタイミングが分かり難いので、ファイルを閉じて再度開くってな操作が必要な時もありますが)。

以上、Book+の次バージョン v1.6 での目玉機能 iCloud連携 の御紹介でした。デバイスを跨いでメタデータが同期する気持良さを皆様にご提供出来るまで後少しです。最新版公開まで今しばらくお待ち下さいませ。


2012.02.12 (Sun)

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PDFやコミックデータ等の「データ」あってこそリーダには意味がある訳で、だからこそPDF/コミックデータビュワーのBook+ではデータを取り込む方法を各種用意しています。iTunesから直接だったり、アプリ連携だったり、Dropbox経由だったり、WebDAVだったり..。

今回は、次のバージョン v1.6 で追加される「データの取り込み新しい方法」について御紹介します。

WebDAV並に、いやそれ以上にマニアックな機能かも知れませんが新しい方法とは AmazonS3への対応 です。いわゆるクラウドストレージと呼ばれる類のAmazonのサービスですね。理論的に無制限なオンラインディスクを従量課金制で使える仕組みです。実は Dropbox 等のクラウドサービスがそのバックエンドにAmazonS3を使っているのは超有名な話。

AmazonS3 の契約や実際のファイルアップロードには若干ハードルがあったりしますが、容量を使った分だけ課金される分り易い料金体系のオンラインディスクの利便性は計り知れないモノがありますし、(従量課金ながら)容量上限を気にしなくても良いメリットもありますので、結構オススメです(サインアップはこちらから)。

参考までにウチがとある用途で使っている AmazonS3 は約25GBytesのデータを預けていて月額5$もいきません。今の円高を考えれば300円台の計算になりますね。

格安のデジタル本棚をBook+から参照できるようになったイメージなのですが、

こんな感じで登録出来るようになります。

AmazonS3の管理画面で提供されるアクセスキーIDシークレットアクセスキーの両方を入力しなければいけない大変さはあるのですが、その先にある利便性は図り知れず。DropboxやWebDAVでももちろん全然okなのですが、やはりクラウドに存在していて幾らデータを置いても上限に達しないデジタルな本棚があるというのは魅力的です。

少し使う人を選んでしまいますが、Book+の次バージョン v1.6 の AmazonS3 対応の御紹介でした。いやはや、今回は機能追加多いですね(苦笑) でもまだもうちょっと続きます :-)