2011/10
2011.10.29 (Sat)

山に登りたい!

突如として思い至ったのが今年の9月でしたでしょうか。身を清めるとか修行とかそういう意味では無いのですけど登りたくなったモノはしょうがないので、またしても奥さんを巻き込んで行ってきました(いつも巻き込んでゴメン)

んで真っ先に思い付いたのが金剛山

大阪の南方面で小中学校に通ってた方は耐寒登山と称する遠足で行った事があるんじゃないでしょうか。大阪府内唯一の村、千早赤阪村ですね。ご多分に漏れず僕も2回ほど行った事があって、経験ある所が良いだろうという事でターゲットにしました。

例によって朝方の行動パターンで大阪市内を6時台に出発、南海高野線河内長野駅の7:45のバスにのり

バスに揺られて8:15頃に登山口入り。運動靴でもokですよー的な初心者コースに挑みました。

山の中へ。

ずずっと

更にずずっと

だんだん深くなり、遥か前を行く3人グループを除いては人気もなく、見渡す限りの木・木・木!文字通り森!

この時点で多分9:00頃。

晴れた朝の森の雰囲気は素敵過ぎでした。耳を済ましても聞こえるのは虫の音と風に揺らぐ葉の音ばかり。見上げてみるとこんな感じで、

木々の中でないと取れない写真。自然の中にお邪魔させて頂いているという気持ちになりました。人間ってちっこい、自然に生かされてるんだと、美しいシーンを目にする度にいつも思います。

そして、急な斜面を登りきりやっとこさ着いた尾根の中間地点。

両サイドの崖(?)を眺めつつ、

通り抜ける風の冷たさを感じながら、隙間から除く空模様を楽しんで、

歩くこと更に約40分。明らかに日当たりの良さそうな場所を思わせる階段、

の先に見えたのは

一筋の雲。そして、

南大阪の街並み。PLの塔も見えました。

10:00ピッタリに登頂したので凡そ90分ぐらいの登山行程になったでしょうか。

既に先約の皆さんも多数いて、

お疲れのワンコもいて(笑)、そこでは長閑な時間が流れていました。

地元では出勤前に登山する人もいる…というぐらいなので10時の時点で人が多いのは当たり前の光景かも知れませんけど。皆さん、弁当タイムなんですよね。カップヌードル食べてたり、豚汁をおもむろに作り出す人もいたり。登り切った後に何か食べたくなる心境は凄くよく分かりました。…ので、僕らはコレ。

40分ぐらいマッタリした後は山頂の葛城神社に参拝して、

夫婦杉なる変わったスギも見て下山ルートへ。

帰りは舗装されたルートだったので、上りの時のような「自然の中にお邪魔させて頂いている感」が余り無く残念でしたが、それなりに木々の匂いは感じれたし、

滝を見れたりもしました。登りコースよりも随分と短くて1時間ぐらいだったでしょうか。下りがあっけなかった感じ。

おおよそ3時間45程度で降りて来た事になりますが、総じて想像していた以上に楽しむ事が出来ました。すれ違う人と「おはようございますー」「こんにちはー」と声を掛け合う事が当たり前な感じなのも新鮮でした。バイク乗りが道ですれ違ったらピースサインするのに似てるかな(違うか)。

 

山、良いかもです。

特に登る過程では思考を巡らす事が沢山できて、経営者には山を登る人がいるとか修行で山を登るとか、そういう事に妙に納得してしまった次第です。そんな目的かどうかは分かりませんが、一人で登ってる方が散見されたのも印象的でした。

という訳で金剛山を登ってきましたというお話。非常に面白かったので雪が積もる前にまた行きたいと思います。


2011.10.24 (Mon)

弊社の取り組みをご紹介するシリーズ…第5回目ぐらいでしょうか。何かこのまま行くと第20回ぐらいまで続きそうなのですが、地道に書いていきたいと思います。最終話は来春ぐらいですかねぇ(苦笑)

以前のエントリで弊社ではTwitterを推奨している事を書かせて頂きました。…が、もう一歩進んだ取り組みを今回は御紹介します。

仕組みの名前は「MyURL」と言います。

弊社独自の社内システムなんですが、原形を僕が作って、更に @kumatch に改造して貰って今でも社内で元気に稼動しているモノです。敢えて言うなら「Twitterを併用した社内ソーシャルブックマークシステム」になるでしょうか。

どんな会社もそうですが、常日頃ウェブから情報を収集しますよね。業界ニュース、開発のTips、自社商品のレビュー記事など、各種のシェアすべき(した方が良い)URLが結構あるものですが、自分が勤めてきた会社も含めて組織内では余り巧く共有出来ていないよなぁとずっと感じていました。

例を挙げると以前務めていたS社では、グループ単位で担当の人間がいて、共有すべき情報を集めて週に1回社内メーリングリストに配信をしていました。…でも、これって凄く効率が悪いんですよね。即時性もないし、担当が忙しかったら継続しません。

もっと効率良く、共有すべき情報の集約伝搬が実現出来ないか?

弊社の「MyURL」システムはそんな発想で作ったものです。図やキャプチャ画像を使って以下解説。

まずエンジニア全員が自分の使うブラウザに専用のブックマークレットを登録しておきます(MyURLシステムで用意)。ショートカットみたいなものですね。「共有ボタン」として機能すると思って下さい。

で、ネットを調査中に「皆で共有した方が良い」と思ったページにぶちあたったらブックマークレットをクリックします(上図の①に相当)。これで社内のMyURLシステムに当該URLが登録されます。超お手軽ですね。登録完了して以下のような表示となり、

更にここで「このURLをツイートする」をクリックすると、MyURLシステムが @myurl というユーザとしてTwitterに呟きます(上図の②に相当。@myurlというのは説明用のダミーです)。

@myurlのタイムラインには、弊社の誰かによって「社内で共有すべき」と判断された情報が「呟き」としてURL付き(URLは自前で短縮化)で蓄積されていく事になります。

この @myurl というユーザを弊社の全員がフォローしていますので、誰かが共有しようとしたURLが勝手に各自のタイムラインに表示されてくるようになります。

こんな感じですね。

恐らく、これ以上に社内情報共有における「集約」と「伝搬」を早くする術は無いんじゃないかな…と思います。情報共有の徹底的な合理化を追求した結果こうなりまして、今は普通に社内インフラとして機能しています。

ちなみに、Twitterのタイムラインに流すだけでは見落とす可能性もありますので、ストックしたデータを後から閲覧できるようにもしています。

他に、検索も出来たり並び替えも出来たりします。

これまでの合計ブックマーク数は今日時点で880個。

結構な数になりますよね。この社内共有されたブックマークの中には、読んでおくべき業界ニュースや、開発におけるTipsなど、色んな情報が詰まっています。ある意味、弊社エンジニア全員の気付き(知見)の倉庫であり、無くてはならないモノになっています。

 

これはTwitterを社内で推奨していく中で出てきたアイディアで、MyURLシステムのお陰で社内の情報共有は加速したと言えます。以前に御紹介した夕方mtgの時に「MyURLにも登録しているので後で見て欲しいんですが今日の新発見は…」「あ、ちょっと見ましたよ」といった会話も出来るようにもなってます。

僕がTwitterのような新しいツールを無闇に禁止する事を否定するのも、こういう所に理由がある訳で。つまり、新しいツールは当該ツールからの恩恵だけではなく、応用する事で更なる便益を享受する事も出来る可能性があるという事です。試行もせずにその芽を摘むのは勿体無いですよね。

…という訳で、Twitter社内活用ネタの第二弾でした。次回は弊社の根幹とも言えるタスク管理システムRedmineについて御紹介したいと思います。

 

■ 過去に紹介した弊社の取組み


2011.10.23 (Sun)

最近のアプリ審査期間は1週間程度だったのですが、何故か今回は爆速でした。…という訳で昨日新機能のブックマーク機能について紹介をさせて貰ったばかりですが、Book+ の最新バージョン v1.2 を本日公開致しました。

今回の目玉はブックマーク機能です。自炊読書がより楽しく、仕事での資料閲覧がより便利に、なる筈ですので是非バージョンアップしてお試し下さいませ。

ブックマーク機能以外にも不具合の修正や、ちょっとした機能追加も行なっています。

  • ファイル名を変更可能に
  • ファイル移動時にフォルダの新規作成を一緒に行えるように
  • 表示設定の初期値を設定可能に

などなどの実装です。

 

ファイル名が変更できるようになった事でより管理し易くなったと思います。PDFにタイトル情報が含まれている場合は、それをそのままファイル名に指定出来る機能も付いています。

また、Book+では結構ファイルの移動を行う事が多いのですが、移動先フォルダを選択する際に同時に新規フォルダ作成も行えるようにしました。

新しいフォルダを作ってから移動する…という2ステップ必要だった操作が1ステップに省略出来るので、これまた管理し易さ向上に繋がっているのではないかと思います。特に、INBOXからBook+ローカルに移動する際に使える機能です。

更に今回、インストール直後に自動追加されるスタートアップガイドというヘルプPDFを新バージョン(ver2.0)にしました。今回追加されたブックマーク機能はもちろんのこと、INBOX機能やファイルブラウザの使い方についても簡単に解説していますので是非ご覧下さいませ。

 

最後に重要なお知らせ。

ver1.2公開を記念致しまして、また、データ種別によらずページの任意箇所で自由にブックマーク出来るという新たな読書体験を沢山の人に体感頂きたいなぁと思いまして、1週間のキャンペーンをさせて頂く事に致しました。

現行の700円から350円に変更させて頂きますので、任意箇所ブックマーク機能をまさに探していたという方はもちろん、実は新しいPDFビュワーを探してるんだよなぁ…という方、またPDFやZIP/RARコミックデータの閲覧し易さや管理し易さを追求してる!ってな方がいらっしゃいましたら、これを機会に是非Book+をお試し下さいませ。


2011.10.23 (Sun)

御愛顧頂いている電子書籍ビュワーのBook+の次バージョン(v1.2)で搭載予定の新機能ブックマーク機能について紹介したいと思います。

ブックマーク機能は多くのユーザ様に御要望を頂いていた機能です。最初から搭載出来ていれば良かったのですが「理想的なブックマークとは何だろう?」という議論がなかなか収束せず、v1.0 でも v1.1 でも搭載を見送っていました。

…が、次のv1.2でようやくお届けする事が出来ます!

© 2010 sunshinecity, Flickr

ブックマーク、つまり「栞(しおり)」は一般的にはページを記憶する為のモノです。iBooksではその考え方を忠実に再現していたりするのですが、僕らはこう考えました。

ブックマークの対象はページだけではない

その結果、PDFデータやコミックデータ等の形式に関係なく、どんなページのどんな箇所にも付与できるというBook+ならではのブックマーク機能が実現しました。

実際に使用している様子を見て頂くのが一番だと思いますので、以下の動画をご覧下さいませ。

このように任意の箇所にブックマークしたり、コメントしたり、削除したりする事が出来ます。色も選択出来るので、三色ボールペン読書法などをされている方にも便利にお使い頂けるかも知れません。

対象はBook+で開けるデータであれば何でもokですので、例えばZIPやRARなどのコミックデータで特定のコマにブックマークを貼ったりする事も可能になります。感動の名セリフのコマにブックマーク…ってな使い方が出来る訳ですね。


(コンテンツは有名なWeb漫画 胎界主から。作者様から許可を頂いて掲載しております)

また、Book+の初期バージョンから備えているマルチページビューと組み合わせると更に便利になります。こんな感じ。


16ページ同時表示の状態。ブックマークも表示されるので、自分がどこに注目していたかが俯瞰できる

全体を見渡しつつ自分が着目した箇所も俯瞰出来ます。これは従来の読書ではなかなか出来なかった事ですね。

ちなみに、表示の設定で「ブックマーク表示」をオフにしてやると非表示にも出来ます

この通り、

何も付与されていない、綺麗なオリジナルを見る事が出来ます。(ブックマーク表示設定のオンオフはデータ毎に指定可能)

 

という訳でBook+のブックマーク機能についての御紹介でした。

Book+では名前の通り、既存の読書体験を大事にしつつ、デジタルだからこそ出来る読書体験をまさにプラス(+)する事にこれからもこだわっていきたいと思います。新しいブックマーク機能を搭載したv1.2の公開まで今しばらくお待ち下さいませ。


2011.10.21 (Fri)

iPadがこんな所にも使われるのか!…とiPadを販売する関係者に言わしめたアプリがあります。

アプリ名を「操業日誌」と言いまして、なまこ漁を支援する為に使われる漁師さん専用アプリケーションです。このアプリ開発を弊社でお手伝いさせて頂きました。…漁師の方がiPad!?

誰しもがそう思われるかも知れませんが、こんなアプリです。

なまこ漁での漁獲を記録に残していきます。いつ網を投げて、どれだけの漁獲量があったのか…を記録するという訳ですね。

この仕掛けが凄いのはGPSによる緯度経度計測と連動していて、入力された情報はセンターに集約されるという点。つまり、いつどこで誰の船がどれだけのなまこを揚げたのか…が評価/分析出来るという事です。凄くないですか?次世代漁業という感じがしますよね。

漁師さんも自分がどれだけ採ったのか後から振り返れる訳ですし、そのデータを集約すれば地域の計画漁業にも使える訳です。今年はもう沢山とってしまったから来年以降の事を考えてそろそろなまこ漁を控えようか…とか、そういう判断が出来ると。

この種の仕掛けにはデータを如何に収集するかという課題がつきまといますが、起動が早く直感的に使えるiPadはこの課題を解決する最適なソリューションになったという事でした。

lobster boat. © 2003 Matt Hintsa, Flickr

この凄いアプリのアイディアは公立はこだて未来大学の和田教授によるものでして、ある時弊社info宛メールに直接お問い合わせを頂いたのがきっかけで、お打ち合わせをさせて頂きました(わざわざ大阪までお越し頂きました!)。漁業活用という画期的なアイディアに衝撃を受けまして是非にという事で開発のお手伝いをさせて頂いたという次第です。

この興味深いiPad活用事例が今週の週刊ダイヤモンドに掲載されました。

1ページ強に渡って、実際に漁師さんがiPadを使っている様子と併せて紹介されていますので宜しければご覧下さい。(…っていうか、今週は丸々スマートフォン特集という感じなので業界の方は買っておいて損は無いでしょう)

さて、このなまこ漁支援アプリは更に進化するというお話を既に頂戴しております。漁業の世界でも「いまだかつてない」仕掛けをiPadなら実現してしまえそうなワクワク感がありまして、このような貴重なプロジェクトに関わらせて頂けている和田教授に改めて御礼申し上げます m(__)m

(尚、本件については担当の和田教授に了承を頂いてエントリさせて頂いております)

 

iPadそのものだけじゃなく、iPadの活用シーンも、これからまだまだ進化していくのでしょうね。

きっと僕ら業界の人間が思いもよらない形で使われて、その世界がガラリと変わってしまうってなケースもこれから沢山出てくるのでしょう。単なるガジェット好きのオモチャ…ではなく、立派な問題解決ツールであるiPadが今後ますます業務に研究に…と物凄い勢いで広がっていくに違いありません。