需要が急増している企業内専用iOSアプリに絡んだ情報をまとめるシリーズ第3段。
今回は関係者必読なPDFの御紹介です。最近になって僕も発見したドキュメントなのですが、「企業向けアプリの情報少ないんだよなー」って思っている方にこそ目を通して欲しい、というか今後はもうこれを読まずして企業向けアプリを語る事は許されないでしょう的な超重要な文書です。
入手先はこちら
このリンク先にあるPDF、「社内向けアプリケーションの開発アクセラレータガイド」です。全部で30ページ。必要な情報が全て網羅されています。開発や導入にあたり幾つかの選択肢があるシーンでの判断基準も紹介されていますので、開発ベンダーだけではなく、自社内でアプリ導入を考えている担当者レベルの方も目を通すべき資料です。
簡単に、目次を作ってみましたよ。こんな感じ。
- 概要
-
計画
- ユーザーの意見を取り入れる
- 既存のアセットをまとめる
- アプリケーションの定義
- 開発プロセスの計画
- チームの編成
- iOS Developer Enterprise Program への参加
-
デザイン
- タッチのデザイン
- シンプルに
- 何を優先させるか
- 最適化する
- 次のステップ
-
開発
- ネイティブ開発
- 社内開発に不可欠な API
- ウェブ開発
- バックオフィスシステムにアクセスする
- アプリケーションのセキュリティを確保する
- テストと検証
- 次のステップ
-
導入
- 導入の準備
- 配布
- ソリューションの公開
- 次のステップ
- 知識の習得に役立つその他の資料
とまぁ、こんな感じです。
ほぼ、企業向けアプリで「?」となってしまう要素が網羅されているっぽい雰囲気が伝わるでしょうか。正直、これ以上の情報は案件を経験して得られる知見の域に入ると思います。例えば、InHouseバイナリをOTAで多重インストールしたらどうなるか…とかですね(これはまた機会あれば御紹介します)。
個人的に一番興味深いと思ったのは、ネイティブアプリの開発だけではなく、Webアプリとしての開発についても言及されている点ですね。UIWebViewを内蔵ブラウザとして搭載しただけのアプリも手法として記されています。
そして特筆すべきは、関係者にとっては残念ながら…ですが、TitaniumやPhoneGapなどマルチプラットフォーム展開を容易にするフレームワークで企業向けiOSアプリを開発する事については選択肢として優先度を下げるべき旨が明記されている点。(このへんも思う所があるので別の機会に)
今後この文書内からtopicを選んで色々書いてみたいと思います。
さて。
そんなエンタープライズなiOSアプリ市場に身を置いているからこそ体感している事ですが、今後もますます需要は高まってきそうです。導入したくてもiPadが無い。ホント、そんな感覚です。そりゃ足りなくなりますよ。200台とか1000台とか、多かったら4000台とかで一気に買う訳ですから。法人向けに供給が追い付いてない。
中堅企業や上場会社の経営者層が「これからはスマートデバイスや!うちも何とかせぇ!」と命令を受けてるケースが散見されたり、同じ業界の他社がやったからウチも…って例も多いですし、キャリアやその販売代理店の「これからは回線だけでは売れない。ソリューションやアプリを一緒にして売らないと」って思惑も有る訳ですよね。
だから、確実に間違いなくエンタープライズなiOSアプリ市場は広がっていきます。全ての企業の情シスが無視出来なくなるのです。だからこそ、Appleは今回御紹介したPDFを日本語でも用意しているんだろうなーと思います。正しい理解に基づいて企業向けアプリを開発、または導入してね…という Apple からのメッセージかと。
という訳で、エンタープライズなiOSアプリに関わる全ての人に読んで欲しいドキュメントを紹介しました。当該のPDFに書かれている以上に「具体的な話が知りたい!」とか「何かあった時の相談相手になって欲しい!」って場合は、短期間でのコンサルテーションもさせて頂いておりますので(実績多数)、宜しければ弊社に御用命下さいませ。基本有償ですが初回御相談からいきなりって事はありませんし、お気軽にお声がけ下さい。
■ 本連載の過去エントリ