Syncnel
2011.09.07 (Wed)

PDFビュワーの Book+ と併せて、開発を続けているのが法人向けの「SYNCNEL for Enterprise」というプロダクトです。簡単に言えば Dropbox の企業版のようなもので、きめ細かなセキュリティという基本はおさえつつ、iPad/iPhone を使ったドキュメント共有を実現する事でペーパーレスとコスト削減を図るシステムです。

その SYNCNEL for Enterprise が日経コンピュータ 2011.9.1 号に掲載されました。有難う御座います!

日経コンピュータ 2011.9.1号 p.48

SYNCNEL for Enterprise では、Dropbox でいう所の管理画面から、紛失/盗難時はiOSクライアント側にダウンロードされたファイル群をリモートで強制削除、アカウント情報も削除できるという紛失/盗難対策をアプリ&サーバで実現してまして、セキュリティの文脈で紹介されたものです。

言及されたのは本当に少しだけではあるのですが、日経コンピュータに社名とプロダクト名が載ったという事が実は結構凄いかもと思ってます。情シスの方やSIerさんの多くが目にする現場に近い定番情報誌ですし、法人向けソリューションを提供する企業にとっては登竜門の一つと言っても良いかも知れません。

まだまだ競合の Handbook には認知度が俄然負けているのですが、この秋から営業体制も強化して頂いて取り組んでいく予定です。ウチの社内でも、協力頂いている販売店様も、使い始めると手放せないシステムとして定着しつつある上に、結構なコスト削減効果が具体的な数字で出始めていますので、法人にiOSデバイスいれるならSYNCNELと言われるぐらいのデファクトを目指したいと思ってます。

…と書きながら SYNCNEL for Enterprise がいかなるものか、このブログでちゃんと書いた事が無いんですよね。何ができるかぐらいは改めてもう少し書いてみようと思います :-)


2011.08.24 (Wed)

ここ暫く新作アプリBook+のご紹介が続いておりましたが、弊社にはもう一つ、企業向けドキュメント共有ソリューション SYNCNEL(シンクネル) というプロダクトがあります。今年の2月から販売を開始しているもので、営業支援ツールや会議の資料共有ツールとしてお使い頂いているモノです。

HA1-000649 © 2011 Highways Agency, Flickr

今回、ソフトバンクモバイルさんやNECさんもお話されるセミナーで、このSYNCNELが紹介される事になりました。スピーカーは総販売店をお願いしている住友セメントシステム開発(株)さん。SYNCNELの機能や特徴についてご説明頂くと共に実際の導入事例なども紹介して貰えるようです。

タイトル スマートデバイスを活用したビジネススタイルとそれを支えるソリューション
日時 2011年9月13日(火) 14:00〜17:00
場所 大阪国際会議場 1001/1002号室
定員 130名
詳細 タイムテーブルや参加申込方法等はこちら

企業や教育機関等でiPad/iPhoneを使って安全に資料共有をしたいという現場需要がお有りの担当者様や、そういった活用を模索しているクライアント様をお持ちの企業様は是非是非お越し下さいませ。

特に、iPad/iPhoneでDropboxやSugarSyncに似た仕掛けを企業内でも使いたいなーという実需があればピッタリはまるソリューションです。面倒くさい事は一切なく、サーバにファイルを置くだけで100人の営業マンに常に同じ資料を配付しつつログも取るといった事が簡単に実現できます。

 

尚、本セミナーでは、ソフトバンクモバイルからあの伝説のエヴァンジェリスト中山五輪男氏が登壇。「タブレット端末が実現するビジネス革命」と題する実例豊富な講演もして頂けるそうなので貴重な情報収集の機会にもなるんじゃないかと思います。

また、本エントリのタイトル通りなのですが、僕も20分の時間を頂いてお話をさせて貰う事になってます。SYNCNELそのものについては今回お任せをしていますので、お馴染みのエンタープライズにおけるiOS的なお話を予定してます。iDEP(iOS Developer Enterprise Program)におけるアプリ配布(OTA)の注意点とか、iOSそのものとの付き合い方など、開発会社だからこそ持っている情報をシェアさせて頂きたいなと。

iPad2 © 2011 Roger Luo, Flickr

 

ちなみに、会場である大阪国際会議場さんですが、実はSYNCNELを実際に導入頂いているユーザ様でもいらっしゃいます(大阪国際会議場様、並びに販売パートナー様、有難う御座います m(__)m)。SYNCNELは他にも色んな企業様で使って頂いておりまして、このへんも随時、このブログでも御紹介していければなーと思っております。

という事でセミナーのご紹介でした。


2011.05.02 (Mon)

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多方面でお引き合いを頂いておりますiOSデバイス向けドキュメント共有ソリューション「SyncBoard」ですが、法人様での御利用はもとより医療系での導入実績を残す事が出来たり、各社ソリューションとの連携話が進んでいたりと、お陰様でドキュメントソリューション業界ではある程度知られつつある感が出てきた昨今です。

さてこの度、SyncBoardの総販売店を御担当頂いている住友セメントシステム開発株式会社様主催で「販売代理店様向け営業支援セミナー」が開催される事となりました。

5月10日の15:00から、大阪は本町にて

最近は、SyncBoardのセミナーでも僕が参加しないケースも結構出てきた(お任せしていて巧く回して頂いている感じなのです。有り難う御座います)のですが、今回は開発的観点で、またiOSに古くから関わってきたベンダーとしての業務に於けるiPad雑感や未来像的な話について…という事で当方からの情報発信をコンテンツの一つに据えて頂いています。

以下、その御案内です。

SyncBoard販売代理店様向け営業支援セミナー御案内

SyncBoardは、「共有する為の情報をまたゼロから作るのではなく、既にあるファイルをセキュア且つ確実にそのまま共有する」ことに特化したソリューションですが、この「セキュアに」という部分にかなりの気を遣っています。

見えてはならない人に見えない仕組み、有期限的な情報共有、万が一の盗難/紛失対策、ファイルの暗号化、意図的な時計操作による不正アクセス、悪意ある第三者からのアクセスに対するガード、アプリ連携の可否制御…等々

ここまで神経質になっているソリューションはなかなかありません。これらの、企業用途で使うには必須の機能がどういう仕掛けで動作しているか、また利便性とセキュリティというトレードオフな両者についてバランスをどのように取っているのか…そんなお話をさせて頂きます。

また、具体的な活用例や、弊社でも実際に実践していること、iPadを初めとするタブレット型端末が当たり前となるオフィスワークの(僕が考える)未来像についてや、AndroidとiOSの比較など、営業トークにプラスして頂けそうな情報をシェアさせて貰うつもりです。

既に販売代理店様として御協力を頂戴している企業様はもちろん、企業でのiPadを使ったドキュメント共有に関心がお有りのSIer様、企画会社様なども是非、SyncBoardの販売代理のご検討を頂くべく御参加頂けましたらと思います。もちろん、セミナーは無料です。

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業界関係者の間では、今年はiPad2が爆発的に売れるだろう、そしてAndroid端末を含め業務や教育・医療の世界でタブレット型端末が急速に普及するであろうと言われています。

時代の流行りをさもそれらしく「これからは○○だ!」と言う怪しいコンサルタント達の大げさな見解ではなく、法人様や教育機関様からの生の声に触れる関係者の声を集めた上での観測です。現場に身を置く僕もこれはもう間違い無いと確信しています。ワークスタイルが変わろうとしているのです。

そんな時に避けられないのが、既存の社内コンテンツ(ファイル群)を如何に iPad(やAndroid) で閲覧するか、持ち出すか、という命題。この問題を解決する一つの選択肢として我々は SyncBoard を位置付けようとしています。セミナーでは改めてそのコンセプトや哲学も共有出来ればと思います。ご興味をお持ち頂けたかたはこちらのフォームからお申し込み下さいませ。


2011.02.12 (Sat)

先日のエントリで御紹介したSyncBoard for Enterpriseについてのセミナーを開催する事になりました。

昨年末12月に開催されたAppleStore心斎橋店での開催同様、iPhoneやiPadを沢山導入しようと考えている法人様・教育機関様・医療機関様向けのセミナーとなっております。(最近は医療機関での導入検討も耳にする事が多いため対象に含めさせて頂きましたが本質的には余り変わりません)

【題目】 企業・教育機関・医療機関におけるiPhone/iPadの大量導入・活用セミナー
【日時】 2/22(火) 19:00〜20:30
【場所】 AppleStore心斎橋2階シアター
【地図】 http://www.apple.com/jp/retail/shinsaibashi/map/
【内容】
– セキュアなドキュメント共有ソリューション「SyncBoard for Enterprise」のご紹介
– 企業・教育機関・医療機関が直面する大量導入時の壁
【URL】 http://www.apple.com/jp/retail/shinsaibashi/ の2/22(火)のスケジュール欄
【申込】 特に必要は御座いません。当日上記会場にお越し下さいませ。どなた様も無償で参加可能です。

SyncBoard for Enterprise についての御説明をさせて頂く予定ですが、いきなりその切り出しですと単なる宣伝セミナーになってしまいますから、2010年夏以降に増えてきた企業様・教育機関様・医療機関様からのお問い合せに共通して見られる事、そこから見えてくる iPhone/iPad が抱えている問題点について御説明し、その問題を解決する方法の一提案として SyncBoard for Enterprise を御紹介させて頂こうと思っています。

今のところ構成は20分で問題点を明らかにして、40分程度でソリューションの紹介、残り時間で軽く iPhone構成ユーティリティや iOS Enterprise Developer Program についての解説、最後に質疑応答。そんな感じで考えています。

 

日増しに増えるお問い合わせは見事なまでに「iPhone/iPadを業務で使いたいがセキュリティと監視が欲しい」という共通項を持っています。

どこまでが求められているのか、そしてどのような解を SyncBoard for Enterprise は持っているのか、あるいは提供しようとしているのか。そのへんのお話をさせて頂きながら、今、iPhone/iPadといったデバイスが単なる高機能嗜好品という認識から、実利を追求する業務用端末としての認識に変わりつつある実状を情報共有させて頂ければと思います。

大量導入を考える現場におられる方、あるいは検討中の組織をご支援されているSIerさんや企画会社様、宜しければ是非御参加をご検討下さいませ。参加には申込もお金もいりませんのでお気軽に会場へ直接お越し頂けましたらと思います。宜しくお願いします。


2011.02.06 (Sun)

本年より弊社は、iOSデバイス(iPhone/iPad)を使った業務効率向上や経費削減を促進するシステムを提供するiOSエンタープライズソリューションベンダーとしての役回りを一つの事業にしていきます。

去る2011年2月3日、その第一弾としてiOSデバイス用ドキュメント共有ソリューション「SyncBoard for Enterprise」を提携各社様と共同で発表致しました。

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昨年5月末にiPadが国内でも販売開始されて暫く経ってから、弊社にお寄せ頂くiPhone/iPadアプリ開発の御相談にある傾向が見られる事に気が付きました。企業の業種・業態に関係なく共通している要件があったのです

iPadやiPhoneで社内のドキュメント・コンテンツを持ち出したい

営業担当に外回りで使わせたいという話ですね。でも、特にiPadでは大きい画面も去ることながら標準のアプリも優れていますので、普通に出来るには出来るのです。

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写真アプリを使ってポートフォリオを見せたりカタログの写真を見せたり、動画アプリを使えばPR動画の再生にも使えますし、iBooksを使えば出先でPDF閲覧だって可能です。iWorkシリーズのアプリを揃えればOfficeで作ったファイル群も難なく閲覧できますしね。

….が。

それを個人でするならともかく、10人/100人/1000人という規模でやろうとした途端に実運用が難しくなります。営業マン500人のiPadにどうやって最新カタログを確実に入れ込みましょう?常にオフィスに戻ってくる訳ではない直帰直行のフィールドエンジニアに最新の資料をどうやって送りましょう?タブレット型の端末を業務に使えれば軽いし見易いし便利だけど…。

確かに、iPadやiPhoneでドキュメント・コンテンツを持ち出せたら便利です。でも、iPadやiPhoneにコンテンツを確実に入れるのが超面倒。USB接続で同期転送とか数百人単位にもなると有り得ない訳です。かといってSDカードのようなモノはないですし(あったとしてもセキュリティ的に使用不可)、メール添付なんて方法ではドキュメントが管理できない上に煩わしいし、じゃぁDropBoxかと言うとそもそも個人向けのクラウドサービスを企業がオフィシャルに使うなんてセキュリティや情報漏洩リスクを考えれば有り得ない訳です。

企業で iPad を使うとなるとほとんどの場合において

  1. ファイルは一元管理可能で、容易に更新が出来るように
  2. 常に最新版のファイルがiPhone/iPadに配信されるようにして欲しい
  3. iPhone/iPadがオフラインでも閲覧出来るようにして欲しい
  4. 万が一デバイスを無くした時などに備えたセキュリティ機能を用意して欲しい
  5. 誰がいつファイルを閲覧したか見れるようにして欲しい

という全ての要件が付きまといます。どれか一つが欠けていてもいけません。1〜3はDropBoxSugarSync等に類するサービスでも実現できるのですが、それだけでは全然ダメなんですね。セキュリティと監視が必ず必要になります。万が一無くした時が心配だし、ホントに資料を見ているかどうかも管理側は凄く気になる訳です。

多くの企業様のiPadに対する(というか全てのスマートデバイスに対する)要望は『セキュリティと監視機能を備えたドキュメント共有インフラの構築とその円滑な運用』という事であると我々は考えています。もっと分かり易く「DropBox + セキュリティ + 監視機能」と言ってしまっても良いかも知れません。

 

その実現を目指すのが今回発表した「SyncBoard for Enterprise」です。

近い将来、ビジネスの現場で皆が当たり前のようにスマートフォンやタブレット型端末を使っているという時代が来ます。無論、ノートPCが必要なシーンもあるでしょうが、特に営業を初めとする客先周りや社外打合せを主とする人にとってノートPCでなければならない理由は時代と共に減っていくでしょう。

メールとブラウズ、後は資料を見る・見せる、メモを幾つか取るだけ…なのに、物理的&OS的にあんなに重いモノを持つ必要がどこにあるのでしょう。技術の進歩と共に、スマートフォンやタブレット型端末はより薄くより軽くなり出来ることも増えてくるでしょうから、それらのデバイスに置き換えたい or 新たに導入したいという風潮も高まるに違いありません。

それは単に「流行りだから」とか「面白そうだから」という理由ではなく、営業効率の向上と経費削減という、企業が利益向上を図る為の実利追求の結果そうなるのです。

結果、これらのデバイスに情報(ドキュメントやコンテンツ)を容易に確実に且つ安全に転送する技術が必要になります。既存のイントラネットを流通するファイル群を新しい時代のデバイスに届ける為の情報の通り道。そのインフラ作りをしたいと弊社では考えました。

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幸いにしてAppleも対企業向けは強化してきており、そんな時代のスタンダードなデバイスになろうという明確な意志がiOSにも現れています。そんな事もあり、まずは iOS + サーバの組み合わせにターゲットを絞り弊社の全リソースを集中投下して昨年秋から開発を始め約3ヶ月で形にしました。このスピード感は弊社の @itok_twit, @kumatch, 更に11月に入社して貰ったiOSエンジニアの力を集結したからこそ。この技術力は弊社の強みでもあります。

そうやって出来上がったシステムを、興味をお持ち頂いた様々な企業様がある意味で弊社のアイディア・技術に「投資」をして頂いて、ビジネススキームを共に組み立てて今回のリリースに至りました。

インフラの構築や保守やマーケティングにはMySQLの国内サポートNo.1のスマートスタイル様、販路開拓や販売層管理には住友系の住友セメントシステム開発様、お客様のサポートにはコールセンター業務で実績のあるCTU様、インフラの提供には老舗のIIJ様、そしてもちろん対法人向けサービスという事でiPad/iPhoneの調達面でソフトバンクテレコム様にも関わって頂き、動画プロモーションには動画活用で有名なサムシングファン様に(文中の動画はサムシングファン様による制作)、iOSアプリクライアント側はいつもお世話になっているメタ・グラマー様に御協力を頂いています。そして、これを商材として売りたいという沢山の企業様の声を多く頂いている….今はまさにそんな状態です。

 

企業でタブレット型端末やスマートフォンを活用する時に必要なインフラを「SyncBoard for Enterprise」で提供していきたい。その活動が今まさにスタートしました。

昨年の秋口から自社アプリを余り出していなかったので「フィードテイラーさん最近何してんの?」と言われる事もあったのですが、こういう事をやっていました。今年一年間はこのプロダクトにかなり注力をする一年間となりそうです。また折に触れブログでも御紹介させて頂きたいと思いますので、引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

 

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