Iphone
2010.09.27 (Mon)

これまで何度か iPhone や Android に絡んだイベントに企画側で関わらせて頂いてきた流れで、今度は10月9日(土)に

iPhone & Android スマートフォン&タブレットが変えるビジネスシーン

というタイトルの半日イベントが開催される事になりました。主催はお馴染みメビック扇町と、中小企業支援組織 独立行政法人 中小企業基盤整備機構さん。協力にはソフトバンクテレコム様です。

開催場所は大阪は堺筋本町にある大阪産業創造館の4階イベントホール。今回は250名ぐらい入る一番大きな部屋なので比較的規模のある催し物になると思います(諸般の事情でリンク先写真のようなひな壇形式にはならない模様)。内容はタイトル通りに iPhone や Android。もちろん iPad も含む感じで。詳しい内容は(まだ未定の箇所もありますが)こちらのURLからご覧頂けます。

 

MacやiPhoneといえば知らない人はいないテクノロジーライター大谷さんの基調講演を皮切りに、iPhone/iPad/Anrdoid端末が実際に活用されているビジネス事例が紹介されます。ここまでで2時間強。

その後、会場を5つに分けて分科会として個別テーマで1時間強の企画が続きます。Androidの開発講座やTips、ライブコーディング、そしてスマートフォンのアプリ紹介などなど。

初心者向けAndroid開発講座 [5F 研修室A]
赤井 忠昭氏 日本アンドロイドの会 関西支部

Android開発TIPS紹介 [5F 研修室D]
日高 未紗子氏 日本コムシンク(株)

Androidライブコーディング [5F PC実習室]
有山 圭二氏 (有)シーリス

Androidビジネスについて [6F 会議室B]
杉本 礼彦氏 (株)ブリリアントサービス

iPhone/iPad アプリ/事例紹介 [6F 会議室E]
(有)渚技研 浅田康之 氏 : i文庫HDについて
(株)タンデムシステムズ 橋本 雄 氏 : Androidアプリ PoGoApp について
(株)フィードテイラー 大石 裕一 氏 : FastBoard など企業向けアプリについて
(株)ズームデザイン 葛本 尊広 氏 : 企画デザイン会社によるiOSアプリについて

こんな感じで、主に関西圏でご活躍の方々にプレゼンを頂戴致します。僕も15分程度の時間枠を貰っていますので、以前リリースした FastBoard の話をさせて頂こうかなと今のところ考えております。(あと恐れ多くも会議室Eにて司会進行を担当させて頂きます)

分科会の後は、部屋を戻して大ホールにて90分程の交流会で終了です。

夕方15:30から夜の21:00までまさに天こ盛りのイベントとなっております。iPhoneアプリ開発者、Androidアプリ開発者をはじめIT業界はもちろんのこと、iPhone/iPad/Androidに興味がある企業の方や教育機関の方、業種を問わず経営者の方々など、大阪産業創造館でのイベントという事もあって多種多様な方が集まられるのではないかと思います。

 

ユーザにとってのコンピュータが今後スマートフォンやタブレット型に変化していく事は誰の目にも明らかですので、今一度未来のコンピューティングを俯瞰して、そんな未来を先取りしかけている具体事例に触れる事のできる意味ある機会になるんじゃないかなと思います。

また、交流会はプチiPhoneアプリ関係者オフ会、Androidアプリ関係者オフ会の様相を呈する部分もある筈で、開発者どうしのまた楽しい話も出来るのではないかと思っています。皆様と会場でお会い出来ましたら幸いです。宜しくお願い致します!


2010.08.30 (Mon)

Googleブックス蔵書管理支援アプリ「GBScanner」をリリースします。

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ご存じの方も多いと思いますが、本を検索出来るGoogleブックスというサービスがあります。何かと書籍の電子化で議論される事が多くご存じの方も多いと思いますが、このサービスには自分が持ってる本を登録・整理出来る機能も備わってまして、いわゆる蔵書管理サービスとしても利用する事ができるんですね。

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こんな感じ

これは、「既読」と名付けた本棚に、僕が読了した書籍を登録したものを一覧表示している状態です。Googleブックスではもちろん、単なる列挙だけではなく、本にレビューを書いたり、スターを付けたり、メモを残したり…ってな機能もあります。

GBScannerは、そんなGoogleブックスと連携して手持ちの本を簡単に登録出来るアプリ。この手の蔵書管理システムにありがちな(Googleブックスも例外ではない)、登録のしにくさを徹底的に無くしてみようというのが基本的なコンセプトです。

登録したい書籍のISBNバーコードをカメラで読み取るだけというシンプル設計。

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最大の特徴は連続で自動登録する機能を備えている点でしょうか。

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次々と書籍のISBNバーコードにiPhoneをかざすだけで、自分の本がGoogleブックスに登録できますので、例えば30冊程度の書籍も数分で登録する事ができます。所有書籍数が多ければ多いほど威力を発揮すると思っています。

 

以下、簡単にアプリの使い方になりますが…。

まず初めての起動直後に、設定画面でアカウント情報を入力しておきます。

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ログイン処理を済ませるとライブラリ情報が取得出来ますので、一覧から登録先となる本棚(ライブラリ)を指定します

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最初の画面に戻って、後は順番に、スキャン、スキャン、スキャン、スキャン

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読み取ったバーコードに対応する書籍が見付かると、上図のように書籍情報を表示してくれます。画面下のボタンで自動登録が選択されていれば勝手に Googleブックス に登録してくれます。手動登録の場合は、右下のプラスボタンをタップする事でマニュアル登録できるようになっています。

また、iPhone4に限った機能ですが、バーコードのスキャン時に少し周りが暗い場合にライトを付ける事ができますので、ライトアイコンをタップして光らせてあげましょう。

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書籍によってはバーコードを認識してくれない場合もあります。そんな時はバーコードについているISBN番号を手入力して登録する事も可能です

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…と、こうやって色々と登録していくとGoogleブックス上ではこんな感じになってくれます。

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自分の本が、ずらずらずらーっと。本棚名のリンクをクリックすると冒頭のような一覧画面に切り替える事ができます。従来のやりかたでは、このような

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高価なバーコードスキャナを買って、USB接続して、スキャン結果をPCやMacに取り込んでから順次登録する…という手間がかかっていましたが、GBScannerを使えばその種の面倒さは全くありません。アプリを立ち上げてただスキャンするだけです。

 

Googleブックスで蔵書管理をされている方、新たに蔵書管理を始めようという方に、登録作業を楽にするツールとして是非お使い頂ければと思っております。スキャンして次々とネット上に自分の本棚が出来上がっていく心地よさを是非体験してみて下さいませ。(定価230円、リリース直後は半額キャンペーンで115円とさせて頂いています)


2010.07.12 (Mon)

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これも少し前から仕込んでいたアプリでして「BarPicker」と言います。

iPhone/iPadユーザ皆様に向けてというよりも、今回はアプリ開発者画面設計をするデザイナーさんに使って頂く事を想定したアプリです。我々自身が業務で必要にかられて作りました。

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出来ることは至ってシンプル。iPhone / iPad アプリの標準コントローラーのうち

  • UINavigationBar
  • UISegmentedControl
  • UIToolBar
  • UIBarButtonItem

等について、16進表記の色指定や色名指定を行った時に各コントローラがどんな風に見えるかを確認する事ができるというアプリです。

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スライダーで色を調整できますので細かく調整可能。16進のコードで直接指定したりリストから色名指定も可能です。RGB各成分表示は開発者/デザイナーのどちらにも分かり易いよう10進/16進数/floatで表現しています。

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もちろん生成された16進色表記はコピーできますので、あとはどのようにでも利用可能。色々といじった後にデフォルト色に戻すのもワンタップで。標準コントローラーにおける色合いを手軽に試行錯誤出来る作りにしています。

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尚、BarPickerはiPadにも対応したユニバーサルバイナリでの御提供になります。

機能としては以上が全て。用途を絞り込んでいるのでかなりシンプルになりました。

 

今回もアイコンや起動中のDefault.pngは META-GLAMOUR さんに御協力を御願い致しました。そもそもは、いつも通りのあるiPhoneアプリの打合せで

M『標準コントローラーって色指定が微妙に難しいんですよね〜』

F『変更は簡単ですからいつでも言って下さい』

M『でも、何度も試行錯誤の過程で修正して貰うのはお手間だし…』

F『じゃぁいっそのことアプリにしちゃいます?』

ってな会話がきっかけで具現化したもの。META-GLAMOUR さんにおかれては、すっかり iPhone / iPad アプリのデザインツールとして実務利用して頂けているようです。もちろん弊社でも使ってます。

 

という訳で、iPhone / iPad アプリ開発者やデザイナー様向けの新作アプリ「BarPicker」の紹介でした。アプリ開発に関わっておられる方は宜しければ是非お試し下さいませ。

[

skitched-20100712-164150.png](http://itunes.apple.com/jp/app/barpicker/id376465025?mt=8)


2010.06.09 (Wed)

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ほぼ半年ぶりぐらいの新作アプリになりますね。CodeScannerと言います。

実は開発自体は随分前に終わっていたのですが、諸般の事情がありまして公開が今になってしまいました。(実は、最近は受託開発に追われていて自社アプリ開発はほとんど手がけられていません。平均して1日15分とか、そんな感じです。なのでリリース数は必然的に少なく…)

CodeScannerは端的に言うと、バーコードやQRコードをスキャン出来るリーダーアプリなのですが、従来のものとは異なる機能を持っているのが特徴です。

 

(1)連続読み込みと読み取り内容の自動識別

リアルタイムにスキャンが可能なアプリは他にもあるのですが、連続で読み込めるものは余り無いんですよね。都度都度バーコードやQRコードの読み取り結果を教えてくれるのも必要なのですが、次々と間髪入れずに言わば業務用のバーコードリーダの如くスキャンし続けたい事もある訳なんです。

「スキャンした結果はすぐに見たい」でも「連続で次々と読み取りもしたい」という若干相反する要件なのですが、インタラクションを綿密に設計する事により実用的な共存を達成しました。

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スキャン直後に内容を識別してすぐに表示出来る一方で、履歴にいつでもアクセス出来るようにしています。スキャン結果の自動識別により、Amazonで当該ページを見るとか、アドレス帳に登録するとか、メールするとか…色んな処理をプラグインの形で用意しています。(今後も増えていく予定)

 

(2)MacOSとの連携

実は、バーコードやQRコードから読み取った情報をデスクトップで使いたい事って結構ありますよね。QRコードから読み取ったURLをデスクトップのSafariで見たいとか、書籍のバーコードを読み取ってそれを書籍管理システムに登録したいとか….。

その為に、CodeScannerと連携するMacOSX用アプリ CodeServer を別途開発して公開する事にしました。両方同時に使用すると、CodeScannerで読み取った内容がリアルタイムにデスクトップに転送されるって仕掛けです。

上述の通りCodeScannerは連続撮影を特徴としていますから、次々とデスクトップに転送される様子は、さながら MacOSX にバーコードリーダーを接続したかのようで(残念ながら連携するデスクトップ用アプリはMac用しかありません)、大量の書籍を一括で蔵書管理システムに登録するような時に重宝する機能です。

 

(3)デザイン

こう言うと怒られてしまうかも知れないのですが、従来のQRコード・バーコードリーダのアプリって余り恰好良いとは言えなかったと思うんですね。

だからデザインも美しいリーダを目指そうという事で、いつもお世話になっているデザイン事務所メタ・グラマーさんに今回も御協力をお願いをして、実用性を失わない程度のインタラクションを共に考え、大人しいながらも洗練されたデザインを御制作頂きました。

リーダアプリは人によっては常用しうるアプリになりますから、見た目や使い勝手は物凄く気を遣うべきポイントと考えました。開発者の方には特にお気付きになって頂けるかも知れませんが、iPhoneOSの標準コントローラーを一切使っていません。全てデザイン面の要件を達成する為に自前実装しています。(ダイアログでさえも)

 

これら以外にも色々特徴を持っていますが、宜しければ別途用意した専用サイトをご覧頂ければと思います。こだわりにこだわった CodeScanner。バーコード・QRコードをiPhoneでスキャンしたいとお考えの全ての方にお使い頂けたら嬉しいです。

また、バーコードリーダ・QRコードリーダの機能を自分のアプリに組み込みたい開発者の方の為に URL Scheme による連携の仕組みもご用意しておりますので宜しければご覧下さいませ。


2010.06.07 (Mon)

今年もApple主催の開発者向けイベントWWDCが開催されます。

Apple Worldwide Developers Conference 2010

一昨年にはiPhone3G発表、昨年は3GS発表。そして今年も新型iPhoneが発表される事がほぼ確定事項となっています。各所の予想をまとめてみると iPhone HD という呼称になるんじゃないでしょうかね。個人用には1台を機種変で、会社用にも数台契約する予定です。噂の通り6月には入手出来れば良いなぁと。

新しく搭載される筈の iPhoneOS4 の存在も大きく、iPhone市場は益々ユーザを増やす事となり、マーケットの広がりが更なる iPhone アプリ開発需要を引き起こすでしょう。iPadが爆発的に売れているという事も考え併せればいわゆる iPhoneOS 上の開発案件は更に更に激増していくに違いありません。(現になりつつあります)

その起爆剤となる静かな進化がこのWWDCで起こるのではないかと個人的に予想をしています。AppleTV新型が出るとか、OSX10.7の発表があるとか、Safari5リリースとか、色々ありますが余り他では書かれていない事を少し。まぁ、予想なので外れても怒らないで下さいね。

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iPhone構成ユーティリティのメジャーバージョンアップによる
業務用iPhone導入の柔軟性向上

が起こるんじゃないかなと思ってます。現行の2.2から3.0あるいは4.0とか。ご存じじゃない方が多いかも知れませんが、iPhone構成ユーティリティは特に業務向けiPhone導入で真価を発揮するアプリケーションです。

法人ですと大量のiPhoneを同じルールに基づいて本体配布する訳ですね。例えば、社内用iPhoneではYouTubeアプリは使えないようにするとか、WiFiの設定はこれとか、VPNはこうとか、デフォルトで参照すべきカレンダーはこれ…みたいな。それら iPhone の初期状態を定義する「プロファイル」という概念があってですね、これを自由に作成出来るのが iPhone 構成ユーティリティと呼ばれるものなんです。

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こんな風にチェックボックスをちょいちょいと弄るだけで機能制限したiPhoneを作る「種」みたいなファイル(プロファイル)を作れます。

….が、このツール、イマイチ現場の要求に応えきれず、大規模なiPhone導入案件が流れてしまうなんて話もあったりするのですよ。制限できる機能が限られていたり(例えば標準のメールアプリを切る事は出来ない)、AppStore上のサードベンダーアプリのデフォルトインストールは対応してないとかとか…。

 

最近のAppleを見ていると、iPadが強く強く(本当に強く)企業ユースや文教系での導入を意識している事、iPhoneOS4も法人向け機能強化が唄われている事から、法人需要の獲得を加速させるであろう事が容易に想像出来ます。だからこそ iPhone構成ユーティリティが進化して、「iPhoneを導入したいんだけどなぁ…カスタマイズが難しいでしょ?やめとくわ」という機会損失の低減を図るんじゃないか、そしてそうなれば面白いのになぁと思っています。

法人導入におけるハードルの高さという意味では、Enterprise License の条件が緩和なんてサプライズがあっても面白いかも知れませんね。AppStore非公開で企業内使用目的に無制限配布が出来るというライセンスですが、従業員数500人以上が条件となっていて契約するのが結構難しいんですよね。だから中堅所や中小企業規模での業務利用が円滑にいかないケースが結構あります。ここが緩和されたりして…なんて淡い期待。

法人用途向けネタばかりなのは、弊社が iPhone や iPad におけるビジネスで法人用途の展開支援及びアプリ開発をビジネスとして意識しているからです^^; あしからず..。

Apple - HTML5

ただ、そればかりでも面白くないので、この上の画像に関連して最後にもう一つ個人的な予想。

HTML5+CSS3+Javascriptを使ったオーサリングツールの発表

これは期待も込めて…です。iPhoneOSにおけるFlash排除を徹底表明すべく放たれたら面白いなと。元々 iPhone は Flash 非対応だったのにも関わらず最近の iPad を期に姿勢が強気であること、iPhoneOS4の発表で紹介されたものの未だベールに包まれている iAd が HTML5 + CSS3 + Javascript で構成されるらしいこと、先日突如現れた html5 の実験ページ….。これらを並べると、最後のとどめがあっても良いかなと思ったりもするんですよね。

ほら、Flashいらないでしょ

みたいな。個人的にもFlashの存在意義に疑問を感じている今日この頃なので、出てきてくれたら面白いのにと思って居ます。以上、一ベンダー経営者の妄想とも言えるWWDC10予想でした。発表まであと数時間。自分は早めに寝てAM2:00起きして見るつもりです。