Iphone
2012.06.10 (Sun)

展開くーん

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はーい

ってなもんで、先般発表した短縮URLの展開支援アプリ「URL展開君」の最新版(v1.1.0)をリリース致しました。ほぼこれで完成形ではないかと思いますが、今回のバージョンで搭載された新機能を2つ紹介します。

 

■ セーフブラウジング

短縮URLは便利な半面セキュリティリスクのあるサイトのURLが隠蔽されている可能性がある事はよく知られたこと。URL展開君を作ったのもそれを事前に判断できるように…という目的あってこそだったのですが、もう一歩進化させました。

危険と思しきサイトなら警告する機能です。

Googleが提供する Safe Browsing API を使用しています。短縮URLを展開して、そのURL先の危険性についてGoogle先生に尋ねて、危険そうならその旨を表示するって機能ですね。

赤色の警告表示をしているにも関わらず、肝心の展開君に危機感が全然無いように見えるのは仕様です。

 

■ クリップボード監視

一度、URL展開君を起動した以降にクリップボードにテキストがコピーされた瞬間を監視するようにして、通知センターから当該URLの展開を促すようにしてみました。

通知センターに表示されたURL展開君をタップすると、すぐ

こんな風にコピーされたテキストがペーストされた状態でURL展開君が立ち上がります。クリップボードにコピーされたテキストにURLが含まれていればその度に通知してくれますので結構便利。ただiOSの仕様上、永遠に監視し続ける事は出来ませんので、直近の起動から約10分程度が経過すると再起動を促すような通知が表示されるようになってます。

尚、この監視機能が鬱陶しい場合は、URL展開君の設定画面からオフにする事も可能です。

 

という事でURL展開君の最新版(v1.1.0)リリースのお知らせでした。相変わらず展開君のキャラが立ってて個人的には好きなアプリです。皆様も是非、短縮URLの利便性に潜む罠にハマらない為にも URL展開君 を御利用下さいませ。(URL展開君のアプリ紹介や使い方についてはこちらのエントリをどうぞ)


2012.06.09 (Sat)

先日発表させて頂いた、ページめくりも同期するプレゼン資料共有サービス「Slidrs」ですが、サーバ的には結構なチャレンジをしています。最近の技術トレンドを満載してると言っても過言ではないでしょう(Slidrsの詳しい内容についてはこちらのエントリをどうぞ)。せっかくですので、Slidrsで使っているモノの御紹介をしてみようと思います。

■ インフラ

Amazon Web Services を使っています。ここ凄く重要。巷のいわゆるレンタルサーバではありません。AWSが出た当初からずーーっと純AWSで真のクラウドサービスを提供したいと思っていましたがようやくですね。(昨年立ち上げたSYNCNELは政治的理由でAWSを選ばなかった訳ですが、実は後悔してます)

Slidrsでは、最前線にはロードバランサELBを持ってきて、フロントのアプリサーバ用にEC2 x n台、バックにはDB用サーバにEC2、諸々監視用サーバにもEC2、外部ストレージにS3、DNSにはRoute53…を組み合わせて使っています。

ローンチ当日には急遽EC2を倍に増やしたりもしていて真のクラウドの恩恵を利便をサービサーとして改めて感じている次第。ですので、今後も AWS 大前提という方針は絶対に変えません。

 

■ ソフトウェア

フロントには NginxNode。前者は静的なコンテンツの配信に、後者はアプリケーションサーバとして使っていて、プログラムは node.js でガッツリ書いて貰ってます。ログの集約には fluentd もかましており、いやはやホント便利な時代になりました。

バックには、インメモリなデータストアとして redis を採用。データベースには NoSQLなデータベースの代表格 MongoDBを持ってきてますので、ここもお約束的な組み合わせになるでしょうか。

 

■ デプロイ

諸々サービスを展開するにあたりデプロイツールとして capistrano、サーバの構成管理の自動化に chef を使ってます。このへんも今風ですよね。

 

(デプロイ環境はともかく)もはや LAMP って何って状況になってます。

フロントもバックも全ては高速性を将来に渡って担保しなくちゃ…と考えているからこその組み合わせにしてまして、このへんは「最強の少数精鋭は一人」っていう僕のポリシーに基づき(まぁ少人数ベンチャーだからって事情もありますが)、弊社唯一の web 専門エンジニア @kumatch に全部を一任。これを初期バージョン約1ヶ月で作り上げてる訳ですが、良い感じに出来上がっていると思います。

 

今後も必要に応じて最新のテクノロジーを積極的に取り込みながら拡張していく予定。AWSの中に限っても、予定している数々の追加機能でEC2はもっと増やさなくちゃいけないし、マネタイズの部分では VPCCloudFormation を使用する事も今から視野に入れています。(Slidrsのマネタイズは結構息の長い話だったりします…)

もちろん、やみくもに新技術を使って遊ぶというのではなく、純然たる必要にかられれば適切に使っていくという方針ですね。技術の世界は今まで以上にどんどん変わります。だからエンジニアも使う技術をどんどん変えていかないと…ですね。企業も人も変われる事こそが生き残る唯一の方法だと僕は思ってますので…。

という訳でページめくりも同期するプレゼン資料共有サービス Slidrs で使われている技術紹介でした。


2012.06.08 (Fri)

若干業務連絡的ですが、弊社は今年もWWDCに参加致します。WWDC2009, 2011 に参加してますのでウチとしての参加は3回目ですね。

回数を重ねる度に人数が増えていってまして、今年は弊社でそら案内やBook+を担当している @itok_twit と、SYNCNELやURL展開君の担当である @nakiwo、そして未公開プロジェクト担当の @sumihiro の3名。ちなみに web担当の @kumatch は今年も滞在組。(いつか AWS の国際カンファレンス re: Inventとかに行って貰いたい)

今回、よくチケット取れましたねぇ…と言われたりもしますが、そこはベンチャーの良い所が発揮されて発表当日に facebook group を駆使してリアルタイムに調整しながら難なく3枚ゲットできたってな感じ。

さてさて、今年は何が発表されるのでしょうか。楽しみ半分、不安半分。WWDCがiOSの式典の側面を持つようになって以来、今回は量的最大規模な発表が有るんじゃないかと目されていますが、どうなる事やら。

  • 次期iPhoneで液晶の解像度・アスペクト比が変わる
  • Retina対応のMacが出る

あたりがホントにくると、嬉しいながらも開発会社ベンダー経営者としては「出ちゃったかぁ…」という溜息混じりに呟いてしまうのは間違いありません。何より金や時間の追加投資を強いられますので。

まま、とは言っても自分の好きな世界で進化を目の当たりにするのは嬉しい訳で。iOS6については、標準のMapアプリがどうなるんだろうとか、facebook 連携がどうなるんだろうとか色々気になりますが、そら案内のアクセスログにも実は iOS6 は数十アクセスカウントされている事はさておき、ほぼ確実に来るのでしょう。

個人的には AppleTV で iOS アプリ作れます的な展開がそろそろ出てきて、テレビ業界に戦慄が走るってのが面白い上に、iOSベンダーとして仕事の幅もまた拡がりそうなので嬉しくもあったり、ホントにそうなったらいよいよ案件をもっと回すための(今までとは違うタイプの)増員も必要だったりするのか的な事もホンの少し思ってみたりもする訳です。

 

ちなみに。今年も留守番の僕はいつも通りに通常営業です。

「行ったら良いのに」とはよく言われるのですが、keynoteは一度聞いてみたいと思ってみたりするものの、もはや僕は開発者ではないので合理性という観点から「無し」なんですよね。概要的な話は帰還後のエンジニアとの会話の中で共有出来ますし、中途半端に僕が開発者的な事をしてみても効率が悪いよなぁと。

それよりかは経営者としてもっと大きな世界のウネリや経済の流れみたいなものを俯瞰的に体感する事の方が大切で、その為に数日間海外へビジネス観点で視察する…ってな事の方がよっぽど自分の役割なんじゃないかなと考えている昨今です。

何だか何の話か分からなくなりましたが弊社はWWDC2012に参加しますという業務連絡なのでした。御客様皆様には期間中開発業務がストップしてしまうという事で御迷惑をお掛け致しますが、技術力向上により更なるスピードと品質を御約束する為の布石になるモノですので、どうぞご了承下さいませ。


2012.06.05 (Tue)

先月末 5/30(水) に新しいサービスをリリースしました。Slidrsと書いてスライダーズと呼びます。

先日のエントリの通り昼晩2回 USTREAM で発表を行いまして、のべ150人の方に視聴頂きました。今回、昨年2月のSYNCNEL以来の新サービスという事で気合を入れて記者会見ばりに動画配信してみた次第です。


(自社の会議室で。こんな風に記者会見風の格子状パネルを自作した)

…が、どちらかというとUSTREAMを使ったのは「気合を入れる」為ではなく、新サービスがまさに今回のようなプレゼンテーションの場を進化させるべく開発したモノなので、それを強調する為でした。

Slidrsは、セミナーや勉強会、イベントや発表会など、何かしら「プレゼンテーション」が発生する場面で使用して頂ける無償のサービスです。タイトル通りですが、ページめくりも同期するプレゼン資料共有サービス という表現がピッタリでしょうかね。

実際に体験頂くのが一番良いのですが、次のデモの時まで待って下さいね…とはなかなかいきませんので、簡単に御説明致します。

 

Slidrsは、多くの方が「プレゼンテーション」に感じているであろう

  • 紙資料の無駄
  • データ配布の手間
  • 今どこ喋ってるんだっけ問題

といった問題を、解決する為のサービスと言い換える事ができます。

セミナーなら「会場」に相当するもの、数人の会議なら「会議室」に相当するものを、Slidrsのサイトで作成します。これをSlidrsでは「セッション」と呼んでいます。

作成した「セッション」に資料をアップロードして登録します。基本的にPDFを前提としていますが、何でもok。動画(mov,mp4)、画像(png,jpg,gif,tiff)、音声(mp3,aitff)、テキスト、あとURLも登録出来ます。また複数枚の写真をzip圧縮したフォトブック形式でも大丈夫。(ちなみに Slidrs の特徴でもあるページめくりの追随が可能なのはPDFとフォトブック形式のみとなっています)

作成したセッションにはセッション番号が割り当てられます。上の図では 17 ですね。

発表者は、会場や会議室で「今日はSlidrsのセッション番号17でやります〜」と参加者に伝えます。参加者には Slidrs アプリをダウンロード&起動、更に17という番号を入力してセッションに「入室」して貰います。(参加者の方はユーザ登録不要です)

入力画面

もちろん、発表者も同じように17を入力して iPad や iPhone からセッションに参加しておきましょう。これで必要な環境は揃いました。後は、発表者が自分のiPadで資料を切り替えたり、ページをめくったりするだけで、参加者の画面は発表者の動きをほぼ完全に追尾するという訳ですね。

入室
(発表者が自分のiPadで選択した資料が勝手に配信される。PDFやフォトブックであればページめくりも追随する)

細かな機能は色々とあるのですがそれは別の機会に譲るとして、ザックリと新しいユーザ体験の「コア」な部分を御紹介しました。

 

Slidrsを使えば、資料の印刷が不要なので資源のムダになりません、データ配布もしてくれますから手間もかかりません、更にページめくりも同期しますから「あれ?今どこしゃべってるんだっけ?」ってな事にもなりません。

更にクラウド型のサービスですので、「特定のWiFiルータ配下のみ」ってな制約もありません。ロケーションフリーですから、USTREAMと併用すると遠隔地でセミナーや発表会に参加出来るようにもなる訳です。遠隔の会議でも使用出来るかも知れませんね。

 

iPadやiPhoneをお持ちの方で、もし人前で何か話をされる事があれば是非是非御利用下さいませ。全て無償ですので^^ 聞き手側にiPhoneやiPadを持っている方が多そうでしたら、非常に便利にお使い頂けるのではないかと思います。

先般の発表会を経て、Slidrsを何故作ったのかとか、活用法とか、ビジネスモデルとか、将来目指すところとか、色々と御質問を頂いておりますので、順次エントリしていきたいと思います。

詳しい使い方等はオフィシャルサイト http://slidrs.net/ を御覧下さいませ。また専用のiOSアプリはこちらからダウンロードできます。


2012.05.29 (Tue)

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iPad/iPhone用のPDF/コミックデータビュワー「Book+」の最新版をリリースしました。

外部ストレージ機能でファイル一覧を正しく取得できない場合がある…という不具合改修を行ったものとなります。ご不便をお掛けしてしまった皆様、申し訳ありませんでした。SugarSyncやPogoplugなど、いわゆるクラウドサービスの連携で何かおかしいなぁと感じておられた方は是非アップデートをお願い致します。

また、今回、不具合修正と併せてプチ機能を幾つか追加していますのでご紹介させて頂きます。

  • 選択したテキストからのテキスト検索
  • URLスキーム対応
  • iCloudへのファイルバックアップの制御

 

■ 選択したテキストからのテキスト検索

今回のバージョンから、長押しでテキスト選択した時のpopupが以下のようになります。

これまでのバージョンではこの中の「検索」という項目が無かったのですよね。…ですので、文書内のあるキーワードに対して、他のページでも言及されているかなぁ?的な検索に手間がかかっていました。この手間を省くためのプチ機能追加です。

テキスト選択後、popupの「検索」をタップすると検索した結果一覧までワンアクションで進みます。

 

■ URLスキーム対応

とある英語圏の方からリクエスト頂いた機能です。SafariのURLやLaunch等のアプリに

jp.feedtailor.BookPlus://

を指定して頂くとBook+が起動するようになっています。毎日定時に何かを見るってな時に使えると思います。Book+が起動するだけではあるのですが…。

 

■ iCloudへのファイルバックアップの制御

従来のバージョンですと、Book+内に取り込まれたPDF(FTPやiTunes経由でBook+に入れたPDF等)は自動的にiCloud上にバックアップされていたのですが、これをデフォルトではOFFとなるようにしました。iCloudのディスク容量を圧迫しない為…というのがその目的です。

ファイルブラウザ上の右上、ギヤ状の設定ボタンから [設定] をタップして確認可能です。(デフォルトではOFFになっています)

 

という訳で、不具合修正とプチ機能拡張を行った Book+{.external} v1.7.2 の御紹介でした。既に次のバージョン v1.8 の開発も並行して進めておりまして、更にまた読書に便利な機能を追加する予定です。これからもBook+をどうぞ宜しくお願い致します。