その他
2016.04.23 (Sat)

摂南大学の先生と御縁頂きまして就活中の学生向けに講演をさせて頂いたのが昨年6月のこと。

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(会社から貰う給料がどこから来ているのか考えましょうという話をした)

本年もまたお声掛け頂きまして6月9日に登壇させて頂くことになりました。個人的に大学で講義するってことには一種の憧れのようなものを昔から持っておりまして、昨年に続いて御依頼頂けたことを光栄に思ってます。10年経営やってきた自分の人生経験を、次代を担う若い方々に伝えらるのはとても嬉しいことですね。

摂南大学経営学部さんの「ベンチャービジネス論」という科目で一コマだけ講演させて貰います。題目は「ベンチャービジネス展開に関する手法 - 携帯アプリ開発事業の現状と今後の方向性 -」というもの。

伝えたいことは沢山ある

ウチは本年初頭にアプリ開発事業から撤退して事業を違う方向にグッと舵取りしたところだったので、その理由が自社内の人の問題にあっただけではなく、業界全体に対する見通しというか予想のようなものも頭の中にあったことをお話をしてみようかなと。キャリア設計的視点ではアプリ開発の世界を憧れで見るのはやめた方がいいとかですね。その他、法人活用の話とか。

シラバスを見る限り、ベンチャーがどうビジネスを展開していったのかを伝えるという主旨もあるそうなので、自分がどんな事業で失敗して、どんなふうにしたら巧くいったのかも話をしようと思ってます。

話しだしたらキリ無いですね多分。若者に語りたい中年病に僕も罹患しちゃってるってことなのか。

B2B市場というものが存在することや、日本ならではの商流の作り方があることや、クラウドビジネスというものがそもそもチャリんチャリんビジネスとは名ばかりの厳しさがあること、事業売却がどういうふうにまとまっていくのか、ベンチャーにおける組織づくりの難しさとか、経営者が従業員に期待していることとか、何はともあれ実体験をもとに沢山シェアできたら良いですね。

時間は90分なので全部盛り込むのはどう考えても無理そうですが…(笑)

いつか母校で話をしたい

大学での講義はご縁もあってこれまでにも何度かさせて頂いているんですが、大学に限らず色んな若い世代にお話してみたいなと日頃から思ってます。僕も学生の頃に人生の先輩が話す経験談を将来を考える判断材料にさせて貰った過去があるし。今度は自分の番…的な。

大学に限らず、高校や中学校とかもですね。自分が卒業した母校は中高大のいずれも残っているみたいなので、いつか母校で話をしてみたいなぁと思ったりしてます。

 

今回の貴重な機会を頂けた安久先生に感謝です。GWは講演準備に時間をさくつもり。今から楽しみです。


2016.04.22 (Fri)

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(Thanks! the photo on flickr by 鈴木 宏一 / CC BY-NC 2.0)

今年のGWは有給休暇を2日取ると10連休になるという、並びの良いGWだそうです。

ということで弊社では、5月2日(月)と5月6日(金)を有給取得推奨日とすることにしました。これに伴いまして 4月29日(金)から5月8日(日)までの10日間をGW休暇 とさせて頂きますので何卒ご了承下さい。

期間中はメール返信等にお時間頂くことになりますが、GW休暇が明ける5/9(月)には御返信差し上げるように致します。尚、緊急対応等が必要な場合には(主に僕ですが)担当の携帯電話に御連絡下さいませ。可能な範囲で御対応させて頂きます。

GWのWはWORK

ということで公式には4月末から5/8までGW期間とさせて頂くのですが、僕は普通に仕事してると思います(笑) まぁ社長ってそんなもんですね。いつもと変わらず4時前に起きて6時半までには出社して晩まで会社にいるでしょう。GWとは Golden Week ではなく、Golden Work だからです ( ー`дー´)キリッ

長期休暇は集中できるという意味でGolden。土日や早朝に仕事がはかどるのと同じ理屈です。例年、GW中は普段はなかなかできないまとまったタスクをこなすことが多いのですが、今年のGWは執筆をメインに、6月も講演があるのでその準備とかに時間を割いてみようかなと。

気が向けばLINEやらfacebookでBOT作って遊んだりとか、xamarinと戯れたりするとかも良いですね。あ、もちろん奥さんと1日ぐらいはどこか出かけるかもです。ということで GW の御案内でした。


2016.04.11 (Mon)

ここ数日、LINE BOT の話題でネット界隈が大変盛り上がっています(LINE社のプレスリリース)。“line bot”でググると山のようにブログ等々が出てきますね。

ネット界隈にこれだけの熱量が溢れるのは結構久しぶりかも知れません。

2016年はbot元年だと捉えるむきもあったり、その一方でこの盛り上がりを冷ややかに見る眼もあるようですが、とりあえず体験してみなくちゃ何も分からないだろうということで作ってみました。ででん。

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書籍の13桁ISBN番号を送ると書籍情報とレビュー掲載URLが送り返されてくる というBOTです。送られてきたメッセージが13桁ISBNでなければ、そのままオウム返しをする機能つき。

iPhoneアプリ市場に参入した2008年に初アプリとしてリリースしたBookReviewの LINE BOT 版です。当時も今もそうですが、僕はよく、本屋で手にとった書籍のレビューをすぐ見たい!となる場合があるので、それを LINE 上でやってみた次第です。LINE 起動して ISBN 打つ、返事の URL をタップする

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…と内蔵ブラウザでレビューが見れると。普段使い慣れたLINEで完結するってのは便利っちゃ便利かも知れませんが、Amazonアプリで同じことができますし、ISBNバーコードリーダもついてるのでアプリのほうが便利だなと思いました(笑)

 

作ってみての感想

このBOTを作るのにサーバの構築から完成まで数時間しかかかってません。開発現場から離れて久しい僕みたいなのでもこんなもんですから、開発を普段からガッツリやってるエンジニアなら作るモノによっては1時間とかで試作できちゃうでしょう。LINE BOT の仕様は非常に分かり易くシンプル且つ自由度が高いので、無限の可能性が広がってますね。

2016年はBOTが来る! ってのも分からなくはないです。…が、手放しに盛り上がれない自分もいます。以下に感じたことを4つほど。

感想1 : LINE BOT が氾濫しそう

自由度が高いってのはプラットフォームにとっては両刃の剣で、今回僕が作ったようなものも含めてbotが量産されまくる事態に陥るのは時間の問題だと思います。作るのが簡単なだけに。また「これからは line BOT ですよ!」と広告代理店の皆さんや企画屋さんが企業を煽るのも必至でしょうから、企業BOTも溢れるでしょうね。

LINE BOT キュレータ的なサイトが現れるのかも知れません。新作 LINE BOT をひたすら教えてくれる LINE BOT も出てくるでしょう。そこに載っけてもらうのに BOT ベンダーはお金を払うのでしょうね。

感想2 : LINE BOT にすべきかどうかは考えたほうが良さそう

GUIとして テキスト入力を前提 という制約があるので(動画/画像/位置情報も送れるけど)、使い勝手を考えると LINE BOT にするべかはきちんと考えた方が良さそうです。UXとして常にベスト…とは言い切れないと思います。

UXという観点からは、ECを変えるという見解にもちょっと疑問を感じてます。

「検索キーワードにマッチする商品は(1)◯◯◯(2)□□□(3)△△△です。どれを購入されますか?1-3の数字で返信して下さい」

「◯◯◯が2つで宜しいですか?合計で1800円になります。問題なければ “はい”、変更する場合は “いいえ” と返信して下さい」

とかやるのですかね。UX的に明らかに使いにくいです。はいといいえの2択なんて、何でボタンちゃうねん、と突っ込みたくなります。自然言語の解析を組み合わせれば多少の入力ミスとかゆらぎは解釈してくれるのでしょうけど、そもそも不適切なUXを他の技術で何とか回避するのはモノの作り方として間違ってますから。

感想3 : LINE BOT は既存の自動応答システムが存在する若年層ターゲットのものに良いかも

企業やサービス・商品のサポートセンター業務の新たな入り口としての LINE BOT は大いにアリだと思います。コミュニケーションに余り電話を使わない若年層をターゲットとしてる場合は特に。「◯の場合は1を、△の場合は2を、□の場合は3を…」なんて電話で喋らせてインタラクションさせるより、BOT のほうがずっと便利ですから。

既存の自動応答システムもプログラムという意味では BOT なので、そのシステムの口をLINE上にも持ってくることで顧客利便性UPになると思います。まさにヤマトさんが年始に発表した「これからはLINEで宅急便」が好例ですね。

感想4 : LINE BOT との会話は1往復、あとはWebに逃がすべきかも

今回作ってみて思ったことですが、ユーザには簡単な入力を1回して貰う程度(あるいはヤマトさんの例のように入力もさせない)で、後はWebに誘導して内蔵ブラウザのWebアプリとして処理するのが良さそうな気はします。Webアプリにユーザを誘導するツールとして割り切るという考え方でも良いかも知れません。

Webアプリはインストール(登録)して貰うのがとにかく難しいのです(最近はアプリすらも同様ですが)。LINE BOT はインストールが楽なWebアプリへの誘導線とすることができるかも知れません。LINEでQRコード読むだけですしね。PUSHを切られてしまう恐れも無いですし(友達単位で切られるとOUTだけど)。

 

BOT市場はまだ道半ばではないか

既に知られている通り、今回の発表の前から企業の公式BOTは存在していて、お金を払った法人なら LINE BUSINESS CONNECT という仕掛けで実現できていたことです。

だから今回のAPI公開の意味は、誰もが自由に作れるようになったことで、色んな LINE BOT が世にあふれることにより「BOTを使えばLINEが色々便利になる」という体験をユーザにより多くさせることにあると思います。

触ってみると分かりますがトライアルでは、LINEアカウント1つにつき1BOTしか作れず、しかも友達50人しか持てないってのもあるし、LINE BUSINESS CONNECT と比べると余りにも機能が貧弱なんですよね。

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(LINE Developers より)

ここは LINE のビジネス戦略上、どこまで盛り込むのか悩ましい所なのでしょうけども、正式リリースされた時には様子がちょっと変わってくるのかも知れません。

チャットというものが当たり前になった今、それが、人とサービスまたは人と企業/組織のコミュニケーションインフラになっていくのは時代の必然でしょうね。メールがそうであったように。だから facebook 側でも動きが噂されてるのだと思います。多分、この動きは止まらないでしょう。FinTechやIoT等のバズワードに比べるとお金も沢山動くでしょうし。

ただ入力インターフェースはもうちょっと工夫が必要じゃないかなと思ったりはします。facebook 側が一枚上手なものを用意してくるんじゃないかと近々予定されている発表を密かに楽しみにしている次第です。ってもう明後日ですね。


2016.04.08 (Fri)

去る3月28日、無事に第2回静的Webサイト勉強会を開催することができました。

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東京でのイベント開催は相当久しぶり(10年以上ぶり?)なので企画当初は色々心配だったのですが、会場をお貸し頂いたヴァル研究所様や普段お世話になってる部門の皆さんのご協力もあり盛況のうちに終えることができました。ご協力頂いた皆様、参加頂いた皆様、有難うございました。

 

弊社から、静的サイトジェネレータの概要と独自開発ツールの紹介

僕が発表した資料はこちら。

開発者ではない方にも静的サイトジェネレータを理解して貰う為に、Wordpress との対比を入れながら噛み砕いて御紹介しました。まさにデザイナーさん向けの静的サイトジェネレータ基礎講座みたいな感じだったでしょうか。第1回でお話した経験が活きましたね。

Tiwtterのハッシュタグタイムラインに、

こんな反応も頂けたので良かったです。

僕のあとは@t0shiya による社内専用ツールの紹介とか。こちらのブログが詳しいのでご覧頂ければと思います。静的サイトジェネレータ便利なんだけどコマンドライン使うのがちょっとねー…というような方に、一つの解決策を提示できたのではないかと思います。

企業における静的化は確実に進んでいた

他にはアリウープの河野さんから、静的Webサイトへの移行が企業サイトでも傾向としてあること、企業向けに少々高額ならが静的CMSというジャンルがあることを御紹介頂きました。静的CMSと動的CMSとの特徴を分かり易く対比紹介されていた資料がとてもわかり易かったですね。

大手さんを含むサイト構築実績の多くで静的なサイトが選ばれているというのが印象的でした。もう動的なものに企業さんも疲れてきてるということなのでしょう。

安全面という意味でも静的化には大いに意味がある

その他、M2Mテクノロジーズの内山様からはサイト改ざん対策に静的Webサイトが向いているという話をして頂きました。

セキュリティ対策はイタチごっこなので、被害を受けた時に如何に素早く復旧するかという視点に変えたほうが良いというスタンスでのお話。サイト改ざんされても静的サイトジェネレータで作ったサイトならすぐに復旧できる、これもまた静的化の大きなメリットですね。静的化とセキュリティはやはり相性がとても良いということでした。

静的化サイトと組み合わせて使うCDN(CloudFront)

クラスメソッド鈴木様からは、静的なhtmlの配信に使えるCloudFrontを低価格にご利用頂けるサービスの御紹介を頂きました。

 

と、そんなこんなであっという間の2時間でした。後の交流会も色々と情報交換ができて楽しいものでした。あれやこれやも聞きたいなー的なお声をアンケートで頂いたりしていますので、第3回も開催しようと思っております。詳細決まりましたらまた御案内させて頂く予定です。


2016.04.06 (Wed)

4月1日のエントリで 社名を変更することにしました というエイプリルフールエントリを書いたところ、予想以上に反響が大きくビックリした次第です。Google Analytics でも、ブログをHugoによる静的サイト化をしてからmaxのアクセス数を記録しまして…

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例年はエイプリルフールに何かすることはほぼ無かったこと、会社が10期の節目に色々変わってるタイミングであったこと、やると決めたら躊躇なくやる性格、等々が功を奏したのか(?)「やられたー」というコメントを多数頂きました。大変失礼致しました。

ただ、取引銀行の担当者の方から電話を頂くという事後談がありまして…。

エントリの最後にはエイプリルフールネタであることを書いてはいたのですが、全部お読みになる前に慌ててお電話頂いたとのことでした。結果的には電話口で「今、理解しました!わははは、びっくりした〜」となり、笑い話で終わったので良かったものの、これは今回の反省点ですね。担当者の方にはお詫びいたしました。

エイプリルフールは 如何に本当らしいウソをつくか が醍醐味だと思いますが、会社の重要な要素にまつわるウソは幾らエイプリルフールと言えども控える ことを肝に銘じた次第です。

ということで、繰り返しになりますが会社名は変わらずフィードテイラーのまま、これからも頑張ってまいりますので引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。4月1日のエントリで紹介していた nextailor は子会社の新しい名前です。追ってまたブログに書く予定です。