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3月から初めているリモートワーク主体へのスイッチ。比率を少しずつ上げて試しています。5月は稼働日に対する リモート比率が57% まで上がりました。ついに半分超えです。ビジネスのスピードも全く落ちておらず、業務上何も問題は起こっていません。

リモート主体にするぞと宣言してから3ヶ月程度でリモート成分を急速に上げましたが、ここからは少し速度を落として調整フェーズに入ります。この水準(5-6割程度のリモート率)なら確実に業務は回せる自信はあるので、リモート5割前後を前提に会社のあり方も再考していきたいなと。

そこで、オフィスです。

 

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(Thanks! the photo on flickr by Joe Flood / CC BY-NC-ND 2.0)

完全専有型オフィスにお金をかける価値

弊社はそんなに広くないですが、最寄り駅が大阪の中心地「梅田」から1駅の南森町で、駅から徒歩1,2分の好立地、設備も良い。光熱費込みでだいたい月に15万円前後を支払ってます。(冬は暖房費で20万弱)

ついつい忘れがちになりますが、会社経営、特にソフトウェア開発の会社経営においては、オフィス維持費が人件費に次ぐ高額なキャッシュアウトなんですよね。オフィスを動かすのは大層過ぎるぐらい大層だし、オフィスは事業拡大と共に大きくするモノなので目が向きにくい。

が、もはやリモートワーク主体となり、オフィスを実質半分しか使ってなくても生み出す価値に影響がないとなれば、そのキャッシュアウトの価値を問うても良いでしょう。

ちなみに最も大きな固定費である人件費は、創業以来ずっと「いかに上げていくか」しか考えておらず、実際ほぼ例外なくそうしてきてます。そこは上げる方向にしか思考が働きません。

で、問題のオフィス維持費です。平均して月15万円も支払う価値が果たしてあるのか?…使用率が50%程度でも問題ないのなら適正とは言えません。再考の余地があるなと思う訳です。そもそも、どんなオフィスが望ましいのか。

 

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(Thanks! the photo on flickr by Daniel Andrade / CC BY-NC-ND 2.0)

シェアオフィス型 + テナント型 + α ?

通常、オフィスとは24時間365日自由に使える完全専有型です。通常閉じた空間で、内装は自由。各種オフィス設備は各社が買うかリースしてハコの中で用意する。

一方シェアオフィス型は、企業間の交流を促進するようなフリースペーススタイル、プリンタ等の共用設備はシェアという組み合わせ。

この中間が欲しいと思いました。

シェアオフィスにプレミアムなプランがある場合もあります。共用設備は自由に使えてフリースペースも使用可、それに加えて専有のハコを借してくれるタイプ。でもそれも結局、ハコは24時365日専有なのですよね。この専有部分を例えば、月・木だけはフィードテイラーさん専有で、ということができて欲しい。

部屋に常設されてるのは、幾つかの机と椅子、あと27inchディスプレイが1卓あたり2台ずつ、壁は全面ホワイトボード。MacBookを持ち込む前提で毎日持ち帰り。部屋内設備は以上。それ以外の設備は共用。企業専用の鍵付きラックはオプションで契約可能。

こんな感じ。

弊社は月・木だけオフィスとして使わせて貰うと。出社日に部屋に集まり終日仕事をする。それ以外の曜日は別の会社が使うのでリモートワーク。自宅でもカフェでも、共有のフリースペースでもいい。部屋に機密情報を残さないのは入居企業の責任、物理的にオフィスに保管が必要なものは別途契約する鍵付きラックの中に入れておく。

こういうオフィスって無いものでしょうかね。部屋を準占有させて貰うような契約が可能な物件。で、専有率で費用が変わってくるようなイメージです。週2の準占有で今より費用安いなら凄く良い。

 


(Thanks! the photo on flickr by David Martyn Hunt / CC BY 2.0)

僕が知らないだけかもですが、こういうオフィス向け物件は見たことがありません。責任の所在がややこしい、法律的に難しいという理由があるのかもですが、恐らく不動産オーナーが儲からない・面倒臭いってのが一番大きいのかも知れませんね。借り手に都合良すぎますから(笑)

冒頭の通りリモート率が恒常的に5割でも受託系・自社開発系ともに回せることが実証できたので、5割使用率にしかならないモノに満額のお金をかけるぐらいなら、その分で福利厚生を充実させたり、仕事で使うクラウドサービスを増やして更にリモート率を高めるとか、のほうが費用対効果が高いと思うのです。

とはいえ、完全にオフィスが不要って訳ではない。そこがまぁ難しいところなんですけどね…。

リモート主体での会社のあり方の再考、まだまだ続きます。