タイトルのまんまなんですが、情報処理安全確保支援士試験という試験に合格しました。名称が長いですね。(もうちょっと格好いい名前にならんかったのか…)

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でーん。

試験運営母体のIPA(情報処理推進機構)からプレスリリースも出ているのですが、合格率は16.3%だったそうです。だいたい6人に1人なので、そこそこの難易度ということでしょうね。

以前は、情報セキュリティスペシャリスト試験(SCと略します)と呼ばれていた試験です。情報処理技術者試験の1つで、言葉の通り情報セキュリティに関する専門知識を問う国家試験ですが、今年からその名称が変わってました。

その背景が経産省のこちらのページ。

サイバーセキュリティ分野において初の国家資格となる「情報処理安全確保支援士」制度を開始しました

単なる国家試験ではなく、国家資格に扱いが上がって試験の名前も変えましたよ〜と。関連して法律もできてます。年金機構の情報漏えい事件以降、国として情報セキュリティが重要であると認識し始めている現れの一つでしょう。情報処理技術者試験の中でも一つだけ特別扱いになりました。

 

初の情報セキュリティ系の士業

例えば、中小企業診断士も税理士も弁護士も栄養士も、試験を受けて、合格してはじめて◯◯士として登録できて、ようやく◯◯士と名乗れて、◯◯に関連する仕事をするようになります。情報処理安全確保支援士試験はその情報セキュリティ版。この分野で士業をうたえる国家資格は初めてなんだそうです。

その国家資格の入り口になる初めての試験が4月に行われまして、それを受験してました。

初めてなことが好きなのと、やっぱセキュリティ関連のサービスを会社として展開するなら資格を持っておくにこした事はない…というのがその動機。

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(試験会場は天満研修センターだった)

やっぱり栄養士の資格をもった人が社長をやってるダイエット支援事業会社は信頼感があるし、弁護士資格をもった人が社長の法律相談マッチングサービスの会社は信頼感があると思うんですよね。それと同じことが言えるので、この国家資格ができるとニュースを知った直後に社長として資格保有しようと受験を決めました。

まぁ細かいことをいうと、3年間で15万円の資格維持費がかかる点にIPAのビジネス臭を感じるとか、弁護士のように独占業務がある訳ではないので価値ないのでは…という批判もあるのですが、僕にとっては自社ビジネスに1つの箔をつけるのが目的なので余り関係ありません。

セキュリティは国を挙げての取り組みになってきてます。

近い将来、CISO(最高情報セキュリティ責任者)という役割はCFOやCCOと同レベルで必要になりますし、ひょっとしたら、IPAが生き残りの為にロビー活動を頑張って「情報処理安全確保支援士を持つ人物をCISOや顧問として置くこと」を上場会社の条件に含めさせるなんてことも100%無いとは言えないでしょう。日本という国は「国産」で固めたがりますから、海外の類似資格(例えばCISSP)のほうがブランドがあるとか関係ありません。

そんな将来を見据えて、「情報処理安全確保支援士かつソフトウェア開発者」である人財ばかりを集めて組織していたら…と想像すると新たなビジネスの匂いもしてきますね。資格保有者は固定給◯万円UP、合格一時金◯十万円、資格維持費も会社が全額負担みたいな社内制度を作ってまた組織作りのネタにしてみたりもできるかも…とか色々考えてしまいます(^^)

 

何はともあれ興味ある分野の試験は楽しい

資格としての価値はともかく。試験って勉強してナンボで、その為の勉強が知識の体系化と網羅性の向上に繋がりますから、やっぱり面白いです。

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いわゆるビジネスプランコンテストの類とは異なる学びの楽しさと達成感がありますね。今回もセキュリティについて改めて考えるきっかけになりましたし、知らないことも学ぶことができましたし、理解が不十分だったところも補完できましたし。社長業やりながらは結構ヘビーですが、凄く楽しめました。

でも肝心なのは、試験や資格が仕事をする訳じゃないってこと。独占業務でない以上は、資格を持ってるから凄いんじゃなくて、資格に裏付けられた仕事をちゃんとしてるから凄いんだということを忘れないようにしないとだめですね。

実際、ウチの社内でセキュリティに絡む細かな実装の議論をしだすとエンジニアの @t0shiya のほうが詳しかったりしますから。資格はしょせん資格。その点は常に意識しつつ、でも資格を持つ効果は最大限に活用しつつビジネスしていこうと思います。

 

そんなこんなでご報告でした。あ、上で資格資格と書いてますが、まだ「士として登録できる権利を得た」だけで、これから情報処理安全確保支援士としての登録手続きになります。(書くかどうかはともかく)正式に名刺とかに書けるのは今年の10月1日からです。